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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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筋肉の話
前回の記事に拍手どうもですー♪
明日は久しぶりのピアノレッスンを控えています。なんとか練習も進んでいる中まだ(ちょこちょこですが)懸念材料もあり。一番得意なはずのメシアン4曲が実は比較的不安かも・・・

そんななか一昨日、ちょっと腕に痛みがあって。
楽器、特にピアノを練習しているときに腕や指が痛くなったらまずは練習を止めて、前腕の筋肉にもう一つの手を添えながら指を一本ずつ動かしてどの指が原因か調べてみるのが大事。それぞれの指は前腕の様々な場所を走る筋のどれかにつながってて、痛みの箇所から原因の指を特定して、自分の弾いてる曲やパッセージと照らし合わせてどこで指を不自然に酷使しているかを突き止めるわけです。

痛みがでることって(私の練習量だと)ほとんどないんですが今回は左手の小指が原因。メシアンの「天使のまなざし」を中心に左手でオクターブを掴むパッセージの弾き方が悪かったかな・・・・元々手のサイズの都合で親指・小指の外側の角の皮が厚くなったり負担がかかりやすいのですが、一昨日はいつもよりも若干つかみにくかった覚えが。
とりあえず当該箇所に湿布(日本で買った)貼っておいて、昨日は練習休みだったのもあってすぐ治りました。

ピアノを再開してから、というか特にここ一年でピアノ関連の筋肉が戻ってきたような気がします。
気がするだけかもしれないのですが、例えば手のひらの両サイドの肉の厚さとか密度も違うような気がしますし、なんといっても最近前腕の筋肉が。
ちょっと見普通なんですが、例えば日本で買ったユニクロのヒートテック長袖Tとか(=タイトでもないですがそんなにゆるゆるでもない)を普通に着てると前腕が若干きつい。ぱんぱんするような。ちょっと袖をまくるとちょっと血流危ない、くらいは。ちちょくちょく袖がひっかかる程度には。

巷で腕フェチというと二の腕の話をよく聞くような気がします。男性の二頭筋だったり、女性のぷにっとした二の腕だったり(昔見てた連続ドラマAlly McBealで女性の「揺れる」二の腕フェチの話があったんですがあれは強烈だったなあ・・・今でも覚えているスロー映像・・・)。
自分はそんなに筋肉フェチではないのですが、腕の中でも前腕の筋肉が好きです。やっぱり音楽家で演奏中だったりそれ以外で特徴的で美しい筋肉といったら前腕なんじゃないかなあ・・・
ということを前々から思っていたのですがこないだ日本から届いたface to aceのPROMISED MELODIESのCDジャケットの写真を見て改めて噛みしめましたよ(笑)

といってもクラシック音楽家だと男性は長袖シャツ(+上着の場合も)を来ているので腕の筋肉とかは見えないのが普通ですがね。例えば大学の授業での演奏とか一緒にリハーサルとか、音楽家同士だからこそ見ているものなのかな。
でも女性はドレスだから前腕から二の腕から肩の動きまで見れる。

こないだの脳の話と同様に、筋肉も弾く楽器によって使う箇所・使いかたが違うので、つまりは発達も違うはず。
私はピアノで割と両腕・両手が同じようなことをしているけれど、例えばバイオリンとかだと左手は指をバラバラに使い、右手は(同じくらい繊細なコントロールながらも)指は別々には使わなかったり、腕の動きもまた違ったり。
前に久しぶりにチェロを弾いたときに「ピアノで使っていてもチェロでは使う」筋肉の多さにびっくりしましたね。肩とか背筋とか、なかなか後でしんどかったです(たまには弾いてやれ!)。
なかなか色んな楽器の人の全身の筋肉を詳細に観察できることなんてないですが絶対面白いですよ。

筋肉の発達もそうですが、人が楽器を弾いている姿における筋肉の見栄えというのもいいですよね。
目立ってこう力こぶができるとかそういうのではないんですが、例えばバイオリンを弾いていて弓を引いているときの右前腕とか。トランペットを持っている人の両前腕(特に右)とか。フルートを構える・支える両腕とか。
ああいう筋肉の緊張具合が地味かもしれないけどいいなあ、と思うんです。

筋肉フェチでは必ずしもない、と先ほど書きましたが私は確実に「手フェチ」ですね(笑)
どんな手が好き、といえばやっぱり「楽器を弾く手」が好きなようで(あ、あとオペラ歌手とかで「演技をする手」も)。
弦楽器(ギター含む)の弓の手や左手とかもいいですが、なんといってもハープの両手とか最高ですね!(なかなか近くで見る機会は少ないですがチェレスタ奏者は美味しいです)
楽器を弾く手って割と普段しないような形・動きをすることが多いですが、それがまた絵になるというか美しいというか。
(そういうところが実は絵画とかだとあんまり描写されてなくてちょっとむなしかったり)

・・・ということで最初の話に戻りますが、一昨日の腕の筋肉痛はなんとか治ったものの、今日もまた筋肉痛になってしまいました。今度は腕ではなく脚。脚は脚でも右すねの前側の筋肉=ペダルを踏む筋肉です(汗)
地味!そこにそんなに筋肉があるとか、そんなに使ってるとか今日の今日まで気づかなかった!(でも思ってみれば運転でこれからもっと使うようになりますね)
これが地味に結構痛いんですよね。とりあえずこっちも湿布貼ったんで明日にはちょっとでも良くなってるといいな。


今日の一曲: セザール・フランク バイオリンソナタ(ビオラ版) 第3楽章



こないだピアノパートを初見で弾きました。やっぱり「ソロ楽器のパートに比べてピアノのパートが格段に難しい」と言われるだけのことはありますね!
最初は「楽勝じゃん」と思わせておいて急に左手が細かい&スパンが広いアルペジオになったり、独特のハーモニー言語だったり(初見ではびっくりします)、でもなによりも第4楽章のあのごついピアノパートなんですか!肩に来る!

そんなフランクのバイオリンソナタをビオラで(なのでここからはソロ楽器を「ビオラ」と参照します)。やっぱりビオラの暖かさが私は好きなんです。
特に第2楽章がビオラが光ると思いますし、第2楽章を聞くのが楽しくてよく聞いているのですが、でもバージョン関係なく一番好きで美しいと思うのが第3楽章。

「レチタティーヴォ―ファンタジア」とありますこの楽章、レチタティーヴォとは主にオペラなどで歌い手がミニマム伴奏でキャラクターの心情を即興風に(テンポ自由に)歌い上げる形式のことを指します。シェークスピアの劇のモノローグとか、一旦物語の進行が止まってスポットライトが当たったりするような演出とか、そういうのに似てますね。
そんなビオラのモノローグ(ピアノもちょこちょこ伴奏します)から切れ目なく自然に、シンプルなバイオリンのメロディーと分散和音のピアノパートのファンタジア=幻想曲に移行します。

20世紀のフランス音楽もそうですが、フランクやサン=サーンス、フォーレなどの後期ロマン派のフランス作曲家も本当に美しいハーモニーを書きますね。とっても色彩が豊かでユニークで。
完全に明るくも絶望的に暗くもない、完全に一つのキーにおさまらない色彩が、揺れ動くように、うつろうように変わっていきながら、不思議な調和を営んでいるのがたまらない魅力。
それも和音を専門に(?)弾くピアノだけじゃなくてビオラのモノローグでもその移り変わりが味わえるのが良い。

感情、色彩、暖かさ、全てが美しい、愛しい曲。バイオリンももちろんいいですが、ビオラバージョンもものすごくお薦めです。

リンクしたのもビオラ版。ちなみにジャケットでちょっと一歩下がって立っている向かって右側の男性がビオリストの方です(前に立っちゃいなよ!)。外見はちょっと色男風ですが音は結構堅実な感じでちょっとびっくりしました。ごめんなさい。

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