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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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くったくた
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
最近ちょっと創作の方に書きたい欲というか考えたい欲が向いてしまってこちらがすっかりご無沙汰に。
思いつく、ひらめく、つながる、さらには戴く(!)のはほんとうにわくわくしますね。「創作」とぼんやり考えただけで若干興奮気味。嬉しい悩みです。いろいろまとまるといいな。

ピアノの練習も最近すっかり細部を詰めるような練習に変わってきました。長く弾いて来ましたから(ちょっと慎重になりすぎたかな、と思うくらい)ここから何かが大きく変わったり大きく改善したりすることはないでしょうし、それを覚悟するとちょっと辛抱強くなれるかな・・・
こういう練習のフォーカスのしかたって演奏してない間は全くといってしてませんでしたし、独特の心持ちとか考え方が必要なので、飽きっぽくなったり行き詰まったりしてストレス溜まるかなーとか思ってたんですがそんなでもなかったですね。
細かく詰めていく作業ははまればぐいぐいはまる性格ではあるので、たまには自分を調子に乗せたりとかしながら、息切れしない程度になんとかやっていきたいです。

まだリサイタルのプログラムなども載せてませんが(もうちょっと後で・・・)、このリサイタルでやりたいことをちょっと。
まずは演奏することに自信を持ちたいし、ピアノを弾くことだけでなくリサイタルのプログラムを一つの表現としてプレゼンすることもできるようになりたい。
そしてピアノとその曲、曲の連なりを使って空間・時間を操るというか、一つの世界を作り上げたい。
そして演奏のみに限っていうならやっぱりメシアンですね。特別なメシアンを弾きたい。自分のメシアンの演奏が特別でありたい、そしてメシアンを改めて自分のものにしたい。
これから後もまた人前で弾きたいですし、もっとメシアンを弾くために、今後につなげるため。

ここ1~2週間ほど大分くたくたで、大変申し訳ないことに深夜ネットで友達と話していて寝落ちする率がものすごく高く。
昼に寝たりなんだりもしてちょっとは回復しつつはありますが、やっぱり創作とかピアノとかからの頭の疲れが大きいのかな。(ピアノにしても創作にしてもそのプロセスで興奮してさらに疲れを増しているような気が)
あとまた最近(誕生日後の期間と比べると規模は小さいですが)新しい音楽を求めて聴いて、というフェーズに入ってもいるのでそれもあるかも。Slava Grigoryan(およびGrigoryan Brothers)の曲をトラック単位でいくつかダウンロードしたり、フォロー先さんお薦めの平沢進の楽曲で無料ダウンロードのものをいくつか聴いてみたり。(近いうち今日の一曲で扱います)
なんかこう、頭の中が動くのと興奮するので忙しいながらも楽しい。楽しいから自分をついつい疲れさせてしまう。

興奮する、といえばやっぱりそろそろ春に近づいているのかもしれませんね。1週間前は暖かくなっても体(というか脳)が「まだ冬だぜ!」と鬱気味な調子にしていたのですが、ここ数日はそうでもないみたい。このざわざわは(外からの刺激もありますが、そういう刺激を求めたくなっている、刺激に反応しやすくなっているの両方を含めて)春に向かって心の調子が変わってきてるのかな。
(調子が良くなるのは歓迎なんですが運転とかリサイタルとかあるのでなるべくSeroquel飲まなくてすむようには願っています)

おお、そういえばメル響の2013年シーズンにもいくつかめぼしいコンサートがあったので紹介したいですね。それに日本の予定がなんとかなったらそちらも。なんとかなれば。


今日の一曲: セルゲイ・プロコフィエフ バレエ「ロミオとジュリエット」より「少女ジュリエット」



クラシックから「今日の一曲」を選ぶと自分が好きな作曲家やなじみ深い作曲家は逆に忘れがちになってしまうような印象があるので、「あー最近プロコフィエフやってねえなー」と気づいた曲が選び時です。

そういえばこのシェークスピア原作の「ロミオとジュリエット」って物語全体が1週間とかそれくらいのスパンで起こってるんですよね。その中で何転もするドラマとか、そういうのもある意味この物語がすごいと思われる理由の一つなんですが、その1週間で少女が女になって、それだけじゃなく結婚してさらに死んでしまう、というのはやっぱり衝撃(汗)

この「少女ジュリエット」はまだロミオにも会っていなく、まだ婚約者となるパリスにもあっていなければ婚約の話をも聞かされてないまっさらな少女のままのジュリエット。推定年齢14歳(年齢の裏付け本文にありましたっけ?)。
両親に愛され育てられ、家で開かれたり余所で開かれているパーティーに参加して、パーティーといえば綺麗な可愛いドレスが着れる(そしてドレスや容貌を親戚などに褒められる、というか本人はそれもわからないだろうけどお世辞言われている)、くらいの認識くらいしかないんじゃないかな。

ハ長調というシャープもフラットもない調のものすごい速い音階やアルペジオ(どっちも音楽の基本のエレメント)を用いて少女であるジュリエットが明るく無垢にはしゃぐ様子を表します。ハ長調のなかでもめまぐるしくハーモニーが変わるのがやっぱり女の子っぽいところがあり。
このものすごい速いパッセージはほんと難しいことで有名です。バイオリンを始め弦楽器のオケオーディションの課題なんかにも一部使いますし、実際にオケで弾くときもちょっとのずれから全体がぐちゃぐちゃになりかねない危険をはらんだ音楽なんです。
ジュリエットは無邪気にはしゃいでいるけど奏者は(彼女の周りの人並みには)ものすごくひやひやしてるんだ!

そしてちょっとテンポが穏やかになってクラリネットで奏でられるのが「ドレスのテーマ」。こんどの舞踏会で着ることになったドレスをジュリエットが愛で見せびらかすシーン。ちょっと音楽が落ち着くのはこのドレスを着て婚約者に会うことで大人になっていく、垣間見える女の顔を示唆してたりもするのかな?
1週間で女になる、と書きましたがほんとうに紙一重のこの「少女」と「ドレスのテーマ」の対比が素晴らしい。女の子っていいですね!(違)

ドレスと言えば伝統的に「ロミオとジュリエット」をバレエでも劇でもやるときってモンタギュー家の衣装が青、キャピュレット家の衣装が赤と統一されてることが多いような気がします。(分かりやすいですしね。ゼフィレッリ監督の映画もそうだったはず)
ジュリエットは作品・シーンによって大人っぽく見える赤のドレスを着ているか無垢を洗わす白のドレス(下着っぽいもの?)を着ているか、のような印象が。機会があったら要チェックですね。

「ロミオとジュリエット」というのは舞台の演目、ロマンス作品としてはもう「ベタ」な類に入るのは否めないと思います。このプロコフィエフに限ってもバレエでも結構やってますし、オケ曲としても組曲があったり演奏頻度は低くない。
でもバレエ音楽ってダンサーにとっては質が高くともオケのパートはそうでもないとか、そういう作品が数ある中でこのプロコフィエフの作品は踊りもオケも、そしてその連携もかなり高いレベルになってるのが本当に特徴的。弾いてて楽しい観て楽しい。
そしてベタついでなのですが、やっぱりロマンチックだったらマゼールの指揮の演奏が分かりやすくストレートにロマンチックでいいです。オーバー・・・ではないはず。ものすごく盛り上がりますよ。

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