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今日はブルームーンといって一ヶ月に二度目の満月で、窓の外にはそれは綺麗な満月が輝いているのですがそれに関してはまた明日。
今日は大変めでたい日だったのでちょっとそちらに。
ここ数週間、とあるゲームのクラウドファンディング企画を追ってました。
「Ancient Domains of Mystery」(略称ADOM)という結構古いローグライクRPGで、グラフィックはなくアルファベットや記号でキャラクターから何から表示しているゲームです。
最初にダウンロードしたのが高校生の時だったかな・・・バージョン0.9.9のガンマなんとかだったんですが、それからちょこちょこ遊び始めたのですが数年後からアップデートが止まり。それが今調べてみたら2002年のことで、それから10年ずっと1.1.1(初めてwindows対応になったバージョン?)のままだったんですが。
そのADOMの作者が2011年の7月にADOMの別バージョン(ADOM II)を作り始めたのは聞いていましたが、元のADOMの開発もこのたび再会する、ということになりクラウドファンディングで寄付を募ることなり。
私はYoutubeでADOMのプレイ動画をアップしてくれてる方の情報でそれを数週間前に初めて知ったというわけです。
そんな経緯でこの企画はindiegogoというクラウドファンディング企画サイトで始まって。企画のサイトはこちら。
「開発を再開する」ターゲット金額は$48,000(ここから金額は全てUS$)、達成期限は太平洋標準時で8月31日真夜中0時(こっちの8月31日午後5時でした)。それを期限内に達成した場合寄付を重ねていくことでさらにゲームにフィーチャーを足せる追加ターゲットがいくつもセットしてあったのですが、見つけた時はまだ最初のターゲットにも全然とどいてなかったんですが。
でも$48,000は期限の1週間ほど前?に達成して、実はそこからののびがすごかった!追加ターゲットは$5000単位で設定されてたのですが+$2500まで届いたら次のターゲットに届かせます(=$2500入れます)、なんて公約を発表する人が現れて(そして果たされました!)、最後の数日の展開はすごかった!参加した人の一人がアクション映画を見てるようだ、と表現したらしいですが確かにそんなはらはらどきどきがあります。
そして先ほどの企画サイトを見ると分かるように最終的には$90,169の寄付が集まりました!(開発再開最低条件の約188%、追加ターゲット9つ。達成状況はこの絵が素敵。)
これはindiegogoのゲーム関係・コンピュータ関係企画としては最高額だそう。
$48,000を達成したときはでも追加ターゲット4つ行くかどうか・・・と私は思っていたのでびっくり。
ゲームのデザインでもそうなのですが、ADOMの作者さんはほんとプレイヤーのモチベーションを維持するのがうまいな、と。(ADOMはカスタマイズ豊富なキャラクター作成からエンディングの仕掛けや複雑さ、リプレイ価値の高さがなんといってもすごいんですよね)
開発再開ターゲットの後のタイルセットや追加クエスト、追加種族・職業など(ただでもいっぱい詰まってるゲームなのに)プレイヤーを喜ばせる要素がたくさん。
さらに時に応じて「一日にこの額を達成したら」アイテムやミニクエストを追加したり。
それに$65000でSteamというゲーミングプラットフォーム対応に商用版ADOM Deluxeを公開、というターゲットがありますがこの時に「$40以上寄付でADOM Deluxeのライセンスを無料で配布」という特典を付けたことでこのターゲット達成から寄付額を追加する人が続出したのもうまかった!(最後の方で寄付額がぐんぐん上がったのはこの影響が大きかったですねー)
あと寄付額に応じてもらえる特典も面白かったです。(企画ページの右側にリストされています)
ゲームのクラウドファンディングだとゲームのcreditsに名前を入れてもらったり、ゲーム内のキャラクターやアイテムにちょっと口出しさせてくれたり、そういうのが面白いですが、今回は$40寄付で紙とペンで遊べるADOMのRPGがもらえる!というのに食指が動きました。(今回がオンリーワンの機会だったそうです)
高額になってくるとそれがボックスセットになったりとかしてさらに豪華に。
今回の企画に寄付したのはのべ1666人(ただしアップグレードなどもあるので正確な人数はわからない)。Avatar of Thieves ($6,666)、 Demigod ($50,000)は現れませんでしたが前述公約+最初の寄付で$3500は寄付した人がいます。そしてやっぱり紙とペンのRPGがもらえる、ADOM Deluxeのライセンスが入る額のSeeker ($40)の人気はすごい。
このADOMなんですが、ソースコードが公開されていなくて(だから10年も凍結状態にあった、というのもあり)、なので英語でしか公開されていないにも関わらず世界中のファンから声援と寄付が集まり。長年遊ばせてもらったりその他色々含めてお世話になっているので私も少し寄付しました。
10年経ってもみんな待ってたんだなあ、愛されているゲームだなあ、と改めて。
そしてクラウドファンディングの部分は今日で終わりましたがゲームの進化はこれから。作者さんは時差の関係で仕事に行かなきゃいけなかったようですし(社長さんなんですって)、それになにより睡眠も必要だそうですし(汗)
お疲れ様、と同時にADOMのこれからが楽しみです(特典も楽しみ!)。
今日の一曲: ヨハン・セバスチャン・バッハ トッカータホ短調
リサイタルの最初に弾く曲。曲調からして一番最初に弾くべき曲でありますし、なんといっても自身を持って最初に弾ける曲だと思います。
もう長い間知ってて好きな曲で、今回新しいイメージを持って自分の力になってくれる曲です。
そもそもバッハの鍵盤楽器のための作品だと平均律とかパルティータとか組曲とかがよく弾かれるので相対的にトッカータはマイナーな部類に入るみたいです。先生も「長いからねえ」と行ってましたが確かにもうひとつトッカータで弾いたハ短調は今聴くと信じられないくらい長い!
そんななかこのホ短調は比較的コンパクトで聞きやすい一曲かな。
比較的短めとはいえ序奏→ゆるやかなフーガ→即興的セクション→速いフーガとしっかり4部構成。
バッハの時代って(前も書いたかな)ピアノがまだなくて、「鍵盤楽器のための音楽」というとハープシコードで弾くのが主でした。
オルガンのための曲だったら両手のパートに合わせて足(ペダル)のパートがあるのが特徴ですが、私がこのトッカータを弾くときはハープシコードよりもオルガンを意識しています。響きがやっぱり。
前も書きましたが私はこの曲を弾くときに教会をイメージします。
教会のオルガン弾き、そこに現れる一人の男性。一見普通の男性で、世間話とか気軽に話してくるんだけれど何かと信仰についてちょっと刃を入れてくる。議論はどんどん宗教と信仰と神の深いところまで行って、オルガン弾きはもしかしたらこの男性は悪魔で自分の信仰を試しに誘惑しに来たんじゃないか、と思い始めるも一見ただの男性なのでそうとも言い切れず、どんどん議論はヒートアップしていく・・・というあらすじかな。私の中では。
(悪魔かもしれない男性のモデル、ちょうどいいじゃんと思ってエーs(略))
聴き所は色々ありますがやっぱり最後のフーガのものすごくメカニカルな焦燥感はいいですねー。これはMoto Perpetuoの類に入るのかな?(最後までずっとどの声部かに十六分音符が続いている)
そもそもこの楽章がオルガンっぽいんですよ、何よりも。(第3部の即興的なとこもそうですが)
私は本当にものすごくこの曲が好きで、ある意味なんかバッハの音楽の一番バッハらしいところを集めたような感じがあって・・・だから今でもこれ以上に「弾きたい!」と思えるバッハの曲がなかなか見つからずにいるんですよね・・・
それくらい特別な曲です。
リンクした録音は珍しくグールドに。この曲は彼の演奏しか持ってないですし、そもそも自分の弾き方以外を聞かない曲(たまにそういう曲があるんです)なのであんまり聞かないですし、この曲に限ってはグールドは意外と嫌いではないのでいいかな、と。
今日は大変めでたい日だったのでちょっとそちらに。
ここ数週間、とあるゲームのクラウドファンディング企画を追ってました。
「Ancient Domains of Mystery」(略称ADOM)という結構古いローグライクRPGで、グラフィックはなくアルファベットや記号でキャラクターから何から表示しているゲームです。
最初にダウンロードしたのが高校生の時だったかな・・・バージョン0.9.9のガンマなんとかだったんですが、それからちょこちょこ遊び始めたのですが数年後からアップデートが止まり。それが今調べてみたら2002年のことで、それから10年ずっと1.1.1(初めてwindows対応になったバージョン?)のままだったんですが。
そのADOMの作者が2011年の7月にADOMの別バージョン(ADOM II)を作り始めたのは聞いていましたが、元のADOMの開発もこのたび再会する、ということになりクラウドファンディングで寄付を募ることなり。
私はYoutubeでADOMのプレイ動画をアップしてくれてる方の情報でそれを数週間前に初めて知ったというわけです。
そんな経緯でこの企画はindiegogoというクラウドファンディング企画サイトで始まって。企画のサイトはこちら。
「開発を再開する」ターゲット金額は$48,000(ここから金額は全てUS$)、達成期限は太平洋標準時で8月31日真夜中0時(こっちの8月31日午後5時でした)。それを期限内に達成した場合寄付を重ねていくことでさらにゲームにフィーチャーを足せる追加ターゲットがいくつもセットしてあったのですが、見つけた時はまだ最初のターゲットにも全然とどいてなかったんですが。
でも$48,000は期限の1週間ほど前?に達成して、実はそこからののびがすごかった!追加ターゲットは$5000単位で設定されてたのですが+$2500まで届いたら次のターゲットに届かせます(=$2500入れます)、なんて公約を発表する人が現れて(そして果たされました!)、最後の数日の展開はすごかった!参加した人の一人がアクション映画を見てるようだ、と表現したらしいですが確かにそんなはらはらどきどきがあります。
そして先ほどの企画サイトを見ると分かるように最終的には$90,169の寄付が集まりました!(開発再開最低条件の約188%、追加ターゲット9つ。達成状況はこの絵が素敵。)
これはindiegogoのゲーム関係・コンピュータ関係企画としては最高額だそう。
$48,000を達成したときはでも追加ターゲット4つ行くかどうか・・・と私は思っていたのでびっくり。
ゲームのデザインでもそうなのですが、ADOMの作者さんはほんとプレイヤーのモチベーションを維持するのがうまいな、と。(ADOMはカスタマイズ豊富なキャラクター作成からエンディングの仕掛けや複雑さ、リプレイ価値の高さがなんといってもすごいんですよね)
開発再開ターゲットの後のタイルセットや追加クエスト、追加種族・職業など(ただでもいっぱい詰まってるゲームなのに)プレイヤーを喜ばせる要素がたくさん。
さらに時に応じて「一日にこの額を達成したら」アイテムやミニクエストを追加したり。
それに$65000でSteamというゲーミングプラットフォーム対応に商用版ADOM Deluxeを公開、というターゲットがありますがこの時に「$40以上寄付でADOM Deluxeのライセンスを無料で配布」という特典を付けたことでこのターゲット達成から寄付額を追加する人が続出したのもうまかった!(最後の方で寄付額がぐんぐん上がったのはこの影響が大きかったですねー)
あと寄付額に応じてもらえる特典も面白かったです。(企画ページの右側にリストされています)
ゲームのクラウドファンディングだとゲームのcreditsに名前を入れてもらったり、ゲーム内のキャラクターやアイテムにちょっと口出しさせてくれたり、そういうのが面白いですが、今回は$40寄付で紙とペンで遊べるADOMのRPGがもらえる!というのに食指が動きました。(今回がオンリーワンの機会だったそうです)
高額になってくるとそれがボックスセットになったりとかしてさらに豪華に。
今回の企画に寄付したのはのべ1666人(ただしアップグレードなどもあるので正確な人数はわからない)。Avatar of Thieves ($6,666)、 Demigod ($50,000)は現れませんでしたが前述公約+最初の寄付で$3500は寄付した人がいます。そしてやっぱり紙とペンのRPGがもらえる、ADOM Deluxeのライセンスが入る額のSeeker ($40)の人気はすごい。
このADOMなんですが、ソースコードが公開されていなくて(だから10年も凍結状態にあった、というのもあり)、なので英語でしか公開されていないにも関わらず世界中のファンから声援と寄付が集まり。長年遊ばせてもらったりその他色々含めてお世話になっているので私も少し寄付しました。
10年経ってもみんな待ってたんだなあ、愛されているゲームだなあ、と改めて。
そしてクラウドファンディングの部分は今日で終わりましたがゲームの進化はこれから。作者さんは時差の関係で仕事に行かなきゃいけなかったようですし(社長さんなんですって)、それになにより睡眠も必要だそうですし(汗)
お疲れ様、と同時にADOMのこれからが楽しみです(特典も楽しみ!)。
今日の一曲: ヨハン・セバスチャン・バッハ トッカータホ短調
リサイタルの最初に弾く曲。曲調からして一番最初に弾くべき曲でありますし、なんといっても自身を持って最初に弾ける曲だと思います。
もう長い間知ってて好きな曲で、今回新しいイメージを持って自分の力になってくれる曲です。
そもそもバッハの鍵盤楽器のための作品だと平均律とかパルティータとか組曲とかがよく弾かれるので相対的にトッカータはマイナーな部類に入るみたいです。先生も「長いからねえ」と行ってましたが確かにもうひとつトッカータで弾いたハ短調は今聴くと信じられないくらい長い!
そんななかこのホ短調は比較的コンパクトで聞きやすい一曲かな。
比較的短めとはいえ序奏→ゆるやかなフーガ→即興的セクション→速いフーガとしっかり4部構成。
バッハの時代って(前も書いたかな)ピアノがまだなくて、「鍵盤楽器のための音楽」というとハープシコードで弾くのが主でした。
オルガンのための曲だったら両手のパートに合わせて足(ペダル)のパートがあるのが特徴ですが、私がこのトッカータを弾くときはハープシコードよりもオルガンを意識しています。響きがやっぱり。
前も書きましたが私はこの曲を弾くときに教会をイメージします。
教会のオルガン弾き、そこに現れる一人の男性。一見普通の男性で、世間話とか気軽に話してくるんだけれど何かと信仰についてちょっと刃を入れてくる。議論はどんどん宗教と信仰と神の深いところまで行って、オルガン弾きはもしかしたらこの男性は悪魔で自分の信仰を試しに誘惑しに来たんじゃないか、と思い始めるも一見ただの男性なのでそうとも言い切れず、どんどん議論はヒートアップしていく・・・というあらすじかな。私の中では。
(悪魔かもしれない男性のモデル、ちょうどいいじゃんと思ってエーs(略))
聴き所は色々ありますがやっぱり最後のフーガのものすごくメカニカルな焦燥感はいいですねー。これはMoto Perpetuoの類に入るのかな?(最後までずっとどの声部かに十六分音符が続いている)
そもそもこの楽章がオルガンっぽいんですよ、何よりも。(第3部の即興的なとこもそうですが)
私は本当にものすごくこの曲が好きで、ある意味なんかバッハの音楽の一番バッハらしいところを集めたような感じがあって・・・だから今でもこれ以上に「弾きたい!」と思えるバッハの曲がなかなか見つからずにいるんですよね・・・
それくらい特別な曲です。
リンクした録音は珍しくグールドに。この曲は彼の演奏しか持ってないですし、そもそも自分の弾き方以外を聞かない曲(たまにそういう曲があるんです)なのであんまり聞かないですし、この曲に限ってはグールドは意外と嫌いではないのでいいかな、と。
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