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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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好きなゲームはどマイナー?(パートI)
新しいPCが今日本からこちらに送られている途中です♪
SONY VaioのSシリーズで、13.3インチスクリーン。
メモリもさくさくして仕事や創作、各種趣味などにはとても便利になりそうでとても楽しみにしています。
(それに仕事に2画面使えますしね!)

そうすると気になるのが「あ、ゲームはちゃんと動くかなー」ということで。
ゲームといってもまあ気になるのは1つ。
画面が今のよりも小さいのでなにか違いが出るのかなーと思ってます。

そのゲームは・・・誰も知っている人はいないでしょうがSacrifice(Shiny Entertainment)です。
RPGとRTS(リアルタイム戦略)を組み合わせたようなゲームで、ヴィジュアルからなにから独特の雰囲気をかもしだしています。
すでにAbandonware扱いのゲームですが、とりあえず日本語版公式サイトはこちら

シングルプレーヤーシナリオのあらすじはこんな感じです:
とある世界に流れ着いた主人公のWizard(魔術師)、エルドレッド。彼は故郷では権力者で、その力(いろんな意味の)を濫用した結果、悪魔を召還してしまい、その悪魔に彼の故郷の世界すべてを滅ぼされてしまう。
彼が流れ着いた世界は5柱の神々が支配する列島的世界。5柱の神々はそれぞれまた個性的なキャラクターで、仲良く共存してとは言わないながらも自身のテリトリーを支配していた。
そんな中エルドレッドの到来とともにある予言が神々の耳に入る。5柱のうちの誰かが他を裏切り、なにか動きを起こす、と・・・
それが些細なきっかけとなって神々たちの間にはいさかいが起こり始め、そしてエルドレッドはこの世界でまた彼の故郷を滅ぼした悪魔と対面することとなる。

シングルプレーヤーシナリオには10ステージあって、そのうちの9つのステージはその5柱の神々の1柱の片腕となってミッションをこなす、というもの。(最後のステージは悪魔との決戦)
最初のステージは基本動作をこなすためのものになりますが、ストーリーが進むに従って他の神の領域を侵略し、他の神に仕えるWizardsと決戦することになります。
ミッションはたいていちょっとグロテスクなヴィジュアルのクリーチャーと魔法を駆使した戦略バトルです。
グロテスクだといいましたが個性とオリジナリティあふれるなかなか魅力あるクリーチャーがたくさんでてきます。
結構戦略的にもいろいろ細かいところがある・・・のですが私は使いこなせてません。例えばクリーチャーを部隊に分けて別々に行動させるとか。これがないから6ステージ目くらいから苦戦してるのかも。

最初は5柱のうち誰でも自由に仕えることができますが、神々の間の関係によりそのミッションをこなすことで他の神々からの反感を買い後半のステージではだんだんと仕えられる神が限られてきます。
ずっと一緒の神に仕えるのもよいですが、各ステージで仕える神によって使えるクリーチャーや魔法が変わってくるのでできる範囲でバリエーションを加えてみるのもよしです。

5柱の神がまたくせもので。
平和の女神Persephoneは基本的に自分のやり方が正義だと疑わないちょっとやな感じのおばさん。
大地の神Jamesは気はよくて平和を好むけれどどっちつかずだったり。
大空の神Stratosは頭は切れるけれどものすごく腹になんか隠してる感じ満々で。
火の神Pyroは合理的で技術オタクなところはあるけれど強欲で好戦的で弱者をなんとも思わないところが。
死の神Charnelは・・・まあ趣味が病んでるけれど病みすぎてここまでくるとコミカルですがすがしく。
基本的に前者3柱は一応同盟関係、後者2柱もまあ利害一致で同盟関係。(もちろん後に変わってきますが)
なので例えばJamesのミッションを選ぶとPyroからは反感を買う、という感じ。

それぞれの神々が与えてくれる魔法やクリーチャーにも特徴があって、たとえばStratosのクリーチャーはすばやいけれどタフさに欠けたり、Pyroの魔法は攻撃的なものが多い、とか。

その神々に仕えるWizardsも面白い人ぞろい(あ、人ではないけれど)。Wizardの名前には神話関係に由来してるのもが多いです。神々にしてもWizardsにしてもクリーチャーにしても声の挿入とかに結構力が入ってます。

力が入っているといえばヴィジュアルもそう。
クリーチャーの外見や動き、魔法もそうですが、それぞれの神々のテリトリーの風景もなかなかムードがでますね。
ただPyroの世界は火山や立ち込める赤い雲などでずいぶんと見えにくく、全体的に方向感覚がとりにくかったり遠くが見えにくかったりもしますね。
好きなのは見晴らしのいいStratosの一面銀世界のステージ。
魔法のヴィジュアルも好きです。最終レベルで習得する大規模魔法・・・例えば火山を起こしたり、牛が降ってきたり(!)、竜巻を起こしたりするのはある意味圧巻です。あとそういう魔法に自分のWizardが巻き込まれるとしっかりそのWizard視点になって、例えば竜巻だったら空に巻き上げられて見下ろす形になって楽しいです。

マルチプレーヤーモードもあります。これは1つのマップで他のWizard(AI、またはオンラインで他のプレーヤー)と対戦するもの。
この場合は自分のWizardとしてゲーム中に出てくるWizardを一人選べ、さらには魔法&クリーチャーもある程度選べるようになってます。
シングルプレーヤーモードもそうですがなにかとカスタマイズ性が高いこのゲーム。カスタマイズマニアな私にはたまりません。

カスタマイズの究極がこのゲームについてくるScapexというツール。
これはこのゲームのマルチプレーヤーのマップ、そしてシングルプレーヤーのシナリオ、さらに普通にムービークリップなどを作ることができるツールです。
実際このゲームのマップ、ステージ全部、さらにはエンドロールまでもがこのツールを使って作られています。(なのでこのツールでマップなどを開くとずいぶんネタバレになります)
プロフェッショナルなプログラミングの知識がなくとも条件や動作を設定するだけでマップやシナリオを作ることができて、先ほど言ったような「JamesのミッションをクリアするとPyroに反感をもたれる」みたいなことも設定できて。簡単ではありませんが、仕組みはわかりやすく慣れればなかなかこだわりを注入できる感じが好きです。
工夫をこらしたシナリオはもちろん、エンドロールのようにゲームプレイなしのムービークリップもいつか試してみたいなーなんて思ってます。

私の一番好きな神はStratosとCharnel。
一筋縄ではいかない、あんまりポジティブな感じでない神が好きです。
Charnelの魔法とクリーチャーは一癖も二癖もあっていいですね。
反対にPersephoneとPyroには強く反発し続けてます。なによりも性格・思想的に。

一番好きなWizardはCharnel配下のAcheronとStratosの右腕Abraxus
どちらもスレンダーな体型と特徴のある声が好きで、Abraxusはクールでちょっぴりツンデレなおねえさん具合が好きです。Acheronはあのこの世のものじゃないような声で「Your time has come(お前の終わりのときは来た)」といわれるとしびれます。
Wizardもそれぞれ体型とかが違って、背の低いWizardsはバトル中に見つけにくかったり。私はマルチプレーヤーではCharnel配下の蛇女(?)Seerixを使うのですが、小さめなので自分で操作しててもたまに見失うことも・・・(だめじゃん!)

好きな魔法は前述トルネード、牛が降ってくるのの他にCharnelの自分のクリーチャーを生き返らせる魔法。あれには何度も助けられています。

クリーチャーはグロテスクながらも好きなものばっかり。なんでしょうね、もともとそんなに抵抗はなかったんですけどゲームで動いているのを見るとその奇妙な動きやせりふや技などにものすごく愛着がわいてきます。私だけなんでしょうか。
ただあれをPhoenixと呼んだのだけは許せない・・・(詳しくはゲームで)

ヴィジュアル、キャラクターなど一つ一つのエレメントがみんな私の心を捉えて離さないゲームですが、そのなんというか・・・神というものを皮肉ったような、善と悪が入り乱れたようなところもこのゲームに深さを与えていると思います。

あー遊びたくなったなあ。あとでちょっとやってみますか!

明日はもう1つの私にとってのロングセラーなゲームを紹介します。


今日の一曲: フランツ・シューベルト 「魔王」


シューベルトは短命で多作で、31年の生涯に500以上の歌曲を書いたという・・・と初めて聞いたときは椅子から転げ落ちると思いましたよ!だって歌曲以外にも結構たくさん曲を書いてるし!短命で勿体無い!
多作だけあってちょくちょく「え!?」と思うような曲も書いてますが(ネガティブな意味で)そんな中「魔王」は珠玉の名作だと思われることうけあいです。

古今かかわらず、歌は歌い手(書き手)の気持ちを表すもの、とされてきました。
授業でもオペラなどではレチタティーヴォは物語の進行、そしてアリアは登場人物の心象描写、と習いましたし、ポップなどでも基本そうですものね。
なので一人の人の感情を表す歌が圧倒的に多いのですが・・・

「魔王」は父、息子、死神、そしてナレーターの四役をこなす例外的なフォーマット。
メロディー的にもそれぞれのメロディーは違う特徴があって(じっくり分析したわけではないですが、とりあえず何回か聞いてぼんやりと、ということで)、もちろん歌い手の表現力も問われます。

そして伴奏もいい味出してますね。父子の馬で駆けるスピードと、あたりの不気味な暗さと、何かがいるかもしれないという緊張感がすべてでてます。
ちなみにリストのピアノ独奏バージョンで弾いてみましたがあのオープニングから続くオクターブ連打(はオリジナルにももちろんありますが)は完全なる右手キラーですね。特に私の手のサイズだと。腱鞘炎になるのではと思いますが本当に不可欠ですからねー。

ついでですまない気もしますが歌詞となってるゲーテの詩もすばらしい。何気に私ゲーテ好きですね。もっと読んでみようか知らん。

先ほどリンクしたのはバリトン歌手ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウの歌うバージョンですが、歌曲によくあるように、テノールのバージョンもあります。
いつか自分で自分を伴奏しながらテノールのバージョンを歌いたいです。(あ、私基本的に声域はテノールです。女の子ですけど)
でもそれはいくらなんでも難しそうなので伴奏も、歌うのも同時じゃなくやってみたいです。


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