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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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手指酷使中。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~

日本に帰ってきてから仕事続き。結構大きい(実際に作業する量)案件を担当しているのですがやっとのことで進行具合の目処がついてきたかな-(半分は過ぎていることは確か)
で、ピアノも毎日でないけどやってますし、更新頻度はちょっと下がってますがこちらも更新。
そして疲れにも関わらず、というか何かバランスをとってというか創作がなにかとはかどってるのです。
なので一日中手と指をintenseに使って暮らしています。

考える方ももちろん疲れがでるんですよね。朝くらいに「今日あたりブログでこんなこと書きたいな-」とか思って詳細をメモしても夜になるとまったく思考も文もまとまらなかったり。

休ませて削るならとりあえず先に趣味の創作から、なはずなんですがどうもそうはいかないんですよねー・・・
ちょこちょこっとメモだけ、と思っても色々いじりはじめたりするし、書き始めると案外はかどったりして(そもそも進めているプロジェクトの多いのが一番の問題ではないかと)。
あとやっぱり勢いとか波みたいのはあって、書けるときに書いておきたい。

・・・ということで書き始めてなんですが今日はここら辺で。創作の方にちょっと残りの筋力(笑)を使いたいので。
でも今日の一曲はやりますよー。


今日の一曲: ドミトリ・ショスタコーヴィチ チェロソナタ 第2楽章



ブログで書きたいなーと思ってたのがショスタコの音楽のこと。これについては実は「やばい!ショスタコの誕生日忘れてた!」と9月の末に思ったとき以来形にできてないのですが・・・
(その間クラムの誕生日も通り過ぎ(忙しくて忘れてた)、もうちょっとでメシアンの誕生日になろうとしています)
それであんな側面もこんな側面も、ショスタコの音楽で好きなこといっぱい語りたいのはやまやまなんだけれど疲れた・・・ので一つに絞って今日の一曲として紹介。

ショスタコとチェロの相性の良さは前々から何度も熱く?暑く?語っていますがチェロソナタは一つしか残していません。ただショスタコの作品の中でもかなり手堅いポジションですし、チェロのレパートリーの中でもかなり愛されているソナタです。

第2楽章は決して偉大な音楽でも美しい音楽でもないですが、かなり強烈なキャラの曲です。
複数楽章の作品には大抵コミカルな性格のスケルツォが息抜き的な立ち位置で入っていることが多いのですが、このコメディーショーはかなり毒はいってますよー。(同じショスタコなら交響曲第5番の第2楽章がこれと似たスケルツォですね)
どこかロシアの土臭い民族的な響きがありながら(バルトークっぽいですね、どことなく)、ショスタコ得意の皮肉がたっぷり効いて。こ
基本粗暴で荒削りな感じの曲です。

ただ粗暴なだけじゃなくてシンプルなラインで醜いところをわざとふくらましたような、カリカチュア的な曲なんですよね。これ冗談だろ!と感じる、笑っちゃうようなところもちょこちょこ。
大げさな表現に歯に衣着せぬ物言い、みたいなところにショスタコらしいスタンスが見られると思います。
だから弾くとものすごく楽しいし、真面目にアプローチしない方がうまくいくような曲なんですが、そこの大げさなところとか毒とかをどう生かすか、「悪趣味」に片足突っ込んだくらいでまだもっときわどく表現できるか、と実験できるようなところがあるのもまた楽しいです。

とにかくチェロもピアノもよく動きます。それぞれの楽器の音域の端まで使ったりして(チェロのハーモニクスのスライド、それからピアノの超低音は快感ですね-)、2人のコンビネーションもまた楽しいです。

この楽章だけだとあれなんで(スケルツォはあくまでも息抜きというかそういう立ち位置なのです、基本的に)、是非他の楽章も聴いてみてください。ちょっと変わった色合いの曲ですが、良い曲ですよー。
ピアノもチェロもかっこいいですしね!

ちなみにリンクしたのはロストロポーヴィチがチェロでショスタコ自身がピアノを弾いている録音。古い録音なのですがものすごく時代とキャラクターが強く感じられる素晴らしい演奏で、特にこの第2楽章でショスタコがものすごく無表情な感じで、機械的というかたまに重機的(?)にピアノに指をぶつけるのが強烈です。パワフル。楽しい。そしてショスタコらしい。

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