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ロザンの「バイオリン」というコントで宇治原さんが子供たちは金持ちだからバイオリンを習わされるんだ~!!と叫んでいてそれはもう大爆笑してしまって、あのコントはまた音楽家のちょっぴり痛いあるあるをついてきて結構好きなんですけど。
音楽を習う=金持ちの公式は日本ほどオーストラリアには適用しないのかも?とずっと思ってきました。
少なくともピアノの場合は実際にピアノを買う人は少なく(キーボードでOK)、ピアノが家具の一部だった時代にピアノを買ったおばあちゃんとかから古ーいピアノをもらったり(燭台とかついてるやつです。ただ音程が調律しても回復しないほどひどい!)するのと、あと日本からの中古ピアノが結構流れてきてるらしいのでであとはレッスン代だけ、という。
バイオリンやギターなんかもビギナー用は驚くほど安かったりするので。
楽器を習うとき、日本ではたいてい個人で教えている先生に習いに行くか、ミュージックスクールみたいなところに行くのが大体だと思います。
オーストラリアはその2つの方法のほかに小中高校の中で習う、というやりかたも多くの学校(私立だけでなく公立も)であります。
つまりは学校にいながら楽器のレッスンが受けられる。
30分~1時間レッスンを授業前、授業の間、ランチタイムまたは放課後に週1回受けるようになっている学校がほとんどでしょうか。
ちなみに私は運良く理科の目の解剖のときにチェロレッスンがあってガッツポーズをしたことがあります(当時チェロは学校で習い、ピアノは個人で習ってました)。
そこら辺でも下校時間にはよく楽器のケースを持って歩いたり、お迎えにきてもらったお母さんに楽器のケースを持ってもらっている子供が結構いますので結構みんな習っているものなんでしょうね。
他にも音楽の授業の一環としていろんな楽器を学期ごとに習う授業も小学校でありました(別にだじゃれじゃありませんよ!)し、楽器を弾いてると大抵オーケストラやバンドのアンサンブルに参加させられますし、それ以外でも合唱グループに入る人も結構います。
私のいた学校はしばらくのあいだ合唱がものすごく強かった時期がありました。
でも大学まで行く人は少数ですけどね。
メルボルンはメルボルン大学、モナシュ大学、ヴィクトリア芸大の3つの大学にあわせてオーストラリア国立音楽アカデミーがあります。
ヴィクトリア芸大はどちらかというとジャズなどの現代スタイル音楽に強く、国立アカデミーはエリート中のエリートのための機関で。
メルボルン大学だと音楽での専攻はパフォーマンス、作曲、教育、音楽療法などがあり、音楽のコースと同時に文系のコース(Arts)、法律などのコースをやる人もいます。
大学にいる音楽家が音楽でお金を稼ぐのはさまざまなやり方があります。主なものは:
1)ソロ・アンサンブルでの演奏、ピアニストの場合は伴奏も含む
2)ソロ、または友達とアンサンブルを組んで結婚式などのイベントで演奏する
3)楽器を教える
4)音楽関係の事務職
先ほど記したとおり楽器を教えるのは個人で、ミュージックスクールなどで、または学校で教えるという選択肢があります。それらを組み合わせてる人も多いです。
学校やミュージックスクールなどだとある程度収入が安定しますね。ほかにもいろいろと心的に安心します。(ざっくりしすぎ)
ピアノをミュージックスクールなどで教えていると音楽の試験の伴奏を頼まれたりもします。私は教えるよりもそっちのほうが好きでしたね。緊張してる子供を勇気付けたりとかした記憶もあります。
大学のころはよくクラシックのコンサートも友達と、そして一人で行ってました。
学生は当日券が17ドル(今だと1500円弱)なので結構安く。MSO(メルボルン交響楽団)はいいソリストを迎えたりしてかなりいいプログラムを弾くし、行けば大体知ってる人がいるので(笑)聴きに行っては楽しんだりみんなで批評しあったりしたものです。
一回どうしても聴きたかったコンサートで席がないと言われ粘った経験あり。でもMSOなら大体座って聴けます。
あとMSOといえば毎年シーズンが始まる直前の2月初頭に無料の野外コンサートを毎年3日行います。
そこだとみんな外に座って話したりしながら聴けるので結構ポピュラーなイベントです。
シティ内や周りの町々でプロ・アマ問わず数々のコンサートが行われるだけでなく、郊外でも音楽フェスティバルという形でコンサートが行われることもあります。
私の先生が主催しているPort Fairy Festivalだと、グレート・オーシャン・ロードにあるPort Fairyという町で春に3日に渡ってオーケストラ、ソロ、アンサンブル、そして音楽以外のパフォーマンスが行われます。
あと超北西部(!?)のMilduraという町にオケで野外コンサートをしに行ったこともあります。
こういう郊外のコンサートでいいのは、とくに数日にわたるフェスティバルだと結構くつろぐ時間もあり、観光したり知り合いとたむろしたりするのが楽しいです。だいたいそういう町を歩くと演奏者か、またはコンサートに来てくれている聴衆の人にばっかり出会いますしね。
あと年間を通じたユースオケと関連アンサンブルの活動、そしてそのユースオケを主催する機関による書きキャンプなど、いろいろと若者の音楽活動を推進する動きもたくさんあります。
メルボルンはオーストラリアの首都でもないし(キャンベラ)、第一の都市でもありませんが(シドニー)、それでも(というかその代わり、でしょうね)音楽を中心とした文化活動が活発で、芸術が人々の生活に身近な都市です。
最近のニュースによるとヴィクトリア州の州立美術館の入場人数は世界でもトップクラスであったことに驚き!去年ダリ展をやったのが多少貢献している気もします。
そしてメルボルンではInternational Comedy Festival、Melbourne International Festival of Brass, Melbourne International Animation Festivalなどの国際的フェスティバルが開催され、特に後者は今見つけたばっかりのものなんですが今年は6月下旬に開催されるそうなのでちょっと興味津々。
私が音楽の道を進めたのもこの都市の性格のおかげで、いろいろと芸術、そしてそれに関するいろいろ(例えばコンサートあとの打ち上げ!)を楽しませてもらって本当に感謝しています。
メルボルンはシドニーなどのような「観光地」的な名所は比較的少ないのですが、例えば美術館、博物館、コンサート、そしてなによりも先ほど言いましたような郊外のフェスティバルはメルボルンの一押し観光としてあげられると思います。
今日の一曲: カール・ヴァイン ピアノ協奏曲 第2楽章
CD情報はこちら
昨日紹介しましたオーストラリアの音楽から一曲。
昨日はオーストラリアの音楽においてのリズムの重要さを話しましたが、この楽章はそれとはちょっと違う傾向。
とってもJazzyな、リラックスにお勧めの一曲です。
まるで即興で弾いているようなソロピアノのパートはものすごく自由で(後述奏者の性格も多少入っているんですけど)、ピアノが本当に自由で、本当にその音色の透明な美しさをあますことなく表現する曲のつくりになっています。
この曲をはじめヴァインの曲はオーストラリアでは有名なマイケル・キーラン・ハーヴィーが弾くために書かれているようなもので。
マイケルは(実をいうと知り合いなので)現代音楽、特にオーストラリアでいま活動している作曲家の曲を得意としています(そしてメシアン同志でもあります♪)。ヴァインは特に彼が好んで演奏する作曲家であり。
マイケルは技巧に大変優れていて、音楽の解釈はたまに突拍子で何を弾いてもオリジナル感が強いですが、ヴァインの音楽とはうまがあうのかなーと聴いてて思います。
この自由さはきっと彼の技巧と自由な思考ならではのものなので、演奏はぜひマイケルの録音で聴いていただきたいです♪
アピールポイントが違うような気がしますが・・・まあいいか。
次の日曜にマイケルがユースオケとプロコフィエフの2番を弾くので聴きに行くので久しぶりに会うのが楽しみです。きっと会ったら彼のことについて話したくなると思いますがそれはまたそのときに。
音楽を習う=金持ちの公式は日本ほどオーストラリアには適用しないのかも?とずっと思ってきました。
少なくともピアノの場合は実際にピアノを買う人は少なく(キーボードでOK)、ピアノが家具の一部だった時代にピアノを買ったおばあちゃんとかから古ーいピアノをもらったり(燭台とかついてるやつです。ただ音程が調律しても回復しないほどひどい!)するのと、あと日本からの中古ピアノが結構流れてきてるらしいのでであとはレッスン代だけ、という。
バイオリンやギターなんかもビギナー用は驚くほど安かったりするので。
楽器を習うとき、日本ではたいてい個人で教えている先生に習いに行くか、ミュージックスクールみたいなところに行くのが大体だと思います。
オーストラリアはその2つの方法のほかに小中高校の中で習う、というやりかたも多くの学校(私立だけでなく公立も)であります。
つまりは学校にいながら楽器のレッスンが受けられる。
30分~1時間レッスンを授業前、授業の間、ランチタイムまたは放課後に週1回受けるようになっている学校がほとんどでしょうか。
ちなみに私は運良く理科の目の解剖のときにチェロレッスンがあってガッツポーズをしたことがあります(当時チェロは学校で習い、ピアノは個人で習ってました)。
そこら辺でも下校時間にはよく楽器のケースを持って歩いたり、お迎えにきてもらったお母さんに楽器のケースを持ってもらっている子供が結構いますので結構みんな習っているものなんでしょうね。
他にも音楽の授業の一環としていろんな楽器を学期ごとに習う授業も小学校でありました(別にだじゃれじゃありませんよ!)し、楽器を弾いてると大抵オーケストラやバンドのアンサンブルに参加させられますし、それ以外でも合唱グループに入る人も結構います。
私のいた学校はしばらくのあいだ合唱がものすごく強かった時期がありました。
でも大学まで行く人は少数ですけどね。
メルボルンはメルボルン大学、モナシュ大学、ヴィクトリア芸大の3つの大学にあわせてオーストラリア国立音楽アカデミーがあります。
ヴィクトリア芸大はどちらかというとジャズなどの現代スタイル音楽に強く、国立アカデミーはエリート中のエリートのための機関で。
メルボルン大学だと音楽での専攻はパフォーマンス、作曲、教育、音楽療法などがあり、音楽のコースと同時に文系のコース(Arts)、法律などのコースをやる人もいます。
大学にいる音楽家が音楽でお金を稼ぐのはさまざまなやり方があります。主なものは:
1)ソロ・アンサンブルでの演奏、ピアニストの場合は伴奏も含む
2)ソロ、または友達とアンサンブルを組んで結婚式などのイベントで演奏する
3)楽器を教える
4)音楽関係の事務職
先ほど記したとおり楽器を教えるのは個人で、ミュージックスクールなどで、または学校で教えるという選択肢があります。それらを組み合わせてる人も多いです。
学校やミュージックスクールなどだとある程度収入が安定しますね。ほかにもいろいろと心的に安心します。(ざっくりしすぎ)
ピアノをミュージックスクールなどで教えていると音楽の試験の伴奏を頼まれたりもします。私は教えるよりもそっちのほうが好きでしたね。緊張してる子供を勇気付けたりとかした記憶もあります。
大学のころはよくクラシックのコンサートも友達と、そして一人で行ってました。
学生は当日券が17ドル(今だと1500円弱)なので結構安く。MSO(メルボルン交響楽団)はいいソリストを迎えたりしてかなりいいプログラムを弾くし、行けば大体知ってる人がいるので(笑)聴きに行っては楽しんだりみんなで批評しあったりしたものです。
一回どうしても聴きたかったコンサートで席がないと言われ粘った経験あり。でもMSOなら大体座って聴けます。
あとMSOといえば毎年シーズンが始まる直前の2月初頭に無料の野外コンサートを毎年3日行います。
そこだとみんな外に座って話したりしながら聴けるので結構ポピュラーなイベントです。
シティ内や周りの町々でプロ・アマ問わず数々のコンサートが行われるだけでなく、郊外でも音楽フェスティバルという形でコンサートが行われることもあります。
私の先生が主催しているPort Fairy Festivalだと、グレート・オーシャン・ロードにあるPort Fairyという町で春に3日に渡ってオーケストラ、ソロ、アンサンブル、そして音楽以外のパフォーマンスが行われます。
あと超北西部(!?)のMilduraという町にオケで野外コンサートをしに行ったこともあります。
こういう郊外のコンサートでいいのは、とくに数日にわたるフェスティバルだと結構くつろぐ時間もあり、観光したり知り合いとたむろしたりするのが楽しいです。だいたいそういう町を歩くと演奏者か、またはコンサートに来てくれている聴衆の人にばっかり出会いますしね。
あと年間を通じたユースオケと関連アンサンブルの活動、そしてそのユースオケを主催する機関による書きキャンプなど、いろいろと若者の音楽活動を推進する動きもたくさんあります。
メルボルンはオーストラリアの首都でもないし(キャンベラ)、第一の都市でもありませんが(シドニー)、それでも(というかその代わり、でしょうね)音楽を中心とした文化活動が活発で、芸術が人々の生活に身近な都市です。
最近のニュースによるとヴィクトリア州の州立美術館の入場人数は世界でもトップクラスであったことに驚き!去年ダリ展をやったのが多少貢献している気もします。
そしてメルボルンではInternational Comedy Festival、Melbourne International Festival of Brass, Melbourne International Animation Festivalなどの国際的フェスティバルが開催され、特に後者は今見つけたばっかりのものなんですが今年は6月下旬に開催されるそうなのでちょっと興味津々。
私が音楽の道を進めたのもこの都市の性格のおかげで、いろいろと芸術、そしてそれに関するいろいろ(例えばコンサートあとの打ち上げ!)を楽しませてもらって本当に感謝しています。
メルボルンはシドニーなどのような「観光地」的な名所は比較的少ないのですが、例えば美術館、博物館、コンサート、そしてなによりも先ほど言いましたような郊外のフェスティバルはメルボルンの一押し観光としてあげられると思います。
今日の一曲: カール・ヴァイン ピアノ協奏曲 第2楽章
CD情報はこちら
昨日紹介しましたオーストラリアの音楽から一曲。
昨日はオーストラリアの音楽においてのリズムの重要さを話しましたが、この楽章はそれとはちょっと違う傾向。
とってもJazzyな、リラックスにお勧めの一曲です。
まるで即興で弾いているようなソロピアノのパートはものすごく自由で(後述奏者の性格も多少入っているんですけど)、ピアノが本当に自由で、本当にその音色の透明な美しさをあますことなく表現する曲のつくりになっています。
この曲をはじめヴァインの曲はオーストラリアでは有名なマイケル・キーラン・ハーヴィーが弾くために書かれているようなもので。
マイケルは(実をいうと知り合いなので)現代音楽、特にオーストラリアでいま活動している作曲家の曲を得意としています(そしてメシアン同志でもあります♪)。ヴァインは特に彼が好んで演奏する作曲家であり。
マイケルは技巧に大変優れていて、音楽の解釈はたまに突拍子で何を弾いてもオリジナル感が強いですが、ヴァインの音楽とはうまがあうのかなーと聴いてて思います。
この自由さはきっと彼の技巧と自由な思考ならではのものなので、演奏はぜひマイケルの録音で聴いていただきたいです♪
アピールポイントが違うような気がしますが・・・まあいいか。
次の日曜にマイケルがユースオケとプロコフィエフの2番を弾くので聴きに行くので久しぶりに会うのが楽しみです。きっと会ったら彼のことについて話したくなると思いますがそれはまたそのときに。
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