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ピアニスト・・・といえば一人のリサイタルや、他の奏者の伴奏、そしてコンチェルトなどでのソリストとしての立場が目立ちます。
何にしても一人で弾くことが多いピアニストは多少美化して言えば孤高の存在みたいなところがあります。
でもチャイコフスキー以降の作曲家はオーケストラにチェレスタのパートを書いたりしてるときもありますし、ショスタコーヴィチ以降ではピアノのパートを書いたりしているときもあって、オーケストラの一員として弾くときもありますし、なによりも室内楽の重要な一員となることも多いです。
室内楽に関してはエントリーを書きましたが、そこでも言った・・・ようなきがします・・・がピアノはいつも室内楽に用いられるものではありません。
むしろ現実問題昨日言ったようにいろんなイベントとかで弾いてお金を稼ぐんだったらピアノなしのグループの方がピアノがなくても演奏できるので演奏機会が多く、さらに演奏会を開く場所にも自由がきき結果経済的でもあります。
ただ単純に音の数・音楽の複雑さで言うとピアノがあったほうが断然そういうものに富んでいますし、特に中低音の楽器は伴奏以外のパートも回ってきやすいのでチェロを弾いていた身としては大変都合がいいです。
ピアノが入る室内楽にはいろいろ種類があります。
定番はピアノ三重奏(ピアノ+バイオリン+チェロ)やその変形のピアノ+バイオリン+クラリネット、ピアノ+バイオリン+ホルン、さらにピアノ+フルート+バイオリン、ピアノ+オーボエ+ファゴットなど。
ピアノ四重奏だとピアノ+バイオリン+ビオラ+チェロ。
ピアノ五重奏だとピアノ+バイオリン2台+ビオラ+チェロ。
他にもピアノ+木管五重奏(フルート+オーボエ+クラリネット+ホルン+ファゴット)などあって。
いろいろな楽器を伴奏するだけあってピアノはさまざまな楽器と組み合わせやすいです。
弦楽四重奏とピアノ三重奏の配置を比べた場合、弦楽四重奏が結構近く弧を描いて座っているのに対しピアノ三重奏は二人の弦楽器が前に座って、ちょっと離れたところにピアノ・・・という印象です。
ピアノは(とくにコンサートで使う長いコンサートグランドピアノは)楽器自体が大きいのでどうしても座るのに他の奏者と離れてしまいます。
特にピアノ五重奏では配置的にも音的にもピアノ+弦楽四重奏という形になっているので・・・気持ちさびしかったような印象もあります。
室内楽の音楽においてピアニストは必ずしも主導権があるわけではありませんが(それはもう曲と曲の部分によりけりです)、でもパートが他の楽器に比べて著しく複雑なのでいろいろと他のメンバーが合わせてくれることもあり、さらに弾いていて他の楽器を自然と引っ張る形になります。
いろいろ細かいところを管理して音楽を動かすマネージャーのような存在でしょうか。
先ほども言いましたようにピアノを含んだアンサンブルにはいろいろなものがあります。
例えばフルートとバイオリン、そしてバイオリンとホルンなど組み合わせてもなかなか音の溶け合いなどの意味でなかなか音楽が成り立ちにくいものもあります。
そこにピアノが入ると音色だけでなく音を増やすことで音楽的仲介みたいな役割を果たしたり。
そしてそのピアノが他のメンバーと地理的に離れている・・・のに加えてピアニストの楽譜は(ピアニストのみ!)スコアとなっていて他のパートも記されているので、音楽を総括的に、一歩はなれた状態で見ているという見方もできます。
なのでざっくり言えばピアノは室内楽においてのツッコミ・・・と私は思ってます。
実際淡くそういう感じになっちゃうんですよね。まとめ役で、グループの中に入るとどっちかというと常識人になっちゃって、なにかとわちゃわちゃする音楽家の集まりのなかでどうもなんかツッコミといえるような役割に自然と回ってしまう・・・という仮説ですがそれでもはっきりした役割ではないので実例とかは出せません。あしからず。
ピアノはそれ1つでも重厚なハーモニーも、複雑な多数のメロディーやリズムの絡み・組み合わせもできてしまい、自立した・・・ある意味自給自足の楽器です。たまに音楽家の間でお高くとまってると思われます。(笑)
一人で演奏するのも、一人で練習するのも慣れっこです。
でも・・・たまには他の楽器と弾きたくなるんですよね。寂しいから、というよりは(私はそれもたまにありますが)他の楽器と弾くことで得られるもの、それでしか経験できない音楽体験があり。
それがピアノ+1人であろうが、5人であろうが、はたまたもっと大きいアンサンブルであろうが、ピアニストにとって他の音楽家とタッグを組んで音 楽における社会性を学んだりすることも大切ですし・・・
なんといっても思い出作りにはなかなかいいです♪
個人的にピアノ四重奏での負担の負い具合はちょうどいいと思います。
前も言いましたが結構ラクなんですよね。ちゃんとみんなで分け合ってる感があり。
この世界は四角形中心の世界ですが音楽でも弦楽四重奏やピアノ四重奏などはやっぱり安定しているようです。
ただ・・・今日の一曲ではピアノ五重奏を紹介したいと思います。どうぞ。
今日の一曲: ヨハネス・ブラームス ピアノ五重奏曲 第3楽章
ブラームス嫌いのとある友人でさえも数あるさまざまなピアノ五重奏曲の中で最高だと認める名曲です。
実を言うと第4楽章が今日にかぎらずツボだったのですがなんか本の結末を話しているときに似たうしろめたさがあったのでその次にツボのこちら。
ピアノ五重奏、というのはピアノ+弦みたいな構成になっていて。特にこの五重奏はピアノ+弦→ピアノ=ピアノ2台のためにアレンジがされてます(by作曲者)。ピアノ2台でオケ曲を弾くこともあることを考えるとピアノ五重奏はオーケストラに匹敵できるアンサンブルである、というわけです。
まあ難しいことはなしで(もう遅い!?)、とりあえずまずこの楽章を聴いてほしいです。クラシック音楽にあまり親しみのない人はむしろこの五重奏曲は頭からでなくこの楽章から聴いてほしいですね。
なんとなーく楽器の役割と絡みについて把握するにはうってつけです。
なかなかチェロがいい味だしてますね。
チェロはアンサンブルの最低音、ベース担当と思われがちですがこの曲ではそのベースラインパートしての究極の気の利いたパート、そしてその役割を超えたチェロとしての生き生きしてる音楽創りが聴けます。
特に中間部でピアノだけでもいいようなところをチェロの最低音で支えることによってどんなに安心感がアップするか!(きっと弾いててもピアニスト安心しますよ~味わってみたいです!)
あとチェロは冒頭の低音のピチカート(弦を指ではじく)がまるで心臓の鼓動の音のよう。ブラームスは本当に「生きている」「Biological」な音楽が得意ですねえ。
私個人的にはブラームスはジャズハーモニーと映画音楽のルーツだと思っていて。この曲のクライマックスあたりのハーモニーなんかずいぶんjazzyで好きです♪(ジャズより数倍重厚な構造ですが)
なので特に私の紹介するクラシックのなかではブラームスの音楽は何らかの意味で比較的親しみが広く感じられる音楽だと思います。
ブラームスの音楽の魅力・・・を話し始めるときりがなさそうですが、とりあえずクラシックorブラームス入門の方も、すでに知っている方も、百文は一聴にしかずなので(何でもそうですが)とりあえず聴いてもらえると嬉しいです。
何にしても一人で弾くことが多いピアニストは多少美化して言えば孤高の存在みたいなところがあります。
でもチャイコフスキー以降の作曲家はオーケストラにチェレスタのパートを書いたりしてるときもありますし、ショスタコーヴィチ以降ではピアノのパートを書いたりしているときもあって、オーケストラの一員として弾くときもありますし、なによりも室内楽の重要な一員となることも多いです。
室内楽に関してはエントリーを書きましたが、そこでも言った・・・ようなきがします・・・がピアノはいつも室内楽に用いられるものではありません。
むしろ現実問題昨日言ったようにいろんなイベントとかで弾いてお金を稼ぐんだったらピアノなしのグループの方がピアノがなくても演奏できるので演奏機会が多く、さらに演奏会を開く場所にも自由がきき結果経済的でもあります。
ただ単純に音の数・音楽の複雑さで言うとピアノがあったほうが断然そういうものに富んでいますし、特に中低音の楽器は伴奏以外のパートも回ってきやすいのでチェロを弾いていた身としては大変都合がいいです。
ピアノが入る室内楽にはいろいろ種類があります。
定番はピアノ三重奏(ピアノ+バイオリン+チェロ)やその変形のピアノ+バイオリン+クラリネット、ピアノ+バイオリン+ホルン、さらにピアノ+フルート+バイオリン、ピアノ+オーボエ+ファゴットなど。
ピアノ四重奏だとピアノ+バイオリン+ビオラ+チェロ。
ピアノ五重奏だとピアノ+バイオリン2台+ビオラ+チェロ。
他にもピアノ+木管五重奏(フルート+オーボエ+クラリネット+ホルン+ファゴット)などあって。
いろいろな楽器を伴奏するだけあってピアノはさまざまな楽器と組み合わせやすいです。
弦楽四重奏とピアノ三重奏の配置を比べた場合、弦楽四重奏が結構近く弧を描いて座っているのに対しピアノ三重奏は二人の弦楽器が前に座って、ちょっと離れたところにピアノ・・・という印象です。
ピアノは(とくにコンサートで使う長いコンサートグランドピアノは)楽器自体が大きいのでどうしても座るのに他の奏者と離れてしまいます。
特にピアノ五重奏では配置的にも音的にもピアノ+弦楽四重奏という形になっているので・・・気持ちさびしかったような印象もあります。
室内楽の音楽においてピアニストは必ずしも主導権があるわけではありませんが(それはもう曲と曲の部分によりけりです)、でもパートが他の楽器に比べて著しく複雑なのでいろいろと他のメンバーが合わせてくれることもあり、さらに弾いていて他の楽器を自然と引っ張る形になります。
いろいろ細かいところを管理して音楽を動かすマネージャーのような存在でしょうか。
先ほども言いましたようにピアノを含んだアンサンブルにはいろいろなものがあります。
例えばフルートとバイオリン、そしてバイオリンとホルンなど組み合わせてもなかなか音の溶け合いなどの意味でなかなか音楽が成り立ちにくいものもあります。
そこにピアノが入ると音色だけでなく音を増やすことで音楽的仲介みたいな役割を果たしたり。
そしてそのピアノが他のメンバーと地理的に離れている・・・のに加えてピアニストの楽譜は(ピアニストのみ!)スコアとなっていて他のパートも記されているので、音楽を総括的に、一歩はなれた状態で見ているという見方もできます。
なのでざっくり言えばピアノは室内楽においてのツッコミ・・・と私は思ってます。
実際淡くそういう感じになっちゃうんですよね。まとめ役で、グループの中に入るとどっちかというと常識人になっちゃって、なにかとわちゃわちゃする音楽家の集まりのなかでどうもなんかツッコミといえるような役割に自然と回ってしまう・・・という仮説ですがそれでもはっきりした役割ではないので実例とかは出せません。あしからず。
ピアノはそれ1つでも重厚なハーモニーも、複雑な多数のメロディーやリズムの絡み・組み合わせもできてしまい、自立した・・・ある意味自給自足の楽器です。たまに音楽家の間でお高くとまってると思われます。(笑)
一人で演奏するのも、一人で練習するのも慣れっこです。
でも・・・たまには他の楽器と弾きたくなるんですよね。寂しいから、というよりは(私はそれもたまにありますが)他の楽器と弾くことで得られるもの、それでしか経験できない音楽体験があり。
それがピアノ+1人であろうが、5人であろうが、はたまたもっと大きいアンサンブルであろうが、ピアニストにとって他の音楽家とタッグを組んで音 楽における社会性を学んだりすることも大切ですし・・・
なんといっても思い出作りにはなかなかいいです♪
個人的にピアノ四重奏での負担の負い具合はちょうどいいと思います。
前も言いましたが結構ラクなんですよね。ちゃんとみんなで分け合ってる感があり。
この世界は四角形中心の世界ですが音楽でも弦楽四重奏やピアノ四重奏などはやっぱり安定しているようです。
ただ・・・今日の一曲ではピアノ五重奏を紹介したいと思います。どうぞ。
今日の一曲: ヨハネス・ブラームス ピアノ五重奏曲 第3楽章
ブラームス嫌いのとある友人でさえも数あるさまざまなピアノ五重奏曲の中で最高だと認める名曲です。
実を言うと第4楽章が今日にかぎらずツボだったのですがなんか本の結末を話しているときに似たうしろめたさがあったのでその次にツボのこちら。
ピアノ五重奏、というのはピアノ+弦みたいな構成になっていて。特にこの五重奏はピアノ+弦→ピアノ=ピアノ2台のためにアレンジがされてます(by作曲者)。ピアノ2台でオケ曲を弾くこともあることを考えるとピアノ五重奏はオーケストラに匹敵できるアンサンブルである、というわけです。
まあ難しいことはなしで(もう遅い!?)、とりあえずまずこの楽章を聴いてほしいです。クラシック音楽にあまり親しみのない人はむしろこの五重奏曲は頭からでなくこの楽章から聴いてほしいですね。
なんとなーく楽器の役割と絡みについて把握するにはうってつけです。
なかなかチェロがいい味だしてますね。
チェロはアンサンブルの最低音、ベース担当と思われがちですがこの曲ではそのベースラインパートしての究極の気の利いたパート、そしてその役割を超えたチェロとしての生き生きしてる音楽創りが聴けます。
特に中間部でピアノだけでもいいようなところをチェロの最低音で支えることによってどんなに安心感がアップするか!(きっと弾いててもピアニスト安心しますよ~味わってみたいです!)
あとチェロは冒頭の低音のピチカート(弦を指ではじく)がまるで心臓の鼓動の音のよう。ブラームスは本当に「生きている」「Biological」な音楽が得意ですねえ。
私個人的にはブラームスはジャズハーモニーと映画音楽のルーツだと思っていて。この曲のクライマックスあたりのハーモニーなんかずいぶんjazzyで好きです♪(ジャズより数倍重厚な構造ですが)
なので特に私の紹介するクラシックのなかではブラームスの音楽は何らかの意味で比較的親しみが広く感じられる音楽だと思います。
ブラームスの音楽の魅力・・・を話し始めるときりがなさそうですが、とりあえずクラシックorブラームス入門の方も、すでに知っている方も、百文は一聴にしかずなので(何でもそうですが)とりあえず聴いてもらえると嬉しいです。
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