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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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もっとチェロを好きになってくれ、な10曲コレクション
また間が開きました-。
例によってゲームです。そして書き物も進めています。ただやっぱりゲームです。
ポケモンダイヤモンドではディアルガを捕まえ(伝説のポケモンのはずなんですが一発で捕まってしまって)、Age of Wonders: Shadow MagicではJuliaルートシナリオ2を終えてKe-nanルートシナリオ2へ。
AoWはたまにマップ制覇でなくてシナリオ内のミッションをクリア=シナリオクリアという場合があるのでちょっと攻略調べてたら今後Julia, Ke-nanのルート(各3シナリオ)をクリアしたらダークエルフのMeandorのルートも出てくるようで大変楽しみ。前作までの経緯を見て彼のことはもっと知りたいと思っていたので。

さて、本題へ。
音楽に関して、楽器に関して色々考えを巡らせることが多いのですが、よく思うのは自分が特定の楽器で好きなところだったり魅力だったり、そういうものを伝えるにはどんな曲を聴いてもらったらいいだろう、ということ。
音楽に関しちゃ言葉だけじゃやっぱり伝わらないことも多いですしね。
ということで特にその「魅力を伝えたい!」という思いが強いいくつかの楽器についてお試しで10曲ずつ選んでみることにしました。理想としてはCD1枚にまとめて渡せるようにすることですが、とりあえず今回は時間は気にせず。
今回の楽器はチェロ。一番近い、一番知ってるはずのところから。お試し。

1)ドヴォルザーク チェロ協奏曲第1番
絶対王者ですからね。まずはこれです。チェロがいかに表現が豊かで、幅が広くて、1人でもオケに対等であることが分かって。音とか音楽自体だけではなくチェロを弾く作法とか、チェロの佇まい、気品というか、そういうものが感じられるという意味でもトータルで「これぞチェロ」みたいなところがある曲です。そして音楽自体も素晴らしい。ソロのパートだけでなくオケのパートも交響曲と同じくらいの内容の充実ですよ。特に第2楽章いいですね。

2)ベートーヴェン チェロソナタ第3番
チェロの豊かに歌い上げる音、その人間の声に似た暖かさを味わうのにはやっぱこの曲でしょう。時に甘く、時に激しく、そしてピアノとのアンサンブルも絶妙。チェロの魅力を味わうのなら第1楽章、ですが曲としては第2楽章が好き。そして第3楽章は本当に(聞いてても弾いてても)楽しい!

3)ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第1番
チェロは歌い上げるのが得意な楽器ですが、あんまりそっち系の曲ばっかり選んでもいられない。チェロ独特の暗い魅力やパワーなんかもカバーしてきたいのです。ということでチェロをよく知りチェロを愛した(と思われる)ショスタコ。第1楽章の更新での和音ばっかりのソロのかっこよさだったり、スローな第2楽章の狂おしいクライマックス、たった一人のカデンツァにブルドーザー級(!?)のラスト。かっこいい悪役なチェロが聞けます。

4)ブラームス チェロソナタ第1番
ブラームスは2つチェロソナタを書いていてどちらも甲乙つけがたいのですがチェロらしさを追求するならこっちかな。第1楽章での深く暗くてEarthyな、どこまでも内側に潜るような激しい情熱を持ったキャラクターだったり、第3楽章の男性的なパワフルさだったり。それにしてもブラームスは(ソナタ含めた)室内楽がとんでもなく素晴らしい。もっとブラームスを聴こうよみんな。そしてチェロソナタ第1番から始めてくださいな。


5)ヴィラ=ロボス ブラジル風バッハ第1番 第1楽章
1台だけでも十分いろんなことがカバーできるチェロをたくさん集めるとどうなるか。いろんな役割を分担して、まるでオーケストラのようなアンサンブルになります。それがこのブラジル風バッハ第1番。8~12人のチェロがパワフルに、そして一糸乱れぬチームワークで動き回ります。冒頭からのブラジル独特のリズムの躍動感がたまらないですねー。

6)エルガー エニグマ変奏曲 第12変奏
チェロのためのレパートリー以外でもチェロは色々なところで活躍しています。今回選んだのは変奏曲の途中で短いためちょっとだけ見過ごされがちなチェロのセクションソロ。イギリスらしい哀愁を帯びたメロディーをセクション全員で歌い上げる、目まぐるしい変奏曲の中でもひときわ美しいひとときです。

7)日本民謡 知覧節(ヨーヨー・マ演奏)
ちょっと変わり種を一つ。ヨーヨー・マが日本民謡を弾くJapanese MelodiesというCD収録の一曲。元々日本の音楽はメロディーに重心が大きくて、それをチェロで歌い上げると深みがぐんと増すのですが、この曲には特別ななにかを感じます。西洋の楽器と東洋のメロディーの組み合わせで、チェロの音色の美しさと日本のメロディーの柔軟さが不思議な音楽を作り出すような。

8)ショスタコーヴィチ 交響曲第5番
オケでチェロが一番輝いてるのっていつだろう、と思ったらこの曲にたどり着きました。いろんな楽器でいろんな良いとこがあって、チェロがものすごく目立つわけじゃないですが色々活躍場所はありますよ。冒頭とか(力強いところは一般的にチェロの貢献度が高い)、そしてスローな第3楽章は地味ながらも結構活躍してます。特にクライマックスで奏でる、諸刃の剣のようなメロディーは他の楽器じゃまねできない。

9)ピアソラ 「Le Grand Tango」
これはベートーヴェンとかブラームスとか伝統的なレパートリーに比べて若干演奏頻度は少ないように思われますが、チェロという楽器の性質を濃く表している曲だと思います。なんてったって情熱的。暗い。狂う。ただ暖かくて深くて歌うのではなく、「闇」はチェロの性質の大事なところを担っていると思います。とにかく最後の1/3での盛り上がりというか発狂が最高です。

10)クラム 弦楽四重奏曲「Black Angels」より「God-music」
クラム贔屓なのは差し引いてもこのGod-musicはチェロが活躍する曲としてもっともっと知られてほしく、評価してほしい曲ですね。チェロの音は地に足が着いたような安定感があるのですが、この曲ではそれも残しながらどこか浮遊しているような、伝統的なチェロのイメージからいろいろ解き放たれたようなところもあって(前述知覧節に似たような)。とにかくこのヘブライ風メロディーが美しくて、グラスハーモニカと音響が不思議な雰囲気を出して、本当に特別な空間と時間を作る曲です。

うーん、曲のチョイス・・・もうちょっとオケ周りでなんとかならないか。あと室内楽でももっと活躍してるはずなんだけどなあ・・・
レパートリーの幅は決して小さくはないけれど、ものすごく大きいわけでもないので取り残しはあんまりないはずなんですが。
とりあえずお試し、ということで。次回はもうちょっとだけでもうまく・・・なったらいいけど。
ちなみに他の楽器ではビオラとかチェレスタとか途中まで考えてありますが、なんとかまとまるといいな。


今日の一曲はお休みです。

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