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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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のろのろと。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~

年度の変わり目で仕事が若干ゆるめで(明日は仕事入ってるけどここ数日ほぼ休みの日が多かった)のろのろと日々を過ごしています。
ちょうどピアノが伸び悩んでる時期で。暗譜とか、細かいところを詰めるのとかがなかなかうまく行かないし、定着しにくい。
ただ不思議と自分の弾いてる以外の曲を弾きたいと全く思わないんですよね。気持ちはちゃんとこのプログラムに向いているようなのでせめて仕事がない日はちょっと長めに練習したりとか思ってます。

最近T2(Chadstone店だけなのかな?)でお茶を買うとおまけでお茶のサンプルがもらえるんですが(お茶葉1回分×2)、1週間ほど前妹がそれでもらってきたチャイを飲んでみたらものすごくおいしかったので100g茶葉買っちゃいました。(ちなみにおまけはPassionというハイビスカス系?のハーブティーでした)
そしてT2のメンバープログラム(Tea Society)にも加入しました。日常でもそうですしお土産にもよくお茶を買うので持っといて損はないですしね。

そして母に送るためのお茶をこないだ妹がTwiningsのサイトで購入したのですが(スーパーとかじゃ買えない缶とかあるんですよ)、その時にこちらでは売ってない新作New Zealand Earl GreyとNew Zealand Breakfastをお取り寄せしました。どちらもウッディというか、素朴だけどすっきりした味わいで大変おいしいです。家はお茶であふれてます。(なのに仕事は休みなので消費が減っている!)

仕事がないとお茶の消費も減りがちですが音楽を聴くのも減りますね。
昨日は碓氷峠音楽堂本舗でACEさんの新しいギターの話を聞いて、それからABC Classic FMで朝聞き逃した(寝てた)Grigoryan Brothers出演部分のアーカイブを聴いて一人アコースティックギター特集みたいになってました。
Grigoryan Brothersは明後日Melbourne Recital Centreでのコンサートを聴きに行きますよ-。チャイコフスキーのピアノ作品「四季」をギターデュエットで(ラジオでもちょろっと弾いてました)。曲は中学生くらいのときに弾いてよく知ってるのですがギターでのアレンジを聴くのが楽しみですし、何より生でギターを聴くのが楽しみ。

そうそう、Amazon(米)で頼んだクラムのCD二枚目も届きました。Idylls for the MisbegottenとVox BalaenaeではZizi Muellerのフルートが、MadrigalsはJan DeGaetaniの歌がとにかくかっこいい。
なんだろうなあ、DeGaetaniはなんであんなに難しいパートがあんなに自然に歌えるかなあ・・・と思うんですよね。一見理不尽に見える音の連なりだったり、表現だったりを当たり前のようにこなすのは楽器もそうなんですが声でやってるのだからさらにすごい。
センスがすごいというか天才というか、やっぱり「表現の正確さ」なんですよねー・・・

音楽関連でもう一つ、去年クラムのVox Balaenaeなどの演奏を聴きに行ったアンサンブル、Syzygy EnsembleがPozibleというクラウドファンディングサービスを通じて室内オペラを上演するための寄付を募っていたので少しばかりながら寄付してきました。Rewardが去年度のコンサートのハイライト、ということで去年から今年にかけて行けなかったコンサートの一部が味わえるのがありがたいです。締め切りはもう数日先なので目標金額に届くといいな。現代音楽を中心に色々面白いプロジェクトをやってるので生でも聴きにいきたいです。いつか。

ということで今日の一曲はまだ紹介してなかったクラムのCD1枚目(正確には2枚組ですが)から。


今日の一曲: ジョージ・クラム アメリカ歌曲集第3巻「Unto the Hills」 第6楽章「Down in the Valley / Hush, Little Baby (An Appalachian Lullaby)」



今回購入したCDにはアメリカ歌曲集の第1・3巻が収録されていて(1から5まではそろった!)、色々素晴らしいクラム流の仕立て上げやひねりがあったり、とにかく美しい曲もいくつかあったのですが今回は曲集の背景をちょろっと紹介するという意味でちょっと変わった曲を選びました。

このアメリカ歌曲集第1巻、第3巻はクラムの娘さんに捧げられていて(そもそもこのアメリカ歌曲集を作曲し始めたのも彼女の言葉がきっかけだったそう)、その娘さん、アン自身がこの録音では歌っています。アン・クラムは主にミュージカルで活躍する歌手で、そのスタイルもよくこの録音に現れています。(第2,4巻と比べてみると良くわかるかな)

今回紹介する「Down in the Valley / Hush Little Baby」は2つの民謡が1つの曲で演奏されます。前者はソプラノ歌手が歌うパート、そして後者は歌うのではなく話すパート。これが同時進行するわけです。
先ほど書きましたように手元の録音では歌のパートをアン・クラムが歌い、そして話すパートはなんと作曲者ジョージ・クラム自身が担当しています。
クラムの声はなんというか、写真で見る彼の外見通りですね(笑)あんまりナレーターっぽくなく自然で素朴な、どこかとぼけたようなところがある話し方がなんかじわじわ来ます。聴いてると笑いがこみ上げてくる。

そもそもこのHush Little Babyの歌詞を見てみると「Papa's going to buy you a~」という歌詞が繰り返し出てきて、元々母親が歌うものかもしれないのですが父親の子供への愛が(物を通じてではありますが)入ってくる子守歌なんです。だから父親であるクラムが歌うのは理にかなってるというか元々そういう意図なんでしょうね。
先ほど書いたようにアメリカ歌曲集というシリーズを始めたのも親子間でのつながりで、その中で親子が共演する、録音として形に残るというのは心温まります。

で、やっぱりこの曲は音楽的に美しいというよりは笑いをこらえながら聴いちゃう感じなのでこの2つの曲集から美しい曲、というのを後日改めて紹介したいと思います。
簡単にちょこっとかくと第1巻の「One More River to Cross」は楽しいですし、第3巻の「Poor Wayfaring Stranger」や「Ev'ry Night When the Sun Goes In」の美しさ、そして「All the Pretty Little Horses」はクラムのアレンジのひねりやアン・クラムの歌声の表現力が味わえる作品となっています。(日本でも知られてるメロディーだったらAmazing Graceも入ってます)
30秒試聴でどれだけ味わえるか難しいですが試聴おすすめ。


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