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やっと新しいパソコンがいろいろ落ち着きました~
とりあえずアプリケーション、ゲームetcはほとんど動くので安心です。
オーストラリアのヤングアダルト文学で結構好きなものがあって、もう何百回読んでるやつもあるんですけど改めてまた一つ紹介したいと思います。
Brian Caswell作 「A Cage of Butterflies」
Google ブック検索結果はこちら
とあるオーストラリアの田舎にある「Farm」。そこでは高いIQを持った子供たちが暮らしている。
主人公はティーンエイジャーの7人で、Farmにくる前は「他とは違う」ことでつらい思いをしていた、でもFarmでそれなりに幸せに今生きている。
彼らとは別に5人、7歳くらいの子供-自閉症のような様子を見せ、身体的成長が遅れた「まるで蝶のように壊れやすい」、特別ななにかをもった子供たちが研究者たちの手の中にひっそりと居る。
Babiesと呼ばれるこの子供たちはいったい「何」なのか?このFarmの中で、彼らを巡っていったい何が起こっているのか?
・・・というようなあらすじです。
が、そういった小説から連想されるサスペンスや、SF的なエレメントや、主人公たちが行動を起こすときのアクションとか、そういうエレメントはあんまり強くありません。
本自体もずいぶん薄く、内容もがっつりというわけではなく。
この著者のことを以前調べたときに彼は「他とは違う」存在のあり場所などについてよく物語を書く、というレビューを読みました。この本もどちらかといえばそういったテーマを中心にしています。
主人公の一人、グレッグは足に障害を持つ、全般的に高い知能を持つ男の子ですが彼が最初に物語を語るとき、「外の世界」でどういう目でみられることがあったか、彼や他のティーンエイジャーがどういった能力をもち、そのためにどういう経験をしたか・・・そういうことが語られています。
そして物語の後半でBabiesを救うためにFarmから逃げよう、という話がまとまりつつあるとき、でもあの子たちは外の世界でどうやって生きていくんだ、という話になり。
「普通になれ」という世界で変な目で、冷たい目で見られ、どうしてそういう目を向けられるかも理解できず、そしてそういう風な目を向ける人を憎むことができない純粋な心で・・・
けっこうそのくだりが長いのもやっぱり物語と著者の焦点なんでしょうね。
なのでそれ以外が薄く思えるのもちょっと詰めの甘さがあるのもまあしょうがないと。
キャラクターの中で言及するべきはBabiesとグレッグでしょうか。
Babiesは幼少時なんらかの理由で自分の世界にこもったままになり、知能は大人のそれさえも遙かに、想像を逸するほど超えて高く。ただし外見は数歳未熟で、たとえ危害を与える者でも人を憎めず、傷つけたくなく、そして言葉をそのまま受け取ってしまう(グレッグ曰く「まだまだユーモアの件は練習がいるな」)ところがあって。
知能の他にもまだまだ不思議な力を宿していて、その能力と彼らがどうしてそうなったか、ということに悪役である科学者たちは興味津々だったり。
ティーンエイジャーの7人の中でリーダー格のグレッグ。物語が始まって早々恋人となったミッキーとともに、その全般に渡った知能の高さ(他の子はたとえば記憶だったり、数学だったり、メカだったり専門的エリアについて超人的な能力を持つ)からか何かとアイディアメーカーだからかどうなのか自然と7人のなかでリーダーとなった男の子。
グレッグの魅力的なキャラクターがこの物語の魅力の半分以上を占めているといっても過言ではないでしょう。
なんというか・・・もうユーモアのセンスが個人的にツボで(笑)特に本の一番最後の・・・おっと、これ以上はいえませんが。
Babiesも彼からユーモアのセンスを覚えていくことがまたほほえましく。
そうやって一見閉鎖されて寂しい空間の中でみんながお互いを信じ、お互いを分かり合い、笑いあって生きている。そういうのが好きです。
先ほどFarmから逃げよう、という風になるといいましたが、むしろそれがアクションぽくなるよりも、その一連の計画と実行が主人公たちの知能の高さを表しながらも何よりも「子供のいたずら」てきなエレメントが終始強くてそれがむしろよかったような気がします。
言語的にも内容的にもあまり構えず読める本で、物語的にもなかなかおもしろく、ヤングアダルト文学としてはけっこう優れていると思います。
それに「普通になれという世界の中で他とは違う何かをもって生きていく」というテーマに関してはうまくそれを提起したストーリーだと思います。
そしてエンディングが多少都合が良すぎだと思っても最後まで読んでくださいね。最後の最後にグレッグがやらかしてくれてますから♪
今日の一曲: イーゴリ・ストラヴィンスキー 「ロシアの歌」
ストラヴィンスキーのコミック・オペラ「マヴラ」からのアリアをチェロとピアノのためにアレンジしたこの曲。
今日初めて改めて聴いてみたんですけど、感想はとりあえず一言・・・
「ロシアってかユダヤじゃん!」
伴奏といい、メロディーの入りといい、調の変わり方といい。
ユダヤ音楽にそう詳しいわけではありませんが(大好きには大好きです。ただクラシックのなかで使われているもののみしか知らなくて・・・クレズマーのCD欲しいです!)、ぴんときちゃいましたよ。
紹介というかツッコミですみませんが(まあ「今日の一曲」なので今日インパクトがあった曲、とか今日つっこみたくなった曲、とかなんでもいいといえばそれまでですしね)。
これでもビオラで弾くともっとユダヤっぽいんではないかと思います。
(考えてみればチェロでしっくりきすぎて元のアリアとして想像しづらいですよ)
なんでしょうね、ユダヤ音楽といえばバイオリンとクラリネットというイメージですが結構陰鬱な影もその音楽の特徴の一部なのでそういうものはビオラのほうがお家芸なのかなーとか思ったり。
ぼんやり思うのはユダヤ音楽で多用する調にしてもバイオリンよりはビオラのほうが自然なんじゃないかなーと思ったりなんだり・・・根拠がないんですけど。
なんにしても小品としては、ユダヤ音楽の片鱗としては結構魅力にあふれた一曲だと思います。
そのうちオリジナルの方も聴いてみたいですね♪
とりあえずアプリケーション、ゲームetcはほとんど動くので安心です。
オーストラリアのヤングアダルト文学で結構好きなものがあって、もう何百回読んでるやつもあるんですけど改めてまた一つ紹介したいと思います。
Brian Caswell作 「A Cage of Butterflies」
Google ブック検索結果はこちら
とあるオーストラリアの田舎にある「Farm」。そこでは高いIQを持った子供たちが暮らしている。
主人公はティーンエイジャーの7人で、Farmにくる前は「他とは違う」ことでつらい思いをしていた、でもFarmでそれなりに幸せに今生きている。
彼らとは別に5人、7歳くらいの子供-自閉症のような様子を見せ、身体的成長が遅れた「まるで蝶のように壊れやすい」、特別ななにかをもった子供たちが研究者たちの手の中にひっそりと居る。
Babiesと呼ばれるこの子供たちはいったい「何」なのか?このFarmの中で、彼らを巡っていったい何が起こっているのか?
・・・というようなあらすじです。
が、そういった小説から連想されるサスペンスや、SF的なエレメントや、主人公たちが行動を起こすときのアクションとか、そういうエレメントはあんまり強くありません。
本自体もずいぶん薄く、内容もがっつりというわけではなく。
この著者のことを以前調べたときに彼は「他とは違う」存在のあり場所などについてよく物語を書く、というレビューを読みました。この本もどちらかといえばそういったテーマを中心にしています。
主人公の一人、グレッグは足に障害を持つ、全般的に高い知能を持つ男の子ですが彼が最初に物語を語るとき、「外の世界」でどういう目でみられることがあったか、彼や他のティーンエイジャーがどういった能力をもち、そのためにどういう経験をしたか・・・そういうことが語られています。
そして物語の後半でBabiesを救うためにFarmから逃げよう、という話がまとまりつつあるとき、でもあの子たちは外の世界でどうやって生きていくんだ、という話になり。
「普通になれ」という世界で変な目で、冷たい目で見られ、どうしてそういう目を向けられるかも理解できず、そしてそういう風な目を向ける人を憎むことができない純粋な心で・・・
けっこうそのくだりが長いのもやっぱり物語と著者の焦点なんでしょうね。
なのでそれ以外が薄く思えるのもちょっと詰めの甘さがあるのもまあしょうがないと。
キャラクターの中で言及するべきはBabiesとグレッグでしょうか。
Babiesは幼少時なんらかの理由で自分の世界にこもったままになり、知能は大人のそれさえも遙かに、想像を逸するほど超えて高く。ただし外見は数歳未熟で、たとえ危害を与える者でも人を憎めず、傷つけたくなく、そして言葉をそのまま受け取ってしまう(グレッグ曰く「まだまだユーモアの件は練習がいるな」)ところがあって。
知能の他にもまだまだ不思議な力を宿していて、その能力と彼らがどうしてそうなったか、ということに悪役である科学者たちは興味津々だったり。
ティーンエイジャーの7人の中でリーダー格のグレッグ。物語が始まって早々恋人となったミッキーとともに、その全般に渡った知能の高さ(他の子はたとえば記憶だったり、数学だったり、メカだったり専門的エリアについて超人的な能力を持つ)からか何かとアイディアメーカーだからかどうなのか自然と7人のなかでリーダーとなった男の子。
グレッグの魅力的なキャラクターがこの物語の魅力の半分以上を占めているといっても過言ではないでしょう。
なんというか・・・もうユーモアのセンスが個人的にツボで(笑)特に本の一番最後の・・・おっと、これ以上はいえませんが。
Babiesも彼からユーモアのセンスを覚えていくことがまたほほえましく。
そうやって一見閉鎖されて寂しい空間の中でみんながお互いを信じ、お互いを分かり合い、笑いあって生きている。そういうのが好きです。
先ほどFarmから逃げよう、という風になるといいましたが、むしろそれがアクションぽくなるよりも、その一連の計画と実行が主人公たちの知能の高さを表しながらも何よりも「子供のいたずら」てきなエレメントが終始強くてそれがむしろよかったような気がします。
言語的にも内容的にもあまり構えず読める本で、物語的にもなかなかおもしろく、ヤングアダルト文学としてはけっこう優れていると思います。
それに「普通になれという世界の中で他とは違う何かをもって生きていく」というテーマに関してはうまくそれを提起したストーリーだと思います。
そしてエンディングが多少都合が良すぎだと思っても最後まで読んでくださいね。最後の最後にグレッグがやらかしてくれてますから♪
今日の一曲: イーゴリ・ストラヴィンスキー 「ロシアの歌」
ストラヴィンスキーのコミック・オペラ「マヴラ」からのアリアをチェロとピアノのためにアレンジしたこの曲。
今日初めて改めて聴いてみたんですけど、感想はとりあえず一言・・・
「ロシアってかユダヤじゃん!」
伴奏といい、メロディーの入りといい、調の変わり方といい。
ユダヤ音楽にそう詳しいわけではありませんが(大好きには大好きです。ただクラシックのなかで使われているもののみしか知らなくて・・・クレズマーのCD欲しいです!)、ぴんときちゃいましたよ。
紹介というかツッコミですみませんが(まあ「今日の一曲」なので今日インパクトがあった曲、とか今日つっこみたくなった曲、とかなんでもいいといえばそれまでですしね)。
これでもビオラで弾くともっとユダヤっぽいんではないかと思います。
(考えてみればチェロでしっくりきすぎて元のアリアとして想像しづらいですよ)
なんでしょうね、ユダヤ音楽といえばバイオリンとクラリネットというイメージですが結構陰鬱な影もその音楽の特徴の一部なのでそういうものはビオラのほうがお家芸なのかなーとか思ったり。
ぼんやり思うのはユダヤ音楽で多用する調にしてもバイオリンよりはビオラのほうが自然なんじゃないかなーと思ったりなんだり・・・根拠がないんですけど。
なんにしても小品としては、ユダヤ音楽の片鱗としては結構魅力にあふれた一曲だと思います。
そのうちオリジナルの方も聴いてみたいですね♪
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