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前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
相変わらず調子は悪いですが今日はちょっとエネルギーが増えてた感が。
月曜日には大学にCD借りに(こないだのコンサートから。Tevotはなかったですが)行きたいのでもうちょっと元気が欲しいところ。
さて、こないだのメル響コンサート、ブリテンの「Our Hunting Fathers」でタランテラのスタイルを則った曲が出てきました。そのときも書きましたがイギリスの音楽でタランテラが使われているのをきくのは初めてで。
以前ここで話しましたがこの「タランテラ」という踊りが小さい頃から好きで、ちょっとフェチみたいなものがあるんですよ(笑)
なので今回のエントリーでは色んな国の作曲家がタランテラの形式で書いた曲をいくつか紹介してみたいと思います。
ちなみに:タランテラ=南イタリアの速い舞曲(拍子は6/8、またはそのほか三連符が続く)で、タランチュラという蜘蛛に噛まれた際に毒を抜くために休まず踊り続けなければならなかった、という話が元になっているといわれている。
タランテラはぐるぐる回るスタイルが特徴的ですが今日のエントリーでは似た地方・似たスタイルで跳躍が特徴的なサルタレッロも似たものとして扱います。
1)チャイコフスキー 「イタリア奇想曲」
ロシアの作曲家、チャイコフスキーはバレエの中でも他のジャンルでもイタリアの音楽を作品に取り入れています。その中でもこのイタリア奇想曲はメドレーの様に色んなイタリアの音楽が続く面白い曲。特に後半に現れる激しいタランテラは私の中で「一番タランテラらしいタランテラ」を持ってると思います。あの狂乱的な、炎の様なキャラクターは最高ですね。短いのが勿体ない。
2)レスピーギ 「風変わりな店」のタランテラ
以前紹介しました、イタリアの作曲家ですが出身地方は南でない、という本場のようでちょっと違うタランテラ。でもタンバリンの使い方とかぐーるぐる回る音型とか熱さとか良いですね。全体的にチャイコフスキーのよりも軽めで、同じく短いのでさっくり2回くらい続けてきいちゃうときもよくあります。
3)サン=サーンス ピアノ協奏曲第2番 第3楽章
これはフランスの作品。ピアノのパートに跳躍が多いのでサルタレッロなのかと思いますが全体的には回る音型も入れ替わるように現れるのである意味ハイブリッドかな?中間部のオケパートにサン=サーンスらしい、空に弧を描くようなコラールが挟まるのが素敵ですし、エンディングに向かって踊りが狂おしさを増していく(ただしテンポは速くならないように!)がまた興奮します!
4)シマノフスキ 夜想曲とタランテラ
バイオリンとピアノのための曲。ポーランドのタランテラといえばショパンのそれが有名と思われますがでもこれが外せないんです!かなりテンポ・リズム共に重めで、回る音型はほぼないのですが執拗に繰り返す「たーたたたた」のリズム、バイオリンの超人的な跳躍、強弱、鬼気迫る音、そして禍々しさがあるハーモニーから感じる狂気はとてもタランテラらしいです。
5)メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」第4楽章
これも回るリズムではなく「たんたたたた」が執拗に繰り返されるタイプのタランテラ(楽章のタイトルはサルタレッロ。ただそんなに跳躍してもいなかったり)。メンデルスゾーンはドイツ出身ですが、そのお国柄かちょっと重めで四角い印象。だからフルオケで何度も繰り返すと執拗さが増して、ちょっと「狂気」の方向が違う感じかな。
6)プロコフィエフ ピアノソナタ第2番 第4楽章
ロシアとソヴィエトは別物として。やっぱりタランテラといったらプロコフィエフだと思います。ただし元のイタリアの空気とは全く別な雰囲気の、違う狂気をはらんだタランテラ。前も紹介しましたがロンド形式で立ち替わり入れ替わり色んなシーンが現れて、それが悪夢のサーカスになってだんだんごっちゃになってくるのが凄いですね。クレイジー。
7)シューベルト ピアノソナタハ短調 D958 第4楽章
こんどはオーストリア。シューベルトの作品に狂気がないという訳じゃないですがシューベルトには珍しい鬼気&狂気だと思います。上記プロコフィエフと同じでロンド形式で書かれてきて、きいているとまるで迷路に迷い込んだみたいな感覚に陥ります。なんと言ってもキーチェンジが多い。一見整っているようで割とカオスなところがあるかも。
8)ブリテン 「我らの借りをする先祖」より「Dance of Death (Hawking for Partridge)」
そして最後にイギリスのタランテラ。元々イギリスあたりにはジーグという、サルタレッロに似たような三連符ベースで跳ねるような快活な踊りがあるのでどうしても似てしまうところはありますね。死の舞踏に仕立てられているのもあって、元のエネルギッシュで情熱的な舞踏とはまた違う不気味でまがまがしいキャラクターが面白い。そして繰り返しはオケパートよりも歌のパートに現れているのがまたちょっと異質なところかな。
・・・結構見つかりましたね。まだまだあると思いますが。(実際ipodにはまだ数曲入ってます)
ポピュラー音楽界隈はどうなんだろう。映画音楽はゴッドファーザーで使われているとWikipediaにありましたが、ゲーム音楽とかでタランテラが効果的に使われてたら追っかけて見つけにいきたいです。
ヨーロッパ周りで少なくともこれだけの作曲家がタランテラに憧れてこんなにいろいろな応用の仕方をしていて、まだまだいろんな形のタランテラがききたいと思うので。
ということで月曜日にブリテン大学で借りてきます~
今日の一曲はこんなに紹介したのでお休みです。
相変わらず調子は悪いですが今日はちょっとエネルギーが増えてた感が。
月曜日には大学にCD借りに(こないだのコンサートから。Tevotはなかったですが)行きたいのでもうちょっと元気が欲しいところ。
さて、こないだのメル響コンサート、ブリテンの「Our Hunting Fathers」でタランテラのスタイルを則った曲が出てきました。そのときも書きましたがイギリスの音楽でタランテラが使われているのをきくのは初めてで。
以前ここで話しましたがこの「タランテラ」という踊りが小さい頃から好きで、ちょっとフェチみたいなものがあるんですよ(笑)
なので今回のエントリーでは色んな国の作曲家がタランテラの形式で書いた曲をいくつか紹介してみたいと思います。
ちなみに:タランテラ=南イタリアの速い舞曲(拍子は6/8、またはそのほか三連符が続く)で、タランチュラという蜘蛛に噛まれた際に毒を抜くために休まず踊り続けなければならなかった、という話が元になっているといわれている。
タランテラはぐるぐる回るスタイルが特徴的ですが今日のエントリーでは似た地方・似たスタイルで跳躍が特徴的なサルタレッロも似たものとして扱います。
1)チャイコフスキー 「イタリア奇想曲」
ロシアの作曲家、チャイコフスキーはバレエの中でも他のジャンルでもイタリアの音楽を作品に取り入れています。その中でもこのイタリア奇想曲はメドレーの様に色んなイタリアの音楽が続く面白い曲。特に後半に現れる激しいタランテラは私の中で「一番タランテラらしいタランテラ」を持ってると思います。あの狂乱的な、炎の様なキャラクターは最高ですね。短いのが勿体ない。
2)レスピーギ 「風変わりな店」のタランテラ
以前紹介しました、イタリアの作曲家ですが出身地方は南でない、という本場のようでちょっと違うタランテラ。でもタンバリンの使い方とかぐーるぐる回る音型とか熱さとか良いですね。全体的にチャイコフスキーのよりも軽めで、同じく短いのでさっくり2回くらい続けてきいちゃうときもよくあります。
3)サン=サーンス ピアノ協奏曲第2番 第3楽章
これはフランスの作品。ピアノのパートに跳躍が多いのでサルタレッロなのかと思いますが全体的には回る音型も入れ替わるように現れるのである意味ハイブリッドかな?中間部のオケパートにサン=サーンスらしい、空に弧を描くようなコラールが挟まるのが素敵ですし、エンディングに向かって踊りが狂おしさを増していく(ただしテンポは速くならないように!)がまた興奮します!
4)シマノフスキ 夜想曲とタランテラ
バイオリンとピアノのための曲。ポーランドのタランテラといえばショパンのそれが有名と思われますがでもこれが外せないんです!かなりテンポ・リズム共に重めで、回る音型はほぼないのですが執拗に繰り返す「たーたたたた」のリズム、バイオリンの超人的な跳躍、強弱、鬼気迫る音、そして禍々しさがあるハーモニーから感じる狂気はとてもタランテラらしいです。
5)メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」第4楽章
これも回るリズムではなく「たんたたたた」が執拗に繰り返されるタイプのタランテラ(楽章のタイトルはサルタレッロ。ただそんなに跳躍してもいなかったり)。メンデルスゾーンはドイツ出身ですが、そのお国柄かちょっと重めで四角い印象。だからフルオケで何度も繰り返すと執拗さが増して、ちょっと「狂気」の方向が違う感じかな。
6)プロコフィエフ ピアノソナタ第2番 第4楽章
ロシアとソヴィエトは別物として。やっぱりタランテラといったらプロコフィエフだと思います。ただし元のイタリアの空気とは全く別な雰囲気の、違う狂気をはらんだタランテラ。前も紹介しましたがロンド形式で立ち替わり入れ替わり色んなシーンが現れて、それが悪夢のサーカスになってだんだんごっちゃになってくるのが凄いですね。クレイジー。
7)シューベルト ピアノソナタハ短調 D958 第4楽章
こんどはオーストリア。シューベルトの作品に狂気がないという訳じゃないですがシューベルトには珍しい鬼気&狂気だと思います。上記プロコフィエフと同じでロンド形式で書かれてきて、きいているとまるで迷路に迷い込んだみたいな感覚に陥ります。なんと言ってもキーチェンジが多い。一見整っているようで割とカオスなところがあるかも。
8)ブリテン 「我らの借りをする先祖」より「Dance of Death (Hawking for Partridge)」
そして最後にイギリスのタランテラ。元々イギリスあたりにはジーグという、サルタレッロに似たような三連符ベースで跳ねるような快活な踊りがあるのでどうしても似てしまうところはありますね。死の舞踏に仕立てられているのもあって、元のエネルギッシュで情熱的な舞踏とはまた違う不気味でまがまがしいキャラクターが面白い。そして繰り返しはオケパートよりも歌のパートに現れているのがまたちょっと異質なところかな。
・・・結構見つかりましたね。まだまだあると思いますが。(実際ipodにはまだ数曲入ってます)
ポピュラー音楽界隈はどうなんだろう。映画音楽はゴッドファーザーで使われているとWikipediaにありましたが、ゲーム音楽とかでタランテラが効果的に使われてたら追っかけて見つけにいきたいです。
ヨーロッパ周りで少なくともこれだけの作曲家がタランテラに憧れてこんなにいろいろな応用の仕方をしていて、まだまだいろんな形のタランテラがききたいと思うので。
ということで月曜日にブリテン大学で借りてきます~
今日の一曲はこんなに紹介したのでお休みです。
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