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前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
ただいま新しいCD噛み砕き期間です。いいものいっぱいで幸せ!
そしてゲーム屋さんでポケモンブラック2とポケモン信長の野望買って来ました。どちらもまだ始めません。始めるとそっちにかかりっきりになるのでもうちょっと待つ。
さて、昨日は友達のリサイタルに行ってきました。
去年私がリサイタルを開くきっかけになった同門の先輩です。
会うのはちょっとぶり。演奏を聴くのもそれより長いぶりかな。
プログラムはこんな感じでした:
<12 Etudes and a Toccatissimo>
ピアノ:Stefan Cassomenos
Vine 「Toccatissimo」
リスト 超絶技巧練習曲集より
第7番「英雄」
第11番「夕べの調べ」
第8番「荒々しき狩り」
リゲティ 練習曲集より
第4番「ファンファーレ」
第11番「宙吊りで」
第8番「鉄」
ドビュッシー 練習曲集より
第11番「組み合わされたアルペジオのための練習曲」
ラフマニノフ 練習曲集「音の絵」より
op.33-4 ニ短調
op.39-1 ハ短調
op.33-1 ヘ短調
op.39-6 イ短調
op.39-9 ニ長調
リストからリゲティまで様々な作曲家による「エチュード」を計12曲、そしてトッカータというこれまた技巧を凝らした形式の最高峰、という意味の「Toccatissimo」(オーストラリアの作曲家Carl Vineが去年のシドニー国際ピアノコンクールの課題曲として書いた曲だそうです)、という最初から最後まで技巧がハードな、ピアニストとしてものすごくスタミナを要するプログラム。
ただそんなに超絶技巧が続くプログラムながら、選曲・演奏どちらの面からも聞いてて飽きない、面白いコンサートでした。
彼の演奏は大学にいた頃ソロに伴奏に室内楽に頻繁に聴いていたのですが、そんななかで意外と彼が弾くリストを聞くのは初めてだったかも。
激情も持ち合わせてる彼ですがリストの演奏は意外とドライ。もしかしたらちょっと物足りないと感じる人もいたかもしれませんが、元がロマンチックな音楽なのであんまり濃い弾き方だと胃がもたれがちなので私はこれでも全然いけます。
これはプログラム通じていえることなんですけど両手で弾く音楽の中で(縦にも横にも)優先順位のつけかたというか、取捨選択がうまくできてるんですよね。聞かせたいところ盛り上げたいところはしっかり聞かせて、そうでないところは抑える、みたいな。
プログラムの性質もありますが、今回の演奏ではステファンの感情的な面よりも分析的な面が良く現れてた印象でした。大学では音楽だけでなく法律もやっていて(ただピアノで忙しすぎて両立は苦しそうでしたが)、そういう面があることは分かっていたはずなのですが。(っていうかうちの先生の門下ってそういうプレイヤー多いな)
その2つの側面のバランスが演奏に現れる、という意味で一番しっくり来たのがラフマニノフのop.39-1でしたね。曲自体もラフマニノフの緻密なメカニックな側面と情熱的な側面のバランスが面白いです。
それにしても「Toccatissimo」はすごかった。技巧の極み、というのもそうですがこないだ説明しようとしたVineの色彩とか音楽回路が爆発してましたね。解説に「not for the faint-hearted(心臓の弱い人には向いてない)」とありましたが、いやああれは弾けん(笑)
あとしばらく会ってなかったピーターが来てたのでちょっとしゃべりました。というか久しぶりすぎてちと空回ってすまん。またちょっとして会ってゆっくりしゃべりたいです。
彼もCDを作るとかいう話なので(去年弾いてたメトネルは彼の演奏で是非手に入れたい!というか他の人の演奏だと手に入れる気がしない作曲家なのです)、私も諸々がんばらなきゃ。
実はちとばかり(というかそれ以上)ピアノで伸び悩んでるのですが、今日はヒメコウテンシを弾いてるときにキジバトがしばらく近くに来てて鳥の鳴き声弾いて遊んだりもしたのでちょっと気が楽になりました。もうちょっとメシアンをしっかりしないといけないので。がんばります。
今日の一曲: セルゲイ・ラフマニノフ 練習曲集「音の絵」 op.39-1
ラフマニノフは以前も書いてるはずなのですが背も2mくらいあって手もとっても大きい作曲家・ピアニストだったため、書いてる作品も大きな手が必要なものがちょこちょこあって。
私のサイズの手ではどうしても弾けない(または弾けても手に悪い)曲が結構あったりするのです。
そんなわけで弾きたくてもどうしてもあきらめなきゃいけない曲、というのは存在して。
ただこの練習曲「音の絵」のop.39-1は諦めきれないのです。まだ弾けるかどうか試してないのですが、試して絶対ダメなのが分かるのがちょっと怖い。
op.39のセットは(今いくつか弾いてますが)ちょっと渋めの良い曲揃いで、一番好きは他にもあるのですが、この第1番を諦めるのも勿体ない。
先ほど書きましたが練習曲らしく技巧が緻密にできていてメカニック的な組み立てがある曲で、同時に炎のような情熱も秘めたり爆発させたり。
この曲って主となる調はハ短調だけれどハーモニーはヘ短調のそれが濃く混じってて、それがまた炎の暗さに拍車をかけてたり。
ハ短調も好きですが、ヘ短調もいい調ですよね。ラフマニノフの作品でヘ短調ってそんなにないですが(練習曲のop.33-1、そして前奏曲くらいかな)全部かっこいい。あとベートーヴェンの「熱情」ソナタや「エグモント」序曲など、とにかく闇と炎を表すような曲が多いキーです。
とにかくかっこいい。頭と心がつながって炎が暗く燃え上がる感覚はたまらんだろうなあ。
自分が弾いたらそこの炎の部分とメカの部分のバランスはどうなるんだろう、というのも楽しみなところ。だから諦められないのです。
リンクしたのはリヒテルの演奏で、練習曲集「音の絵」の抜粋と前奏曲集の抜粋が収録されています。正にラフマニノフのピアノ!って感じのする演奏ですね。(今弾いてるop.39-7も試聴してみましたがロシアの重さが!自分の演奏にも重みと渋みが欲しいです)
私がいつも聞いてるMichael Kieran Harvey(3曲だけ録音してるんですよ)の演奏はメカ寄りで、ちょっと神経質な感じが実は結構ツボっているのです。面白いですよ。
(私もそっちに似るかなーそしたら)
ただいま新しいCD噛み砕き期間です。いいものいっぱいで幸せ!
そしてゲーム屋さんでポケモンブラック2とポケモン信長の野望買って来ました。どちらもまだ始めません。始めるとそっちにかかりっきりになるのでもうちょっと待つ。
さて、昨日は友達のリサイタルに行ってきました。
去年私がリサイタルを開くきっかけになった同門の先輩です。
会うのはちょっとぶり。演奏を聴くのもそれより長いぶりかな。
プログラムはこんな感じでした:
<12 Etudes and a Toccatissimo>
ピアノ:Stefan Cassomenos
Vine 「Toccatissimo」
リスト 超絶技巧練習曲集より
第7番「英雄」
第11番「夕べの調べ」
第8番「荒々しき狩り」
リゲティ 練習曲集より
第4番「ファンファーレ」
第11番「宙吊りで」
第8番「鉄」
ドビュッシー 練習曲集より
第11番「組み合わされたアルペジオのための練習曲」
ラフマニノフ 練習曲集「音の絵」より
op.33-4 ニ短調
op.39-1 ハ短調
op.33-1 ヘ短調
op.39-6 イ短調
op.39-9 ニ長調
リストからリゲティまで様々な作曲家による「エチュード」を計12曲、そしてトッカータというこれまた技巧を凝らした形式の最高峰、という意味の「Toccatissimo」(オーストラリアの作曲家Carl Vineが去年のシドニー国際ピアノコンクールの課題曲として書いた曲だそうです)、という最初から最後まで技巧がハードな、ピアニストとしてものすごくスタミナを要するプログラム。
ただそんなに超絶技巧が続くプログラムながら、選曲・演奏どちらの面からも聞いてて飽きない、面白いコンサートでした。
彼の演奏は大学にいた頃ソロに伴奏に室内楽に頻繁に聴いていたのですが、そんななかで意外と彼が弾くリストを聞くのは初めてだったかも。
激情も持ち合わせてる彼ですがリストの演奏は意外とドライ。もしかしたらちょっと物足りないと感じる人もいたかもしれませんが、元がロマンチックな音楽なのであんまり濃い弾き方だと胃がもたれがちなので私はこれでも全然いけます。
これはプログラム通じていえることなんですけど両手で弾く音楽の中で(縦にも横にも)優先順位のつけかたというか、取捨選択がうまくできてるんですよね。聞かせたいところ盛り上げたいところはしっかり聞かせて、そうでないところは抑える、みたいな。
プログラムの性質もありますが、今回の演奏ではステファンの感情的な面よりも分析的な面が良く現れてた印象でした。大学では音楽だけでなく法律もやっていて(ただピアノで忙しすぎて両立は苦しそうでしたが)、そういう面があることは分かっていたはずなのですが。(っていうかうちの先生の門下ってそういうプレイヤー多いな)
その2つの側面のバランスが演奏に現れる、という意味で一番しっくり来たのがラフマニノフのop.39-1でしたね。曲自体もラフマニノフの緻密なメカニックな側面と情熱的な側面のバランスが面白いです。
それにしても「Toccatissimo」はすごかった。技巧の極み、というのもそうですがこないだ説明しようとしたVineの色彩とか音楽回路が爆発してましたね。解説に「not for the faint-hearted(心臓の弱い人には向いてない)」とありましたが、いやああれは弾けん(笑)
あとしばらく会ってなかったピーターが来てたのでちょっとしゃべりました。というか久しぶりすぎてちと空回ってすまん。またちょっとして会ってゆっくりしゃべりたいです。
彼もCDを作るとかいう話なので(去年弾いてたメトネルは彼の演奏で是非手に入れたい!というか他の人の演奏だと手に入れる気がしない作曲家なのです)、私も諸々がんばらなきゃ。
実はちとばかり(というかそれ以上)ピアノで伸び悩んでるのですが、今日はヒメコウテンシを弾いてるときにキジバトがしばらく近くに来てて鳥の鳴き声弾いて遊んだりもしたのでちょっと気が楽になりました。もうちょっとメシアンをしっかりしないといけないので。がんばります。
今日の一曲: セルゲイ・ラフマニノフ 練習曲集「音の絵」 op.39-1
ラフマニノフは以前も書いてるはずなのですが背も2mくらいあって手もとっても大きい作曲家・ピアニストだったため、書いてる作品も大きな手が必要なものがちょこちょこあって。
私のサイズの手ではどうしても弾けない(または弾けても手に悪い)曲が結構あったりするのです。
そんなわけで弾きたくてもどうしてもあきらめなきゃいけない曲、というのは存在して。
ただこの練習曲「音の絵」のop.39-1は諦めきれないのです。まだ弾けるかどうか試してないのですが、試して絶対ダメなのが分かるのがちょっと怖い。
op.39のセットは(今いくつか弾いてますが)ちょっと渋めの良い曲揃いで、一番好きは他にもあるのですが、この第1番を諦めるのも勿体ない。
先ほど書きましたが練習曲らしく技巧が緻密にできていてメカニック的な組み立てがある曲で、同時に炎のような情熱も秘めたり爆発させたり。
この曲って主となる調はハ短調だけれどハーモニーはヘ短調のそれが濃く混じってて、それがまた炎の暗さに拍車をかけてたり。
ハ短調も好きですが、ヘ短調もいい調ですよね。ラフマニノフの作品でヘ短調ってそんなにないですが(練習曲のop.33-1、そして前奏曲くらいかな)全部かっこいい。あとベートーヴェンの「熱情」ソナタや「エグモント」序曲など、とにかく闇と炎を表すような曲が多いキーです。
とにかくかっこいい。頭と心がつながって炎が暗く燃え上がる感覚はたまらんだろうなあ。
自分が弾いたらそこの炎の部分とメカの部分のバランスはどうなるんだろう、というのも楽しみなところ。だから諦められないのです。
リンクしたのはリヒテルの演奏で、練習曲集「音の絵」の抜粋と前奏曲集の抜粋が収録されています。正にラフマニノフのピアノ!って感じのする演奏ですね。(今弾いてるop.39-7も試聴してみましたがロシアの重さが!自分の演奏にも重みと渋みが欲しいです)
私がいつも聞いてるMichael Kieran Harvey(3曲だけ録音してるんですよ)の演奏はメカ寄りで、ちょっと神経質な感じが実は結構ツボっているのです。面白いですよ。
(私もそっちに似るかなーそしたら)
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