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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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明後日。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
明日は現地でリハーサルしてラーメン食べにいく予定なのでおそらくこれがリサイタル前最後のブログ更新。
ということでお知らせ。

<ピアノリサイタル 「Tableaux」>
9月28日 午後2時半開演
Richmond Uniting Church
プログラム:
メシアン 「鳥のカタログ」より第3曲「イソヒヨドリ」
ドビュッシー 「映像」第2集
メシアン 「鳥のカタログ」より第8曲「ヒメコウテンシ」
フォーレ 前奏曲 op.103より第3、8、6、5、7番
ラフマニノフ 練習曲「音の絵」op.39より第4、8、7番
メシアン 「鳥のカタログ」より第13曲「ダイシャクシギ」

リサイタル準備にかける時間、集客、リサイタル前のメンタル的な臨み方とか色々すでに反省したいこと色々あるのですがとりあえず演奏自体に関しては今これ以上望むものはほぼないかな、なんとか。

ただ明後日の天気が心配。16度で雨。一応午前中にあられありで午後に向かって和らいでいくとはあるんですが、それでも天気が悪くて寒いことに変わりない。いちおう教会もヒーターがあるんですが去年もっと暖かいときにリサイタルやってたら演奏中にどんどん緊張で指が冷えてったようなこともあるのでどうしてもgrumble grumbleしています。

前も書いたと思いますが同日同時刻に同地域でオーストラリアンフットボール(Footie)のグランドファイナルなんですよね。Hawthorn HawksとFreemantle Dockers。
リサイタルよりもそっちのほうが天候の影響は大きいですものね。毎年この春という天気が変わりやすくしかも風とか霰とかぐっちゃぐちゃになりやすい季節にプロテクターなしの男たちがぶつかりあうという。ただでさえ激しいスポーツの熱狂するファイナルなんですが。

話は逸れましたがそんなわけで(人に来てもらえるかどうかも心配ですが)弾いてる間鳥の反応はなかなか望めそうにないです。そこは残念。いると本当に心強いですし、なんとなく自分にとってホームな感覚をつかめると思うので。

それにしてもやっぱりちょっと諸々曲を長いこと弾き過ぎたかなーという感はなくもなく。
ただ「イソヒヨドリ」はほんと難しくて時間がかかりましたし、弾きたくて待ってる時期も長かったので(もっと速く習得できればよかったと思いながらも)長く弾いて全然OKだったな、と。
そして同じく鳥カタから「ダイシャクシギ」は明後日が最後になるのがとにかく寂しいです(他の曲もそうですがこれは特別)。
もちろん一生にこれが最後にはしないですが、ダイシャクシギは弾くとしたらプログラムの最後にしたくなることが多いため使いどころが難しく、色んな性質のプログラムを弾く中でそう頻繁には演奏できない。なので次弾くのは少なくとも数年後になるかな。大好きなんですがこればかりはしょうがない。

今はちょっと(フライングで)考え始めたくも考えないようにしてる、これから弾きたい諸々のこともちゃんと考えれられるようになるのが楽しみ。
欲求の方向性は大体定まってるのでプログラムが固まるのは時間がかからないかな。

そうそう、話はかなり変わりますが以前クロノス・カルテットのコンサートに行ったとき最初に演奏されたBryce Dessnerの「Aheym」という曲がこんどクロノスが出すCD「Aheym」に収録されるそうです。
私はクロノスはほぼ電子媒体で揃えてるのでiTunesでダウンロードの予約注文をしましたが、この「Aheym」はmp3アルバム、CD、さらにLPでもリリースするそうです。
で、その「Aheym」からの「Aheym」のフル試聴がようつべにアップされたのでこちらに動画をリンク。ユダヤの影響が聞き取れる、とにかくかっこいい曲です。


アルバムは11月上旬にリリース、それも楽しみにしています。

あと日本に行く前に何枚かCD買いたい(&日本で拾うように注文したい)のでそれも楽しみ。ちゃんと決めな。
その前にちゃんとがんばってきます、リサイタル。


今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 「鳥のカタログ」より「イソヒヨドリ」



ここ1年この曲にチャレンジできて、ある程度というか結構自分のものにできたことは本当に幸せです。
弾いてて楽しいですし、最初っから迷いなしに崖の和音をぶつけることができるのが今回のリサイタルの第1曲としてふさわしい曲だと思います。

今回のリサイタルのプログラムは海に始まり海に終わり、途中で水を思わせる曲もいくつかありますが本当に青い水を表すのは実はこの曲だけ。他の曲は灰色がかってたりニュアンスが曲によって大分違ってきます。
空の青も海の青も、そしてイソヒヨドリの青も色合いは違えどみなビビッドで爽快な青。
メルボルンに住んでいて少なからず親しみがある色彩です。

やっぱり一番好きなのは(イソヒヨドリの歌声自体もありますが)中間部のガムラン的な舞踏的なダイナミックな部分。
メシアンのリズムと、独特な東洋の影響、そしてハーモニーや鳥の声が凝縮されたあっというまのクライマックスです。
実は家のピアノで弦が切れたのはここら辺なんで最近ちょっと無意識にためらいがあるような気もしてたんですが、本番では臆せずがっつり楽しみたいです。

鳥カタにはこの曲に似た地方を扱ってたり、似たような鳥の種類を扱ってたりする曲がもういくつかあります。そのなかでもこの「イソヒヨドリ」が特別なのがその主役のイソヒヨドリの歌声の扱い方かな。
他の曲もまた似たような地方・景色を描いていても別の鳥やエレメントに焦点をあててたり、それぞれの魅力があって面白いです。

鳥カタとしては中規模のちょっと長めの曲で今後どれだけプログラムに組み込む機会があるか分かりませんが機会があればその青さを生かせるプログラムにしたい。
自分にとって大切なレパートリー、鳥カタコンプリートに向けて&一生大事にしてきたいです。

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