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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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方言訛り
日本から送ってもらってるTV番組のDVDは最近は(少なくとも私の頼む分は)お笑い系が多くなってきてるので、関西の言葉にやっと慣れてきたような気がするこの頃です。

生まれは愛知ですが、愛知に住んだことはほとんどなくて、主に住んでいた福島県いわき市もこれといった方言はなく。それに母方のおばあちゃんは愛知に住んでますが岐阜の出身、おじいちゃんは浜松の出身、お父さんの家族も昔は同じ愛知でも豊橋の方に住んでいたのでもしかしたら私も知らずにいろんなところの方言をミックスで使っている恐れがあります。

方言は訛りがあるのは日本だけではありませんが、やっぱり国土の広さと人口密度から考えてこれだけ種類があるのもすごいなーと思います。

外国語の方言はまあアメリカ・イギリス英語の違い(オーストラリア英語は主に英国寄りと言われていますがそこそこアメリカの言葉も入ってますし、オリジナルの言葉もあります。オージー英語はちゃんと調べてから独立したエントリーを書きたいなあとか思ってます)もありますし、あと友達がオーストリアのグラーツに留学したとき大学で習うような「ドイツのドイツ語」と違うという話も聞いています(スイスのドイツ語もまた全く別物らしいですね。それに文字こそ違えどイディッシュも方言らしき存在です)。

そして同じ言語を話していても、母国語の発音の影響は結構出てしまうもの。
そこんとこ私たち姉妹は少し差があって、7歳でこっちに来た妹はほとんどといって日本語訛りがありませんが、10歳でこっちに来た私は何年たっても抜けない物があるようで。
自分でしゃべってるときは気づかないんですけど録音とか聞いてみると(前述自分の声のコンプレックスも併せて)ひどいです(苦笑)

でもまあそんなに訛りが強いということもないのか、外見で中国人・韓国人に間違われることはしょっちゅう。聞くにも見るにも日本人らしくないようです。

オーストラリアに住んでいると、いろんな訛りにふれあうことができます。
そこらへんのオージー、特に中年男性のオーストラリア訛りはもう生活のなかで「普通」ですね。おなじみの「エイ」の発音を「アイ」といったりするのや、「アイ」が「オイ」に近かったり、TがDに近い発音だったり。いろんな言葉を~ieを付けて略したり(Vegetable = Vegie、Football = Footieなど)、~oを付けて略したり(Stephen = Stevo等)。大きなジェスチャーにクリアな発音。

その次に聞くのがドラマや映画で聞くアメリカ訛り。Rで強く舌を巻き、「エイ」は「イー」寄り、Whの発音もWが強い。

そしてイギリスの訛りもたまに聞きますね。発音よりもイントネーションが独特です。なんとなくメロディーがついてるような?

高校時代に学校のオケの演奏旅行でイギリスに行ったのですが2週間で少し訛りというかイントネーションが染みつきました(笑)

あと聞いてわかるのはイタリア訛り、中国訛り、韓国訛り、インド訛り、フランス訛りくらいですか。

インド訛りは地域的に縁が深いのとあとタクシーで良く聞くのですが、わかりにくい訛りナンバーワンにランクインしそうです。なんといってもめちゃくちゃ速く話すので聞き取れない!でも向こうはそれが普通なので仕方がないのですが。

わかりにくいと言えばスコットランド訛りもなかなかのものです。なんでしょうねえ、母音も子音もなんか・・・違う?聞き取りにくい?原因はよくわからないのですが。インパクトはあるのですがあんまり出会わない訛りなので。

個人的に好きな、むしろセクシーだと思う訛りはフランス訛りとアイルランド訛りです。
アイルランド訛りは私は映画「Bend it like Beckham」で初めて聞きました。サッカーのコーチがこの訛りでなんか感動しました(笑)なんでしょうね、分析したことはないんですけど優しくて角のない、音楽的な印象を受けます。母音がどっちかというと不明瞭で?
こないだこっちのテレビでカナダでアイリッシュコメディーフェスティバルみたいのをやってたんですがまあ聞いてて幸せでしたね~内容ももちろんですがそのアクセントを延々と聞ける機会なんてそうないですもんね~中でもRoss Nobleというコメディアンはオーストラリアでも公演していますよ。

アイルランド人に限らずオーストラリアで例えばアイルランド移民を先祖に持つ人はアイルランド訛りで話せたりしますね。まあよく考えてみれば何訛りでも習得はできるものですが。

・・・という理由で、私のオケストーリーの主人公の一人、レイはフランス人とアイルランド系のハーフになりました(笑)訛りが好きだから雰囲気もそういう感じがいいなと思って(笑)
レイチェル=ハルシオン・キンスリー(Rachael Halcyon Kinsley)。
母はフランス生まれのフランス人でユヴォンヌ=セレスト・メルレ(Yvonne Celeste Merle)。メシアンに関係の深い名前や言葉を繋げてみました。Merleは黒ツグミの意味で、これにちなんで彼女はレイのミドルネームにハルシオン、カワセミの異名をつけたというわけです。
父はアイルランド系オーストラリア人(わりと近くにアイルランド人の血があるそうです)のリチャード・キンスリー(Richard Kinsley)。
この家族にはストーリーと関係なくいろんな設定が作ってあるのですがここで語っても始まらないのでいつかきっと(笑)

言語を取得するのもすごいことですが、訛りを取得するのもまた一芸かも・・・なんて?


今日の一曲: トマス・アデズ 「Origin of the Harp」

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最初に一つ:ハープはタイトルに反して使われていません(笑)
代わりに活躍するのがクラリネット&バスクラリネット(バスクラと呼びます)です。

アデズは1971年生まれのイギリスの作曲家で・・・若いですよね!
でも音楽はもう先人である偉大な現代、そしてそれ以前の作曲家にひけをとりません。
特にその楽器使いやハーモニーに現れる水晶のような透明感が私はたまらなく好きで、ここ数年結構はまっているのです。

その中でも特に好きなのがこのOrigin of the Harp。実は偶然にも今日の話と少し関係があるらしく。なんとこれはケルトの妖精がハープに姿を変えるところを描いたDaniel Macliseの同名の絵画をモチーフにしているんです。

基本的に彼の書く音楽は音よりもスペースが大きい音楽ですが、それでもある意味ではものすごく豊かな響きで。先ほど言いましたクラリネットの音色がこの曲の中では存分にのびのびとそのポテンシャルをフル活用しています。バスクラの音も迫力満点です。
そのスペースはまるで無限のようで。音がどこまでものびて響いていくような。

現代音楽は苦手かな・・・という人も多いかと思われますが、最初の数音をとりあえず聞いてもらいたいです。そのクラリネットの音色がストレートに純粋に入ってくるのに私はまずなによりも惹かれましたので。

アデズは今も精力的に活動を続けていて、まだまだ一層素晴らしいものを持っている作曲家だと信じているので、これからも私は彼の音楽を追い続けて行きたいと思いますし、彼の音楽がもっと知られるようになるといいと願っています。

現代音楽で楽しいのは作曲家がこれからどんな曲を書いてくれるかな~という期待もあります。リゲティの練習曲なんかは彼が亡くなる前は本当にそういう風にわくわくしていましたし、そういう意味では例えば自分の好きな作曲家と同じ時代に生きていたら楽しかっただろうなーと思いますが少なくともアデズとクラムの時代に生きれて本当に良かった、とも思います。

次回アデズを紹介するときはピアノ曲を紹介したいです。彼のピアノ曲もまた素晴らしいので。

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