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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Almost definite?
前回のエントリーに拍手どうもですー。

ここ数日ものすごく暑くはないのですが外に出て動くと暑かったり、そして昨日今日はなんだか外の空気が煙たい感じで。VIC州の色んなところで山火事や火事が起こっているのでその影響かな。
そろそろWhite Night(2月22日)の予定を立てたいのですがその日(夜)は暑くて天気が良いといいんだけど。

今日はレクチャーのことなどでメールを送ってる音楽心理学の団体からお便りがあって音楽と感情についての研究のためにアンケート回答者を募集していて鬱を患ったことのある人は特に歓迎ということだったので今ちょっと答えてきました。
楽しい時に聞く曲、悲しいときに聴く曲、音楽を聴く目的、聞いてどういう気持ちになるか、どういったシチュエーションで音楽を聞くか、などについての質問がありました。
以前読んだ論文でティーンエイジャーと音楽を聴く行動や感情について調べた研究がありましたがこういう研究は面白そう。もっと話を聞きたいですね。

仕事がちょっと最近忙しくなってきましたがまだピアノは毎日出来る余裕があります。この先ちょっと休み休みになるかもしれませんが大分曲も固まってきましたし軌道に乗ってきた感じ。
もう大きくプログラムが変わることはないかなーと思うのでここで一旦発表してみたいと思います。
順番はまだまだ悩み中なので順不同で。

メシアン 「鳥のカタログ」より:
・モリヒバリ
・モリフクロウ
ショスタコーヴィチ 前奏曲とフーガ 第12番 嬰ト短調
ヒンデミット 組曲「1922年」より:
・第3楽章「夜の音楽」
・第4楽章「ボストン」
・第5楽章「ラグタイム」
武満 「雨の木素描II」
アデス 「Darknesse Visible」
メシアン 「前奏曲集」より:
・第5番「夢の中の触れ得ぬ音・・・」
・第6番「苦悩の鐘と惜別の涙」
・第8番「風の反映」

これにバッハの平均律第2巻第6番(嬰ニ短調)を足すかどうかも悩み中。

色々考えた結果これまで以上にものすごく我が道を行くプログラムになりましたね。
メシアンたくさんはもちろん、バッハを入れなければがっつり20世紀の作曲家たちずらり。1922年(ヒンデミット)から1992年(武満&アデス)まで実に80年をカバー。

我が道を行ってるのは時代だけでなく、この12曲の多くが「人間らしくない」性質のポテンシャルを少なからず持っている(と私は思う)こと。
鳥のカタログでは鳥になり、ラグタイムでは機械になり、その他にも人間の感性を離れたキャラクターや表現が満載のプログラムです。
なのでバッハを入れるとしたら例えば人間と機械の狭間ぐらいを狙った感じで弾いてみたいな、とか。これは昨日聞いてたBrett Deanの「Vexations and Devotions」から思うこともあったりするのですが。
それもあって聞き手には必ずしも響かないかもしれないなあ、という事は考えてるのですが・・・

ちなみにヒンデミットを全5楽章でなく後半3つにしたのは「夜の音楽」を際立たせるという目的もあり。鳥のカタログはどちらも夜の曲ですし、それに「闇」や「夢」などのキーワードもあり。他の曲順がどうであれ「夜の音楽」を「真ん中の楽章」ではなく最初の楽章にすることでしっかり印象つけられればいいな、と思っています。

印象付けといえば「Darknesse Visible」。カラープリントの楽譜のインパクトに比べると聴く音楽としてはちょっと難しい。慣れない人の初聴きではヘタすると印象がほとんど残らないかもしれなくて、それは勿体ない。最後でバラバラだったメロディーが元ネタに近い形で現れるエンディングをどう活かすか・・・

でも「Darknesse Visible」はほんと自分に馴染んできてる気がします。まだ音もさらってて強弱の諸々も全然ですしトレモロも拙いですし解釈のピントもまだ合ってない感じなのですが、その下で何か通じる、分かるものがある。メシアンやラヴェルやショスタコやクラムと似たようなレベルで、でも全然違う性質の「通じる」。
一番最初の難しいのを超えてよかった-。(ただこれから詰めていくのも難しいですがね)
ただアデスの音楽全体に通じるものなのか、それともこの曲だけなのかはこれから探していきたいと思います。

そして実はメシアンの前奏曲集も弾く前はむちゃくちゃ難しそうだなーと思ってたんですよ。でもこれも慣れが大きかった。やっぱり前奏曲集・20のまなざし・鳥のカタログ・練習曲集のそれぞれが(同じ作曲家にしては)色々違う性質の音楽だなーということは実感しましたが、それでもメシアンはメシアンですね。

今回のプログラムはしっかり一つ一つの音にキャラクターを込める表現の正確さがものすごく問われる曲ばかりで、特に適切なテンポを選んでコントロールすることも大切になったり。自分の表現したいことを今以上にちゃんと詳細に&はっきり決めて、表現の精度を上げていくことが課題になるかな。大丈夫か私。

あとはピアノを弾く以外を取り入れる可能性も一応考えてはいます。時間とか準備とかどうかなー・・・でも良いアイディアが浮かんで実現できたら面白そう。

まだまだ考えること頑張ること色々ですが、ピアノを弾く以外からのアプローチも含め形にしていければなあ。

どうもさっきから喉が痛いのは外の煙っぽいやつのかな?風邪ではなさそうなので。
気道の調子は悪くないのですがもちょっと加湿器に頼ってもいいのかも・・・


今日の一曲はちょっと遅くなったのでお休み。購入したCDから紹介する曲が列をなしているので次回から。

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