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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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一段落(No less, no more)
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。

やっと仕事の1ラウンド目が終わりました。納期に対して多めの分量でしたがちょっと働く時間を延ばしたりスピードを上げたり家事・ピアノを若干怠ったりしてちょっと早めに作業終了。明日の朝ちょっと細かいところ見直して納品したいところ。
忙しさもそうですが終わる目処がつかない焦りと気が休まらないのもあり疲れが溜まりっぱなしで毎晩3DSを開いたまま寝落ちています。
ペースはたぶん落とせるとはいえまだ仕事は続くのでバテない程度に引き続き進めていきます。

そして最近は欲しいCDがとにかく多い!
WestlakeのCompassionやMissa Solisに、ラウタヴァーラの作品にも手を出したいですし、借りたりして手元に録音はあるけどCDとしては購入してないものまで気になって手元に置きたくなる。
ここで紹介できるペースはもちろん、聴いて自分の中で消化できるペースを保て!と自分に言い聞かせています。自制心自制心。

そうやって色々聴く音楽の幅を広げながら(弾くのを広げるのはもっともっと時間がかかります)ふと思うのはそれぞれの作曲家の音楽を好きになったきっかけ。特にここ数年は各方面貪るように聴き広げてますので改めて立ち止まって振り返ってみるのも大切だと思います。
これが例えばメシアンとかクラムみたいに幅広く濃く好きな作曲家だとかなり難しかったりします。元の元の元の・・・etc.の元はどうだったのか、どこが元だったのかよく分からない(笑)

そもそも曲を「好きになる」というのが複数段階あるような。
1)普通に選んで聴くレパートリーになった 2)積極的に新しく曲や録音を探して聴き広げるようになった 3)自分の心の中で特別な領域に殿堂入り
これだけで3段階。たぶんもっとある。そして「弾くようになった」はまたちょっと別のくくり。
もっと思考に余裕があるときにゆっくり探ってみたいです。

もっと思考に余裕があるときに、といえば以前からやりたいと思ってる「自分の音楽関連の体験やその他を小話としてちょろっとまとめたい」というのが(仕事からの頭のちょっとした逃避なのか)最近戻ってきて。ここみたいに詳細に、まめに書かなくてもいいけどキャッチーというかセンスのある文章にまとめるのが望ましくてそれが難しい。とりあえず今考えないどきましょうぜ。

そういえばこないだソチオリンピックの閉会式でショスタコーヴィチの音楽が使われたらしいですね。調べたら「舞台管弦楽のための組曲」(ジャズ組曲第2番と呼ばれるやつです)のワルツ第2番だそうです。そういえばこの曲は世界ふしぎ発見のヴェネツィアの回でも使われてたはず。
必ずしも「王道のショスタコらしい」曲ではないですが場にふさわしくてとても良い音楽です。

なんかそのショスタコが流れたって話を母から聞いてものすごくにやにやしちゃいました。ショスタコもソヴィエト政府と色々あったよなーってのを思ったり、そしてこうやって改めて「うちの国が誇る作曲家&音楽だよ!」と扱ってもらえたのも嬉しい。
すっごい嬉しい、というだけじゃなくてなんかもう身内のめでたい事を祝うのと同じ類いの嬉しさです。もうショスタコの音楽は身内として認識しているらしい(笑)メシアンやクラムの音楽を同じように扱ってもらっても全く同じ気持ちにはならないだろうなあ。

さて、手元の3DSではただ今ポケモンYでコリンクを厳選中。ダイヤモンド版でお世話になったレントラーをもう一回ちゃんと使ってみたいということで。厳選+努力値振りでどれくらい耐久・攻撃力が出るのかポテンシャルを最大にしてみたい。(あとでんきタイプにしては遅いのが果たしてどれくらいなのか知りたい)
でんきポケモンって使いたいほど好きなのが少なくて(だいたいそんなに速くない子たち)偏りがちなのですがレントラーは色々と重宝しそう。育てるのが楽しみです。

そろそろ書くことがなくなってきてるので今回はここらで。
ブログもじっくり考えて書くのが好きなので(そこが前述書きたいと思ってる小話とはまた違うところ)その余裕も欲しいです。


今日の一曲: Brett Dean バイオリン協奏曲「The Lost Art of Letter Writing」 第4楽章「Jerilderie, 1879」



以前コンサートで聴いて以来早く録音を手に入れて聴き込みたい!と思っていた曲。まだ録音が出ていない「ソクラテスの最後の日々」もそうですがDeanの音楽は一回生で聴いただけじゃ色んな意味で足りないです。
ちなみにあのコンサートと今でてるこの録音は同じ指揮者・同じソリストの演奏です。もちろんオケは違いますが(録音での演奏はシドニー響みたいです)。

さて、コンサートの感想でも書きましたがこの協奏曲は手紙を書くという「失われた芸術」をテーマに、19世紀に書かれた4つの手紙をモチーフにした作品です。
第1楽章はハンブルクでブラームス、第2楽章はハーグでゴッホ、第3楽章はウィーンでヴォルフとヨーロッパの芸術家が並びますが第4楽章は世界の裏、オーストラリアで盗賊・ブッシュレンジャー・義賊として名高いネッド・ケリーが書いた手紙がモチーフ。Deanのバックグラウンドを存分に活かしてますね。

従来のバイオリン協奏曲の形式通り最終楽章は超絶技巧で激しく盛り上がります(全部が全部そうではないですけどね、比較的最近の時代にその傾向が結構強いかな)。さらにDeanの音楽らしい複雑さ。激しいけどどこか理詰めな印象がこれまたかっこいいのです。そしてDeanの音楽といえば打楽器(あとピアノ)の裏での活躍がまたすごいので、主役は語り手&手紙の化身であるバイオリンなのですがその後ろのオケからも耳が離せません(なので一回じゃ足りない!)。

先の3つの楽章が親愛なる相手に書かれたものであるのに対し第4楽章の「ジェリルデリーの手紙」は自分に敵対する相手に訴える手紙。実際にコンサート場所に展示してあった手紙は(ちょっと見ただけでしたが)その時代にその立場の人間にしてはものすごく綺麗な筆跡で書かれていて、でも中身は(あとで調べた)激しい気持ちが迸っている。

そういうバックを知って初めて分かる、みたいなところがあるのですが、でも純粋にバイオリン協奏曲としても(プログラム的要素がなくても)ものすごい迫力と魅力のある曲です。理詰めで暴れるバイオリン格好いい!自分が好きなバイオリン協奏曲&かっこいいと思うバイオリン曲のリストに堂々の仲間入りです。

そしてこの一見難解な協奏曲の中だと一番とっつきやすいのはこの最終楽章だと思うんですよね。そこから切り開けるか。ただ元ネタをある程度知ってる楽章から攻めるって手ももちろんあります。

うーん、曲の魅力が全然伝わってない気がしますがここらで。
他にもBrett Deanの作品が収録されているこのCDですが初めましてで気になったのが「Devotions and Vexations」の第2楽章「Bell and Anti-Bell」。試聴では聴けませんが途中で入る人工音声の言葉が刺さり惑わすすごさ。いつか(もっと聴き込んで)紹介したいです。


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