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雨続きでなんだかすっかり秋になったメルボルンですがなんとか精神の調子と音楽の調子を保っています。ただし仕事がちょっと途切れています。なのでコンサート行ってきました。
またMelbourne Recital CentreのMetropolisシリーズです。
「Sappho's Butterflies」
Stefan Cassomenos(ピアノ)
Judith Dodsworth(ソプラノ)
Kevin March作曲
Catalogue des Papillions
(+Heliconius Sapho)
Mythweaver
このメルボルン出身の作曲家Kevin Marchは今回のコンサート以前に聞いたことなくて作品も全くしらなかったのですがもちろんAustralian Music Centreのサイトにはプロフィールと作品のリストが掲載されています。
今回演奏されたうちピアノ独奏のためのCatalogue des Papillons=蝶のカタログは世界初演。
歌曲Mythweaverは豪ABCのドキュメンタリーで取り上げられたことがあるそう。
「蝶のカタログ」はメシアンの鳥のカタログのように各楽章に特定の種類の蝶(世界の大小様々な種)が題材として使われています。ただ鳥と違って蝶は鳴かないので色と形、動きを主にピアノで表現。どんな種の蝶が使われてるかはプログラムにもあって後でも調べましたが和名がないものもちょこちょこあったりでちょっと大変。
ちなみに全体で40分ほどかな?鳥カタと比べてコンパクトな編成ですが後から追加されたHeliconius Saphoを含めると鳥カタと同じ13楽章編成になっています。
全体的にものすごく素晴らしい曲かというとそうではないかな、という気がしますがそれでも魅力がそこここにあって、特に最後の3つの楽章が好きでした。コンサートで久しぶりに会った母校のピアノの先生がどれも似たり寄ったりでトッカータ的な曲が多い、と言ってましたが「昆虫」という生物を扱う以上ある程度はしょうがない気も。
そして今回演奏に合わせてSalonの壁に蝶の写真が投影されるのも助けになりました。プログラムにある言葉の説明だけではなかなかイメージできませんし、あと標本・生きてる蝶の写真両方があるのもよかったですね(第12楽章の蝶は標本と生きてる状態では色が違って、生きてる蝶の写真になったときの色彩の輝きが凄かった)。
どっちかというと音楽的な魅力としてはMythweaverの方が上でしたね。世界観・色彩を作るピアノのパートと心を溢れさせる歌のパート。メロディーの美しさにも惚れ惚れしました。
そして今回初めて触れるサッフォーの詩。結構シンプルな言葉で、でも芸術として紡がれていて歌曲に向いているというかメロディーと相性が良い。
サッフォーの詩はところどころ言葉が抜けている・残っていない部分があって詩としての扱いも色々あるようですが(まだ調べてない)この歌曲ではその言葉がない部分をmmmとかahhhとかの音節で補っていました。たぶんその長さもある程度考えてるのかな、あたかもそこに言葉があるような、あるべき感がリアルでした。
この曲で面白かったのは歌い手が(ミュージカルにも似た形で)歩き回ったり振り付けのある動きをしたり、ピアノの中に向かって歌って弦の共鳴を起こしたりと色々な動きをしていたこと。さらに照明も凝っていた(これはSalonでほんと映えますね)。音楽表現とそれに関連する表現形態による空間や世界のつくりかたについて色々勉強になりました。
今回のコンサートはまた友達が弾いてるので行った部分もありますしサッフォーの詩に初めましてしたかったのもありますがなにより蝶に釣られて行ったのが大きく。
改めて蝶のカタログ(蝶カタですか、略号は)を聞いてみるとこれなら自分でも弾けないことないし弾いてみてもいいかもなあ、と惹かれるところがあり。
それでどうしても「鳥カタと蝶カタ一緒に弾いたら」とか頭をよぎっちゃうわけです。
で、コンサートの後に弾いてた友達から私も弾くべきだよ、とか言われるとやっぱり心惹かれてしまうというかなんというか。
こういう「カタログ」的な曲のまず最初に生物の諸々を調べるプロセスだったり科学関連から想像を広げたり、そういうアプローチが好きで自分にとって自然で。
もう小さいときからずっと蝶やら蛾やら(主に後者ですが)他の虫も好きで、虫や鳥や魚の図鑑に頭つっこんで暮らしてた身にはほんと好奇心をくすぐられるというか私ホイホイというか。
20数年経ってもまた違う形で図鑑っ子バリバリやってるなあ、と思うとなんか笑えますねえ(汗)
蝶のカタログ。弾いてみたいという気持ちもありながら「こりゃ私が弾かんとだめだろう」みたいな惹かれかたもあって、ちょっとこれは前向きに考えてみようと思います。
ただ弾くだけじゃいけませんからね。今回のコンサートとはまた違う形でプレゼンして、自分の得意を活かしていい演奏にしないといけない。
もし蝶カタ弾くことになったら改めて曲も蝶の種類も紹介したいなあ・・・と考えながら今日の一曲はおやすみ。
ちょっと書くことも出来たのでまた明日更新できるかな。
またMelbourne Recital CentreのMetropolisシリーズです。
「Sappho's Butterflies」
Stefan Cassomenos(ピアノ)
Judith Dodsworth(ソプラノ)
Kevin March作曲
Catalogue des Papillions
(+Heliconius Sapho)
Mythweaver
このメルボルン出身の作曲家Kevin Marchは今回のコンサート以前に聞いたことなくて作品も全くしらなかったのですがもちろんAustralian Music Centreのサイトにはプロフィールと作品のリストが掲載されています。
今回演奏されたうちピアノ独奏のためのCatalogue des Papillons=蝶のカタログは世界初演。
歌曲Mythweaverは豪ABCのドキュメンタリーで取り上げられたことがあるそう。
「蝶のカタログ」はメシアンの鳥のカタログのように各楽章に特定の種類の蝶(世界の大小様々な種)が題材として使われています。ただ鳥と違って蝶は鳴かないので色と形、動きを主にピアノで表現。どんな種の蝶が使われてるかはプログラムにもあって後でも調べましたが和名がないものもちょこちょこあったりでちょっと大変。
ちなみに全体で40分ほどかな?鳥カタと比べてコンパクトな編成ですが後から追加されたHeliconius Saphoを含めると鳥カタと同じ13楽章編成になっています。
全体的にものすごく素晴らしい曲かというとそうではないかな、という気がしますがそれでも魅力がそこここにあって、特に最後の3つの楽章が好きでした。コンサートで久しぶりに会った母校のピアノの先生がどれも似たり寄ったりでトッカータ的な曲が多い、と言ってましたが「昆虫」という生物を扱う以上ある程度はしょうがない気も。
そして今回演奏に合わせてSalonの壁に蝶の写真が投影されるのも助けになりました。プログラムにある言葉の説明だけではなかなかイメージできませんし、あと標本・生きてる蝶の写真両方があるのもよかったですね(第12楽章の蝶は標本と生きてる状態では色が違って、生きてる蝶の写真になったときの色彩の輝きが凄かった)。
どっちかというと音楽的な魅力としてはMythweaverの方が上でしたね。世界観・色彩を作るピアノのパートと心を溢れさせる歌のパート。メロディーの美しさにも惚れ惚れしました。
そして今回初めて触れるサッフォーの詩。結構シンプルな言葉で、でも芸術として紡がれていて歌曲に向いているというかメロディーと相性が良い。
サッフォーの詩はところどころ言葉が抜けている・残っていない部分があって詩としての扱いも色々あるようですが(まだ調べてない)この歌曲ではその言葉がない部分をmmmとかahhhとかの音節で補っていました。たぶんその長さもある程度考えてるのかな、あたかもそこに言葉があるような、あるべき感がリアルでした。
この曲で面白かったのは歌い手が(ミュージカルにも似た形で)歩き回ったり振り付けのある動きをしたり、ピアノの中に向かって歌って弦の共鳴を起こしたりと色々な動きをしていたこと。さらに照明も凝っていた(これはSalonでほんと映えますね)。音楽表現とそれに関連する表現形態による空間や世界のつくりかたについて色々勉強になりました。
今回のコンサートはまた友達が弾いてるので行った部分もありますしサッフォーの詩に初めましてしたかったのもありますがなにより蝶に釣られて行ったのが大きく。
改めて蝶のカタログ(蝶カタですか、略号は)を聞いてみるとこれなら自分でも弾けないことないし弾いてみてもいいかもなあ、と惹かれるところがあり。
それでどうしても「鳥カタと蝶カタ一緒に弾いたら」とか頭をよぎっちゃうわけです。
で、コンサートの後に弾いてた友達から私も弾くべきだよ、とか言われるとやっぱり心惹かれてしまうというかなんというか。
こういう「カタログ」的な曲のまず最初に生物の諸々を調べるプロセスだったり科学関連から想像を広げたり、そういうアプローチが好きで自分にとって自然で。
もう小さいときからずっと蝶やら蛾やら(主に後者ですが)他の虫も好きで、虫や鳥や魚の図鑑に頭つっこんで暮らしてた身にはほんと好奇心をくすぐられるというか私ホイホイというか。
20数年経ってもまた違う形で図鑑っ子バリバリやってるなあ、と思うとなんか笑えますねえ(汗)
蝶のカタログ。弾いてみたいという気持ちもありながら「こりゃ私が弾かんとだめだろう」みたいな惹かれかたもあって、ちょっとこれは前向きに考えてみようと思います。
ただ弾くだけじゃいけませんからね。今回のコンサートとはまた違う形でプレゼンして、自分の得意を活かしていい演奏にしないといけない。
もし蝶カタ弾くことになったら改めて曲も蝶の種類も紹介したいなあ・・・と考えながら今日の一曲はおやすみ。
ちょっと書くことも出来たのでまた明日更新できるかな。
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