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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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さらばオフィス街のsanctuary
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
なんとか手元の仕事が終わって(明日納品予定)ちょっとほっとしながらアーボックの厳選してます(2匹)。毎度のことながらニックネーム用の調べ物が面白い。小さい頃から生き物として蛇大好きですが文化的・宗教的・象徴的な話も色々興味深くてわくわくです。

そしてAge of Wonders IIIでキャラクターメイキングも実験中。Dwarf男性、Draconian、Orc辺りはまだまだいい感じのキャラクターが作れないですね(モデル人物なしにしても)。ちょっと手持ち(あれば)とは別のセンスとスキルが必要になってくるかな。あとどうしても外見が老ける種族だからなー。要模索。

さて本題。ちょうどこないだ火曜日の朝にドクター(精神科医の方)のアポに行ってきました。
それが毎年恒例の秋から冬に向かう諸々のチェックでもありましたが、さらにいつもとはちょっと違う事情もあり。

なんでもこのたびドクターがメルボルン内(シティからはちょっと離れますが)の別の病院に移動することになったそうで。
マレーシアから帰ってきたらそのことについて手紙が来てました。患者さんは別の病院で今のドクターに診てもらうか、今の病院で別の先生に診てもらうか選べるようになってて、ちょうど今がその段取りを話しあうアポの時期になっているようです。
(ちなみに別の病院に移るとお値段もちょっと変わるとのことです)

今の病院もシティに近くて公共交通機関で非常に通いやすいところにあるのですが移動先の病院も電車+トラムで普通に行けますし(ただ最短・最簡単ルートは探してみないと)、やっぱりこれまでの諸々を把握してもらってメンテナンスを続けてきたのでそれを維持したいな、ということで今のドクターについていくことになりました。

思ってみれば今のドクターとも7年くらいの付き合いです。
大学在学中に前のドクターが段階的引退となって、そこで今のドクターに引き継がれ。
主に行動認知療法(CBT)と前から飲んでた薬の調整、入院での電気痙攣療法(ECT)、そこから季節による変動にフォーカスした診察内容&スケジュールで症状を改善、調子を維持、みたいな感じでやってきました。
引き継ぎだったのと一番しんどいところはすでに抜けてたのもあり主治医と患者としての関係を築くのにそんなに時間はかかりませんでしたが治療が軌道にのるのにも時間がかかりましたし、メンテナンス的なところまでこぎ着けたのは大学卒業後の2009年とか10年とかそれくらい。
今は数ヶ月に1回アポに行ってます(夏期より冬期の方が若干間隔短め)。

そんな経緯でドクターにはこれから引き続きお世話になりますが通ってた病院とはこれでお別れです。
病院との付き合いはさらに長く、入院患者として初めてお世話になってから早14年。
入院3回(うちECT1回)、そして外来で前のドクターと今のドクターに会いに通ってきました。
前述のとおり今では数ヶ月に1回通うだけになりましたが、それでも自分にとっては一種の重要な拠点でした。

メルボルンのシティからほんとうに近い、オフィスビルの中にその精神病院はしれっと存在していて、ビル自体も元々はオフィスビルで、入ったときからそんなに「病院」を感じさせない雰囲気があって。近くには有名な公園なども複数あり、入院中の散歩の時間も外に出るモチベーションがちょっと上がるロケーション。
入院中でもある程度行動の自由があるとシティにご飯に行ったりも容易に出来て、よく夜の散歩も兼ねてクラウン・カジノまで鴨ラーメンも食べにいきました。
そして病院に外来の入り口から入ると1階にあるキッチン・ダイニングルームの匂いが流れてきて病院(=戻ってくるのは体調が悪くなったとき)なのにちょっと帰ってきた感というかほっとするところがあります。

そんな病院で入院して治療を通して色んなことを学んだり、学校周りで付き合いがないような若い人たちと仲間になったりみんなで出かけたり、他の患者さんや他のドクターと会って話したり、北京オリンピックを見たり、絵を描いたり、ピアノ恋しさにチェロを弾いたり(それが別の患者さんのチェロ弾きにつながったり)、辛い体験の中で入院しているにもかかわらずたくさんの楽しい・良い思い出があります。
そうそう、カンディンスキーの絵に出会ったのも病院だったはず。

精神病院としては比較的オープンな感じでオフィスビルの名残の雰囲気もあり、でも病院独特の雰囲気や環境があって、さらに比較的都会な周辺環境もあり。そして辛い思い出より好ましい思い出が多いこと、ノスタルジーの存在など色々な要因の組み合わせでこの病院はずっと自分にとって独特で特別な世界になっています。
前々からそれを創作で表現して形にしたいなあ&そうすることを通じてより深く探ったり感じたりしたいなあ、とは思ってるのですが今回その病院を後にすることになってちゃんと結晶化して残すことをちょっと真剣に考えたくなってきました。どうしよう。

そんなわけで治療とか自分のメンタルの調子には直接関係ないものの自分の精神関連の歴史・経緯に関しては一区切りマイルストーンが立つこととなりました。
これからも今と変わりなく(でも季節柄ちょっと気を引き締めて)調子のメンテナンスに励みたいと思います。


今日の一曲: Aqua 「Goodbye to the Circus」



こないだ買ったAquaのGreatest Hitsから。購入してよかった!
ちょうどこの曲が一つの「終わり」になってるのと、あとAquaを聞いてたのが(どういう経緯でうちに「Aquarium」のCDがあったのか忘れましたが)おおまかに考えると最初の入院辺りの時期だったので微妙にちょうどいいかな、とのチョイス。

あの頃はAquaの音楽も聴くときは割と楽しんで聞いてはいたもののそんなにぴんときてなかったようなところがあったのですがなぜかここ1年くらいでまた気になり始めて、最近数ヶ月でかなり好きになって、もっと他の曲も聴いてみたい!と急速になったわけです。
最大の理由はやっぱりノスタルジーなのかな。青春時代(そんなものが自分にあったかちょっと定義が難しいですが)の2000年代のポップミュージック。ただその中でもAquaは音楽的にしっかりしてて(可愛い・ノリがいいだけじゃない!)時代関係なく色あせないところもあって、それで今絶賛リバイバルしてるのかな。

この「Greatest Hits」はAquaが一旦解散した前の楽曲が主に収録されています(再結成後の曲も3曲入ってるみたいです)。その中で最後を飾る「Goodbye to the Circus」は元のアルバム(2nd)「Aquarius」でも最後に収録されています。
というかこの曲はどんな曲の組み合わせでも最後に来るっきゃない曲ですね。幕が閉じる切なさと名残惜しさ、夢のような華やかさと色彩を曲を聴いているときだけでなく終わった後まで余韻として感じたい。

最初に聞いたころから好きだった「Lollipop」、「Doctor Jones」、「Turn Back Time」辺りに加えてこのアルバムでこの曲、「Cuba Libre」、「Aquarius」(最高のバラードですね!)、「Cartoon Heroes」など好きな曲に出会いました。そして出会って良かった。
再結成後の楽曲ももっと知りたいです(アルバム「Megalomania」が狙い目かな)。

Aqua初めましてにもこの「Greatest Hits」はおすすめですね。有名どころも一通り収録されてて楽曲のバラエティにも富んでて楽しく聞けます。

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