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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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リハーサルで弾いた!(笑)
タイトルのテンションがあれですがその前に前回の続き。
今クロノス・カルテットがKickstarterでクラウドファンディング企画をやってるので寄付してきました。
クロノスは常に世界中の音楽家と協働し、彼らの新しい作品を演奏したり編曲の委託をしたりしていますがこのたびそういった活動を実現・支援するためにDavid Harrington Research & Development Fundを立ち上げました。音楽の作曲・編曲を委託したり演奏・録音するための基金ってことでいいのかな。
R&D Fund自体は前からあってリンク先にあるように様々な結果を出してきましたが、今回クラウドファンディングという形で寄付を募ることになったようです。

寄付金額に応じて様々な特典がありますが注目は25ドルでR&D Fundにより委託された曲のmp3録音(1曲)、35ドルでの前述を含む数曲のmp3録音、そして75ドルでクロノスの第1バイオリン奏者David Harringtonによる選曲のミックスCD。このミックスCDが欲しくて75ドル(+海外送料5ドル)寄付しました。あれだけ音楽の知識があって、そしてとにかく音楽に対する好奇心が強い人が選ぶミックスCD、楽しみすぎます。
(あと到底手が届かない高額寄付の特典も面白いですね。クロノスとディナーとかリハーサル見学とか、あとDavid Harringtonと電話で話すとか一緒に音楽ショッピングとか(これも上記と同じ理由で面白そう)。)


本題。
リハーサルに行くこと三度、本番まで1週間を切ってやっと昨日リハーサルで弾きました!
弾いたところでやっぱりちょろっとだけなんですがこれで指揮者のやってることも周りのオケの塩梅も分かってとりあえずオーケー。
あとは明日のリハーサルでちゃんとしたキーボードがあれば音の調整もばっちりになるはず。

こないだまたヴォーン=ウィリアムズの3番を通して聴いて「どうもつかみどころがないなー」と悩んでたのですがリハーサルで直に音楽に触れると自ずと身にしみて分かってくる不思議。
ほんといい曲です、3番。ものすごく懐かしい、でも存在し得ない場所の風が吹く。悲しさもあるけどその気持ちは遠く風化したようなところがあって。生で出会えて良かった。

こないだ山ほどコンサートがあるとここに書いたばかりなのにまた行くコンサートが増えました。
国立音楽アカデミーで6月3日6日にピーターが弾いたり作曲した曲が演奏したり他にも結構音楽周り友達が弾いたりしてるので是非行きたい。なるべくどっちも行く。ほんと死ぬほどコンサート行く日々になりそう。

そんななかでこないだ大学の図書館に行ってブリテンの弦楽四重奏曲全集(第1~3番+3つのディヴェルティメント)とかウォルトンのバイオリン協奏曲+ブリテンのバイオリン協奏曲、そしてショスタコーヴィチの第9番+第15番のCDを借りて聴いたりしてます。
まだまだ消化出来てませんがとりあえずショスタコ15番面白い!ショスタコは15つの交響曲を書いててこれが最後の交響曲。もちろん最後の曲までにはまだいくつかありますが交響曲というジャンルの最後というのはなかなかsignificant。もっと余裕のあるときにじっくり浸かりたいです。

音楽もこんなに色々あって仕事もありでかなり頭も疲労してきてるのですがそれでもゲームは欠かさない。
ポケモンではブラック版の最初のポケモンだったツタージャを厳選してジャローダまで育ててました。速い!そしてくさタイプなので弱点多いながら堅い!努力値は素早さとHPに全振りしただけですがいいサポート役になりそう。というか私が使えるといいな。

そしてAge of Wonders 3ですがキャンペーンゲームは停滞中。
Elven Courtのミッション5をやってたのですが相変わらずのペースで進めてたため途中で「あと20ターン以内にクリア」が必要条件になってしまって、その時点で敵の4勢力が一つも撃破できてない上に同盟組んでるとこもできちゃったためこれは最初に戻ってやり直さないと無理と判断。
地下にいくつか街もらうところから結構時間切り詰め策を講じないといけないなあ・・・(高位ユニット生産とか穴掘りとか収入確保とか街によって役割分担?みたいな?)
・・・ということでここ数日はカスタムキャラ使ってランダムマップに潜って遊んでました。
コンサートの合間にそっちの感想も書きたいです。
(ただ当分コンサートの感想が続くかも・・・)


今日の一曲: ヴォーン=ウィリアムズ 交響曲第3番 第4楽章



とりあえずこの楽章はリハーサルで聴きました。そして生で聴いて身にしみました。
他の楽章と同じく地味ではあるのですが、でも味わい深い音楽。

マーラーの例でも見られるように交響曲は必ずしも純粋な器楽音楽である必要は無く、合唱やソロの歌い手が歌う交響曲、歌曲のような形式になってる交響曲の楽章も珍しくありません。
ただ交響曲で歌い手がステージ裏から言葉のない歌(ヴォカリーズ)をちょろっとだけ歌う交響曲はちょっと珍しいんじゃないかな。

この第4楽章では楽章の最初と最後、ステージ裏でソプラノ歌手がヴォカリーズを歌います。
歌のパートが楽器のソロみたいに扱われてる、というのが一番しっくりくる見方かな。
(例えばローマの松のトランペットソロとか幻想交響曲のオーボエソロとか、そういうステージ裏楽器ソロみたいに)

ただその歌のエフェクトが凄い。最初聴いたときなにか人間の声なんだけど人間の声じゃないような・・・これは何なんだ、どこからどうして聞こえてくるんだ、と思うような。
確かに音楽の一部ではあるんですが、別世界のものというかここにあるべきではないような感じまでしてしまう。
平たく言えば幽霊の声ですね。(イギリスですしそれっぽい雰囲気があります)

もちろん器楽の部分の音楽も美しいです。よく英語には「なつかしい」という言葉がないと言われますがヴォーン=ウィリアムズの音楽は懐かしいを体現していると思いますし、それをまた超えたものを表現していると思います。
なにか後ろ向きな方向に狂おしいいとおしさと寂しさと、すでにないもの、そもそも存在し得ないものへの憧れ、実際しない場所への望郷。それがこの交響曲では主に心の表面をスルーして深いところにじわじわくるのがたまらない。
そういう曲調でコール・アングレのソロなんて反則ですよ。あれは美しい。

やっぱり取っつきづらいというかしみこみづらいところはあると思いましたがこの時代にしては比較的短い交響曲ですので少し静かに耳を傾ける時間があればじっくり聴いて欲しいと思います。一番身に染み良いのは生演奏ですがちょっとレアかなあ・・・

リンクしたのはイギリスのオケとイギリスの指揮者による演奏。試聴箇所でほとんど楽器が聞こえない(汗)カップリングが5番で、こちらはもっととっつきやすい素晴らしい交響曲です。(あと両方に共通してるところも結構あるのでこの組み合わせはちょっと面白いかも)

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