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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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クラシック関係ラジオチャンネル
以前のエントリーで紹介しましたクロノス・カルテットのKickstartersでのクラウドファンディング企画、期限があと5日になりました!
1週間を切ったあたりからちょっと寄付額が上がるペースがちょっと速くなりますがそれでもまだターゲット額の半分を超したあたり。
現在進行形の現代クラシック音楽の作曲・編曲・演奏のために、というのはなかなか広くはぴんとこないような話ではありますが、クロノスは音楽に関して(クラシックに限らず)いつも面白いことをしています。是非是非応援して欲しいと思います。
・・・なーんてことをなんとなく(もっと短く)つぶやいてたら公式アカウントに捕捉されました(笑)Twitterでもこちらでもクロノス・カルテットと現代のクラシック音楽を引き続き応援していきたいです。

あと本題の前にもう一つ。
Limelight Magazineというオーストラリアのクラシック音楽・芸術関連マガジンがあるのですが(最近活用しようと思い始めてまだ使い勝手が分からないでいます)、そこで今オーストラリアの作曲家で偉大な10人を決める、という企画をやっています。Limelightのパネル投票と一般投票が半々ずつというweightになっていて、一般投票では3人まで投票(自由記述回答、要サイトアカウント)できるということで私も投票してきました。とにかくすごい音楽を書き世界で作品が演奏されるBrett Dean、オーストラリアの音楽の現在のアイデンティティを他に先駆けて作ったPeter Sculthorpe、そしてクラシックの枠を出るような活動も含め広くに訴える音楽を書くNigel Westlakeをチョイス。投票は7月2日までということで結果発表はその後になりますが楽しみにしています。

ここ1年くらいの間にネットラジオを活用することが多くなりました。
というのもまず部屋で使ってるステレオが日本で買って持ってきたものでオーストラリアのラジオの周波数とちょっと違ってたりってのが小さな発端だったかな。
あとはちょこちょこ海外のクラシックラジオチャンネルのことを知る機会があったり、それでラジオって一口にいっても今の時代とてつもないほどの選択肢があるのを実感したり。
まだまだ聴く頻度もバラエティも少ないのですが今日いくつか紹介したいなと思います。
ちなみに日本だとNHK-FMがクラシック充実してるみたいですが海外で聴けないので割愛(聴けないの残念ですねー)。

1)ABC Classic FM
オーストラリアの国営放送ABCのクラシックチャンネル。
バラエティに富んだプログラムとレパートリーを常に放送していて、マニアックな曲や現代音楽、オーストラリアの作曲家の作品も取り扱い、複数楽章の曲も基本フルで放送。国内外の名だたるオーケストラのコンサートの録音を放送したり、国内のオケのコンサートは生放送もやります。こちらのブログで紹介してるカウントダウン100を主催・放送してるのもここ。あとMusic Listingで放送予定が細かく見れるのも大変便利でたまに自分もTwitterで放送紹介したりもします。英語が分かる方は毎週日曜のメルボルン時間正午に放送されるKeys to Musicでのやさしい音楽解説もオススメ。
トータルで見てかなり質の良いクラシックチャンネルでオーストラリアでは第一選択チャンネルです。

2)ABC Classic 2
前述ABCが最近打ち出した新しいネット専用ラジオチャンネル。オーストラリアの演奏家による演奏に特化したチャンネルで、楽章単位で比較的聴きやすい曲を中心に放送しています。あと本拠ページがTumblrブログで、ちょっとしたクラシックネタや曲の紹介、クラシックに関連した記事へのリンクがあるのも面白い。特に良いなと思ったのがここの作曲家紹介。数行でウィットのある文章で作曲家を次々と紹介していく面白さ。リンクはしませんがアーカイブでリンクしてるアルヴォ・ペルトとのインタビュー記事やブリテンとピアーズについての記事など結構いいもの拾って来てます。これからも楽しみなクラシックチャンネルです。

3)3MBS Radio
メルボルンを拠点にしたコミュニティベースのクラシックラジオチャンネル。メルボルンの演奏家と広く繋がりがあり、様々なコンサートの放送やスタジオ演奏の放送などを多く手がけています。以前ここで紹介したベートーヴェンマラソンやシューベルトマラソンなども3MBSが主催・放送してます。以前3MBSで働いていた友人いわくメシアンの鳥のカタログを放送すると現代音楽がどーだこーだという電話が来るらしい(つまりちょっと保守的な放送レパートリーではあるのかも)ですがオーストラリアの音楽を支援している面もあります。

4)米国WQXRQ2 Music
WQXRはアメリカのニューヨークとかニュージャージーとか東海岸そこら辺の由緒正しいクラシックラジオチャンネル。そちらも手広く色んな音楽扱ってて(サイト内検索書けたらこっちの演奏もあった)良さそうですが今回紹介したいのはその中のネット専門チャンネルQ2 Music。こちらは今存命の作曲家の作品に特化したチャンネルで、クロノス・カルテットの40周年マラソンをやったり現代の作曲家の特集を他にもやっているそうです。ネットという媒体だから海外からでもこういうピンポイントな専門チャンネルにアクセスできるのはありがたい!同時にすでに確立してるクラシックチャンネルのweb展開だからこそできることなのかな。

5)英国Classic FM
イギリスのClassic FMは結構聴きやすいレパートリーを楽章単位で放送、さらに映画音楽などもちょくちょく放送しているチャンネルですが、注目すべきはウェブコンテンツ。Twitterではちょっとした判じ絵的な謎解きをやってたりちょくちょくいいネタ探してきたり、公式サイトでの特集記事も面白い。クラシック音楽の様々な要素の解説だったり曲の紹介、作曲家の名言、そしてここでも毎年クラシック音楽の人気投票をやっている模様(そしてすごい英国偏りな結果!)。さらにユーモア関連の記事も色々あって、例えば「ビオラ奏者で困る10のこと」とか「作曲家同士の悪口特集」とか面白いです。ちょっとサイトのナビゲートが難しいのと画像が多いのが難点ではありますが色んなものが見つかります。

6)Nonesuch Radio
上記とはちょっと違う性質のラジオ。これはNonesuch Recordsというレコード会社のサイトで、クロノス・カルテットが何枚もCD(あとLP)出してたり映画のサントラ手がけてたりクラシックだと現代音楽が多めながら様々なジャンルを扱っている会社なのですが、このトップページにあるNonesuch RadioはNonesuchが出している様々なCDのトラックをオンデマンド・シャッフル形式で聞けるラジオです。「Nonesuch Mix」だとラジオ公開してる全トラックがランダムで再生されますがお好みでジャンル分けもできます。結構トラック数ありますしいろんなジャンルの音楽に手軽に出会えるのが楽しく、結構長い間楽しめます。バラエティに富むとはいえある程度枠のある安心さもありますし。ラジオとはちょっと違いますしクラシック以外も絡んできますが結構オススメ。

今6つ紹介しましたがネットで世界中から聞けるということは時差も考慮する必要があります。
1, 2, 3はメルボルン時間なので日本では放送時間はサイトの表示より-1時間(夏時間では-2時間)になります。
6はオンデマンドなので関係ないですが4,5はこっちからも外国でかなり時間差があるのでちょっと把握していません(汗)ただ4はニューヨーク時間で5はロンドン時間なはず。

同じクラシックというジャンルの放送でもお国柄があるというか、放送レパートリーって結構変わってくるんですよね。チャンネル毎の特色はもちろんですが国毎の違いも侮れない。
例えばオーストラリアの音楽を海外で扱ってくれることは稀ですし、前述英Classic FMの人気投票を見るとオーストラリアよりもさらに英国偏りな感じがありますし。
なのでラジオがネットに進出して世界中の音楽が世界中から聴けるようになったのは素晴らしいと思いますし、これを機にオーストラリアの音楽・演奏が国外の人に触れる機会が増えるといいなあ、と思います。(オーストラリアに限らずですがね。そのためにも自国の音楽を演奏する大切さです)


今日の一曲はお休みです。


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