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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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メルボルンの冬の花と団子(not literally)
7月に入って冬になった、に加えて風が強い日々が続き特に朝はほんとうに動くことがおっくうな今日この頃です。
効率良く生活するのはもはや無理なのでとりあえずなんとかそこそこに生活を維持するところまでレベルを落として生きています。季節とともになんとかなるものだと思うのでしばらくの辛抱。

そしてこないだこの上着を買ったり(今リンク貼るのに見たらすっごく安くなってるじゃないかよ)CD6枚も買っちゃったりして物欲が一段落してしまったのでなかなかシティにいくきっかけも思いつかない。うまいご飯は食べたいんだけどそれだけじゃなー・・・

でも生活してるからにはスーパーまで買い物にいくのは必須。ということでちょっといつも通ってる(=最寄りではないけど大きい)スーパーまでの片道30分のみちのりでちょっと観察してみました。

今年の秋というか5月は記録的な暖かさだったそうで、それで新聞にも「冬なのに花が咲いてる」とかいう記事が載るほどちょこちょこ影響があった様子。
とはいえ元々メルボルンの冬って最高気温が一桁にはあんまりなりませんし、市街部で普通に世話している庭や公園なら色んな花咲いてるのが普通で、それに慣れてしまうとどの花が例年咲いてるのか今年間違って(?)咲いてるのかなかなか区別が付かない。

ということでちょっといつものスーパーへの道に7月始め時点でどんな花が咲いているか、ちょっとぱっと見分かる分(または後で調べられるくらいにはわかる分)メモってみました。ほとんどがちょろっと咲いてるだけじゃなくてはっきり複数花を開かせてるものです。

カラー、桜、ラベンダー、ゼラニウム、薔薇、インパチェンス、タンポポ、椿、キング・プロテア、ユーカリ、ローズマリー、スイセン、サツキ、極楽鳥花、秋海棠、バンクシア、エニシダ、アヤメ、ナスタチウム、木蓮。

当然メモれなかったやつもたくさんいました。普段から結構植物を見る癖(習性ですね)はあるのですが思ったよりもたくさんあった。一つ一つ本来の季節を調べようかと思ったのですが調べてもメルボルンの元々の不安定な気候でどれだけ外挿可能か分からなかったのといっぱいあって面倒くさかったのでやめときました。

とりあえずタンポポとかラベンダーとかバンクシア、キング・プロテア、ゼラニウム辺りは例年だいたいいつでも咲いてる印象。木蓮は季節が決まっててちょうどこれからでいいのかな。

いつも不思議に思うんですが極楽鳥花ってメルボルンはどこでも冬咲いてるんですよね。元々熱帯の植物でもしかしたら夏にも咲いてて気づいてないのかもしれませんが、毎年冬にも必ず咲いています。寒くないの?
あと今年はバラが今咲いてるんですよね。多分これはイレギュラー。実もついてるのですがやたらとたくさん花も咲いている。一旦気温が下がって5月でまた上がったんで咲いたのかな?と思ってますが。なんたって数が多い。例年こんな感じじゃなかったと思うんですがねえ。
エニシダも(いわきに住んでたときの記憶をたどると)春でもかなり暖かい季節の花だと思ったのですが。

桜はでもいくつか種類があるみたいで(しだれもいます)それによってちょこちょこタイミングは変わってくるのかな。こないだ桜がささやかに咲いてたところは20m先に(種類は分かりませんが)紅葉している木があって、紅葉と桜が同時に味わえる不思議な空間。

メルボルンは一日に四季があるというほど天気が変わりやすいことで有名ですが植物を見てみるともしかしたら時間軸じゃなくて空間軸で同時に四季が混在してるっていうこともあるのかも。
どのみち天候をみても植物を見ても異常気象の影響ってなかなか気づきにくい環境ではあるのかもしれません。(2014年夏の高温とか5月の高温とか6月の寒さとか、かなりインパクトが必要)

さて、今回植物を観察してみた同じ道は多彩な食文化のレストランがあります。
(家に近い半分が主に植物観察できる人の家の庭の連なり、スーパーに近い半分が商店街的な通り)
これはメモするのはものすごくめんどくさくて難しいのですがどんな国の食べ物が食べられるのか書き出してみたいと思います。

日本、中国(四川、上海)、韓国、タイ、インド、マレーシア、ベトナム、イタリア、ギリシャ、他にも東ヨーロッパ系スイーツ、ベーグル、フィッシュ&チップス、チェーンですがポルトガル風チキンなどもあります。
割とメルボルン市街部のちょっと賑やかな通りの平均的な構成かな。
最近はこの「日本」の部分においしいラーメン屋が加わって妹と通っています。あとチェーンで比較的気軽にマレーシアのストリート系料理が食べられるところもできるみたいでちょっと気になります。4月にKLに行って食べた味がちょっと恋しいのでマレーシア料理もどっか見つけたいです。

数日に一回は通る道ですがそこそこ面白いんですよ。ただこれからもうちょっと別に外出するきっかけと機会を作らないと。食欲以外で。


今日の一曲: リヒャルト・シュトラウス オペラ「サロメ」より「7つのヴェールの踊り」



メタモルフォーゼンを!紹介したいけど!それはちょっと待ってください!(汗)
ちゃんと紹介できるときにしたいので(汗)
前紹介したかもしれないけどこの曲に触れておきたいのです。

リサイタルやオケコンサートなど自分の演奏で録音が残っているもの数々ありますが、多分現時点でこれで自分の演奏がベストだった!と思うのがこのサロメの7つのヴェールの踊り(チェレスタパート)だと思います。
(この曲をやったコンサート自体も自分にとってトップ旧に入るくらい楽しく&素晴らしい演奏でした)
今聞いてもチェレスタパートが素晴らしい(自画自賛ですが)。指揮者もよかったしオケもよかったしなんてったって隣で当時メル響で首席ハープだった方が弾いてて。

(特にシュトラウス、ワーグナー以降のオペラそうですが)オペラをやるってのは大変なことで、オケだけじゃなくて歌い手や舞台や衣装や何やらあって、あくまで主役は歌い手と全体のストーリーで、オケの素晴らしい・楽しいナンバーがあってもそんなにフィーチャーされなかったりするのですが、この「7つのヴェールの踊り」みたいにオケのコンサートで単独で演奏できるのはオケにとっても嬉しいですし、オペラ作品に初めましてするのにもちょうど良い。

それに7つのヴェールの踊りは(旧約聖書が元ネタの)オペラの中で主人公サロメが豹変して破滅へ向かっていく物語のターニングポイントということもあってものすごく盛り上がる音楽になってます。
楽器の見せ場も多い。オーボエやフルートなどエキゾチックでセクシーな旋律を奏でるソロ楽器たちだけでなくサポート楽器のパートも素晴らしい。最初の方でのビオラの伴奏がかっこよかったり、ハープやチェレスタのエフェクトも色を添えますし、最後の速いセクションでの駆け上がるトランペットのソロは最高にかっこいい!(自分のなかでは格好良さMAXなトランペットパートです)

パワーも色っぽさも美しいメロディーも盛り上がりも楽器使いも全部そろってる、刺激的で楽しい曲です。私が大学のオケで弾いた時はたしかコンサートの最後に弾いたはず。コンサートの後半では同じシュトラウスの「ばらの騎士」のオケ版を弾いた後で金管とか結構体力使うプログラムでしたが最高に盛り上がるフィナーレでした。この感動を興奮をあなたにも!(違)

そういえばこの7つのヴェールの踊りは本来ストリップですがオペラの各プロダクションがどういう演出・振り付け・衣装でやってるのか気になります。色々あって面白そう。

そしてこの曲が収録されてるCDを探すと大体ドン・ファンやらティルやらリヒャルト・シュトラウスの手堅いオケ曲が芋づる式についてくるので便利ですね。テンション高くいきたい時にオススメ。

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