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今日こっちの新聞「Herald Sun」にPuffinという出版社の子供のための推薦図書のリストが載っていました。
詳しくはこちら。
私が5年生でオーストラリアに来たときに初めて読んだ絵本「The Eleventh Hour」(Graeme Base作)、そして同じく「Possum Magic」(Mem Fox作。オーストラリアを代表する絵本の一つです)が入ってなかったのはちょっと残念かな~。
中学・高校では英語(つまりは国語ですね)の授業の一環として4学期のうち2~3学期は決まった本の勉強をします。(1学期につき1冊)
結構なかなか良い本ぞろいで、読んで・そしてじっくりクラスで勉強してよかったな~というものもあります。
映画化されたりした本は授業で映画をみたりもしますし、戯曲は(それに限らず)音読したりもします。
基本テストはなく、高学年になると本についてのトピックをいくつかから選んでEssayを書いたりするのが課題となります。
良い本揃い・・・といいましたが実は7年生にやった本は全くといって覚えていません。
なんででしょうかねえ・・・本自体もぱっとしないものばっかりだった覚えだけはあるんですが。
ということで8年生から。
8年生:
"Wyrd" by Sue Gough
歴史からその名を消された、十字軍の時代にサラセン側からイギリスに嫁いだ王女ベレンガリアについての真実、そして彼女が遺したあるノートに記された秘密を探す二人の女性考古学者。
そして地球の裏側、オーストラリアのシドニーでストリートキッズとして暮らす少女。
歴史の不思議と数奇な運命がふたつを繋ぐストーリーです。
ちょうど再読し終わったところなのですが、「女性」として生きること、そして前向きに生きることをものすごく教えてくれる本です。詳しいことはもしかしたらまた別の機会に・・・?
"Mandragora" by David McRobbie
こないだの感想を参照です。
9年生:
"Only the Heart" by Brian Caswell & David Phu An Chiem
ベトナム戦争での話なのですが、ちょうど入院中だったので私は授業ではやってないし読んでません。
すみません(汗)
"Animal Farm" by George Orwell
邦題:動物農場。
動物たちが彼らをこきつかう主人の人間を追い出し、自分たちの王国を創っていく様により、ロシア革命とソヴィエトの顛末を皮肉った寓話です。
私はこれでロシア史にはまりました(笑)
なかなか考えさせられ、さらにちょっぴりぞっとする本です。
"Romeo and Juliet" by William Shakespeare
古典、ということでシェークスピアのメジャーどころを9年生からは一年に1冊習います。
これはまあ手始めにみんな知ってるものを、といったところですか。
授業ではZeffirelli監督のバージョン、そしてディカプリオ出演のバージョンとどっちも見ました。
Zeffirelliバージョンでのジュリエットというキャラのうざいことといったら先生が「もう、さっさと泣き止みなさいよ!」と冗談でいったほどです(笑)
10年生:
"The Crucible" by Arthur Miller
邦題:るつぼ。アメリカのセイラムでの魔女裁判を題材にし正義と社会、人間関係を描いた戯曲です。
これは音読がクライマックスになると盛り上がりました!
なんだか不条理さがものすごくひしひしと伝わってくるのでね-。若い人としては反応せずにいられないものなんでしょうか。
キャラクターもまた単純ではなく結構深いところがあるのでそういう意味でも魅力的な本です。
"To Kill a Mockingbird" by Harper Lee
邦題:アラバマ物語。弁護士を父に持つ少女・スカウトの視点から語るアメリカ南部においての白人と黒人を巻き込んだ裁判をめぐる物語。
人種差別と正義、人情と子供の視点からみた大人の世界が魅力的に語られてます。
このリストの中でもイチオシの1冊で、加えてグレゴリー・ペック主演の映画もまた素晴らしいです。
"Macbeth" by William Shakespeare
マクベス王の栄華に上り詰める課程と運命づけられたような衰微。
どこが好きか、というのを説明するのがものすごく難しいですがものすごく好きです。
使われている言葉や文体自体も学校でやったなかでは一番魅力的でした。
11年生:
"Pride and Prejudice" by Jane Austen
邦題:プライドと偏見。
おちぶれつつある上流家系の女系家族の娘姉妹達の恋模様と、女のあるべき姿と社会の有様・・・とかなんとかの話です。
これはテレビシリーズを授業で見まくりました。まあ長かった!(笑)
でもクラス的に盛り上がったのはこの本が一番かな~お年頃のおなごはロマンスがお好き。
やっぱり女子校ならではなんですね、この本のチョイスは。
そしてシリーズでMr Darcyを演じたColin Firthが学年で爆発的に人気でした。彼は後述のいくつかにも出演していて、私たちとはなんだか不思議な縁があるようなないような役者さんです(笑)
"Othello" by William Shakespeare
11年生までくるとなかなか一筋縄ではいかないストーリーの本が多くなってきますね。
私は実を言うと悪役イアーゴの役どころが結構好きで。
ファウストのメフィストフェレスもそうなんですが、暗躍して策をめぐらして尋常じゃない努力をしてる悪役好きなので。
"the Girl with a Pearl Earring" by Tracy Chavalier
邦題:真珠の耳飾りの少女。映画化もされましたが私が学校でやってたころはまだ話もでてませんでした。
フェルメールの有名な絵画の裏話・・・というあらすじで、オランダの風景も浮かぶような文体ですし、あとフェルメールの他の絵画や彼の作画のプロセスなども盛り込まれていてなんだか読んでいて・・・美しかったです。
でもEssayを書くにはなんだかな~・・・と思いましたが。でも読むにはおすすめです!(映画よりも小説を是非)
12年生:
"Shakespeare in Love" (映画)
邦題:恋に落ちたシェークスピア。これは「映画の分析」として授業でやりました。
本で学習することに加えてカメラアングルや、小物や衣装の色や、いろいろそういった物の意味や意図を分析したりもしました。
あんまり特に書くこともないような気がします・・・すみません(汗)
"the Death of Napoleon" by Simon Leys
自分は生きてフランスに帰ってきたナポレオンだ・・・と信じている主人公が見た、「彼」がフランスにいた頃とは変わってしまった世界のささやかな物語。
主人公が果たしてナポレオン自身なのか、それともただの妄想なのかわからないように書いてあって、そんな彼の視点なのでまあぼんやりとした感じの本なのですが。
"Night" by Elie Wiesel
第二次世界大戦中に、ユダヤ人として強制収容所での生活を生き延びた著者の自伝的著書(真偽のほどは物議を醸し出しているらしいですが)。
家族、信仰、戦争、命、人間の心・・・全てにおいて深く考えさせられる本です。
ヘヴィーな本ですが、かなりおすすめです。
・・・プラスたまにあるフリーリーディングの本もいくつかありました。
傾向としてはティーンエイジャー向けとしてアイデンティティや社会に関したテーマを扱う本、そして女子校なので女性をフィーチャーした作品もまた比較的多くチョイスされています。
読んで良かった、と思う本が多く、また学校で読む本からまた読む物が広がったりで(David McRobbieの本とかはMandragora以外も思わず買ってしまいましたし)。
ここらで紹介した本は言っても中学生・高校生でも読める言語で、しかし内容は大人でも満足できる物ばっかりです。
できれば英語で、邦訳があれば邦訳でもぜひぜひおすすめです。
今日の一曲: 賛美歌 Lord of the Dance
CD(サンプル有り)はこちら
もともとはシェーカー派の歌で、後に賛美歌として歌われるようになったこの曲。
うちの学校はキリスト教(Anglican)でしたので、賛美歌を全校集会やイースター、クリスマスの集会で歌うようHymn Bookという賛美歌集があったのですが、その中でも人気が高い一曲でした。
英語の歌詞しか見つからなかったのですがこちらにあります。
キリストの一生と彼の教えが広がる様子を踊りに例えた歌詞で、メロディーの魅力もまた心をくすぐります。
私はキリストが「Good Friday」に「悪魔を背負って」踊る4番の歌詞が好きです。(注:前も言ったと思いますが一応結構かたくなな無神論者です)
あと最後の「I am the life that'll never ever die」の箇所が。なんだか歌詞とメロディーのコンビネーションが心にぐっとくるんですよ。
ピアノで弾きながらみんなが周りに集まって歌うのにとっても楽しいんじゃないか・・・と思いますがもしかしたらそれは昨日の映画の影響もあるかなー(笑)
でも宗教とか関係なしにいい、そして楽しい曲&歌なのでまた弾きながら歌ったり、みんなであつまって歌ったりしたい賛美歌です。
詳しくはこちら。
私が5年生でオーストラリアに来たときに初めて読んだ絵本「The Eleventh Hour」(Graeme Base作)、そして同じく「Possum Magic」(Mem Fox作。オーストラリアを代表する絵本の一つです)が入ってなかったのはちょっと残念かな~。
中学・高校では英語(つまりは国語ですね)の授業の一環として4学期のうち2~3学期は決まった本の勉強をします。(1学期につき1冊)
結構なかなか良い本ぞろいで、読んで・そしてじっくりクラスで勉強してよかったな~というものもあります。
映画化されたりした本は授業で映画をみたりもしますし、戯曲は(それに限らず)音読したりもします。
基本テストはなく、高学年になると本についてのトピックをいくつかから選んでEssayを書いたりするのが課題となります。
良い本揃い・・・といいましたが実は7年生にやった本は全くといって覚えていません。
なんででしょうかねえ・・・本自体もぱっとしないものばっかりだった覚えだけはあるんですが。
ということで8年生から。
8年生:
"Wyrd" by Sue Gough
歴史からその名を消された、十字軍の時代にサラセン側からイギリスに嫁いだ王女ベレンガリアについての真実、そして彼女が遺したあるノートに記された秘密を探す二人の女性考古学者。
そして地球の裏側、オーストラリアのシドニーでストリートキッズとして暮らす少女。
歴史の不思議と数奇な運命がふたつを繋ぐストーリーです。
ちょうど再読し終わったところなのですが、「女性」として生きること、そして前向きに生きることをものすごく教えてくれる本です。詳しいことはもしかしたらまた別の機会に・・・?
"Mandragora" by David McRobbie
こないだの感想を参照です。
9年生:
"Only the Heart" by Brian Caswell & David Phu An Chiem
ベトナム戦争での話なのですが、ちょうど入院中だったので私は授業ではやってないし読んでません。
すみません(汗)
"Animal Farm" by George Orwell
邦題:動物農場。
動物たちが彼らをこきつかう主人の人間を追い出し、自分たちの王国を創っていく様により、ロシア革命とソヴィエトの顛末を皮肉った寓話です。
私はこれでロシア史にはまりました(笑)
なかなか考えさせられ、さらにちょっぴりぞっとする本です。
"Romeo and Juliet" by William Shakespeare
古典、ということでシェークスピアのメジャーどころを9年生からは一年に1冊習います。
これはまあ手始めにみんな知ってるものを、といったところですか。
授業ではZeffirelli監督のバージョン、そしてディカプリオ出演のバージョンとどっちも見ました。
Zeffirelliバージョンでのジュリエットというキャラのうざいことといったら先生が「もう、さっさと泣き止みなさいよ!」と冗談でいったほどです(笑)
10年生:
"The Crucible" by Arthur Miller
邦題:るつぼ。アメリカのセイラムでの魔女裁判を題材にし正義と社会、人間関係を描いた戯曲です。
これは音読がクライマックスになると盛り上がりました!
なんだか不条理さがものすごくひしひしと伝わってくるのでね-。若い人としては反応せずにいられないものなんでしょうか。
キャラクターもまた単純ではなく結構深いところがあるのでそういう意味でも魅力的な本です。
"To Kill a Mockingbird" by Harper Lee
邦題:アラバマ物語。弁護士を父に持つ少女・スカウトの視点から語るアメリカ南部においての白人と黒人を巻き込んだ裁判をめぐる物語。
人種差別と正義、人情と子供の視点からみた大人の世界が魅力的に語られてます。
このリストの中でもイチオシの1冊で、加えてグレゴリー・ペック主演の映画もまた素晴らしいです。
"Macbeth" by William Shakespeare
マクベス王の栄華に上り詰める課程と運命づけられたような衰微。
どこが好きか、というのを説明するのがものすごく難しいですがものすごく好きです。
使われている言葉や文体自体も学校でやったなかでは一番魅力的でした。
11年生:
"Pride and Prejudice" by Jane Austen
邦題:プライドと偏見。
おちぶれつつある上流家系の女系家族の娘姉妹達の恋模様と、女のあるべき姿と社会の有様・・・とかなんとかの話です。
これはテレビシリーズを授業で見まくりました。まあ長かった!(笑)
でもクラス的に盛り上がったのはこの本が一番かな~お年頃のおなごはロマンスがお好き。
やっぱり女子校ならではなんですね、この本のチョイスは。
そしてシリーズでMr Darcyを演じたColin Firthが学年で爆発的に人気でした。彼は後述のいくつかにも出演していて、私たちとはなんだか不思議な縁があるようなないような役者さんです(笑)
"Othello" by William Shakespeare
11年生までくるとなかなか一筋縄ではいかないストーリーの本が多くなってきますね。
私は実を言うと悪役イアーゴの役どころが結構好きで。
ファウストのメフィストフェレスもそうなんですが、暗躍して策をめぐらして尋常じゃない努力をしてる悪役好きなので。
"the Girl with a Pearl Earring" by Tracy Chavalier
邦題:真珠の耳飾りの少女。映画化もされましたが私が学校でやってたころはまだ話もでてませんでした。
フェルメールの有名な絵画の裏話・・・というあらすじで、オランダの風景も浮かぶような文体ですし、あとフェルメールの他の絵画や彼の作画のプロセスなども盛り込まれていてなんだか読んでいて・・・美しかったです。
でもEssayを書くにはなんだかな~・・・と思いましたが。でも読むにはおすすめです!(映画よりも小説を是非)
12年生:
"Shakespeare in Love" (映画)
邦題:恋に落ちたシェークスピア。これは「映画の分析」として授業でやりました。
本で学習することに加えてカメラアングルや、小物や衣装の色や、いろいろそういった物の意味や意図を分析したりもしました。
あんまり特に書くこともないような気がします・・・すみません(汗)
"the Death of Napoleon" by Simon Leys
自分は生きてフランスに帰ってきたナポレオンだ・・・と信じている主人公が見た、「彼」がフランスにいた頃とは変わってしまった世界のささやかな物語。
主人公が果たしてナポレオン自身なのか、それともただの妄想なのかわからないように書いてあって、そんな彼の視点なのでまあぼんやりとした感じの本なのですが。
"Night" by Elie Wiesel
第二次世界大戦中に、ユダヤ人として強制収容所での生活を生き延びた著者の自伝的著書(真偽のほどは物議を醸し出しているらしいですが)。
家族、信仰、戦争、命、人間の心・・・全てにおいて深く考えさせられる本です。
ヘヴィーな本ですが、かなりおすすめです。
・・・プラスたまにあるフリーリーディングの本もいくつかありました。
傾向としてはティーンエイジャー向けとしてアイデンティティや社会に関したテーマを扱う本、そして女子校なので女性をフィーチャーした作品もまた比較的多くチョイスされています。
読んで良かった、と思う本が多く、また学校で読む本からまた読む物が広がったりで(David McRobbieの本とかはMandragora以外も思わず買ってしまいましたし)。
ここらで紹介した本は言っても中学生・高校生でも読める言語で、しかし内容は大人でも満足できる物ばっかりです。
できれば英語で、邦訳があれば邦訳でもぜひぜひおすすめです。
今日の一曲: 賛美歌 Lord of the Dance
CD(サンプル有り)はこちら
もともとはシェーカー派の歌で、後に賛美歌として歌われるようになったこの曲。
うちの学校はキリスト教(Anglican)でしたので、賛美歌を全校集会やイースター、クリスマスの集会で歌うようHymn Bookという賛美歌集があったのですが、その中でも人気が高い一曲でした。
英語の歌詞しか見つからなかったのですがこちらにあります。
キリストの一生と彼の教えが広がる様子を踊りに例えた歌詞で、メロディーの魅力もまた心をくすぐります。
私はキリストが「Good Friday」に「悪魔を背負って」踊る4番の歌詞が好きです。(注:前も言ったと思いますが一応結構かたくなな無神論者です)
あと最後の「I am the life that'll never ever die」の箇所が。なんだか歌詞とメロディーのコンビネーションが心にぐっとくるんですよ。
ピアノで弾きながらみんなが周りに集まって歌うのにとっても楽しいんじゃないか・・・と思いますがもしかしたらそれは昨日の映画の影響もあるかなー(笑)
でも宗教とか関係なしにいい、そして楽しい曲&歌なのでまた弾きながら歌ったり、みんなであつまって歌ったりしたい賛美歌です。
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