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今年も春が来た-!と思ったら明日からまた気温が下がるそうです。暖かいと目に見えて体も頭も動くのに寒いのに逆戻りしたくない・・・(涙)
そんな暖かいのも一旦終わりの今日は昼間に近場でコンサートに行ってきました。
Glen Eira Town HallでWinter Music SeriesのコンサートとしてギターデュオGrigoryan Brothers(Slava Grigoryan & Leonard Grigoryan)の演奏がありました。今日会場に行ったらチケットは全部売り切れとすさまじい人気。予約しておいてよかったー。
プログラムは紙に書いたものがなかったので正確な曲名とかは覚えてないところもあるのですが前半は定番ナンバーのFantasie on the Theme of William Lawesと一番最近のCDに収録されたチャイコフスキーの「四季」からいくつかと前も聴いたことある曲ばかりだったのですが後半には初めて聴く曲、新曲も多く並びました。
なんでも今年のヨーロッパでの演奏旅行の間ノルウェーで録音をしてきて新しいCDを12月頃に出すそうで、今回弾いた曲もいくつか収録されるそうです。
毎回のことながら単純に「兄弟だから」で片付けられないすごいアンサンブル。(そもそもかなり年が離れてる兄弟なので私の思ってる「兄弟」とはちょっと事情が違うんじゃないかな、一緒に音楽を奏でるにしても)
特にチャイコフスキーの2月など速いパッセージの掛け合いでそれが本当に際立つ。音を奏でるタイミングがぴったりということだけでなく個々のラインの音の粒の揃いだったり流れだったり勢いも失わず全体が一つの音楽になっている感がいい。
それに一人一人あんだけ技巧が素晴らしかったらほんと2人合わせてもなんでもできるよなーと思いますね。曲のレパートリーもギターのレパートリーやギターに合いやすい曲に限らずもっと冒険できますし、曲の中での表現も広がりますし。特にギターやピアノみたいな弾く音が多い楽器でしっかり技巧を磨いておくことの大事さを改めて思い知りました。
今回のコンサートで一番演奏が好きだったのはピアソラのタンゴ組曲の第2楽章でしたが(そっちは今日の一曲で紹介します)、Grigoryan Brothersはブラジルの音楽とものすごく相性がいいですね。2人のうちだとLeonardの弾き方がよりラテン的なのですが、ブラジルの音楽の半音的に冒険する色彩は二人の技巧やスタイルとうまいこと働き合うというか。オーストラリアの音楽を弾くときとは全く違うスタイルと色彩で魅力的です。
前回2人のコンサートを聴いた時にも演奏されたWilliam LoveladyのIncantation No. 2(元はギター1本だったのを2本用に編曲した版)は生で直接雰囲気空気も含めて味わうのも好きですがこんどのCDに収録されてると聴いて嬉しいです。ふと思い立ったときに聴けるよう手元に身近に置いておきたい一曲。
CD、12月に発売されるのが結構楽しみですでに購入を前向きに考えています(笑)
短くなりましたがあとは今日の一曲で。
今日の一曲: アストル・ピアソラ タンゴ組曲 第2楽章(アンダンテ)
今日聴いたのはもちろんギターデュオ版ですが2人の録音が見つからなかったので(出してるのかな?)手持ちのヨーヨー・マのチェロ版で。どちらにしても魅力的な曲で平行して紹介します。
ギター版のこの曲はものすごい繊細で終始細い線に触れられているような不思議な緊張があってものすごく好きです。一つ一つの音が大切に弾かれ消えていくのがまるで泡のような儚さがあって、余韻やちょっとしたためらいのような間までもが美しく。
チェロ版の繊細はちょっと違う感じがあります。長く伸びるメロディーのラインが自由でセクシーで、心のままに描いて紡いでいくように、ふと黙るように、あたかもそこに人間がいるような感覚があります。
同じピアソラでも例えばリベルタンゴとかLe Grand Tangoみたいながっつり情熱とはちょっと違うラテンの魅力がこの曲にはあって、それが心の隙間にすっと入るのがいいなーと前々から好きなピアソラの一つです。是非ギターデュオ版も欲しいな・・・
ところでピアソラの曲がコンサートで演奏されたりCDに収録されたりするときって複数楽章構成の曲集も一部だけ収録というケースが多い気がします。一つ一つの楽章が個々の曲でありそれだけで十分成り立つようなところが大きいのかな。そういう自由度が大きいのはいいことですが私は曲集まとめて全体像を見てみたい傾向が強いのでもっとwhole work単位での録音も欲しいなあ・・・
そしてピアソラを知ってゴリホフを知ってまたピアソラに戻ってくるとちょっとだけピアソラの音楽の見方というか感じ方が変わってきたような。アルゼンチン音楽やっぱりいいですね。暗いところに惹かれます。もっと聴き広げていきたい。
そんな暖かいのも一旦終わりの今日は昼間に近場でコンサートに行ってきました。
Glen Eira Town HallでWinter Music SeriesのコンサートとしてギターデュオGrigoryan Brothers(Slava Grigoryan & Leonard Grigoryan)の演奏がありました。今日会場に行ったらチケットは全部売り切れとすさまじい人気。予約しておいてよかったー。
プログラムは紙に書いたものがなかったので正確な曲名とかは覚えてないところもあるのですが前半は定番ナンバーのFantasie on the Theme of William Lawesと一番最近のCDに収録されたチャイコフスキーの「四季」からいくつかと前も聴いたことある曲ばかりだったのですが後半には初めて聴く曲、新曲も多く並びました。
なんでも今年のヨーロッパでの演奏旅行の間ノルウェーで録音をしてきて新しいCDを12月頃に出すそうで、今回弾いた曲もいくつか収録されるそうです。
毎回のことながら単純に「兄弟だから」で片付けられないすごいアンサンブル。(そもそもかなり年が離れてる兄弟なので私の思ってる「兄弟」とはちょっと事情が違うんじゃないかな、一緒に音楽を奏でるにしても)
特にチャイコフスキーの2月など速いパッセージの掛け合いでそれが本当に際立つ。音を奏でるタイミングがぴったりということだけでなく個々のラインの音の粒の揃いだったり流れだったり勢いも失わず全体が一つの音楽になっている感がいい。
それに一人一人あんだけ技巧が素晴らしかったらほんと2人合わせてもなんでもできるよなーと思いますね。曲のレパートリーもギターのレパートリーやギターに合いやすい曲に限らずもっと冒険できますし、曲の中での表現も広がりますし。特にギターやピアノみたいな弾く音が多い楽器でしっかり技巧を磨いておくことの大事さを改めて思い知りました。
今回のコンサートで一番演奏が好きだったのはピアソラのタンゴ組曲の第2楽章でしたが(そっちは今日の一曲で紹介します)、Grigoryan Brothersはブラジルの音楽とものすごく相性がいいですね。2人のうちだとLeonardの弾き方がよりラテン的なのですが、ブラジルの音楽の半音的に冒険する色彩は二人の技巧やスタイルとうまいこと働き合うというか。オーストラリアの音楽を弾くときとは全く違うスタイルと色彩で魅力的です。
前回2人のコンサートを聴いた時にも演奏されたWilliam LoveladyのIncantation No. 2(元はギター1本だったのを2本用に編曲した版)は生で直接雰囲気空気も含めて味わうのも好きですがこんどのCDに収録されてると聴いて嬉しいです。ふと思い立ったときに聴けるよう手元に身近に置いておきたい一曲。
CD、12月に発売されるのが結構楽しみですでに購入を前向きに考えています(笑)
短くなりましたがあとは今日の一曲で。
今日の一曲: アストル・ピアソラ タンゴ組曲 第2楽章(アンダンテ)
今日聴いたのはもちろんギターデュオ版ですが2人の録音が見つからなかったので(出してるのかな?)手持ちのヨーヨー・マのチェロ版で。どちらにしても魅力的な曲で平行して紹介します。
ギター版のこの曲はものすごい繊細で終始細い線に触れられているような不思議な緊張があってものすごく好きです。一つ一つの音が大切に弾かれ消えていくのがまるで泡のような儚さがあって、余韻やちょっとしたためらいのような間までもが美しく。
チェロ版の繊細はちょっと違う感じがあります。長く伸びるメロディーのラインが自由でセクシーで、心のままに描いて紡いでいくように、ふと黙るように、あたかもそこに人間がいるような感覚があります。
同じピアソラでも例えばリベルタンゴとかLe Grand Tangoみたいながっつり情熱とはちょっと違うラテンの魅力がこの曲にはあって、それが心の隙間にすっと入るのがいいなーと前々から好きなピアソラの一つです。是非ギターデュオ版も欲しいな・・・
ところでピアソラの曲がコンサートで演奏されたりCDに収録されたりするときって複数楽章構成の曲集も一部だけ収録というケースが多い気がします。一つ一つの楽章が個々の曲でありそれだけで十分成り立つようなところが大きいのかな。そういう自由度が大きいのはいいことですが私は曲集まとめて全体像を見てみたい傾向が強いのでもっとwhole work単位での録音も欲しいなあ・・・
そしてピアソラを知ってゴリホフを知ってまたピアソラに戻ってくるとちょっとだけピアソラの音楽の見方というか感じ方が変わってきたような。アルゼンチン音楽やっぱりいいですね。暗いところに惹かれます。もっと聴き広げていきたい。
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