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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Our daily bread
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
昨日今日はAge of Wondersの前作Wizard's ThroneとShadow Magicを遊ぶ・・・と思ってたんですがなんかキャンペーンが難しくて結局即勝利チートで物語を読むだけにとどめました。だいたい3までの経緯が分かった。物語だけでも面白かったです。
ただ両方ともキャンペーンのエピソードは全部解除したので(若干のシステムの違いに対応しあんがら)ちまちま軽く遊ぶのもいいかなーと思ってます。

さて、今日は唐突ですがパンの話です。
オーストラリアに帰ってきてから「やっぱパンおいしいなー」と思って、ちょっと考えを巡らせたらエントリー一つ立てられるくらいには話が広がったので。それだけの話ですが。

オーストラリアに住んでると(夜は和食作るにしても)パンを食べることはものすごく多いです。
特に冬場は毎朝パンです。トーストで何か塗ってもいいしスープに浸けても良い。
ただ今の時期とか暖かくなってくるとシリアルが多いです(ケロッグのSustainというレーズンやらアーモンドやら乾燥リンゴやら入ってるやつがお気に入り)。
毎朝食べても家に2人しかいないので冷凍庫保存は必須です。
ちなみに親友の家ではお母さんが毎朝?手作りでパンを焼いているそうで、いろんな種・穀が入ってて大変おいしいです。家族は食べ飽きたという声もありますがお客さんとしてはものすごくおいしいと思います。

家で食べる食パンはもっぱらHelga'sのClassicシリーズから買ってます。スーパーにはClassicシリーズしかおいてないので他は知らない。
一番のお気に入りはPumpkin Five Seeds。その名の通りカボチャの種が入っていて、心なしか生地がちょっとしっとりしている。なので焼かないで食べてもしっとり美味しい。塗る物では一番よく使う蜂蜜とも合いますし、うちはハンバーグにパン粉でなく牛乳に浸した食パンを使うのですがこのパンを使うとハンバーグがカボチャの種入りハンバーグになる(笑)

長年サンドイッチを作ったりしてないのですが、うちにはオーストラリアに来て初期のころ、学食で買えるサンドイッチに憧れて買ってもらったた「ジャッフルメーカー」なるものがあります。これは〼←こういう形にプレスするトーストサンドイッチを作る機械です。ハムが家にあればチーズとハムを挟みますがチーズだけでも十分美味しい。特に対角線辺りのおこげチーズの美味しさ。使うパンは白いパンよりは雑穀系の方が香ばしくておすすめです。

あとたまーにフランスパンとか買ってくるとこれまたいいですね。チーズを乗せて焼いたり焼いてからNutella(ヘーゼルナッツのチョコレートっぽい塗り物)を塗るのもいいし、細かく切ったトマトをオリーブオイルとバジルで和えて乗せてブルスケッタにするのもいい。
・・・ただそんな面倒なことは滅多にしませんが。お店で食べる方が美味しい。

買って食べるパンももちろん種類豊富。
アジア系のパン屋でメロンパンやあんパンを買ったり、行きつけのベーグル屋がシティと家の近くにあったり。あんまり入らないけど東ヨーロッパ・ギリシャ方面系のパン屋さんなんかもあります。
チェーンのパン屋さんだと周りに多いのはBrumby'sとBaker's Delight。普通にお昼やおやつはもちろん、旅のごはんにも重宝。Baker's Delightは寄るとどうしてもapple and walnut scrollを買ってしまいます。アイシングが甘いんだけどアイシング+クルミ+リンゴの組み合わせが素晴らしくて。でもさすがに半分に分けて2日で食べるしかない。ちなみに大きいサイズ(log)もあります。

ベーグルはもう思えば10年好きなんですね。シティの10年行きつけの店は今年になってパン変えてちょっと残念なのですが今でもチキンシーザー頼みます。セミドライトマトが練り込んであるベーグルも美味しい(バジル入りのクリームチーズが合う!)
自宅近くのベーグル屋さんはもちょっと最近出来たところですが昼飯時はかなり混むところです。パンはいくつか種類売り切れちゃうことも珍しくない。こちらではスモークサーモン+クリームチーズのベーグルをケッパー抜き・ルッコラ入りで。

さて、オーストラリアでパン文化と言えばベジマイトは外せません。
黄色の瓶に入った塩辛い方面の味の黒いペーストで、イースト酵母が入ってる立派な発酵食品。
オーストラリアの国民食とまで言われるのは決して100%ネタというわけでもなく、多くの人がパンやクラッカーに塗って食べています。
ただ独特の匂いと味で外国人(&オーストラリア人でも一定数)にはうけないことが多くネタ土産として扱われることもしばしば。

私もそんなに得意でないのですが、でも自分にとっての美味しいベジマイトの食べ方はいくつか発見してきました。
一つはバターを塗った雑穀系のクラッカー(Vita-Weatくらい雑雑してるのがいい)でサンドイッチする食べ方。オージーキッズのおやつです。
もう一つはポーチドエッグをトーストに乗せるとき、あらかじめトーストにベジマイトを塗っておく食べ方。ベジマイト自体にもある程度塩気はありますが塩胡椒もちょっと足します。
卵の黄身とベジマイトのコンビネーションがちょっと信じられない程美味しいですよ。最初はうすーく塗ってただけだったのがちょっとずつベジマイトの量が増えてるような・・・(笑)

・・・というポーチドエッグonベジマイトトーストの話をしていたら食べたくなったので明日の昼にまた作ろうかな。そうしよう。



今日の一曲: Larry Sitsky 「Dimensions of Night」より「Lord of the Smoking Mirror (Tezcatlipoca)」

Move Recordsでの録音紹介ページ

長らく紹介しようとしてなかなか紹介できていなかったDimensions of Night。やっとこさなんとか書いてみようと思います。(偶然にも今年Sitskyの80歳の誕生日でこの曲がついこないだ弾かれたそうです)。

とはいえどれくらい(質的に)書けるかわかりません。なぜならこの曲集が何度聴いても理解できないから。もはや理解できないものなのかなーと若干流れに任せてしまった感もあり。
でも理解出来ないながらにもものすごく好きなんですよね。普段からがんがん聴くぞーというような音楽じゃないのですが、仕事とかで頭を動かしながら聴きたくなったり、静かななかで浸ってみたくなったり。分からないながらに色々探検してみたくもなりますし、ただ耳と脳をゆだねたくもなります。あとなんかストレスなく普通に聴いてられる。

Dimensions of Nightは10つの楽章で構成されていて、その各々が様々な国や文化の神、神話などをタイトル・モチーフにしています。
ギリシャ神話のエロスなど聞いたことあるものもあればちょっとマニアックな方面もあり。
ぱっと聴き抽象的な曲ですが、聴けば聴くほど映像的でもなければ彫像的でもなければ、なんかこう、神話を描くにしてもものすごく「存在」として感じるような。説明が難しい。

今回紹介する楽章は第8楽章「Lord of the Smoking Mirror (Tezcatlipoca)」。「煙を吐く鏡の(王)」の異名を持つアステカの神テスカトリポカがモチーフになっています。
煙を吐く鏡=黒曜石の鏡で、闇や夜、魔術などに関係の深い神様。また様々な力を持った神で複数の得意分野に合わせて別名があるそう。
このDimensions of Nightではその楽章のタイトル・曲集の趣旨にものすごくふさわしい黒さ、暗さ、不気味な静けさがピアノで描かれます。

それにしてもこういう黒さ暗さってピアノで表すのが最高ですね!
楽器のルックスももちろんですが不協和音の響き方や音の消え方、間の取り方。ピアノだからこそ表現できる&味わえる奥深さと広がりだと思います。こういう音楽が好きなんですよ。こういう世界が創りたい。そういう練習がもっとしたい。和音と響きと間で作る世界。
他の作曲家だと例えばクラムなんかもそういうところ追究してるんだけどSitskyの黒曜石の鏡に映る世界はまた別の表現と魅力があって、ちょっと憧れます。

もちろんこの曲集はこの楽章みたいな静かな曲ばっかりじゃありません。なんせ作曲家は多分このCDで弾いてるマイケルが弾くのを想定してますからね。ものすごい超絶技巧の音の連なりに聴いてて顎が外れそうになる部分も。

そしてこの曲を聴いて再確認したのですが、どんなに難解な曲でも(Sitskyの作品は自分にとって最難関くらいにランクします)曲にタイトルやモチーフがある場合元ネタを知ると少しは親しみが湧く可能性が増えるよーということ。実際Dimension of Nightは楽章単位での聴きやすさはどっこいどっこいでも神話の元ネタを知ってる楽章は好きになる傾向が。
それからこういうタイトルやモチーフがある曲に出会ったら元ネタについて調べ物しながら聴き込むのも大事ですしものすごく楽しい作業ですよーということも。(そこから派生する道草や横道も含めて)
なのでとりあえずWikipediaを片手に読みながら聞き流してみてください・・・としか勧めようがなかったり。

もう一度書きますが私はこの曲集がすごい好きです。分からないし説明できないけど魅力がある。元ネタを調べながら聴くのも楽しいです。あとマイケルがこういうとんでもなく(技巧よりもメンタルが)すごい難しい曲を弾いてるのがものすごく楽しい。

リンクは日本のAmazonではなかったので出版レコード会社Moveのリンクを。試聴はこの楽章でなく第4楽章。冒頭から波がうねり突っ走りますよー。

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