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前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
3日連続の更新ラッシュもこれで終わりかな。
そして日本からの船便が着いてやっと一時帰国の諸々も完全に終わった感じです。三国志11が遊べるのはいつになるかな・・・(汗)
さて最近書きたかったピアノのソロレパートリーに関する重大なお知らせ。
来年2015年にメシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」全曲演奏に向けてこれから集中的に取り組むことになりました。
もう30歳ですからね、腹をくくらないとということで。
そもそもメシアンの音楽に興味を持って「20のまなざし」を弾き始めたのが大学2年で20歳(のはず)。今使ってるスコアはその年のクリスマスに両親に買ってもらったもの(コンタクトカバー貼ってるので使用頻度と私のがさつさに反してものすごく良い状態で維持できてます)。
スコアを買ってもらったのも当時から全部、あるいは大部分を弾くつもりでいたからなのですが。
その頃ぼんやりと「20曲全部弾くとしたら10年くらいかかるかなー」と思っていて、途中で1年だかもっとだかピアノを休んだあと30歳までは無理かと思ったのですが最近どうやら思ってるよりゴールは遠くないことに気づき。
そういう訳で今ノータッチだった第6番と第20番を習得しています。どっちも当初のイメージほどは難しくなかった・・・とはいえかなりmassiveです。
特に第6番のラスボス感はんぱない!でもこれが弾ければメシアンに限らず色んな方面で恐れるものはほぼなくなるかも。それくらいの曲。
ただ第6番や第20番が思ったほど難しくは感じなくなったのもこれまで10年近くメシアンの曲、特に20のまなざしを色々弾いてきてメシアンの音楽に関する知識やノウハウ、そして勘を蓄積してきたから(別曲集間だとなかなか外挿しにくいですが)。
やっぱ慣れは大きいと思うんですよね。メシアンは難しそうという声をよく聞くのですが、長く弾き続けることでハードルはかなり低くなると思うのです。
ちなみに「20のまなざし」は全部演奏すると2時間くらいかかります。録音にすればかならずCD2枚かかる長さ・・・と書いたところでやっぱり2時間の方がインパクトが大きい。
とはいえ個々の演奏によって演奏時間がものすごく変わるのがメシアンのピアノ作品の特徴。主にスローな楽章をどれくらいのテンポで弾くかがキーですね。
色々そこんとこ直さなきゃいけないとはいえ根がせっかちですのでどっちかといえば短めの演奏になるかなーとは思っていますがどうなるかな。
演奏するときはとりあえず10曲+10曲で間に休憩を挟むかな。そしてさらにそれぞれ10曲の真ん中でも気持ち息をつきたいところ(音楽的にも必要です)。
ただそうやって4つのブロックに分けても第6番と第10番のモンスター2つは一緒のブロックに入ってしまうという理不尽さ。第2ブロックは単純に体力的な面ではかなりハードになりそう。
ただ実は後半の方が1つ1つの曲の長さは長く、より抽象的で複雑な音楽になるので必ずしも後半が楽とは限らない。
20曲全部弾く体力精神力もそうですが、まだ20曲全体の流れ、全体の中での曲の役割やポジションも考えてないのでそういうところにも手を回していかないと。
まだ来年のいつ演奏するかはまだ決まってないのですが仕事の一年のアップダウンとか一時帰国とか考えると7月から9月の間が合理的かなー。となるともちろんメンタルの方の調子もしっかり維持せねば。
そんなわけで今月からだんだんレパートリーを調整して20のまなざしを増やしていく予定です。
ほとんど再習得ですし人前で弾いたのも少なくない(&必ず暗譜だった)のですがそれなりに手を入れなくちゃいけない曲も結構ある。
ただ全部弾くことを意識しはじめてから心と頭が自然とまなざしの方を向いてきたのでそればっかり弾くのももしかしたらそんなに苦にはならないかも。(あと少なくとも今は鳥カタは「別腹」として認識されているようで不思議な話です)
それにかなり恐れてた(?)第6番第20番、やっぱり難しいながらも攻略するのがものすごく楽しいです。特に第6番を頭でしっかり捉えて身についていく感じ、この巨大な力を物にしていく感覚はものすごいです。
あとメシアンの音楽の高揚って若干躁に近いところにあるハイな感じがあって、それを味わうのが楽しみ。
とりあえず弾くことばかり話しましたが裏方のプランニングはとある人に手伝ってもらったりなんだりするのでまたそちらも固まったら。今回はなるべく演奏(の心配)に専念したいのでお手を借りることになっています。
続報をお届けできるのがいつになるかわかりませんがその時にはこちらでもお届けします。
そのうち20のまなざし特化エントリーも書きたいです。あと今日の一曲でも案外紹介してないのでぼちぼち。それに関してはとりあえず今日始めます。
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より第6番「それに全ては成されたり」
20のまなざしのラスボス、第6番です。タイトルに「それ」とあるのがなんか不思議ですが前書きによるとそれが示す物は「(神の)言葉」らしいです。光よ、と言ったその言葉から全てが創られた、ということですね。
そんな神の言葉と世界の創造を表す巨大な音楽。しかもオケじゃなくてピアノ1台で。
普通に弾くと10分はかかるこの曲、速く弾くのも難しいけどあんまり遅くても長くなって困ります。
そしてもちろん一続きでなく前半と後半に分かれています。前半はかなり独特なフーガで、後半は「20のまなざし」を通じて何度も現れる「神の主題」の力強い展開と繰り返し。
(ちなみにまだ後半まで私はたどり着いていません)
で、前半のフーガがすごいのは途中で一音一音逆行するところ!
冒頭から複雑に絡み合い盛り上がってたのがだんだんと折りたたまれ無に帰していく、なんだか逆行映像を見ているようでもあり、手品を見ているようでもあり。
特にメシアンがよく使う「非シンメトリックな拡大」によって音楽の展開が線形ではなく(擬)指数関数的に拡大していくのが逆行するときも効果的。
そんな展開の仕方も圧巻ですが、突っ走る細かい音を彩るメシアン得意のリズムも魅力的。不規則なリズムが規則的に繰り返される絶妙なバランス。弾いていてリズミカルなところが一番楽しいです。
さらに後半の執拗だけれど壮大な「神の主題」。これは神の力強く激しい面を全面表現した音楽。
(人間でなく)地球とか宇宙とか創造物全てが歌い上げる、というか咆哮のイメージです。
メシアンの「激」な部分がフルに発揮される、ピアノ1台じゃ気持ち的に足りないくらいの巨大さ。
・・・でもこの後短い楽章3つはさんで今度また第10番で狂喜の乱舞をしなきゃいけないんですよ。大変な話です。
色々音楽のnitty-grittyな部分を抜いて説明した結果振り返ったらかなり空回りした感満載ですが詳しいことを知りたいなら分析してる文献もサイトもありますし、詳しいことを知らなくてもとりあえずこの曲のパワフルさを聞いて感じてもらいたいと強く思います。
いつか私の演奏でもお届けしたいですがそういう演奏ができるかはまだ分からないです。楽しく弾けるくらいの余裕があればいいいんですが。
日本のAmazonにマイケルの録音があったのでリンク。他にもベロフの演奏も素晴らしいですし、エマールもまた違う方向に行ってたり、とにかく「20のまなざし」は複数の録音を比べて聴くのも楽しみです。
3日連続の更新ラッシュもこれで終わりかな。
そして日本からの船便が着いてやっと一時帰国の諸々も完全に終わった感じです。三国志11が遊べるのはいつになるかな・・・(汗)
さて最近書きたかったピアノのソロレパートリーに関する重大なお知らせ。
来年2015年にメシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」全曲演奏に向けてこれから集中的に取り組むことになりました。
もう30歳ですからね、腹をくくらないとということで。
そもそもメシアンの音楽に興味を持って「20のまなざし」を弾き始めたのが大学2年で20歳(のはず)。今使ってるスコアはその年のクリスマスに両親に買ってもらったもの(コンタクトカバー貼ってるので使用頻度と私のがさつさに反してものすごく良い状態で維持できてます)。
スコアを買ってもらったのも当時から全部、あるいは大部分を弾くつもりでいたからなのですが。
その頃ぼんやりと「20曲全部弾くとしたら10年くらいかかるかなー」と思っていて、途中で1年だかもっとだかピアノを休んだあと30歳までは無理かと思ったのですが最近どうやら思ってるよりゴールは遠くないことに気づき。
そういう訳で今ノータッチだった第6番と第20番を習得しています。どっちも当初のイメージほどは難しくなかった・・・とはいえかなりmassiveです。
特に第6番のラスボス感はんぱない!でもこれが弾ければメシアンに限らず色んな方面で恐れるものはほぼなくなるかも。それくらいの曲。
ただ第6番や第20番が思ったほど難しくは感じなくなったのもこれまで10年近くメシアンの曲、特に20のまなざしを色々弾いてきてメシアンの音楽に関する知識やノウハウ、そして勘を蓄積してきたから(別曲集間だとなかなか外挿しにくいですが)。
やっぱ慣れは大きいと思うんですよね。メシアンは難しそうという声をよく聞くのですが、長く弾き続けることでハードルはかなり低くなると思うのです。
ちなみに「20のまなざし」は全部演奏すると2時間くらいかかります。録音にすればかならずCD2枚かかる長さ・・・と書いたところでやっぱり2時間の方がインパクトが大きい。
とはいえ個々の演奏によって演奏時間がものすごく変わるのがメシアンのピアノ作品の特徴。主にスローな楽章をどれくらいのテンポで弾くかがキーですね。
色々そこんとこ直さなきゃいけないとはいえ根がせっかちですのでどっちかといえば短めの演奏になるかなーとは思っていますがどうなるかな。
演奏するときはとりあえず10曲+10曲で間に休憩を挟むかな。そしてさらにそれぞれ10曲の真ん中でも気持ち息をつきたいところ(音楽的にも必要です)。
ただそうやって4つのブロックに分けても第6番と第10番のモンスター2つは一緒のブロックに入ってしまうという理不尽さ。第2ブロックは単純に体力的な面ではかなりハードになりそう。
ただ実は後半の方が1つ1つの曲の長さは長く、より抽象的で複雑な音楽になるので必ずしも後半が楽とは限らない。
20曲全部弾く体力精神力もそうですが、まだ20曲全体の流れ、全体の中での曲の役割やポジションも考えてないのでそういうところにも手を回していかないと。
まだ来年のいつ演奏するかはまだ決まってないのですが仕事の一年のアップダウンとか一時帰国とか考えると7月から9月の間が合理的かなー。となるともちろんメンタルの方の調子もしっかり維持せねば。
そんなわけで今月からだんだんレパートリーを調整して20のまなざしを増やしていく予定です。
ほとんど再習得ですし人前で弾いたのも少なくない(&必ず暗譜だった)のですがそれなりに手を入れなくちゃいけない曲も結構ある。
ただ全部弾くことを意識しはじめてから心と頭が自然とまなざしの方を向いてきたのでそればっかり弾くのももしかしたらそんなに苦にはならないかも。(あと少なくとも今は鳥カタは「別腹」として認識されているようで不思議な話です)
それにかなり恐れてた(?)第6番第20番、やっぱり難しいながらも攻略するのがものすごく楽しいです。特に第6番を頭でしっかり捉えて身についていく感じ、この巨大な力を物にしていく感覚はものすごいです。
あとメシアンの音楽の高揚って若干躁に近いところにあるハイな感じがあって、それを味わうのが楽しみ。
とりあえず弾くことばかり話しましたが裏方のプランニングはとある人に手伝ってもらったりなんだりするのでまたそちらも固まったら。今回はなるべく演奏(の心配)に専念したいのでお手を借りることになっています。
続報をお届けできるのがいつになるかわかりませんがその時にはこちらでもお届けします。
そのうち20のまなざし特化エントリーも書きたいです。あと今日の一曲でも案外紹介してないのでぼちぼち。それに関してはとりあえず今日始めます。
今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より第6番「それに全ては成されたり」
20のまなざしのラスボス、第6番です。タイトルに「それ」とあるのがなんか不思議ですが前書きによるとそれが示す物は「(神の)言葉」らしいです。光よ、と言ったその言葉から全てが創られた、ということですね。
そんな神の言葉と世界の創造を表す巨大な音楽。しかもオケじゃなくてピアノ1台で。
普通に弾くと10分はかかるこの曲、速く弾くのも難しいけどあんまり遅くても長くなって困ります。
そしてもちろん一続きでなく前半と後半に分かれています。前半はかなり独特なフーガで、後半は「20のまなざし」を通じて何度も現れる「神の主題」の力強い展開と繰り返し。
(ちなみにまだ後半まで私はたどり着いていません)
で、前半のフーガがすごいのは途中で一音一音逆行するところ!
冒頭から複雑に絡み合い盛り上がってたのがだんだんと折りたたまれ無に帰していく、なんだか逆行映像を見ているようでもあり、手品を見ているようでもあり。
特にメシアンがよく使う「非シンメトリックな拡大」によって音楽の展開が線形ではなく(擬)指数関数的に拡大していくのが逆行するときも効果的。
そんな展開の仕方も圧巻ですが、突っ走る細かい音を彩るメシアン得意のリズムも魅力的。不規則なリズムが規則的に繰り返される絶妙なバランス。弾いていてリズミカルなところが一番楽しいです。
さらに後半の執拗だけれど壮大な「神の主題」。これは神の力強く激しい面を全面表現した音楽。
(人間でなく)地球とか宇宙とか創造物全てが歌い上げる、というか咆哮のイメージです。
メシアンの「激」な部分がフルに発揮される、ピアノ1台じゃ気持ち的に足りないくらいの巨大さ。
・・・でもこの後短い楽章3つはさんで今度また第10番で狂喜の乱舞をしなきゃいけないんですよ。大変な話です。
色々音楽のnitty-grittyな部分を抜いて説明した結果振り返ったらかなり空回りした感満載ですが詳しいことを知りたいなら分析してる文献もサイトもありますし、詳しいことを知らなくてもとりあえずこの曲のパワフルさを聞いて感じてもらいたいと強く思います。
いつか私の演奏でもお届けしたいですがそういう演奏ができるかはまだ分からないです。楽しく弾けるくらいの余裕があればいいいんですが。
日本のAmazonにマイケルの録音があったのでリンク。他にもベロフの演奏も素晴らしいですし、エマールもまた違う方向に行ってたり、とにかく「20のまなざし」は複数の録音を比べて聴くのも楽しみです。
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