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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Plexus 「Post-Patriarchal」コンサート感想
仕事が続くと色々外食でおいしいもの食べたくなる欲が強くなり困る日々です。
昨日はコンサート後に鴨ラーメン(とジェラート)、今日はその時に買って帰ったカスタードまんや近くのベーグルやさんでベーグルを買ったり。
(中華まんが買える店は家の近くにないものか・・・)

ということで本題は昨日のコンサート。友人がピアノ弾いてるトリオPlexusの今年初めてのMelbourne Recital Centreでのコンサートでした。
プログラムは今回も委嘱作品を中心にオール21世紀・オール女性作曲家の6曲。こんな感じです。

Plexus 「Post-Patriarchal」
バイオリン:Monica Curro、クラリネット:Philip Arkinstall、ピアノ:Stefan Cassomenos
Jennifer Higdon 「Dash - 」
Sally Whitwell 「The Web」
Nat Batsch 「Into the Light」
Lisa Cheney 「No Distant Place」
Sally Greenaway 「Quietude」
Maria Grenfell 「Voyage」
(最初の曲以外全部世界初演)

ちなみに今これを書いてる間豪ABC Classic FMでこのコンサートが放送されてるので聴きながら書いてます。
6曲とも聴いてて楽しかったですし一つのプログラムとしてもなんか相性のいいところがある曲でした。それぞれの曲で楽器の活躍の仕方とか表現が変わるのも面白い。
今回「No Distant Place」の第2部では通常のクラリネットでなくバスクラ演奏でした。以前も色々持ち替えありましたがこの編成のトリオだとそういうとこも自由がきくのがいいよなーと改めて思いました。

特に印象に残ったのはピアノ、バイオリン、クラリネットという楽器の超機動力を駆使した(そしてそれゆえアンサンブルが難しそうな)「Dash - 」、音楽と特にバイオリンの激しさが狂おしくも気持ち良い「The Web」、多分一番抽象的ながらも題材の詩と合わせて心にしみわたる「No Distant Place」あたりかな。
(ちなみにその詩というのがDerek Bourne-Jonesの「No Distant Place」という詩です。いい詩ですよ。)

ただそれを超えてSally Greenawayの「Quietude」がお気に入り。(これも題材としてRichard Aldingtonの「Bombardment」という詩を使っています)
曲を通じてこんなに一つ一つの和音の色彩が愛しいと思うとは。夢で見たことあるような空の色が音楽に見つけられて、本当に特別な体験。出会えてよかった。

今回のコンサートはメルボルン内外で活躍している女性作曲家(4人コンサートに来てました)の作品を聴くことが出来たわけですが何人かは私と同世代。これからの活躍を祈っています。

ちなみにクロノス・カルテットがカーネギーホールと共同で主催する「Fifty for the Future」という世界中の存命の50人の作曲家とのコラボレーションによる作曲委嘱プロジェクトでも作曲家の男女比を1:1にしているそうで、これから女性作曲家の作品を聴く機会がぐっと増えると思われます。
こちらも色々面白そうなので応援していきたいです。あとクロノスまたメルボルンに来て欲しい!


今日の一曲はお休み。

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