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前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
最近またAoW3関連のアクセスが増えてありがたい限りですが最近AoW3はちょっと(PCが不機嫌になるので)お休みしてます。またそのうちに・・・(汗)
昨日は今年初めて本格的なコートを着て(5月ですからねー)コンサートに行って来ました。
現代音楽の祭典Metropolis、メル響コンサートその1です。(全部で3つ、全て予約しました)
今年のMetropolisは映画・映像に関連する音楽がテーマになってるらしく、坂本龍一の音楽が演奏されたコンサートやShaun Tanの「The Arrival」が映像と音楽で楽しめるコンサートだったり、行けなかったけどこれまでに面白いイベント色々だったようです。
今回のメル響のコンサートも直接的ではないながら映像・映画に関連する曲がほとんどでした。
こんなプログラム。
メル響Metropolisコンサート「Nostalghia」
指揮者:André de Ridder
武満徹 「ノスタルジア」(バイオリン:Sophie Rowell)
アルノルト・シェーンベルク 「映画の一場面への伴奏音楽」
Harry Sdraulig 「kaleidoscope」
(休憩)
Nico Muhly チェロ協奏曲(チェロ:Oliver Coates)
Daníel Bjarnason 「Blow bright」
ほぼ全部初めて聴く曲なので(武満は手持ちにあってちょっと聞いたくらい、あとは全く)各曲については少しずつ。
武満はやっぱりバイオリンがいいですね。そしてあの天国的な感じはメシアンに影響受けてるんだなーという、似たような幸せ。ただフレーズの作り方とかはかなり違って、どこか文章的というか、外人的視点で見ると俳句みたいなというか、その息づかいがまたいいですね。
シェーンベルクはものすごくツボりました。(シェーンベルクとかベルクとかシュニトケとか、作品に出会うとすごく好きなんだけどあんまり買ったり弾いたりすることがない作曲家が多すぎる!)12音技法を使った暗い、黒い音がものすごく好みでした。こういう音楽がいいのです。タイトルは「映画の一場面への伴奏音楽」とありますがこれでお腹いっぱいというか、ものすごく完成されてる世界。
「kaleidoscope」を作曲したのはなんと1992年生まれのメルボルンの作曲家。(毎年メル響が年の初めあたりにやってる若い作曲家のためのプログラムからの参戦だそう)
弦が最小限のちょっと変わった編成のオケのために書かれた曲で、ちょっとびっくりするほどの完成度でした。メロディー的な横の流れは「ん?」となるところも少しあったのですが、楽器の組み合わせとか使い方、和音とか質感・テクスチャとかは完璧で。いやあ今後が楽しみです。
Muhlyのチェロ協奏曲はちょっと不思議な感じでした。曲自体チェロが舞台の真ん中でスポットライトを浴びて一人で無双するような協奏曲でなく、チェロがオケの間を縫って羽ばたくような、カウンターメロディーみたいなパッセージがかっこいい曲という印象でした。
ただ自分が座ってるとこ(そして今後2回座る席)がオケでいうチェロ・コントラバス側の端っこだったからあんまりチェロのソロが聞こえなかったんですよね。次回のTan Dunのもそこで聴かにゃならんのか・・・(涙)
あと最終楽章のミニマルミュージック的な無機質なところのある曲調はチェロ協奏曲にはちょっと珍しくて面白かったです。(ただオケがもちょっと精密に弾かないとこういう音楽はうまく回らないんですよねえ)
最後の「Blow Bright」はアイスランド出身の作曲家の作品だそうで、なによりも金管の重さ・厳しさが印象にのこりました。実際該当したとこは短かったのですが、ああやっぱりロシアとかフィンランドとかと似たような場所なんだなと。他の箇所もものすごくパワフルで聴いてて気持ち良かったです。やっぱりちょっと不協和音の度合いが聴きにくいくらいのほうがいいんです。
さて、次のメル響Metropolisは前述のとおりTan Dun(譚盾)の音楽が目玉。
そしてプログラムの奏者リストによるとシリーズのどっかでオンド・マルトノを使うらしいのですが(もちろんトゥーランガリラで弾いたのと同じ奏者で)、どこでお目にかかれるかな。
そして今回の3つのコンサートは豪ABCで日本時間午後7時から生放送しているようです。来週水曜日・土曜日にお楽しみに-。
今日の一曲はお休みです。
最近またAoW3関連のアクセスが増えてありがたい限りですが最近AoW3はちょっと(PCが不機嫌になるので)お休みしてます。またそのうちに・・・(汗)
昨日は今年初めて本格的なコートを着て(5月ですからねー)コンサートに行って来ました。
現代音楽の祭典Metropolis、メル響コンサートその1です。(全部で3つ、全て予約しました)
今年のMetropolisは映画・映像に関連する音楽がテーマになってるらしく、坂本龍一の音楽が演奏されたコンサートやShaun Tanの「The Arrival」が映像と音楽で楽しめるコンサートだったり、行けなかったけどこれまでに面白いイベント色々だったようです。
今回のメル響のコンサートも直接的ではないながら映像・映画に関連する曲がほとんどでした。
こんなプログラム。
メル響Metropolisコンサート「Nostalghia」
指揮者:André de Ridder
武満徹 「ノスタルジア」(バイオリン:Sophie Rowell)
アルノルト・シェーンベルク 「映画の一場面への伴奏音楽」
Harry Sdraulig 「kaleidoscope」
(休憩)
Nico Muhly チェロ協奏曲(チェロ:Oliver Coates)
Daníel Bjarnason 「Blow bright」
ほぼ全部初めて聴く曲なので(武満は手持ちにあってちょっと聞いたくらい、あとは全く)各曲については少しずつ。
武満はやっぱりバイオリンがいいですね。そしてあの天国的な感じはメシアンに影響受けてるんだなーという、似たような幸せ。ただフレーズの作り方とかはかなり違って、どこか文章的というか、外人的視点で見ると俳句みたいなというか、その息づかいがまたいいですね。
シェーンベルクはものすごくツボりました。(シェーンベルクとかベルクとかシュニトケとか、作品に出会うとすごく好きなんだけどあんまり買ったり弾いたりすることがない作曲家が多すぎる!)12音技法を使った暗い、黒い音がものすごく好みでした。こういう音楽がいいのです。タイトルは「映画の一場面への伴奏音楽」とありますがこれでお腹いっぱいというか、ものすごく完成されてる世界。
「kaleidoscope」を作曲したのはなんと1992年生まれのメルボルンの作曲家。(毎年メル響が年の初めあたりにやってる若い作曲家のためのプログラムからの参戦だそう)
弦が最小限のちょっと変わった編成のオケのために書かれた曲で、ちょっとびっくりするほどの完成度でした。メロディー的な横の流れは「ん?」となるところも少しあったのですが、楽器の組み合わせとか使い方、和音とか質感・テクスチャとかは完璧で。いやあ今後が楽しみです。
Muhlyのチェロ協奏曲はちょっと不思議な感じでした。曲自体チェロが舞台の真ん中でスポットライトを浴びて一人で無双するような協奏曲でなく、チェロがオケの間を縫って羽ばたくような、カウンターメロディーみたいなパッセージがかっこいい曲という印象でした。
ただ自分が座ってるとこ(そして今後2回座る席)がオケでいうチェロ・コントラバス側の端っこだったからあんまりチェロのソロが聞こえなかったんですよね。次回のTan Dunのもそこで聴かにゃならんのか・・・(涙)
あと最終楽章のミニマルミュージック的な無機質なところのある曲調はチェロ協奏曲にはちょっと珍しくて面白かったです。(ただオケがもちょっと精密に弾かないとこういう音楽はうまく回らないんですよねえ)
最後の「Blow Bright」はアイスランド出身の作曲家の作品だそうで、なによりも金管の重さ・厳しさが印象にのこりました。実際該当したとこは短かったのですが、ああやっぱりロシアとかフィンランドとかと似たような場所なんだなと。他の箇所もものすごくパワフルで聴いてて気持ち良かったです。やっぱりちょっと不協和音の度合いが聴きにくいくらいのほうがいいんです。
さて、次のメル響Metropolisは前述のとおりTan Dun(譚盾)の音楽が目玉。
そしてプログラムの奏者リストによるとシリーズのどっかでオンド・マルトノを使うらしいのですが(もちろんトゥーランガリラで弾いたのと同じ奏者で)、どこでお目にかかれるかな。
そして今回の3つのコンサートは豪ABCで日本時間午後7時から生放送しているようです。来週水曜日・土曜日にお楽しみに-。
今日の一曲はお休みです。
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