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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Watched, played, danced
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
前回更新したときにエントリーの番号を見たらもう1000目前でぶったまげました。(実際は番号登録されてから消してるのがほんの数個あるので厳密ではないですが)
書くことに詰まってる場合じゃないですよほんとに。

昨日はバレエのレッスン3回目、まだまだ自分にとってフレッシュな楽しみがありながら慣れつつもある、ということでバレエの話です。
ちなみに先週は筋肉痛なしだったのですが今日はふくらはぎあたりちょっと堅い&微妙に痛いです。昨日のレッスンは跳躍系統が多かったのでちょうどばねになる筋肉が痛いみたい。特に基本ポジションから両足で踏み切って跳ぶ「シソンヌ」は直前動きがないところから跳ぶ=勢いがつきにくいので自分含めみんな苦戦してました。
あ、それから昨日は特に寒かったのでそれも筋肉痛に影響したかな。

以前バレエは6歳から10年ほどやってたと書きましたが、その間もその後も色々とバレエに縁はありました。
ずっと通してみるとバレエを踊ったことも(発表会ですが)ありますし、見たことも(実はそんなに回数ないですが)ありますし、ユースオケでバレエ団と共演した(=弾いた)こともありますし。(ついでにバレエ関連漫画も読んでます)
色々な形でバレエに関わってきたなあ、と改めて思います。すごい好き!と思ったことは少ないのかもしれないけどなんだかんだでずっとバレエ好きではあったんだな。

昔から家にバレエの物語の本や写真・レッスン的な内容の本もあってよく読んでいて。
物語で好きなのはコッペリアかな。誰も不幸せにならないってのもポイントかもしれないけど日常的非日常というか、ちょうどいい物語。
他にもくるみ割り人形とかペトルーシュカとか火の鳥とかもストーリーが好きなバレエ作品。

衣装で言うとジゼルが常にダントツです。後半で(照明ももちろんですが)ステージに白いロマンチック・チュチュを着た精霊ウィリたちがずらっとそろう圧巻。羽が生えてることも多くてそこも好き。あこがれでした。(なので長いロマンチックタイプのチュチュの方が好きなのです、今でも)

実際の踊りとなると男性キャラクターの踊りの方が好きです。ただしバレエ作品の物語の性質上ヒロインの相手となる男性キャラクターは大変ふがいないキャラなことが多く、本当にかっこいいのは悪役の方だと確信してます。白鳥の湖のロットバルトとか、くるみ割り人形のネズミの王とか、同じくくるみ割り人形の(悪役じゃないけど)ドロッセルマイヤーとか。
女性だと火の鳥とかジゼルのウィリの女王ミルタとか春の祭典の生け贄の子とかかなあ。

前先生とも話してたのですが、バレエで踊り手にとって素晴らしい作品は必ずしもオケで弾いてて楽しい作品とは限らない問題がありまして。
白鳥の湖やくるみ割り人形、ロミオとジュリエットやストラヴィンスキーの三大バレエなどオケのコンサートでも組曲として演奏される作品も数あるながら、コッペリアやジゼルみたいにオケとしては音楽が空気みたいな作品もあり。
ユースオケで白鳥の湖やロミオとジュリエットなどをバレエ団と共演した時は舞台の上の踊りと弾いてる音楽がちゃんとリンクしてる感があって、コンサートはまた違う次元での楽しみがありました。ストラヴィンスキーもバレエ団とやってみたかったなー。

さっきも書いた通りバレエの公演自体を見に行ったことはほとんどないのですが、小さい頃に(自分がどっかで出た?)発表会だか公演だかで、天安門事件を題材にしたモダンバレエ作品を見たのをぼんやり覚えてるのです。詳細どっかでわからないかなー。
モダンバレエとの出会いはここからだったのですが、それが地味に伏線としてずっと残るとは自分でもびっくり。
モダンバレエ、挑戦したいのもあるのですがとにかく今はもっと見てみたい。

ついでになっちゃいますがバレエ題材漫画で読んだ作品では萩尾望都「フラワー・フェスティバル」と山岸凉子「牧神の午後」がお気に入り。どの単行本か覚えてないけど萩尾望都のバレエ題材作品の巻末には大人としてバレエを始めてみる体験実録漫画もあったはず。
(萩尾望都の漫画は母のコレクションなので読み返すことも確認することもできない。残念。)

さて、今日の一曲もバレエ関連にしてしまおう。


今日の一曲: セルゲイ・プロコフィエフ バレエ「ロミオとジュリエット」よりバルコニーシーン



自分がバレエ作品を紹介するとどうも春の祭典に偏ってしまうので、今回は実際コンサートだけでなくバレエ団と公演した作品をチョイス。
考えてみれば「ロミオとジュリエット」はイギリスの作家シェイクスピアによるイタリアを舞台にした作品、それをロシア(ソヴィエト)の作曲家プロコフィエフが音楽を書いたっていうんだからちょっとした多文化作品ですね。

プロコフィエフといえば重かったり機械的な感じだったり不協和音多かったり冷たかったりそういうちょっと人間離れしたソヴィエト風味の作曲スタイルが特徴的で、自分もそんなプロコフィエフが好きなのですが、ちゃんとバレエもロマンチックもできるのがプロコフィエフ。
しかもロシア音楽のいいとこ含んだまま登場人物と環境がちゃんとイタリアな感じがするのもいい。

当時のユースオケの指揮者さんがプロコのロミジュリは舞台で起こっていることとオケが弾く音楽がものすごくマッチしているということ、それから踊り手だけでなく弾き手にとってもものすごく充実した作品だということを強調していたのですが全くその通りで。
舞台上がドラマチックなら音楽もドラマチック、舞台上が軽快なら音楽も軽快。
(ただプロコフィエフの音楽なんでみんなそこそこに難しい部分あるんです)

そんな中で元々の劇でも盛り上がるバルコニーのシーン。運命を出会いをしたパーティーの後でロミオがジュリエットの家(代々敵である)の庭でジュリエットの部屋のバルコニーに向かってモノローグのちジュリエットと愛を誓う場面。
つまりロミオの最大の見せ場です。

バレエでは男性の踊りは大きな跳躍などダイナミックな動きが多いのですが、プロコフィエフの音楽に特徴的な音の大きな跳躍とアップダウンが激しいメロディーはそれにぴったり。それを支える幅の広い弦のアルペジオも音楽・踊り共に大事な役割を果たしているはず。

そしてプロコフィエフがバルコニーシーンのみならずこのバレエを通してロミオとジュリエットの愛を表すのにハ長調をよく使ってるのも印象的。シャープもフラットもない純粋なイメージかな。
そもそもバレエのほとんどで伝統的な調性が使われていて、ロマン派や古典派のような音楽スタイルが見られるながらも、20世紀の大胆さで彩っていて聴き応え・弾きごたえが半端ないです。

ここは手持ちのバレエ全曲版をリンク。ロマンチックといえばマゼールの指揮ですよ。ロミジュリは組曲も複数あるのですが、組曲に入らない小さめの曲まで魅力的な音楽いっぱいなので全曲版推奨。
そしてどこのがいいかとか全くわからないのですがバレエ公演のDVDも色々あります。見てみたい。

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