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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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カウントダウンafterや魅惑のデザートや
前回のエントリーに拍手どうもです~

寒いです。冬なので当たり前なのですが。寒さでちょっと喉やら胃やら怪しいのでお医者さんに行ったほうがいいのか。

寒いのもそうですがピアノが弾けない日(=隣の人が在宅の時)があったり家の周りでなんかいろいろ作業やってたりでそこそこストレスが溜まる日々だったりします。作業に関してはマレーシア行く前に別の工事やってた頃からほぼ切れ目なく続いてますからねー。パーソナルスペースというかテリトリーの感覚がどうも狂いっぱなし。

そうそう、先週末に豪ABC Classic FMで放送されていたカウントダウン100「Swoon」、101位から200位までのランキングも発表されましたよ。こんなラインアップになっている様子。
こっちのリストのほうがテンションが上がるというか共感度が高いというか。「あーこれいいよなー入っててよかった-」と思うことが本当に多い。さすがにメインの方は目(耳)が厳しくなってしまいますし、メジャーから一歩さがったところにある曲の方が好きなのが多いので毎年101位~200位のリストを楽しみにしています。トップ100には票数でかなわなかったとはいえ音楽の質としては全然負けてない曲ばかりなのでこっちの曲もオススメです。

ちなみに私が投票した10曲の中で101位~200位の中に入ったのはラフマニノフの交響曲第2番(第3楽章が102位、マーラーの交響曲第2番(第4楽章)が136位、そしてメシアンの「時の終わりのための四重奏曲」(第5楽章)が198位。メシアンぎりぎり嬉しい!そしてラフマニノフもぎりぎり惜しかった。
こちらのリストの方がバラエティに富んでるんですよね。Hildegarde von Bingenみたいな古音楽から20世紀の音楽まで色々入ってます。
あと注目すべきはWestlakeのMissa SolisとCompassionがランクインしてるとこ。オーストラリアの作品全般そうですがスタンダードレパートリー(演奏はもちろんですが何より聴く方で)として定着するといいな。

さて、昨日は田舎に住んでる友人がこっちに遊びに来てたので夕飯にみんな集まりました。
ちびさんにトウシューズ(10歳の時にちょっと使ってたの)を見せてあげたりなんだり。
ご飯には魚介のパスタを食べたのですが(貝が多くてちょっと食べにくいながらも)おいしかったです。テナガエビおいしかったー。

で、デザートも(友人とシェアで)いただいたのですが、これが初めましての面白いデザートで。
メニューにはAlaska BombeとあったのですがBaked AlaskaとかBaked Bombeとかいう名前でも呼ばれる、アイスクリームが焼きメレンゲに包まれているデザート。
メレンゲにはちゃんと火通ってるしアイスクリームをぴったり包んでるからどうやって作ってるのか不思議だったのですが、オーブンでさっと焼くことでメレンゲの断熱効果によりアイスクリームが溶けないそう。(あとでフランベするときも同じく)
かなりおいしかったです。今回バニラアイスでしたが検索すると他の味のアイスで作るレシピもあり、バリエーションも面白そう。

それから夏のAngleseaに続き冬の小旅行にいこうという話にもなりました。モーニントン半島はSorrento、冬空いてる時期に2日ゆっくりしようとの魂胆で。ボードゲームやったり、上記Alaska bombeを作ったり、あとあそこは近くに温泉(Peninsula Speings)があったり。あそこは是非行きたいと思ってたのですよ。すでにもう企画が始まってるようなのでとりあえずわくわくしておきます。

明日はメル響によるブリテン「戦争レクイエム」のコンサートを聴きに行きます。その次の日(金曜日)の公演は豪ABCで放送されるそうです(日本時間午後7時から)。多分次回のエントリーでコンサートの感想を書いてるときですね。いいコンサートになるといいな。

今日の一曲は101位~200位から。


ヨハネス・ブラームス バイオリン協奏曲 第2楽章



惜しくもトップ100を逃した101位がこの曲でした。ブラームスも交響曲とか室内楽しか普段扱わない(ここで紹介することだけに限らず)のでこういう機会は最大限に活用しなければ。
ブラームスの協奏曲やソナタなどが劣ってるとか自分が好きじゃないとかそういうことではなくて、室内楽とか交響曲のほうが肌に馴染みやすいところがあってついつい他のジャンルをないがしろにしてしまい。

このバイオリン協奏曲もそういう感じで今まで言及しそびれてきた曲であります。協奏曲というフォーマットではありますが中身のぎっしりつまってる感じは交響曲に匹敵するくらいで(ブラームスのピアノ協奏曲も同じく)、聴き応えはもうすごいです。特に第1楽章。
ブラームスはベートーヴェンを意識しリスペクトして様々な要素を受け継いでいますが、協奏曲のこのみっちりさもその一つなんじゃないかな。

さて第2楽章。ブラームスのロマンチックさ、子守歌のような暖かさを備えながら全体的にはなんだか硬派な印象を受ける曲です。飾りの少ないバイオリンの歌い上げるメロディー、そしてシンプルながらもしっかりと支え音楽を作り上げるオケにもさりげないストイックさがあります。
でもやっぱり主として伝わってくるのは日の光のような柔らかい暖かさなんですよね。

先ほどストイックと言いましたがこの協奏曲のバイオリンのソロパートって他の楽章も派手に技巧を披露するようなものもなくて、表現とかキャラクターの幅もものすごく多彩って感じではなく、バイオリンの魅力を存分に味わえるというとはちょっと違うような気がするのですが。
でも自分にとってはこのブラームスのバイオリン協奏曲は「バイオリン協奏曲の中のバイオリン協奏曲」みたいなポジションにあります。バイオリンの精神的なものというか、ここに「真理」があるような気がして。宗教音楽ではないですが精神は近い。要するに真面目なんですがそれが特別でそれがいい。バイオリン協奏曲も数あれどこういう曲はなかなかないです。
この第2楽章もバイオリン協奏曲のアダージョ(ゆっくりな)楽章の神髄みたいなものがあるような、そういう風に思っています。

(そしてそんなブラームスがチェロ協奏曲を書いたらよかったのになーどんな風になっただろうなーとため息をつかずには居られないのが元チェリストの性だったり。室内楽とは違うブラームスのチェロが味わいたかった!)

リンクしたのは手持ちの録音。ストイックでロマンチックなブラームスにまた違う意味でintenseで情熱的なハチャトゥリアンの面白いコンビ技。バイオリン協奏曲は違う作曲家による2曲を組み合わせてるCDも色々あって、組み合わせの妙もちょっとした楽しみです。


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