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大分長い間更新してませんでした。
何もなかったことはなくてサッカーでは良くないことも良いこともその他面白いこともありましたし仕事も色々ありましたしメンタル的なメンテナンス事項もあったりゲームもやったし音楽も面白いことあったり、結局色々あったんですけど各々まとまった文章を書くほどではなく。(サッカーに関してはお話聞いてもらえる相手がいますし)
バレエに関してはちょっとエントリー立ててもよかったかなあ。
今は毎週土曜日のビギナークラスとそのあとの初心者トウシューズクラス(1時間半+30分)に通ってるのですが今年上半期の間に水曜日の中級クラス+土曜日のトウシューズクラスという組み合わせにランクアップできないか検討中で、たまに時間とお財布が許す範囲で水曜日のクラスにもちょこちょこ通ってます。
水曜日はイタリア出身の先生ではっきりきっぱり、そしてピンポイントでアドバイスする先生。クラスは人数少なめでビギナークラスよりもちょっとサクサク進んで各要素の中身もちょっと多め。運動量も(特にセンターレッスンから)ちょっと多め。暑い日とかじゃなければレッスンで疲れ果てるとかはないのですが次の日の筋肉痛が段違い。特に上半身というか体幹に来ますね(これも多分センターレッスンの分)。やったことないステップも出てきますがついていけないという程ではないので(脳のキャパはいっぱいいっぱいですが)そう遠くないうちに移行出来るかなーと思ってます。
ただ週2にすると通うための移動時間も増えますしトウシューズのクラスの前は普通のレッスンで動いときたいなあという気持ちもあり。水曜は夜のレッスンですから夕飯の予定にも響くのでまあ小さいことですがそこら辺をある程度ちゃんとしてステップアップしたいです。
あとこれも小さいスケールの挑戦ですが昨日は魚屋さんで魚を買ってみました。
もちろん初めてではないのですが(イカなんかも買います)自分で料理したことないものを買ってみました。普段はスーパーの冷凍の鮭を色々と活用してますが(エビも冷凍のばっかりだなー)たまにはこういう買い物もしてみないと。
もちろん日本ほど種類はないですし肉に比べると高くつきますがたまには食べたいし料理したいしもっと知りたい。
この日は白身魚だとJohn Dory(マトウダイ)、 Barramundi、Sea Perch(スズキ)、Snapper(鯛)とあと1,2種類並んでたのでスズキでムニエルを作りました。おいしかったです。もう一切れは何にしよう。
料理の挑戦だとネックになりがちなのは調味料類とかちょっと変わった食材でとりあえずお試しとして気楽に買えるサイズ・分量じゃない感じなのが多いこと。用途は理論上たくさんあるはずの毛糸でさえ余りが溜まりつつあるのに(関係ない)、調味料とか余らせてしまうところ無いしとか考えて二の足を踏んでしまう。
毛糸、余ってるんですよ。作りたいものがあって買って、余りができる。するとまたなんとか用途を考えなきゃいけなくなる。この「逆のプロセス」って結構難しいですね。あと余らせた分を編むのにも時間がかかるし、編んだものは自分で使うか人にあげるかしなきゃいけない。
そういう状況でもまた作りたいものがあるんでネットで新しく毛糸頼んだんですよ。暑さも和らいできて編み物モチベーションが上がって編み物する時間も増えたとはいえ大丈夫かなあ私のstash。
ということで秋も引き続き仕事に音楽に趣味諸々に時間とエネルギーを存分に注ぐことになりそうです。今月はまだコンサートがあるので次回の更新はその感想になりそうです。というかなります。感想以外もその後になんとかしたいです。
今日の一曲: ベンジャミン・ブリテン 「戦争レクイエム」より「Libera Me~It seemed that out of battle I escaped~Let us sleep now(In Paradisum)」
ちょうど昨日この戦争レクイエムのことを考えてたんですよ。前半のクライマックスがDies Iraeシーケンスでそれもすごい音楽なんだけどやっぱり後半がガチで怖いなと。
あのピアーズの透明な歌声で光が美しく、でもどこか悲しさがあるOne ever hangsのスローな5拍子に揺られて、それで最後で時が止まったようなDona Nobis Pacemの言葉を聞いて・・・からのこのLibera Meシーケンス突入は色々しんどい。
やっぱり心理効果が色々計算されて効いてるんでしょうね、テンポがセクション事に速くなるペースとか、ヤバい胸の高鳴りで明らかに破滅に向かってるのに動き始めた時点でもう引き返せない感があるのがもう。
そこから疾走してDies Iraeが帰ってくると破滅がしばらく目の前で起こる感じがまた。ブリテンひどいよと言いたい(でもそこがすごいわけで)。
それでブリテンはうまいこと時を止めるんですよ。他のとこでもいくつかありますがIt seemed that out of battle~の詩の内容をこれまでリアルに再現できる音楽の雰囲気ってさあ(もう文が紹介じゃないし好きな曲のことを話す口調でなくなってきてる)。
音楽にも映像を映えさせる音楽とか映像を思わせる音楽とかそれぞれですが戦争レクイエムは映像がもしあったらオーバーキルというか音楽だけで映像を超えてるというか「もういい!!見せないでくれそして音も言葉も強すぎる!!」くらい強烈な音楽ってなかなかないですね。なんかこの曲を聴いて心からなにからぶん殴られまくられない日は一生来なさそう。
でもまあ、それくらいでこそ作曲家の意図なんだろうというのは有りますね。そういうものなんだ。
前も書いたかな、戦争レクイエムのこの真っ黒ジャケットはJohn MarsdenのTomorrowシリーズの最終巻の初版の真っ黒(&シリーズを象徴する有刺鉄線)カバーを思い出しますね。真っ黒だからこそ訴えかけてくるものがある。CDなんてカバー買いするもんじゃないとは思ってますがこの曲だけは持つなら真っ黒がいいですね(ちなみに手持ちは「真っ黒カバーをあしらった」やつなのでちょい惜しい)。特にLP版だったらあのでかいサイズで真っ黒はインパクトすごいはず。
何もなかったことはなくてサッカーでは良くないことも良いこともその他面白いこともありましたし仕事も色々ありましたしメンタル的なメンテナンス事項もあったりゲームもやったし音楽も面白いことあったり、結局色々あったんですけど各々まとまった文章を書くほどではなく。(サッカーに関してはお話聞いてもらえる相手がいますし)
バレエに関してはちょっとエントリー立ててもよかったかなあ。
今は毎週土曜日のビギナークラスとそのあとの初心者トウシューズクラス(1時間半+30分)に通ってるのですが今年上半期の間に水曜日の中級クラス+土曜日のトウシューズクラスという組み合わせにランクアップできないか検討中で、たまに時間とお財布が許す範囲で水曜日のクラスにもちょこちょこ通ってます。
水曜日はイタリア出身の先生ではっきりきっぱり、そしてピンポイントでアドバイスする先生。クラスは人数少なめでビギナークラスよりもちょっとサクサク進んで各要素の中身もちょっと多め。運動量も(特にセンターレッスンから)ちょっと多め。暑い日とかじゃなければレッスンで疲れ果てるとかはないのですが次の日の筋肉痛が段違い。特に上半身というか体幹に来ますね(これも多分センターレッスンの分)。やったことないステップも出てきますがついていけないという程ではないので(脳のキャパはいっぱいいっぱいですが)そう遠くないうちに移行出来るかなーと思ってます。
ただ週2にすると通うための移動時間も増えますしトウシューズのクラスの前は普通のレッスンで動いときたいなあという気持ちもあり。水曜は夜のレッスンですから夕飯の予定にも響くのでまあ小さいことですがそこら辺をある程度ちゃんとしてステップアップしたいです。
あとこれも小さいスケールの挑戦ですが昨日は魚屋さんで魚を買ってみました。
もちろん初めてではないのですが(イカなんかも買います)自分で料理したことないものを買ってみました。普段はスーパーの冷凍の鮭を色々と活用してますが(エビも冷凍のばっかりだなー)たまにはこういう買い物もしてみないと。
もちろん日本ほど種類はないですし肉に比べると高くつきますがたまには食べたいし料理したいしもっと知りたい。
この日は白身魚だとJohn Dory(マトウダイ)、 Barramundi、Sea Perch(スズキ)、Snapper(鯛)とあと1,2種類並んでたのでスズキでムニエルを作りました。おいしかったです。もう一切れは何にしよう。
料理の挑戦だとネックになりがちなのは調味料類とかちょっと変わった食材でとりあえずお試しとして気楽に買えるサイズ・分量じゃない感じなのが多いこと。用途は理論上たくさんあるはずの毛糸でさえ余りが溜まりつつあるのに(関係ない)、調味料とか余らせてしまうところ無いしとか考えて二の足を踏んでしまう。
毛糸、余ってるんですよ。作りたいものがあって買って、余りができる。するとまたなんとか用途を考えなきゃいけなくなる。この「逆のプロセス」って結構難しいですね。あと余らせた分を編むのにも時間がかかるし、編んだものは自分で使うか人にあげるかしなきゃいけない。
そういう状況でもまた作りたいものがあるんでネットで新しく毛糸頼んだんですよ。暑さも和らいできて編み物モチベーションが上がって編み物する時間も増えたとはいえ大丈夫かなあ私のstash。
ということで秋も引き続き仕事に音楽に趣味諸々に時間とエネルギーを存分に注ぐことになりそうです。今月はまだコンサートがあるので次回の更新はその感想になりそうです。というかなります。感想以外もその後になんとかしたいです。
今日の一曲: ベンジャミン・ブリテン 「戦争レクイエム」より「Libera Me~It seemed that out of battle I escaped~Let us sleep now(In Paradisum)」
ちょうど昨日この戦争レクイエムのことを考えてたんですよ。前半のクライマックスがDies Iraeシーケンスでそれもすごい音楽なんだけどやっぱり後半がガチで怖いなと。
あのピアーズの透明な歌声で光が美しく、でもどこか悲しさがあるOne ever hangsのスローな5拍子に揺られて、それで最後で時が止まったようなDona Nobis Pacemの言葉を聞いて・・・からのこのLibera Meシーケンス突入は色々しんどい。
やっぱり心理効果が色々計算されて効いてるんでしょうね、テンポがセクション事に速くなるペースとか、ヤバい胸の高鳴りで明らかに破滅に向かってるのに動き始めた時点でもう引き返せない感があるのがもう。
そこから疾走してDies Iraeが帰ってくると破滅がしばらく目の前で起こる感じがまた。ブリテンひどいよと言いたい(でもそこがすごいわけで)。
それでブリテンはうまいこと時を止めるんですよ。他のとこでもいくつかありますがIt seemed that out of battle~の詩の内容をこれまでリアルに再現できる音楽の雰囲気ってさあ(もう文が紹介じゃないし好きな曲のことを話す口調でなくなってきてる)。
音楽にも映像を映えさせる音楽とか映像を思わせる音楽とかそれぞれですが戦争レクイエムは映像がもしあったらオーバーキルというか音楽だけで映像を超えてるというか「もういい!!見せないでくれそして音も言葉も強すぎる!!」くらい強烈な音楽ってなかなかないですね。なんかこの曲を聴いて心からなにからぶん殴られまくられない日は一生来なさそう。
でもまあ、それくらいでこそ作曲家の意図なんだろうというのは有りますね。そういうものなんだ。
前も書いたかな、戦争レクイエムのこの真っ黒ジャケットはJohn MarsdenのTomorrowシリーズの最終巻の初版の真っ黒(&シリーズを象徴する有刺鉄線)カバーを思い出しますね。真っ黒だからこそ訴えかけてくるものがある。CDなんてカバー買いするもんじゃないとは思ってますがこの曲だけは持つなら真っ黒がいいですね(ちなみに手持ちは「真っ黒カバーをあしらった」やつなのでちょい惜しい)。特にLP版だったらあのでかいサイズで真っ黒はインパクトすごいはず。
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いきなり秋が来ましたメルボルン。まだまだ何があるかわかりませんが夏もほぼ終わりのはず。
こういう急な天候の変化があると住んでる人には想定の範囲内ではありますが他のところからメルボルンに来てる人に「うちのメルボルンがすみませんねえ」みたいな申し訳ない気分になったりもします。メルボルンに来る際にはどの季節でも3つくらいの季節に重ね着で対応できるようにするのが理想的です。
さて月曜日はコンサートに行ってきました。友人のトリオPlexusの2019年シーズン始まり。
ただ今回はちょっといつもと趣旨が違うプログラムで。
Plexus「Phosphorescence」
バイオリン:Monica Curro、クラリネット:Philip Arkinstall、ピアノ:Stefan Cassomenos
照明効果:Kit Webster
Thomas Green 「Antique Dance Variations」
Gavin Bryars 「Sub Rosa」(リコーダー:Hannah Coleman、コントラバス:Damien Eckersley、パーカッション:Brent Miller)
Kate Moore ピアノ独奏のための「Spin Bird」
Joseph Schwantner 「Music of Amber」(上記パーカッション、フルート:Eliza Shephard、チェロ:Michelle Wood)
(休憩)
Georges Lentz 「Nguurraa」(上記チェロ、パーカッション)
Frederic Rzewski 「Coming Together」(上記リコーダー、フルート、チェロ、コントラバス、パーカッション、ナレーター:Gerry Connolly」
ゲストが多い!しかも器楽だけでなくナレーターに照明効果まで。そしてレパートリーも変わってて初演なのが最初の曲だけ、私が生まれる前後くらいに書かれた曲もいくつか。そして編成が変わってるのも面白いですね。
Plexusは普段作曲家に依頼して書いた曲をまとめて演奏するのですが今回は必ずしもそうでないということで面白い楽器編成の曲をまとめてみたり照明と組み合わせてみたり(タイトルとリンクしてますもんね、そこは)、その結果今回のコンサートはなんというかアンビエント系の曲が多かった印象でした。そのなかだとやっぱSub RosaとNguurraaが好きだったかも。後者は天文方面意識してるらしく親しみがある音楽のなかだとクラムにちょっと通じるところがあったからとっつきやすかったのかな。
ただコンサートのハイライトはその真逆にある暴力的ともいえる曲調の部分。打楽器と小編成室内楽の作品はこれまでのコンサートでいくつかありましたが、Music of Amberの第2楽章ではこの手のアンサンブルにはちょっと珍しくドラム系統をがんがん使ってくるスタイル。ピアノ+バスクラ+チェロがドラム系統と真っ向からぶつかり戦う構図と曲の推進力がものすごくかっこよかったです。
そして特筆したいのが実際の事件、そしてその事件に関する実際の言葉をベースにした「Coming Together」。作曲が1981年でいわゆるアダムズのオペラとかみたいな単純な繰り返しを基本構成としたミニマルミュージックの域に入る作品で、そのパターンの性質上演奏時間もなかなかの長さでしたが言葉以外の要素の圧もあって面白い曲でした。正直このコンサート全体、特にこの曲だけでも照明など「見るもの」がないとしんどかったと思いましたが(照明グッジョブ!)それでも面白い曲なことには変わりない。それにこの手の音楽は聴くのも骨が折れるながら弾く方がさらに大変。テンションをキープしたりずっと音楽が途切れず続く中でどう抑揚をやっていくか、それから体力集中力ももちろん。ほんとお疲れ様です。
先ほども書いたように打楽器がこういうアンサンブルで使われるのは前例いつくか見てますし色んな打楽器を使い分けていろんな曲に対応できますがゲストプレーヤー:リコーダーは正直意外でしたね。Sub Rosaではその独特な存在感に納得しましたがComing Togetherは音量もみんなすごいしちょっと聞こえない部分が多かった・・・(汗)あとどうしても「言葉」が主役の曲だから。しょうがないですね。
ということで予想よりコンサートが遅く終わったので友人たち(前回書いたコンサートでソロ弾いたクラリネット奏者含む)にご挨拶もしないで帰宅することになったのもちょっと残念でした。次(6月)こそはきっと。
3月は行く予定のコンサートが2つあります。一つは先生のリサイタル、そしてもう一つはメル響マーラー10番。千人の交響曲は結局やるのかやらないのかーーーってのは思うのですが巡礼なのでありがたく10番聴きにいかせていただきます。(9番は別のオケでしたが皆勤賞キープですよ)楽しみです。
今日の一曲: オスバルド・ゴリホフ 「3つの歌曲」より第1楽章「Night of the Flying Horses」
今日はとにかくラテン系のクラシックを欲する日でした。
最近(といっても時間的には結構前)のエントリーでスペイン音楽よりも南米の音楽の方が馴染む不思議についてちょっと書きましたが今日一日で何がそんなに差がつくのかはっきりした気がします。
一つは前も書いたようにリズムとハーモニーという音楽的要素。そしてもう一つは音楽が孕んでいる悲しみや怒りなどの感情の性質というか色というか。この色のAngstでないとここまでは共鳴できない!と少なくとも今日の心境としては確信しました。
ラテンアメリカといえば人も音楽も文化も陽気なイメージがあるかもしれませんが音楽に関してはそうでない曲も魅力的なものが多いです。特にアルゼンチン方面。ピアソラにしてもゴリホフにしても暗い曲はまあ暗い。しかも内向きに激しい。
特にゴリホフはアルゼンチンの人であるだけでなくユダヤ系の血筋+作風なのでAngst×Angstな感じが強烈です。(あと両方好きな音楽なのでその相乗効果は自分にとってどんぴしゃというのもあります)このNight of the Flying Horsesもその激しさが表れるのはたった一度、たった一部なのですがものすごいインパクトがあります。
強烈な音楽を欲するときは素直にむさぼるに限りますね、ほんと。他にもピアソラのLe Grand Tangoとか、あとアデスのArcadianaの「Et...」(個人的に「タンゴのゾンビ」と呼んでいます)とか、ラテン系からは離れますが同じくアデスのAsylaの第3楽章とか(どんな方向に強烈な感情にも合う便利な曲です)。たまたま今回そういう方向性じゃなかったけど強烈なマーラーとかショスタコとかもいいですよね。いろんな引き出しがまだまだ。
このNight of the Flying Horsesはシルクロード・アンサンブルも演奏してるのですが今回は「3つの歌曲」としてのバージョンを。向こうも楽しいんですけど今回は音をクラシック音楽の楽器に統一することで感情の高まりをこうぐっとなんというか集約してみる試み。
そしてこのブログでも何度も書いてきたように他の2つの歌曲もまたそれぞれ違ってそれぞれ素晴らしいです。また聴きたいと思った(多分心穏やかな)ときに楽しみたい。そしてもっと手持ちのゴリホフを増やしたい。(受難曲あたり狙ってます)
こういう急な天候の変化があると住んでる人には想定の範囲内ではありますが他のところからメルボルンに来てる人に「うちのメルボルンがすみませんねえ」みたいな申し訳ない気分になったりもします。メルボルンに来る際にはどの季節でも3つくらいの季節に重ね着で対応できるようにするのが理想的です。
さて月曜日はコンサートに行ってきました。友人のトリオPlexusの2019年シーズン始まり。
ただ今回はちょっといつもと趣旨が違うプログラムで。
Plexus「Phosphorescence」
バイオリン:Monica Curro、クラリネット:Philip Arkinstall、ピアノ:Stefan Cassomenos
照明効果:Kit Webster
Thomas Green 「Antique Dance Variations」
Gavin Bryars 「Sub Rosa」(リコーダー:Hannah Coleman、コントラバス:Damien Eckersley、パーカッション:Brent Miller)
Kate Moore ピアノ独奏のための「Spin Bird」
Joseph Schwantner 「Music of Amber」(上記パーカッション、フルート:Eliza Shephard、チェロ:Michelle Wood)
(休憩)
Georges Lentz 「Nguurraa」(上記チェロ、パーカッション)
Frederic Rzewski 「Coming Together」(上記リコーダー、フルート、チェロ、コントラバス、パーカッション、ナレーター:Gerry Connolly」
ゲストが多い!しかも器楽だけでなくナレーターに照明効果まで。そしてレパートリーも変わってて初演なのが最初の曲だけ、私が生まれる前後くらいに書かれた曲もいくつか。そして編成が変わってるのも面白いですね。
Plexusは普段作曲家に依頼して書いた曲をまとめて演奏するのですが今回は必ずしもそうでないということで面白い楽器編成の曲をまとめてみたり照明と組み合わせてみたり(タイトルとリンクしてますもんね、そこは)、その結果今回のコンサートはなんというかアンビエント系の曲が多かった印象でした。そのなかだとやっぱSub RosaとNguurraaが好きだったかも。後者は天文方面意識してるらしく親しみがある音楽のなかだとクラムにちょっと通じるところがあったからとっつきやすかったのかな。
ただコンサートのハイライトはその真逆にある暴力的ともいえる曲調の部分。打楽器と小編成室内楽の作品はこれまでのコンサートでいくつかありましたが、Music of Amberの第2楽章ではこの手のアンサンブルにはちょっと珍しくドラム系統をがんがん使ってくるスタイル。ピアノ+バスクラ+チェロがドラム系統と真っ向からぶつかり戦う構図と曲の推進力がものすごくかっこよかったです。
そして特筆したいのが実際の事件、そしてその事件に関する実際の言葉をベースにした「Coming Together」。作曲が1981年でいわゆるアダムズのオペラとかみたいな単純な繰り返しを基本構成としたミニマルミュージックの域に入る作品で、そのパターンの性質上演奏時間もなかなかの長さでしたが言葉以外の要素の圧もあって面白い曲でした。正直このコンサート全体、特にこの曲だけでも照明など「見るもの」がないとしんどかったと思いましたが(照明グッジョブ!)それでも面白い曲なことには変わりない。それにこの手の音楽は聴くのも骨が折れるながら弾く方がさらに大変。テンションをキープしたりずっと音楽が途切れず続く中でどう抑揚をやっていくか、それから体力集中力ももちろん。ほんとお疲れ様です。
先ほども書いたように打楽器がこういうアンサンブルで使われるのは前例いつくか見てますし色んな打楽器を使い分けていろんな曲に対応できますがゲストプレーヤー:リコーダーは正直意外でしたね。Sub Rosaではその独特な存在感に納得しましたがComing Togetherは音量もみんなすごいしちょっと聞こえない部分が多かった・・・(汗)あとどうしても「言葉」が主役の曲だから。しょうがないですね。
ということで予想よりコンサートが遅く終わったので友人たち(前回書いたコンサートでソロ弾いたクラリネット奏者含む)にご挨拶もしないで帰宅することになったのもちょっと残念でした。次(6月)こそはきっと。
3月は行く予定のコンサートが2つあります。一つは先生のリサイタル、そしてもう一つはメル響マーラー10番。千人の交響曲は結局やるのかやらないのかーーーってのは思うのですが巡礼なのでありがたく10番聴きにいかせていただきます。(9番は別のオケでしたが皆勤賞キープですよ)楽しみです。
今日の一曲: オスバルド・ゴリホフ 「3つの歌曲」より第1楽章「Night of the Flying Horses」
今日はとにかくラテン系のクラシックを欲する日でした。
最近(といっても時間的には結構前)のエントリーでスペイン音楽よりも南米の音楽の方が馴染む不思議についてちょっと書きましたが今日一日で何がそんなに差がつくのかはっきりした気がします。
一つは前も書いたようにリズムとハーモニーという音楽的要素。そしてもう一つは音楽が孕んでいる悲しみや怒りなどの感情の性質というか色というか。この色のAngstでないとここまでは共鳴できない!と少なくとも今日の心境としては確信しました。
ラテンアメリカといえば人も音楽も文化も陽気なイメージがあるかもしれませんが音楽に関してはそうでない曲も魅力的なものが多いです。特にアルゼンチン方面。ピアソラにしてもゴリホフにしても暗い曲はまあ暗い。しかも内向きに激しい。
特にゴリホフはアルゼンチンの人であるだけでなくユダヤ系の血筋+作風なのでAngst×Angstな感じが強烈です。(あと両方好きな音楽なのでその相乗効果は自分にとってどんぴしゃというのもあります)このNight of the Flying Horsesもその激しさが表れるのはたった一度、たった一部なのですがものすごいインパクトがあります。
強烈な音楽を欲するときは素直にむさぼるに限りますね、ほんと。他にもピアソラのLe Grand Tangoとか、あとアデスのArcadianaの「Et...」(個人的に「タンゴのゾンビ」と呼んでいます)とか、ラテン系からは離れますが同じくアデスのAsylaの第3楽章とか(どんな方向に強烈な感情にも合う便利な曲です)。たまたま今回そういう方向性じゃなかったけど強烈なマーラーとかショスタコとかもいいですよね。いろんな引き出しがまだまだ。
このNight of the Flying Horsesはシルクロード・アンサンブルも演奏してるのですが今回は「3つの歌曲」としてのバージョンを。向こうも楽しいんですけど今回は音をクラシック音楽の楽器に統一することで感情の高まりをこうぐっとなんというか集約してみる試み。
そしてこのブログでも何度も書いてきたように他の2つの歌曲もまたそれぞれ違ってそれぞれ素晴らしいです。また聴きたいと思った(多分心穏やかな)ときに楽しみたい。そしてもっと手持ちのゴリホフを増やしたい。(受難曲あたり狙ってます)
まだまだ暑いですが暦の上では今日から秋。
ということでコンサートのシーズンもそろそろ開幕です。
昨日はいきなりこんなコンサートに行ってきました。
Jazz at Lincoln Center Orchestra with Wynton Marsalis and the MSO
指揮者:Nicholas Buc
Duke Ellingtonの曲3つ
レナード・バーンスタイン Prelude, Fugue and Riffs(クラリネット:Philip Arkinstall)
(休憩)
ウィントン・マルサリス 交響曲第4番「The Jungle」
ずっと楽しみにしてました、ウィントン・マルサリス率いるLincoln Center Orchestraとメル響の共演。オーストラリアは海外からアーティストがわんさか来るようなとこではないので(それでも来るときは見逃したくないですね)こういう機会はやっぱりつかみますよ。父がトランペット吹きで小さいころから聞いてた奏者ですからねー。
やっぱジャズって違う、という以前にまずやっぱアメリカの音って違うなーと思いました。なんだかんだでオーストラリアのオケってヨーロッパの支流なのかも(当たり前の話ですが)。
ジャズに限らずだと思うんですがとくにジャズの金管であんな開けっぴろげな音が出るのはアメリカくらいじゃないかな。目が覚めるし理屈抜きに楽しい。
最初のDuke Ellingtonはクラシック要素はなく純粋にLincoln Center Orchestraのジャズ演奏を楽しむセクションでしたがそこから後はジャズとクラシックの間で他のジャンルからも色々引っ張ってきて20世紀以降って人も音楽も広く動く時代になったのをかみしめながらとにかく楽しかったです。ジャズもクラシックも色々広く飲み込むジャンルだからなー。そしてお互いに影響もある。
バーンスタインでソリストだったのは今年もコンサート聴きに行く予定(来週から)のトリオの友人。とにかくジャズオケの音量がすごかったのでクラリネット一本では大変だっただろうなー。でもバーンスタインらしくおしゃれさがある楽しい曲で演奏も特に最後のRiffsでの疾走感など色々よかった。
後半の交響曲はさらに面白い曲でした。全体の構成としてはまあ交響曲。でも各楽章の構成はそうでない。色んなスタイルが立ち替わり現れるその変わり目の突然さはジャズ。
南米や中米、タンゴなど色んなところの影響が聞きとれるとクイズみたいで楽しい。やっぱりリズムが特徴的で複雑な音楽はジャズにしてもその色が活きますね。
あとこの曲はクラシックオケ・ジャズオケをただただ対照的に使うのではなく色んなパーツを色んな組み合わせで使うやりかたがものすごく頭が良い感じがしました。似てるけど違う、違うけど似てる、を曲のあらゆるところで肌で感じられる。
惜しむらくは6楽章構成で各楽章てんこ盛り、しかもクラシックの交響曲みたいな各楽章のコントラストが少なめ(=内容てんこ盛りだから)なために聞いてて長く感じちゃいました。ずっと楽しいには楽しいんですがやっぱりあれだけの内容を1時間超聞くと難しさも出てくる。そこんとこバーンスタインは偉大だなあと改めて。楽しい+簡潔にまとめることができる。
今回の指揮者さんは昔々ユースオケにいたころの先輩でした。バイオリン弾くだけじゃなくて自分で作曲もして指揮もして。長らく姿を見てなくてたまに活躍の話を聞くのみでしたが元気そうでなにより。指揮する前とか後とかの様子を見る限り昔と同じく面白い兄ちゃんみたいでそれはそれで感極まるところありました。
今年一発目のコンサートということもありますが内容というか音の質に関してもものすごくフレッシュでパワフルな演奏が聴けてよかったです。先ほども書きましたが改めてその文化の違いだったり(アメリカで弾くのはクラムくらいだし・・・)ジャズとクラシックの良いところを味わうことができてもう今年分満足しそうなくらい(笑)
でも来週は友人のトリオのコンサートのチケット予約してありますし今月もうマーラー10番のコンサートがあったり先生のリサイタルもあるそうで、ほんと贅沢な音楽環境メルボルン。
ついでなのですがサウスバンクあたりの整備も進んでいるみたいで音楽を聞く直接の環境だけでなくその周りの物理的環境もまた良くなるのが楽しみです。
今日の一曲: レナード・バーンスタイン 「Prelude, Fugue and Riffs」
そもそもクラシック音楽とジャズはお隣さん同士というかずっと近いところで進化し続けていてオーバーラップするところも少なからずある中「クラシック音楽らしさ」「ジャズらしさ」とは何ぞ?みたいな疑問はちょくちょく出てきます。
今回のコンサートで演奏された曲をベースに考えるとクラシック音楽らしさは形式の言語にあるんじゃないかな、という風に思います。
このPrelufe, Fugue and Riffsもタイトルや楽章構成だけでなくミクロの部分にも形式を感じ取ることでサウンドはしっかりジャズなのにクラシック感が出てくる、みたいなところがあるかなあ。バーンスタインは様々なジャンル、スタイルだけでなく形式も自由自在に(そして不自然さを感じさせず)活用できる天才でもある。
ジャズオケの演奏の中に協奏曲並とはいかないですがソリストとしての役割があるクラリネット。決して大きい音がでにくい楽器ではないのですが(クレズマーとかすごいですよね)それでも金管軍団+サックス軍団が揃うジャズオケの音量に太刀打ちするのって難しそう。でも聞こえる限りではなかなかかっこいいパート。どういう機会でまた聞けるかわからないけどまた生で聴きたいです。
リンクした録音はバーンスタインなのにウェストサイド物語のウェの字(?)もない他の曲が色々収録されたアルバム。先ほども書きましたがバーンスタインは楽しいしうまいし面白いし簡潔にまとまってます(あれ、こんなには書かなかったかな)。たまにはちょっとウェストサイドから離れて他の作品を聴くのもいいですよー
ということでコンサートのシーズンもそろそろ開幕です。
昨日はいきなりこんなコンサートに行ってきました。
Jazz at Lincoln Center Orchestra with Wynton Marsalis and the MSO
指揮者:Nicholas Buc
Duke Ellingtonの曲3つ
レナード・バーンスタイン Prelude, Fugue and Riffs(クラリネット:Philip Arkinstall)
(休憩)
ウィントン・マルサリス 交響曲第4番「The Jungle」
ずっと楽しみにしてました、ウィントン・マルサリス率いるLincoln Center Orchestraとメル響の共演。オーストラリアは海外からアーティストがわんさか来るようなとこではないので(それでも来るときは見逃したくないですね)こういう機会はやっぱりつかみますよ。父がトランペット吹きで小さいころから聞いてた奏者ですからねー。
やっぱジャズって違う、という以前にまずやっぱアメリカの音って違うなーと思いました。なんだかんだでオーストラリアのオケってヨーロッパの支流なのかも(当たり前の話ですが)。
ジャズに限らずだと思うんですがとくにジャズの金管であんな開けっぴろげな音が出るのはアメリカくらいじゃないかな。目が覚めるし理屈抜きに楽しい。
最初のDuke Ellingtonはクラシック要素はなく純粋にLincoln Center Orchestraのジャズ演奏を楽しむセクションでしたがそこから後はジャズとクラシックの間で他のジャンルからも色々引っ張ってきて20世紀以降って人も音楽も広く動く時代になったのをかみしめながらとにかく楽しかったです。ジャズもクラシックも色々広く飲み込むジャンルだからなー。そしてお互いに影響もある。
バーンスタインでソリストだったのは今年もコンサート聴きに行く予定(来週から)のトリオの友人。とにかくジャズオケの音量がすごかったのでクラリネット一本では大変だっただろうなー。でもバーンスタインらしくおしゃれさがある楽しい曲で演奏も特に最後のRiffsでの疾走感など色々よかった。
後半の交響曲はさらに面白い曲でした。全体の構成としてはまあ交響曲。でも各楽章の構成はそうでない。色んなスタイルが立ち替わり現れるその変わり目の突然さはジャズ。
南米や中米、タンゴなど色んなところの影響が聞きとれるとクイズみたいで楽しい。やっぱりリズムが特徴的で複雑な音楽はジャズにしてもその色が活きますね。
あとこの曲はクラシックオケ・ジャズオケをただただ対照的に使うのではなく色んなパーツを色んな組み合わせで使うやりかたがものすごく頭が良い感じがしました。似てるけど違う、違うけど似てる、を曲のあらゆるところで肌で感じられる。
惜しむらくは6楽章構成で各楽章てんこ盛り、しかもクラシックの交響曲みたいな各楽章のコントラストが少なめ(=内容てんこ盛りだから)なために聞いてて長く感じちゃいました。ずっと楽しいには楽しいんですがやっぱりあれだけの内容を1時間超聞くと難しさも出てくる。そこんとこバーンスタインは偉大だなあと改めて。楽しい+簡潔にまとめることができる。
今回の指揮者さんは昔々ユースオケにいたころの先輩でした。バイオリン弾くだけじゃなくて自分で作曲もして指揮もして。長らく姿を見てなくてたまに活躍の話を聞くのみでしたが元気そうでなにより。指揮する前とか後とかの様子を見る限り昔と同じく面白い兄ちゃんみたいでそれはそれで感極まるところありました。
今年一発目のコンサートということもありますが内容というか音の質に関してもものすごくフレッシュでパワフルな演奏が聴けてよかったです。先ほども書きましたが改めてその文化の違いだったり(アメリカで弾くのはクラムくらいだし・・・)ジャズとクラシックの良いところを味わうことができてもう今年分満足しそうなくらい(笑)
でも来週は友人のトリオのコンサートのチケット予約してありますし今月もうマーラー10番のコンサートがあったり先生のリサイタルもあるそうで、ほんと贅沢な音楽環境メルボルン。
ついでなのですがサウスバンクあたりの整備も進んでいるみたいで音楽を聞く直接の環境だけでなくその周りの物理的環境もまた良くなるのが楽しみです。
今日の一曲: レナード・バーンスタイン 「Prelude, Fugue and Riffs」
そもそもクラシック音楽とジャズはお隣さん同士というかずっと近いところで進化し続けていてオーバーラップするところも少なからずある中「クラシック音楽らしさ」「ジャズらしさ」とは何ぞ?みたいな疑問はちょくちょく出てきます。
今回のコンサートで演奏された曲をベースに考えるとクラシック音楽らしさは形式の言語にあるんじゃないかな、という風に思います。
このPrelufe, Fugue and Riffsもタイトルや楽章構成だけでなくミクロの部分にも形式を感じ取ることでサウンドはしっかりジャズなのにクラシック感が出てくる、みたいなところがあるかなあ。バーンスタインは様々なジャンル、スタイルだけでなく形式も自由自在に(そして不自然さを感じさせず)活用できる天才でもある。
ジャズオケの演奏の中に協奏曲並とはいかないですがソリストとしての役割があるクラリネット。決して大きい音がでにくい楽器ではないのですが(クレズマーとかすごいですよね)それでも金管軍団+サックス軍団が揃うジャズオケの音量に太刀打ちするのって難しそう。でも聞こえる限りではなかなかかっこいいパート。どういう機会でまた聞けるかわからないけどまた生で聴きたいです。
リンクした録音はバーンスタインなのにウェストサイド物語のウェの字(?)もない他の曲が色々収録されたアルバム。先ほども書きましたがバーンスタインは楽しいしうまいし面白いし簡潔にまとまってます(あれ、こんなには書かなかったかな)。たまにはちょっとウェストサイドから離れて他の作品を聴くのもいいですよー
ちょっと更新しないうちに暦の上では夏も終わりに近づいてきました。
ただ20度前半の日が最近多くてこれは3月にものすごい暑い日がちょこちょこあるパターンだなと戦々恐々としています。
「夏のうちに」案件はどこでも何かあると思いますが今回夏のうちにと友人2人とグレート・オーシャン・ロードまでドライブに行ってきました。
グレート・オーシャン・ロードはVIC州西の海岸沿いの道路で景観が良いこと、そして途中でちょこちょこいいビーチとか楽しめる事もあってポピュラーな観光地です。実際の長さはかなり長いのですが今回は日帰りで海+散歩が楽しめる範囲で行ってきました。運転してくれた友人に感謝。
グレート・オーシャン・ロードの入り口は実は・・・
Robert Osterの万年筆インク「Torquay」の名前にもなったサーフィンの名所Torquayです。
今回行った時は平日+夏休みも終わりで静かでのどかですがサーフィン関連の店の多さからしても多いときはかなり人出がある様子。
ここからBells Beach、Anglesea、Aireys Inlet、Fairhaven(ここら辺は前泊まりで来てますね)を通ってLorneへ。Lorneはグレート・オーシャン・ロードの東サイドの一大拠点で卒業旅行などでもポピュラーな場所です。
この日は大潮、ちょうど干潮の時だったので海が遠い遠い。足だけ(膝下まで)入ってきましたがそれでも大分歩きました。暑すぎず、ある程度風はあるけど海は穏やかでちょっと水に入って楽しむにはいい天候でした(ただしずっと砂浜でだらだらしてると日差しは強かったです)。
もうこのドライブ日和としか言えない景色ですよ。ぐねぐね曲がる道は日本でも車のCMによく使われてますね。ただ実際通るとちょっと酔う人もいるので注意。あとこの日は途中で崖のネットがけかなにかのため片側通行になったりもしてました。それでなくても速度制限は細かく変わるので運転手は要注意ですね。
基本一本道が続くのですがところどころキャンプ場や内陸に向かう散歩道があったり。そのうちの一つが今回行ったCumberland River。外の道からちょっと入るとものすごく静かなキャンプ場。そのキャンプ場を通ってJebbs Poolという池のように川の途中に水が溜まってる場所まで行ってきました。
右の写真がそのJebbs Poolなのですがそこまでいく道のりで友人が野生のコアラを見つけました。丸付けた写真アップしたのですが見えるかな。動かないし色がぼやっとした灰色なのでほんと見つけにくい類の野生動物なのですがほんとよく見つけたなあ。他にもwood duck(キャンプ場に居る子たちなので珍しく人間慣れしてる)とかミソサザイとかトカゲ類色々(このところあんまり暑くないのでひなたぼっこに熱心でした)なども見れました。居るところには居る。
ちなみに後から知ったのですが同じ日にヴィクトリーのとある外国人選手もグレート・オーシャン・ロードにドライブに来ていたらしいです。私達みたいに海でだらだらとかだらだら歩いてとかしなかったのでもっと向こうの「十二使徒」の方までいった様子。向こうも「夏のうちに」だったんだろうなー。
とにかく青い景色緑い景色色々じっくり楽しんだのでしばらく頑張れそうです。
一人旅もまた行きたいなあ。「行きたいなあ」程度ですが長い列車旅も考えてたり。いつか近い将来に。
今日の一曲: face to ace 「無垢の夏」
(オンラインで購入できるリンクが見つからなかったの巻)
やっぱり旅音楽といえばface to aceでしょ!
しかも夏の終わりで振り返りたくなる思い出でグレート・オーシャン・ロードのあの透明な空と海の青を思ったら何より優先してこの曲を合わせたくなります。
といっても年齢なのか色々忙しい中やっと1日確保しての息抜きだからかこの曲みたいなドキドキする思い出とか走り抜けた夏の日とかそういうのとはちょっと今回違いましたね。
でも一人でならともかく友人と一緒にこういう時間を過ごす機会はどんどん貴重になってきて、そういう意味では後から振り返って楽しかったなあ、またああいう時間を過ごしたいなあ、という気持ちがこの曲に刺激されることは多くなりそう。
音楽的な要素でいうと疾走するようなテンポだけど「速さ」を強く感じない、薄いテクスチャをいくつも重ねて作ったようなAiryな軽さが旅ミュージックにもいいしほどいい夏の空みたいでいいですねー。あ、でもライブだともちょっとsubstantialな感じです。それもまた「今楽しんでる」(=思い出を振り返るではなく)感じで良いです。ライブは思い出を作る場ですからね。なんかうまくできてるなあ。
ラジオでもお二人良く言ってますが夏が終わってからの秋冬にかけての季節の移り変わりはface to aceの本領というかそういうところがあるのでアクティブさがちょっと減っていく中でface to aceの音楽でちょっとテコ入れしていきたいところです。効くかな。
新しいアルバムもいつ入手できるかわかりませんが(一時帰国ほんといつになるんだろう)楽しみにしています。そしてそちらもいずれここで紹介したいです。
ただ20度前半の日が最近多くてこれは3月にものすごい暑い日がちょこちょこあるパターンだなと戦々恐々としています。
「夏のうちに」案件はどこでも何かあると思いますが今回夏のうちにと友人2人とグレート・オーシャン・ロードまでドライブに行ってきました。
グレート・オーシャン・ロードはVIC州西の海岸沿いの道路で景観が良いこと、そして途中でちょこちょこいいビーチとか楽しめる事もあってポピュラーな観光地です。実際の長さはかなり長いのですが今回は日帰りで海+散歩が楽しめる範囲で行ってきました。運転してくれた友人に感謝。
グレート・オーシャン・ロードの入り口は実は・・・
Robert Osterの万年筆インク「Torquay」の名前にもなったサーフィンの名所Torquayです。
今回行った時は平日+夏休みも終わりで静かでのどかですがサーフィン関連の店の多さからしても多いときはかなり人出がある様子。
ここからBells Beach、Anglesea、Aireys Inlet、Fairhaven(ここら辺は前泊まりで来てますね)を通ってLorneへ。Lorneはグレート・オーシャン・ロードの東サイドの一大拠点で卒業旅行などでもポピュラーな場所です。
この日は大潮、ちょうど干潮の時だったので海が遠い遠い。足だけ(膝下まで)入ってきましたがそれでも大分歩きました。暑すぎず、ある程度風はあるけど海は穏やかでちょっと水に入って楽しむにはいい天候でした(ただしずっと砂浜でだらだらしてると日差しは強かったです)。
もうこのドライブ日和としか言えない景色ですよ。ぐねぐね曲がる道は日本でも車のCMによく使われてますね。ただ実際通るとちょっと酔う人もいるので注意。あとこの日は途中で崖のネットがけかなにかのため片側通行になったりもしてました。それでなくても速度制限は細かく変わるので運転手は要注意ですね。
基本一本道が続くのですがところどころキャンプ場や内陸に向かう散歩道があったり。そのうちの一つが今回行ったCumberland River。外の道からちょっと入るとものすごく静かなキャンプ場。そのキャンプ場を通ってJebbs Poolという池のように川の途中に水が溜まってる場所まで行ってきました。
右の写真がそのJebbs Poolなのですがそこまでいく道のりで友人が野生のコアラを見つけました。丸付けた写真アップしたのですが見えるかな。動かないし色がぼやっとした灰色なのでほんと見つけにくい類の野生動物なのですがほんとよく見つけたなあ。他にもwood duck(キャンプ場に居る子たちなので珍しく人間慣れしてる)とかミソサザイとかトカゲ類色々(このところあんまり暑くないのでひなたぼっこに熱心でした)なども見れました。居るところには居る。
ちなみに後から知ったのですが同じ日にヴィクトリーのとある外国人選手もグレート・オーシャン・ロードにドライブに来ていたらしいです。私達みたいに海でだらだらとかだらだら歩いてとかしなかったのでもっと向こうの「十二使徒」の方までいった様子。向こうも「夏のうちに」だったんだろうなー。
とにかく青い景色緑い景色色々じっくり楽しんだのでしばらく頑張れそうです。
一人旅もまた行きたいなあ。「行きたいなあ」程度ですが長い列車旅も考えてたり。いつか近い将来に。
今日の一曲: face to ace 「無垢の夏」
(オンラインで購入できるリンクが見つからなかったの巻)
やっぱり旅音楽といえばface to aceでしょ!
しかも夏の終わりで振り返りたくなる思い出でグレート・オーシャン・ロードのあの透明な空と海の青を思ったら何より優先してこの曲を合わせたくなります。
といっても年齢なのか色々忙しい中やっと1日確保しての息抜きだからかこの曲みたいなドキドキする思い出とか走り抜けた夏の日とかそういうのとはちょっと今回違いましたね。
でも一人でならともかく友人と一緒にこういう時間を過ごす機会はどんどん貴重になってきて、そういう意味では後から振り返って楽しかったなあ、またああいう時間を過ごしたいなあ、という気持ちがこの曲に刺激されることは多くなりそう。
音楽的な要素でいうと疾走するようなテンポだけど「速さ」を強く感じない、薄いテクスチャをいくつも重ねて作ったようなAiryな軽さが旅ミュージックにもいいしほどいい夏の空みたいでいいですねー。あ、でもライブだともちょっとsubstantialな感じです。それもまた「今楽しんでる」(=思い出を振り返るではなく)感じで良いです。ライブは思い出を作る場ですからね。なんかうまくできてるなあ。
ラジオでもお二人良く言ってますが夏が終わってからの秋冬にかけての季節の移り変わりはface to aceの本領というかそういうところがあるのでアクティブさがちょっと減っていく中でface to aceの音楽でちょっとテコ入れしていきたいところです。効くかな。
新しいアルバムもいつ入手できるかわかりませんが(一時帰国ほんといつになるんだろう)楽しみにしています。そしてそちらもいずれここで紹介したいです。
負けたーーーー!
はちょっとおいといて。
今日は半年ごとの歯医者アポに行ってきました。しばらく治療が要るようなこともなくチェック&メンテだけで済んでますが今回はこないだの口内炎の影響もありちょっと磨けてなかったりでコンディションが少し落ちてたのもちゃんと相応の形で現れてたり。こういうときに歯医者さんはもちろんですが歯科衛生士さんがしっかり考慮して説明してくれるのはありがたい。アメリカ出身の肝っ玉母ちゃん風のある歯科衛生士さんなのですが最初のがっつりアポから明確かつピンポイントで方針とか方法とかを示してくれておかげで毎日のメンテナンスが続けてられいると思います。
それとちょっと近いなーと思ったのがメルボルン・ヴィクトリーのケヴィン・マスカット監督の記者会見。元は同チームの選手で今は親分肌の監督。インテリ、とは違う雰囲気ですがメディア対応も上手くて言うことははっきりごまかし無しで負け試合でも納得できる言葉があり。チームの運用にもしっかりしたわかりやすいシステムがあって(怪我した選手のリカバリ含め)、よく選手を褒めるなど色々あって最近はなんか毎回楽しみに聴いてます。
昨日の試合も現場で見てると感情的になっちゃうのですが後で記者会見を見て(そしてさっき映像見て)ちょっと冷静になった気がします。
さて、昨日はメルボルンはスポーツ他イベントがAAMIパーク周りでてんこ盛りだったようですが(なのに道路は閉鎖するわ予定された&予期せぬ公共交通機関のstoppageならぬ破綻もあってぐちゃぐちゃでした)サッカー関連でも3つ試合が開催されました。
最初はがん関連団体のチャリティマッチとしてヴィクトリーのレジェンドたちもファンも交えた屋外エリアでの試合。レジェンドチームはフォーメーションが1-1-8って小耳に挟んだのですが偏りすぎてむしろ面白そう。
そしてAAMI Parkでは女子サッカーリーグW-Leagueのファイナルシリーズ(女子はチームが少なくてシーズンが短い!)の準決勝メルボルン・ヴィクトリー対パース・グローリー、それから男子サッカーリーグA-League(通常シーズン)のメルボルン・ヴィクトリー対パース・グローリーのDouble Headerでした。
Aリーグ・Wリーグのチケットが共通というか1枚買うと2試合見れるシステム、これは女子の方にどれくらいプラスになるのかちょっと知りたいですね。私みたいに時間がとれたからどっちも見るか-(ただし上記公共交通機関の破綻で前半戦は見れなかった)っていうケース、または女子だけ見るケースはどれくらいあるんだろう。実際のスタジアムは女子のとき結構空いてましたけどね(ただホームもアウェーもコアなサポーターは元気そうでした)。
SNSで男子チームをフォローしてると対応する女子チームの話もちょこちょこ入ってきて女子ヴィクトリーのチームも気になってましたし、あと最近サッカーはオーストラリアは女子が結構強くて特にラリア一の選手と言われる現在パース所属のSam Kerrのことは聞いていたので今回どちらも観れてわくわくでした。
結果は延長戦あり(ファイナルなので)で2-4、パースが決勝に勝ち進むことになりました。
延長になってからヴィクトリーはちょっと押されたり選手が退場になったりでパースが圧倒する形に。席の位置の都合でSam Kerrがハットトリック決めて側転バク宙する話には聞いてたあれを目の前で観ることになって感銘を受けながらも負けたので複雑な気持ちでした。決勝(パース対シドニー)を観るときには素直に応援したいです。
男子はシーズンも折り返し(ファイナルシリーズとか含めないともうとっくに折り返してるか)でリーグ1位2位の戦い(ただし勝ち点差4点なのでヴィクトリーが勝っても首位にはなれない)。ほぼ負け知らずのパースと本田選手の怪我復帰(ただしベンチから)に沸き立つヴィクトリー、前半を0-0で終える中身もイーブンな試合でしたがちょっとしたミスからパースにペナルティキックを決められ、追加点でだめ押しされるも1点を返し、2点目を決められないまま1-2の負けでした。
先ほども書きましたがスタジアムで観戦すると感情的になりますね。最後の方でとにかく打てと叫ぶサポーターよりは冷静な自信はありますが主審の判定が疑問的だったり相手のチームが時間稼ぎとかしたりすると本当に腹立たしくて帰りもかなり落ち込んでました。
でも録画見るとあー見えてないところで面白いことしてたなーとか相手もちょこちょこミスしてたなーとか最後の方のパス回しもやっぱり意味があったなとか色々面白いです。
なかなかあのチームには勝てそうにないですが(通常シーズンは向こうでの対戦がまだ1回あります)次こそは!と健全な気持ちでいます。
最初の選手紹介のときでも歓声が特別上がったくらい本田さんはヴィクトリーの花形選手なのですが今回は彼だけでなくドイツ出身のゲオルク・ニーダーマイアーも(前回もちょろっと出ましたが)怪我明けで後半30分ピッチに立つことが予想されててそれが自分にとってはものすごく楽しみでした。後半はちょうど(本田さんは攻撃側で遠いけど)ニーダーマイアーの背中をずっと見るような位置で観戦できてよかったです。焦る局面でも冷静だし攻撃につながる動きも正確なパスもみんな見れてよかった。隣の若い選手デン君(最近なんか上手くなった気がするなあ)とのコンビも期待大。
今回は点取り屋のスウェーデン人選手トイヴォネンが欠場、本田さんニーダーマイアーも一部出場という形だったので負けから立ち直って見れば今後チームのさらなる可能性をちょっと楽しみにしちゃう試合でもありました。通常シリーズで上位キープできればファイナルシリーズもありますしその前にアジアの競合と戦うチャンピオンズリーグもありますしもっと活躍が見たいです。もちろんスタジアムでも(でも寒くなるんだなーこれから)。
スタジアム体験としては今回ホームゲームだったこともあって選手紹介のコール&レスポンスや大事な局面での起立、選手入場のときのStand by me斉唱などのサポーターアクティビティも経験できて楽しかったです。楽しいことは積極的に参加したい。
昨日は、というかその前の夜は遅くまで起きててマドリードダービーを見てたんですけど組曲イベリア唯一のマドリード題材「ラバピエス」は以前に紹介してるので今弾いてるエヴォカシオンを。
フラメンコギターでもイベリアも地名が曲名・楽章名になってることが多かったり、歌劇とか方面の作品も舞台になった地方を明確に示してるのはスペイン音楽がただの「スペイン」音楽でなく地方色の多様さを示していると思います。(サッカーのチームや選手の出身地とかと比べてみるのも面白いですね)
ただこのイベリアの最初の楽章は「Evocacion」=魂を呼び起こすといういきなりミステリアスな題が付いてます。Wikipediaの要出典部分によるとなかなか使われない7つ♭の変イ短調というキーもこのEvocacionとしての性質の一部だとか。なんかわかる気がします。
弾いてる方もこの調(とそこに含まれる和音)だと煙に巻かれるというかそういう部分はありますし、あとハーモニーが特徴的なスペイン音楽とこの特殊なキーを合わせることで地方色を濁すみたいな働きはあるかなあ。
調の性質上一定の暗さはあるのですが自分が思う感じではグラナドスとかで味わった南方の暗さとはちょっと違うように思えます。メロディーは自分が知ってるうちでは南方じゃなくて北の地方寄り?ところどころ踊りのリズムを挟むやりかたもまた不思議なエフェクト。
なんとなくこの曲に「町の向こうに見える山脈」みたいな景色を見たのでスペインでそういう景色があるか画像検索してみたら色々見つかって(あと関係ないものも)面白かったです。鳥のカタログで実際の鳥の姿や声を聞くのが助けになるようにスペイン音楽に関しては景色の画像を探してみるのが効くかもですね。「かがくのちからってすげー!」案件。
スペインのピアニストでこの曲集を聞くならラローチャが第一選択肢なのですが今回はあえてスペイン以外で。メシアンの奥さん、イヴォンヌ・ロリオの録音が都合良く見つかったのでリンクです。メシアンもこの曲集はものすごく高く評価してたらしいのでそういう影響もあるのかな。古い録音とは思いますが期待値高い録音です。
はちょっとおいといて。
今日は半年ごとの歯医者アポに行ってきました。しばらく治療が要るようなこともなくチェック&メンテだけで済んでますが今回はこないだの口内炎の影響もありちょっと磨けてなかったりでコンディションが少し落ちてたのもちゃんと相応の形で現れてたり。こういうときに歯医者さんはもちろんですが歯科衛生士さんがしっかり考慮して説明してくれるのはありがたい。アメリカ出身の肝っ玉母ちゃん風のある歯科衛生士さんなのですが最初のがっつりアポから明確かつピンポイントで方針とか方法とかを示してくれておかげで毎日のメンテナンスが続けてられいると思います。
それとちょっと近いなーと思ったのがメルボルン・ヴィクトリーのケヴィン・マスカット監督の記者会見。元は同チームの選手で今は親分肌の監督。インテリ、とは違う雰囲気ですがメディア対応も上手くて言うことははっきりごまかし無しで負け試合でも納得できる言葉があり。チームの運用にもしっかりしたわかりやすいシステムがあって(怪我した選手のリカバリ含め)、よく選手を褒めるなど色々あって最近はなんか毎回楽しみに聴いてます。
昨日の試合も現場で見てると感情的になっちゃうのですが後で記者会見を見て(そしてさっき映像見て)ちょっと冷静になった気がします。
さて、昨日はメルボルンはスポーツ他イベントがAAMIパーク周りでてんこ盛りだったようですが(なのに道路は閉鎖するわ予定された&予期せぬ公共交通機関のstoppageならぬ破綻もあってぐちゃぐちゃでした)サッカー関連でも3つ試合が開催されました。
最初はがん関連団体のチャリティマッチとしてヴィクトリーのレジェンドたちもファンも交えた屋外エリアでの試合。レジェンドチームはフォーメーションが1-1-8って小耳に挟んだのですが偏りすぎてむしろ面白そう。
そしてAAMI Parkでは女子サッカーリーグW-Leagueのファイナルシリーズ(女子はチームが少なくてシーズンが短い!)の準決勝メルボルン・ヴィクトリー対パース・グローリー、それから男子サッカーリーグA-League(通常シーズン)のメルボルン・ヴィクトリー対パース・グローリーのDouble Headerでした。
Aリーグ・Wリーグのチケットが共通というか1枚買うと2試合見れるシステム、これは女子の方にどれくらいプラスになるのかちょっと知りたいですね。私みたいに時間がとれたからどっちも見るか-(ただし上記公共交通機関の破綻で前半戦は見れなかった)っていうケース、または女子だけ見るケースはどれくらいあるんだろう。実際のスタジアムは女子のとき結構空いてましたけどね(ただホームもアウェーもコアなサポーターは元気そうでした)。
SNSで男子チームをフォローしてると対応する女子チームの話もちょこちょこ入ってきて女子ヴィクトリーのチームも気になってましたし、あと最近サッカーはオーストラリアは女子が結構強くて特にラリア一の選手と言われる現在パース所属のSam Kerrのことは聞いていたので今回どちらも観れてわくわくでした。
結果は延長戦あり(ファイナルなので)で2-4、パースが決勝に勝ち進むことになりました。
延長になってからヴィクトリーはちょっと押されたり選手が退場になったりでパースが圧倒する形に。席の位置の都合でSam Kerrがハットトリック決めて側転バク宙する話には聞いてたあれを目の前で観ることになって感銘を受けながらも負けたので複雑な気持ちでした。決勝(パース対シドニー)を観るときには素直に応援したいです。
男子はシーズンも折り返し(ファイナルシリーズとか含めないともうとっくに折り返してるか)でリーグ1位2位の戦い(ただし勝ち点差4点なのでヴィクトリーが勝っても首位にはなれない)。ほぼ負け知らずのパースと本田選手の怪我復帰(ただしベンチから)に沸き立つヴィクトリー、前半を0-0で終える中身もイーブンな試合でしたがちょっとしたミスからパースにペナルティキックを決められ、追加点でだめ押しされるも1点を返し、2点目を決められないまま1-2の負けでした。
先ほども書きましたがスタジアムで観戦すると感情的になりますね。最後の方でとにかく打てと叫ぶサポーターよりは冷静な自信はありますが主審の判定が疑問的だったり相手のチームが時間稼ぎとかしたりすると本当に腹立たしくて帰りもかなり落ち込んでました。
でも録画見るとあー見えてないところで面白いことしてたなーとか相手もちょこちょこミスしてたなーとか最後の方のパス回しもやっぱり意味があったなとか色々面白いです。
なかなかあのチームには勝てそうにないですが(通常シーズンは向こうでの対戦がまだ1回あります)次こそは!と健全な気持ちでいます。
最初の選手紹介のときでも歓声が特別上がったくらい本田さんはヴィクトリーの花形選手なのですが今回は彼だけでなくドイツ出身のゲオルク・ニーダーマイアーも(前回もちょろっと出ましたが)怪我明けで後半30分ピッチに立つことが予想されててそれが自分にとってはものすごく楽しみでした。後半はちょうど(本田さんは攻撃側で遠いけど)ニーダーマイアーの背中をずっと見るような位置で観戦できてよかったです。焦る局面でも冷静だし攻撃につながる動きも正確なパスもみんな見れてよかった。隣の若い選手デン君(最近なんか上手くなった気がするなあ)とのコンビも期待大。
今回は点取り屋のスウェーデン人選手トイヴォネンが欠場、本田さんニーダーマイアーも一部出場という形だったので負けから立ち直って見れば今後チームのさらなる可能性をちょっと楽しみにしちゃう試合でもありました。通常シリーズで上位キープできればファイナルシリーズもありますしその前にアジアの競合と戦うチャンピオンズリーグもありますしもっと活躍が見たいです。もちろんスタジアムでも(でも寒くなるんだなーこれから)。
スタジアム体験としては今回ホームゲームだったこともあって選手紹介のコール&レスポンスや大事な局面での起立、選手入場のときのStand by me斉唱などのサポーターアクティビティも経験できて楽しかったです。楽しいことは積極的に参加したい。
今日の一曲: イサーク・アルベニス 組曲「イベリア」より「エヴォカシオン」
昨日は、というかその前の夜は遅くまで起きててマドリードダービーを見てたんですけど組曲イベリア唯一のマドリード題材「ラバピエス」は以前に紹介してるので今弾いてるエヴォカシオンを。
フラメンコギターでもイベリアも地名が曲名・楽章名になってることが多かったり、歌劇とか方面の作品も舞台になった地方を明確に示してるのはスペイン音楽がただの「スペイン」音楽でなく地方色の多様さを示していると思います。(サッカーのチームや選手の出身地とかと比べてみるのも面白いですね)
ただこのイベリアの最初の楽章は「Evocacion」=魂を呼び起こすといういきなりミステリアスな題が付いてます。Wikipediaの要出典部分によるとなかなか使われない7つ♭の変イ短調というキーもこのEvocacionとしての性質の一部だとか。なんかわかる気がします。
弾いてる方もこの調(とそこに含まれる和音)だと煙に巻かれるというかそういう部分はありますし、あとハーモニーが特徴的なスペイン音楽とこの特殊なキーを合わせることで地方色を濁すみたいな働きはあるかなあ。
調の性質上一定の暗さはあるのですが自分が思う感じではグラナドスとかで味わった南方の暗さとはちょっと違うように思えます。メロディーは自分が知ってるうちでは南方じゃなくて北の地方寄り?ところどころ踊りのリズムを挟むやりかたもまた不思議なエフェクト。
なんとなくこの曲に「町の向こうに見える山脈」みたいな景色を見たのでスペインでそういう景色があるか画像検索してみたら色々見つかって(あと関係ないものも)面白かったです。鳥のカタログで実際の鳥の姿や声を聞くのが助けになるようにスペイン音楽に関しては景色の画像を探してみるのが効くかもですね。「かがくのちからってすげー!」案件。
スペインのピアニストでこの曲集を聞くならラローチャが第一選択肢なのですが今回はあえてスペイン以外で。メシアンの奥さん、イヴォンヌ・ロリオの録音が都合良く見つかったのでリンクです。メシアンもこの曲集はものすごく高く評価してたらしいのでそういう影響もあるのかな。古い録音とは思いますが期待値高い録音です。