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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Yarra Valleyのワイナリー巡り
ちょっと最近こちらのブログにスパムアクセス・コメントがたびたび襲来してるみたいなのでとりあえず対応中。お見苦しいところあったらすみません~

実はStonnington Symphonyのコンサートがもう今週末の次の週末に迫っていて、ちょっと来週逸れ関連でばたばたあるみたいなので溜まってる分のエントリーは書いとかないと大変(汗)
日常に戻ったは戻ったで色々生じていて追いつくのが難しい・・・

さて今回は両親と行った諸々シリーズの最後。メルボルンがあるヴィクトリア州は郊外に多数ワインの産地がありますが、そのなかでも最大級のワイン地方、北東にあるヤラバレーにいってきました。
両親がメルボルンに来ると大体そっちのワイナリーに2軒くらい日帰りでいってワインを買って、それで郵便局(Post Office)で専用の箱を買って預け荷物に入れられるようにして日本なりマレーシアに持って帰るのが恒例になっています。

今回はYering StationDe Bortoli(リンク先はヤラバレーのワイナリーのサイト、親サイトはこっちみたいです)というワイナリーにいってきました。Yering Stationはほぼ毎回行ってますがDe Bortoliは初めてかな。

実はYering Stationは前回買った白(および他のところでちまちま買っているワイン数本)が開けずに残ってるため今回はワインの購入は見送り。でもテイスティングはしました。軽めの赤(ShirazとViognierのブレンドだったかな)とちょっと渋めだけれど嫌味の無い赤(何かは忘れた)がよかったです。
(そうそう、今回テイスティングをして初めてワインの味の違いを自分で言葉にできるようになったというか、前までは違いは分かるけど「どういう」味なのかをカテゴリでも表現できなかったのでなんか一段と楽しくなりました。もっとワイン飲みたいですぜ)



Yering Stationの見所はワインと景色だけでなく、周りの地域で作ってる食品などもおすすめ。
おつまみとしてだけでなく普段の料理やちょっと特別な料理とか色々な場面で面白そうなものが売ってます。
蜂蜜も特定の花の蜜のが(今回行ったときは少なかったですが)売ってたり、ケチャップも毎回買っていて、今回はココナッツ&ライムのFudge(説明はWikipeさんにお任せ)まで買ってしまいました。他にも調味料とか(チャツネとかあるんだなー)見てると使い道がわからないのに欲しくなる。ワインが飲めなくてもこちらおすすめ。

De Bortoliはワインテイスティングだけでなくチーズのテイスティングもあります・・・ということでワインを買わない代わりにStiltonというブルーチーズを買ってしまいました(笑)
ブルーチーズで後味がきつすぎなく美味しいのに初めて出会って感動してしまったんです。でもこのStilton、後で調べたらなんか産地限定の指定があるとかエリザベス女王のお気に入りだとか寝る前に食べると変な夢みるとかいわくつき?のチーズだそうで。とりあえずおいしいです。

ワインはテイスティングしたうちでダントツに美味しかったのがNoble Oneという貴腐ワイン。甘過ぎず上品な味でした。それこそおつまみなしで飲みたくなるような。モーニントンのRed Hill EstateのMoscatoも濃くて葡萄味がすごかったけどこれはまた違う感じでどっちも欲しい。
それからLa Bohemeシリーズ(プッチーニのオペラの題名、この辺りが出身のオペラ歌手Dame Nellie Melbaにちなんでるそう)のAct Three(Pinot Gris他)も美味しかったです。あとラベルが別に拡大版が額に入れて飾ってあるくらい素敵。



そしてDe Bortoliに行ったときはワイナリー付属のレストランで遅めのランチを食べました。(毎日は開いていない+夕食は土曜のみなので注意)
イタリア料理をベースに地域の食材をふんだんに使った料理が出てきます。盛りが大きすぎなくて変な時間のランチでも家族1人1皿(前菜サイズ)食べれるくらい。もちろんワインも合わせられます。
食事もよかったですがデザートがよかったですねー。アフォガートもバニラアイスにコーヒー+フランジェリコ(ヘーゼルナッツのリキュール)だったり。私が食べたのはルバーブのSemifreddoでした。ルバーブ大好き。

今回は行かなかったのですが同じヤラバレーにあるDomaine Chandonもおすすめです。専門であるスパークリングの充実はもちろん、見学ツアーもやってます。

そして他にもいろんなワイナリーがこの辺りにはあるのですがオーストラリアの田舎らしく一軒一軒が離れているのであらかじめ予定を立てて回ることを強くおすすめします。あとテイスティングとかCellar doorが開いてる時と開いてないときがあったりするのでそれも事前に要チェック。

さて次ワインを味わいに行けるのはいつになるかな。その前に手元のワインを飲まなきゃな。


今日の一曲: ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト ホルン協奏曲第2番 第3楽章



最近買ったCDの関係でどうもモーツァルトを聴く・紹介するのが多い気が。
こないだシティのEmporiumにあるABC Shopに両親を連れてってこんなCDあるんだぜーと見て回ってたらこないだのエントリーでちょっと言及した私の大学時代の友達のCDを見つけたのでちょっとそそのかしてみたら父が購入しました(笑)ということで紹介。

こないだ書いたように大学時代から様々なホルン奏者と知り合うきっかけになったのがこのLin Jiangというホルン奏者です。かなり早いうちから頭角を現していて在学中にもうスター奏者でした。
技巧はもちろん、その揺るぎなく勇ましい奮い立たされる音が魅力的で。彼の音は一つ一つに爆発するようなエッジがあるのが特徴的です。ホルンというと丸い性質の音を聞く事が多いのでちょっと違う刺激があるような。

そんな彼がこのCDを(バリー・タックウェルの指揮で)録音する数年前、大学のオケとソリストとして弾いたのがこのモーツァルトのホルン協奏曲第2番。大いに盛り上がったこのコンサートではサロメやばらの騎士ではちゃっかりオケでも弾いてたなあ。

実際このCDで彼が吹くモーツァルトの協奏曲全4曲を聴くと(2,3,4番はほぼ同じ曲とはいえ)第2番が一番似合ってると思います。第1楽章の駆け上がる音階の感じだったり、第3楽章のちょっとしたユーモアだったり、いつもLinの音で聴きたいと思うのです。

で、ABC shopでも売ってるのですが日本のAmazonで念のため調べてみたらこっちでもあるじゃないですか!これは嬉しい!張り切ってリンクしちゃいます。

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メルボルンの隠れてないようで隠れた観光名所Melbourne Town Hall
仕事にピアノに夕飯作りにゲームになんとか日常が戻ってきた感じです。
(願わくばもうちょっと先の予定立てと創作に労力と集中を向けたい!)
ゲームはちょっと今サキュバスクエスト2周目終わるまでAoW3中断してます。2周目は2箇所くらい?以外はさくさくすすめてすぐ終わるかも。その前に感想ちょっとまとめたいですね。
あとADOMが今Steam版公開へ準備を進めてるみたいでそっちも楽しみに様子見中。ちなみに公式フォーラムのバグフィックスフォーラムのここでSteam版での追加要素の状況が見られたりします。

さて本題に。
先週の火曜日に両親とメルボルン・タウンホールの見学ツアー(無料)に行ってきました。
メルボルン・タウンホールはメルボルンのシティ中心部、Swanston StとCollins Stの角にある時計台がある古い建物。昔からメルボルンの市役所というか事務を担ってきた建物で、中には事務所や歴史文化的展示、応接間などがあるだけでなくイベントに使うホールもあります。メルボルン周りの市のタウンホールには大抵そういうホールがあって私はコンサートなどの会場として訪れることが多いですが、メルボルン・タウンホールはその中でも最大規模。キャパはコンサート形式だったら2000人かな?

コンサート会場としてはメルボルン最大ではないですが(1番は川の向こうのHamer Hall)、南半球最大のパイプオルガンがあることで有名。それだけでなくパイプオルガンが一般見学に公開されてるのは世界でもここを含め2箇所だけだそうですよ。

私にとってはメルボルン・タウンホールは先ほど書いた通りコンサートを聴きにいく場所でもあり、ユースオケや大学のオケで何度も演奏してきた場所でもあります。なので一般聴衆が入れる場所だけでなく裏の控え室部分なども結構知っていて。
でも今回のツアーでは私が知らないメルボルン・タウンホールをたくさん見ました。

メルボルン・タウンホールの見学ツアーは公式サイトのここに情報が掲載されています。
無料・英語のみ・平日の日中に2回開催・1回につき定員15名まで・所要時間1時間ほど・予約は必須ではないけど推奨。

タウンホールのツアーガイドの方に案内され、まずは普段は入れない事務所などがある建物をめぐりながら建物とメルボルンの歴史について話を聞きます。
メルボルンの創設者の話やその名前の由来に関する話も面白かったですし(やっぱ歴史って生きてて学校で習ったときから変わってたりしますね!)、あと市長の任期が最初1年だった(かなり最近に一般選挙になるまでそうだったそうです)話も興味深かった。そして特に目立った業績を残した市長たちの話も面白かったです。中でも初めて一般選挙で選ばれた、初のアジア系市長だった前市長ジョン・ソーの人望や原住民との絆の話が好きです。



タウンホールは中を通ると古い、でもものすごく大切にされてる建物だということが分かります(火事に一回あったりしてますが)。会議室も事務室も廊下も色々歴史的・文化的に色々見所たくさん。メルボルン内だけでなく、英王室とのつながりや姉妹都市からの贈り物も(大阪からの贈り物が色々飾ってありました)。
他にも女王やビートルズがメルボルンを訪れたときに迎えられた応接間や一般に顔見せしたバルコニー(いつも外から見えてはいたけど実際に登ったのは初めて)も見せてくれました。



そして(少なくとも私達家族にとっての)メインイベント。メインのホールのバルコニーからパイプオルガンへ。
オルガンという楽器は建物の一部なのですが、ここのオルガンも設えてあるというよりはめり込んでいるというか寄生しているというか、そんな感じ。見学通路に入るともう周りの壁の向こうにはオルガンのパーツが存在していて、その中を縫うように階段や通路があります。
ところどころには窓が作られていてパイプが見られるようになってますが、それでも目にできるのは巨大な楽器のほんの一部。(どっかに建物内のオルガンの仕組みの3Dモデルないのかなー)

 

このオルガン、火事だったり改修だったりの歴史の中で実は2つのオルガンを一つにしてしまったそうです。電子制御部分があったりキーボードが色んなところにあったり、もはや複数の脳を持った生物というかモンスター。考えれば考えるほど不気味さがあってわくわくする。
一つの楽器というよりは建物の一部であり、巨大メカであり、建物に根を張る宇宙植物のようであり、その複数の脳の存在がモンスター的で。なんだこのパイプオルガン(良い意味で)。



ツアーガイドのおじいさんが言ってましたがこのタウンホールのパイプオルガンの凄さと価値はほとんど知られてないそうです。その規模もそうですし、歴史もそうですし、見学できるということもそうですし。
なので今回圧倒されまくったこのパイプオルガンを見に来て!ツアーでなくてもコンサートもあるよ!ということで個別にエントリーを書いた次第です。

メル響も(オルガン入り曲や映像設備を使う曲は特に)タウンホールでコンサートをちょくちょくやってますがオルガンのリサイタル、そしてもっと伝統から離れたコンサートなども開催されています。一部は公式のここで見れるかな。
ちなみにメルボルン・タウンホールのパイプオルガンはKinectで演奏してみる、なんていうすごい企画にも使われたそうです。

メルボルン・タウンホールのパイプオルガンは楽器としても素晴らしいですがそもそもの「楽器」のイメージを大きく覆すものすごい楽器。そしてその楽器の中に入れちゃう見学ツアーもまた貴重な体験です。
世界で有数の近づきやすい・親しみやすいパイプオルガンに是非会いに来てください。


今日の一曲は長くなってしまったのでお休み。全然追いつかない!

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メル響コンサート「Mahler 1: The Cycle Begins」感想
前回のエントリーに拍手ありがとうございました~
忘れないうちに1週間分の諸々の怒濤の更新続きます。

まずはお知らせ。
今年は近くのコミュニティアマチュアオケStonnington Symphonyのコンサート3つで弾かせてもらう予定ですが(1つは5月に終わりました)、それに加えてもちょっと遠くのアマチュアオケZelman Symphony Orchestraでも12月に「惑星」(2公演)のチェレスタパートを本物のチェレスタで弾かせてもらうことになりました。

しかも、そのチェレスタがオケ所有なのですが、古くてボロかったチェレスタをコミュニティオケとしては破格のお金を出して修理してもらったとのことで。そのリニューアルしたチェレスタのお披露目としてチャイコフスキーの「くるみ割り人形」の「金平糖の妖精の踊り」をオケと弾かせてもらうことになりました。協奏曲とまではいきませんがちょっぴりソリスト扱いですよー。
とりあえずまだまだ先の話なので詳細は後日。



さて、以前のエントリーで紹介したとおりメルボルン交響楽団の巨大企画、マーラーサイクルが開幕しました。ちょうど両親が来た次の日(というか24時間以内)だったのであらかじめチケット3枚予約して行きましたよ-。なんといってもマーラーの交響曲のなかで1番は特にポピュラーなので(5番とならんでトップ)3公演あっても油断はできませんからね。

プログラムは以下の通り:
メル響「Mahler 1: The Cycle Begins」
指揮者:Sir Andrew Davis
リヒャルト・シュトラウス 4つの最後の歌(ソプラノ:Erin Wall)
(休憩)
グスタフ・マーラー 交響曲第1番

マーラーの交響曲のなかでも1番は短いので他の曲も入ってきますがそれがマーラーと並び立つ後期ロマン派の名作曲家リヒャルト・シュトラウスとはまた贅沢。そのシュトラウスの作品の中でも特に今年は後期の作品に縁があって、シュトラウスの音楽がそれで本当に好きになってきてます。
メタモルフォーゼンなどでも見られる後期特有の不思議なハーモニー・色彩の移り変わり(特に弦楽器)がこの演奏でも本当に美しかったです。そして全体を通じて(保守的までとは言わないですが)安心を感じるような伝統的な後期ロマン派のテイストで本当にtrueなシュトラウスを聴いているなーという気持ちになりました。

そしてメインディッシュのマーラー1番。
ちょっとフレーズの頭のずれが気になったものの(定番レパートリーだし3回目公演だしどうしたんだろう)全体的に素晴らしい演奏でした。

まず印象に残ったものその1が第2楽章のワルツのウィーン風のくずし(リズム、フレーズ的にも)。ものすごく本場な感じというか、これが経験とセンスなんだろうなあというフレーズの動かし方。(自分には基本センスのようなものは総じてないのでうらやましいやら尊敬するやら)
聴いてて5番の(同じくウィーン風のワルツが出てくる)第3楽章が猛烈に楽しみになりました。

ただそれよりも強烈に印象に残ったのが第4楽章。
まるで剣を手に進むようなファンタジーなイメージがある1番の第4楽章がこんなにリアルで厳しいイメージになるとは!死の行軍とも言えるような、激しく容赦なくざくざく進んでいく感はとてつもなく格好いいながらちょっと涙もにじむほど厳しい。(1番よりももっと後の交響曲に見られるくらいのリアルさでしたね)そしてその厳しさでエンディングも印象が変わってくる。いつも聴くよりもまばゆく輝かしく。
自分が親しんでいる1番の第4楽章のイメージとは違いますが大好き。こういう演奏、なかなか聴けないけどもっと聴きたいです。かっこよかったー。

マーラー1番といえばホルン軍団!9人のホルンたちは終始音がでかくて元気でした(笑)トランペットよりもずっと前に出てきちゃうことしばしば。でもそれがいい。陽気で勇敢な戦士たちの元気のいい音だけでなく最後の最後に起立するのが今回の演奏では長く(最後まで立ってた)勇ましい立ち姿まで長く拝めてしまってちょっと得した感が。

あとはいつものことながら打楽器軍団もブラボー。マーラーは同時代の作曲家と比べると打楽器を多く使いますが第1番ではティンパニが2セット入るのがすごい。パートの分担とか一緒に弾いてるところとかよくみると面白い。そして毎回ですがシンバルの技が光ります。

さて、次回のマーラーサイクルは11月の第2番「復活」。
それまでにも行きたいコンサートがあちらこちらにあるのですが予定とか改めて立てないと行くに行けない。今週末はバッハのロ短調ミサ曲だったはず(汗)

そして次回も1週間分の冒険続きます。


今日の一曲: グスタフ・マーラー 交響曲第1番 第4楽章



映画でも小説でも葛藤と勝利というテーマ・流れは定番で、マーラーの交響曲も基本的にはほとんどがそういう流れに沿っているんですよ(ただ1番はそれを第4楽章に凝縮してて他の交響曲は複数の楽章に渡って積み上げていくみたいな違いはあります)。
中期~後期になるとその世界観のとんでもない完成度でそういう定番の流れのベタさも感じさせないのですが、マーラー最初の交響曲だとやっぱりちょっとベタな感があって(そしてそれが好き)、それが前述「ファンタジー的な」雰囲気(とそれゆえのキャッチーさ)を作りだすんだと思います。

天才とはいえ、かなり完成度の高い交響曲・音楽とはいえまだ発展途上ではあるためマーラーの音楽の世界と魅力を第1番だけでは語れないのですが、それでもやっぱり初めてのマーラーには第1番が一番いいと思いますし、オケの楽しさを味わうにもホルンの格好良さを味わうにもものすごくオススメです。

マーラーは生涯を通じてものすごく葛藤があった人で。もちろん人間誰でもある程度葛藤はあるのですがマーラーの場合自身の気質や生い立ちが色々関連して濃い闇を内包しながら死と隣り合わせで、そういうエレメントが彼の音楽に大きく影響しています。
(割とその闇の性質が自分にとって大変馴染みやすいものなので鬱的な何かが関連してるのかなーとたまに思うのですがはっきりはしていませんね)

口癖というか持論というかのようにいつも言うのですが「マーラーは深い闇をよく知っているからこそまばゆく焦がれるような光が描ける」のです。そして闇を知ってる人全員がそういう光を表現できるわけではなく、そういう意味でもマーラーはすごい。

嵐のような激しさのなかでの葛藤と戦い、ロマンチックな時間の流れと過ぎ去った楽章の回想、そして一回は過ぎ去りながらもまた戻ってくる輝かしい勝利の光、それを音楽と共に旅する喜びを味わって欲しいなあといつも思っています。
(そしてその旅する過程とたどり着く感覚を味わうのは他のマーラーの交響曲にも共通しています)

そういえばメル響はマーラーサイクル一部・全部録音するのかな。
今のところメル響の演奏では1番は出てない(他はいくつかある)みたいなので手持ちのショルティ指揮のシカゴ響の録音をリンク。
自分は生まれる前からこの録音で育ってます。なので実際音楽的にそうなのかは分かりませんが自分にとってはこれが「王道」マーラー1番。

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家族4人の一週間overview
ご無沙汰していました~
前回のエントリーに書いたとおり両親がマレーシアからこっちに1週間ほど来ててずっと忙しく動いていました。
色々楽しいことなどインプット材料など今回のエントリーで全部は書ききれない(あとあえて別々のエントリー立てたい)ので今回は全体をざーっと。

今メルボルンは多分一番寒い時期で(というのは願望も入ってるのですが)、特に昨日から今日に書けては今年一の冷え込みでした。昨日は山のほうではみぞれも降りましたし、昨夜は2回も霰が通り過ぎ(冬に限った現象ではないですが)、さらに今朝の最低気温が1度とか。
そりゃあ両親は日本かこっちに来た時しか冬が味わえないですがやっぱり冬に動き回るのは大変(運転役じゃない分だけ自分は楽ですが)。
メルボルンは冬だと見るにもちょっと寂しい感はあります。花は結構咲いてますがワイナリー行っても木は裸ですし、山とか行っても天気が悪くて景色が見えにくかったり見えなかったり)。やっぱりメルボルンは暖かいor暑い季節がオススメです。(夏はコンサートが少ないですが・・・)

今回行ったところをリストするとこんな感じ:
・Bearbrassでディナー
・マーラー1番コンサート@Hamer Hall
・EssendonのDirect Factory Outlet
・Frankston&Brightonのビーチ
・メルボルンタウンホール見学ツアー
・ギリシャ料理店 in Malvern
・Southlandで買い物
・ヤラバレーのワイナリー
・Mt. Dandenongでお泊まり
・Sassafrasでお茶屋&ミス・マープルのティールーム

このうちタウンホールとコンサートとヤラバレーは別に書きたいです。できたら。

こんなに行った結果ものすごい浪費してしまって若干心配になってきました(汗)
CDも買いましたし食べるものも買いましたしあと着るものとか色々。必要な物も入ってますし普段服とか買わないことが多いのでどうしてもこういう外部からの影響があるときに買ってしまう。買ったものいろいろ整頓しないとなあ・・・

両親と過ごして一番楽しかったのは一緒にコンサート行ったときと日本のクイズとかバラエティとか見てるときかなー。歴史関連の話に花咲かせたり鳥や植物の話になったり、もちろん音楽の話もしたり。自分の知識を形作ってる(=蓄積だけでなく確認とか広げたり諸々の意味で)のは本とかもそうだけど両親と話すのも多いということを思い知りました。

そうやって色々動き回ってる間(実はリハーサルも一回あったし仕事も小さいのをいくつかやってたり)ちょっとオケ周りで面白いお知らせがあったのでそれもちょっと後でお知らせしたいです。自分にとってはとっても面白いです(笑)

面白いといえばSassafrasに行って毎回お世話になるのがミス・マープルのティールーム(一風変わったスコーンと紅茶がおいしい)と、そしてTea Leavesというお茶やさん。茶葉だけでなくコーヒービーンやお茶菓子、さらにマグやカップやポットを始めとした茶器がものすごく充実してる店なのですが。
そこのお店の人が接客してるときに「結婚生活をうまくいかせるコツはティーポットを別々にすること」と言っててちょっと笑いました。名言ですね。
(要するに飲むお茶で喧嘩しないようにってことですが、お茶に限らず夫婦共通のこだわり、そしてさらには夫婦の間で違うこだわりについても適用を広げられそうな話です)

さて、いつもの事ですがイレギュラー続きからまだ回復中なので今日の一曲もお休みでここらで終わりに。
今日の一曲はちょっと買ったCDとか(まだ買いたいのがあるのでそれも多分)整頓してから紹介していきたいです。
あとゲームの感想とかちょっと書きたかったりするのでそれもまた。


今日の一曲は前述の通りおやすみ。

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メル響コンサート「Smetana's Má Vlast」&マーラーサイクル始まるよ!
やっぱり書くことにしました。前回のエントリーの遠出の前に行ったコンサートの感想。

タイミングの関係でシティでなくうちにもっと近い(ただし公共交通機関ではバスでしか行けない)Monash UniversityのRobert Blackwood Hallで聴きに行きました。昔は学校のSpeech Night(卒業式を兼ねた一年の終わりの式典)が毎年ここだったんですが卒業して以来全然来る機会がなく。ホールの中はものすごくはっきり覚えてたのにFoyerの辺りとか全然覚えてなくてびっくり。

今回のコンサートはタイトルにもあるとおりベドルジハ・スメタナの連作交響詩「我が祖国」の演奏でした。しかも本場チェコから指揮者Jakub Hrůšaを招いてのコンサート。
「我が祖国」は日本では音楽の教科書にも載ってる「モルダウ」が有名で単独で演奏されるのもこれが圧倒的に多く、なかなか全体が演奏される機会は少ないです(実際メル響も初めてコンプリートで演奏したそうです)。全体としては6つの交響詩の連作で1時間15分くらいかかるかな?マーラーの中期の交響曲と同じくらいか。ということで今回のコンサートはこの「我が祖国」のみの演奏でした。

全体を通してチェコ魂が熱い演奏でした!他にも色々な形で愛国的な音楽ってありますし(イギリスとか)、チェコの音楽に愛国的な作品も多いですがさすが本国ではドヴォルザークより著名な、チェコ音楽の祖とされる作曲家。伝説や風景を通してチェコという国の土地、人、魂を生き生きと描き上げるだけでなく燃えさせる作品。聴いてて胸が熱くなりますしその愛に感極まりました。

演奏もまた熱かったです。ちょこちょこなんかリズムの感覚が崩れる感があることはあったのですが全体的にものすごくしっかりしてて。ピンポイントで素晴らしかったのが冒頭のハープだったり「シャールカ」でのシンバルや最後畳みかけるようにもう一回加速するところ、そしてなんといっても「ターボル」でのティンパニの百人力ともいえるパワフルなソロがすごかった。他に誰も弾いてないところで爆音とも言える音。ティンパニのソロで長さ・音の数やパートの面白さで勝るものは他にもありますが力強さはこれがトップクラスかも。

このティンパニソロを始め「ターボル」と「ブラニーク」を通じて現れるフス派の賛美歌「汝ら神の戦士」のメロディーがほんと面白いなーと思うんですよね。メロディー自体はものすごく美しいとかいうわけじゃないんですが、すごい力強さがあって、さらに作品への取り入れ方も効果的で心奮い立てられずにはいられない。(ちなみに同じメロディーは同じチェコの作曲家カレル・フサの「プラハ1968年のための音楽」にも使われててこっちもパワフルです)

「我が祖国」の完全演奏が珍しいのでこの機会は(次の日朝早く出かけるにしても)逃せない!と思って聴きにいって正解でした。コンサートの後の心の熱さはこれまで行ったコンサートで五本の指に入るほどだったかも。ホントすごいぜチェコ魂。

さて、来週はマレーシアからこっちに来る両親と一緒にメル響マーラー1番(とシュトラウスの「4つの最後の歌」)を聴きにいきます。このコンサートはメル響による長期企画「マーラーサイクル」の最初となるコンサートです。
マーラーサイクル、とはマーラーの10つの交響曲(最後のは未完成ですがDaryl Cookeによる完成版を演奏)と歌曲サイクル「大地の歌」(ほぼ交響曲扱いの作品)を何年かにわたって首席指揮者Sir Andrew Davisの指揮で演奏するというもの。
ちなみにDavisはトロントで同じくマーラーサイクルを指揮した経験がありますしメル響も以前Stenzの指揮で(10番を除いた)マーラーサイクルを演奏しています。

マーラーの交響曲はあらゆる方向に巨大なことで有名で、長さも1時間を超えるものがほとんど(CD1枚に収まらないものもいくつか)、そしてオケの構成人数もものすごく多い(ホルンや打楽器などの多さは同時代でも目立ちますね)。さらに音楽のスケールも大きく、そして綿密さも凄くマクロ・ミクロどっちにも果てしなく広がり。一つの交響曲が全てを包含した完全な世界なんですよ。
なのでマーラーの交響曲は一つ弾くだけでもものすごくリハーサル・演奏含めものすごく大変なのですが、それを時間をおいてとはいえ合計11つも弾くのは各方面巨大なプロジェクト。
ただ巨大なだけでなくものすごく音楽的に意義のある企画でもあります。マーラーの交響曲は一つ一つが前述要素も含め音楽としてものすごく素晴らしく、一つ聴くだけでも類い希なる体験ですがそれを全部順に聴くことでマーラーの人生とも照らし合わせて別の側面から聴くことができる、これまたすごい体験。

このマーラーサイクルが結構メディアからも注目を浴びているようで以前The Ageに特集ページとして概要やインタビュー記事などが掲載されてましたし(その時紙で買ったんでネットではあるか分からない)、その後にも特集記事が掲載、さらにHerald Sunでは2014年下半期の注目イベントNo. 1として今回のマーラー1番のコンサートが紹介されています。

そういうこともあり、最初が(順番上当たり前ですが)交響曲第1番ということでクラシック音楽にどっぷりじゃない層からも聴衆が来るといいなーと思ってるところです。
(ちなみに前聴いたのですがマーラーの交響曲は客が入るのとそう入らないのがあって、例えば1番とか5番とか目立ってポピュラーなのが売れる=比較的ライトな層も入ってくるということで)

ほんと常日頃もっと広く深く人生にマーラーを!と思ってます。まずは1番5番あたりでそこからもっと深みにはまってくれたらなあーとか思ってるのですが難しい。
来週を始めとするマーラーサイクル(なるべく多く行こうと思ってます)を通じてもうちょっと布教できたらなあ。がんばります。

あと次の週のバッハのミサ曲ロ短調のコンサートも行きたい。毎週末コンサートとは贅沢ですなあ。


今日の一曲はお休み。曲があるのに用意してなかった。ちょっと引き続きばたばたなので消化出来るのはいつになるやら。


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