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タイトルのテンションがあれですがその前に前回の続き。
今クロノス・カルテットがKickstarterでクラウドファンディング企画をやってるので寄付してきました。
クロノスは常に世界中の音楽家と協働し、彼らの新しい作品を演奏したり編曲の委託をしたりしていますがこのたびそういった活動を実現・支援するためにDavid Harrington Research & Development Fundを立ち上げました。音楽の作曲・編曲を委託したり演奏・録音するための基金ってことでいいのかな。
R&D Fund自体は前からあってリンク先にあるように様々な結果を出してきましたが、今回クラウドファンディングという形で寄付を募ることになったようです。
寄付金額に応じて様々な特典がありますが注目は25ドルでR&D Fundにより委託された曲のmp3録音(1曲)、35ドルでの前述を含む数曲のmp3録音、そして75ドルでクロノスの第1バイオリン奏者David Harringtonによる選曲のミックスCD。このミックスCDが欲しくて75ドル(+海外送料5ドル)寄付しました。あれだけ音楽の知識があって、そしてとにかく音楽に対する好奇心が強い人が選ぶミックスCD、楽しみすぎます。
(あと到底手が届かない高額寄付の特典も面白いですね。クロノスとディナーとかリハーサル見学とか、あとDavid Harringtonと電話で話すとか一緒に音楽ショッピングとか(これも上記と同じ理由で面白そう)。)
本題。
リハーサルに行くこと三度、本番まで1週間を切ってやっと昨日リハーサルで弾きました!
弾いたところでやっぱりちょろっとだけなんですがこれで指揮者のやってることも周りのオケの塩梅も分かってとりあえずオーケー。
あとは明日のリハーサルでちゃんとしたキーボードがあれば音の調整もばっちりになるはず。
こないだまたヴォーン=ウィリアムズの3番を通して聴いて「どうもつかみどころがないなー」と悩んでたのですがリハーサルで直に音楽に触れると自ずと身にしみて分かってくる不思議。
ほんといい曲です、3番。ものすごく懐かしい、でも存在し得ない場所の風が吹く。悲しさもあるけどその気持ちは遠く風化したようなところがあって。生で出会えて良かった。
こないだ山ほどコンサートがあるとここに書いたばかりなのにまた行くコンサートが増えました。
国立音楽アカデミーで6月3日と6日にピーターが弾いたり作曲した曲が演奏したり他にも結構音楽周り友達が弾いたりしてるので是非行きたい。なるべくどっちも行く。ほんと死ぬほどコンサート行く日々になりそう。
そんななかでこないだ大学の図書館に行ってブリテンの弦楽四重奏曲全集(第1~3番+3つのディヴェルティメント)とかウォルトンのバイオリン協奏曲+ブリテンのバイオリン協奏曲、そしてショスタコーヴィチの第9番+第15番のCDを借りて聴いたりしてます。
まだまだ消化出来てませんがとりあえずショスタコ15番面白い!ショスタコは15つの交響曲を書いててこれが最後の交響曲。もちろん最後の曲までにはまだいくつかありますが交響曲というジャンルの最後というのはなかなかsignificant。もっと余裕のあるときにじっくり浸かりたいです。
音楽もこんなに色々あって仕事もありでかなり頭も疲労してきてるのですがそれでもゲームは欠かさない。
ポケモンではブラック版の最初のポケモンだったツタージャを厳選してジャローダまで育ててました。速い!そしてくさタイプなので弱点多いながら堅い!努力値は素早さとHPに全振りしただけですがいいサポート役になりそう。というか私が使えるといいな。
そしてAge of Wonders 3ですがキャンペーンゲームは停滞中。
Elven Courtのミッション5をやってたのですが相変わらずのペースで進めてたため途中で「あと20ターン以内にクリア」が必要条件になってしまって、その時点で敵の4勢力が一つも撃破できてない上に同盟組んでるとこもできちゃったためこれは最初に戻ってやり直さないと無理と判断。
地下にいくつか街もらうところから結構時間切り詰め策を講じないといけないなあ・・・(高位ユニット生産とか穴掘りとか収入確保とか街によって役割分担?みたいな?)
・・・ということでここ数日はカスタムキャラ使ってランダムマップに潜って遊んでました。
コンサートの合間にそっちの感想も書きたいです。
(ただ当分コンサートの感想が続くかも・・・)
今日の一曲: ヴォーン=ウィリアムズ 交響曲第3番 第4楽章
とりあえずこの楽章はリハーサルで聴きました。そして生で聴いて身にしみました。
他の楽章と同じく地味ではあるのですが、でも味わい深い音楽。
マーラーの例でも見られるように交響曲は必ずしも純粋な器楽音楽である必要は無く、合唱やソロの歌い手が歌う交響曲、歌曲のような形式になってる交響曲の楽章も珍しくありません。
ただ交響曲で歌い手がステージ裏から言葉のない歌(ヴォカリーズ)をちょろっとだけ歌う交響曲はちょっと珍しいんじゃないかな。
この第4楽章では楽章の最初と最後、ステージ裏でソプラノ歌手がヴォカリーズを歌います。
歌のパートが楽器のソロみたいに扱われてる、というのが一番しっくりくる見方かな。
(例えばローマの松のトランペットソロとか幻想交響曲のオーボエソロとか、そういうステージ裏楽器ソロみたいに)
ただその歌のエフェクトが凄い。最初聴いたときなにか人間の声なんだけど人間の声じゃないような・・・これは何なんだ、どこからどうして聞こえてくるんだ、と思うような。
確かに音楽の一部ではあるんですが、別世界のものというかここにあるべきではないような感じまでしてしまう。
平たく言えば幽霊の声ですね。(イギリスですしそれっぽい雰囲気があります)
もちろん器楽の部分の音楽も美しいです。よく英語には「なつかしい」という言葉がないと言われますがヴォーン=ウィリアムズの音楽は懐かしいを体現していると思いますし、それをまた超えたものを表現していると思います。
なにか後ろ向きな方向に狂おしいいとおしさと寂しさと、すでにないもの、そもそも存在し得ないものへの憧れ、実際しない場所への望郷。それがこの交響曲では主に心の表面をスルーして深いところにじわじわくるのがたまらない。
そういう曲調でコール・アングレのソロなんて反則ですよ。あれは美しい。
やっぱり取っつきづらいというかしみこみづらいところはあると思いましたがこの時代にしては比較的短い交響曲ですので少し静かに耳を傾ける時間があればじっくり聴いて欲しいと思います。一番身に染み良いのは生演奏ですがちょっとレアかなあ・・・
リンクしたのはイギリスのオケとイギリスの指揮者による演奏。試聴箇所でほとんど楽器が聞こえない(汗)カップリングが5番で、こちらはもっととっつきやすい素晴らしい交響曲です。(あと両方に共通してるところも結構あるのでこの組み合わせはちょっと面白いかも)
今クロノス・カルテットがKickstarterでクラウドファンディング企画をやってるので寄付してきました。
クロノスは常に世界中の音楽家と協働し、彼らの新しい作品を演奏したり編曲の委託をしたりしていますがこのたびそういった活動を実現・支援するためにDavid Harrington Research & Development Fundを立ち上げました。音楽の作曲・編曲を委託したり演奏・録音するための基金ってことでいいのかな。
R&D Fund自体は前からあってリンク先にあるように様々な結果を出してきましたが、今回クラウドファンディングという形で寄付を募ることになったようです。
寄付金額に応じて様々な特典がありますが注目は25ドルでR&D Fundにより委託された曲のmp3録音(1曲)、35ドルでの前述を含む数曲のmp3録音、そして75ドルでクロノスの第1バイオリン奏者David Harringtonによる選曲のミックスCD。このミックスCDが欲しくて75ドル(+海外送料5ドル)寄付しました。あれだけ音楽の知識があって、そしてとにかく音楽に対する好奇心が強い人が選ぶミックスCD、楽しみすぎます。
(あと到底手が届かない高額寄付の特典も面白いですね。クロノスとディナーとかリハーサル見学とか、あとDavid Harringtonと電話で話すとか一緒に音楽ショッピングとか(これも上記と同じ理由で面白そう)。)
本題。
リハーサルに行くこと三度、本番まで1週間を切ってやっと昨日リハーサルで弾きました!
弾いたところでやっぱりちょろっとだけなんですがこれで指揮者のやってることも周りのオケの塩梅も分かってとりあえずオーケー。
あとは明日のリハーサルでちゃんとしたキーボードがあれば音の調整もばっちりになるはず。
こないだまたヴォーン=ウィリアムズの3番を通して聴いて「どうもつかみどころがないなー」と悩んでたのですがリハーサルで直に音楽に触れると自ずと身にしみて分かってくる不思議。
ほんといい曲です、3番。ものすごく懐かしい、でも存在し得ない場所の風が吹く。悲しさもあるけどその気持ちは遠く風化したようなところがあって。生で出会えて良かった。
こないだ山ほどコンサートがあるとここに書いたばかりなのにまた行くコンサートが増えました。
国立音楽アカデミーで6月3日と6日にピーターが弾いたり作曲した曲が演奏したり他にも結構音楽周り友達が弾いたりしてるので是非行きたい。なるべくどっちも行く。ほんと死ぬほどコンサート行く日々になりそう。
そんななかでこないだ大学の図書館に行ってブリテンの弦楽四重奏曲全集(第1~3番+3つのディヴェルティメント)とかウォルトンのバイオリン協奏曲+ブリテンのバイオリン協奏曲、そしてショスタコーヴィチの第9番+第15番のCDを借りて聴いたりしてます。
まだまだ消化出来てませんがとりあえずショスタコ15番面白い!ショスタコは15つの交響曲を書いててこれが最後の交響曲。もちろん最後の曲までにはまだいくつかありますが交響曲というジャンルの最後というのはなかなかsignificant。もっと余裕のあるときにじっくり浸かりたいです。
音楽もこんなに色々あって仕事もありでかなり頭も疲労してきてるのですがそれでもゲームは欠かさない。
ポケモンではブラック版の最初のポケモンだったツタージャを厳選してジャローダまで育ててました。速い!そしてくさタイプなので弱点多いながら堅い!努力値は素早さとHPに全振りしただけですがいいサポート役になりそう。というか私が使えるといいな。
そしてAge of Wonders 3ですがキャンペーンゲームは停滞中。
Elven Courtのミッション5をやってたのですが相変わらずのペースで進めてたため途中で「あと20ターン以内にクリア」が必要条件になってしまって、その時点で敵の4勢力が一つも撃破できてない上に同盟組んでるとこもできちゃったためこれは最初に戻ってやり直さないと無理と判断。
地下にいくつか街もらうところから結構時間切り詰め策を講じないといけないなあ・・・(高位ユニット生産とか穴掘りとか収入確保とか街によって役割分担?みたいな?)
・・・ということでここ数日はカスタムキャラ使ってランダムマップに潜って遊んでました。
コンサートの合間にそっちの感想も書きたいです。
(ただ当分コンサートの感想が続くかも・・・)
今日の一曲: ヴォーン=ウィリアムズ 交響曲第3番 第4楽章
とりあえずこの楽章はリハーサルで聴きました。そして生で聴いて身にしみました。
他の楽章と同じく地味ではあるのですが、でも味わい深い音楽。
マーラーの例でも見られるように交響曲は必ずしも純粋な器楽音楽である必要は無く、合唱やソロの歌い手が歌う交響曲、歌曲のような形式になってる交響曲の楽章も珍しくありません。
ただ交響曲で歌い手がステージ裏から言葉のない歌(ヴォカリーズ)をちょろっとだけ歌う交響曲はちょっと珍しいんじゃないかな。
この第4楽章では楽章の最初と最後、ステージ裏でソプラノ歌手がヴォカリーズを歌います。
歌のパートが楽器のソロみたいに扱われてる、というのが一番しっくりくる見方かな。
(例えばローマの松のトランペットソロとか幻想交響曲のオーボエソロとか、そういうステージ裏楽器ソロみたいに)
ただその歌のエフェクトが凄い。最初聴いたときなにか人間の声なんだけど人間の声じゃないような・・・これは何なんだ、どこからどうして聞こえてくるんだ、と思うような。
確かに音楽の一部ではあるんですが、別世界のものというかここにあるべきではないような感じまでしてしまう。
平たく言えば幽霊の声ですね。(イギリスですしそれっぽい雰囲気があります)
もちろん器楽の部分の音楽も美しいです。よく英語には「なつかしい」という言葉がないと言われますがヴォーン=ウィリアムズの音楽は懐かしいを体現していると思いますし、それをまた超えたものを表現していると思います。
なにか後ろ向きな方向に狂おしいいとおしさと寂しさと、すでにないもの、そもそも存在し得ないものへの憧れ、実際しない場所への望郷。それがこの交響曲では主に心の表面をスルーして深いところにじわじわくるのがたまらない。
そういう曲調でコール・アングレのソロなんて反則ですよ。あれは美しい。
やっぱり取っつきづらいというかしみこみづらいところはあると思いましたがこの時代にしては比較的短い交響曲ですので少し静かに耳を傾ける時間があればじっくり聴いて欲しいと思います。一番身に染み良いのは生演奏ですがちょっとレアかなあ・・・
リンクしたのはイギリスのオケとイギリスの指揮者による演奏。試聴箇所でほとんど楽器が聞こえない(汗)カップリングが5番で、こちらはもっととっつきやすい素晴らしい交響曲です。(あと両方に共通してるところも結構あるのでこの組み合わせはちょっと面白いかも)
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なんだかまだ自覚がないのですが久しぶりにばたばたとしそうな一週間に突入です。
そして物理的に動く以外でも事前に動く部分もたくさんあり。
どうやら自分周りは音楽関連イベントラッシュのようです。ということでこれからしばらくの間にある楽しみなことなどなどをざっと紹介エントリー。
まずは明日・木曜日とリハーサルがあってもう土曜日本番のこのコンサート。
そして物理的に動く以外でも事前に動く部分もたくさんあり。
どうやら自分周りは音楽関連イベントラッシュのようです。ということでこれからしばらくの間にある楽しみなことなどなどをざっと紹介エントリー。
まずは明日・木曜日とリハーサルがあってもう土曜日本番のこのコンサート。
Stonnington Symphony Orchestra
Malvern Town Hallシリーズ コンサート1
2014年5月31日(土)16時開演
指揮者:Mark Shiell
Frederick Septimus Kelly 弦楽のためのエレジー
ジョージ・バターワース 「緑の枝垂れ柳の岸辺」
エドワード・エルガー チェロ協奏曲(チェロ:Kalina Krusteva)
ヴォーン=ウィリアムズ 交響曲第3番「田園交響曲」(ソプラノ:Alexandra Flood)
何度か書いてますがヴォーン=ウィリアムズでちょろっと弾きます。イギリスと第一次世界大戦の余韻とが集まったプログラム、どう仕上がるか(&他の曲を聴くのが)楽しみです。
で、木曜はリハーサルなのですがリハーサル行く前に先生のリサイタルがあります。
Melbourne Recital CentreのSalonで、詳細はこちら。どうやら売り切れてるようですね。
先生が得意とするシューベルトももちろんですがリストのピアノソナタを先生がどう弾くのか興味津々です。リストがそんな好きでない私でもピアノソナタは特別なピアノ作品だと思っています。(いつかもっと年齢を重ねてチャレンジしたい気持ちもあります)色んな深いところのある曲が何を見せてくれるか楽しみ。
金曜の夜は友達に誘われたメル響のトリビアナイト(クイズ大会)。
クイズはまあ楽しくやるし音楽は楽しく聴くとして何着てけばいいのかな。ご飯とお酒も出る(別に購入とあるけどどういうシステムなんだ)場なのでそれなりの格好をしてかなきゃ、でもそれなりの格好ってなんなんだろう(汗)イベントの詳しい内容もまだ何も知らないので色々行ってからのお楽しみか。
6月2日の夜はAustralian Chamber Orchestraのコンサート「Timeline」を聴きに行きます。
エレクトロポップ界の刺客(?)The Presetsをゲストに迎え紀元前4万年から現在まで音楽の歴史を通して様々なジャンル・形態の音楽を展開するコンサート。
ここ1~2週間ほどSpotifyにこのコンサートに使われる楽曲の185曲・20時間にわたるプレイリストを何日かに分けて聴いたのですがあまりにも色んな音楽がありすぎてコンサートとしてどういう感じになるのか全く見当が付かない。ただ豪他都市でのコンサートのレビューが「Chaos」って言葉を使ってたのでカオス期待。わくわくです。
昨日3MBSのRadiothonの一部として以前聴きに行った同門のピアノ友達のトリオPlexusの演奏が放送されましたが彼らは今週末、そして来週末と2回コンサートをやるそうです。私は8日の昼のコンサートを予約しました。引き続きオーストラリアの新しい作品の演奏も多くありますが、ここで演奏されるメシアンは初めて聴く予定。日頃私がメシアンを精力的に弾いてるのをうらやましく思ってくれてるのでこれは聴きにいかなきゃ。
そしてその8日の夜にまた行くコンサートが。こないだたまたまHamer Hallの外でお知らせを見つけてこれは行かなきゃ!と思ったやつ。
毎年開催のMelbourne International Jazz Festivalの一部としてなんと!Gary BurtonとChick Coreaがデュエットを弾きに来ると!
去年いろんな縁で聴くようになったこの2人の演奏が生で聴けるといっちゃあ逃すわけには行きません。初めてのジャズコンサートです。
で、まだチケットは予約してないけど6月にMelbourne Recital Centreでビオラ奏者Maxim Rysanovのリサイタルがありますし、あと11月にロンドン交響楽団がメルボルンに来てGergiev指揮でオールロシアでがっつりエキサイティングなプログラムを演奏するのも予約したい。
それに加えて諸々メル響のコンサートもありますし、とにかく行きたいコンサートがたくさん。
そうそう、メル響といえば7月の末に(両親がメルボルンに来たときに一緒に)マーラー1番をやるそうで、11月にマーラー2番をやるそうですがそれがどうもマーラーの交響曲を数年かけて全部やるサイクルプロジェクトらしいです。ということはこれから近いうちに(たぶん再来年)6番とか7番とかもまた生で聞けるということで。何せ時間はかかるので引き延ばされますが壮大なプロジェクトの始まりです。
さて、かなり長くなってしまって一つ音楽イベントで書けてないのがあるのですがちょっとそれは別方面なのでまた次回エントリーの頭に来るように紹介したいです。
今日の一曲: パウル・ヒンデミット 組曲「1922年」第2楽章「シミー」
こないだ大学で3枚ほどCDを借りたのですがそれはまだ1回聴いただけなのでぼちぼち。
最近ちょっとピアノが停滞気味なところでちょっと新しく始めてちょっとばかり再活性のきっかけになるようなところがあったこの曲を。
第1次世界大戦後のドイツで「狂騒の20年代」と呼ばれる世界的な文化の変化の波がヨーロッパに押し寄せる中花開いた流行の音楽をモチーフにしたこの組曲「1922年」組曲。
ヒンデミット自身は流行してた音楽をベースにしてそんなに音楽的な深さとかはない的な扱いをしていたようですが、リアルタイムの音楽による時代レポみたいな作品になってる面もあって今となっては貴重だと思います。
(ちなみに1922年だったらヒンデミットは25歳くらいだったかな。年齢としてざっくりいえば流行に飛びつくほど若くもないけど古い価値観にとらわれるほど年を重ねてもいない、冷静なお年頃か)
第2楽章「シミー」は(他の楽章にあるボストン・ワルツやラグタイムもそうですが)当時流行したジャズ音楽に合わせて踊りの名前。なかなかヒンデミット色が強い曲で元の音楽がどんな感じか想像つかないのですが(これから探しに行きます)、1920年代の文化を語る上では結構重要なキーワード。
何度か書いてますがヴォーン=ウィリアムズでちょろっと弾きます。イギリスと第一次世界大戦の余韻とが集まったプログラム、どう仕上がるか(&他の曲を聴くのが)楽しみです。
で、木曜はリハーサルなのですがリハーサル行く前に先生のリサイタルがあります。
Melbourne Recital CentreのSalonで、詳細はこちら。どうやら売り切れてるようですね。
先生が得意とするシューベルトももちろんですがリストのピアノソナタを先生がどう弾くのか興味津々です。リストがそんな好きでない私でもピアノソナタは特別なピアノ作品だと思っています。(いつかもっと年齢を重ねてチャレンジしたい気持ちもあります)色んな深いところのある曲が何を見せてくれるか楽しみ。
金曜の夜は友達に誘われたメル響のトリビアナイト(クイズ大会)。
クイズはまあ楽しくやるし音楽は楽しく聴くとして何着てけばいいのかな。ご飯とお酒も出る(別に購入とあるけどどういうシステムなんだ)場なのでそれなりの格好をしてかなきゃ、でもそれなりの格好ってなんなんだろう(汗)イベントの詳しい内容もまだ何も知らないので色々行ってからのお楽しみか。
6月2日の夜はAustralian Chamber Orchestraのコンサート「Timeline」を聴きに行きます。
エレクトロポップ界の刺客(?)The Presetsをゲストに迎え紀元前4万年から現在まで音楽の歴史を通して様々なジャンル・形態の音楽を展開するコンサート。
ここ1~2週間ほどSpotifyにこのコンサートに使われる楽曲の185曲・20時間にわたるプレイリストを何日かに分けて聴いたのですがあまりにも色んな音楽がありすぎてコンサートとしてどういう感じになるのか全く見当が付かない。ただ豪他都市でのコンサートのレビューが「Chaos」って言葉を使ってたのでカオス期待。わくわくです。
昨日3MBSのRadiothonの一部として以前聴きに行った同門のピアノ友達のトリオPlexusの演奏が放送されましたが彼らは今週末、そして来週末と2回コンサートをやるそうです。私は8日の昼のコンサートを予約しました。引き続きオーストラリアの新しい作品の演奏も多くありますが、ここで演奏されるメシアンは初めて聴く予定。日頃私がメシアンを精力的に弾いてるのをうらやましく思ってくれてるのでこれは聴きにいかなきゃ。
そしてその8日の夜にまた行くコンサートが。こないだたまたまHamer Hallの外でお知らせを見つけてこれは行かなきゃ!と思ったやつ。
毎年開催のMelbourne International Jazz Festivalの一部としてなんと!Gary BurtonとChick Coreaがデュエットを弾きに来ると!
去年いろんな縁で聴くようになったこの2人の演奏が生で聴けるといっちゃあ逃すわけには行きません。初めてのジャズコンサートです。
で、まだチケットは予約してないけど6月にMelbourne Recital Centreでビオラ奏者Maxim Rysanovのリサイタルがありますし、あと11月にロンドン交響楽団がメルボルンに来てGergiev指揮でオールロシアでがっつりエキサイティングなプログラムを演奏するのも予約したい。
それに加えて諸々メル響のコンサートもありますし、とにかく行きたいコンサートがたくさん。
そうそう、メル響といえば7月の末に(両親がメルボルンに来たときに一緒に)マーラー1番をやるそうで、11月にマーラー2番をやるそうですがそれがどうもマーラーの交響曲を数年かけて全部やるサイクルプロジェクトらしいです。ということはこれから近いうちに(たぶん再来年)6番とか7番とかもまた生で聞けるということで。何せ時間はかかるので引き延ばされますが壮大なプロジェクトの始まりです。
さて、かなり長くなってしまって一つ音楽イベントで書けてないのがあるのですがちょっとそれは別方面なのでまた次回エントリーの頭に来るように紹介したいです。
今日の一曲: パウル・ヒンデミット 組曲「1922年」第2楽章「シミー」
こないだ大学で3枚ほどCDを借りたのですがそれはまだ1回聴いただけなのでぼちぼち。
最近ちょっとピアノが停滞気味なところでちょっと新しく始めてちょっとばかり再活性のきっかけになるようなところがあったこの曲を。
第1次世界大戦後のドイツで「狂騒の20年代」と呼ばれる世界的な文化の変化の波がヨーロッパに押し寄せる中花開いた流行の音楽をモチーフにしたこの組曲「1922年」組曲。
ヒンデミット自身は流行してた音楽をベースにしてそんなに音楽的な深さとかはない的な扱いをしていたようですが、リアルタイムの音楽による時代レポみたいな作品になってる面もあって今となっては貴重だと思います。
(ちなみに1922年だったらヒンデミットは25歳くらいだったかな。年齢としてざっくりいえば流行に飛びつくほど若くもないけど古い価値観にとらわれるほど年を重ねてもいない、冷静なお年頃か)
第2楽章「シミー」は(他の楽章にあるボストン・ワルツやラグタイムもそうですが)当時流行したジャズ音楽に合わせて踊りの名前。なかなかヒンデミット色が強い曲で元の音楽がどんな感じか想像つかないのですが(これから探しに行きます)、1920年代の文化を語る上では結構重要なキーワード。
「シミー」は今でもある胸を揺らすような動きのダンスで、特にフラッパーと呼ばれる若い女性ダンサーが踊るものだったそうで。その「フラッパー」について調べてみると当時の女性の服装や態度、行動やライフスタイルの(前の時代から比べて)劇的な変化の話につながり。
読み進めていくと以前NGVで見に行ったアール・デコ展や映画「シャネルとストラヴィンスキー」なんかで見たような話にどんどん繋がっててものすごく面白い。
その当時の若い女性の膝丈のすとんとしたドレスや車の運転、飲酒や喫煙、性的な奔放さなどについてWikipediaで記述を見てるだけでもそれが前の世代の価値観とは全く違う、考えられないようなものであったのがちょっと伺えて。もしかしたら「古い時代の人」にとっては眉をひそめるというか言語道断、abominableなものだったんじゃないかな。
そういう視点でフラッパーの像について考えてみると彼女たちがちょっとした「魔物」のように思えてくるというか。夜の街を闊歩して自由に振る舞い自由に男性と付き合い、大胆なダンスを踊り、性的な奔放さや酒とたばこのイメージが古い価値観ではグロテスクに写る。そんなイメージでこの「シミー」を弾きたいな、と思いました。
(で、さらに広げて時代の他の側面から他の楽章のイメージを広げてみたりしたい)
そんなわけで1922年組曲、いつか演奏するときにどういう形になるかは分かりませんがちょっとまた色々イメージを膨らませて形にしてみたい欲が出てきました。やっぱり「夜の音楽」がお気に入りなんですがね、「シミー」もまた魅力的です。
リンクしたのは手持ちの録音。リヒテルの20世紀音楽の演奏を集めたCDです。こんな曲も弾いてたんだーというのも結構あり、1922年組曲もその一つ。
ちょっと古い録音ですが自由自在な第2楽章、ロシアンマッチョな第5楽章など聴いてて面白いです。もちろん素晴らしい演奏ですが面白さもある。
私もいつか自分なりに魅力的な演奏を目指したいです。
読み進めていくと以前NGVで見に行ったアール・デコ展や映画「シャネルとストラヴィンスキー」なんかで見たような話にどんどん繋がっててものすごく面白い。
その当時の若い女性の膝丈のすとんとしたドレスや車の運転、飲酒や喫煙、性的な奔放さなどについてWikipediaで記述を見てるだけでもそれが前の世代の価値観とは全く違う、考えられないようなものであったのがちょっと伺えて。もしかしたら「古い時代の人」にとっては眉をひそめるというか言語道断、abominableなものだったんじゃないかな。
そういう視点でフラッパーの像について考えてみると彼女たちがちょっとした「魔物」のように思えてくるというか。夜の街を闊歩して自由に振る舞い自由に男性と付き合い、大胆なダンスを踊り、性的な奔放さや酒とたばこのイメージが古い価値観ではグロテスクに写る。そんなイメージでこの「シミー」を弾きたいな、と思いました。
(で、さらに広げて時代の他の側面から他の楽章のイメージを広げてみたりしたい)
そんなわけで1922年組曲、いつか演奏するときにどういう形になるかは分かりませんがちょっとまた色々イメージを膨らませて形にしてみたい欲が出てきました。やっぱり「夜の音楽」がお気に入りなんですがね、「シミー」もまた魅力的です。
リンクしたのは手持ちの録音。リヒテルの20世紀音楽の演奏を集めたCDです。こんな曲も弾いてたんだーというのも結構あり、1922年組曲もその一つ。
ちょっと古い録音ですが自由自在な第2楽章、ロシアンマッチョな第5楽章など聴いてて面白いです。もちろん素晴らしい演奏ですが面白さもある。
私もいつか自分なりに魅力的な演奏を目指したいです。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
久々の企画エントリー楽しかったのでまたトピックがまとまれば何かやりたいです。
ちょっと最近音楽関連で色々面白い報せが入ってきてるのですが今日は昨日行ったコンサートの感想などがメインなのでとりあえず一つだけ。
来週の金曜日の夜にメル響のトリビアナイト(クイズ大会)があるのに先駆けて豪新聞The Ageオンライン版がメル響と組んでインタラクティブ形式のクラシック音楽クイズの企画をアップしました。こちらです。全部で10問。
クラシック音楽の知識としては初級~中級くらい。英語もそんなに難しくない(口頭で言われた分は文字でもでます)。ただ各問題30秒の制限時間があり、スコアには各問題の残り時間がカウントされるため高いスコアを狙うには英語の能力も必要です。
ただこのクイズ、映像部分がかなり良い。チェレスタやシンバル、コントラファゴットの改良版コントラフォルテの活躍が音で聴けるだけでなく映像でクローズアップで見られます。そこら辺もお楽しみに。
昨日は大学時代にトリオを組んでたバイオリン弾き友達(ピアノ、バイオリン、ホルンでブラームス弾いてました)と会ってお茶しました。彼女はいまドイツ在住でバロックバイオリン(古楽器)専門で弾いているそう。結婚した相手がこれまた大学の同級生なのですが指揮者で、ドイツを中心にヨーロッパでオペラを主として指揮しているそうで(同じドイツでもたまに拠点が変わるらしい)、今回彼がオーストラリアでオケ指揮するのに会わせて一時帰国したそう。
色々話しました。主に向こうでの音楽事情や図書館事情、気候やお国柄などなど。どうもドイツは日照が少ない土地らしい。来年あたりヨーロッパに旅行いこうかなー・・・とか思うようになったのですが夏一択ぽいです。そんな夏も曇りが多く涼しいらしいですが。
で、夜はその友達の旦那さんが指揮するメル響コンサートへ。メルボルン・タウンホールのシリーズで司会あり、ちょっとくだけたエレメントありのコンサート。そしてタイトルにもあるとおり子供やおとぎ話に関するプログラム。(子供連れのお客さんも結構いました)
司会の方も言ったとおり子供のための、子供に関する題材だからって単純だったり純朴な方がいいとは限らないですし、クラシックの作品でもそういう作品だからって侮っちゃあいけません。ちゃんとしっかりしたプログラムです。
メルボルン交響楽団「Musical Tales from the Childhood」
指揮:Nicholas Carter
司会:Eddie Perfect
モーリス・ラヴェル 組曲「マ・メール・ロワ」
リヒャルト・シュトラウス 二重小協奏曲 (クラリネット:David Thomas、ファゴット:Jack Schiller)
(休憩)
レオポルド・モーツァルト 「おもちゃの交響曲」
エンゲルベルト・フンパーディンク オペラ「ヘンゼルとグレーテル」組曲
(アンコール: ベンジャミン・ブリテン 「青少年のための管弦楽入門」最後のフーガ)
最初のラヴェルはちょっとイマイチだったかなー・・・好きな曲だからの思い入れもあるのですがどうもアンサンブルが不安定で。比較的シンプルな曲とはいえラヴェルの作品はほんと求められる精密さが半端ない。
シュトラウスは初めましての曲でした。リヒャルト・シュトラウスといえば後期ロマン派=19世紀末に活躍のイメージが強いですが、彼は長生きで1949年、85歳まで生きてるんです。第2次世界大戦が終わってもまだ数年生きてて、あの前衛音楽がぐいぐい広がった時代にこういう小規模で古風な作品を書いて。色々思いが渦巻きます。
クラリネットもファゴットもソリストになることは比較的少ない楽器ですが特にソリストとしてのファゴットがかっこよかった!もちろんオケでソロを弾くときもかっこいいですがこれはまた別の輝き。今後ファゴットが輝く曲としてプッシュしていきたいです。
有名なモーツァルトの父、レオポルド・モーツァルトの作品(とされている)おもちゃの交響曲ではメル響の打楽器奏者たちに加えて司会の方、そして抽選により選ばれた一般の方2人が打楽器+おもちゃの楽器を演奏しました。ちょっとしたハプニングやユーモアに笑いどころたくさんだったのですが、第3楽章で繰り返し毎にテンポが速くなるのにはみんな完全に本気モード。でも楽しそうでした。そして見てて楽しかった。
指揮者のホームグラウンドがオペラということで期待していた「ヘンゼルとグレーテル」。最初から最後まで素晴らしかったです。指揮してるたたずまいとか音楽性とか、知らなかったらオーストラリアの指揮者とは思わないなあ、と思うほどドイツのオペラのスタイルがネイティブになってる印象。いい演奏を聴かせてもらいました。
(ちなみにこの「ヘンゼルとグレーテル」の「夕暮れの祈り」のシーンを前回初めて聴いたのもメル響の演奏でした。Markus Stenzの指揮だったかな、アンコールとして演奏されてものすごく気になっていたのです)
そして最後にアンコールのブリテン。このアンコールは以前このタウンホールでメル響で聴いたのですがよくあるアンコールなんですかね。(ただ前回の突っ走るような感じと違って今回は堅実な演奏でした)ものすごく楽しく終わるアンコール。
全体を通してユーモアからシリアスまで広く楽しめたコンサートでした。割と短めで小規模の曲が多く、全体的に軽めのコンサートでしたが質は高い演奏&プログラム。こういう趣のコンサートもいいですね。
これからちょっと色々慌ただしくなるのですが、その慌ただしい一部は最初に書いた音楽関連で面白い報せなのでまた次回にまとめたいと思います。
贅沢なほど色々インプットがめまぐるしいのが落ち着いたらもちょっとアウトプット(主にピアノ)のことも考えたい。逆に言えばそれまで考えられない(汗)
今日の一曲: エンゲルベルト・フンパーディンク オペラ「ヘンゼルとグレーテル」より「日暮れの祈りとパントマイム」
フンパーディンクってこの曲を聴くまで全然知らない作曲家で、どうもこの曲が唯一有名な曲らしいのですが、でも今回組曲を聴いてとにかく良い音楽を書く作曲家で、割と重要な作曲家であることを実感しました。
フンパーディンクはワーグナーと同世代で同じドイツで同じくオペラを得意とする作曲家。
実際ワーグナーの下で作曲していたこともあって、例えばヘンゼルとグレーテルだったら序曲のホルンの使い方とか似てるなーと思うこともあるのですが、全体の表現は違うところにある印象。
今回のコンサートのプログラムにあったのですが、この時代はワーグナーの指輪サイクルを始めとした独特のオペラ群でオペラというジャンル(そしてロマン派というスタイル)がどんづまりに来てしまった的な雰囲気があったのが、このフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」のような作品で別に活路ができた、みたいな側面があったようで。
ワーグナーがものすごくradicalなことをして巨大で素晴らしい世界を作り上げ、音楽の道の果てまで行ったこともすごいですが、フンパーディンクのように地味ながらも良い音楽を作り続けることでまた別の道を見つけるのもまた同じくらい凄いことなんだろうな。
とにかく聴けば聴くほどちゃんとしっかりして素晴らしい音楽なんですよ、ヘンゼルとグレーテル。その中でもこの第2幕、ヘンゼルとグレーテルが森で眠る前に祈るシーンの美しさ。
14人の天使が2人を守りますよう、みたいな祈りなんですけど宗教的なテイストはそんなに濃くない、純粋な美しさと慎ましい神々しさがある音楽。オペラだけどオケの作る音が完成してる世界。
その美しさのためオペラの一部だけ収録されてる録音とかでもこの曲は必ず収録されているみたいですよ。
私も少なくともこの曲は、そしてできたらオペラ全体の録音を入手したいところ。
とりあえずは試聴のある録音をリンクしました。第2幕の最後なのでこのCDだと1枚目の最後の2トラックくらいかな。
ただジャケットの絵がオペラ方面よりはもともとのグリム童話方面のテイストなのがちょっと気になります(笑)
久々の企画エントリー楽しかったのでまたトピックがまとまれば何かやりたいです。
ちょっと最近音楽関連で色々面白い報せが入ってきてるのですが今日は昨日行ったコンサートの感想などがメインなのでとりあえず一つだけ。
来週の金曜日の夜にメル響のトリビアナイト(クイズ大会)があるのに先駆けて豪新聞The Ageオンライン版がメル響と組んでインタラクティブ形式のクラシック音楽クイズの企画をアップしました。こちらです。全部で10問。
クラシック音楽の知識としては初級~中級くらい。英語もそんなに難しくない(口頭で言われた分は文字でもでます)。ただ各問題30秒の制限時間があり、スコアには各問題の残り時間がカウントされるため高いスコアを狙うには英語の能力も必要です。
ただこのクイズ、映像部分がかなり良い。チェレスタやシンバル、コントラファゴットの改良版コントラフォルテの活躍が音で聴けるだけでなく映像でクローズアップで見られます。そこら辺もお楽しみに。
昨日は大学時代にトリオを組んでたバイオリン弾き友達(ピアノ、バイオリン、ホルンでブラームス弾いてました)と会ってお茶しました。彼女はいまドイツ在住でバロックバイオリン(古楽器)専門で弾いているそう。結婚した相手がこれまた大学の同級生なのですが指揮者で、ドイツを中心にヨーロッパでオペラを主として指揮しているそうで(同じドイツでもたまに拠点が変わるらしい)、今回彼がオーストラリアでオケ指揮するのに会わせて一時帰国したそう。
色々話しました。主に向こうでの音楽事情や図書館事情、気候やお国柄などなど。どうもドイツは日照が少ない土地らしい。来年あたりヨーロッパに旅行いこうかなー・・・とか思うようになったのですが夏一択ぽいです。そんな夏も曇りが多く涼しいらしいですが。
で、夜はその友達の旦那さんが指揮するメル響コンサートへ。メルボルン・タウンホールのシリーズで司会あり、ちょっとくだけたエレメントありのコンサート。そしてタイトルにもあるとおり子供やおとぎ話に関するプログラム。(子供連れのお客さんも結構いました)
司会の方も言ったとおり子供のための、子供に関する題材だからって単純だったり純朴な方がいいとは限らないですし、クラシックの作品でもそういう作品だからって侮っちゃあいけません。ちゃんとしっかりしたプログラムです。
メルボルン交響楽団「Musical Tales from the Childhood」
指揮:Nicholas Carter
司会:Eddie Perfect
モーリス・ラヴェル 組曲「マ・メール・ロワ」
リヒャルト・シュトラウス 二重小協奏曲 (クラリネット:David Thomas、ファゴット:Jack Schiller)
(休憩)
レオポルド・モーツァルト 「おもちゃの交響曲」
エンゲルベルト・フンパーディンク オペラ「ヘンゼルとグレーテル」組曲
(アンコール: ベンジャミン・ブリテン 「青少年のための管弦楽入門」最後のフーガ)
最初のラヴェルはちょっとイマイチだったかなー・・・好きな曲だからの思い入れもあるのですがどうもアンサンブルが不安定で。比較的シンプルな曲とはいえラヴェルの作品はほんと求められる精密さが半端ない。
シュトラウスは初めましての曲でした。リヒャルト・シュトラウスといえば後期ロマン派=19世紀末に活躍のイメージが強いですが、彼は長生きで1949年、85歳まで生きてるんです。第2次世界大戦が終わってもまだ数年生きてて、あの前衛音楽がぐいぐい広がった時代にこういう小規模で古風な作品を書いて。色々思いが渦巻きます。
クラリネットもファゴットもソリストになることは比較的少ない楽器ですが特にソリストとしてのファゴットがかっこよかった!もちろんオケでソロを弾くときもかっこいいですがこれはまた別の輝き。今後ファゴットが輝く曲としてプッシュしていきたいです。
有名なモーツァルトの父、レオポルド・モーツァルトの作品(とされている)おもちゃの交響曲ではメル響の打楽器奏者たちに加えて司会の方、そして抽選により選ばれた一般の方2人が打楽器+おもちゃの楽器を演奏しました。ちょっとしたハプニングやユーモアに笑いどころたくさんだったのですが、第3楽章で繰り返し毎にテンポが速くなるのにはみんな完全に本気モード。でも楽しそうでした。そして見てて楽しかった。
指揮者のホームグラウンドがオペラということで期待していた「ヘンゼルとグレーテル」。最初から最後まで素晴らしかったです。指揮してるたたずまいとか音楽性とか、知らなかったらオーストラリアの指揮者とは思わないなあ、と思うほどドイツのオペラのスタイルがネイティブになってる印象。いい演奏を聴かせてもらいました。
(ちなみにこの「ヘンゼルとグレーテル」の「夕暮れの祈り」のシーンを前回初めて聴いたのもメル響の演奏でした。Markus Stenzの指揮だったかな、アンコールとして演奏されてものすごく気になっていたのです)
そして最後にアンコールのブリテン。このアンコールは以前このタウンホールでメル響で聴いたのですがよくあるアンコールなんですかね。(ただ前回の突っ走るような感じと違って今回は堅実な演奏でした)ものすごく楽しく終わるアンコール。
全体を通してユーモアからシリアスまで広く楽しめたコンサートでした。割と短めで小規模の曲が多く、全体的に軽めのコンサートでしたが質は高い演奏&プログラム。こういう趣のコンサートもいいですね。
これからちょっと色々慌ただしくなるのですが、その慌ただしい一部は最初に書いた音楽関連で面白い報せなのでまた次回にまとめたいと思います。
贅沢なほど色々インプットがめまぐるしいのが落ち着いたらもちょっとアウトプット(主にピアノ)のことも考えたい。逆に言えばそれまで考えられない(汗)
今日の一曲: エンゲルベルト・フンパーディンク オペラ「ヘンゼルとグレーテル」より「日暮れの祈りとパントマイム」
フンパーディンクってこの曲を聴くまで全然知らない作曲家で、どうもこの曲が唯一有名な曲らしいのですが、でも今回組曲を聴いてとにかく良い音楽を書く作曲家で、割と重要な作曲家であることを実感しました。
フンパーディンクはワーグナーと同世代で同じドイツで同じくオペラを得意とする作曲家。
実際ワーグナーの下で作曲していたこともあって、例えばヘンゼルとグレーテルだったら序曲のホルンの使い方とか似てるなーと思うこともあるのですが、全体の表現は違うところにある印象。
今回のコンサートのプログラムにあったのですが、この時代はワーグナーの指輪サイクルを始めとした独特のオペラ群でオペラというジャンル(そしてロマン派というスタイル)がどんづまりに来てしまった的な雰囲気があったのが、このフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」のような作品で別に活路ができた、みたいな側面があったようで。
ワーグナーがものすごくradicalなことをして巨大で素晴らしい世界を作り上げ、音楽の道の果てまで行ったこともすごいですが、フンパーディンクのように地味ながらも良い音楽を作り続けることでまた別の道を見つけるのもまた同じくらい凄いことなんだろうな。
とにかく聴けば聴くほどちゃんとしっかりして素晴らしい音楽なんですよ、ヘンゼルとグレーテル。その中でもこの第2幕、ヘンゼルとグレーテルが森で眠る前に祈るシーンの美しさ。
14人の天使が2人を守りますよう、みたいな祈りなんですけど宗教的なテイストはそんなに濃くない、純粋な美しさと慎ましい神々しさがある音楽。オペラだけどオケの作る音が完成してる世界。
その美しさのためオペラの一部だけ収録されてる録音とかでもこの曲は必ず収録されているみたいですよ。
私も少なくともこの曲は、そしてできたらオペラ全体の録音を入手したいところ。
とりあえずは試聴のある録音をリンクしました。第2幕の最後なのでこのCDだと1枚目の最後の2トラックくらいかな。
ただジャケットの絵がオペラ方面よりはもともとのグリム童話方面のテイストなのがちょっと気になります(笑)
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
思いの外ネタが早く固まったので早速投下。
ちょっとiTunesのライブラリを漁っていて思ったのですが、結構短い曲でいい音楽ってのもありますね。
ゲームの音楽とかビートルズアンソロジーのリハ・スピーチ部分とかエスニック音楽のサンプルとか変奏曲のトラック分けとかそういったものが結構あるにしても、例えば1分30秒未満(設定理由は後述)のトラックは960曲くらいライブラリに存在しています。これは全部で9700曲オーバーの中の10%に相当。
クラシックの音楽ってコンサートからの連想でちょっと長めなイメージがあるかな、と思うのですが今回はそんな短い時間の中でも楽しめる、短いからといってあなどれない魅力を持った曲を紹介したいと思います。
自分のiTunesライブラリを時間でソートして短い側をざっと見た感じ1分くらいなら(1分くらいでも)紹介出来る曲は集まりそうだなーと思いました。1分未満だと「良い曲」は限られてくるので1分から1分半の演奏時間でしっかり楽しめる曲を選びました。もちろん同じ曲でも演奏によってテンポが違い演奏時間も変わってくるのですが今回選んだ曲はそれを考慮してもだいたい1分~90秒に収まるはず。
それではコレクションへ。括弧内は手持ちの録音の演奏時間を目安として。
(1)フランツ・リスト 超絶技巧練習曲第1番「前奏曲」(52秒)
正にオープニングにふさわしい華やかな練習曲。1分もないとはいえしっかり技巧を披露する場所があり、練習曲とはいえ爆発するような色彩とめくるめく展開も備えている、一曲の音楽として欠ける要素はないしっかりした音楽。マジックショーにしては短く、挨拶にしてはインパクトが強い、ちょっとした音楽のびっくり箱。実際の時間より短く、あっという間に過ぎていくので聴き逃さないように注意です。
(2)レナード・バーンスタイン 「ウェスト・サイド物語」のシンフォニック・ダンスより「スケルツォ」(1分18秒)
このブログでも何回か言及した、若者同士の抗争の現実の狭間で見る自由の夢。スケルツォは交響曲でいうとちょっとした息抜きの役割を(本来)担うようなところがありますが、盛り上がるダンスナンバーともロマンチックな歌のナンバーとも違うこの短い合間の曲も確かにそういう感じですね。なので本来は「全体のうちの一部」として楽しむ曲ではありますがこれ単品でも十分素敵な曲です。心に1分18秒ぶんのすき間が出来て、そこからそよ風が吹く感じ。
(3)エドワード・エルガー 「エニグマ変奏曲」より第7変奏「Troyte」(58秒)
エルガーの「エニグマ変奏曲」はその各変奏がエルガーの身の回りの人物を描写する作品。58秒で人間1人を描くというのは難しいですがエルガーは見事にそれをやってのけています。このめまぐるしい音楽を聴いてる中でTroyteなる人物の気質や動き方、しゃべり方なんかが浮かんでくるだけでなくそのキャラクターが愛しく思え、エルガーがこの人物を愛を持って描いてるのも分かる。1分未満で人1人ちょっと好きになれる音楽というのもちょっと珍しいですね。
(4)ピョートル・チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」より「中国の踊り」(1分11秒)
くるみ割り人形がそもそもミニチュアの世界のお話でちまっとした魅力が溢れる曲が多いですが、この曲に特にスポットライトを。その異国的な雰囲気・キャラクター描写だけでなく各楽器のパートにちゃんと弾き応えがあるのがこの曲のすごいところ。メインであるピッコロのソロももちろんですし、伴奏してるファゴットやクラリネットのパートもシンプルに思えますがしっかり作りこんである。精密なミニチュアです。
(5)ヨハン・セバスチャン・バッハ コラール前奏曲「キリストは死の縄目につながれたり」(1分20秒)
コラール前奏曲はキリスト教の教会で礼拝の際みんなで歌うコラールの前にオルガンが演奏する曲で、この後合唱が同じ曲に合わせて歌います。コラールは大抵何番も繰り返しがあるのですがコラール前奏曲は1回のみ演奏、そして合唱なしでオルガンの演奏だけ比較的さらっと聴ける(私は器楽のほうが耳が馴染みやすいです)。コラール前奏曲を集めたCDならオルガンの音色の多様さをいろんな短い曲で味わえたり、コラール前奏曲と共通する題材でバッハの他の音楽を聴き広げるスターティングポイントとしても可能性があります。
(6)パウル・ヒンデミット 「葬送音楽」第2楽章(44秒)
ヒンデミットが英国王ジョージ5世の葬儀のために依頼されて一晩で書いたこのビオラと弦楽のための「葬送音楽」。全体も短い曲ですが、4つの楽章一つ一つ、そして全体としての完成度も魅力もなかなか凄い曲です。その中で1番短い第2楽章は静かな悲しさと美しいビオラのメロディーが印象的。体感時間でもため息3つほどの長さですが、もしかしたら初聴きでは一番印象に残る楽章になるかもしれません。
(7)ガブリエル・フォーレ 前奏曲第8番(1分11秒)
去年のリサイタルのプログラムに入れた曲(ただし演奏時間は自分のではないです)。こんなに短いのにこんなに難しい、が弾いた印象でしたが聴く分には魅力的な曲。短い時間の中で色彩や明暗や性格が何転もして、軽やかながらもいろんな要素が凝縮された音楽。優雅だけれど精密で、弾くだけでなく聴くにもちょっと耳を鋭くしないと魅力を逃す恐れが。短いから・フランスだから・フォーレだからと侮っちゃあいけない曲です。
(8)ローベルト・シューマン 「謝肉祭」より「ショパン」(44秒)
「謝肉祭」は軽く弾ける&聴ける面白くてキャラの立ってる短い曲の宝庫なのですが(ただ難しいやつは難しい)、その中の約1分級の曲で一番好きなのがこの「ショパン」。あたかもショパンの即興曲のように夢見るようなアルペジオと歌うメロディー、表情豊かな和音使い、うまく再現しています。まるでショパンの音楽を一つのコンパクトな絵に描いたよう。ちなみに「謝肉祭」で約1分級といえば「スフィンクス」(37秒)の謎もまた別方面で面白いですよ。とにかく謎。
(9)ジョージ・クラム マクロコスモス第1巻 第2楽章「プロテウス」(1分16秒)
クラムも実は小規模曲がものすごく光る作曲家。とにかく個々の曲のキャラが強い。まるで神話の本とか想像上の生物の本を読んでいるように変で素敵なやつらがどんどん出てきます。そんななかで「プロテウス」はちょっと特別。即興的で気まぐれだけど計算されてたり、つかみどころがない素早さと液体的な性質。そしてこんなに短い曲なのに無音の部分も多い。曲調から、タイトルから、色んな方向から想像を広げて1分強の曲が生き物になるだけでなく一つの世界になる、これもクラムの音楽のすごさです。
(10)アレクサンドル・スクリャービン 前奏曲変ホ短調 op.11-14(59秒)
1分級の音楽の王様は実はスクリャービンではないかと私いつも思っています。前奏曲や練習曲、本当に小さい曲なのに独特の技巧的・音楽的な難しさがあって、特に初期のただ聴きやすいだけでなく純粋に美しい小品は宝石のよう。その中でもこの変ホ短調は1分の中にドラマがあり、もっと長い音楽と全く変わらない内容の充実さ。1分だとは思えない。15/8という5拍子×3つのかなりレアな拍子が刻む異常とも言える焦燥、感情の高ぶりや全体的に不穏な雰囲気。濃厚な1分音楽です。
実は音楽の世界での時間の感覚って普段思うのと大分違うと思うんですよ。これはまた別にエントリーを立てられたらいいなと思ってる話なんですが要するに音楽における1秒ってかなり長いし、1秒で弾ける音って多いわけで、1分あるってのは短いようで結構長かったりするんです。
前述スクリャービンやクラム、シューマンのようにこの1分をものすごい体験に(しかもかなり安定して)変えられる作曲家ってちょこちょこいて、そういう側面で作曲家や作品を評価するのも面白そう・・・というのが今回の趣旨でした。
ちなみに長い時間の音楽でいうとラヴェルの「ダフニスとクロエ」バレエ全曲が56分弱で一番長い。ただこれは3部に分けてほしいんだ。あとオーストラリアの鳥の鳴き声のBGMのCDが40分強。これはどうしようもない。
単一楽章だとやっぱりマーラー6番(テンシュテット指揮)の33分強が一番長いけどマーラー3番の第1楽章が小分けされてなければもっと長いはず。長いとは言え無駄が少ない、長くてしょうがない音楽ですね。
今日の一曲はお休みです。
思いの外ネタが早く固まったので早速投下。
ちょっとiTunesのライブラリを漁っていて思ったのですが、結構短い曲でいい音楽ってのもありますね。
ゲームの音楽とかビートルズアンソロジーのリハ・スピーチ部分とかエスニック音楽のサンプルとか変奏曲のトラック分けとかそういったものが結構あるにしても、例えば1分30秒未満(設定理由は後述)のトラックは960曲くらいライブラリに存在しています。これは全部で9700曲オーバーの中の10%に相当。
クラシックの音楽ってコンサートからの連想でちょっと長めなイメージがあるかな、と思うのですが今回はそんな短い時間の中でも楽しめる、短いからといってあなどれない魅力を持った曲を紹介したいと思います。
自分のiTunesライブラリを時間でソートして短い側をざっと見た感じ1分くらいなら(1分くらいでも)紹介出来る曲は集まりそうだなーと思いました。1分未満だと「良い曲」は限られてくるので1分から1分半の演奏時間でしっかり楽しめる曲を選びました。もちろん同じ曲でも演奏によってテンポが違い演奏時間も変わってくるのですが今回選んだ曲はそれを考慮してもだいたい1分~90秒に収まるはず。
それではコレクションへ。括弧内は手持ちの録音の演奏時間を目安として。
(1)フランツ・リスト 超絶技巧練習曲第1番「前奏曲」(52秒)
正にオープニングにふさわしい華やかな練習曲。1分もないとはいえしっかり技巧を披露する場所があり、練習曲とはいえ爆発するような色彩とめくるめく展開も備えている、一曲の音楽として欠ける要素はないしっかりした音楽。マジックショーにしては短く、挨拶にしてはインパクトが強い、ちょっとした音楽のびっくり箱。実際の時間より短く、あっという間に過ぎていくので聴き逃さないように注意です。
(2)レナード・バーンスタイン 「ウェスト・サイド物語」のシンフォニック・ダンスより「スケルツォ」(1分18秒)
このブログでも何回か言及した、若者同士の抗争の現実の狭間で見る自由の夢。スケルツォは交響曲でいうとちょっとした息抜きの役割を(本来)担うようなところがありますが、盛り上がるダンスナンバーともロマンチックな歌のナンバーとも違うこの短い合間の曲も確かにそういう感じですね。なので本来は「全体のうちの一部」として楽しむ曲ではありますがこれ単品でも十分素敵な曲です。心に1分18秒ぶんのすき間が出来て、そこからそよ風が吹く感じ。
(3)エドワード・エルガー 「エニグマ変奏曲」より第7変奏「Troyte」(58秒)
エルガーの「エニグマ変奏曲」はその各変奏がエルガーの身の回りの人物を描写する作品。58秒で人間1人を描くというのは難しいですがエルガーは見事にそれをやってのけています。このめまぐるしい音楽を聴いてる中でTroyteなる人物の気質や動き方、しゃべり方なんかが浮かんでくるだけでなくそのキャラクターが愛しく思え、エルガーがこの人物を愛を持って描いてるのも分かる。1分未満で人1人ちょっと好きになれる音楽というのもちょっと珍しいですね。
(4)ピョートル・チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」より「中国の踊り」(1分11秒)
くるみ割り人形がそもそもミニチュアの世界のお話でちまっとした魅力が溢れる曲が多いですが、この曲に特にスポットライトを。その異国的な雰囲気・キャラクター描写だけでなく各楽器のパートにちゃんと弾き応えがあるのがこの曲のすごいところ。メインであるピッコロのソロももちろんですし、伴奏してるファゴットやクラリネットのパートもシンプルに思えますがしっかり作りこんである。精密なミニチュアです。
(5)ヨハン・セバスチャン・バッハ コラール前奏曲「キリストは死の縄目につながれたり」(1分20秒)
コラール前奏曲はキリスト教の教会で礼拝の際みんなで歌うコラールの前にオルガンが演奏する曲で、この後合唱が同じ曲に合わせて歌います。コラールは大抵何番も繰り返しがあるのですがコラール前奏曲は1回のみ演奏、そして合唱なしでオルガンの演奏だけ比較的さらっと聴ける(私は器楽のほうが耳が馴染みやすいです)。コラール前奏曲を集めたCDならオルガンの音色の多様さをいろんな短い曲で味わえたり、コラール前奏曲と共通する題材でバッハの他の音楽を聴き広げるスターティングポイントとしても可能性があります。
(6)パウル・ヒンデミット 「葬送音楽」第2楽章(44秒)
ヒンデミットが英国王ジョージ5世の葬儀のために依頼されて一晩で書いたこのビオラと弦楽のための「葬送音楽」。全体も短い曲ですが、4つの楽章一つ一つ、そして全体としての完成度も魅力もなかなか凄い曲です。その中で1番短い第2楽章は静かな悲しさと美しいビオラのメロディーが印象的。体感時間でもため息3つほどの長さですが、もしかしたら初聴きでは一番印象に残る楽章になるかもしれません。
(7)ガブリエル・フォーレ 前奏曲第8番(1分11秒)
去年のリサイタルのプログラムに入れた曲(ただし演奏時間は自分のではないです)。こんなに短いのにこんなに難しい、が弾いた印象でしたが聴く分には魅力的な曲。短い時間の中で色彩や明暗や性格が何転もして、軽やかながらもいろんな要素が凝縮された音楽。優雅だけれど精密で、弾くだけでなく聴くにもちょっと耳を鋭くしないと魅力を逃す恐れが。短いから・フランスだから・フォーレだからと侮っちゃあいけない曲です。
(8)ローベルト・シューマン 「謝肉祭」より「ショパン」(44秒)
「謝肉祭」は軽く弾ける&聴ける面白くてキャラの立ってる短い曲の宝庫なのですが(ただ難しいやつは難しい)、その中の約1分級の曲で一番好きなのがこの「ショパン」。あたかもショパンの即興曲のように夢見るようなアルペジオと歌うメロディー、表情豊かな和音使い、うまく再現しています。まるでショパンの音楽を一つのコンパクトな絵に描いたよう。ちなみに「謝肉祭」で約1分級といえば「スフィンクス」(37秒)の謎もまた別方面で面白いですよ。とにかく謎。
(9)ジョージ・クラム マクロコスモス第1巻 第2楽章「プロテウス」(1分16秒)
クラムも実は小規模曲がものすごく光る作曲家。とにかく個々の曲のキャラが強い。まるで神話の本とか想像上の生物の本を読んでいるように変で素敵なやつらがどんどん出てきます。そんななかで「プロテウス」はちょっと特別。即興的で気まぐれだけど計算されてたり、つかみどころがない素早さと液体的な性質。そしてこんなに短い曲なのに無音の部分も多い。曲調から、タイトルから、色んな方向から想像を広げて1分強の曲が生き物になるだけでなく一つの世界になる、これもクラムの音楽のすごさです。
(10)アレクサンドル・スクリャービン 前奏曲変ホ短調 op.11-14(59秒)
1分級の音楽の王様は実はスクリャービンではないかと私いつも思っています。前奏曲や練習曲、本当に小さい曲なのに独特の技巧的・音楽的な難しさがあって、特に初期のただ聴きやすいだけでなく純粋に美しい小品は宝石のよう。その中でもこの変ホ短調は1分の中にドラマがあり、もっと長い音楽と全く変わらない内容の充実さ。1分だとは思えない。15/8という5拍子×3つのかなりレアな拍子が刻む異常とも言える焦燥、感情の高ぶりや全体的に不穏な雰囲気。濃厚な1分音楽です。
実は音楽の世界での時間の感覚って普段思うのと大分違うと思うんですよ。これはまた別にエントリーを立てられたらいいなと思ってる話なんですが要するに音楽における1秒ってかなり長いし、1秒で弾ける音って多いわけで、1分あるってのは短いようで結構長かったりするんです。
前述スクリャービンやクラム、シューマンのようにこの1分をものすごい体験に(しかもかなり安定して)変えられる作曲家ってちょこちょこいて、そういう側面で作曲家や作品を評価するのも面白そう・・・というのが今回の趣旨でした。
ちなみに長い時間の音楽でいうとラヴェルの「ダフニスとクロエ」バレエ全曲が56分弱で一番長い。ただこれは3部に分けてほしいんだ。あとオーストラリアの鳥の鳴き声のBGMのCDが40分強。これはどうしようもない。
単一楽章だとやっぱりマーラー6番(テンシュテット指揮)の33分強が一番長いけどマーラー3番の第1楽章が小分けされてなければもっと長いはず。長いとは言え無駄が少ない、長くてしょうがない音楽ですね。
今日の一曲はお休みです。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
引き続き眠気を主とする秋冬の不調に悩まされています。
それで昨日は抗えずに昼寝たら片頭痛(緊張性じゃなかったです)が起こって頭痛吐き気に悩まされ、今日もちょっとその感じが残ってたり。
片頭痛は寝過ぎに関係あるらしいですしやっぱ寝過ぎはいけませんね。(あとこの季節昼リビングで寝ると冷えて緊張性頭痛も起こることがあるのでそれも)
明日からまた仕事が入ってるので起きてるモチベーションが上がるはず。それから外に出る楽しみも忘れずに。
そして今日はオケのリハーサル・・・だったはずなのですが出かけていったらなんとホールの鍵が開いてなくて、掃除屋さんに来てもらって開けてもらわなくちゃいけないとまさかのアクシデント。
それでリハーサルの前半がまるまるつぶれてヴォーン=ウィリアムズがなしになったため今週も一音も弾かずに帰りました。
幸い夜も寒くなかったため(ここんとこメルボルンは異常に暖かかったらしい)外で連絡待つのも苦にならず、オケのみんなも楽しい雰囲気だったので諸々楽しかったです。
そういえばあと11日なのでコンサート情報貼っときます。
ついでに言えばトリトドン育てるための厳選がどうもうまくいかない。組み合わせはいいんですがどうも運の方面が。おかげでボックスの中が常に青いめにゃめにゃしたものでいっぱいになってます。可愛いですが(ただ進化前のカラナクシよりも進化後のトリトドンの方が可愛い)。
ちなみにAge of Wonders 3はまだランダムマップいいとこなのでそのまま進めてます。
今回無所属のアンデッドとかドラゴンとか巨人の小さい勢力があって、それらと交渉してクエストをこなしたりして和平を結んだり自分の勢力に吸収したりするシステムがあるのですが、比較的早くにドラゴン族を自分の勢力に入れておくのはものすごくおすすめ。途中のクエストでちっさいドラゴンWyvernや超強力なドラゴンが仲間にくわえられたり、その後ドラゴン拠点を吸収して育てると自分でWyvernやドラゴンが生産できるという素晴らしい世界。
ちょうど今Fire Dragon生産施設が出来たところですがターン数的に使う余裕はないかも。でも夢があるので是非。
AoW3はフォーラムを見ると色々プレイスタイルがあって、単一種族で進める(つまり他種族の街を獲ったらAbsorbでなくて自分の種族に必ずMigrateする)純粋主義プレイとかやってる人もいるそう。
今回キャラクターの善悪が最初に選ぶエレメントと行動で左右するので元々Destructionエレメントを持たせてるキャラで悪の道を貫くのもいいかな、と思ってるのですがちょっと面倒なのですよね。
つまりは無所属の勢力と交渉しないで武力で制圧する=ドラゴンとか巨人とか序盤から相手に戦わなけりゃいけないという側面があり。勝てるかもしれないけどめんどい。
(特殊ルールプレイだったらでもAncient Domains of Mystery=ADOMが面白い。色んな制限があるチャレンジゲームの数と性質が半端なくすごいです。)
そんなこんなでだらだらやってますが次回はちょっとiTunesのライブラリ漁って出てきたネタがあるのでちょっと詰めて出してみたいと思います。アイディアは面白いはずなのですがまとまるかどうか。お楽しみに。
今日の一曲: ロディオン・シチェドリン 「弦楽、オーボエ、ホルンとチェレスタのための音楽」
Shchedrinはシチェドリンと読むのか!難しいな!
先月マレーシアに行く前に行ったメル響のコンサートで聴いた曲をやっと紹介。存命のロシアの作曲家で、Wikipediaを見ると最近でも大規模な作品を書いているみたいです。ここら辺の世代の作曲家もまだまだ現役ですね。
最初にこの曲を聴いたときからずっとこの曲の印象は「チャイコフスキーとシュニトケが共存してる」で変わりません。ロシアの音楽の歴史って色々素晴らしい作曲家が出てるのですが間も後も全部抜けてこの2人。良い意味で「古臭さ」とも言える古さと、独特の緊張感と痛みをもつ弦の音色・不協和音がどの時空軸にも文化圏にも実在し得ない、収まらないような言い表しがたい世界を作り上げます。
コンサートの感想のときにも書きましたがシチェドリンはロシアの文学者の作品を題材にすることが多く、さらにバレエのジャンルにも縁が深く。つまりバレエ関係の人もロシア文学が好きな人の接点にもなるポテンシャルがあるんじゃないかな。わくわく。
そしてこの曲はチェーホフの「犬を連れた奥さん」を題材としたバレエから派生した音楽ということでどっちにもかかってます(元の形をどれくらいとどめてるかは分かりませんが)。
そして私が言及せずにはいられないチェレスタの役割。曲の真ん中ほど、それからそれが繰り返される最後の部分でソロがあります。弾くのはそこだけ。(ほとんど弦です)
長く伸ばされる和音の上でオルゴールのようにきらめくチェレスタのソロはまるで時が止まったよう。
一弾き手としてはここはあんまり感情出さずに、むしろ機械的に弾くほうが効果的だと思うのです。止まった感・この世のものでない感が出るように。弾いてみたいなあ。弾いて聞き手の心を射貫きたいですね。
それでこの曲を入手したのがiTunes Storeにあった上記CD。ホルストの惑星(もう5つめです、録音持ってるの)と「other unearthly music」=地球のものではないような音楽の寄せ集め。
なんか面白い曲の取り合わせですよ。バルトークの「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」だったりSF映画メインテーマ3つだったり、シベリウスの「トゥオネラの白鳥」やストラヴィンスキーの「ミューズを率いるアポロ」からの一部だったり(ストラヴィンスキーとしてはちょっと意外な作風の曲です)。
そのなかで惑星・弦チェレとこの曲でチェレスタが大々的に活躍する、一種の「チェレスタ神CD」的なCDになっているのがまたおいしい。
CDの曲の組み合わせについてもちょっと考えさせられる面白いアルバムです。
試聴もおすすめです(ただし見事に弦しか弾いてない部分です)。
引き続き眠気を主とする秋冬の不調に悩まされています。
それで昨日は抗えずに昼寝たら片頭痛(緊張性じゃなかったです)が起こって頭痛吐き気に悩まされ、今日もちょっとその感じが残ってたり。
片頭痛は寝過ぎに関係あるらしいですしやっぱ寝過ぎはいけませんね。(あとこの季節昼リビングで寝ると冷えて緊張性頭痛も起こることがあるのでそれも)
明日からまた仕事が入ってるので起きてるモチベーションが上がるはず。それから外に出る楽しみも忘れずに。
そして今日はオケのリハーサル・・・だったはずなのですが出かけていったらなんとホールの鍵が開いてなくて、掃除屋さんに来てもらって開けてもらわなくちゃいけないとまさかのアクシデント。
それでリハーサルの前半がまるまるつぶれてヴォーン=ウィリアムズがなしになったため今週も一音も弾かずに帰りました。
幸い夜も寒くなかったため(ここんとこメルボルンは異常に暖かかったらしい)外で連絡待つのも苦にならず、オケのみんなも楽しい雰囲気だったので諸々楽しかったです。
そういえばあと11日なのでコンサート情報貼っときます。
Stonnington Symphony Orchestra
Malvern Town Hallシリーズ コンサート1
2014年5月31日(土)16時開演
2014年5月31日(土)16時開演
指揮者:Mark Shiell
Frederick Septimus Kelly 弦楽のためのエレジー
ジョージ・バターワース 「緑の枝垂れ柳の岸辺」
エドワード・エルガー チェロ協奏曲(チェロ:Kalina Krusteva)
ヴォーン=ウィリアムズ 交響曲第3番「田園交響曲」(ソプラノ:Alexandra Flood)
そんなこんなでどうもついてないっぽいこの頃。ついでに言えばトリトドン育てるための厳選がどうもうまくいかない。組み合わせはいいんですがどうも運の方面が。おかげでボックスの中が常に青いめにゃめにゃしたものでいっぱいになってます。可愛いですが(ただ進化前のカラナクシよりも進化後のトリトドンの方が可愛い)。
ちなみにAge of Wonders 3はまだランダムマップいいとこなのでそのまま進めてます。
今回無所属のアンデッドとかドラゴンとか巨人の小さい勢力があって、それらと交渉してクエストをこなしたりして和平を結んだり自分の勢力に吸収したりするシステムがあるのですが、比較的早くにドラゴン族を自分の勢力に入れておくのはものすごくおすすめ。途中のクエストでちっさいドラゴンWyvernや超強力なドラゴンが仲間にくわえられたり、その後ドラゴン拠点を吸収して育てると自分でWyvernやドラゴンが生産できるという素晴らしい世界。
ちょうど今Fire Dragon生産施設が出来たところですがターン数的に使う余裕はないかも。でも夢があるので是非。
AoW3はフォーラムを見ると色々プレイスタイルがあって、単一種族で進める(つまり他種族の街を獲ったらAbsorbでなくて自分の種族に必ずMigrateする)純粋主義プレイとかやってる人もいるそう。
今回キャラクターの善悪が最初に選ぶエレメントと行動で左右するので元々Destructionエレメントを持たせてるキャラで悪の道を貫くのもいいかな、と思ってるのですがちょっと面倒なのですよね。
つまりは無所属の勢力と交渉しないで武力で制圧する=ドラゴンとか巨人とか序盤から相手に戦わなけりゃいけないという側面があり。勝てるかもしれないけどめんどい。
(特殊ルールプレイだったらでもAncient Domains of Mystery=ADOMが面白い。色んな制限があるチャレンジゲームの数と性質が半端なくすごいです。)
そんなこんなでだらだらやってますが次回はちょっとiTunesのライブラリ漁って出てきたネタがあるのでちょっと詰めて出してみたいと思います。アイディアは面白いはずなのですがまとまるかどうか。お楽しみに。
今日の一曲: ロディオン・シチェドリン 「弦楽、オーボエ、ホルンとチェレスタのための音楽」
Shchedrinはシチェドリンと読むのか!難しいな!
先月マレーシアに行く前に行ったメル響のコンサートで聴いた曲をやっと紹介。存命のロシアの作曲家で、Wikipediaを見ると最近でも大規模な作品を書いているみたいです。ここら辺の世代の作曲家もまだまだ現役ですね。
最初にこの曲を聴いたときからずっとこの曲の印象は「チャイコフスキーとシュニトケが共存してる」で変わりません。ロシアの音楽の歴史って色々素晴らしい作曲家が出てるのですが間も後も全部抜けてこの2人。良い意味で「古臭さ」とも言える古さと、独特の緊張感と痛みをもつ弦の音色・不協和音がどの時空軸にも文化圏にも実在し得ない、収まらないような言い表しがたい世界を作り上げます。
コンサートの感想のときにも書きましたがシチェドリンはロシアの文学者の作品を題材にすることが多く、さらにバレエのジャンルにも縁が深く。つまりバレエ関係の人もロシア文学が好きな人の接点にもなるポテンシャルがあるんじゃないかな。わくわく。
そしてこの曲はチェーホフの「犬を連れた奥さん」を題材としたバレエから派生した音楽ということでどっちにもかかってます(元の形をどれくらいとどめてるかは分かりませんが)。
そして私が言及せずにはいられないチェレスタの役割。曲の真ん中ほど、それからそれが繰り返される最後の部分でソロがあります。弾くのはそこだけ。(ほとんど弦です)
長く伸ばされる和音の上でオルゴールのようにきらめくチェレスタのソロはまるで時が止まったよう。
一弾き手としてはここはあんまり感情出さずに、むしろ機械的に弾くほうが効果的だと思うのです。止まった感・この世のものでない感が出るように。弾いてみたいなあ。弾いて聞き手の心を射貫きたいですね。
それでこの曲を入手したのがiTunes Storeにあった上記CD。ホルストの惑星(もう5つめです、録音持ってるの)と「other unearthly music」=地球のものではないような音楽の寄せ集め。
なんか面白い曲の取り合わせですよ。バルトークの「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」だったりSF映画メインテーマ3つだったり、シベリウスの「トゥオネラの白鳥」やストラヴィンスキーの「ミューズを率いるアポロ」からの一部だったり(ストラヴィンスキーとしてはちょっと意外な作風の曲です)。
そのなかで惑星・弦チェレとこの曲でチェレスタが大々的に活躍する、一種の「チェレスタ神CD」的なCDになっているのがまたおいしい。
CDの曲の組み合わせについてもちょっと考えさせられる面白いアルバムです。
試聴もおすすめです(ただし見事に弦しか弾いてない部分です)。
