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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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Too many choices
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
諸々方面で余裕があんまりない日々が続いていますが夜はなんとか趣味に費やしています。
といっても書き物にはなかなか頭が向かないのでほぼゲームですが。

ブラック2もなんとなーくずんずん進んでただいまソウリュウシティのジムに向かうところ。
ただ一度に育てているポケモンの数が多すぎて全体のレベルがちと低め。
とりあえずレベル35前後まで育ててあるのがダイケンキ(最初のミジュマルの進化系)、ペンドラー、デンリュウ、エルフーン、シンボラー、ウルガモス、ゾロアーク(Nの)、エアームド、アブソル、キバゴ、ヒトモシ、シュバルゴ、ラプラス。
・・・一応手持ちは6匹なんですがね(汗)

一応アブソルとキバゴはちょっと使いにくいのでまあ寝かせていてもいいかな・・・と。
どちらもあんまりすばやさが高くないのが「使いにくい」と感じる一番の要因かな。あとキバゴは本当にドラゴンの中でもドラゴン技専門みたいな。あんまり幅がない。
アブソルは技のレパートリーはそこそこなんだけれど耐久がなくて困ったこと多々。
ストーリーの中で使うのにはちと向いてないかなー・・・

ゾロアークはいいですね。今覚えてる技全部あくでどうしたらいいものか悩んでますが素早いし相手の攻撃で威力が決まるイカサマがあるだけで使いやすくなる。
エアームドもソウルシルバーでより使いやすい。ベストな技構成じゃないですが、しっぺがえしで結構威力もでるのが助かります。
そして最近使い始めたシュバルゴも潔い遅さ、高い攻撃、優秀なタイプでなかなか手応えあり。ただ耐久に関してまだちょっと感覚がつかめてない。何回か等倍で落とされたりしてます。

ただストーリーを進めるうちで寝かせることにしたポケモンもどっか、例えばサブウェイとかポケモンワールドトーナメントで使うように回せたらいいんですけどね。
今でこそすっかり孵化育成はご無沙汰でめんどくさがってますが、それもどっちかというと育てたいポケモンが多すぎて渋滞状態になってるのが原因で。(興味が無いポケモンには見向きもしないのですがそれでも多い)
でもトーナメントでタイプ統一パーティーとかやりたいですし、なんとか人とバトルできるパーティーも育てたい。今作で再戦可能なトレーナーも増えましたしね。

最近クロバットが恋しいんですよねー。火力が高いわざを使えるようになってから(第五世代)使ってない。それにアーボックの意外に器用なポテンシャルも生かしてみたい。
本当の鈍足なゴースト(ヨノワールとか)だったり、ジョウト後半で捕まえた子だったり、化石組だったり、実際に手元で動かしてみないと諸々気が済まない。

さてただいまソウリュウジムのシャガさんと戦ってるのですがこれでバッジ7つめ、そろそろ四天王とかのことも考えなくちゃいけないんだけれどこの13匹をどうする!(笑)
ポケモンは選択肢がありすぎて贅沢な悩みばかりです。悩むのも楽しいです。


今日の一曲: モーリス・ラヴェル 弦楽四重奏 第2楽章



ラヴェルという作曲家がものすごくリズムが印象的な作曲家というイメージはあんまりないのですが、よーく個々の作品を見てみるとリズムもいいなと思います。ダフニスとクロエとか、ピアノ三重奏曲とか、スペインが入ってる曲とか。
そんな中でこの弦楽四重奏の第2楽章は音楽の要素の何よりもリズムが強烈に迫ってきて楽しい!そしてかっこいい!
ラヴェルの曲でこんなにパンチがある曲が、しかもオケとかピアノでなく弦楽四重奏(唯一の)というジャンルであるとは。ちょっと何かびっくりしました。

ラヴェルがやってることはリズムの遊びなんですが、でもとても真面目なところがあるんですよね、ラヴェルの「遊び」は。しっかり綿密に編み込んであって、狙ってて。その計算がまた良いんですが。
その計算された音楽のキャッチボールも弦楽四重奏というとっても親密なアンサンブルに向いていて、弾いていて一瞬も気が抜けなさそうなところがありながらとても楽しそう。

しかしこの曲、ペンタトニック(五音音階)を使ってたり他の要素もありであんまりフランス風には聞こえないんですよね。アジア風味もありますし、知らないで聴いたらイギリスも候補に挙がりそうな(ちなみにドビュッシーの弦楽四重奏はよくヴォーン=ウィリアムスの弦楽四重奏第1番と間違えます)。どこの文化ともつかない不思議なエキゾチックさがある。
これまた不思議ですがフランス風ではないけれど、ラヴェルの特徴はしっかりあるんですよね。

そしてこの楽章が第1楽章のヘ長調ののびのびした音楽に続くってのがまた強烈ですね。
ピアノ三重奏曲もそうですがラヴェルの複数楽章の曲での展開の意表を突く感じは独特です。

ちょっと今なんかブラウザだかamazonだかが重いのでリンクは省きました。
ただ借りたのと同じQuatuor Ebeneの演奏で、ドビュッシー、ラヴェル、フォーレの弦楽四重奏が収録されているCDがmp3アルバムとしてありました。良い演奏です。

拍手[1回]

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一日三食メルボルン。
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
リサイタルに向けて色々準備は進めてるものの演奏自体&それ以外のことでも自信が無いこと諸々で色々気が滅入ります。
この苦しい期間をなんとかしたいんですけどねー・・・慣れだけでなく他にもちょこちょこできないものか。

息の苦しいのも割と精神的に左右される部分があります。
寝るときに悩んだりしてると息苦しさで目が覚めることも。(寝付けないことはないんですが)
あと次の日早く起きなきゃ、という時は必ず夜中に目が覚めるのですはそれはまた別の話。

今日は朝早く起きて肺機能検査(スパイロメーター)に行ってきました。
シティの近くにある初めて行く病院だったのですが、入り口辺りから始めレクチャーホールや専門機関がモダンな感じだったのと違って奥の方は古い建物の名残があって面白かった。肺機能検査をするセクション周りのステンドグラス、ちょっときれいでした。

スパイロメーターは特別な機械を口にくわえてお医者さんの言うとおりに息を吸ったり吐いたり止めたりを何度も繰り返してコンピュータにグラフとして表示。そして気管支拡張剤を吸入して同じ事を何回か繰り返す。
これで呼吸のどこに問題があるのか、気管支拡張剤で変化があるのか、という検査です。

で、それが8時半から30分くらいで終わったのでその後はシティに向かいました。
Flinders Street駅のはす向かい、メルボルンで2番目に大きい聖ポール大聖堂の裏道にあるカフェ「Little King」で朝ご飯を食べました。
以前友達と一緒に行ったところなのですが、こぢんまりとして一人で行っても落ち着けるところです。そしてバナナブレッド、さらにチャイが美味しい(チャイは手作りのブレンドみたいです)。
シティのあの周りで仕事周りにコーヒーのテイクアウェイを、というお客さんが多いのでその時間帯よりちょっと後に店の中でいただくのが良いみたいです。

そして昼ご飯にはStalactitesのスヴラキを買いました。
シティのMelbourne Centralに近いLonsdale Streetのギリシャ地区のようになってるところにある有名なギリシャ料理屋さん。24時間営業のレストラン&テイクアウェイで、コンサートの後に飲んでそのあとちょっと食べるものを、と友達がよく行ってました。
結構肉の部分が多くて持っただけでもずっしり重たいのですが美味しいです。ただ食べきれない(汗)
レストランのメニューにはきっとあるんでしょうがテイクアウェイのメニューに甘いものが無くてちょっと残念でした。食べきれないとはいえ食後にちょっと甘いものが欲しくなるので。
地中海の食べ物大好きです。

で、帰ってきてピアノをやって小さい仕事が入ってきたのでそれもやって、すっかり疲れて倒れていたら夕飯が作れないほどに寝てしまったので夕飯はマレーシア料理のテイクアウェイにしました。ナシゴレンと揚げ豚と蟹コーンスープ。
マレーシアといえば両親が住んでるところ。向こうではどんなマレーシア料理が食べられるんだろう。(ただクアラルンプールは食べ物始め色々オーストラリアのものもあるそうです。)

ということでメルボルンの食文化の広さをちょっとばかり堪能しました。
もちろんメルボルンではもっともっと色んな国のいろんな食べ物が食べられます。
食べ物が入手できるところは色々知ってるのですが入ってゆっくりする店の数はまだまだなのでじわじわレパートリーを広げていきたいです。

・・・でも今はとりあえず地中海周りのスイーツが食べたいです。まだちょっと未練が。
(誕生日に食べたMoroccan Soup Barのちっさいデザート美味しかったなー)


今日の一曲はお休み。今日返しにいったCDからもまだ紹介してないので(ブリテン以外で)なにか選んで書きたいですね。ラヴェルの四重奏あたりかなー・・・


拍手[1回]

銀貨になった作曲家

前回のエントリーに拍手ありがとです~
そしてちょっと間が開いてしまいました。リサイタルの告知など色々始動しててちょっと焦っているやら心配やら。集客がんばらないと。

今日はちょっとリサイタルのプログラムを通して弾いて、それから録音してみました。全部は聴きませんでしたがテンポが焦ってないかとか、あとおおまかなバランスとかサウンドとかをチェック。
意外と聞いても大丈夫な演奏でした(笑)というのは主にテンポの面で焦って無くて、気持ち分だけ落ち着ければベストかな。ただ強弱の幅とか横の線とかもちょっとなんとかするべきところも多々あります。
今のところはプログラム全体弾けることは弾ける状態ですが’、良い演奏にしていくプロセスが必要。自信が付いたところでもっと詰めていかないと。

そんな練習もあり今右の小指の外側がすごい勢いで皮がむけています(汗)
今回のプログラムに限らずなことなんですが(オクターブを指の端で捉えるので両手とも親指・小指の外側はある程度皮がむけたり固くなったりします)、特に今回鳥のカタログを始め高音の負担が大きい曲・箇所が結構あるらしく。
練習時間は相変わらず2時間ほどですが結構な負担なんだろうなあ。

今日はTwitterでいくつか面白いクラシック界隈のネタやニュースが入ってきました。
一つ目はAustralian Chamber Orchestraのアカウントから。
なんでも10歳の女の子から要望のお便りが来たそうで。それがこちら(英語)。
中身は要約するとACOの奏者達、そして聴衆もみんな「Onesies」(フード付きのジャンプスーツ)を着るコンサートをやって欲しい、とのこと。
アイディアもほほえましいのですがPSの部分がまた面白いです。ACOのコンサートに毎回行っていることを伝えてるだけでなくブラームスのピアノの曲がお気に入り、ということまで書いています。なんてしっかりした子、そして筋金入りのクラシックファン。

そして今年はブリテン生誕100年。イギリスやオーストラリアでもちょこちょこコンサートを通してお祝いされている様子ですが、イギリスでこのたびその記念でブリテンが50ペンス硬貨のデザインになったそうです。

こちらのニュース(英語)に詳細と実際の硬貨の写真があります。50ペンス硬貨はなんと7角形(オーストラリアの50セント硬貨は12角形)。
ブリテンの肖像画ではなく、五線譜の上にベンジャミン・ブリテンの名前、作曲家である旨、生年、そして彼の作品「テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード」の「夜想曲」の歌詞が一部書かれています。(歌詞はアルフレッド・テニスンの詩)

こうやって自分の好きな作曲家が硬貨になるってとても嬉しいです。以前フランスのお札にドビュッシーの肖像画が使われたり、パラグアイのお札にバリオスの肖像画が使われていたり、ということも聴いていますが、今年改めてブリテンの音楽にはまったのもあってタイミングの要素も喜びを強めているみたいです。
それに上記セレナードも今年ものすごく好きになった曲なので硬貨にチョイスされて嬉しいです。
ブリテンが歌詞にしている詩はすっとしたインパクトがあって、その音楽のスタイルと独特な結びつき方をしていると思います。曲を知ってれば言葉を見ただけで音楽の感じが自然に出てくるような。このフレーズもそういったところがあって、銀色の硬貨に銀色の文字で輝いているのを見るのは感激です。

ということでどうにかしてその50ペンス硬貨手に入りませんかねえ(笑)可能ならばぴっかぴかの状態で欲しいのですが。まず特別版硬貨として出てから一般流通するらしいんですがなんとか。シティのBlock Arcadeにあるコイン屋さんとかに入ってこないかなあ・・・

ブリテンは20世紀、そしてイギリスの偉大な作曲家ですが、例えばエルガーやヴォーン=ウィリアムスとかと比べるとちょっと知名度は低い(特に作品自体は)ところがあったり、取っつき難い作風でもあったり。でもその音楽は20世紀・イギリスを色んな側面で代表しています。
それに音楽とはちょっと別のところで同性愛者としての面も今の社会においてもっと知られて欲しいところがあったり。
なのでこの硬貨を機にベンジャミン・ブリテンとその作品がイギリスのみならず世界中にもっと知れ渡るように願っています。


今日の一曲: ベンジャミン・ブリテン 「テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード」より「夜想曲」



今年大々的にはまった曲で、すでに何回か言及している曲ですが今回は紹介しないわけにはいきません。
ブリテンの数ある素晴らしい歌曲の中の1作品で、彼の多くの歌曲と同じく英語の詩が歌詞として使われています。歌詞はこちら(英語)。実はまだ全楽章歌詞と照らし合わせながら聴いてないんですよね。
今回硬貨に使われたのはこの「夜想曲」の中の「Blow, bugle, blow, set the wild echoes flying」という部分です。

私がブリテンの音楽を知ったのは実はショスタコーヴィチ経由で(同時代で交友があって、作風も共通点があってチェロの作品も多くて)。この2人は似たような「闇」を扱うイメージが強かったのですが、どちらも聴き込むうちにかなり違う側面も見えてきて。
ブリテンの音楽ってものすごく軽いんですよね。暗いイメージからなかなか気づきにくいんですがものすごく透明で、風のような軽さがある。


この楽章ではその風の様な弦の音の動きが強く感じられます。
歌のパートも「Flying」の歌い方だったり、「Dying, dying, dying」で羽根がふわふわと地に降りていくような繊細なフレーズの終わり。
明るい光にもどこかひねくれた色があるんですが、それでも透き通っている。
なかなかここまで空気のような音楽ってなかなかないような気がします。

今回も持ってるのと同じ奏者の演奏(ただしCDは違う)をリンク。
紹介したのは「セレナード」の中の「夜想曲」ですが、ブリテンはまた別にテノールと楽器アンサンブルのための「夜想曲」という曲を書いています。こちらは我らがバリー・タックウェルがホルン吹いてるのでこちらももっと聴いて知りたいです。

拍手[1回]

メル響コンサート「Adams Conducts Adams」感想
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
ピアノは結構順調に進んでますがもうずっと息が苦しくて困っています。昨日妹が洗濯に柔軟剤を使った香りがちょっと私の気道には刺激的なようで。外も暖かくなっても気道にやさしくないみたいで。
とりあえずスパイロメーター予約したので初めての検査は楽しみです。

さて、昨日はメル響のコンサートに行ってきました。
その前にメルボルンセントラルのPancake Parlourに行って夕飯を食べたのですが(あそこはサラダがなんか美味しいので甘くないパンケーキを頼みます)、途中でそこと隣の店が停電して暗い中で食べました。非常灯はあったりして食べるのには問題なかったですがお店の人達が大変そうでした。

メル響のコンサート、今回は1947年生まれのアメリカの作曲家、ジョン・アダムズが自身の作品を指揮するコンサートでした。
プログラムは以下の通り。

<メル響 Adams Conducts Adams>
指揮:ジョン・アダムズ
アダムズ Short Ride in a Fast Machine(1989)
アダムズ バイオリン協奏曲(1993)(バイオリン:Leila Josefowicz)
アダムズ City Noir(2009)(サキソフォン:Timothy McAllister)

今回↑に作曲年書いたのはちょっとそれに関して書きたい事があったので。
アダムズはいわゆるミニマル・ミュージックという、音楽の要素を単純にしたり繰り返しを特徴的にした音楽のスタイルで有名なのですが、彼の音楽は今はミニマル・ミュージックから大きく進化を遂げています。
コンサートで最初に演奏されたShort Ride in a Fast Machineは正にそのミニマル・ミュージックのスタイルで書かれた作品でしたが、バイオリン協奏曲とCity Noirではミニマル・ミュージックの要素を残したまま、そして過去や現在の音楽に大きく影響を受けて音楽的に広く深く円熟しています。
今回のコンサート、ちょっとお客さんの入りがいつもに比べて良くなかったのですがおそらくアダムズのミニマル・ミュージックの作曲家としてのイメージで敬遠した人が多かったと思われます。Short Ride in a Fast Machineから30年、その30年の間にアダムズの音楽が変わることなかったという偏見で敬遠するのは本当に勿体ないコンサートでした。

Short Ride in a Fast Machineはアダムズ曰く(そうそう、彼は曲間に自分で自分の作品の説明していました)昔友人のスポーツカーに乗せてもらった思い出(かならずしも良い物ではない)が題材だそうです。
以前聴いたピアノ2台のためのHallelujah Junctionと同じくリズムもハーモニーも明るくて、どこか機械的なところがある繰り返し。オーケストラにあれだけの人数がいても軽やかさがある音楽です。

バイオリン協奏曲は形式としては伝統的な、バイオリン協奏曲らしい曲。
特に(形式はバロック時代までさかのぼる)シャコンヌの第2楽章が美しかった。Robert Hassの「Body through which the dream flows」という肉体と精神が表裏一体となる喜び(でいいのかな)についての詩を題材としているのですが、地上の楽園でした。ただただ美しい。
そして第3楽章は打って変わって超絶技巧で激しく盛り上がる(ショスタコのバイオリン協奏曲第1番の終わりをちょっと思い出します)のですが、これがびっくりするくらいにロックンロール。ソリストもオケもストレートにパワフルな演奏でした。

そしてCity Noir。アダムズはこの作品を35分の交響曲、または交響詩と言っていましたが私は聴いてみて交響詩のほうがしっくりきました。
この曲はフィルム・ノワールという1940年~50年代に作られたアメリカの社会の闇などを描いた犯罪映画のジャンルを題材にしているそうです。なんでもそういった映画ってBGMは断片的にしか使われなくて、音楽をつけたらどうなるだろう、という思いがあったそうです。

アメリカの都会の夜と闇を描いたこの曲はダークだけどSinisterじゃない、確かに映画の描写のような、エキゾチックさやロマンがあって。
スタイルとしてはところどころミニマルミュージックの影もあるけれどものすごくジャズの色も強くて、ときどきブルース、さらに19世紀末のシュトラウスの交響詩のような音楽や、バルトークやマーラー辺りから始まった「夜の音楽」のフレーバーもかなりあり。それが一つの新しい現代の音楽の世界になっているのはぞくぞくしました。

普通に聴いてもかなり濃い音楽なのですが、弾く方にとっても濃い音楽のようでした。
特にサックスを始め木管軍団はジャズのように吹きっぱなしの部分が結構あったり。
ジャズらしくトロンボーンやトランペットのジャズもかっこいい中、ホルンのソロもかっこよかった(ホルンはあんまジャズとかで使われないんですよね、音がちょっと古いところがあるのか)!ホルンもジャズできるじゃんね!
あと打楽器が(特に最後にかけて)かっこよかった!本当に今は打楽器・リズムが特徴的な時代なのかもしれませんね。メル響の打楽器セクションも強いですし。

今回のコンサートで気づいたアダムズの音楽の魅力、それは今という時代、そしてその先にある未来にとても肯定的というかポジティブというか、そういうところだと思います。
それは題材に現代を感じる、というだけでなく変に懐古的でもなく、City Noirのように闇を描いてもそういったことに絶望している様子でも無く、音楽の表現が前向きな印象を終始受けました。だからアダムズの音楽は楽しいですし、同時に安心するところもあり、素晴らしいと思います。
改めて彼の進化した音楽に出会えてよかったです。もっとアダムズの音楽を手元に揃えたい。

さて、今回こうやって出かけたわけですがどうも最近疲れ気味。
あんまり休んでもいられないタイミングですし、季節の変わり目かもしれませんがあんまり寝落ちないようにしたいと思います。


今日の一曲: ジョン・アダムズ 「City Noir」



一回聴いただけで色々語るのは難しい曲ですが(特に上ですでに紹介している分もありますし)、ちょっとだけ。
先ほど書いたようにこの曲は都会の闇を題材にした交響曲or交響詩。3楽章に分かれています(第1楽章と第2楽章は続けて演奏されます)。
他の曲もそうですが、ジョン・アダムズにとって都会という場所、そしてその文化がとても身近なんだな、と思える作品です。(カリフォルニア出身らしいですが都会っ子なのかな)

一方私にとっては「大」が付くほどの都会というのはフィクション作品で見るのが主で、実際昨日コンサート終わりで外に出たらメルボルンのシティが小都会としてこぢんまりとして静かにたたずんでるのを見てギャップに力が抜けたくらい。
元々のモデルというかイメージはロサンゼルスらしいですが、自分にとっては例えばBANANA FISH(ニューヨークが舞台)だったり、あとポケモンのヒウンシティ(同じくニューヨークがモデル、夜にプレイするので夜景ばっかり見てます)あたりが中心。
先ほども書きましたが闇とはいえSinisterではないのでBANANA FISHみたいなリアルに迫る感じではないんですよね。
なのでやっぱりこの曲を聴いて大都市のその暗くもエキゾチックな部分にあこがれを持つ、というのはものすごくあるかも。

とにかくこの作品を聴いてアダムズがミニマル・ミュージックの作曲家だとは言えないと思います。曲の長さこそ交響曲にしては短めですが中身は深く広く、そして形式も中身もSymphonic。

先ほどもこの曲が色んなスタイルの影響を受けていることに言及しましたが、そういうところもアメリカの都市が、そして現代が様々な人種や文化を内包しているのに通じるところもあると思います。

そういった魅力が初めて聴いてどれだけ伝わるか分かりませんが、とにかくたくさんの魅力にあふれている曲です。
事前知識としてはジャズがどんな風な音楽かちょろっと知ってたりすると色々納得かもしれませんし、あとアダムズのミニマル・ミュージックが主だったときの音楽を知ってるとその面影と進化が聞こえるかもしれません。
とにかく色んなジャンル・時代の音楽が交わってる音楽なのでクラシック音楽をやる人はもちろん、他のジャンルの人にも是非聴いて欲しい曲です。

録音はこれは初演なのかな?生演奏の録音で、mp3アルバムにdigital booklet付きで出ています。(同じ録音はiTunes Storeにもあります)
出来たらCDで欲しいんですが最近はクラシックもmp3だけ、という録音がちょこちょこ出てるのでCDはないのかも。

拍手[1回]

春来たりて1ヶ月のカウントダウン開始!
前回のエントリーに拍手どうもですー
今日はお医者さん(GP)に行ってきました。息苦しさに関してレントゲンも胸部CTも異常が無かったので肺機能検査に行かなきゃならないそうです。スパイロメーターの。
もともとあんまりアクティブな生活をしてるわけじゃないのもあってものすごく苦しいとか著しく日常生活に影響があるとかそういうわけじゃないんですが、やっぱり日常的に息苦しくて外に行くと明らかに息苦しいのでなんとか原因・治療的なものが分かるといいなあ・・・

メルボルンは昨日から春になったようです。気温が20度台に入ってきて、外を歩けば花の香りも。
精神の調子もなんだか不安定なようなところがあったのもおそらく季節の変わり目かな。
外に出るにはいい季節になってきましたが心身ともに調子をちゃんと見ておかないといけませんね。

さて、今日は8月の28日。つまり今年のリサイタルまであと1ヶ月となりました。
チラシ用の絵も描きましたのでプログラムとともに紹介。

<ピアノリサイタル「Tableaux」>

プログラム(順番は若干変更になる可能性もまだあります):
メシアン 「鳥のカタログ」より第3曲「イソヒヨドリ」
ドビュッシー 「映像」第2集
メシアン 「鳥のカタログ」より第8曲「ヒメコウテンシ」
フォーレ 前奏曲 op.103より第3、8、6、5、7番
ラフマニノフ 練習曲「音の絵」op.39より第8、4、7番
メシアン 「鳥のカタログ」より第13曲「ダイシャクシギ」

・・・という大体1時間10分くらいのプログラムです。
弾いてる分にはいいんですが聴く方にはちょっと長いかなあ・・・

「Tableux」とタイトルをつけた由来は視覚、というか絵に関する曲が多いのが由来。
それぞれの曲の色も絵画・風景画のような色彩で、複数の画家の作品を集めた画廊の中を歩くような、そんな演奏がしたいと思っています。

月曜日にレッスンした時に先生がこのプログラムのことを面白い、良い曲を集めたプログラムだと言ってくれて。
ピアノの王道とはだいぶ離れた、先生でもよく知らない曲を弾くことが多いなか、先生をはじめ周りの色んな人がそれを楽しみにしてくれて、応援してくれて、もっとやれと言ってくれて。
自由に表現させてくれるだけでなくそれを評価してくれて、好いてくれるのは本当に嬉しくて心強い限り。今回だけでなくこれからもずっとピアノでこの道を進んでいこうと思います。

ということであと1ヶ月、一番やらなくちゃいけないことは自分の演奏に余裕を持たせること。
なにかとせかせかしやすんですよね、全体的に。特に鳥カタ。
それから色々音のバランスを調整したり、あとは音楽的な表現で磨き上げるところもたくさん。
実はこれまでにちょこちょこっとしか自分の演奏を録音してないので、びくびくしながらもやらなくちゃいけない。

あとは演奏以外でも集客だったり体調管理だったり仕事・検査・外出など含めたスケジュール管理だったり、これから1ヶ月色々とちまちま大変ですが無理なく準備を進めていきたいです。

あ、明日は(忘れそうになるのですが)メル響のコンサートです。
ジョン・アダムズが指揮するジョン・アダムズの作品。生で聴ける機会は貴重なので楽しみです。夕飯何にしよう。


今日の一曲: ガブリエル・フォーレ 前奏曲第8番



リサイタルプログラムから早速1つ。
フォーレは19世紀末から20世紀初頭にまたがる時代にそのお国柄・時代を(地味に)よく表した作品をいくつも残していると思います。その中でもこの前奏曲集はその時代が移り変わろうとしているまさにその瞬間を捉えたような、フォーレ自身の晩年の音楽の円熟と合わせて独特の渋さと魅力を兼ね備えた曲が揃っています。

フォーレと言えば(私も昔チェロで弾いたような)ロマンチックで美しいメロディーの音楽が有名ですが、晩年になってくるとちょっとスタイルが変わってきます。
この前奏曲第8番もそのひねくれ具合とか堅めで丸いスタッカートとか、どちらかというとプーランクのスタイルにクロスオーバーしているような。
同じ踊りを思わせる3拍子でも19世紀の華やかなダンスホールではなく、薄暗いサロンとかクラブのダンスフロアのよう。

実は今回のリサイタルプログラムの中で一番短い曲でありながら(1分強)、ものすごく手こずっている一曲でもあります。なんといってもスタッカートの粒を揃えながらときどきオクターブを弾くのに手を広げる、というのはとても難しいです。
なので大きい手の方が有利か、と思いきや手が重なったり細かい指のクロスオーバーがあったり、細かさと俊敏さが求められる部分は小さい手の方がうまくいったり。要するにどっちにしても難しいのです。
そしてその技巧の難しさを感じさせないように優雅に軽やかにひねくれを持って弾くのもまた難しいです。

フォーレの前奏曲集はちょっとマイナーながらも短い中で光るものがある面白い曲集です。
このリサイタルの「Tableaux」というテーマにおいては他の曲よりも小さなサイズの、メインではないけれど味のある、見る人がふと立ち止まってイメージを考えるような絵画のようなイメージ。
決して最初から心に刺さるような曲ではないかもしれないですが、じわじわお楽しみに。

今マイナーと書きましたがアマゾン(日本)にほとんど録音がない!ここまでマイナーとは!
私がもってる録音はジャン=フィリップ・コラールの演奏です。フォーレの他のピアノ曲がまとめて入っているので時代毎の比較もできます。


拍手[1回]