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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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コンサート「Simone Young Conducts Mahler 5」感想
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
ソウルシルバーすっかり止まっています(汗)今日辺り進めようかな。

昨日はメル響のコンサートに行ってきました。
マーラーの交響曲は一年に一度は生で聴きたいと思ってるのでこれははずせない!
しかもBrett Deanの新曲(オーストラリア初演)もある、ということでこれも楽しみでした。
プログラムは以下の通り:

指揮者:Simone Young
Brett Dean バリトン、合唱とオーケストラのための「Last Days of Socrates」(仮邦題:ソクラテスの最後の日々)
(Peter Coleman-Wright:バリトン、Timothy Reynolds:テノール、Melbourne Symphony Orchestra Chorus)
グスタフ・マーラー 交響曲第5番

「ソクラテスの最後の日々」、素晴らしかったです。
題の通りソクラテスの裁判から死までを描いた作品で、テキストはGraeme William Ellisの英語のリブレットを使っています。
前半がっつり使う大規模作品。女神アテナへの呼びかけ、ソクラテスの裁判、そして牢での処刑と3つのシーンに分かれています。ソクラテスはバリトン、処刑者としてテノールソロがちょろっと出てきて、あとは個々のキャラクターも集団も合唱が担当する、というちょっと変わった構成。
一人のキャラクターを合唱で表す、というのはなかなかないですよねえ。

ということで題材は(音楽より他の意味で)古典のなかの古典ですが、音楽はBrett Deanの現代的で複雑なスタイルそのまま。
裁判で人々が荒ぶる様子を表す不規則で熱狂的なリズムにはオーストラリア(となぜかダンスミュージック)を感じました。あれはすごかった。
ものすごく抽象的、と思いきや白鳥の歌の話が出てくるところでオーボエのソロがあったり(オーボエは裏声で吹くことも多かったです)、鳥の声を真似たピッコロソロがあったり。
一番そういう意味で凄かったのは採決をとるシーン。熱狂の中でコイン(有罪・無罪の票として使われた)が器に投げ入れられ、食い気味で人々のテンションがmaxになるのは正直恐ろしいほどでした。
正に「狂」の音楽。Frenzy, Craze, Madness。

それから判決から処刑までの間のチェロソロがかっこよかった。ソクラテスは前からチェロのイメージがあるのでそういう意味でも嬉しい。
あとビオラの超絶技巧な(でもちょっと目立たない)ソロもあったし、それにソクラテスが毒杯を飲むシーンで完全な静寂の中にコントラバスクラリネットのソロ!音に苦さと重さがあって最高のキャスティングでしたね。先ほどのコインのシーンと同じくらいえぐさのある描写でした。

そしてマーラー5番。弾いた経験もあり何回も聴いていてよく知った曲ですが新しい発見もちょこちょこあって、それに生で通してじっくり聴くのは素晴らしいです。改めてこの曲への愛を確認しました(笑)

演奏はというと第1楽章、第4楽章あたりは普通に良くて、あんまり特別に思ったとこはなかったかなあ・・・第3楽章、第5楽章はちょっと不思議な(あんまり聴かない)テンポの変化が多くてちょっとオケがずれるところも。
ただ第2楽章は今回よかったです。嵐の様な楽章がうまいこと勢いに乗って、それから音がとにかく濃かった。特に弦。

その反面金管はちょっとパワーが足りかったような、というかいつものぴたっと合ってぱっと音が輝くような気持ちよさはなかったかな。トランペットはかっこよかったですが。
そうそう、以前お仕事ご一緒したシンバル奏者の方がクラッシュシンバルでトリル(トレモロ?)をやっててびっくりしました。あれは職人技ですね。
Brett Deanでもマーラーでも打楽器セクションは大活躍でした。

今回のプログラムではスタンダード且つ偉大なマーラーの交響曲と、今生きて活躍している作曲家の新しい曲の組み合わせでした。同じように去年のアデス「Polaris」にマーラー3番の組み合わせ、そして手元にあるNYフィルのアデス「Polaris」にマーラー9番の組み合わせとか、そういうプログラム組みはうまくいってるようで。
つまりは今の時代にスタイルこそ違えどマーラーの交響曲と並べても遜色のない作品が生まれている、演奏されているというのは本当に凄いことだと思います。(弾く方は大変そうですが)

ただ現代音楽を生で初演として聴くのは貴重な経験ですが、一つ悩みがあります。
こういう音楽ってコンサートで聴いて「すごい!好き!もっと聴き込みたい!」と思ってもまだ録音が出てない場合がしばしばあるんですよね。
今回のソクラテスもそういうケース。現代音楽の複雑さを考えるとやっぱり1回聴いただけでは勿体ないだけじゃなくて足りないので。
(ただ Brett Deanの音楽に関しては録音よりも生でがっつり集中して、楽器が演奏しているのを見ながら聴くのが一番と思います)。

とにかくマーラー5番をまた聴けて、そしてソクラテスに出会えて良かったです。新しい音楽、聴いたことのない音楽に出会うのがとにかく楽しい!
今週は友達のリサイタルがありますが8月13日のメル響ストラヴィンスキー祭りでの春の祭典は聴きに行きたいです。チケット予約せな。


今日の一曲: グスタフ・マーラー 交響曲第5番 第2楽章



マーラーの交響曲の中で、楽章単位でダントツ知名度が高いのは第5番の第4楽章ですが、マーラー5番は交響曲としてもバランスが取れた、ちょうどいいスケールの交響曲で、各楽章違った魅力があって良い曲だと思います。CDとして持ってて損はないクラシック。

そんな中で私が好きなのは第1楽章と第2楽章。暗いやつです。
チェロで弾いてて特に楽しかったのもこの2つ。結構チェロのパートが粋で良いのです。

第2楽章は嵐のような楽章。それもかなり描写的。風だったり雨だったり、雲が立ちこめたまま何も動かない不穏さ、そして最後に晴れて雨露がきらめく(これがすごいです!)のとかとにかく風景・様子がはっきり見えやすい音楽です。

勇ましいホルンをを始め金管のパートも格好いいですが、この楽章を支えているのが弦楽器だとも思います。うねるような音型を弾いたり、そのパワーは昨日の演奏で改めて思い知りました。
かなり複雑に書かれているので一番最初に耳に入ってくる音以外もものすごく作り込んであって、ちょっと耳のフォーカスを変えてみると面白いパートが聞こえてきます。そういう手加減なしの作り込みもマーラーの音楽の魅力。
生で聴くときはオケの様々な楽器を見ながらフォーカスを移してみてください。打楽器とかも結構格好いいことしてますよ。

チェロでのこの楽章の思い出といえば前述雲が立ちこめたまま何も動かない不穏な箇所。
チェロセクション全員で、ものすごく抑えた音で(音量も感情も)、低い弦だけ使ってそのstillnessを表現します。腕の長さと弓の長さと音が出る最低限の弓の動きの折り合いが難しくて腕が痛くなるのですが、なかなかこういう効果ってなくて特別な箇所だったりします。

さらに第5楽章で出てくる輝かしくて勝利的な音楽がちょろっと一時的に出てくる箇所は素晴らしい!マーラーは闇の深さをよく知っているから光の描写がああもまばゆく、焦がれる感じになるんだと思う良い例です。さらに言えば光が弱くなってくところの描写の切なさ最高。

まるで一続きの映像(ドキュメンタリー的な)を見ているようなこの楽章。長さをあんまり感じさせなく聴けます。
5番はそれぞれの楽章に魅力があって、個別で聴いても素晴らしいですが、是非!交響曲全体を一続きに聴いてみて下さい。できたら生で。マーラーの音楽をあんまり聴いたことがない人にも自信を持ってすすめたい曲です。

マーラーの演奏でどこのオケ、誰の指揮がいいかというのはなかなか自信ないのですが手元のベルリンフィル演奏、ハイティンク指揮は割とオーソドックスで聞きやすい演奏だと思うのでリンク。このCDだと4番とセットになってますね。

拍手[1回]

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A Bird in Hand
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
音楽のカテゴリ別紹介だと次はちょっと変わったワルツを集めてみようかな、と思っていたり。
キーワードto音楽もまたやりたいですね。最近アイディアが出てきてない。

相変わらずポケモン続けてます。
ソウルシルバーは「ロケット団切ないなー」といいながら解散させて、ちょっと面倒なこおりのぬけみちを抜けて最後のジムへ向かうところ。
最後のジムはドラゴンタイプ、耐性とスペックの関係もあってもれなく毎回苦戦してます。

それでちょっとは変わるかなーと思って捕まえたのがはがね・ひこうタイプのエアームド。
こないだバトルファクトリーでレンタルのを借りて防御の高さとはがねタイプの耐性が好感触だったので捕まえてみたのですが。
覚える技が今のところ貧弱で攻撃面ではなかなか使いにくい感じ。わざマシンが多く手元にあってしかも何回も使えるブラックに移したら使えそうなんですが・・・
さらに言えばこれから捕まえることになる伝説のポケモン・ルギアの方がトータルで優れてるよなあ・・・ということも。

エアームドみたいにちょっと癖のあるポケモンも良さが分かるようになってきて、その結果この頃あれも使ってみたい、これも育ててみたいという好奇心が大変なことになっています。
その好奇心がある程度満たされるのがハートゴールドの(ソウルシルバーではまだ使えない)バトルファクトリー。
レンタルのポケモンで勝ち抜きトーナメントをする施設なので捕まえたことない、見たことないポケモン6匹から3匹初見で選んでバトルして、勝ち抜く毎に相手の手持ちと1匹交換できるというシステム。手持ちは7戦1周毎に新しく選び直す。

レベル50固定のトーナメントだと最初は弱め(進化の最初とか)のポケモン・技から始めて、選び直し毎に強くなっていくので始めは不便でも連勝を重ねやすいのですが、オープンレベル(レベル100固定)だと最初から強いポケモン、バランスのとれた技で戦えるので前述好奇心にはちょうどいい。
レンタルポケモンでなんで戦略の立て方も独特で楽しい。良い刺激になります。
ああブラック版にもこういう施設があったらよかったのに!(ブラック2にはあるのかな)

こないだレベル50固定で長く勝ち抜いてたときのバクーダ、ユキメノコ、メタングの組み合わせが楽しかったですね。最初に選んで結局最後まで交換せずに進んだのですが。
ただユキメノコはとってもひやひやする!(かけたわけじゃないです!)ゴーストタイプなので格闘相手大丈夫、と思いきや格闘タイプが持ってるバレットパンチ(鋼)とか岩技に大変弱い。元々の耐久も紙だし、これは「変わった耐性のある氷タイプ」と捉えるべきか。
(こういう悩みはポケナガだとないんですよねー、一種類につき技が一つだから)

基本ゲームはゲームなんだからあんまり悩まない、というよりもむしろゲームなんだからじっくり悩んでみよう、というスタンスで進めています。
なのでポケナガでも慎重すぎかなーと思うこともあり。やっぱりリアルタイムで進むゲームには向いてないかなー。

さて、腰の重さを言い訳してないで諸々(ゲームに限らず)動かないとですね。
明日はドクターとのアポ、そしてメル響のコンサート。寒いけど動き回らなければ。


今日の一曲は今回もお休み。コンサートの後にはパッサカリアのリストから一つ紹介できればな、と思ってます。


拍手[1回]

パッサカリア・コレクション
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
それから「Progressなう」のエントリーにも拍手増えててありがたいです。

前タランテラにを特集(?)しましたが似たような感じで今度はパッサカリアを紹介したいと思います。
パッサカリアは主にバロック時代(バッハ辺り)で使われた音楽の形式で、元々はどうやら踊りだったのですが、どちらかというと変奏曲に近いです。
だいたい8小節・16小節くらい?の決まったメロディー(大抵最初に低音で奏でられる)と和音進行が繰り返され、その上にのせるメロディーやパートが変わっていく形式。必ずしも常にそのメロディーがあるわけじゃなく、枠組み・和音進行だけ残ってることも。
ちなみに似たような音楽形式にはシャコンヌもありますね。

西洋音楽ではハーモニーで曲の緩急をつけるようなところもあるので同じメロディー・ハーモニーを延々と繰り返すということは音楽がぐるぐると同じところを回るような効果があります。
そしてその繰り返しがゆえに作曲家は曲に方向性を作ってうまいこと盛り上げるために工夫しなくちゃいけない、と思います。
ただその繰り返しと盛り上がりを上手に生かした結果まじない、呪縛のように働くようなところがあってそれが私は好きです。
それでは曲紹介に。

1)ヨハン・セバスチャン・バッハ 「パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582」
パッサカリアの王様といったらこの曲。パッサカリアの形式や特徴がよくわかる、そしてそのcraftの素晴らしさ、そしてオルガンという楽器のすごさまで味わえる曲です。パッサカリアの部分と(同じメロディーをテーマにした)フーガの部分、合わせて13分程。音楽が形を変えて展開していく様は宇宙のようで、長い旅のようです。

2)ブラームス 交響曲第4番 第4楽章
パッサカリアは交響曲の一部として使われることもあります。そういうケースは大抵最終楽章として使われるようで(ヴォーン=ウィリアムスの第5番とかウォルトンの第2番とか)。この最後に向かって盛り上がっていく感じがフィナーレに向いているのかな。ブラームスのパッサカリアはある意味バッハのそれよりも良い意味でドイツ臭い、厳しさのあるストイックな音楽です。

3)ショスタコーヴィチ バイオリン協奏曲第1番 第3楽章
20世紀の作曲家にもパッサカリアを書いた作曲家はたくさんいます。必ずしもバロック時代の形式をそのまま使うのではなく、現代らしく解釈したりしたものも。そんな中ショスタコのパッサカリアは結構「正当派」じゃないかな。形式は割と伝統的に、ただし魂はショスタコーヴィチの音楽そのまま。ヘビーで悲劇的で暗くて、とにかく強烈な曲。もしかしたら自分にとってお気に入りのパッサカリアかもしれません。

4)ラヴェル ピアノ三重奏曲 第3楽章
フランスでもパッサカリア曲はあります。ラヴェルのこの曲はそんなに伝統的な形式を感じさせなく、メロディーの絡み合いがちょっとフーガにもにた感覚で。ラヴェルの音楽としてもちょっと変わってるかな。これはこれで面白いパッサカリアで、それ以上にとても美しい曲です。

5)ブリテン 「テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード」より「Dirge」
ブリテンのパッサカリアといったらオペラ「ピーター・グライムズ」のだと思いますが、最近出会って好きになったのがこの曲。パッサカリアの特徴、繰り返されるメロディーを最初から最後までテノール歌手が担当するという面白い構成。周りの楽器群のパートが変わるとはいえ、音楽の移り変わりを導く歌い手の技量が問われます。そしてなにより繰り返しの悲痛さが心にくる曲です。

6)ロドリーゴ 「3つのスペイン風小品」より「パッサカリア」
パッサカリアといえばオルガン、オケのための作品が多いのですがソロ楽器も一部の楽器なら演奏可能です。ピアノだとショスタコの24の前奏曲とフーガ(嬰ト短調)があるのですが、ギターならこれ。なかなか渋い曲ですが、スペインらしい暗さがあってバロックのギターを思わせるスタイルが好きな曲。

7)ヒンデミット 無伴奏ビオラソナタ Op.11-5 第4楽章
ピアノやギターのパッサカリアは繰り返し部分と変化する部分を分けて演奏できますが、バイオリンやチェロ、ビオラだとそれが難しいので和音進行で繰り返しを表す場合が多いです。にしてもこの曲はパッサカリアとわかりにくい。ただ雰囲気はありますし、特徴的な冒頭の和音とか、手を変え品を変え繰り返してるな、というのは分かるし。パッサカリアの魂みたいのはしっかりあって、その力強さと旅している感はバッハの無伴奏バイオリンのためのシャコンヌに劣らないビオラの名作品だと思います。

8)クラム 「マクロコスモス第2巻」より第10楽章「かんむり座より聞こえる声」
(もともとが知名度低い曲なんでこういうのもあれですが)驚くなかれ、この曲も実はパッサカリアなのです。繰り返されるメロディーはピアニストが口笛で吹いて、変化する部分はピアノの中の弦を弾いたり叩いたり、特殊奏法を駆使したパート。短い曲でパッサカリアに特徴的な盛り上がりはないものの、繰り返しのエフェクトや空間・時間の感覚はバロックから受け継がれてるような気がします。


今回紹介したり言及したりした他にもパッサカリアとして書かれた曲はたくさんあります。私の好みは20世紀が主ですが、もちろん元のバロック時代にもたくさん作品ありますしね。
先ほども書きましたがパッサカリアは「繰り返し」という形で縛りがあって、それがまじない、呪縛のように働くのが面白いです。
とりあえず最初はバッハ、そしてショスタコ、もしかしたらブリテン辺りがおすすめ。


今日の一曲はお休みです。


拍手[1回]

Nothing notable
すっかり冬ですメルボルン。
椿とかミモザの花とか咲き乱れてます。そして外に出ても出なくても息苦しさがある季節。
来週GPとアポイントメントを取ったのですが今の吸入ステロイド以外にできることがあるか微妙なところ。

ちょっとここ数日調子が悪かったというか機嫌が悪かったというか。
身体のサイクル上仕方ない時期で、一時的なものは確かなのですが、だからといってしんどくないわけではない。
とにかく機嫌が悪い対象が至る所にあって、ただ自分(なんでもそうですが)精神的エネルギーに乏しくて、機嫌が悪い対象が複数になると気持ちが続かなくて疲れて諦めてしまうようなところがあり。(だいぶそこの閾値は低いです)
それが幸いしているのか機嫌を悪くしている実際時間はそんなに長く続かずすんでいる、といえばそうでもあるのですが。

ただ一時的なものかどうか判別がつくようになっただけでもちょっとは楽になったかな。
少なくとも仕事があるときは(今日からまた入りました)気が紛れたり、ピアノを弾く時は否応なしにピアノのことになるし、ゲームに没頭することもできるし。
何をしても無駄な一時的不調を悪化させること無く乗り切るために自分を騙す方法もなんとか身につけてきた感があります。
一時的な不調に限らず、季節的な不調、それから長期的な自分の精神状態の移り変わりもまた自分を騙し騙しやってきたことだと思います。

でも先ほど書いたように今日から仕事が入ってきたのでちょっと気分は楽になってきたかな。
以前も書きましたが一日の時間の進み具合がだいぶ違う。
部屋は寒いのですがヒーターを入れれば息は苦しいことないですし、音楽も(ラジオも)聴いてられる。
何もしないでいるよりも精神的に楽だなあ、と思うこの頃です

ちょっと話は変わりますが今日ちょっとびっくりな話題がありました。
メルボルンで一番大きな電車の駅、といえばシティの西側にあるSouthern Cross駅(別名・旧名Spencer Street Station)ですが、一番メジャーで有名な駅といえば2番目に大きいFlinders Street Stationです。
Flindersはシティの南側、ヤラ川沿いにある駅で、写真ポストカードなどにもよく使われる古い建物がトレードマーク。その駅がこのたび老朽化とアクセス改善のために改装されることになったそうです。今日の新聞に記事が出てきました。
その新デザインの候補が6つに絞られて、オンラインでの一般評価を募集しているとのことで私も評価してきました。(妹も評価してきたみたいです)

なんたって最寄りの駅と同じくらいよく使う駅、そしてメルボルンのシンボルともいえる駅ですからね。こちらの声を聴いてくれるならちゃんと伝えねば。
6つのデザインはどれも元のメインの部分の建物(ポストカードになる部分)をキープしたままプラットフォーム部分やconcourse部分を新しくするもの。もちろん電車や歩行者だけでなく自転車のアクセスも考えたり、周りのエリア・トラムとのアクセスを改善したり、さらに駅として以外の用途(円形劇場的な施設やカフェなど)を入れたり。
オープンなデザインにして公園的なエリアを盛り込もう、というのはほぼ全部のデザインに共通していましたね。あとそれぞれデザインは違うながらもモダンなデザインを取り込もう、というのも共通していて。
最高評価のデザイン、そして審査員賞は8月8日に発表されるそうですが実際の改装はいつ行われるか分かりません。とりあえず楽しみに・・・?

あ、あと付け足しになってしまいましたがこんな面白い記事がTwitterで流れてきました。
「クラシック界隈で起こった10の大失敗」
楽器の構造上そういう間違いも起こりえる、ということからfreak accident的な「あり得ない!」ハプニングまで色々。おすすめは最初のハレルヤコーラスとボレロでの失敗。十分にあり得ることで本人からしたら大変なのですが同時に笑えてしまいます。

さて、今度はまたしっかりトピックを決めて書こう。


今日の一曲:ジョン・ラター「The Lord Bless You and Keep You」



こないだの母校でのコンサートで最後の演目でした。うちの学校の精鋭の合唱団(ただし今アルトばっかり入ってソプラノが足りないそうです)が卒業生のソプラノ歌手と一緒に、昔から伴奏しているピアノの先生(現代音楽が嫌いだったのとは別の)の伴奏で。

この曲は学校のHymn Book(学校の集会とかで歌う賛美歌を集めた本)に収録されているのですが、学校では一度も歌ったことがありませんでした。
それもそのはず、この曲は卒業式とかのイベントのとき精鋭の合唱団がblessing(祈り代わり、というか)として歌うよう収録された歌だそうで。

これがまあ美しい曲なんですよ。ラターはレクイエムも素晴らしいですがこの曲も綺麗。
歌詞はblessingとしてとてもシンプルで、メロディーもハーモニーも美しく、さらに変ト長調というキーも素敵。とても優しく繊細な音楽です。

私が在学中にその精鋭の合唱団がCDを録音したのですが、この曲ももちろん!入っています。ただし伴奏はオルガン。クリスチャン的なフレーバーはこちらの方が強いですが、オルガンのソフトな音色が女性の合唱と曲のメッセージと変ト長調とマッチすると思います。

リンクした録音は本場イギリスの合唱団で。
こういった宗教合唱音楽は教会で録音されたものも結構あるはず。生で聴くのも教会で聴けたらベストですね。

拍手[1回]

弾いてきました!
行ってきました、弾いてきました!

<コンサート:Piano Fortissimo!>
日時:2013年7月19日 午後7時30分
場所:Centre of Creative Arts, Firbank Grammar School, Brighton
プログラムはメシアンの「ヒメコウテンシ」とラフマニノフの練習曲「音の絵」op.39-8。

母校が新しくグランドピアノを購入したののお披露目コンサートに招待されて演奏してきました。
在学生徒(小学校2校、そして中学高校)、先生、卒業生、ゲストなどがピアノソロ、そしてピアノを含んだアンサンブルで演奏しました。
うちの学校は私が通ってた時代から合唱が強くて、合唱の演目もありましたし、ジャズトリオの演奏もあり。
私は卒業生では2番目に年上でした。1番上は今卒業生としてはスターといってもいいソプラノ歌手の子で(私より3歳上)。

コンサートはテーブル形式で、丸いテーブルに聴衆が座って食べたり飲んだりしながらコンサートを聴く、というスタイルで、曲目の間に食べたりしゃべったりできるよう奏者紹介なども兼ねて結構時間をとったり。面白いスタイルでした。
そういうスタイルだったので弾く前とか後とか聴衆席に座ることも出来たのですが、ステージ裏という場所が好きなのと場所がとにかく懐かしいので前も後もたむろしていました。

演奏自体は自分としてはそこそこでした。
舞台に上がって弾き始めたあとに緊張をちょっと感じてそれで指が回らなかったり。もともと手が届かないところがある上に内心ちょこちょこ「あー」となって余裕がなかった感じでしたね。
9月にはなんとか磨き上げたい!

ピアノは普通にいいピアノでしたよ。普段弾いてるピアノがあれなんでなんでも良く感じるのですが、特に今回ヒメコウテンシを弾くに当たって高音があれだけクリアで、真ん中辺りが暖かい音なのはパーツのキャラ分けがちょっと楽になる。
ラフマニノフはほぼ中音辺りの柔らかい音に乗っかることができてこれもピアノが味方した形に。
この新しいピアノの音をこのコンサート1つであまねく使う・聴かせる、ということについては結構貢献できたんじゃないかな。

ホールがある音楽の建物はほとんど変わってませんでした。むしろ老朽化している所も(汗)
ただ新しく楽器用のロッカーを設置したり、それから前回来た時以来2階のレッスン室を新しくしたり。あと過去のコンサートや演奏旅行にいったときの写真もいっぱい飾ってありました。私もいました。妹もいました。

そして在学時代にいた先生達はすっかり古参となり。本番前の時間、それからコンサートの進行の間をぬって演奏&裏方に関わってた先生達と思い出話や音楽話をしたり。
こういう気持ちが高ぶる場だからということもあり、音楽がらみの環境なこともあり知らない生徒や先生達とも色々お話しました。(軽躁だったわけじゃないと思います)
なじみの先生が「なんだか卒業してここを離れたことがなかったような」と言ってましたね。外見がほとんど変わってない、と言われたのもそうですが本当にあの場所で自然に立ち回ってて、時間の流れがよく分からなかったです。

さらに聴衆側にも知り合いの先生が何人も居ました。(あ、あと今海外にいる親友が家族に知らせてくれたみたいで3人来てました)
在学時代に音楽のトップだった先生、そして隣の男子校で音楽のトップだった先生。2人とも10年ぶり!
特に隣の男子校の音楽のトップの先生は昔から大変好きな先生だったのですがなんといってもうちの学校の先生じゃないですし色々声をかけづらかったのが、今回演奏者として再会できておしゃべりできてよかったです。

先生一同から演奏についてお褒めの言葉をいただいて、そして(昔は現代音楽大嫌いだったピアノの先生も含め)メシアンよかったよ、との言葉もいただいて。結構先生達はメシアン好きな人も多く。前述隣の男子校の先生はオルガン奏者なのもあってメシアン演奏の経験もあるとか。
外見は変わってなくても卒業から10年、音楽の知識を広め深めてきたためにこうやって先生達と対等の立場に(ただしまだMr/Mrs付けで呼んでしまうのですが)音楽の話に花を咲かせることができて。
それにリサイタルをやる、という話をすると本当にみんな応援してくれるのが嬉しい。
私の演奏を、私のメシアンを聴きたいと思ってくれる人がこんなにもいるんだ、と思い知りました。
今回の演奏では最高にホームな聴衆となってくれて、そしてピアノ弾きの私を応援してくれる味方になってくれて心から幸せです。

演奏の質はちと磨くところが多かったのですが、演奏自体以外で得る物が本当に多かったです。音楽、演奏を続けていくことに関して本当に心強く感じました。
なのでちょっと一息ついて9月に向かって再スタートしたいと思います。無理のない程度に。


実は今ちょっと携帯でつないで更新してるので今日の一曲はお休み。
届いたCDシリーズも終わったのでまた紹介する曲アンテナをonしなければ。


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