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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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いい薬になりました。
相変わらず調子が良くない日々を過ごしていますが行ってきました、2週間ぶりのピアノのレッスン。
一言で言うと行って良かったです。

メシアンの「イソヒヨドリ」はやっぱ聴く側にとっては長く感じるかなー・・・
12分とかそれくらいで、ダイシャクシギあたりとそう変わらないのですが(鳥のカタログの中だと曲の長さでは中級くらいですかね)、無駄な繰り返しが多いといわれれば確かに否定できない。プログラムのなかの位置づけとか、曲の各々の部分の魅力とか、そういう物は分かってもらえたのですが。
メシアンをある程度聴いてる先生で長く繰り返しが多く聞こえるんだったら聞き慣れてない人にもなかなか魅力は伝わりにくいかなー・・・と改めてこの曲のプレゼンの仕方を考え直しています。真ん中のガムランのところ(一番好きなセクション)をキーにしたいんですよね。

それからドビュッシーの「金の魚」は技巧的な部分をじっくり指摘してもらったのがありがたかったです。色々怠っていたことがあるのは自分でも分かっていたのですが具体的に示してもらって、一つ一つ解決していくプロセスはやっぱり大事。本当は先生に頼ってないで自分でやらなきゃいけないことなんですがね。
それからこの「金の魚」を含めてドビュッシーの「映像」全2集に先生が並ならぬ愛を持っていることが今日話していてひしひしと感じられて。ドビュッシーのピアノ作品だと私にとってもお気に入り。今弾いてるのが第2集、まだ第1集も一部弾いてなかったりしますが何度も戻ってきて自分のものにしたいです。

どうもちょっとピアノは悪戦苦闘で(もちろんメンタルの調子の低迷も手伝ってのことですが)、自信が1週間ほど休むのもありかなー・・・と思ってるのですがなんせ今仕事もない状態で、一日何もしないのもいやだし、ピアノを弾かないとそれはそれで不安ですし(慣れもそうですが精神的な不安の種になるんですよね)。ちょっと今考えあぐねてるところです。

全体的に「どうにかもうちょっと元気でないかなー」なんですよね。何やっててもそうなんですけど。
ポケモンもかなり地味な作業に入りましたし(汗)そもそもそんなにぱーっと派手になにかやって容易にものすごく楽しくなる、という性格でもなく・・・まだ冬も来てないのに大変なさけない状態です、はい。
しいて言えばコンサート行きたいなあ・・・

ということでピアノのレッスンについてのメモがてらのエントリーでした。しっかりせんと。


今日の一曲はおやすみです。

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ゲームも停滞中。
前回のエントリー、そしてその前のエントリーに拍手ありがとうございます。
相変わらず体温が高めのまま推移。他に風邪っぽいところがないんだけどそれでだけだるい。
買い物も行ったりせにゃいかんのだけれどなあ。

ピアノもかなり伸び悩んでいるのですがゲームもかなり停滞中。
ポケモンはハートゴールドはレッド戦に向けて、ブラックは四天王+諸々に向けての停滞です。
ハートゴールドでは初代からなじみの伝説の三鳥(ファイヤー・サンダー・フリーザー)と銀からおなじみ伝説のポケモン・ルギア(ストーリーの中で捕まえたルギアの相方)を捕まえたり。
ルギアは見た目でタイプが分からなくて発表当時は色んな推測が飛び交ったそうで。実際はエスパー・ひこうなのですが、みず(ホウオウが明らかにほのおですし)、ドラゴンなどにも見えなくないですし。実際色んなタイプの技を覚えますしね。
ソウルシルバーで出会った時はストーリー攻略にもお世話になる予定です。

ブラックは四天王とその向こうの諸々に向けていつも以上に慎重に準備をしているところ。
といってももう再戦できるトレーナーはかなり限られているので地道に野生のポケモンなどを相手にレベル上げ。
最終的なメンバーはジャローダ、ペンドラー、シンボラー、ワルビアル、デンチュラ、フリージオ、シャンデラ、ブルンゲル。もちろん実際にバトルで使うのは6匹なので局面に応じて。

あとはバトルサブウェイに入り浸ったり。この施設は手持ちから3匹のポケモンを選んで3vs3の勝ち抜き戦ができる施設で、レベルが低いポケモンもレベルが高いポケモンも持ち技はそのままレベル50にそろえて色んなポケモン(時にはまだ会ったことのない)と対戦できるのです。
ポケモンの経験値には貢献しないバトルなのですが、勝ってポイントを集めるとここだけでしか手に入らないアイテム(今欲しいアイテム)が買えたりする面白いところ。

それからプレイヤーのトレイナーの戦略に関してもバトルサブウェイで色々学んでいる気がします。
なんたって少なくとも7戦は手持ちが同じ3匹だけですからね。ポケモンの覚えてる技にある程度バリエーションがあって、多くのタイプに対応できないと勝ち抜くのは難しい(なので最初ここに来た時はほとんど勝ち抜けなかったです)。本当はサブウェイ用ポケモンが何匹かいるといいのですが今はそんな余裕はない。(四天王後&前作と通信交換後ですかね)

さらに自分の手持ちを含め色んなポケモンの能力に関してバトルサブウェイで学ぶことは多いですね。
全部のポケモンがレベル50に統一されてるので、すばやさ(先制できるかなどに関連)だったり、弱点タイプの技を受ける耐久力だったり、特性だったり。データ集めにも、それに対応する練習にもなります。
(ちなみにバトルサブウェイ、最初にシングルトレイン(ノーマル)で21連勝クリアしたのがデンチュラ・ペンドラー・ブルンゲルのコンビネーション。タイプ・能力ともに完璧とは言えないながらもなんとかやりくりできた印象でした)

停滞しているといえばAge of Wonders: Shadow Magic。何度かJuliaルートのシナリオ3を始めてはみたんですが、結局数日空いてよくわからなくなってまたリスタートして。
マップがでかくてどこから守ればいいのか、どこに足を伸ばせばいいのか(水上も行くべきか)、ユニットの数とか支出のやりくりががががが(汗)

それにこのゲームでまだあんまり活用してないながらもこのシナリオでは必要だと思われるのが「外交」。勢力の同盟だけでなく魔法を取引したり色々使い道があるのですがどうも苦手なのです(金が常に足りなくて交渉に出られないのもありますが)。

以前書きましたがこのシナリオ3ではマップ上に8つとか勢力があって、それぞれの間に諸々思惑や関係があって。プレイヤーが担当するエルフの女王Juliaは前シナリオのつながりでドワーフのFangirとは最初から同盟関係。それからHalflingのMarinusも最初の数ターンで同盟を持ちかけてくる。さらにOrcのKarissaはJuliaを「Old hag」なんて呼んで宣戦布告。
それに加えてなんか一言(友好的だったりそうでなかったり)申してくる中立的なAnonとかArticaとかもいたり。
もちろん自分の関連しないところでwizardが同盟してたり戦争したりして、大混戦なんですよ。

で、こないだ遊んでたときは「人間には人間の道が」とか軽い説教してきたAnonだったり、結局姿を表さなかったArachnaがいつのまにか滅びたりして。接点もそんなにないし、敵対するかもな勢力が減るのも良いことなはずなんですがどうももやもやするんですよね。
Anonに関してはArchonsがいきなり人間の肩持つのが意外だったんですよ。一応エルフと同じくらい古い種族で、エルフのことを良く思わないところはあるもののいくらなんでもPhobiusの肩を持つことはないだろうと。なのでもうちょっと言い分を聞きたかったのですが。

それぞれの種族・wizardの事情やストーリー、経緯があって面白いのでただただがむしゃらにマップを制覇するのも勿体ないような感じがあって。(反面シナリオ3でJuliaは終わり、次回に受け継ぐものはないので何しても結果勝てればいいや、みたいなところはあるのですが)

あとAoWはサントラの各曲がゲームのどこに使われてるかも照合しなければなあ、というのもありました。近いうちにもう一曲くらいここで紹介したいですね。


ということで今日の一曲はお休み。

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メルボルン秋冬・芸術関連楽しみ
相変わらずゆっくりした毎日を過ごしています。今日は謎の微熱が出て首をかしげています。
風邪っぽさはないのに熱っぽさだけあるこの不思議。バイオリズム的な理由でそういうことはよくあるそうなのですが。

そして借りたCDはまだ聴いていません。(あ、そして今週の某本舗も)
CD借りて曲は増えましたがiTunesのライブラリ整頓はなんとか少しずつ進んでいます。今ちょうど自分のipodで一番トラック数が多いと思われるショスタコーヴィチのど真ん中。
(といっても前奏曲とフーガとか弦楽四重奏とかトラック数の多い曲数は複数録音を持ってたりするのです)

こないだ行ってきたコンサートはHamer Hallだったのですが、あそこのフロントエリアはHamer Hallだけでなくその周りでのコンサートなど芸術的なイベントのパンフレットがいっぱい置いてあります。
毎回毎回ですがコンサートには早く着いてしまったのでパンフレットを見ていたら面白そうなコンサートなどがたくさんあったので今回ちょっとざっと紹介します。

まずメル響から。(今気づいたのですが最近はコンサートプログラムのページにSpotifyで聴けるようリンクがあるんですね)
6月中旬のオールロシアプログラムがちょっと気になっています。なんといってもチェロのレパートリーのなかで最難関と呼び名の高いプロコフィエフのSinfonie Concertanteが生で聴けるのはちょっと珍しい。というかこの曲の並びは(はげ山の一夜を除いて)生演奏ではちょっと出会わないですね。
それから7月のマーラー5番。一年一回はマーラーを生で聴きたいですし、自分にとってはある意味原点の曲。
あとこのコンサートではBrett Deanの新しい曲が聴けるというのでこれも楽しみ(彼の曲はコンサートで色々聴く機会があるのですが録音がまだ手に入らないのがちょっと悩み)。

メル響は去年?一昨年?にベートーヴェンの9つの交響曲を演奏するミニシリーズを開催しましたが、今年はストラヴィンスキーの三大バレエ(火の鳥ペトルーシュカ春の祭典)を中心にした、時代背景もよく分かるミニシリーズを8月にやるそうです。全部とは言いませんが一つくらいは行きたいですね。
それに加えて8月はメル響はアメリカのミニマル・ミュージックの作曲家、ジョン・アダムズを迎えてオールアダムズのコンサートをやるそうです。

で、なかなか今年はメルボルンはアメリカのミニマル・ミュージックが熱い年みたいで。
Victorian Operaは来月(5月)にジョン・アダムズのオペラ「Nixon in China」を上演しますし(指揮者はユースオケでお世話になった指揮者さんです)、それとは別に7月末~8月始めにState Theatre(「バレリーナのスカート」の下)ではフィリップ・グラスのオペラ「Einstein on the Beach」が上演されたり。
これまであんまり熱心に聞こうとしてこなかったエリアなので演奏も聴きに行きたいですし、行けなくてもこれを機に聴き広げたいと思っています(その一歩として先日フィリップ・グラスのCDを借りてきたわけです。Einstein on the Beachもそうですが、一昨年のカウントダウンで聴いたAkhnatenも気になる!)

そして音楽ではないのですがMelbourne Theatre CompanyがArthur Millerの「The Crucible」をやるとパンフレットで見てだいぶテンション上がっています。
The Crucibleは学校の英語の授業でやった(そして長年授業で取り扱われた)戯曲で、もちろん戯曲自体も好きですが授業で映画版をみたり音読をやったり、社会倫理的な話も色々したのでとっても思い入れが深い作品。
さらに主演がDavid Wenham(指輪物語の映画でファラミアを演じた方)だそうで。どんな舞台になるか興味津々です。

さらにさらにNational Gallery of Victoriaではモネ展が5月10日から開幕。それに行くのはもちろんですが5月3日から開幕するCeleste Boursier-Mougenotという作曲家・芸術家の音楽と美術を組み合わせたClinamenという展示も見に行きたい。

(あと特別今じゃなくてもいいですしメルボルンの外なのですがタスマニア州ホバートの美術館Museum of Old and New Arts(MONA)にいってみたいですね。去年のメシアン・共感覚関連のイベントだったり、同世代の友達が見に行って評価が高かったりこっちでも広告うってたりで大変気になっているところです。)

ということで今年の秋冬もメルボルンは様々な芸術界隈のイベントにあふれています。もちろん今回紹介しなかったものもたくさん。
ただ外に出ないといけませんからね。気力をちゃんと起こさないと。多少調子が悪くても自分の心の栄養になることはちゃんと分かってるので。
(調子が悪くても芸術という餌で自分を外に釣り出すことができるメルボルンに住んでてよかったです(苦笑))


今日の一曲: Osvaldo Golijov 「K'vakarat」



こないだダウンロードしたクロノス・カルテットのCD「Night Prayers」に収録されている曲です。
あのアルバムはかなりじわじわ来ますね。ちょっと聴きにくい感じの曲だったり静かなところじゃないと聴けなかったりする部分もたくさんあるのですが、だんだん個々の曲にも親しみが湧いてきました。
そしてクラシック内外いろんなところの音楽が一見ばらばらに集まっているようで、でも聴いているとなんだかタイトル「Night Prayers」を通じて様々な意味の糸でつながっているようなのが感じられるようになって。

この曲はユダヤ教における休日に唱えられる祈りをベースにしているそうです。作曲者の公式サイトの説明には歌詞はYom Kippurの祈りの言葉、とあるのでつまりはチェロで弾く「Kol Nidrei」と同じ材料なのかな?詳しいことは分からないのですが。

先月のクロノス・カルテットのコンサートで「Sim Shalom」というユダヤ教(ポーランド辺り)の歌うような祈りの曲を(チェロが歌い手のパートを弾いて)聴いたのですが、以来こういう「歌のように唱えられる祈り」というジャンル(?)にものすごく心惹かれて。
ユダヤ教におけるCantorialだったり、イスラム教のアザーンだったり、ちょっとずつネットで探して聴いたのですが素晴らしいですね。特にユダヤ教のそれは(クロノスのコンサートでチェロが担当したように)ものすごく歌い方・声がチェロの音色や表現に近くて元チェロ弾きとしてはたまらないです。

この「K'vakarat」ではチェロでなく実際のCantorの方が歌っていて、弦楽四重奏が伴奏というか、そういうパートを奏でます。(ただし前述説明ページにはクラリネットと弦楽四重奏のバージョンもある、とのこと。これも面白そうだな)
音楽文化で色んな国のスタイルが違うのはもちろんですが、歌・歌声に関する好み・スタイルの違いはやっぱり顕著で面白い(ついでに言えばその歌のスタイルと言語の組み合わせも)。Cantorの透明だけれど太い、水のような存在感・質感がある声のすばらしさ。

そのスタイルに沿っている声のパートはもちろん、そして弦楽四重奏のパートも良いですね。
ハーモニー・音程や音の質感で適度な空間が作りだされて、声の邪魔にならないだけじゃなくて声のパートと一緒に時間的な自由さ、そして独特のairを作っている感覚がツボです。

とにかく闇方向での美しさは本当にピカイチな曲。長さは8分くらいで長すぎず。リンク先での試聴の箇所も良い感じですので試聴してみてください。
そしてこの曲を起点としてCDの他の曲に聴き広げていき、プログラム全体として捉えるのにつなげるポテンシャルもあります。単独でも購入できますが、CD全体の雰囲気はまたそれはそれで面白いので是非CD全体での購入をおすすめします。

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世界の国からタランテラ
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
相変わらず調子は悪いですが今日はちょっとエネルギーが増えてた感が。
月曜日には大学にCD借りに(こないだのコンサートから。Tevotはなかったですが)行きたいのでもうちょっと元気が欲しいところ。

さて、こないだのメル響コンサート、ブリテンの「Our Hunting Fathers」でタランテラのスタイルを則った曲が出てきました。そのときも書きましたがイギリスの音楽でタランテラが使われているのをきくのは初めてで。
以前ここで話しましたがこの「タランテラ」という踊りが小さい頃から好きで、ちょっとフェチみたいなものがあるんですよ(笑)
なので今回のエントリーでは色んな国の作曲家がタランテラの形式で書いた曲をいくつか紹介してみたいと思います。

ちなみに:タランテラ=南イタリアの速い舞曲(拍子は6/8、またはそのほか三連符が続く)で、タランチュラという蜘蛛に噛まれた際に毒を抜くために休まず踊り続けなければならなかった、という話が元になっているといわれている。
タランテラはぐるぐる回るスタイルが特徴的ですが今日のエントリーでは似た地方・似たスタイルで跳躍が特徴的なサルタレッロも似たものとして扱います。

1)チャイコフスキー 「イタリア奇想曲」
ロシアの作曲家、チャイコフスキーはバレエの中でも他のジャンルでもイタリアの音楽を作品に取り入れています。その中でもこのイタリア奇想曲はメドレーの様に色んなイタリアの音楽が続く面白い曲。特に後半に現れる激しいタランテラは私の中で「一番タランテラらしいタランテラ」を持ってると思います。あの狂乱的な、炎の様なキャラクターは最高ですね。短いのが勿体ない。

2)レスピーギ 「風変わりな店」のタランテラ
以前紹介しました、イタリアの作曲家ですが出身地方は南でない、という本場のようでちょっと違うタランテラ。でもタンバリンの使い方とかぐーるぐる回る音型とか熱さとか良いですね。全体的にチャイコフスキーのよりも軽めで、同じく短いのでさっくり2回くらい続けてきいちゃうときもよくあります。

3)サン=サーンス ピアノ協奏曲第2番 第3楽章
これはフランスの作品。ピアノのパートに跳躍が多いのでサルタレッロなのかと思いますが全体的には回る音型も入れ替わるように現れるのである意味ハイブリッドかな?中間部のオケパートにサン=サーンスらしい、空に弧を描くようなコラールが挟まるのが素敵ですし、エンディングに向かって踊りが狂おしさを増していく(ただしテンポは速くならないように!)がまた興奮します!

4)シマノフスキ 夜想曲とタランテラ
バイオリンとピアノのための曲。ポーランドのタランテラといえばショパンのそれが有名と思われますがでもこれが外せないんです!かなりテンポ・リズム共に重めで、回る音型はほぼないのですが執拗に繰り返す「たーたたたた」のリズム、バイオリンの超人的な跳躍、強弱、鬼気迫る音、そして禍々しさがあるハーモニーから感じる狂気はとてもタランテラらしいです。

5)メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」第4楽章
これも回るリズムではなく「たんたたたた」が執拗に繰り返されるタイプのタランテラ(楽章のタイトルはサルタレッロ。ただそんなに跳躍してもいなかったり)。メンデルスゾーンはドイツ出身ですが、そのお国柄かちょっと重めで四角い印象。だからフルオケで何度も繰り返すと執拗さが増して、ちょっと「狂気」の方向が違う感じかな。

6)プロコフィエフ ピアノソナタ第2番 第4楽章
ロシアとソヴィエトは別物として。やっぱりタランテラといったらプロコフィエフだと思います。ただし元のイタリアの空気とは全く別な雰囲気の、違う狂気をはらんだタランテラ。前も紹介しましたがロンド形式で立ち替わり入れ替わり色んなシーンが現れて、それが悪夢のサーカスになってだんだんごっちゃになってくるのが凄いですね。クレイジー。

7)シューベルト ピアノソナタハ短調 D958 第4楽章
こんどはオーストリア。シューベルトの作品に狂気がないという訳じゃないですがシューベルトには珍しい鬼気&狂気だと思います。上記プロコフィエフと同じでロンド形式で書かれてきて、きいているとまるで迷路に迷い込んだみたいな感覚に陥ります。なんと言ってもキーチェンジが多い。一見整っているようで割とカオスなところがあるかも。

8)ブリテン 「我らの借りをする先祖」より「Dance of Death (Hawking for Partridge)」
そして最後にイギリスのタランテラ。元々イギリスあたりにはジーグという、サルタレッロに似たような三連符ベースで跳ねるような快活な踊りがあるのでどうしても似てしまうところはありますね。死の舞踏に仕立てられているのもあって、元のエネルギッシュで情熱的な舞踏とはまた違う不気味でまがまがしいキャラクターが面白い。そして繰り返しはオケパートよりも歌のパートに現れているのがまたちょっと異質なところかな。

・・・結構見つかりましたね。まだまだあると思いますが。(実際ipodにはまだ数曲入ってます)
ポピュラー音楽界隈はどうなんだろう。映画音楽はゴッドファーザーで使われているとWikipediaにありましたが、ゲーム音楽とかでタランテラが効果的に使われてたら追っかけて見つけにいきたいです。
ヨーロッパ周りで少なくともこれだけの作曲家がタランテラに憧れてこんなにいろいろな応用の仕方をしていて、まだまだいろんな形のタランテラがききたいと思うので。

ということで月曜日にブリテン大学で借りてきます~


今日の一曲はこんなに紹介したのでお休みです。

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コンサート「Remastering the Vintage」感想
前回のエントリーに拍手ありがとうございました。
今度は火曜日に行ったコンサートの感想へ。

メル響のコンサートでブリテンの「古い詩に新しい意味を持たせる」という話を書きましたが、このコンサートも(スケールは違うながらも)テーマがその考えにつながるようなところがあって、続けて2日行ってよかったですね。

今回のこの「Remastering the Vintage」というコンサートなのですが、ユースオケや大学のオケで知り合った、大学でトロンボーンを教えていたCharles McInnesという方が今作曲でMasters Degreeをやっていて、その課題として作曲した曲の録音を兼ねてお披露目、というコンサートでした。
演奏されたのは2曲だったのですがその間に曲の解説やディスカッションもあり。

演奏場所はメルボルン大学のGraduate Centreという、大学院にあたるMasters Degreeなどをやっている人達のための施設がある建物(古い建物です)にある、Gryphon Galleryという部屋でした。普通のサイズのグランドピアノが一つあって、プロジェクターとかも使えて。
下がバーになってて騒音が完全には防げないことを除くとなかなかいい演奏スペースでしたね。(特にプロジェクターとか使ったりする演奏にはいいかも)

さて、このコンサートのタイトル「Remastering the Vintage」は古き良きものを新しくリマスターする、ということ。たとえば録音でも(こないだ聖飢魔IIの初期アルバムがそうだったように)新しい技術でマスターし直して当時の録音技術では成しえなかった音質にしたり、それによって古いものを作り直すだけでなくより良いものにして、元の作品の世界をより鮮明に再現することなどを指します。

なので今回演奏されたピアノ独奏のための曲「Mirror Image」はショパンの前奏曲イ短調に、バイオリン独奏のための「Quiet Girl」はルチアーノ・ベリオのピアノのための小組曲にインスピレーションを得て、そして深く絡めて作曲されています。(そして後者はPeter Høegの同名の小説もベースになっています。これが音楽がらみ、というか人を調など音で感じる、というくだりがあって面白そうなので読んでみなくちゃ)

ちなみにベリオの小組曲はそれ自体が新古典派という20世紀の音楽だけれど古い様式を使って書かれている曲で、作曲者がその曲を知らずに聴いて「なんだこれは!?」となったのが一つのきっかけだったそうです。
新古典派の音楽ってそういう独特の雰囲気があるんですよね。古っぽいけどものすごく斬新な表現が所々に見えて、知らないで聞くと本当に不思議で、正体をつかもうとするほど惑わされる。
(この新古典派の音楽の不思議な感覚は音楽のスタイルの違いに親しんでると強く表れるのは明らかなのですがあんまりクラシックに親しんでない人でも感じるものなのかが気になりますね)

そういう風に古い作品を元に書いた曲という背景があるので、初めて演奏を聴くのと一緒に説明があるのは曲に取っつくのに助かりますし、曲をちょっとでも深く理解するのにいいですね。
特に今回聞いた作品二つはモチーフになった曲との絡め方が結構システマティックというか、論理的なところが結構あって、(聞くだけでは分からない)プロセスがしっかり曲に組み込まれていたので、説明とか分析とか見るのがとっても面白かったです。

特に好きだったのがバイオリン独奏の曲の最終楽章。元になったベリオの曲はバロック時代の組曲の最終楽章でよく使われたジーグという(イギリス周りの)踊りを元にしたのですが、この曲はそれをまた元にしたもの。なのでジーグの三連符の快活な感じとかは残っているのですがバロック時代のジーグとも、ベリオの作品ともまた違う21世紀の音楽に仕上がっていました(ちょっとロックとかの影響も感じたのですが気のせいかもしれない)。

作曲者さんは元はトロンボーン奏者で、今回曲を書くに当たってそれぞれの奏者(ピアノは毎度おなじみマイケル、バイオリンは大学時代からの友達です)と色々相談したそうですが、その課程で「バイオリンで複数のラインを同時に弾かせるにはどうしたらいい」ということになって(←ちょっと訳が上手く行かなかった)、バイオリン奏者の子がバッハやイザイの無伴奏ソナタを参考資料として提供したそうなのですが、その結果イザイのソナタみたいにめちゃくちゃ難しいパートになってしまったそう(笑)なかなかこの表現と技巧と奏者の困難というのが難しいですね。

ということで久しぶりの友達に会って話したり、音楽の話を聞いたり演奏を聴いたりとっても楽しくて意義ある時間でした。大きなコンサートでなくてこういう演奏機会もいいですね。
私も(今日は調子の悪さにピアノ休みましたが)諸々がんばらなければ。


今日の一曲はお休みです。

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