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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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恐怖と音楽セレクション
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
昨日のエントリー以来もう「face to ace」の検索キーワードでアクセスがあってちょっと焦っています(汗)
なんか恐れ多いというかなんというか、次face to aceの話が出るのいつになるかわかりませんし(買ったCDからの「今日の一曲」シリーズも前回で終わりましたので・・・)

今日はなんか一日微妙に調子がダウン気味・・・というほどでもないですけどフラット気味で。そこまで心配することもない程度ですし、おそらく原因も気候によるものなのですが・・・
たまーにこういう微妙な不調の時って自分をいたわるような音楽を聞いたり、自分に優しいことをするのではなく自分に若干悪いことをしたがる癖が少しありまして。(要するに調子が悪いなら調子が悪いでちゃんと形にしてしっかり感じたい、と悪い方に心を傾けたがるみたいな・・・)
なのでそのついでに今日は「恐怖」を感じる音楽について書こうと思います。

ここんとこしばらくちょくちょく「音楽の持つネガティブな力」に言及していますが、例えば映画で映像に音楽を合わせて恐怖を煽るとか、そういう意味でも音楽ってものすごいパワーを持っていて。
聴き手の心が弱っていたり無防備だったり、題材に関して思い入れがあったり、それから弾き手の演奏がまたパワフルだったり、条件がそろうと心に突き刺さってトラウマになることもあるんですよね。

今回ちょっと自分にとって特に強く「恐怖」を感じた曲を5つチョイスしてみました。もちろん音楽の感じ方は人それぞれ、そして演奏や聴くタイミングによっても変わりますので同じ体験はできないかもしれないです。でもこの5曲は確かに恐怖を感じさせるエレメントをはらんでると思いますよ~

1) スティーヴ・ライヒ 「WTC 9/11」
ライヒが2001年の同時多発テロを題材に作曲し、同事件から10年となる去年に発表した曲です。まだ初演から1年ちょっとしか経っていないにもかかわらず世界各地で演奏されているようです。
同時多発テロに関する音声の録音(後のインタビューなども含め)を音楽の一部として使っているのが強烈です。
私がこの曲を聴いたのはラジオ(オーストラリアでの演奏を生放送していた)で、ちょうど夕飯の準備をしながら聴いていたのですがこれは初めて聴くのがコンサートとか音楽とがっつり向き合うようなセッティングだったらかなりダメージが大きかったと改めて思いました。
(でも一回ながら聴きで触れ合っておいたのでもうコンサートで聴いても大丈夫かな、とは思いますよ)

2) たま 「星を食べる」
クラシック以外で唯一のノミネート。滝本さんの曲はたまーにとんでもなく暗い怖いものがありますがこれもその中の一つ(もうひとつ思いつくのは「さよならおひさま」ですね。どっちも出会うのが大人になってからでよかったー)。
曲の暗さももちろんですが歌詞ですよ。普通に歌詞をたどっていくととんでもない展開に。(「首をそっとしめたくなる」は比喩的なもんだと思ったんですよ、最初。そういう表現結構あるんで。でも・・・嗚呼)
で、曲が美しいのもまた余計に怖いですし、「ららららんららんらら♪」も怖いですし。歌詞の怖さが音楽全体を恐怖に染めるがすごい。

3) ベンジャミン・ブリテン 「戦争レクイエム」
最初の音から怖い雰囲気の曲で、Offertoriumの後半でイサクが息子を殺すくだりのあっさりさも怖いのですが、なんといっても最後のLibera Meからの一連の流れがすごい。
Libera Meってホント天才的に書かれてますね、破滅への行進が。どんどんテンポが速くなってくるのといい、阿鼻叫喚のクライマックスといい(生で聴いた時ちょっと気が遠くなったのは曲への思い入れもあってのことですが)。
ある意味それ以上にすごいのが音楽が静まったあとの闇の中のくだり。まるで時が止まったような、どこの世界でもない空間のなかで、死んだ兵士が自分が殺した敵兵と向かい合う会話。元々の詩(Wilfred OwenのStrange meeting)もですがその空間・時間・緊張の音楽による表現も・・・ただただ恐いですね。

4) ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第13番 第3,4楽章
死と闇と隣り合わせ、どころかどっぷりそれらに浸かってるのがショスタコの音楽で、本人も様々な恐怖にさらされた生涯を送りましたが、中でも私にとって恐かったたはこの2つの楽章かなあ・・・(他にももちろんたくさん恐怖にまつわる曲はあります、弦楽四重奏でとか)
この交響曲って合唱が男声のみで、ソロもバスで、しかもロシア語で歌ってるのが相まってまずそれが恐かったりします(汗)オケも低音楽器が強くて、割と盛り上がらないまま緊張を保ったまま暗ーく低ーく続いていく感じが。晩年のショスタコーヴィチってほんと出口のない、方向が分からない闇を書くのがたまりません。
歌詞もソヴィエトの圧政下の苦しみとかにまつわるので歌詞を知ると余計に闇が深まるシステム。
あと第3楽章、途中でちょくちょく入ってくるカスタネットの音が半端なく恐いですね、カスタネットなのに!(ちょっと日本の怪談の雰囲気に通じるものがあると思います)

5) ジョージ・クラム アメリカ歌曲集第4巻「Winds of Destiny」 第1楽章「Mine Eyes Have Seen the Glory」
いやあ、やっぱり自分にとっての「恐怖」はこの曲ですね。これを越える曲はあったとしてもこれを越える恐怖の体験は音楽とはいえどあんまり味わいたくないです。
前もちょろっと書いたと思いますがクラムがこの歌を曲に仕立てた結果作られた風景の凄惨さ、ビビッドさ、そして響く歌の虚しさとクラムの思いの強さが全て強烈に。
(ついでに次の第2楽章もクラムの皮肉を読み取るとかなり痛々しいんですよね、第1楽章のダメージと合わせると心が大変に折れます・・・)

他にも「恐怖」を感じさせる曲、いっぱいありますよ。ショスタコやクラムはほんと得意ですし、マーラー(交響曲第6番第2楽章ラスト)やバルトーク(「夜の音楽」の類い、「中国の不思議な役人」)なんかもそういう曲を書きますし。メシアンだったら「モリフクロウ」もそうですし。
色々こういう曲を探してみたりその心への影響だったり恐怖の性質とかを考えてみたりすると面白いは面白いんですが、前述5曲のような曲はやっぱり聴くの恐いです(笑)特にクラムはもう容易に聴けるようなあれじゃない・・・

今日は強烈な曲ばっかり5曲も紹介してしまったので今日の一曲はおやすみ。
face to aceのCDからの曲の紹介はひとまず終わり、と書きましたが購入した録音シリーズはまだ続いてますのでまた次回。(下手すりゃまた増えそう・・・まだアルバム2枚は買える計算ですので)

拍手[0回]

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5枚、揃いましたところで。
前回のエントリーに拍手どうもですー♪
最近ちょこちょこ検索キーワードでこないだのタトゥーについてのエントリーに(ジェイル)大橋さん関連のキーワードでたどり着く方がちらほら。基本ファンブログではないですすみません(汗)
ちなみに大橋さんのタトゥーに関しては公式サイトのQ&Aのコーナーにも何回か話が出てるみたいですし(妹情報)、私はJAP工房の聖飢魔IIドールのページの動画でお話を聴きました(ドールに反映されてるんですって、タトゥーが全部)。

さて、ファンブログではないのですが今日はこないだの3枚のCDが来てしばらくしましたしそろそろ書こうかな、と思っていたところで・・・
face to aceのアルバム、手元に「FIESTA」、「fuse」、「風と貝がら」、「PEAKS」、そして「PROMISED MELODIES」と5枚揃いました。まだまだ聞き込みたい曲もありますがすっかり自分の中に落ち着いてきた感じ。
思えば前回の一時帰国の時点ではまだ聖飢魔IIにもはまってなかったんですよね。聖飢魔IIにはまってからface to aceに出会ってぐっとはまるまでが速かったのですが、それでもファン歴半年ちょっとくらい?でCD5枚は自分でもびっくりのペース。メシアンやクラムを好きになったときもこんなには借りたり買ったりしていないような。

face to ace(ギター&ボーカルのACEさん、キーボードの本田海月さん)を好きになったきっかけがmyspaceで試聴した「風と貝がら」と「ヒグラシ」(どちらもミニアルバム「風と貝がら」収録)で。そこからインターネットラジオの「碓氷峠音楽堂本舗」を聴くようになり(アーカイブ全部突破→毎回楽しみにしながらちょこちょこお便りを書いたり)、そこでもっと楽曲を知って、お二人の活動やバンドのサポートメンバーの皆さんやユニット外の活動なんかも知って。
まだまだファン歴は短くて色々知らないことたくさんですがぼちぼちと。

新しい曲に出会うのは本当にわくわくしますね。曲に恋に落ちる瞬間が本当に大好き。「碓氷峠~」を通じて好きになった「wing archiver II」(「PEAKS」収録)や「荒野」(「PROMISED MELODIES」収録)は正にそういうはまり方でした。
そしてじわじわ来るのを今楽しんでるのが「INTO THE BLUE」とか「ON THE WING」とか(どっちも「FIESTA」収録)。

face to aceの音楽は最初の食いつきがどうであれ聞き込むプロセスが本当に楽しい。でもがつがつ日常で聴いていくのがなんか勿体なくなるような、大事に聴きたくなるような音楽なので自分の気持ちや周りの景色なんかで選んで聴いています。
前も書きましたがface to aceの音楽のコンセプトは「景色の見える音楽」、なのですがメルボルンの景色でface to aceの曲に合う景色を見つけたいな、と思ってたり(ただCD3枚買い足したことで曲数が格段に増えちゃいましたが)。

私はface to aceの音楽の「色」(ハーモニーもそうですがそれに限らず)がまず好きです。そしてものすごく空間が広がる、そのspaceが好きで。
自分で弾くときも色彩・空間・時間をもっと大切にしたいと思っていますし、自分の心にも求めることですし。
楽曲の中だと最近はロックテイストが強くなってるとお二人がおっしゃってましたがその方が私の好みに合ってますね。「fuse」に入ってる初期の曲よりも今のほうが好き。

ちなみに最初好きになった曲は(最初CD買った時に見てびっくりしたんですけど)ほとんど海月さんの曲が多かったです。でも聞き込むとACEさんの曲も結構ぐいぐい来るのですよ。2回目に買ったCDはそこまではっきり傾向が分かれてなかったです(おそらく慣れ)。しみこんでくるとみんな好き(笑)

こんど一時帰国したとき是非ライブに行って生で演奏を聴きたいなーと思ってます。
face to aceのライブは2topといってお二人だけのライブと、サポートメンバーの皆さんと一緒のバンドライブもありますし、ACEさんのアコースティックライブ、他ユニットとのライブもあり、といろんな形式があるのでさすがに全部は味わえないんですがなんとかお二人揃ってるライブを・・・と。
録音とはまた違いますし、やっぱり音楽は生演奏を味わわなきゃ!

えーっと、ここまで来ても好きなのにまだ言及がない曲がいくつか。「今日の一曲」コーナーではものすごい好きな曲を避ける癖があるのでこの機会にちょっと。
FIESTA:
「KALEIDO-PARADE」(説明ができない魅力です)、「流星雨」(夏に聴くのが楽しみ!)
fuse:
「オルフェウスの朝」(初期の名曲ですねー)、「The Riddle」(カバー曲ですが弦アレンジが効いてる)。
PEAKS:
「月華抄」(ACEさんの歌声がものすごく映える曲)、「COYOTE」(かっこいい!ベストを挙げるならこれかwing archiver II じゃないかな・・・)
PROMISED MELODIES:
「荒野」(海月さん歌ってる!というだけでなくほっとする、心に染みいる曲です)

face to aceの音楽についてはまた今度・・・書くかしらん。以前も書いたんですがものすごく思ってる事感じることを文にするのが難しいしどうしてもこうまとめて詰め込むんですよね。(このエントリーも2日がかりでした)
次回があればもちょっと気楽に、を目指して。


今日の一曲: face to ace 「約束の旋律」



「PROMISED MELODIES」収録の一曲です。(face to aceの10thアルバムで10周年を記念するアルバムでもあります)
碓氷峠音楽堂本舗でもアルバムのリリースに向けて結構早い段階で聴いていた印象のある曲ですね。

「約束の旋律」はACEさん作詩、 海月さんが作曲・編曲。
最初と比べると大分私も曲を聴いてACEさんの曲か海月さんの曲か、ちょっと分かるようになってきたかも・・・?(かも、程度ですが)海月さんが編曲を全部担当してらっしゃるので当てるのが難しくなるところはちょっとあるかも。
でもACEさんの曲はメロディーが先に心に響いて、海月さんの曲はリズム(+ハーモニーも)が先に心を掴む、みたいな印象があります。(だから海月さんの曲に速く食いつくのかも、私)

この曲もまたリズムが特徴的な曲。ここち良いスイングと、誘うようなリズムに乗って音楽がはばたく感じ。
リズムもハーモニーも、優しく自由で、オープンで。落ち着いた色彩に風が吹いているような。
いいこと心が音楽に乗るんですよね。波にうまく乗ったときのような感覚(それを実際に私が経験したことがあるかは別として・・・)。
本文で書いた優しさとか空間とか、face to aceの音楽で好きなものがいっぱい詰まってますね♪

先ほど書きましたようにface to aceの音楽は最近のスタイルが好きで、あと以前のエントリー(若い頃の音楽と晩年の音楽について)で「若い人には書けない音楽」の話をしたときのようにやっぱり熟した音楽が好きで。
それを差し引いても「PROMISED MELODIES」は全体としても本当に素晴らしいアルバムだと思うので是非お薦めしたいです。(「PEAKS」も良いですよ!)

拍手[4回]

最強マップ?
ここ数日ちょっと調子がうまく回らず(変な日本語だな)だらだら気味。
明日は久しぶりに運転レッスン。免許とってから1年半くらい経ってるんだよなー、どれくらい覚えているものか、どれくらいで感覚が戻ってくるものか。どれくらいで自分の車でレッスンできるようになるか。
あとはレッスンの間にいつどこでどうやって自分の車で運転の練習をするか。
今は妹がほぼ毎日仕事の行き来に使ってるのですが自分でも使えるようになりたいです、車。

そして車を買ったので、ということでMelwayを新調。
Melwayはメルボルン近郊、ならびにそのまた周りをカバーした地図帳です。メルボルンでは(独占ではないはず)一番広く使われている地図帳で、企業のウェブサイトなど一般で何かの場所を参照するときにはMelwayのページと箇所が書いてあることが多いです。
結構ずっしりサイズで持ち歩くものではないですが一家に一冊、とか車一台に一冊、とかメルボルンで愛用されている地図。

地図フェチとは行かないまでも?地図好きな私ですが、実用的な地図帳としてのMelwayの完成度はものすごく高いと思います。見やすく、参照しやすく、探しやすい。メルボルンに限っていうならgoogle mapよりも使い勝手いいんじゃないかな?
日本とは違ってオーストラリアってどんな小さな道路にも名前がついているながらもごちゃごちゃしすぎることがなく、道路が大きさ(規模)や種類に合わせて色分けされている、その度合いもちょうど良い。
それから道路が一方通行だったり狭くなってたり、大雨のときに洪水で通れなくなる道路、きつい坂になってる道路などもちゃんとマークしてある。あとある程度の規模なら公園の歩道まで書いてあったり。
あとページの振り方も割と直感的に使えるというか論理的というか。拡大地図がまたありがたいですし、郊外の広域地図も有用。
ついでに索引も使いやすいです。通りの名前から引いたり、施設の種類で引いたり(コンサート場所探しにはこの索引を使いました)。

実際Melwayの開発・改訂歴って面白そうです。色使いからフォーマットからフォントから、今こうやってものすごく見やすくなっているまでの経緯とか、これだけの情報量をどうやって入れていったか、毎年の改訂で何を新しく入れてきているかとか。
公式サイトで見たら1966年に出た第1版がとんでもない(ってほどじゃないですけど)価格で売ってるみたいで。すごいなあー・・・(あんぐり)
(ちなみに公式サイトにもありますが同じ会社で姉妹版のSydway(シドニー), Brisway(ブリスベン)などもありますが、まだ見たことはないです)

そんなMelwayにはオーストラリアに来て以来お世話になっています。
日常の移動にはまずこれなんですよね。初めていくところもそうでないところも、そして車での移動だけじゃなく公共交通機関、歩きでの移動にも欠かせない。
そして私がオーストラリアに来てから学校に行き始めるまで(荷物も一部着いていなかった)の間、周りの地理を知るのに、そして読み物としても重宝しました。
そのころから今でもMelwayをめくってはどんな面白いところがあるか、どこへどういうルートで行きたいか、妄想したり計画したりしています。

例えば大学の時一回「電車だけで行ったことないところに行ってみよう」とMelwayで計画を立てて一日北から西から電車旅・散歩に出てみたり、海岸線に沿って2駅分散歩に出てみたり。
あとHastings周りにマングローブがあるのを知ってそれを見に行こうと出かけたのもMelwayで見つけたのがきっかけ。確か世界で一番高緯度のマングローブ生息地じゃないかな。
あとは全然違う用途でいえば7年生のときMelwayをめくって地名などに片っ端からツッコミを入れていく、という自主研究(???)をやりました。

ちなみにMelwayには大きな施設(大学など)の拡大地図もあるのですが、メルボルン最大?の墓地Springvale Botanical Cemetaryの地図が(ほとんど使わないですが)面白いですね。見るとなるほど需要あるなーってのはひしひし感じますし(本当に迷子になる人もいるそうで)、あと様々な宗教・文化の墓地がこの中に集まってるのもまた興味深いです。

先ほど書いたように毎年改訂しているMelwayですが、さすがにお値段などの関係で毎年買うことはできず。
実用的には確かに毎年買う必要はないですね(面白いですけど)。新しい道路ができたり、商店街・住宅地が広がったり、メインのセクションでカバーされているエリアが広がったりメルボルンの地理も色々変わり続けてはいますが。
ただ今年新しいのを買う前、うちにあった最新版はなんと2005年版(探したらその前に使ってたもっと古いのも残ってた)。さすがにあの頃と比べるとバイパス・高速道路などかなり大きな変化が起こってますからね。
電車などで立ち回る分にはまあまあOKながらも車でとなるとやっぱり最新の情報が必要。
ということで今回最新版が手に入ってわくわくしていると同時になんとなくほっとしています。

とりあえず今はMelway上で旅にでるだけじゃなくて実際に色んなところに(一人で)運転して行けるようにならないと。
前々から「運転できるようになったらここに行きたい!」というドライブコースがあるんですよね。海沿いの道をずっと何かして、Frankstonの「魔女の宅急便」のモデルと言われている坂を通って、Mornington Peninsulaの先の方まで。海に行ったり、あとはあそこらへんに今は温泉リゾートもありますからね。(昔Melwayで道をたどった時はなかったですが)
Melwayをめくって見る夢は果てないどころかいっそう膨らみそうです(笑)


今日の一曲: Daniel Nelson 「Metallephonic Remix」 第1楽章「Iron」

アメリカのamazonのMP3アルバム(試聴あり)

昔々のブラスフェスティバルで弾いて以来ずっと録音を持たずに過ごし、こないだやっとiTunesで録音をダウンロードした曲。会いたかった!
ただし私が弾いたのはテューバとオケ(+エレキ&ベース)のためのバージョン、こちらはテューバと吹奏楽(+エレキ&ベース)のリミックス版。ソリストはあのときもこの録音も同じ、Oystein Baadsvikです。(もともとこの曲が彼のために書かれたんです)

つい今書きましたがこの曲はエレキギター(1人)とベースギター(1人)が入るちょっと異色の編成。昔の演奏でもこの録音でも心なしか音量控えめなのが勿体ないパートです。ちょっと格好いいですよ、エレキ隊。
さらにオケもチェレスタ・ピアノどっちも入っていて必要かつ素敵な色彩を添えています。
(ついでに第1楽章と第7楽章で出てくる金属を鎚で打つような音も好き!)

あとちょこちょこテューバの曲を知っていますがMetallephonicはソロのテューバのパートが技巧の面でも作曲の面でもものすごくユニークですね。軽々と縦横無尽に飛び回る音だったり、しっとりと歌い上げたり、重めの、ちょっと図々しいような音で歌わせたり(図々しさはテューバならではの魅力だと思います)。
聴いていてテューバってすごいな、Oysteinってすごいな、と驚かされます。

この第1楽章を始めMetallephonicはリズムがものすごく躍動的・幾何学的で魅力にあふれていますね。
弾く方としてはなかなか複雑で、他の曲であんまり出会わないリズムもでてきますがものすごく直感に訴える、図形を作るような。
弾いてても聴いていても楽しくてしょうがない。

ホルストの「惑星」のようにこのMetallephonicも7楽章編成、そしてそれぞれの楽章が魅力的で個性的なキャラクターを持っているのが特徴です。で、全体的に短く、ノリの良い楽章も多いためさくっと楽しく聴けるのもまたこの曲のいいところだと思います。

さらにこの同じCDにはチューバをソロとした色んな楽しい曲が詰まってます。
Oysteinの十八番、というかsignature pieceである特殊技巧をふんだんに使った「Fnugg blues」もお薦め。
是非是非試聴してみてくださいな♪
(実は前ブラスフェスティバルで弾いたときの演奏の動画が未だにネットで見れる(しかもはっきり自分映ってる)のですがまあそれはここでは・・・ということで)

今年のブラスフェスティバルではOysteinはメル響と演奏したりするそうなので(チケット予約済)それも楽しみ!

拍手[1回]

今年はフランス音楽カウントダウンだそうです!
前回のエントリーに拍手どうもです~

今日はfacebookからちょっとお知らせが入ってました。
去年の後半豪ABC Classic FMでやっていたClassic 100 Countdown、今年はフランス音楽がテーマだそうです~
さすがに時代くくりではこないだろうな、と思っていたのですがなんと国括り。
投票は8月22日からなのですが、投票用のリストには去年の20世紀カウントダウンである程度ランクインしたフランス音楽を中心にかなりの曲が入っています。今回は楽曲追加は投票の時じゃなくて事前に行う(今できる)とのことなのでちゃんと考えとかなきゃなー・・・

フランス音楽、もちろん自分でもよく弾きますがそれはほぼ全部20世紀のフランス音楽で。
バロック時代にもオペラ、器楽(クラヴサンなど)でドイツ、イタリアなどとはまた違った文化が花開いていましたし、ベルリオーズはオーケストラの発展に多大な貢献をしていますし、サン=サーンス、フォーレ、ビゼーなどももちろん居ます。
ただフランス音楽史の授業で最初の方に習ったのは、クラシック音楽においての主流はどの時代も別のところにあって、独特の文化ながらもフランスが中心となって他の文化に大きな影響を及ぼすようなことが20世紀前はそんなになかった、みたいな事情で。
フランスの国としてのアイデンティティ、音楽文化のアイデンティティというものもいろいろ模索していた時期が長いそうで(ナポレオンの台頭とかとは関連性はあるんですかね)、同時にスペインに憧れてみたりパリ万博以降の東洋傾倒だったり、外の文化をよく取り入れるのも特徴的。

ジャンルで言うとバロック時代のオペラは大きいですし、あとバレエも結構そちらの分野では知られてる作品多いですし(コッペリア、ジゼルなど)、ピアノ音楽は印象派がメジャーですし、あとは20世紀はフランス音楽では木管が大活躍していたり・・・なので投票する人のバックグラウンドで結構票は分かれると思います。そういう意味では今回のカウントダウンはちょっと読めないところもあるかな?

ということでフランス音楽にはそういうおもしろさがあるので今回のカウントダウンはバロックからモダンまでフランス音楽の様々な時代、ジャンル、スタイル、文化を反映するような100曲のリストになるといいな、と思っています。前回のカウントダウンは大分上位偏りましたからねー!

まだ自分が何に票を入れるか、は考えていません。なんらかのメシアン、おそらく複数は確定かな。何らかのドビュッシーとかラヴェルも入れたい。
前述のようにバロック時代が手薄になりがちなのでそちらにも入れたいのですが何せあんまり詳しくない。クラヴサンのための曲とかちょこちょこ聴くんですけどね-(そして将来的にちょっと弾きたいですけどねー)
あとヴァレーズとか、クープランとか、好きな作曲家というのは分かるけど特定の曲どうしよう、と迷うところもいろいろ。

そうやってどうしよう、と考えながら今現在の投票曲リストをスクロールしてると知らない曲も結構ありますね。デュティユーとかミヨーとかダンディとか、ちょこっとだけ聞いたことあるだけど詳しくは知らない作曲家もこうやってリストで(おそらく名曲、比較的ポピュラーと思われる)特定の曲が挙げられているので今後聴くときの参考にしたいです。

さて、投票の時、そしてカウントダウンの終わりにはまたこのトピックでエントリーを書きたいと思いますのでその時はまたよろしくお願いいたします。
前回、今回とカウントダウンのテーマが自分好みでそういう意味では楽しみですが、今回は最後までわくわくなカウントダウンになることを願っています。
続報に期待!


今日の一曲: ヨハン・セバスチャン・バッハ 無伴奏バイオリンのためのパルティータニ短調 シャコンヌ (セゴビアによるギター版)



フランス音楽はまたカウントダウンに近づいた時に改めて。(それでなくても普段からちょこちょこやってますが)
今回はこないだの日本からの荷物に父が入れてくれたCDから。
前々から父が退職したらこのシャコンヌを練習するんだ、という話をしていたのにCDを持っていなかったので早く買いなさいと催促していたらいつのまにか購入していた、という経緯で(きっとレコードでは持ってたと思われ)。

このCDには曲だけではなくバッハのチェロ、バイオリン、キーボードのため曲のギター版が入ってます。
バイオリン、チェロ曲はギターで弾くと比較的楽そうに、独特の間と空間を持って聞こえる反面、キーボード曲のアレンジはギターでは技巧がものすごく細かく大変そう。
でもどれもクラシカルギターの音色の美しさが引き立つアレンジになっています。

このシャコンヌ、タイトルの通りもとはバイオリンのための曲ですが、ピアノ編曲もいくつか(ブゾーニ版、ブラームスによる左手版)、オケ版もいくつかと様々な編曲があります。
バッハの名曲って一つの濃い空間、宇宙を作りだすような圧倒的な存在感があるんですが、このシャコンヌも間違いなくそんな曲の一つ。バイオリンで弾いても、オケで弾いても、ピアノで弾いてもものすごい迫力なのですが、圧倒的に音量の劣るクラシカルギターで弾いてもその存在感は出るのがまたすごい。

調べて見るとこのCDにて編曲・演奏しているギタリストのアンドレス・セゴビアは「現代クラシックギター奏法の父」と呼ばれ、クラシック音楽においてギターを確立したソロ楽器として地位を築いた人物だそうです。(そういえばヴィラ=ロボスについて読んでたら当時ギターは「浮浪者の楽器」とみなされてたって書いてあったもんなー)
今クラシカルギターとしてリサイタルやコンサートがホールで行われるようになったのも彼が演奏技巧を確立し、演奏において楽器・奏者の音楽性を実際に示し、楽器を改善し、そしてこういう編曲でレパートリーを広げた賜物ということだそうです。

セゴビアのギターの音は本当に暖かみがあって最初にCDを通して聴いた時から心を掴まれました。
オリジナルとは違うバッハの世界に是非~
(今回はオールバッハアレンジのCDを紹介しましたがセゴビアはスペインのギター楽曲なども弾いていますのでそちらもお薦めです)

拍手[0回]

Halcyon Days
前回の短いエントリーに拍手どうもです~

今日はピーターと遊びに行って来ました。
彼と一緒に時を過ごす間のその穏やかさをなんとかちょっと格好付けてエントリーのタイトルにしようとしたらギリシャ神話のアルキュオネーとカワセミと海の凪の神話を思い出して、フレーズ的なものを探してたらWalt Whitmanの詩に「Halcyon Days」という題のがあって、中身を見たら好きで、ある程度心境に合うかな―と思ったのでタイトルに使って詩はメモ(手持ちのWhitman詩集に入ってなかったんですよ)。
Halcyon Daysっていうのはもともと冬の間の穏やかな一時期を指す言葉ですしね、時期的にも天候的にも今ぴったり。

遊びに行った、といっても本当にいつも通り。昼ご飯食べて、散歩に行って。
メルボルンのシティでもBourke St、Swanston StとRussel Stの間は(一本向こうのLittle Bourke Stのチャイナタウンとは別に)アジア系の店が多く、食べるお店、カラオケ、ゲームセンター、100円ショップ風雑貨などが並んでいて。
そこのなかのお店でちょっと軽い物食べて、そしてBourke StをTreasury Gardensに向かって散歩に行きました。

いつも通り話は音楽が中心。
こないだのビオラ祭りまでほとんどノンストップで曲を書いていたので今は休み兼ピアニストモードに戻り中だそうで。
今度の私のリサイタル(ここ数日若干チキン入り始めてたのですが)についてもちょっと話しました。どんな曲を弾くのか、からメシアンの暗譜の苦労、それからリサイタル全体のコンセプトについてちょっと話したり。ここら辺はまだ誰にも話してないことだからピーターに聞いてもらえてよかったです。何を話しても自分をそれでjudgeするようなことはない、という安心感があって。
リサイタルを楽しみにしている、と言ってもらうのはやっぱり嬉しいですね。若干プレッシャーはかかりますが(汗)まだ彼は私のピアノを聞いたことがないですから改めて得意分野で聴かせたい、というのもありますし、このリサイタルのコンセプトも含めて一つの全体的な表現としてちゃんとやりたいな、と思います。

相変わらず、というかピーターは私が弾いてる音楽よりももっと時代的に先の音楽を中心に弾いているとのことで、今度ブーレーズのフルートのためのソナチネ?を弾くらしいです。
それがあんまり楽しみじゃないんだな、と話していて。ブーレーズとかシュトックハウゼンとか、あそこらへんの所謂モダニズムの作曲家の作品は複雑かつ弾くにも難しくて、ピーターほどのピアニストでもなかなか労力と音楽に関する満足感が釣りあわない、というところがあるみたいで。

あの時代って音楽がどんどんエリート方向に進化していって(例えばロックとかポピュラー路線の枝分かれが加速したのもこの反動という面もあるそうです)、音楽がものすごく思想化というか、音楽自体の美しさよりもその思考プロセスとか元の思想に重きを置くような音楽が書かれていて。(ただその中でもベリオは比較的人間のエレメントが強い、との話でした)
だから音楽家としてその思想は面白いし、そこまでの音楽の進化の流れなんかも面白いけれど、実際弾くとなるとあんまり実用的でもなければ楽しいわけでもないし、美しさとか音楽としての価値を考えると・・・うーん、という事になる。
(実体験としての感想はピーターのものですが。私はまだちょこちょこ聴くぐらいであそこらの音楽はまだ向き合ったり弾いたり考えたりしてないんです)

私は私で数日ほどまで「音楽の時代の流れによる自然淘汰」について考えていたところで。
クラシック音楽でもう名曲として確立されている19世紀以前の曲ばっかり演奏するのではなく「今」の音楽、そして一つ前の時代(20世紀)の音楽を弾く大切さについて考えていて。
今&一つ前の時代の音楽が次の世代に残るかどうかを決めるのは今演奏家として活躍している人たちの仕事で、私たちの世代がやらないと良い曲があっても全部一緒くたに埋もれてしまうおそれがあって。
だから20~21世紀の音楽とちゃんと一人一人の演奏家が向き合って何を次の世代に残したいか自分で決めて選んで演奏していかないといけないんじゃないかな、と。
(そういう意味ではメシアンは大分安泰になってきたかな、クラムもいい方向に向かってるはず)

で、そうやって音楽を探し選んで評価していってるうちに例えば前述ピーターが言っているように音楽に関わる思想などは面白いけれど演奏家として弾くのが実用的じゃない、そんなに弾く価値が見いだせない、とかそういう曲は今後淘汰されていくのかな、と思ったわけです。
20世紀の中程のモダニズム、思想はもちろん後に受け継がれるだろうけど「実際の演奏」としては今評価が下され始めているのかな、とピーターの話を聞いて考えるところ色々。
一度ブーレーズとかシュトックハウゼンとか、真摯に向き合って弾こうとしてみたいですけどね。トライはしたい。

あとはブラームス、ショスタコーヴィチの室内楽のピアノパートってソロピアノレパートリーにはない特別なものがあるよね、という話も。(最近バイオリンソナタ類をさらっててこの2人に関しては「こういう音楽が弾きたいんだよ!でもソロでないんだよ!」と強く思ってたのです)
どちらの作曲家も交響曲・協奏曲・大きめの室内楽作品など素晴らしい曲をたくさん残している中、バイオリンソナタ、ビオラソナタ、チェロソナタにある種の真髄があるようなところがあって。
こういう小規模な曲への愛ってクラシックを良く知る人は普段から感じるものですが一般では浸透していない感があって、今度また別になんか書きたいと思ってます(どうまとめるか、がちょっと迷うところなんですが)

そして散歩してるあいだTreasury GardensでWood Duckのつがい2ペアに会いました。まだ若い感じで人にあんまり警戒心がない(というか鳴けばこっちがどっか行ってくれると思っているらしい)。
あんまり都市辺りにいるイメージがない鳥だったのですが植物園も近いですし、シティの周りの庭園って結構こういう鳥もいるみたいです。
その線でいけばいつかフクロウをメルボルン周りで見てみたいですね-。Flagstaff GardenのPowerful Owlのオリヴィアちゃんはまだいるかな?(フクロウって毎年同じ場所を巣にするってききましたが)

いつも通り数時間ピーターと一緒にいただけでしたがタイトルで表現したかったように心が本当に落ち着いて。今年の冬はいつもと比較するとそんなにしんどいわけじゃないのですが、こうやって穏やかな時間を過ごせてありがたい限りです。
あんまり演奏で忙しくなっちゃう前に(そして私が諸々本腰入れる前に)また一緒に遊びにいけたらいいな。
そうそう、ちょこちょこ話を聞くシティの居酒屋「伝」も一緒に、という話があったのでそちらも。居酒屋行きたい!メルボルンでいい居酒屋があったら嬉しいですしね~シティには色々面白そうなところまだまだいっぱいです。


今日の一曲: face to ace 「INTO THE BLUE」



こないだ日本から送ってもらったface to aceのアルバム「FIESTA」から。
まだまだじっくり聞き込みたい曲も結構ある中今日の一曲には2曲に絞っていて。で、このエントリーのタイトルが決まった時点でこっちに決定。こちらも作詩作曲ACEさん。(海月さんの曲は次回~)

face to aceのバラードの中でもものすごーく穏やかで、シンプルでソフトなサウンドが特徴で、手で包めるサイズが愛しいです。本当に必要な音、シンプルな言葉だけで優しく空間を染める、心を満たす感じ。
歌詞にも「夜明け前」だったり「Cloudy day」だったり疑問形のままだったり、必ずしも大変なことじゃないけれどかすかな不安、宙に浮いた感じがあって、そんな中でも歌声とハーモニーとサウンドが心を穏やかにさせ、安心させ包むような。(歌声・作詩・作曲はACEさんですが、編曲は海月さんなのでお二人合わせて素敵なサウンドを作るなあ、と改めて)
必ずしも楽しくなくとも、ポジティブじゃなくても、答えがはっきりなくてもいい、そのままでも大丈夫でほっとできる、ありがたくてここち良い空間と時間。

先ほど話が出ていた、例えばブラームスのソナタとかに似たintimateな音楽ですね。実際にミックステープを作るならブラームスのバイオリンソナタの小さい楽章と合わせたい。モンポウのピアノ曲とか、小さい曲で揃えて大事に繊細に。

face to aceの曲全般自分にとっては大事に聴きたい、心がぴったり合うときに合う物を聴きたい音楽なんですが、中でもこの曲は聴きたい時(心の状態)がものすごくピンポイントになる曲ですね。必要なときにぴったりはまる歌です。

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