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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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バイオリン&ピアノ、ジャムセッションで弾きたいレパートリー
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~

こないだのBirthday drinksから(というかそれよりずっと以前から)話はでていたけれどまだまだ一つも工面していない友達とのジャムセッション、とりあえず彼女と弾くんだったらこんな曲がいい、というアイディアはまとまってきたのでカウントダウン方式で紹介します。
リストは今回弾きたい、に限ったレパートリーではなくこのコンビでこれからも、という体で。バイオリンとピアノの室内楽としてのコンビが楽しい曲の紹介リストも兼ねています。

おさらいしますと彼女(バイオリン)はバロック~ロマン派中心に割と手堅い、真面目なレパートリーが好き。特にこないだ弾いていたモーツァルト、ブラームス辺りがホームグラウンド。
そして私は後期ロマン派~20,21世紀が専門、メシアンが大本命でフランス音楽中心に普段は弾いています。
そんな2人がなんとか間をとって楽しく弾けるようにするにはこんな曲がいいんじゃないかな・・・

(10) シマノフスキ 「神話」 第1楽章「アレトゥーザの泉」
シマノフスキのバイオリン曲の繊細さってとんでもないレベルですが、その最高峰がこの曲だと思います。バイオリンとピアノの絡み方はもう、繊細かつ濃密、恋人のよう。
でももちろんバイオリンパートも難しいですし、ピアノのパートの音の多さが・・・まあ絶望するほどのもので(笑)いくらシマノフスキの曲を弾いたことをあるといえどもあの人のハーモニーは初見とかじゃあ弾けません。ということで今回は没に。

(9) シマノフスキ 「ノクターンとタランテラ」
これも弾きたいシマノフスキの一つ。こういうマーラーやバルトークあたりから始まった「夜の音楽」がもっと弾きたい!あと無類のタランテラ好きで、この曲の独特な毒が大好きで。勢いがいいんですよね。
ただこれ先ほどのと違ってバイオリンのパートがかなりしんどいんじゃないか、と思われるのでいきなりこれを友達に弾け、というのはさすがに気が引けます。ということで今回(後略)

(8) ペルト 「Fratres」
こないだCD買って「このバージョンも良い!」となったこの曲。ペルトの曲は前から好きで、ピアノのソロ作品が少ないからわがまま言っても体験したいと思ってまして。
これは・・・どうなんだろうな、難易度的には(バイオリンパートは)。ペルトの曲は弾いたことないんでどんなもんなんだか・・・という話からまた後に続きます。

(7) ヒンデミット バイオリンソナタ ホ長調(1935)
ヒンデミットといっても聞きやすいものそうでないものいろいろ。イギリス色が強かったり、たまにはブラームスっぽい曲もあったり。そんななかこのソナタは普段ヒンデミットを弾かない人でも結構いけるんじゃないかな?と思います。
第1楽章はイギリス風でメロディック、第2楽章はMeatyでエキサイティング。あとはピアニストの腕にかかってきます(私だ!)。

(6) 武満 「妖精の距離」
「武満なんかどう?」とこないだ聞いたら「お手柔らかに(汗)」と言われたのですがこの曲はイチオシですよ。メシアンがOKなら(OKだそうです)これも行ける、と思います。ちょっとメシアンっぽいところがある、歌うバイオリン。私もまだ詳しくは知らない曲ですが好きで、そのうちチャレンジ的な意味でいっかいぶつけてみたいです。やったらなんか扉が開くような気がするんですよね。

(5) フランク バイオリンソナタ
やっぱりバイオリンとピアノの室内楽、といったらこれは外せない気がするんです。あの子が大学時代この曲を弾いてるのを聴いてぴったりだな、と思いましたし、ロマン派フランス音楽のレパートリー、そしてロマンチックな表現も広げないとですし。室内楽の体験は教え教わる相互関係ですが、この曲だったら私が学ぶことの方が圧倒的に多いだろうな。学びたい。

(4) ペルト 「鏡の中の鏡」
先ほどの続き。ペルトの音楽と初めましてするならこっちのほうがいいと思うんですよ。ついでに室内楽も数年ぶりですからね、私。他人と弾く勘を取り戻すためにもお手柔らかに、穏やかに・・・ということで技巧的にも曲調も優しい優しいこの曲がいいと思います。

(3) ブラームス バイオリンソナタ 第2番
彼女と私の数少ないがっつり一致の接点がブラームス。ピアノ四重奏で一緒に弾いたこともあります。その中でも第1番はこないだまで彼女が弾いてましたし、第3番は割と大きめで難しめ、ということでやっぱりこの第2番かな。こぢんまりしていて、内向きのブラームス気質が2人の性格にうまく合う気がするんですよね(第2楽章は弾いたことありますし、私も)。

(2) メシアン 「世の終わりのための四重奏曲」 第8楽章 「イエスの不滅性への賛歌」
私がメシアン好きだけじゃなく、彼女も好きな曲。スローな曲の方が初見し易い&合わせやすいですし、お互いの音を聴くのにぴったりだと思うのです。いずれは四重奏曲で・・・と願っていますがチェロの第5楽章、バイオリンの第8楽章は単品で今すぐでも弾いて見たいです。

(1) ショスタコーヴィチ バイオリンソナタ
前からちょこちょこ「弾こう」と言っていた曲。二人とも共通で好きな曲なのでこれはほぼ確実。問題は私の器量ですよ、ピアノ的な(汗)あとこれを二人で弾くとどんな風になるのか、というのも楽しみ。ミステリアスな第1楽章、攻撃的な第2楽章、そして旅のような第3楽章。初見でどれだけ把握できるか、作り上げられるかわくわくします。


曲の中身の紹介まで結局回らなくてすみません(汗)とりあえず「バイオリンとピアノのためにこういうレパートリーがあるんですよ」というのだけでも記憶に残ってくれれば嬉しいです。
とりあえず今日の一曲をこのリストから簡潔に・・・・


今日の一曲: ヨハネス・ブラームス バイオリンソナタ第2番 第2楽章



ブラームスは3つ(+α)バイオリンソナタを書いています。3つとも大分雰囲気が違って、どれも魅力的。
先ほども書いたように第2番はちょっとこぢんまりというか、全体的に控えめな女性的な雰囲気があって。季節で言うなら秋かな。

第2楽章はスローな楽章。ちょっぴり田園的な、暖かみのあるゆっくりしたセクションと、軽やかなダンスのようなセクションが入れ替わり立ち替わり表れます。
その歌と踊りがどちらも素朴さがあって、なんとなく民俗音楽的な雰囲気もありますね。

壮大なロマンスではなく、手のひらサイズの暖かみが愛しい曲です。
こないだ別のバイオリン友達からお薦めがあった(そして買った)アンネ=ゾフィー・ムターの演奏で、全部で3つのソナタを合わせてどうぞ。

拍手[1回]

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ほくほくmusic
随分前のエントリーですが数日前に「Musicophilia」のエントリーに拍手いただきありがとうございます~
そういえばこないだ音楽は人間に良い効果も悪い効果も与えうるということを話しましたがMusicophiliaも両方カバーしてますね(悪い効果としては音楽により引き起こされるてんかん発作とか)。

最近さっぱりですねー!
ピアノを弾くにも自分がどう弾きたいか、どう表現するか、形にうまくできず。
絵もスキャンして線を修正したところで色が決まらず。文書きにしてもほぼスタートせず。
でも特別気持ちが沈んでいるということはなく、他の人の作品(および一部自分の作品)を見たり読んだりするのは楽しいですし音楽を聴くのは楽しいし、新しい音楽に出会いたいという気持ちは相変わらずありますし。

要するにアウトプットがだめでインプット向きの状態に入ったようです。
ピアノに関してはもう解釈とか考えてもらちがあかないのでそろそろやらなきゃとおもってた暗譜作業に(弾いたことある曲はほぼ暗譜できてるみたいで安心)。とりあえず仕事に支障がないことでよかった。

そんななかちょうどいいところに日本からの荷物が届きました!
ハイライトは(妹が買った)去年の聖飢魔IIのTribute to JapanミサのDVD、そして自分で買ったface to aceのアルバム3枚(「Fiesta」、ミニアルバム「Fuse」、そして去年でた「Promised Melodies」)。あと父からセゴヴィアによるバッハの作品のギターアレンジのCD。(バイオリンパルティータニ短調のシャコンヌがお目当てなのでした)
いやあほくほくですよ。今日は仕事しながらまずセゴヴィア聴いて、そして夕方に「Fuse」と「Fiesta」を聴きました。
Fuseの弦楽アンサンブルには「おっ」となることも「ん?」となることもありましたが、手元に来て嬉しい曲たくさん。
「Fiesta」はface to aceの曲で聴いたことないような曲もあってなんだか手元にある曲のバランスがとれてきたというか世界が広がってきたというか。
「Promised Melodies」はまだこれから(一部は碓氷峠音楽堂本舗で聴いたことはありますが)。
どうしても大事に聴きたくなるんですよね、face to aceの音楽は。ちゃんと聴いてじっくり味わいたい。

それから同じく今日、妹からのバースデープレゼントのiTunes voucherも届きました。100ドル分。
ネットでしかなかなか見つからないものとかいっぱいあるので慎重に使わないとな、と思いながらまずは去年弾いたトマジのトランペット協奏曲、デザンクロのトランペット協奏曲「Incantation, Threne et Danse」を含むフランスのトランペット協奏曲のCDをダウンロード。
父がトランペットを吹いたことがあるながらも手持ちの音楽はトランペット曲少ないです(もともとのレパートリーの小ささもありますし、オケでの活躍を聴くほうが多いですしね)。トランペットのソロのレパートリーってバロック~古典、20世紀~に分かれてるのが特徴的で、特に20世紀のトランペット音楽は大学に入ってから知り始めたんですよね。
このCDを聴いてもっと知りたい20世紀のトランペット。

他にiTunesで気になってるなーと思うのはいくつかあります。
ショスタコーヴィチのビオラソナタ(つまりビオラ+ピアノ)・・・の、ビオラ+弦楽+チェレスタの編曲があるそうで。ここでチェレスタが入ってくるか!という印象です。元がものすごく好きな曲なので編曲で聴くのはどうかな・・・と思うのですが(あと3つの楽章が1トラックなのも・・・)、でもものすごく知りたい。聴いてみたい。外れてもロスではないような気がする。
それから前回の「今日の一曲」で言及しましたThelonius Monk。クラムの元ネタの'Round Midnight、それからチェレスタが入ってるPannonica、もしかしたらもう1,2曲ほど?アルバムではなくトラックで手元に欲しいです。

そしてこないだ「Celesta」というキーワードでiTunes storeを検索してずーっとみてたのですが、ツィンバロムのための「Psy」という現代音楽のCDがあるみたいで。まだ試聴してないんですけどチェレスタとツィンバロムの入ってるアンサンブル、そして現代音楽におけるツィンバロムの活躍、様々な楽器のタッグにものすごく興味をひかれました。
このキーワード検索で他にチェレスタが様々な分野でどう使われてるか、トラックで拾ってみるのもいいな、と思ってます。

色々地味にできないことがもどかしいけれどある程度時間が経てば、または何らかのきっかけで状態は変わるはずなので、これを機に色々インプット(主に音楽で)を楽しみたいと思います。
コンサートも近いうち聞きにいくはずなのでそちらも。

あ、そうだ。バイオリンとピアノのジャムセッションの曲を決めないと。それについてはまた今度~


今日の一曲: アルヴォ・ペルト 「ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌」



こないだThomas' Musicで買ったCDから。
アルヴォ・ペルトは弦楽オーケストラ(そして+α)のために美しい曲を数々残していますが、そのなかでもおそらく一番?有名な曲だと思います。

○○への~という曲一般に言えることですが、捧げられてる相手の名前である程度親しみって湧く気がします。
クラシックにおいて○○に捧げる~という曲が書かれるときは同じ国の偉大な作曲家、同じジャンルだったり、影響を受けたりした作曲家が対象になることが多いのですが、ペルトはエストニアでブリテンはイギリス、と一旦「あれ?」という印象を受けますね。
でもブリテンはショスタコーヴィチやロストロポーヴィチとの親交にみられるようにソヴィエト連邦とも縁が深いので(エストニアはちなみに1940年代からソヴィエト連邦だそうです)、そこら辺のつながりかな・・・あとブリテンは結構旅したと聞いてますし。
でもブリテンが当時すでに国境を越えて高く評価される偉大な作曲家だったことはこの曲の存在でうかがえますよね。

曲自体はあんまり言うことがないです。ミニマルミュージックなのでからくりというか中身は至ってシンプル。
弦楽オーケストラが様々なパーツに分かれてイ短調の音階の音を弾いている、それが曲がゆっくり進むにつれてどんどん下降していく、という。
そして弦楽オーケストラとは別に(西洋の教会で鳴るような、というかかなり楽器化された)鐘の音がときたま聞こえます。
それだけなのに、それだからこそ美しい。ものすごく純粋な印象の音楽。

ちょーっと細かいディテールになりますが最後に弦楽器が全員で一緒の音を弾いているその最後の音が終わった後の余韻に鐘の音の余韻がかすかに聞こえるのが好きです。音の切れ方がやっぱり全然違う。鐘の響き大好き♪

聴いていて自分の心の中でもなにかが沈んでいく、静かになって無になるような音楽。
ペルトの音楽は結構似通っているっちゃあそうですがそれでもやっぱりそれぞれ独特な何かがあります。
結構聴いて知ってるつもりでも、このCDを買って知ってる曲も初めての曲もひっくるめて「買って良かった!」と思いました。是非。

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Dinner & Drinks (主に後者)
前のエントリーに拍手ありがとうございます~
昨日はFitzroyで誕生日の夕飯&酒飲みに行きました。
夕飯はMoroccan Soup Barで、お酒はPolly Bar。

Moroccan Soup Bar、6時の開店前から並ぶほどの人気店なのですが6人からなら予約も受け付けているようです。
で、6人ならコースメニュー(standard banquetとspecial banquetがあるみたいです)がおすすめ、ということでスタンダードな方にしました。
ここはオールベジタリアンのメニューで、特にメインは結構ボリュームがあるのですがなんとかほとんど食べました。(デザートもなんとか)
料理も美味しいのですが食前食後にいただいたミントの甘いお茶が美味しかった!(ちなみに食後はモロッコ風コーヒーのチョイスもあり)

そしてPolly Bar。カクテル、アブサンとシガーが有名なBrunswick Streetのバーです。
今お店で売ってるカクテルが入ったトリュフを推しているらしいです(1個で1 standard drink相当とのこと)。
選ぶのに困るほど長いカクテルメニューに、2ページもあるアブサンのメニュー。
今回Light My Fireという火を使ったオレンジ系のカクテル(点火したあとオレンジの蒸気が目を刺激します!(笑))、そしてアブサンを友達と2種類頼みました。

このアブサン(Absinthe)というのは薬草系のリキュールで、19世紀末の芸術家が嗜んだり溺れたり、向精神作用を含んでるとされ一部の国で禁止されていたといういわくつきの?お酒。アルケミーゴシックでも幾度となく題材にされてますし、映画「ムーラン・ルージュ」でも出てきましたね(で、アブサンを飲むと見えるという幻覚、「緑の妖精」がカイリー・ミノーグだったんですよ)。
アニスの風味が独特なリキュールです。フランスを始め主にヨーロッパで作られているみたいです。Pollyでは1杯12ドル~25ドルくらい?でいただけます。
今回試したのはMansintheとDuplais Verteというどちらもスイス製のアブサン。アルコール度数は前者が66.6%、後者が72%。(説明およびメニューはこちらのAbsintheの項を参照)

Absinthe Fountain  アブサンは飲むのに作法があるそうです。
まずは専用のグラスにアブサンを少し注いで、専用のスプーンに角砂糖を乗せてグラスに渡します。(アブサンで湿らせた角砂糖に火を付ける、というのもあるらしいです)
で、写真にあるような氷水が入ったFountainから水を(砂糖の上から)加えます。化学の実験の滴定みたいにぽたぽた落とす方式。
Fountainにはいくつか蛇口が伸びていて、これが一人飲みでなく何人かで集まって飲むお酒ということを思わせますね。

Absintheで、アブサンは透明な黄緑色(種類によって色合いも変わります)ですが、水を加えるとこういう風に白濁します。暗いバーではこうやってライターで明るくして色合いを見て、ちょうどよくなったら水を止めてスプーンで中をかき混ぜて飲みます。
(こういう歴史とか飲み方とかをバーテンダーさんが滴定中に説明してくれるのですが、私はちゃんと説明できてないのでwikipediaがやっぱり良いです)

2種類を飲み比べてみるとこれが大分違うんですよね!びっくりしました。品種の違う同色ワインくらいは違うんじゃないですかね。
Mansinthe(ちなみにマリリン・マンソンの公式アブサンだそうです)はアニスの風味がストレートにくる、刺激的な感じ。
Duplais Verteはもっとまろやかで甘みがありました。回し飲みした友達みんなも私も後者が好みでした。
こんなに違うんなら他のも飲んでみたいなあ-・・・とついつい。だってものすごく美味しいですもの。あと他のお酒よりも体が温まる(単純に強いから?)。
アニス、リコリスなど薬草系の味が嫌いでなければお薦めです。嫌いな人は本当だめなところがありますね、薬草系の飲食物は。

メルボルンでこんなにアブサンのラインアップがあるバーは他にないんじゃないかな。ちなみに聞くところによるとシドニーにはアブサン専門のバーがあるみたいなのでいつか訪れてみたいです。(なんかお一人様につき2杯とか3杯とかまでしか売ってくれない、という話)
19世紀末のフランスでは安いお酒だったのですが(なので貧乏な芸術家が飲んでた)今では前述のお値段ですし、独特の作法もあって普段飲み向きではないですが、特別な機会に飲むにはいいな、と思います(ただしバーテンのおじさんは「仕事の後なんかいいね」なんて言ってました)。魅惑のお酒ですね。大好き(緑の妖精に囚われたようです)。

今日はそんな美味しい食べ物、飲み物を囲んで友達とゆっくり話せたのももちろん楽しかったです。
こないだリサイタルに行った友達も来てくれて、近いうちにジャムセッションをしようではないか、ということになりました。(明日は曲をいろいろ聞いて検討しなければ。次回バイオリン&ピアノ曲でエントリー立てるかも)
夕飯から夜中までつきあってくれて本当に感謝です。他にもカクテルバーの話聞いたりなんだりしたのでまた飲みに繰り出したいですね~


今日の一曲: ジョージ・クラム 「Eine Kleine Mitternachtmusik」より第1楽章「Nocturnal theme」



先ほどのアブサンに関して割と19世紀末の芸術に関連がある、という話を色んなところで読むのですが音楽の分野では(あの時代に関しては)さっぱりなんですよね。ちなみに英語wikipediaにはこんなページにポピュラー文化への影響が説明されています。
だから今回曲を選ぶ上でちょっと悩んだんですが、やっぱり都市文化とか芸術家とか夜のイメージとか幻影・幻覚とか、そこらへんの延長線上の連想でこの曲をチョイス。

クラムの曲の中でも比較的最近の作品であるこの曲集。ピアノ1台でThelonius Monkの「'Round Midnight」を題材にファンタジーを繰り広げていく、不思議な夜の世界です。
この第1楽章にはその「'Round Midnight」がふっと流れてきて、この先広がる世界の予感をすこーしだけ表すような、そんな始まりの曲です。
都会の、夜空が見えるアパートの窓を見つめながらふと思いついたアイディアの断片のような、そこから広がっていく幻想・・・という解釈を(この曲を今年一部弾いた)ピーターが話してくれました。都会的だけれど静けさがある夜の風景ですね。

以前も書いたと思うんですが私はその風景にやっぱりお酒が欲しいですね。ウィスキーかな。ちょっと古風に?アブサンでも良いかもしれませんし(幻覚見るって通説もぴったり)。
人と夜と酒とシティ、大人な夜の雰囲気にお一つどうぞ。

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7月6日、ということで。
前回のエントリーに拍手どうもです~

今日は7月6日、私の誕生日です。なんとか無事27歳になりました。
といっても今日は特に特別なこともすることなく、ちょっと一人でブランチと買い物に出かけて帰りにケーキ(Bread Topの日本風)買って帰ったくらいで。 今日はでも外の空気自体はそんなに冷たくなくて外に出るのにはいい天気でした。 

Huevos al la Flamencaしょっぱいものは胃によくない、と分かっててもこれはやっぱり誕生日に食べたい、ロルカのHuevos al la Flamenca。今日は通りに面した(窓無し吹き抜け)カウンターで食べたので最後の方結構冷めてましたがこれを食べないことにゃ体は温まりません。そして出かける前に日本のテレビの録画でEgg Benedict観たんで卵が食べたくて食べたくて。

それからは恒例、シティのゴシック関連ショップめぐり。Royal Arcadeのオカルトショップ「Spellbox」では学校の冬休みスペシャルなのか商品であるポーションの調合現場を公開ミニツアーみたいなのやってました。なかなか工夫が細かいですなあ。
Haunted Bookshopでは初めて本を探しましたよ。よりによって「Satanism」のセクション(笑)。Dennis Wheatleyの本を探してたんですが同じ著者でも求めてた本がなくて残念。それからアルケミーゴシックも吟味。また近いうちに。

Fossilの時計 時計の缶そしてちょっとぶりにメルボルンセントラルにある腕時計や鞄、財布のFossilへ。
ここの時計って前々からものすごく好きで。さりげないものから奇抜なものまで、男性用も女性用もデザインがものすごく素敵なんですよ。
奇抜なデザインのものは男性用に多く(Chadstoneの大きい店に置いてある)、もともとごつい感じの、盤面の機能が豊富だったりスケルトンになってたりするやつが好きです。
でも私の手首には無理だろう、と思って諦める意味でもトライさせてもらったら全くの逆効果(汗)ちょっと小さめのサイズのは案外いけます!

で、悩んだ結果女性用のも見てみたら写真左の時計に出会いまして。色もデザインも結構自分に合ってて広く使えるのでこれに決めました。
Fossilは時計を買うときに缶に入れてもらえる(無料)のですが、何種類もデザインがある中から選べます。
缶なんだからもちょっとかわいらしいor奇抜なデザインでもよかったかな、と思いますがこのシンプルなやつで。

腕時計を買うのは久しぶりで、前回買ったとき(日本でした)と比べてファッションとして、というのが強くなった気がします。(仕事服とかないですからね)。
大事におしゃれに使っていけたらな、と思います。
(そして男性用の時計を諦めたわけではないのでいつか!そのうち!)

誕生日についてはTwitterのフォロー先さんからもお祝いの絵を戴きましたし、そしてFacebookでも友達からメッセージなど戴いています。特にヨーロッパにいる友達(複数)からは向こうで6日になったかならないかくらいにお祝いのメッセージをいただいて。早い!
明後日には友達とご飯食べたり美味しい(強い?)お酒を飲みにいったりするのでお祝いの続きはまた。
妹もiTunes Storeのvoucherを買ってくれて(まだ届いてないですが)、それがなんと100ドル分も買ってくれるということでびっくり&ありがたいです。音楽をむさぼらせていただきます。


今日の一曲: アントニン・ドヴォルザーク 「ルサルカ」より「月に寄せる歌」 コルネットソロ&ブラスバンド ver.



ブラスバンドのCDでちょこちょこ小品が集められて入ってるCDってたまーに歌曲のアレンジが入ってて。
金管楽器のソリストにブラスバンドの伴奏、というフォーマットなのですがこれが良い雰囲気出してるんですよね。
シューベルトの歌曲とか、オペラのアリアとか、元とは印象はがらっと変わるんですがまた味わい深くて好きです。

この歌曲も高校の頃オケで弾いたことがあって(当時うちの学校は声楽ものすごく強かったのです)、ものすごく美しい曲で弾くのも楽しい曲だったのですが、ブラスバンドにするとさらに良いですね。

コルネット、というのはトランペットにとってもよく似た楽器で、トランペット奏者が吹く楽器ですが音色がトランペットに比べて少し甘く柔らかいのが特徴です。(このアリアのオリジナルである人の声よりもまだまだ柔らかい!)
それがこの「月に寄せる歌」では綺麗に輝きます。いやあ惚れる。生演奏で男性がこれ吹いたらいちころじゃないかと(大分バイアス入ってますが)。

そしてオケ役を務めるブラスバンドの繊細さも凄いと思います。
金管楽器って音が大きいイメージがあると思いますが、こういう伴奏役ではアンサンブルでもものすごくソフトな音で、金管ならではの和音の美しさがしみいります。金管楽器というのは一緒に調和を作って音を合わせ、ハーモニーを作るのが仕事なんだ、ということを改めて実感。ブラスって凄いんだぜ!美しいんだぜ!

元の曲もそうですが、このブラス版も夜に聞くのがお薦め。月を見ながらお酒を飲んだり、ゆっくりお風呂に入りながら聞いたり。静かに音楽を味わえるシチュエーションでどうぞ。

リンクしたCDは持ってるのとは違うのですが(奏者は同じ)、歌曲の編曲を集めたものらしいです。いいですねえ欲しいですねえ。とにかくこの曲でも他の曲でも試聴してみてください。
それからBlack Dyke Mills Bandは他にもたくさんいい演奏出してます。全体的にお薦め~
 

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中国史好きの音楽の話
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~

去年誕生日に曼荼羅的な絵を描きましたが今年もやりたいな、と思って今日はペン入れしてました。誕生日には色塗りは間に合わなさそうですが近いうち仕上げたいです。(ついでにピーターの曲で色塗りしたい絵もありますし、そっちもまた)
ちなみに去年の絵はこんな感じ。今年はもちょっと違う感じです。

昨日は夜も遅くに何やら自分の中で考えが迷走していました。
もう長い間中国の古代史が好きなのですが(このブログでもちょっと過去に書いたかも)、どこから始まった話か、「秦の始皇帝の生涯の物語をリヒャルト・シュトラウス風のオペラでやったら面白いだろうな」(いわゆるチャイニーズ・オペラ=京劇とかではなく)という想像が始まり。
なんかこう、物語にアリアを入れたくなるようなポイントがちょこちょこあるんですよね。ソロのアリアだったらまだ子どもとか若い頃の始皇帝(テノール)だったり、呂不韋(バリトン)のアリアとか呂不韋と趙姫(ソプラノ)のデュエットだったり、あとは始皇帝暗殺のくだりで荊軻(テノール)に2つ3つくらいアリアを歌わせたいですし(ちょーっと贔屓しすぎかな?ものすごい好きな人物なのですよ)。

あとは春秋時代で伍子胥を題材にシェークスピア風スタイルの悲劇とか。(リチャード3世とかオセローとかみたいに)ああいうモノローグがものすごく映える人物ですからねー。面白そう。
それから歌曲集の題材にするなら女性人物がいいかな、と。歌曲集は一続きではなくてシーンごとに切り取る形なので嫁ぐ前、嫁ぐ後とかで心境の違いとか描写したらいいなーとか思って。

上記の妄想は全部西洋音楽・西洋文学の形態で、という形をとっていたのですが、もちろん中国にも昔の昔から音楽文化があるのですよね。今各時代のそれがどれくらい、どんな形で残っているかは分からないですが(時代のながらももちろんですがその間に起こった変化も半端ない)、ものすごく興味があります。

中国の歴史で「考古学的に実在が確認されている中国最古の王朝」(by wikipedia)である殷王朝にも音楽にまつわるエピソードがあるんですよね。最後の王・紂王を惑わして王朝を滅びさせた悪女として有名な妲己の悪行の一つとして「新淫の声・北鄙の舞・靡靡の楽」を作らせた、というくだりがあるそうで。なんか要するにざっくり言えばふしだらな音楽を作れってことだったらしいです。
歌曲にしても言葉だけじゃなくて音楽のスタイルから何からこれまでの宮廷音楽(がどんなものか分かりませんが)とはがらっと違う、そういう感じになるような音楽を作る必要ができたということで突き詰めてみると(資料は少ないながらも)興味深い音楽の改革なんじゃないのかな、と思います。
(文化全般そうですけど中国史において音楽って割と君主主導で変化してってるようなイメージがあります)

古代中国において宮廷の音楽と庶民の音楽ってどういう線引きというかスタイルの違いがあったんだろうな、ということはたまに考えます。
例えばところ時代かわって中世のヨーロッパでは「カルミナ・ブラーナ」に見られるように宗教音楽とは別の民俗音楽があったということは知ってるのですが。そしてその時代を舞台としたBryce Courtenayの小説「Sylvia」でその民俗音楽の一つの役割が若い人に恋とか性愛について教えることだった、みたいな描写があって(カルミナもそういうとこありますしねー)。
だから妲己が命じて作らせた新淫の声etc.にしても宮廷文化はそういうものを避けていただけで庶民の文化ではそういうものをすでに音楽の中で扱ってた可能性は十分あるんじゃないかと思います。

それから宮廷・庶民の文化それぞれにおけるマルチカルチュアリズムも(なかなか追っかけられてないのですが)興味があります。庶民に関しては今ほど交通手段が整ってなかったとはいえ割といろんな地方に人が行き来してた印象はあるのですが、宮廷においての文化のミックスはさらにすごかったのではないかと思います。正式な国交に限らず例えば皇帝が別の国から妻を迎えたり(あれ、それは正式な国交か)、奴隷や音楽家などのスタッフを集めたり。

割と小説を読んでて「外国」(今で言う中国の中の)の音楽を演奏させる場面って出くわすような気がするのですよね。例えば陳舜臣著「小説十八史略」を読んでると音楽を通じて望郷だったり異国感だったりを描写するのが結構あって(特に女性がメインのくだりではそう)、それがものすごく好き。
故郷の音楽、というのは世界どこでもやっぱり生まれ育った地を離れて生きる人物にとって故郷を強く思わせ、復讐や望郷の念をかきたてるもので、その音楽の持つ力を感じられる歴史のエピソードはやっぱりいいなあ、と思います。

もう延々と書いてしまいそうなので今回はここら辺で。
まだまだ勉強不足ですしもう何年も中国史の本は新しく買ってないですが(・・・というか家にあるのは全部父が持ってたやつ)、いい中国史(主に古代)の小説・歴史書があったら読みたいです。そのうち。日本に行って買うか。


今日の一曲はお休みです。

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