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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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「Beethoven and Dvorak」コンサート感想+α
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
今日は昨日のメル響のコンサートの感想です。
元々新年に予約してなかったコンサートなんですが、マレーシアのオケで首席ホルン奏者やってる大学時代の友達がメル響と弾きに帰って来る(全曲第1奏者でした)、ということで前日にチケットを予約しました。
そして同じ目的で他にも仲良かった友達もそろっていざコンサートに。
プログラムはこんな感じ。

メルボルン交響楽団「Beethoven and Dvorak」
メルボルン・タウンホール
指揮者: Andrew Grams
ブラームス 悲劇的序曲
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第2番(ピアノ:Andreas Haefliger)
(休憩)
ドヴォルザーク 交響曲第7番

今回のコンサートは比較的小編成で、打楽器はティンパニのみ。しかも配置が変わってたのです。弦楽器は向かって左から第1バイオリン、チェロ、ビオラ、第2バイオリン、でコントラバスが第1バイオリンの後ろ(普段とは反対側)、という・・・(そういえばトロンボーンの楽譜立てはいつもあんなに遠かっただろうか。なんかちょっと目が悪いと楽譜が読めなさそうな、ページめくるのにもちょっと苦労しそうな距離でした)
あと座ってるところがバルコニーの最後列で右後ろコーナーだったので全体的に音がこじんまりした、まとまった印象でした。やっぱり差がでますね。
それから全体的にプログラムのつながりが良かったと思います。ブラームスは友達にはちょっと不評だったのですが、ドヴォルザークと似たような性格で、その2つがベートーヴェンと良い感じで対照的になっていて。

ブラームスはやっぱりティンパニがかっこよかった(ドヴォルザークでもそうでしたけど)!
弦もまとまってましたし木管も良かったですし。あと意外とこの曲チューバが入ってるんですよね。さりげない使い方がまた面白いですが(ちなみに今回この曲だけでした、テューバの出演)。

ベートーヴェン、2番はあんまり知らなかったのですが面白い曲ですね。どの楽章でも色彩の変化がユニークで、たまに奇抜で。
第3楽章がとっても魅力的でした。素朴さと田舎っぽさがあるロンド。「皇帝」協奏曲にも似てるんですがあっちはもちょっと洗練されてて華やかな感じ。
ソリストの演奏は第2楽章とかものすごく繊細なところが光っていた中、速いパッセージで粒がそろってなかったり「あれ?」と思うところも。ちょっとだけせっかちな拍の捕まえ方なんかも含めて「人の振り見て我が振り直せ」みたいなものを感じたところもありました。

ドヴォルザークはものすごく好きな曲で楽しみにしていましたが、新鮮な演奏でした。
例えばメロディーの下で刻むリズミカルなパッセージを強調したり、幾重にも流れる線を大事にしたり、指揮者の采配が見事だったと思います。(近くでもっとダイナミックに味わいたかった!)
第4楽章がなかなか果敢(果敢なキャラクターを曲に与える&チャレンジャーだなあ的な印象)なテンポで、結果良かったです。弾く方は(あの上昇アルペジオとか)きっと大変だろうけどぴったりまとまってましたし、リズムも強調されて。ただ最後の最後はもうちょっとねちっこい方が私は好き(父はああいうのが好きそうですが)。
流れといえば私のお気に入りの第3楽章はそれがものすごく綺麗でしたね。主旋律以外も生き生きしてて、リズムもしっかりな中エレガントで。
そして今回私の友達率いるホルンセクションかっこよかったですね!前述リズムを刻むようなパッセージの力強さと正確さだったり、和音を奏でるときの満ち足りた音色だったり。

で、そのホルン友達は大学にいたときも一緒に弾いたりなんだりしてよく音を知ってたのですがこういうオケの中でも彼の音はすぐわかります。第1奏者だからソロの時はもちろん、フルオケの時も(良くも悪くも)目立つ、あの音を開放したときに音の外側が爆発する感じ。
でも繊細なソロのところとか、ものすごく成長したな、と思いました。音が美しくなってる(前そうじゃなかったわけじゃないんですが)。

そして人格に関しては全く大学時代から変わらずですよ(笑)あとでみんなで集まって飲みにいったのですがあの頃と変わらない盛り上がり。
音楽のことだったり、社会のことなどだったり、それからなんといってもくだらないことやもう下品としか言いようがないことで盛り上がってたんと馬鹿笑いできることの幸せさを改めて噛みしめました。
ちなみにマレーシアのオケは「ノリはユースオケのままみたいなところがある」そうで。向こうは物価も安いしそこそこ暮らしやすいようです。

オーストラリアのガイドブックにたまに載ってる「シャウト」というのを久しぶりにやりましたですよ。複数人数で飲んでいて、一人がいっぺんに頼んで全員分おごる→次の人が全員分おごる→etc. というシステムなのですが、3杯飲んでおごる順番が回ってこなかった(汗)(3杯目申し出たんですがいつのまにか次払う人が決まってたという・・・)
それで飲んだ後はStalactitesにケバブを買いに行って(マレーシアには「ほんとの」ケバブはないそうです)。金曜の夜でフットボール終わりはシティも遅くまで賑わってますね。

笑いながら飲むと酔いが回りますね。そういうところも含めてものすごく楽しい夜でした。
とにかく下ネタで笑って過ごした大学の最初の2年間とみんななんら変わることなく。
あまりにも楽しくて月曜日、メル響がこのコンサートの最後の公演をやった後にまた遊ぶ約束しました(笑)おかわりです。楽しみ。

今回平日なら終電になる電車で帰ってきてそのまま2時間もしないうちにパソコンに向かったまま寝落ちてしまったのですが二日酔いはなく、我ながらすごい肝臓です(沈黙してるだけじゃないといいけど・・・)。
が、やっぱり次の日は普通の生活を送っても胃のリズムがいつもどおりじゃなかったり、やっぱり無理はなるべくしないほうがいいなと実感。胃は大切にしましょう。もう2週間ほどで逆流食道炎の薬も一旦止めですし。
月曜日は気をつけます・・・きっと。


今日の一曲: ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン ピアノ協奏曲第2番 第3楽章



昨日初めて聞いたので短めに。
ベートーヴェンは交響曲とか協奏曲におおまかにこういうキャラクターをした8分の6拍子の楽章をロンド、またはスケルツォとして使うことがちょくちょくあって。
交響曲第7番の第3楽章もそうですし、あとは交響曲第6番「田園」にもあるかな、それから前述ピアノ協奏曲第5番「皇帝」の最終楽章もあてはまります。

そのなかでも「田舎っぽさ」を一番直に感じるのがこの曲だと思います。
なんでしょうね、皇帝の最終楽章はもっとアルペジオとかのパッセージが多くて華やかなんだけど、この曲の場合どっちかというと踊るような、ステップを踏むようなリズムの強さが素朴さとしてでるのかな。
ベートーヴェンの師でもあったハイドンも(田舎出身だったそうで)こういう英語で言うとrobustな、ちょっとラフなところがあるパワフルさを表現することがあって、それがなんか気持ち良かったり。

今回の演奏のスタイルもあるのかな、「飲めや歌えや」というか「飲めや踊れや」みたいなところがあって好きです(そう考えるとピアノはもちょっとラフなスタンスでもよかったかな)。ピアノパートも結構即興的なキャラクターのソロパッセージとかがあって、とにかく「奔放さ」を感じる曲です。
奔放で、舞踏的で、男性的。

以前からネタにしています24keysvirusでいうとこの協奏曲、そしてこの楽章の調である変ロ長調は「天空」、青空を連想させる調(それが昨日の場合灰色の空的な他の2曲と良いコントラストになってたのです)。
青空の下で農民達が集まってビールにヴルスト(ソーセージ)、まるでOktoberfestみたいな情景を連想します。
その笑いは昨日友達とお酒を囲んで笑い合った感じの笑いにも通じるところがあるかも(男の子中心の集まりでしたし)。
そんな気取らない、楽しい集まりに乾杯!


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「緩」の季節満喫中。
前回のエントリーに拍手どうもです~

今「ぷっすま」の録画を見ているところです(30分になって週またぎの企画が多いのでリアルタイムでみるとやきもきしそうですねえ)。オードリーの「彅スケにしてあげたい10のこと」企画やってます。ユースケさんプロデュースの大分めぐりがこのシリーズでは一番好きですね。大分はあんまり見たことがなかったのと、あとこのシリーズで見るような日本では自分の足で一つの町をちょっと見て回ってみる、というタイプの観光をしたことがないので。
ついでにながらメルボルンに来たお友達にしてあげたい10のこと、とかここでやってみようかしら、とか考えています。
また今度。

今日はメルボルンはぽかぽかした陽気でよかったです。
明日行きたいメル響のコンサート(予約に含めてなかったやつ)のチケットを買いにシティにでて、ついでにロルカでブランチをいただいて。
コンサートに関しては私の好きなドヴォルザークの7番が弾かれる、ということで前から気になってたのですが某所で偶然こぼれ聞いたことによると大学時代のホルン友達でマレーシア・フィルで主席ホルンをやっている友達がこのコンサートを弾きに戻ってくるらしいのでこれはいかなきゃ!と。後で会えるといいな。ずいぶん久しぶり。

そんなこんなでチケットを買ったあとはあまりにも天気がよくて暖かいもんだからちょっとサウスバンクまで歩いて(Hamer Hallの周りはまさに工事が行われてたり)、いつものジェラートやさんにパッションフルーツのジェラートがあったので日だまりの中でゆっくり食べたり。
それからちょっと歩いてFlinders Street Stationの西側にあるBanana Alleyという一帯(こないだメル響のSecret Symphonyの舞台になったPlatform Oneがある、元は仕入れたバナナの保管・熟成庫だったところだそうで)を見たり。

あとFlinders Street Stationの西端からヤラ川を斜めに、Crown Casinoの方向に向かって横切るSandridge Bridgeの歩道橋も歩いてみたり。初めてではないんですがこの橋の「テーマ」について認識したのは初めて。
この橋にはなにやら巨大な人のような形をしたモニュメントがいくつかあって、そしてパネルが飾ってあって。Wikipedia英語版に画像がありました
パネルはオーストラリアへの移民の元の国についての簡易プロフィールが川の南岸側からアルファベット順に並んでいて。どこにその国があるか、どんな目的での移民が多いか、移住人口はどれくらいか、などなど。
もちろん日本もありますよ。どこまで少ない国まで含めてるのか、まではわかりませんでしたがずらーっと並びます(一部「西アフリカ諸国」「湾岸諸国」とかくくってある国々もあります)。
で、人の形をしたモニュメントはオーストラリアの原住民を表したものが1つ、そしてイギリスの流刑民から今現在までオーストラリアに入ってきた移民を時代・目的ごとにカテゴリ分けしてシンボル・キャラクター化したものみたいです(ちなみになぜか可動式なようです)。
ちょっとだけ勉強になりましたね。ゆっくり見たわけじゃないのでちょっとだけ。

メルボルンのシティ周りって自分の書き物で既に舞台として使ってるところもちょこちょこあるながらまだまだロケーションにしたいところたくさんあるんですよね。
色々書きたい物はあるのですが、基本ファンタジーベースが圧倒的に多いんでがっつりメルボルンの良さとか好きなところをそのまま扱う、生かすようなストーリーが書けたらなあ。
メルボルンの建築物、文化、人々、雰囲気、四季、天候、色々と。でも平凡な小さい街ですから話を広げるのが私には難しかったりするのです。ファンタジーがあってもメルボルンの魅力を伝えることができる文書きになれたらなあ。

ついでながら「メルボルンサウンドトラック」みたいのをつくってみたいな、と思ってました。写真付きでね。
メルボルンの風景・雰囲気に似合うクラシックから曲を拾ってみたり、あとface to aceの曲に似合うメルボルンの景色を探してみたり(合うと思うんですよーもろもろ)。
16年住んでてできないはずがないと思うんですよ、こういう企画。

やっぱり天気がいいと、暖かいと気分もちょっと上がりますね。
音楽聞きながらスーパーマーケットから帰り歩いてると上記のようにいろいろと思考が回る。(寒いときは思考が止まる。)
ただ反動もきやすいのか家に帰ってから完全スイッチオフになりましたが・・・
昨日もメシアンの「天使のまなざし」練習中に若干軽躁に入りかけましたし、今の時期は「落ち込みやすい」よりも「動きやすい」のが懸念かなあ。
全部フラット、はまたいけないけどある程度安定したバランスがとれるかどうか。
もっとこういう天気の日が続くといいけどなー。


今日の一曲: ジェラルド・フィンジ 「Let Us Garlands Bring」より「Come away, come away, death」



何回もこのブログで書いていますが私は歌曲だったらイギリスの歌曲が一番のお気に入りで。
このフィンジの歌曲も伴奏クラスで弾いて一聞き惚れ、そして今回大学でこの歌曲集の録音を借りて他の楽章も聴けるようになりました~

この「Let us Garlands Bring」に収録されている歌はシェークスピアの詩を歌詞としてるのですが、この「Come away, come away, death」は喜劇「十二夜」の一節を歌詞としているらしいです。(映画で一回見たけどどのくだりでこれがあったか覚えてない・・・)

ウォーロックの歌曲に似た、でもそれほど陰鬱でないさらっとした暗さがあるこの曲。なんとなく絵画のような。
最初から「死」を連想させるような重い足取りのようなピアノ伴奏とシリアスな調子のメロディー、歌声。
拍子の変わり方が独特ですよね。フレーズの作り方の不規則さ、といえばいいのか。

イギリス音楽って一般的にイギリス的な文化で育った・体験した人の心をより容易に、深く掴むようなところがあるのですがそうでなくても心の深いところ、日常ではあまりアクティブに使わないようなところにしみいる感じがあると思っていますし、それが好きで(ただし私はイギリス的な文化で育っているのでそうでない人がどう感じるのかはちょっと分からなかったり)。
この曲もどこをどう見ても「イギリス」な感じがやっぱり味わい深くて、そんなテイストをイギリス文化圏外でももっと広く味わってもらいたいと思っています。

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すっかり冬気候
前回のエントリーに拍手どうもです~

最近ちょこちょこ外に出る用事があるのですが寒いですね!一般的に日本の冬と比べると全然な気温ですが曇りがちで雨も降ります。
その雨がまたくせものというか。一回に雨が降る時間は短いのですが、何回もまちまちの量で降ったり、突然降って突然止んだり不規則で予測不可能なんですよね。一応傘は持ってるけれど降っても使わないことが多いです。
基本オージー傘使わないです。傘を使うような量だと風が吹いたりとかでもはや傘が機能してくれなかったり、なんてケースも少なくないですし(幸いこのところ風雨にはなってませんが)。

昨日はそんな降っては止んでの雨の中去年デュオでコンサートをやった同門の友達にちょっと相談に乗ってもらいにシティまで行きました。
仕事場のビルまで会いに行ったのですが彼は本職は弁護士なのできれいなビルでスーツ着て、というのがなんだか新鮮(笑)大学の友達みんな大人になってくなー・・・
で、今度コンサートというかリサイタルというかを企画するにあたって何をすればいいのか、何に留意しないといけないのかなど具体的な事項についてアドバイスをいただきました。現実的で論理的な後輩、いつも本当に助かります。

結果色々具体的なことを聞いてこれからやらなくちゃいけないことの多さ、大変さにちょっとびびりながらも、でも具体的なことがでると先が見えてきて大分安心したところもあって。
もちろん私がちゃんと腰を上げて実行に移さなきゃいけないことには変わりないんですがちょっと落ち着きました。
これからがんばらないと。

このコンサートあたりが決まると一年のおおまかなプランが決まってくるはずなんですよね。
あとはオーケストラプロジェクトに呼んでもらえるかな・・・とか。(9月2日のコンサート、お呼びがかかるなら5月という連絡がありました)
もしかしたら冬真っ盛りの頃にもオケの仕事が入るかもしれないですがまだ頼りは来ず。

万事うまくいけば日本には10月以降(12月前?)に行きたいな、とか思ってます。秋のクイズイベントがあればそれに合わせることも視野に入れて、行けるところでライブがあったらいいな、とか思って(ありそうなんだけどスケジュールがまだまだ出ない)。東京ももしかしたらちょっとゆっくり見たいな、とか。諸々方向の友達にも会いたいな、とか。
それから前回は夏服(に近いもの)を買ったので冬服(に近い物)を買うにはこの時期かな、と思うんです。ユニクロでダウン買いたいなあ・・・
あ、あと三嶋大社のキンモクセイが見たいです、秋といえば。
秋と言えば紅葉もありますが、でも日本で紅葉の綺麗なところ、というとあの時期は混みそうですね。京都とか。

前回は2週間で妹と一緒、ということで割と忙しいスケジュールでしたがもうちょっと長めに居て一人で好きなところアクティブに出てけばいいと思うんですよ。少なくとも気持ち的には(笑)
ぶらぶらしたり観光したりするにはいいんですがイベントに参加したりコンサートとかライブとか行ったりすることに関しては完全にチキンで(汗)いい歳なんだし日本は大概安全なんだし一人でいろいろ行けるようにしないとー・・・と思ってはいるのですが。
一年に一回だけなんだし、逆に言えば一年に一回は行く予定なんだから機会を大事に、そして慣れろ、という。がんばれ私。

まだ5月、冬は始まってないのですがもうすでにその向こうのことを考えて逃避がちになっているようですが・・・
まだメンタル面でものすごく大変ということはないのでできるだけ動いていかないとですね。


今日の一曲: エイトル・ヴィラ=ロボス 「ブラジル風バッハ」第1番 第1楽章「序奏(エンボラーダ)」



借りてきたコレクションから。一応その前も録音は持ってたのですが(父が)、ヴィラ=ロボス自身の指揮などがはいった全集の古い録音で質はイマイチだったため図書館から別のを借りてきたのです。そしてそれが大正解でした!

この「ブラジル風バッハ」(訳修正しました)の第1番はチェロアンサンブルのための作品。
人数は指定されてないみたいですが、スコアを見るとパートが4段あって、それぞれのパートが2つに別れているところも多々あるので最低でも8人、というのが妥当かな。12人でやってる録音もあります。
(ちなみに第5番のソプラノ歌手+チェロアンサンブルも似たような事情みたいです。こちらもリンクしたCDに収録されてますよ~)

チェロアンサンブルは同楽器アンサンブル・同族アンサンブルの類でも素晴らしい存在だと思います(元チェロ弾きとして)。もともと楽器の音域や活躍の役割が広いので複雑な音楽や充実したパートが演奏できますし、人数が増えてもうまく機能するようなところがあって。
でも楽器(とその周りに必要なスペース)が大きいためそれなりの場所でないとリハーサル・演奏できないのがネックだったり(ただでさえこの人数でスケジュールを合わせる大変さとかあるところに!)

この第1楽章は最初からヴィラ=ロボスのブラジル風リズムと情熱、そしてチェロの情熱が突き刺さるのがとにかくかっこいい。終始チームワークが物を言いますがリーダーの統率力はものすごいレベルじゃなくちゃいけないのがこの最初のリズムから聴き取れますね。

時には熱く踊り、時には心の底から歌い上げるヴィラ=ロボスの音楽は人間の肉声よりもチェロでさらに輝く印象がありますね。なんたって5オクターブ(かな?以上?)の音域と力強いアタック、豊かな音質を自由に使い尽くせるんですからねー。チェロってすごい!チェロってかっこいい!

8人以上でまるでオーケストラのような響きと、一糸乱れぬアンサンブルが楽しめるのはチェロアンサンブルならでは。
この曲はその中でも最高のレパートリーですね。
もっとチェロアンサンブルが(編曲も含めて)いろいろ聞きたくなります♪

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国立アカデミー母の日コンサート 感想
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~

今日は雨が降ったりやんだりメルボルンらしく不安定な寒い気候のなか行って来ましたコンサートに!
ピーター作曲のトランペット協奏曲の初演、ということで楽しみにして昨日一応メッセージしたのですがまさかの「完売みたい」との返事が!(母の日に連れ合って行ってみるケースが多かったり、あと無料のコンサートなのもあったのかな)
最悪なんとかしてみる、と心配をかけちゃったものの実際に行ってみると「一応完売だけど余るだろうから」とあっさり入れてもらえました(笑)
でも確かに入ってるとほぼ満席でした(でも途中で出る率も多かったですね、比較的カジュアルなセッティングのコンサートによくあることですが・・・)
プログラムはこんな感じでした:

ドビュッシー チェロソナタ
De Jager トランペット協奏曲「Private Landscapes」
(休憩)
Hindson ピアノ三重奏
ブラームス ホルン三重奏

セッティングがカジュアルな割には長さも中身もがっつり。
ちなみに作曲家のラインアップは前回行ったアカデミーのコンサートと同じなんですよね(意図してのことかな)。

ドビュッシーはドビュッシーの曲としてもチェロの曲としてもちょっと異色な作品で、あんまりじっくり聴く機会がなかったので生で聴けてよかったです。特に難しそうな最終楽章の演奏が特に良かったと思います。あと第2楽章の大部分を占めるピチカートがかっこよかった!

ピーターのトランペット協奏曲は30分とちょっと長かったのですが(今回のコンサート聴きに来てた私のピアノのの先生も言ってました・・・ただし先生はいろんな曲を長いといいます)、面白い音楽いっぱい詰まってました。
協奏曲、というフォーマットではありましたが楽器編成はトランペット、ピアノ2人(ピーター含む)、クラリネット/バスクラ、チェロ2人、コントラバスと打楽器という編成(結構低音偏りなのが面白い)で、指揮者がいない、という。
楽器同士の絡みが面白いですね。あと曲調もとっても流動的というか自由というか、それでいて構成はしっかりしてたり。不思議なハーモニーや色彩も使うし、楽器使いもなかなかすごい。ソロ楽器であるトランペットはもちろん、鉄琴やコントラバスのソロもものすごくかっこよかった!
最後の「朝」の部分ではまた比較的抽象的ではないスタイルも見れて。(あと「長調の方が好き」というのが納得)
すぐさま親しみを感じるところから出会ったことのないような不思議なものまで全部新鮮でものすごく好きで、聴いてて楽しかったです。

Hindsonのピアノ三重奏(伝統的なピアノ・バイオリン・チェロの編成)もとっても面白い曲でした。前々からその存在は聞いていたものの聴くのは初めまして。
最初の楽章が「Moto Perpetuo」(無窮動)ってのが彼らしいと思いました。前回聴いたLight Musicの最初の楽章と似たところのあるメカニックな面が。
でも演奏・曲共に好きだったのはスローな第2楽章「Repetitions」。パッサカリア的な形式のなかになんというかリズム、テンポのとりかたの自由さみたいなところが。ものすごく余裕があるよう書いてる・弾いてるので。
第3楽章「Epic Diva」はもう一度別のときに聴いてみたい。なんかちょっと納得できなかったのはどの要因からかわからないので。作曲者の説明によると「21世紀のオーストラリアに生きていることの賛歌」(仮訳)で、ポピュラー文化を交えたパロディー的な側面もあるのですが。

そして最後にブラームスのホルン三重奏(ピアノ、バイオリン、ホルン)。ブラームスが母を亡くしたすぐ後に書いた曲で彼の母親への気持ちがものすごく明らかになっている曲なのでちょっと母の日つながり。
私も大学時代に全楽章学ぶ(弾く)機会があった作品で、たくさんの良い思い出がある曲です。
今回の演奏はちょっと好きじゃないところもありましたが、ものすごく良いところもあって。第1楽章はそんなに前のめりじゃないほうがいいかな・・・と思いましたが第3楽章めっちゃパンチがありました。特にバイオリンとホルンの力強い音があの悲壮な楽章をしっかり盛り上げて。
あと私が弾いたときはやらなかったテンポの動かし(ちょこちょこゆっくりにするところがあった)とか、「ああそういう解釈もあるのか」と勉強になりました。

今日はピーターがコンサートの後にリハーサルがあるというので早めに退散してきましたが、次はもう今月末、先生のバースデーコンサートでまた彼の曲を聴くことができるというので会えるのも聴けるのも楽しみ。もうちょっとゆっくりできるといいな、先生ともピーターとも(先生ともちょっとしゃべっただけだった)。
さらに6月の末には国立アカデミーのビオラ祭りみたいなもの(笑)があって、そこでもまたビオラアンサンブルのための作品を発表することになってるらしいので行けたら聴きにいきたいです。


今日の一曲: ヨハネス・ブラームス ホルン三重奏 第2楽章



買ったもの借りたものetc.コレクション(ノルマ)を一旦中断して今日のコンサートから一曲。
ホルン三重奏はものすごく好きで楽しい曲だけど、同時にちょこちょこした難しさがある曲で。
特にこの第2楽章はピアニストにとって一番難しい楽章なんじゃないかな。特に小さい手には・・・できないわけじゃないんですが、終始余裕を持てないんですよね。軽やかな楽章ではありますがピアニストは大分ばったばたしてますよー(笑)

ブラームスの音楽って重厚なイメージがあるのですがこの第2楽章はスケルツォということを考慮してもものすごく軽快で明るくて、色がくるくる変わる気ままさもあって。
でもこの軽快なのの間をピアノはオクターブでずっと弾いてたりとか変なスパンのアルペジオ弾いてたりいきなり#5つになったりとか地味ーに難しいのだが(ぶつぶつ)

飛んで跳ねて翔ける(バイオリン・ホルンのみ)スケルツォセクションとは対照的な中間部(トリオセクション)。
ちょっとシューベルトを思い出させるような影があって伸びる、歌い上げるメロディー。(ただしピアノパートはここも地味に難しい・・・なぜだ)

ピアノ、バイオリンとホルンってこの前にも後にもあんまり作品がでてない珍しい楽器編成ですが(リゲティは書いてます)、この作品を聴くとなんかしっくり来るのですよね。どれもなかなか器用なことができる楽器ですし(ホルンがんばれ!)、あとは「いかにホルンがあらゆる楽器と溶け合う音を持ってるか」という話になってしまうんですが(笑)

リンクした録音はアシュケナージ、パールマン、タックウェルの演奏。
ホルンのバリー・タックウェルはオーストラリアの方で。ホルン友達の知り合いであるのですが私もお話させていただいたり通訳のようなものをやったりあとこの曲をチュートリアルしてもらったこともあります。
演奏ももちろん最高峰です、ぜひご試聴あれ~♪

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年齢と作曲に関してつらつら
前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
今日は無事永住ビザのためのメディカルチェックを済ませてきました。結構早めに終わりましたし分かってる部分はみんなOKなので問題ないはず。
なんかX線撮影の機械が冷たくない!と思ったのですがさすがに前回(最初にビザ申請したとき)もそうだったはずだよなあ。その前の学生ビザの時撮ってたら冷たい鉄の板みたいなやつだったかも・・・?うーん。曖昧な記憶。

前回のエントリーの「今日の一曲」でシューベルトの歌曲集「冬の旅」を紹介しましたが、あの後「それにしても30歳でああいう『枯れた』感じの音楽書くって凄いけどなんか悲しいなあ」と考えてて。
(思えば私も数年経ったら30歳ですがな)
彼の場合は、というか彼に限らずですが重い病気を患って心持ちだったり物の見方が急激に変わったりして、結果作風が影響されることはよくあることで。モーツァルトとかリストもそうですし、文学・絵画の方でもいっぱいいるはず。

作曲家の生涯を追いながら作風の変化をたどっていくのもやっぱり面白いです(この話以前にもしたと思います、済みません)。
普段仕事や移動なんかでipodを完全シャッフルで聞いていると一日の間にショスタコの初期の曲と晩期の曲どっちも回ってきたり、なんてことはよくありますが。
ショスタコは面白いですね。今日も久しぶりに交響曲第1番のスローな第3楽章を聞いて、結構matureでものすごく完成しているなあ、と思うと同時に後の作品のスロー楽章と比べるとやっぱりちょっと足りない、とは言わないでも違うところがあるなあ、と思ったり。
同じショスタコで比べるならこの交響曲第1番第3楽章と、それから第5番の第3楽章とか第11番の第3楽章とかと並べて聞いてみると面白いですよ。

去年の誕生日に「自分が好きな作曲家は自分と同い年のときにどんなものを書いていたか」ということをここで書きたくてちょこちょこ調べてたのですがまだ決定打な作品がでてなかったり、ここから上がってく途中の初期の作品、みたいなものがあったり。
(前回マイケルと会ったときに「自分にできることは今の若い作曲家の背中を押してあげることだ」みたいなことを言ってたのですがそれが本当に大切ですよね。多くの作曲家はまだまだこれからなんですから)
まあこれくらい若いときは演奏家としてのほうが有名だったりアクティブだったりすることもあるのかな、今も昔も。

以前から何回も言ってることですが私はほとんどの作曲家の「晩年の作品」が好きです。
(前回それを言った時からクラムが仲間入りしましたからね・・・まだ存命の作曲家ですがもうかなりお年を召していますから今はもう晩年にしっかり入ってると思います。失礼に聞こえたらいけないので補足。)
決して年の積み重ねが作風を磨き上げる、そういった完璧を求めているというわけではないのですが、独特の漂う空気というか渋みというか味というかが好きでたまらないのですよ。

初期のような初々しさとフレッシュさのある作品を晩年に書くことが至難の業、というのと同じくらい晩期の独特の渋みを若いうちに出すのも難しく。だからこそシューベルトの「冬の旅」は自分の中で妙にひっかかるところがある、異色の作品なのかな、と思います。
(そういえば同じ路線で、face to aceの「Scuderia vintage」を聞いて「こういう曲・詩は若い人にはなかなか書けないよなー」と思ってもいたのでした)

音楽や絵だとなんとなく自分にとってはそういう変化がわかりやすいのですが文だとどうなんでしょ。ちょっと文学作品でそういう読み方をしたことがないんで実感がないのですが・・・
作曲をあんまり表現形態として視野に入れてない自分なのですが、創作文には年齢による変化は現れるのかな。どう現れるのかな。(作曲をしたところで自分の作品をそういう風に客観的に見れる自信はないですが文でもそこは同じかな・・・)

そういえば今週末の日曜日にまたアカデミーでピーターの作曲した作品(トランペット協奏曲だったはず)を聴きに行くのですが彼もまたこれからどんどん昇っていく作曲家の一人であり。
いつまで、どこまで彼と友達でいて作曲した曲を間近で聞ける機会があるかわからないけれど年を重ねて成長していく彼の音楽を追っていければなあ、と願っています。
自分や自分の身近な人(同年代)となると40歳、50歳とかそれ以上になったときのことなんか想像もつかないですけどね!でも楽しみな気持ちが心のどこかにあります。

さて、仕事も再始動したことですし秋冬に負けずがんばっていかないとですね。

あ、こちらにも記録したいことがもう一つ。
某ラジオ番組(某本舗)でお便り読んでいただきました!(送ってたんです)
やっと冷静になって聞き返すことができて改めて噛みしめております、色々(笑)たいしたことは書けてないんですが何よりも笑っていただけて嬉しい。
またネタを探しにいかないと(物理的に「行く」とは限りませんが・・・)。


今日の一曲: 聖飢魔II 「アダムの林檎」



妹購入のCD2枚からまず1曲。一応これも前回の今日の一曲とか今日の本文とかとつながってるチョイスですよ。
妹が今回購入したのは「地獄より愛をこめて」という大教典(アルバム)ですが、今私の手元にあるだけで4つの大教典に収録されてますしさらに英語版もありますし、ミサ(ライブ)のパフォーマンス(後述)もありDVDでもよく入っている初期からの定番曲、聖飢魔IIを代表する曲の一つになるんじゃないかと思います。(あとデーモン閣下作詞の歌詞が悪魔らしいから、ってのもあるのかな)

この「地獄より愛をこめて」、ジェイル大橋代官(大橋隆志さん)の曲が多くを占めています。改めて計算してみると発布が1986年だから大橋さん21歳!少なくともこのアダムの林檎とかFire After Fire(この大教典には入ってませんが)は10代のときに書かれていると聞いているのですがホント凄いを通り越してます・・・(ここですよ、前述つながってるの)
この大教典の代官の曲だと「Aphrodite」とか「魔界舞曲」とか「秘密の花園」も大好き。

CDをリンクしたもののやっぱりこの曲は映像で見るのが一番だと思います。演奏のパフォーマンスのダイナミックさとか、ギターの音色をがっつり味わうためというのもあるけれど、なんか動きと「赤い色」が見たくなるんですよね。コードとか音色とか、感覚を一致させたい欲求。
Fire After Fireとは違う形で現れる「炎」がやっぱりありますね(シャッフルでシューマンの「ウィーンの謝肉祭」の「間奏曲」の次に聴いたことがあるのですがどっちも不思議と似た「炎」を感じるんですよ)。この炎はジェイル代官のギターのスタイルからくるものなのかな。

あとはこの曲のフリから演奏までのパフォーマンスがね、恒例といいますか。
閣下が林檎(必ずしも後述の品種ではない(笑))を手にして「青森県南部地方及び岩手県で呼ばれる紅玉の別名」のくだりだったり、演奏中に閣下が歌いながらステージを回って各構成員に林檎をかじらせてまわったり(たまにかじりすぎてコーラスが歌えなくなったり後ろでずっともぐもぐしてたり)。生で見られなかったことが残念ですがDVDでアップで見るのも楽しいです。
なので本当はDVDで見るのがおすすめです(笑)でもジェイル代官の曲(をいろいろ楽しめるのはやっぱりこのCDですね♪(妹もおすすめしてるはず)
ちなみに全曲試聴可だそうです~

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