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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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オーケストラと交友関係
前回のエントリーに拍手どうもありがとうございます~
まだちょっと一人で舞い上がってるのですが続報があったときはまたお願いします~

最近こっち生活、というか仕事と音楽で心と頭がいっぱいになってしまって創作とかいろいろ手に付かない状態です。まあ優先順位は正しいといえば正しいですが・・・
といっても翻訳の仕事のほうもいざオケ生活を終わらせて戻るのがしんどいです(汗)翻訳の仕事が苦というわけではないのですが一度あっちの世界に戻ってしまうとどうも・・・

今年一年でオケ演奏に復帰したわけですが、同時に音楽畑の人との交流とも復帰して。
卒業してから2年ほどピアノも弾かない、コンサートも行かない、ほとんど誰とも会わない期間があったので・・・
在学中一緒だった同い年の、そして年上の友達はその間に海外に行ってる人も居ますが。
メルボルンの古くからの・新しい友達、それから海外にいってる友達とコンタクトを取るのにfacebookはハードル下げるのにとっても有効でした。なんとか活用しようとしています(笑)

もともとそんなに外向的な性格ではないですが、一人の人を知り合ったのがきっかけで交友が広がるパターンもあったり、あとやっぱりオケにおいての交友の広がりというのは今も昔も偉大ですね。
単純計算で80人くらい一緒にリハーサルやコンサートで時を一緒に過ごしたり、音楽を一緒に作ったり、一緒に飲みに行ったりしますから。同じファミリー(木管など)の奏者同士はほとんど間違いなく知り合いですしね。

在 学中に大学のオケのマネージャーをやってたときは仕事の関係で(ゲストを含め)メンバー全員について把握しなくちゃいけなかったですし、打ち上げでも一通 りみんなのところに回るようにしていましたし。あと創作のため、自分の勉強のためにいろんな楽器の人からそれぞれの楽器の話を聞いたり。
仕事だから、という以外にもやっぱり音楽家とつるむのが好きで。

一緒にオケで弾いてるとやっぱり他の場所とくらべて他の人に声がかけやすい環境だ、とは思いますね。
音楽一般について共通の話題はもちろんありますし違う楽器の人にも「どんなパート?」とか「難しそうだね」とか声かけられますし、なんといってもコンサートのあとの「Well done!」というのはものすごい優秀な会話スターターですね(笑)よく使います。

マネージャーという職種だとメンバーたちみんな自然と私のことを気にかけてくれて、結構「守られる」立場としてみんな世話焼いてくれて、声をかけたり助けてくれたりしてました。
今だと、チェレスタを弾いているとそれだけで知ってもらえる、それだけで好きになってもらえるようなことがあり(笑)会話が弾む、というか大分それで気が楽になるのは助かります~

ユースオケだったり大学のオケだったり、私は基本メンバーが若い人のオケとこれまでお仕事をさせていただいています。なので今だと20歳から30歳弱くらいの知り合いが多いです。
ユースオケに最初入ったのは15歳の時で、メンバーはみんな年上だったのが10年たったら(当たり前のことですが)みーんな年下ばっかり。
新しく知り合った友達は妹くらいの年の子が多いです。みんな才能にあふれた元気な音楽家たちで、それくらいの年齢だとあまり普段年の差を感じることは少ないのですがどうしてもお姉さん・お母さん的な目線でみちゃうとき、あります(笑)みんな愛しいですし可愛いんですよー♪

そ してオケを通じていろんな指揮者さんとお話させてもらったりします。こないだも書きましたが指揮者さんはメンバーたちとも(年の差があっても)気軽に仲良 くおしゃべりします。あと楽器の先生なども結構打ち上げやその他色々でご一緒するので結構年の離れた知り合い・お友達もオケを通じて増えますね。
年上の人相手だとやっぱり話を聞く方に回ることが多いです。オケの話、お酒の話、音楽についての論議などいろんな面白い話が聴けて面白いです。
(私も結構大学にいるときは音楽オタク友達と活発に話し合ったもんですが、これもやっぱり数年あいた後はなかなかアクティブに自分の思いを話すのが難しいのでまだリハビリ中です)

一つ思い出話。
今一番お世話になっているいつもの指揮者さんとは何回か奏者としてお仕事させていただいていますが、一度だけオケマネージャー兼奏者という形で大学のオケでお仕事したことがあります。(ショスタコーヴィチの交響曲第1番、と弾く方もなかなか大きいパートでした)
リハーサルの頃から「無理しないで」というようなことを言ってくださって優しくしていただいて。
コンサートの日っていうのはもちろんマネージャーにとっては恐ろしく忙しい日で。
仕事の一つがコンサートの○分前コールで奏者たち(に大声で)や指揮者・ソリスト(に控え室に出向いて)にコンサート開始前のお知らせを何回か(20分と10分、だったかな)しに行くんですが・・・
で、指揮者さんの控え室に20分前コールしにいったらちょいちょい、と呼ばれてオケにおいてのピアノやチェレスタのレパートリーについてなど、いろいろお話したのが本当に楽しい思い出なんです。
(ただ10分コールまで居てしまって慌てましたが(笑))

何回か書いてるかもわかりませんが私は初対面よりも「久しぶり」が苦手な人見知りで、今でも指揮者さんを始め昔からの音楽仲間に思うようにスムーズに接することができてないような自覚があるのですが・・・
でもオケという場だからこそ今こうやって自分は人と徐々に再会したりおしゃべりしたり、新しく人に会ったりできてると思います。
今いろんな人と一緒に音楽やって、交流して、飲んで(重要)、一緒にそういう時間を過ごせていることが本当に楽しくて。
素晴らしい音楽を弾くのももちろんですが音楽に間接的に関わる部分も本当に好きです。メルボルンの若い(そして若くない?心はみんな若いです)音楽家たち、みんな好きです!
これからも続きますように。

最近長年の音楽活動の中で記憶に残ったり、思い出だったり笑ったり、そういうエピソードをちょっとメモしてました。このブログとは別にちょっと小出しにして公開しようかなあ~とか考えてるんですけど図解無しの文のみでどれだけ伝わるか、ということが心配なのと性格と文体で「おもしろおかしく」なるかどうか自信がなくて。(そもそもこのブログと別、というのはlight-heartedなスタイルで書きたいからなんです)
それから今創作も手に付いてない中これ以上自分がやること増やすのもどうかなーというのもあり。
まだまだちょっと思案中ですがなんとか実現できたらな、と思っています。
是非オケの楽しさ、音楽の色々、メルボルンの音楽家たちの魅力を伝えて行きたいので。


今日の一曲: ヘンリー・パーセル 「メアリー女王のための葬送音楽」



前々から取り扱いたいと思ってた曲です。
金管奏者(アマチュア)の娘として、そして金管奏者の友達が多い中でやっぱりブラスバンドのレパートリーには興味津々、そしてサウンドも自分にとって親しみの深いもの。
やっぱりイギリスのブラスは最高!

この曲、バロック時代に書かれた曲ですが映画「時計仕掛けのオレンジ」のタイトル音楽にアレンジして使われていることで有名です。(同映画、そして原作の小説はクラシック音楽について言及が多いですね~ 参照:Wikipedia 改めて観てみたいような観たくないような、小説も読みたいかどうか決めかねてる作品です)
シンセサイザーのサウンドもものすごくふさわしいですが、オリジナルのブラスの音も素晴らしいです。

でも私が心を打たれたのは最初のドラムのソロ。
完全な静寂のなかこういうソロを叩くのはなんとなく奏者の気持ちになって緊張してしまうのですが聞く側としてはこの序章の効果的なこと!

シンセサイザーにしても変わらない、あの特徴的な和音進行も好きです。和音数個でこれだけ荘厳な雰囲気がでるものかと。
やっぱり金管は「共に奏でる」感じの曲が光ります。

映画サントラ、そして元のブラスバージョン、どちらも(並べて)楽しみたいですね~
(ちなみに私の持ってるのはどうやら完全版じゃないみたい)
(リンクしたCD、イギリス音楽アソートで多くの曲になんだか心惹かれます・・・)

拍手[1回]

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大学オケコンサート 感想などなど
前回のエントリーに拍手ありがとうございます♪
音は少ないですががんばってきちゃいました~

こんなコンサートでした:
指揮者:Fabian Russell

[プログラム]
ラヴェル 道化師の朝の歌
デザンクロ Incantation, Threne et Danse (トランペット:Josh Rogan)
(休憩)
ストラヴィンスキー 春の祭典

会場:Melbourne Town Hall

日曜日の朝、ベーグル(ポイントがたまったので無料)を食べてぶらぶらリハーサルへ。
タウンホールの裏からホールを通ってウォームアップルームへ行こうとすると打楽器だけしごかr・・・ではなく指揮者さんとリハーサルしてました。
ちょうどストラヴィンスキーの春の祭典第1部、大地へ接吻する前のあのポリリズムの部分を打楽器だけでやってて、あれをホールで全開のパワーでやる、そして他の楽器が居ないところでやることによるものすごい迫力にちょっと怖くなって涙でそうに(笑)
春の祭典のリハーサルは最前列で見ました。特にホールが大きいと座る位置によって音響の関係でいろいろ違う風に聞こえたり、長所も短所もあるのですが、近くに座ると弦楽器のffの弾き初めのあのcrunchが間近で聞こえます。

そしてデザンクロのリハーサルもちょろっと。リハーサル場所とホールでは私と指揮者さんの距離が大分違うのでまた弾き始めに自信が持てず(汗)
でもやっぱり金管楽器は大きいホールで聴くのがいいですね。

その後のラヴェルのリハーサルの間にちょっと腹を満たしたりそれによって身体を温めに外にでたらちょうどシティではゾンビのパレードが行われてる真っ最中!
別にあんまり絡んでくるゾンビは少ないんですがなんとなくこう反射神経で「あ・・・ちょっとめんどいな(苦笑)」と思ってしまうのです・・・そしてゾンビなんだからそこらで買い食いしないでくれ!(人によって大分テンションというかリアリティが違う)ゾンビとしては傷だったり血を付けるのがお約束なのですが、コスは本当にいろいろあって、写真撮ってる人も多かったです。もうちょっと余裕があるときに次回は・・・(汗)

そんなこんなでコンサート開演。お客さんの入りはあんまりだったかな。なんせ場所が大きいんで(汗)
ラヴェルはステージ裏から聞いてる限りすごいtightないい演奏でした。華やかさはピカイチ。
デザンクロではソリストの男の子の今まで最高の、強烈に印象に残る演奏が聴けました。21歳ですっごいステージ根性!そしてすっごい表現力!
あんまりよく知られてない曲だとこないだ書きましたが、ソロ・オケともにその魅力を存分伝えられたかな、と思います。
(私はといえば最初の音がいいこと出たのにちょっとびっくりしてその次のいくつかが上手く響かなかったり、もしかしたらバトンの先に弾いてたかもーというところもありましたが概ねオーケー。チェレスタも音響がいいとこだといい響きです)

後半の春の祭典は後ろの方で(大学のカルテット・チェロ仲間を見つけたので一緒に)座って聴きました。
ちょっと惜しいところもちょこちょこあった中、ずっとずっとこの曲を知ってきた中で最高にエキサイティングな、鬼気迫る演奏となりました。
春の祭典といえば管楽器・打楽器が主役みたいなイメージがあるなか弦楽器の強さ、凶暴さがなによりもこの演奏を盛り上げてくれたと思います。特にビオラから下の楽器のエネルギーと言ったら、殺気そのものです(笑)あとからきいたんですがチェロは10人しかいなかったらしく、そうとは思えない強烈さでした。

あと打楽器群の格好いいこと!ダブルティンパニの迫力だったりパンチだったり恐ろしく速いパッセージだったり、バスドラムのふち→真ん中→ふちのロール+真ん中にヒットという最凶シーケンスだったり。(銅鑼はでももうちょっと聞こえたかったかなー)
さっきのポリリズムのところでスティックを横にして力一杯こするトタン板みたいなのも素晴らしく怖かったです(笑)
そしてやっぱり春の祭典はバスクラが格好いいのです。あの音もまた恐ろしさアップですね。

コンサートの後はみんな(というか後半出た人は)くたくたになりながらも聴きに来た人も一緒にVictoria Hotelへ。
またいろんな人と話しました。今回の演奏のことだったり、全然関係ない話だったり。「オーボエ奏者は短命」いう都市伝説だったり、「イケメン、美女のフルート奏者のサイトはあるんだけどオーボエにはイケメン・美女はいないのか」という話だったり(笑)。スコットランドから留学してきているホルンの子とはオケマネージャーとしての苦労談を語り合ったり、トランペットの移調の話だったり、カンタス航空の飛行機が止まってるという話だったり。
トランペットのソリスト(そして春の祭典ではピッコロトランペット担当)だった男の子と彼の可愛い彼女ともお話しました。若いっていいねー(笑)

そのなかでもひときわエキサイティングな話がありまして。
今はまだ(おそらくオフレコ扱いなので)ここでは書きませんが、件のオーケストラプロジェクトに関する詳細、中でも第1回で弾かれる曲についての話を指揮者さんがしてたのですよ。
いわずもがな素晴らしいオケのレパートリーです。そして難易度の意味でも、必要人数(つまりはリハーサル・演奏の場所の規模)の意味でも「大きく出たな!」と思う曲で。
そして私にとって弾く(=あの人のバトンで弾く)のが夢である曲でもあります。
きっと今回聴いたので間違いないとは思いますが公式発表を待ちませう。(日時についてはっきり覚えてないんですよね。今年中って聞こえたようなそうでないような・・・)
私もまだ弾くと決まったわけではないですしね・・・

でも今回大学のオケのマネージャーさん(数年前から知り合い)に聞いた話(というか「呼んでくれてありがとう~」に対する答え)によるとどうやら指揮者さん直々の指名だったようで。
「チェレスタの弾き方を分かってるから」という話だったのですが、それはイコールあの人のバトンでの弾き方を分かってるから、ということだとマネージャーさん(なかなか指揮者さんと直接はそういう話しないので貴重なお言葉です)。
トゥーランガリラの彼を始めオケで弾くピアニスト、というのは少数ながらもいるなかで(そして密かにライバル心燃やしているなかで(笑))こうやって評価されるのはものすごく嬉しいことですし、私も指揮者さんを素晴らしい人として、指揮者としてものすごく尊敬しているのでその信頼にいつだって全力で応えたいと心の底から思ってるので。
だからこそオーケストラプロジェクトに呼んで欲しいなあ、と思ってます。願ってます。祈ってます。

素晴らしい音楽と素晴らしい(陽気な・酔っぱらった)音楽家たちと共に楽しい時間を過ごしながら、未来にまた目指すもの、楽しみにするものも大きく。
勝って兜の緒を締めよ、とはこのことですね。チェレスタ奏者、オケピアノ奏者としてさらに成長して、指揮者さんの最強パーティーに名を連ねることができるよう精進したいです。


(今日の一曲は長くなっちゃったのでお休み~)

拍手[1回]

今年の終わり&新しい章の始まり
もう明日です!

<メルボルン大学音楽科オーケストラ コンサート4>

指揮者:Fabian Russell

[プログラム]
ラヴェル 道化師の朝の歌
デザンクロ Incantation, Threne et Danse (トランペット:Josh Rogan)
(休憩)
ストラヴィンスキー 春の祭典

会場:Melbourne Town Hall
10月30日(日曜日) 午後5時開演 入場無料

(コンサートの詳細はメルボルン大学音楽科サイトのページに)


昨日今日とリハーサルがありました。
デザンクロは録音がないのでちょっとエントリーがつかめない部分もあったのですが指揮者さんとチェックしてスコアからキューを写したら大丈夫になりました(汗)
それにしても指揮者さんのスコア、フランス音楽によくある手書きっぽいフォント(手書きなの?)スコアで恐ろしく読みにくそう!

トランペットのソロの男の子によるとデザンクロはこれがオーストラリア初演かもしれない、ということで。
みんなに馴染みが薄い曲で、結構リズムとかテンポ変化とかトリッキーなところも少なくないながらも大分まとまってきました。
特にホルンのソロ、それから腹の据わったむちの音、ビオラのソロがお気に入り♪

この曲で改めて思ったのが、弱音の弦とチェレスタを合わせるのの難しさ。
ふわっとしている音とはいえ、鉄琴の部分をヒットするところで音のアタックはしっかりあり。それなりの音量で弾かなくちゃいけないですし(もっと音量大きくて良い、と言われました)。
弦は弱音だとすーと入ってこれるんで音の初めが聞き取りにくい。だから指揮者に合わせなきゃいけないんですが、弦楽器は前側と後ろ側で諸々要因からタイムラグがあるためバトンを見ててもそこぴったりで音がこなくてちょっと躊躇ってしまう!
ダフニスとクロエでは木管やホルンのソロとぴたっと合わせるものすごく難しい場所もぴたっとこなしたのにこっちのほうが数倍難しい感覚・・・

ちょこちょこ聴いた限りだとラヴェルもだいぶまとまってきてるみたいですし、春の祭典も朝リハーサルしてたみたいだし。リハーサルの短い期間で無理があるにしてもなんとかなってるようで。
もう明日、というとなかなか実感が湧かないですがオールブラック(ラグビーではなく)をまとったらきっと気合いが入ると思います。

さて、そんな間にとってもテンションの上がるお知らせが入ってきました。
まだ非公式なお知らせなのですがちょろっと。
ユースオケを後にした、今回の大学オケのコンサートを指揮しているFabianが数年前にやっていた、若い人とプロの音楽家からなるオーケストラ、The Orchestra Projectが今年12月2日(前回のコンサートからちょうど3年)に改めて再開となるとのお知らせがFacebookでありました!
ユースオケの面々、プロの方々、そして世界に旅立ったメルボルンの仲間からもたくさん「いいね!」を集めていいね&コメント欄があっというまに凄いことに(笑)それだけメルボルンの音楽シーンで楽しみにされている、期待のプロジェクトなんです。

指揮者・オケメンバーなど関わるメンバ-、場所、レパートリーなどについてはまだ続報を待たなくちゃいけないそうで。(決まってはいるとのことで、あとは12月2日を待つだけですね)
前回やってたときは私は聴衆側だったのですが(友達が多数演奏側にいました)、今回は呼んでもらえる気配がちょっとだけあるので(笑)ひたすら指をクロスしています♪
弾けなかったら残念だけど、でも聴けるのもまた楽しみ。
どんな集まりになるのか、どんな曲を弾くのか、本当に楽しみです。

ということで演奏自体は明日で終わりになる色が濃いですが、まだまだ今年は楽しみにしてることいっぱいです!
どうかどうかパートがもらえますように、そして来年修理済のチェレスタorメル響所有のいいチェレスタで弾かせてもらえますように♪(もちろんピアノも)


今日の一曲: アルフレッド・デザンクロ 「Incantation, Threne et Danse」より第2楽章「Threne」

(録音は未だに見つからず・・・)

知り合う期間が短い、というのもありますが、いろいろまだまだ謎の残る曲。
そもそもIncantation(呪文を唱えること)を最初に持ってくるのは分かるんですがその後になんでThrene(哀歌)とDanse(踊り)を持ってくるのか、どうしてこの3つをチョイスしたのか、とか・・・
あえて言えば前レクチャーで聞いたような「儀式的な」「神秘的な」方向でくくってるのか。しかもキリスト教圏に限らずして(あくまでも大体のスタイルは、ですが・・・)。難しい。

そんななかで私がチェレスタ奏者として唯一弾く楽章、「Threne」。
伝統的にコンチェルトの類は速い楽章→遅い楽章→速い楽章という構成ですが、これもその流れに従っています。
ものすごーくふわふわしていて、哀歌というにはちょっと感情的にぼんやりしているけれど、独特の神秘的で静かな雰囲気がものすごく美しい曲です。

ミュート付きのソロトランペットが伴奏なしでメロディーを奏でるところの美しさ!
オーボエとのデュエットもまたシンプルながら秀逸で。

そしてなんといってもハーモニーが美しいです。
フレーズの終わりに落ち着く場所がいつもほっとするような、ため息が漏れるような和音で、ドビュッシーを思わせるような「和音の進行がメロディーになっている」パッセージでの色彩の移り変わりに静かに惚れます♪
チェレスタもその和音の進行がメインで、この雰囲気、そして和音の世界にはこの楽器の音が本当に欠かせないなと納得ですね。

Incantationの力強さ、Danseの華やかさの間に位置する、ちょうど腕で胸に抱えられるくらいの大きさの愛しい楽章です。

拍手[2回]

「Australia Voices #7」感想
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~

さて、昨日のコンサートの感想・・・なのですが今回もまたコンサートの後がメインになります。
コンサートはMelbourne Recital Centreで行われたオーストラリア国立音楽アカデミー(ANAM)主催「Australian Voices #7」です。
オーストラリアの新しい音楽、そしてその作曲家をフィーチャーするコンサートシリーズ、今回は今年50歳を(数日前に)迎えたBrett Deanの音楽を、彼のコピーイスト(作曲された曲をスコアに起こしたりパートを作ったりする人)だったこともあるJames Ledgerの解説とともにANAMの生徒たち、卒業生などが演奏しました。
Brett Deanは元々ベルリンフィルで弾いていたこともあるビオリストで、ユースオケでベルリオーズの「イタリアのハロルド」のソリストとして共演していただいたこともあります。彼の作品は今年だけでなく幾度となく聴いていますが縁はあるし好きなものの弾いたことはないです・・・
ちなみに生誕50周年ということで引っ張りだこで作曲家自身は今回コンサートには来れなかったそうです。

プログラムは以下の通り:
Brett Dean "Huntington Eulogy"(チェロ+ピアノ)
Brett Dean "Poems & Prayers"より第4楽章「Equality」と第5楽章「Prayer」(メゾソプラノ+ピアノ)
Brett Dean "Polysomnography"(木管五重奏+ピアノ)

Brett Deanは(James Ledgerの言うとおり)自分の楽器以外の扱い、書き方も熟知していて、全てのパートがものすごく難しいながらも高いクオリティで書かれていて。
聴いてすぐ「理系」なことが分かるほどものすごく論理的に、緻密に書かれている音楽ですが人の心に大変繊細に、クローズアップに迫る音楽で。

私が好きだったのはHuntington Eulogyでした。やっぱチェロ弾いてた人ですので(笑)チェロの魅力がものすごく引き出されてる、特に蜂の群れの表現なんかはチェロじゃないとできないだろう!というような音楽で。あとバルトークとかでも最近縁のある「夜の音楽」の表現がものすごーく好きでした。

Poems & Prayersはこちらでは新聞をはじめとする風刺漫画で有名なMichael Leunigの詩を歌とドラマティックスピーチの混合で使った、というのがすでに面白かったですね。詩のおもしろさを一つも損なわない音楽のセッティングに聴衆からも笑いが。
ちなみにこの曲を歌ったメゾソプラノの歌手はBrett Deanの娘さんでした~

そして今回のハイライト、Polysomnography。寝ている間の脳の体験を音楽にした、恐ろしく複雑だけれどものすごく聴いてて興味深い、楽しい、びっくりするような曲でした。
やっぱりANAMの奏者は腕が立つ!ここ2週間ほど集中してリハーサルしてたそうですがその時期の短さが全然感じられなかったです。

そもそもこのコンサートに来たのがトゥーランガリラの彼が全ての曲でピアノパートを担当していたから、ということで彼と後で挨拶して。それで飲み会があるということでMalthouseに行きました。
奏者でも何人か知ってる人は居ましたがその他の人たちも紹介していただいて。
音楽の話、今回の演奏の話、全くくだらない話で盛り上がりました。その場に居た面々のうち合計2.5人がアジア人、という話も。私が1人、あとハーフが3人、ということで。
あとはめちゃくちゃな日本語で笑いあったり(なんでそんなこと知ってるんだ、というものばかり)。

コンサートが6時だったもので、しばらく飲んでるとお腹もすき。
一部のメンバーでシティのJoomakという韓国料理屋に突入。ちょっと目立たないところにある、安くてそこそこおいしいお店で半分個室になってるところもあり、小皿はおかわり自由。ちょっとお酒は高いですが韓国のビールはおいしいそうですよ。
トゥーランガリラの彼、今日のファゴット奏者(ユースオケでも一緒でした)、オーボエ奏者(同級生)、そして前者2人の共通の友達のファゴット奏者、という面子で。
店に流れてるK-Popに合わせてでたらめ歌ってたり、「他の人も来れば良かったのに-」と愚痴ったり、演奏のことだったり下ネタだったり。
その店、近いうちに1周年記念で全品50%OFFになるそうなのでその時にまた行くことになりそうです。

そしてたらふく食べたら同じくシティのRooftop Barで飲み直し。
同じ場所のRooftop Cinemaは春夏季にオープンしているのですが、春でも寒かった記憶が強いのですがバーはガスヒーター完備で快適。しかもウォッカがBelvedereだった!(でも高くない!)
1軒目から大分飲んでる奏者たちと違って私はここから飲み始め(笑)
結局終電まで談笑(&歌)してましたね~ものすごく楽しかった!

今日ファゴットを吹いていた彼(アジア系2.5人の1人)は話してて本当に面白かったです。ものすごくくだらないことも話しながら、かなりはっきりものを言う人手、音楽に関してものすごく視野が広いし私より3歳年下ながら私の時代の大学の面子とも面識があったり(「良い時代だった」とのことで)。(あとこないだPort Fairyで私の先生とも話したりしたそうです。)
もともとJoomakも彼が音楽仲間に広めてるらしいです(笑)ものすごく仲良くしてもらってる様子のトゥーランガリラの彼なんかはすっかりJoomakにはまってしまったようで。

トゥーランガリラの彼も親しい友達(=男の子の友達)といると大分生き生きしますね。2人で居ると穏やかな感じでずっといるので(笑)
密かに観察させてもらってほくほくしました。可愛かったです(本音)
大学のコンサートも来てくれるかもしないみたいですし、またJoomak行ったらわいわいも見れますし二人で遊びにいく約束もあるんで舞い上がるようなことではないのですが(笑)
後輩全般可愛くてしょうがない中で彼と居ると本当に楽しいし心が穏やかになります。

ただし彼が私が今弾いてるクラムのEine Kleine Mitternachtmusikを弾く予定、ということには自分でも理由はわからないけど軽く怒りました(笑)「あ、やっぱり似てるな」とか喜ぶ前に闘争本能が拳を上げてしまった(笑)好意と音楽のライバル心は別らしいです。音楽に関してはガチのようで。
でもそこで謝られるのもなんだか違う気がする・・・うーん。

あと「私が弾くの聴いたことなかったよね」と確認した時にダフニスとクロエのあれを聴いたのをカウントしようとしたのはまあすごい根性だと思ったです(笑)音の数で単純に考えたらそんなに全然弾いてないですよ!
ピアノを弾くような事があったら聴きに来てくれる、っていうけど今のところ実現しそうにないんだよなあ・・・(でも認めて欲しい気持ちもあり、聴きに来てくれるという気持ちも嬉しく。・・・うーん)

最近同世代の音楽家たちの演奏を聴いたり、音楽畑のいろんな人と会って話して笑いあうきっかけができて、いろんな人と楽しい時間を過ごせて最近音楽関連で音楽そのものもそれ以外のことも本当に楽しくて。
なんだか本当にいいなあ、と思います。

もっと楽しい時間を過ごせることを願って。


今日の一曲: Brett Dean "Polysomnography"

(まだ録音は発売されていない様子・・・?)

今回のコンサートで一番のハイライト。
ピアノ、フルート(ピッコロ持ち替え)、オーボエ(コールアングレ持ち替え)、ホルン、ファゴット、クラリネットのための曲です(席順でリストしました)。
本当に難しい曲で、自分のパートにしかかまってられない、思考がストップする、気を失いそうになるなどのコメントも奏者から聞かれるほど。

でも難しいながらも本当に奥深いです。
木管楽器(+ホルン)はそれぞれがものすごく違う音色なので、アンサンブルにすると独特のフレーバーがでます。この曲だとその音色の違いを生かしてトリルを重ねて不思議な「波」を表現したり、ものすごく立体的なイメージの音楽を創り出しています。

5つある楽章の内どれもが無意識だったり眠っている間も忙しく動く脳の回路、脳の中で構築される不可思議で恐ろしい夢の連なりだったり、リアルというのもまた違う「超」現実的な世界を強烈に表すのですが、特に第4楽章での盛り上がりは奏者・聴衆一同から非常に高く評価されていました。

今回のコンサート、特にこの曲を通じてBrett Deanはオーストラリアの宝ともいえる素晴らしい作曲家だと思いました。

拍手[0回]

キーワードto音楽:悲しみを表す言葉
前回のエントリーに拍手ありがとうございます♪
相変わらずの舞い上がり様で(汗)
舞い上がりついでに余談ちょっと。指揮者さんが19歳でプロのオケで弾き始めたと書きながら「すげえな自分は19歳のとき何やってたんだろう」と思い返してみたら、ちょうど彼に出会ったのが私が19の時でした。
おあとがよろしいようで。

今日はキーワードto音楽、悲しみを表す言葉です。
今回は自分で言葉を見つけてcompileしました。「喜び」よりも「悲しみ」の方が作曲家が偏るような気配があったのですがなんとかだぶりは2つに押さえました。
やっぱりこういう感情の方が得意不得意がある、ということなのか。

悲嘆(ひたん): ショスタコーヴィチ 交響曲第14番 第9楽章「O Delvig, Delvig!」
悲しい、に加えて対象の人間に対する嘆く、惜しむ、やりきれないような感情を激しく、涙をともなって表現するようなイメージでのチョイス。この曲の「嘆く」弦の音が本当に強烈で、悲しみの中の悲しみとも言えそうな感情のかたまりです。

絶望(ぜつぼう): マーラー 交響曲第6番 第4楽章
闇のなかで光を求めて苦しみ抜いて、何度ともなく堕とされて、それでもまた光に憧れる。望みを全て失う、それまでの壮絶な苦しみはこの曲でしか味わえないと思います。最後の最後のとどめの和音なんかもうすごい、ここまで打ちのめすのか、という。マーラーならではの体感です。

慟哭(どうこく): プロコフィエフ 「ロミオとジュリエット」より「ジュリエットの葬式」
これはもうダントツで。ロミオが仮死状態のジュリエットを抱いて踊るシーン、イタリア人のステレオタイプみたいな激情が踊りにも、そして音楽にも表れます。まるで声を上げているのが聞こえるような、オーケストラが叫ぶような。(でも弾いてるとめっちゃ楽しいんですよ)

愁傷(しゅうしょう): ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 第2楽章
「愁」という文字に「秋」という字が入ってるのがもろに影響しているチョイス。心がちくちく痛むような、寂しげな空気が漂うような、もの悲しげで思いにふけるような。ピアノの音もオーケストラの音もものすごーく繊細で、特に速いスケルツォから出てくるところのほどけるような音楽が素敵。

断腸(だんちょう): イザイ 無伴奏バイオリンソナタ 第3番
これはバイオリンの弦がかつて(そして一部今も)動物の腸で作られていることにちょっとかけています。でもそれを除いても「断腸」と言えるほど、内からの苦しみにのたうちまわる、心が締め上げられるような音楽です。さすがバイオリン、というかバイオリンでしか表現できない狂おしさですね。

沈鬱(ちんうつ): ブラームス ピアノ四重奏曲第3番 第1楽章
作曲家自身により「自分の頭にピストルを向けている」イメージが語られているこの曲(「若きウェルテルの悩み」からの一シーンだそうで)。ひたすら暗く、内向きに、どうしようもなく迷い苦しむ、重みとふさぎ込んだ感がある音楽。なんといってもビオラとチェロの深みがこの言葉には似合います。

悲痛(ひつう): フォーレ エレジー
チェロで表す、痛みを伴った悲しみ。ハ短調という調とチェロの音色(特に高音にかけて)の強烈さ、感情の強さ。やっぱり主人公チェロが負うものが大きいのか、ピアノ伴奏版でもオケ伴奏版でも印象は結構変わりません。
(extra episode: 私が最初に精神病院のティーンセクションに入院したとき、ピアノがなかったんでチェロを持ち込んでもらったんですがそれに影響を受けて患者仲間の一人も一度両親にチェロを持ってきてもらったみたいで、夜にこの曲を弾いているのを聴いたのがものすごく思い出に残っています。)

哀切(あいせつ): バーバー 弦楽のためのアダージョ
悲しみを表す曲の王道といったらこの曲なんですが、どの言葉に当てはめるかが問題でした。断腸、とも違う、もっと鋭い「切る」という字が入ったこの言葉にどうだろう、という結論で。やっぱり悲しみに伴う「痛み」に関しては弦楽器が強いですね。クライマックスにかけての痛々しさはリアルな、という感覚を通り越した極みがあります。

傷心(しょうしん): チャイコフスキー 「白鳥の湖」 第4幕より「小さな白鳥の踊り」
これもさっきのロミジュリと一緒でバレエの主人公の心象からのチョイス。王子は(悪気はないとはいえ)おディールを選んでしまい、人間にもどる望みも断たれ、愛にも破れ。白鳥の湖でのオケの主人公はオーボエですがこの曲はクラリネットが活躍。ため息、悲しみ、そしてあきらめが感じ取られます。

悲愴(ひそう): ショスタコーヴィチ バイオリン協奏曲第1番 第3楽章
「悲愴」と名の付く曲はいくつかありますが、今回もそれらは省き。そうするとやっぱりこの曲は「悲愴」と呼ぶにふさわしいのでは、と思います。各所で私からの言及がほとんどない曲ですが、それもまたこの曲に対する思いの強さ、音楽の性質として言葉で語れないような強烈さがあって。改めてこの言葉とともにこの曲をおすすめします。

ここにリストした曲、普段はあんまり言及が少ないことを改めて思い知ってます(汗)
これをきっかけとしておすすめできれば、そしてここをきっかけに聴いてもらえば、と思います。

明日はちょっとコンサートに行って来ます。
国立アカデミーの生徒、そしてトゥーランガリラの彼がBrett Deanの音楽をMelbourne Recital CenterのSalonで演奏、ということで。
聴いたことないタイトルばっかりなので比較的新作が多いのかな。そして楽器編成もわからないし誰が弾いてるかも未だにほとんど知らない。
ということでいろいろ楽しみです。ただMelbourne Recital Centerは初めてなのですでに場所見知り(汗)数年前にできた、2つホールがある素敵そうなところですがね~


今日の一曲はまたお休みです。キーワードto音楽なので。

拍手[1回]