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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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今年初Plexusコンサート
昔のエントリーにコメントありがとうございます!しばらくコメント欄使ってないのでここで返信であれですが共感がいただけでうれしいです。
(あれが第1弾だったのか、今改めて見ると結構まとまりなく書いてたなー・・・)

今日のエントリーは昨日聴きにいってきた今年初コンサートだったのですがその前に急遽お知らせが入ってきたので。

今年初オケ仕事来たー!
しかもなななんと弾くのは一昨年くらいにメル響の野外コンサートで一聴き惚れしたNigel WestlakeとLiorの「Compassion」!もちろんといいますか歌のソリストはLiorです(というか言語的なあれから彼しか歌えないんじゃないかなしばらくは)。まさかこの曲を弾けるとは&Liorの美声と共演できるとは。
Stonnington Symphony Orchestraというコミュニティオケの野外コンサートでやるんですが、なんかここでは恒例のキーボードでピアノパートとハープのパートを兼任するとのことです。ちょい無茶振り感あり。まあ楽譜送ってもらったら色々やりくりしよう。
そこんところの詳細とか曲について改めて詳細とかはまた今度。今回と次回のエントリーはコンサート感想の予定なので。一応本番25日なんでなるべく早くお知らせしないと。

さて昨日のコンサート。ここ数年メルボルンでのコンサートオフシーズンがちょっと少なくなってきてるような気がするのですが気のせいでしょうか。それでも大体いいんですが、一昨日のメル響野音(私は行かなかった)だったり、昨日のコンサートだったり暑い日に当たったりコンサート場所が暑くなりやすかったりすることが多くなるのはちょっと大変。特に弾く方が。それに地球温暖化もあるし。

そんななかなか室温が下がらないBrunswick Uniting Churchで開催されてたのがBrunswick Beethoven Festival。ベートーヴェンっていってもそんなにベートーヴェン色が強くない小規模のフェスティバルで、昨日のPlexusのコンサートも主にPlexus通常運転でした。

プログラムはこんな感じ:
Stefan Cassomenos(ピアノ)、Monica Curro(バイオリン)、Philip Arkinstall(クラリネット)
Jessop Maticevski-Shumack 「Evolve」
マルコム・アーノルド クラリネットとピアノのためのソナタ op.29
Gordon Kerry 「Drei Jahreszeitenslieder」(ゲスト歌手:Merlyn Quaife)
(休憩)
Barbara Heller ピアノのための「In Bewegung」
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン バイオリンとピアノのためのソナタ op.12-1
Stefan Cassomenos 「Three Australian Songs」(ゲスト歌手:Merlyn Quaife)

Melbourne Recital Centreでのシリーズよりも長いコンサート。編成がちょこちょこ変わるのもあり室内楽とは何か、室内楽におけるお互いとの、そして聴衆とのコミュニケーションとは何かというものを問いかけるようなプログラムです。

まずプログラムを読んで最初の作曲家にびっくり。1997年生まれ、つまりは今年20才。すごい若い。しかも作品の完成度がすごかった。最初のピアノの中で弾く音からのクラリネットのつながりとか発想が凄い。とはいえまだまだ伸びる感じもあったしほんとやっぱ育ってるんだなー次の世代。

かなり印象に残ってるのがピアノソロの曲。なんとなくハーモニーがメシアンから支流が来てるかも?みたいな感じながらものすごくロシア風味もあり。鐘的な響きがすごくツボ。前奏曲的なポジションにもうまく入りそうでプログラムの1曲として色々ポテンシャルがありそうな感じでした。

そしてお気づきかもしれませんが私の同門の友人でもあるピアニストStefanが作曲した曲も。
作曲してるってことは知ってますし過去のPlexus関連コンサートでも演奏されてたみたいでしたが私は行けず、今回が初エンカウントとなりました。
いやあ美しいハーモニーを書きますよあの人。こんなに綺麗な和音の移り変わりは稀にしか出会えない。
天性の才能ももちろんですが、これまでいかに色んな音楽を聴いて弾いてきたか、美しい音楽と音楽表現がいっぱい頭と心の中に詰まってるんだろうなという濃い音楽的背景を感じる作風でした。若干ベタな感じのとこもあるのですが全体的の完成度でそこはしっかりなってるような。

今回はゲストの歌手を迎えてトリオ+声楽という編成の歌曲もありました。前もありましたが(前も別のKerryさんの歌曲じゃなかったっけ)、オーストラリアの歌曲、オーストラリアの自然風景や人間風景、歴史的な情景を描くのにはピアノ伴奏でもなくオケ伴奏でもなく室内楽と歌い手という編成がものすごく合うんじゃないかなーと思うのです。
(だから昨今のオペラのChamber化とかの傾向はもオーストラリアに追い風なのかも?)

Kerryの印象派要素が入った作風も、Stefanの色鮮やかな和音も、どちらも歌い上げるMerlynの揺るぎない歌声も素晴らしかったです。大学で声楽の一番偉い先生だったので彼女の歌声は良く聴いてたのですがオーストラリアを代表する声ですね。オーストラリアの音楽のスタイルに合うっていうだけでなく彼女がオーストラリアの声楽を作ってる(実際今回の2曲は彼女のために書かれてますし、そういう作品たくさんある)。

ということで暑い中ではありましたがいいコンサートでした。オーストラリアの音楽凄い好き。特に夏の間はそう思います。(そして前回も書きましたが晴れ前提の曲多い!)

明日はメル響の野外コンサート。最高のプログラムですがお天気はちょっと微妙か・・・?
気温はいい感じなので雨さえ降らなければ。とりあえず指クロス。


今日の一曲はお休み。珍しく次、その次のエントリーと決めてあるけど今回はない。

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オーストラリアの色
一昨日はバレエするにもタイツ放棄するほどの暑さ(最高気温34℃くらいあったかな)だったのですが今日は20℃を下回る肌寒さ。急は急ですがまあこれくらいの温度差は出てくるかなーという感じです。
とはいえ全体的に秋冬の同じ温度の時より明るいですし、寒いときは寒いときでコーヒーが美味しいので苦にはならない程度。

前々回紹介したGrigoryan BrothersのアルバムにMosstroopers Peakという組曲が出てくるのですが、曲調もそうですがタイトルがいかにもオーストラリアの地名だなー(&なんとなくVIC州の地名じゃなさそうだなー)と思って調べたら案の定クイーンズランド州の地名でした。ついでながら曲はWestlake作曲と判明。これも知って納得。
オーストラリアの地名ってイギリスの地名が元ネタの所も多々あるのですが、そういう「英連邦ありがち地名」以外、そして原住民の言葉の地名以外の場所の名前ってなんとなくこうオーストラリアっぽい雰囲気が出てるような気がします。

オーストラリアの作曲家がオーストラリアの大地・自然・人間などの風景を描いた曲も手元に大分増えてきました。日本で聴くと違和感と故郷への愛しさみたいなものを感じる曲ばかりです。
Peter Sculthorpeが始め、Ross EdwardsやNigel Westlakeなどの作曲家がそれぞれ違ったやりかたでこの国の情景を音楽に描いてきて、それが「オーストラリアらしい」ものになってきている、そして世界に徐々に知られるようになってきていることを裏付ける話をきくと本当に嬉しいです。

日本もかなり幅広くバラエティに富む国土ですがオーストラリアも北は赤道近くから南は南極からの風が直撃して、熱帯雨林もあれば砂漠もあり、珊瑚礁も砂浜もあり、低いながら山もありますし、そもそもオーストラリアらしいって何なんだろうということもありますが。
でも例えばGuitar Trekのアルバム「Six Fish」に収録されてるCapricorn Skiesだったり、Ross Edwardsのバイオリン協奏曲「Maninyas」でのくるくる変わる拍子だったり、SculthorpeのSmall Townにあるような欧州クラシック音楽を交えた独特の雰囲気だったり。言葉に表すのは難しいですがどれもが違ってどれもがオーストラリアだなーという感じはものすごくします。

音楽でないとこでは最近万年筆愛好家の間で(オーストラリアが主ですが国外でも)Robert Osterという人が作ってるインクのシリーズがかなり話題になっています。全部でどれくらいの色があるんだろうな、ネットショップだとオーストラリアやアメリカやイギリスでちょこちょこ扱ってるところがあるみたいですが。日本に発送してるとこはあるのかな(一応公式サイトに取り扱いネットショップのリストはあります。ただし公式サイトにはインク自体の情報はあんまりない)

そのOsterさんはオーストラリアの風景や色彩をインスピレーションにしてこのインクを作っているそうで、実際インクのサンプル画像を見るとどこがとは説明しにくいのですが「こりゃオーストラリアの色だ!」とすぐ思いました。
Barossa Grapeのブドウの紫、その名の通りの明るいAustralian Sky Blue、そして割と近いとこにあるTorquayの海の色。

こういうインクのレビューも色々出てるのですがその中でBarossa Grapeのレビューを書いた人がこのインクシリーズとPeter Sculthorpeの音楽を連想させててもう私の思ってることとほぼ一緒でものすごく興奮しました。みんな素敵な色揃いで見てるだけで嬉しいですが、Sculthorpeの音楽が、そしてこのインクの色が国境を越えてオーストラリアのイメージを代表するものになるのはもうわくわくします。

日本は例えばセーラーの四季彩シリーズだったりパイロットの色彩雫だったり(どっちもこちらの愛好家にも有名ですが)、美しくて日本を代表する色があるのは素敵だなーと思ってたのですがオーストラリアにもこの地の様々な風景を表す、ラリアらしく大胆ながら複雑で繊細なニュアンスがある色彩があるんだなーと。

ちなみに私がぶっちぎりで好きなのがFire and Ice。結構人気色で画像検索しても色々でてくるのですがその水色×ほぼ正反対ともいえる赤の光沢がさっき書いたような大胆さと複雑さを兼ねていてものすごく好き、かつものすごくオーストラリアっぽいと思います。

ちょうど今日店頭で買うはずだった別のインクが品切れてたので(これはまあ別の機会に)ついでに初Osterインクを購入してみたいともくろんでいるところ。もちろんFire and Iceで。(今の手持ちのペンでちゃんと全部色が出るかどうかは不明。イマイチだったらFBのコミュで質問してみるか・・・?)
今回購入するのは国内とはいえネットショップなのでインク1瓶だけ買うのもなあ・・・(送料無料はインクだけだと無茶)とは思いつつ初めてなのでとりあえず1つ。あとインク増やしたらペン増えるし。調子にのっちゃいかん。

ということで今後Fire & Iceが届いた時はまた何か書きたいです。音楽もそれ以外でもこれがオーストラリア!とストレートに伝わると思うものはこれからも積極的に出したいです。


今日の一曲: ロス・エドワーズ バイオリン協奏曲 「Maninyas」第1楽章



多分ここのブログで何回も言及してるし今日の一曲としても複数回紹介してるだろうけどそんなことは気にしない。オーストラリアらしい、オーストラリアの風景をよく表している音楽といえば自分にとってはこれなんです。
ただし初めて弾いたオーストラリアの曲はこれでなかったです。でも今まで弾いた・聴いた曲とは違う、他の国の音楽とは違う、オーストラリアの大地と自然のイメージが強く現れた初めての曲でした。

前コンサートの後に作曲家の皆さんと話してたのですが、ヨーロッパにはたとえばシュトラウスのアルプス交響曲だったり山々がそびえる環境なのが伝わってくる曲があるのですが、オーストラリアはなんせ山が少なくてほとんどの場所が平べったいので音楽もそれを濃く反映している。
海は広がるし大地も広がるし空も広がるし、とにかく全てが果てしなく広がっている感があります。
そして圧倒的に晴れ前提の曲が多い。なので空も青いし海も青いのです。

この曲は西洋の楽器を使ってるという以外でヨーロッパの影響を不思議と感じないような。
打楽器が強め&若干特殊だったり、メロディーらしいメロディーが少ないこと、拍子がつねに変わること(これはどっちかというと原住民方面の影響と思ってるんですが、そもそも3連ベースが多いイギリスの音楽と偶然相性がよかったのかも)。
何をもってしてオーストラリアっぽいのか、他の地域の音楽じゃないのか。これも今後色々と分かってくるのかな。

リンクしてはみたけど未だにこの曲の録音が増えないな-。増えろ!と念じてはいるんですが。
伝統的なバイオリン協奏曲とはまた違う面白さがある曲なんだけど国内でもなかなか弾かれない・・・私もユースオケで(ピアノパート)やって以来だし。増えろー弾かれろー聴きにいきたいよー

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片手に収まる
人生色々予定通りに行かないこと多々あって、特にオーストラリアで海外から物を頼む・送ってもらうとなるとかなりの時間がかかったり。ましてや物理的なものを扱うクラウドファンディング関係だと発送遅れはまあよくあることで。

ということで前紹介してから大分時間が経ちましたがAntsy Labのクラウドファンディング企画、Fidget Cubeがやっと我が家に届きました。
こちら。

 
写真が下手・・・なのは置いといて。
Fidget cubeは手遊び用のプラスチックキューブで、6つの面全てに様々な手遊び用のギミックがついてます。一番左の写真にある袋は付属品、一番右の写真では(黒×黒で見にくいですが)シリコン製のキーホルダー付きカバーPrism(別売)を着せた状態。開発者さんたちが悩んでた通り、こういうのを付けると本来のキューブの手触りとかがちょっと損ねられるのでPrismは普段は袋に住んでます。

押したり回したりぐりぐりしたりなど色々な種類のギミックが搭載されてますがそのどれもが手触りとして不自然ではなく、同時により多くの人が使えるようになっていてそのこだわりはものすごいです。スイッチの軽さだったり抵抗だったり、あと一番右の写真にある5つのボタンは全部感触が違ったり。
キューブ自体の重さもほどよい存在感と重みがあっていい感じ。唯一キューブの大きさは私の手にはちとでかいかなという感じですがそれはまあ私の手が大人としては小さいサイズなので誤差の範囲というか(もっと小さい子供の手だったらこんどは両手で持つのにちょうど良くなるんじゃないかな)。

昨日届いてから色んな面で遊んでみてますが(ちなみにですが私は利き手と反対の左手でキューブを操作します)、フリックするスイッチ、マウスボールを小さくしたみたいなボール、5つのボタンのうち一番かちっとしないやつ、あと3DSでポケモン厳選するときにもお世話になる親指でぐりぐりするパッドが手に馴染みやすい様子。基本的に音がしないやつのほうが好きみたい。

発達障害の人もそうでない人も色々こういうfidgetデバイス(?)を必要としてたり利用してたりするのですが、これみたいな専用デバイス(?)を使ってない人はペンで手遊びしてる人口もかなり多いみたいです。
私も最近買ったLamyのサファリ(透明)の手触りが最近好きで。手持ちの他の万年筆は両端がまるっとした、全体的につるっとしたデザインなのですがサファリはクリップ部分とかキャップと本体のつなぎ目とか、あとちょうど中心あたりにある窓のあたりとか触ってると落ち着きます。ちょっとおすすめ。
ちょっと気になるのはサファリはプラスチックですがアルミのAl-Starは手遊びにはどうなんだろう。重みがちょっとあるのはよさげなんだけど。

さらにまた別ジャンルですがクラウドファンディング企画といえば次はドラゴン図鑑絵本の物理的特典のお知らせが来ました。こちらもちょっと先になりそうですがわくわく。
ファンタジー、神話、ドラゴン好きとしても楽しみですが、万年筆経由インク好きとしても色々そそられるところがある絵です。

あとはこちらのアニメーション映画企画も応援検討中。Twitterでのフォロー先さんから紹介があった同監督の精神疾患をテーマにした映画「Rocks In My Pockets」が面白かったので今回の女性と結婚を題材とした「My Love Affair With Marriage」の企画も期待値高いです。こちらは完成がまだまだ先ですが気長に待って応援したい。


今日の一曲: ジョージ・クラム マクロコスモス第2巻 第6楽章「Gargoyles」



意外になかなかドラゴンってクラシック音楽でみつからないんですよね。ワーグナーの指輪サイクルは出てくるか。他にもなんとなくドラゴンが棲んでそうな感じの世界観の曲ってのはあるんですが(ブラームスの狂詩曲とかマーラーの7番あたりとか)。

(想像上の)生物としていうとガーゴイルはドラゴンにそんなに近くないかもですが、この曲の爪爪した(clawyな)感じはかなりドラゴンに近い感じがします。そういうふうに聞こえるというよりは弾いてると自分の手がかぎ爪みたいな感じがするというか。特に最後の方でピアノの中の弦をがざっとスクラッチするとこ。

あとは聴覚における「奇っ怪さ」がこの短い楽章の中でたくさん詰まってるのも特徴的。重めの装飾音、5拍子の行進曲、不協和音、素早い5連打×5回、びっこをひくようなリズムなどなど。
Black Angelsとかでもそうなのですがクラムはこういう奇っ怪エレメントを執拗に、一貫した感じで繰り返してくれるから分かりやすいのかも。

耳と手が慣れるまではかなり不協和音が強い曲ですが、その言語とリズムが分かるとかなり楽しい曲です。さらにマクロコスモス第2巻としてはここから次の楽章、そしてその次の楽章と激しく破壊的なクライマックスに向かってくという意味でも楽しいです。あーまた弾きたい。2巻全部弾きたい。

マクロコスモス、特に第2巻は自分にとっての宇宙、世界観がものすごく通じるところがあって。それが神話的というか、色んな文化といろんな世界観に根っこの方で繋がってる共通の何かがあるんだろうなーと。
音楽の作風がどうというよりはそこんとこが伝わるとクラムの音楽って伝わるんではないかと思うんです。自分がそこで何もできないでいるのがちょっともどかしい。でもいつか。


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流れていくもの
ちょっとぶりに更新です。
あとちょっとぶりに食後に飲んでるのですが前回飲んだときもブログ更新してたような。ブログ更新するたびに飲んでるわけではなく飲むときにはなぜかブログ書いている。文章にあんまり出てないとは思いますが。

今日はちょっと夕飯挑戦してみました。

右下のメインが今回初挑戦、Moroccan Soup Barのレシピ本に載ってたオクラの煮込みです。
煮込みといっても汁がさらさらしているのもあってなんとなく暑い地域の料理っぽい。
オクラといえば茹でて醤油と鰹節で食べるくらいだったので用途が広がるのはうれしいですね。
オクラとかナスとか夏野菜大好きです。

あとこの煮込みはザクロシロップをちょこっと味付けに使ってるのが面白いです。中国料理でいうプラムソースみたいな、甘酸っぱさとコクがある調味料。ちょっとなめてみたのですがまんまザクロながらこれはお菓子じゃなくてご飯料理に使うものというのに納得しました。
まだまだ同じ本から作ってみたいものもいくつかあるし、モロッコ以外で例えばイスラエル方面とかの料理本もいいのがあったら入手して作りたい。

ここ数日は物欲がぐるぐるして万年筆とインクのことばっかり考えてた気がします。
といっても流れてくるツイートやポストであれ欲しいこれ欲しいというよりは自分の中で納得いくチョイスをしたいいわば自分と自分の戦い。

とはいえ流れてくる諸々を見るのも面白いです。FBのコミュの方ではいきなり手書きポストのスレが始まったり、今はインクのサンプルからどこの何のインクか当てるクイズスレが盛り上がってます。
最近学んだのはインクは書いたり塗ったり色んな紙で様々な顔を見せるので一つのインクに色んなサンプルを探して様々な角度から見てみるのがいいんだなということ。ほんとインク沼は広く深いですなあ(汗)

流れてくる諸々といえばポケモンムーンでは繁殖厳選作業が始まって毎日ひんやりふわふわのロコンの卵を孵しながらGTSとかミラクル交換に出して他に孵化したり育てたりしたいポケモンを探したりしています。ポケモンバンクが開通してサンムーンに登場してないポケモンもぼちぼち交換に出回ってきたり。

特にミラクル交換は誰と何を交換するかわからないわくわくもあり、そして他の人の厳選余りが流れてくるのが面白いです。どれくらい反映されるのかわかりませんがミラクル交換で流れてくるのが多いポケモンは今対戦用に流行ってる、というのはある程度あるはず・・・?

バンク開通前からロコンはよく見ましたし(なので私も最初に繁殖することに)、あとコイキングもよく流れてきます。第1世代で登場以来ギャラドスは安定して人気なのがなんか嬉しいです。(自分は育ててないですが)人気のドラゴン、ボーマンダとかガブリアスとかも相変わらずのポピュラーさ。

そしてサンムーンから中国語も追加されたので中国語のポケモンの名前が見られるのもちょっとした楽しみです。きっとネットで探せば一覧とか見られるんだろうけど今のポケモンの数で全部漢字なのをいっぺんに見ると脳みそがオーバーヒートしそう。

ということで引き続きワインを片手に架空のもふもふを増やしてきます。昨日誕生日でただ今ちびさん学校始め(!)に忙しいロコン好きの友達に一匹献上するためにももうひとがんばり。


今日の一曲: William Lovelady 「Incantation No. 2」



タスマニア旅行の時に購入したGrigoryan Brothersのアルバム「This Time」に収録されてる曲。
Grigoryan Brothersの曲は旅行の時にいいですな。特に今回行き先がホバートだったのもちょうど良い感じだったのですが、知らない所で空を見上げてそのいつもと違う場所の雰囲気を静かに味わうのにちょうど良い曲。そういう要素ではface to aceの音楽と似てるかな。

全体的にあっさりで爽やかな曲が多いのですが、そんな中でこの「Incantation No. 2」の最初の音から広がる暖かみは本当に特別。他の曲に暖かみが欠けてるようなことは決してないのですが、この曲はもうレベルが違うというか、ふと温かい南風(日本でいうところの)が吹いたような。

ところで今回紹介するにあたって作曲家William Loveladyについて調べてみたのですが作曲家としての情報はなかなかでてこない。ギタリストに聴けばわかるのかなあ。作品とか録音は色々と出てくるんですけど(バイオリンとギターのための協奏曲とかも書いてるらしいですしIncantationも他の番号あるみたいです)。出身国さえも出てこないのは私の検索の仕方が悪いのか?

このアルバムに関しても作曲家情報がそんなにないのがちょっと不便なところ。トラックリストもなかなか見つからないし、公式にはちゃんと載せておいて欲しい。

とはいえ基本的に聴くこと自体には問題はなく、素敵な曲揃いのアルバムなのでオススメしたいことには変わりなく。ついでにもっと前に出た「Distance」というアルバムも大好きです。どちらも旅音楽にどうぞ。

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備えあれば、とは言いますが
昨日更新したばかりですが時事的な要素もあるしメンタル関係の話は自分が書きたいと思ったフレッシュなうちにという方針なので今日も。

先週の金曜日、私は夕方に親友他何人かとシティで夕ご飯してその後私は親友のとこで泊まってから次の日に一緒に空港に、という予定でした。
その金曜日の昼過ぎにシティで車の暴走事件があって、私は家に居たので特に影響はなかったのですがシティの一部が閉鎖されたのと安全を考えて夕飯はシティからちょっと離れたところになって。
次の日シティを通って空港に行く時もトラムが一部止まってたり土曜の朝にしてもかなり静かでした。

そのご飯一緒にした数人の友人も一人その場にいて避難することになったのですが、facebookでは別の友人が現場の騒ぎに巻き込まれてショックを受け、急性ストレス障害になったとのことで。
その子は事件前ももう何年も精神障害を患ってたのでそういった事態になって悪影響を受けやすい体質ということもあるのですが、話を断片的に聞くだけでも自分も他人事じゃないなーと。

私の場合は双極性障害というのもあり病気の症状に波があるので、メンタルの健康維持としてはその変化を止めるというよりもある程度の波は許容して振れ幅をコントロールするというか、外的なストレスで波が大きくならないよう日常をしっかり土台にするというか、だんだん自分でも分からなくなってきたぞ。

そうやって日常の諸々のメンテナンスを通じて(特に鬱方面に関しては)そんなに外的なstressorに動じない、そこそこ柔軟で頑丈な精神環境を整えてきたつもりなんですが(何年もかかってますがそれなりに運営できるようになってきました)、それでももちろんそのシステムに限界はあるわけで。
先週の事件なんかが正にその想定外の限界超えに十分なり得る事態。自分がその場にいたらどんな風にどれだけ影響を受けてたか、というのはなかなか想像がつかないです。

ということをちょっと旅の間も考えたりして、帰ってきて落ち着いたところで一つ「緊急用メモ」的な物を自分向けに書いてみました。
上記の通り緊急事態の自分の状態はわからないのでとりあえずver. 1、そしてあくまでも自分向けのメモ(なので日本語と英語が混在)。
まずは深呼吸すること、そして最初に連絡する相手として主治医と母(父は仕事もあるし今地球の裏側で時差があるのでファーストコンタクトには向いてない)、それから他にも何人か。
一応他にもそういう状態になったのは誰のせいでもないことをちょろっと書いたり、ドクターには緊急であることをちゃんと伝えるように書いたり、細部にもちょっと配慮してみたり。

実際こういうメモがどれくらい実用的かはあんまり自信ないのですが、冷静でない状態にちょっとでもブレーキがかかったらなーと。少しでも自分のメンタルの被害を食い止めることができればいいんだけど。
あとはとりあえずのver. 1なので今後色々考えて改訂したらいいと思ったらどんどん改訂したいと思います。改訂できるくらいなんか思いつくといいんだけど。

あとはこのメモはまずその場でとる対応に特化してるので他にも例えば:
・メンタルが平気でも体にストレスの影響が出てないか
・飲酒には気をつける
・なるべく人とコンタクトを保つ
・薬を忘れず飲む
などの中~長期的な対応も一応考えておいたほうがいいのかも。

まずはその限界を知ること、もしもの時が有り得ること、そして何らかの対応をいくつか考えておくこと、は本当に大事だと今回の件で思いました。
もちろん普段からお医者さんと相談しておくことも大事。今は安定してますがドクターが「なんかあったらいつでも連絡して」と言ってますし実際なんかあったら遠慮無く相談したいと思います。


今日の一曲: ピーター・スカルソープ 「Pastorale」



タスマニアでお土産屋さんをのぞいてたらタスマニア出身の有名人が描かれたエプロンかなにかにSculthorpeが載ってておーっとなりました。
オーストラリアのクラシック音楽の父って言っていいですよね?今のオーストラリアの音楽があるのは彼のおかげ。

Sculthorpeはオーストラリア独自の音楽の声としてアジアからの影響を探った人です。最近パプアニューギニアが舞台のメシアンの「火の島II」を弾いてますが特に近かったり先住民が共通してたりするパプア・インドネシアあたりはオーストラリアの原住民文化とかにも影響が濃いそうな印象。

ただこの曲に限って言うとかなりイギリス由来の要素が大きい。弦楽器中心でのハーモニーの運びかとかもそうですが、なんともいえないノスタルジーともの悲しさがほんとイギリス以外あり得ない感じ。なんだかんだで自分もイギリス文化圏の音楽どっぷりで育ってるのでこういう感情と儚さの曲にはとことん弱い。
・・・でもやっぱり聴いてるとイギリス音楽にはない何かもある気がするんだよなあ。言葉にはできないけど確かに何かが。オーストラリアの今の音楽ってそういう「まだ言葉に至るまでは固形化してない何か」があちらこちらにある気がする。

前述タスマニア出身の話ももちろんありますが、昨日オーストラリアデーというのもあり、そして今回セルフケアの話も出たんでオーストラリアの作曲家の美しく穏やかなところが詰まったHush FoundationのThe Magic Islandというアルバムから選びました。
素敵な音楽という意味でもオーストラリアの名だたる作曲家が名を連ねるという意味でも定期的に広く紹介しておすすめしたいCDです。

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