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メルボルンが6年連続で世界一住みやすい都市に選ばれたぞー
・・・まあ審査の仕方に色々ツッコミどころがあったりそういうことは少なからずありますが。
ありがたくいただいておきましょう、みたいな雰囲気です(笑)
実際の審査基準とはまた別に、災害が少ない(ただし穏やかとは言わない)湿気が少ないいい気候に、そこそこの人口に、古き良き建築美のあるこぢんまりした街並み、公園や庭園もあり、そこらに植物や鳥も色々いるし、ご飯はバラエティに富んで美味しいし入りやすい店も多々あるし、公共交通機関もまあまあ使えて国民皆保険あって音楽や芸術の文化もアクティブで遊び場も飲み場色々、ってのが自分にとってのメルボルンの住みよさかなあ。もっと探したらもっと出てくるかも。全体的にまったりした感じで住みよさを噛みしめています。
そういえばこないだメル響・Australian Chamber Orchestra・Musica Vivaの2017シーズンが発表されて若干情報がオーバーロードになっています。とりあえずメル響のは近いうちにまとめたい。
色々とテンションが上がるプログラムがあったので。
そしてさっきアルケミー・ゴシックから「新作の季節だよ-」とお知らせがあったのでそっちも楽しみにしています。結局ピン買いそびれてしまった。黒いコートにちょうどいいんだけど、今年そんなにあのコート着てないような来も。もう春が迫ってるからちょっと短めな冬だったかな。
公式facebookを見ると新作もうすぐのバナーにドラゴン+青いスワロフスキーがちょっと写ってるので既にテンション上がってます。青いラインアップ増えろ!
最近ちょっとfacebookで小事件を追っていました。発達障害の支援団体で働いてる友人がいるのですが(彼女もアスペルガー症候群だったかな)、職場のトイレの風の出るドライヤーが新しくなったのはいいけど紙タオルが廃止になるのが大変困る、ということで。発達障害を含め音に過敏な人にはかなり問題です(私も軽躁とかだと耐えがたいです。甲高い音と低い轟音のダブルパンチはいかんですぜあれ)。
結局紙タオルの廃止をやめてもらう方向でなんとかしてもらったらしいのですが最近は風ドライヤーがほんと多くなってる&特に音の大きいメーカーのが増えてるがら大変だよなあ。ただ風を強くしたからって完全に手が乾くまでしっかり使ってくれるわけでもないだろうし(特にあの音量では)、そもそも衛生面でも風ドライヤーは好ましくないっていう話も聞くし。
オーストラリアのどっか(アデレード??)でスーパーマーケットに静かな時間を設ける試みをやってるって話もあるけど発達障害や軽躁などに限らず色んな環境や物で音を押さえることのメリットってもっと考えられるべきなのかなあ・・・と一連の投稿を見て思ったり。
(そのついでに言うけど美しいとか言われるサザンクロス駅のあの屋根の形状はディーゼル列車の音を反響させる困りものなんだよーあれもなんとかしてくれよー)
さて、外ではかなり風が吹きはじめました。今日は21℃と天気の良い春日和だったのですが明日からはまた気温がちょっと下がって天気も崩れる予報です。
これもまあメルボルンということで。早く春に落ち着かないかな。
今日の一曲: アーロン・コープランド クラリネット協奏曲
火曜日初めてソリストとリハーサルでした。ソリストはPlexusトリオのクラリネット奏者の人なんですが、何回も何回もPlexusのコンサートに行ってるうちにすっかり彼の音に愛着が湧いたというか、アットホームな感じを覚えるようになりました。
ただ自分のパートはなんというか所々でビビってるので電子キーボードでリハーサルのうちにもちょっと根性と勇気を養っておかないとちょっとまずいかも。
このクラリネット協奏曲は15分ちょいくらいの単一楽章構成。ゆっくりな前半と速くてトリッキーでちょっとjazzyな後半に分かれてます。ピアノが弾くのは後半だけ(だから難しい)。
あ、書き忘れてましたがオケは弦楽+ハープ+ピアノという編成で、ピアノの音がよーく聞こえます(なのでビビる。もちろんソロもあってそのときはさらにビビります)。
コープランドは例えばガーシュインとかと比べるとちょっと理詰めなイメージは(少なくともこの曲では)あるかな。堅めに聞こえるとは思います。でも崩すとこは崩すし、そこはソリストによって色々幅が出てきたり。
基本調性はある程度残ってて、でもベースの調が変わったりその調が弦楽器にとって難しいやつだったり、はたまた無調に近い状態になったり、なかなか油断が出来ません。ピアノでよかった。なので聴きやすさは「まあまあ」と言ったところ。
でもノリは(堅めながら)結構いいと思うんですよ。ユーモアの要素もジャズの要素もあり。
私が一番好きなのが(ソリストには申し訳ないのですが)後半の大きいトゥッティ(オケだけで弾くところ)。リズムのトリッキーさと弦楽器が揃うパワフルさと、それから途中でぐっと音の密度が増して統制されたカオスの様を呈すところ。弦楽器かっこいい!と思わずなります。
ブルッフのバイオリン協奏曲第1番の第1楽章に次ぐ名トゥッティだと思います(あれはほんとソロが弾いてないのが勿体ないくらい)。
前述通りソリストによってリズムの崩し方とか色々あって奏者のセンスとユーモアとスタイルが見られる曲だと思いますが多分一番ストレートに弾いてると思われるMartin Fröstの演奏を。同じのではないのですが練習に使ったようつべの演奏はかなりストレートで(なので練習に使った)。あれは弦もしっかりしててよかった。
ようつべといえば最初にこの仕事を引き受けたときに送られてきたEddie Danielの演奏が面白いです。演奏時間が長いのにはわけがある、でもそこが面白いところ。
・・・まあ審査の仕方に色々ツッコミどころがあったりそういうことは少なからずありますが。
ありがたくいただいておきましょう、みたいな雰囲気です(笑)
実際の審査基準とはまた別に、災害が少ない(ただし穏やかとは言わない)湿気が少ないいい気候に、そこそこの人口に、古き良き建築美のあるこぢんまりした街並み、公園や庭園もあり、そこらに植物や鳥も色々いるし、ご飯はバラエティに富んで美味しいし入りやすい店も多々あるし、公共交通機関もまあまあ使えて国民皆保険あって音楽や芸術の文化もアクティブで遊び場も飲み場色々、ってのが自分にとってのメルボルンの住みよさかなあ。もっと探したらもっと出てくるかも。全体的にまったりした感じで住みよさを噛みしめています。
そういえばこないだメル響・Australian Chamber Orchestra・Musica Vivaの2017シーズンが発表されて若干情報がオーバーロードになっています。とりあえずメル響のは近いうちにまとめたい。
色々とテンションが上がるプログラムがあったので。
そしてさっきアルケミー・ゴシックから「新作の季節だよ-」とお知らせがあったのでそっちも楽しみにしています。結局ピン買いそびれてしまった。黒いコートにちょうどいいんだけど、今年そんなにあのコート着てないような来も。もう春が迫ってるからちょっと短めな冬だったかな。
公式facebookを見ると新作もうすぐのバナーにドラゴン+青いスワロフスキーがちょっと写ってるので既にテンション上がってます。青いラインアップ増えろ!
最近ちょっとfacebookで小事件を追っていました。発達障害の支援団体で働いてる友人がいるのですが(彼女もアスペルガー症候群だったかな)、職場のトイレの風の出るドライヤーが新しくなったのはいいけど紙タオルが廃止になるのが大変困る、ということで。発達障害を含め音に過敏な人にはかなり問題です(私も軽躁とかだと耐えがたいです。甲高い音と低い轟音のダブルパンチはいかんですぜあれ)。
結局紙タオルの廃止をやめてもらう方向でなんとかしてもらったらしいのですが最近は風ドライヤーがほんと多くなってる&特に音の大きいメーカーのが増えてるがら大変だよなあ。ただ風を強くしたからって完全に手が乾くまでしっかり使ってくれるわけでもないだろうし(特にあの音量では)、そもそも衛生面でも風ドライヤーは好ましくないっていう話も聞くし。
オーストラリアのどっか(アデレード??)でスーパーマーケットに静かな時間を設ける試みをやってるって話もあるけど発達障害や軽躁などに限らず色んな環境や物で音を押さえることのメリットってもっと考えられるべきなのかなあ・・・と一連の投稿を見て思ったり。
(そのついでに言うけど美しいとか言われるサザンクロス駅のあの屋根の形状はディーゼル列車の音を反響させる困りものなんだよーあれもなんとかしてくれよー)
さて、外ではかなり風が吹きはじめました。今日は21℃と天気の良い春日和だったのですが明日からはまた気温がちょっと下がって天気も崩れる予報です。
これもまあメルボルンということで。早く春に落ち着かないかな。
今日の一曲: アーロン・コープランド クラリネット協奏曲
火曜日初めてソリストとリハーサルでした。ソリストはPlexusトリオのクラリネット奏者の人なんですが、何回も何回もPlexusのコンサートに行ってるうちにすっかり彼の音に愛着が湧いたというか、アットホームな感じを覚えるようになりました。
ただ自分のパートはなんというか所々でビビってるので電子キーボードでリハーサルのうちにもちょっと根性と勇気を養っておかないとちょっとまずいかも。
このクラリネット協奏曲は15分ちょいくらいの単一楽章構成。ゆっくりな前半と速くてトリッキーでちょっとjazzyな後半に分かれてます。ピアノが弾くのは後半だけ(だから難しい)。
あ、書き忘れてましたがオケは弦楽+ハープ+ピアノという編成で、ピアノの音がよーく聞こえます(なのでビビる。もちろんソロもあってそのときはさらにビビります)。
コープランドは例えばガーシュインとかと比べるとちょっと理詰めなイメージは(少なくともこの曲では)あるかな。堅めに聞こえるとは思います。でも崩すとこは崩すし、そこはソリストによって色々幅が出てきたり。
基本調性はある程度残ってて、でもベースの調が変わったりその調が弦楽器にとって難しいやつだったり、はたまた無調に近い状態になったり、なかなか油断が出来ません。ピアノでよかった。なので聴きやすさは「まあまあ」と言ったところ。
でもノリは(堅めながら)結構いいと思うんですよ。ユーモアの要素もジャズの要素もあり。
私が一番好きなのが(ソリストには申し訳ないのですが)後半の大きいトゥッティ(オケだけで弾くところ)。リズムのトリッキーさと弦楽器が揃うパワフルさと、それから途中でぐっと音の密度が増して統制されたカオスの様を呈すところ。弦楽器かっこいい!と思わずなります。
ブルッフのバイオリン協奏曲第1番の第1楽章に次ぐ名トゥッティだと思います(あれはほんとソロが弾いてないのが勿体ないくらい)。
前述通りソリストによってリズムの崩し方とか色々あって奏者のセンスとユーモアとスタイルが見られる曲だと思いますが多分一番ストレートに弾いてると思われるMartin Fröstの演奏を。同じのではないのですが練習に使ったようつべの演奏はかなりストレートで(なので練習に使った)。あれは弦もしっかりしててよかった。
ようつべといえば最初にこの仕事を引き受けたときに送られてきたEddie Danielの演奏が面白いです。演奏時間が長いのにはわけがある、でもそこが面白いところ。
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BBC Promsまっただ中&メル響2017年シーズン発表まっただ中でなんか音楽の世界が慌ただしい!
しかもシドニー響では2017年シーズンでマルタ・アルゲリッチが来豪することが発表されてラリアのピアノ弾き界隈がこれまでになくざわついています。
そんな中なんとかBBC Promsの期間限定無料演奏クリップは色々聴いて見ようと仕事中に選んで聴いています。チェロアンサンブルだったりパーセル無双だったりDavid Bowie追悼だったり色々幅広くて新しい曲にもいっぱい出会えてます。
そんな中多分今年のProms一番のハイライトかもしれない演奏が比較的最初の方のコンサートで爆誕(?)しました。
そのコンサートでバイオリンを弾いてたのがフィンランドのPekka Kuusistoというバイオリニストだったのですが、メインの演目のチャイコフスキーバイオリン協奏曲を弾いたあとにアンコールを演奏することに。
アンコールの際にちょっとソリストがしゃべってジョークを飛ばしたり、出身国の民謡を選んだり、オケのメンバーと一緒に弾いたり、なんてことはものすごく珍しいことはないのですが弾きながら歌ったり、さらに聴衆(注:イギリスの)にフィンランド語で歌わせるというなかなか無茶だけどものすごく盛り上がるアンコールを披露したそうです。珍しいというかもはやハプニングレベル。
その時の様子は期間限定ですがこちらの動画で見られます。(公式がとにかく盛り上がってるようなので後に別にアップしてくれるかも?)
コンサートのプログラムによってはアンコールがない方がいいケースも多々ありますが、ソリストだったりオケがいい感じでアンコールを弾いてくれると嬉しいし楽しいですね。
サプライズな要素もそうですし、茶目っ気を出してくれたりレパートリーのチョイスに意外さがあったり、印象的なアンコールも色々。
一番分かりやすいのが友人Tristanがベートーヴェンとリスト(だったっけ)をフィーチャーしたプログラムの最後に「エリーゼのために」を弾いたときかな。その曲をここでか!ていうのもありますがもう聞き飽きられてるくらいの曲がびっくりするほど新鮮に聞こえる素晴らしい演奏。
アンコールとして大成功、というか本人が狙ってた以上の効果が出たんじゃないかな。
比較的最近では20のまなざしを弾きにきたピエール=ローラン・エマールがメル響でラヴェルの左手協奏曲を弾いたときのアンコールも印象深い。ブーレーズのNotationsを三つくらい演奏したのですがそれがびっくりするような演奏で。ブーレーズっていわゆるトータルセリーという難しくて硬いイメージがあるスタイルなのですが、それをきままな感じで軽く自由に軽妙に弾いてて。自分でも弾けるかも、弾きたいかもと思っちゃいました(実際ブーレーズは難しいしエマールさんは難しい曲ほど楽に弾いちゃうからだまされちゃいけないのですが)。
ちょっとまた違う意味で印象に残ったのがメルボルン・タウンホールでのメル響コンサート。
シューベルトの合唱曲(だったよね)→シューベルトの未完成交響曲→フォーレのレクイエムというプログラムの後のアンコールがフォーレのラシーヌ賛歌で。レクイエムに負けず劣らず追い討ちをかけるような美しさはもちろんなのですが、アンコールまで聴いて初めてプログラムが完全になるような、ぐるっと丸く一周するような感じもあってよかったです。
クロノスカルテットのコンサートのアンコールもよかったな。「静かに終わるのと盛り上がるのとどっちがいい?」って聴いて結局どっちもくれたし。あとアンコールは新曲でなくて定番から出してくることが多いのでアンコール弾いてくれると過去アルバムを購入したくなっちゃいますし。ちなみにこの時の「静かに終わる方」はTusen Tunkar、盛り上がる方はClint Mansellの「Death is the Road to Awe」でどっちも映画関連音楽でした。ジミヘン(Purple Haze)がアンコールで弾かれるコンサートに当たらないかなー。
そういえば手持ちの録音でホロヴィッツがスクリャービン弾いてるCDがあるのですが、アンコールとして練習曲のop.8-12(世にも珍しい嬰ニ短調)とかop.42-5(私のお気に入り)を弾いてる生録音があるのですがすごくオススメです。普通(普通の録音)の弾き方よりもずっと崩して弾いてて。ああいう風にスクリャービンが弾けたらいいのになあ(もちろん弾けたとしていつもそういう風に弾くわけじゃありませんが。そこは元と同じくちゃんとTPOを)。
ということでこればかりは運で主目的にはなかなかできないですが良いアンコールに出会うこともコンサートの楽しみだと思います。特に最初で紹介したみたいな聴衆参加型のアンコールの場に居合わせたらラッキーですよ。私もたまには参加したい。
今日の一曲: アレクサンドル・スクリャービン 練習曲 op. 8-12
この曲もしかして今まで紹介してない・・・?勿体ないなあ。
スクリャービンというと自分は今では中後期の(なんか色々クレイジーになってからの)作品しか弾いてないのですが、初期の曲も普通に好きです。
それにしてもこの初期~後期の作風の差すごいですね。別人としか思えない。ついでにオケ・ピアノ間の作風の隔たりもなかなか。
初期のスクリャービンはとにかくショパンに似てます。この曲もどうもショパンを、というかショパンの「革命」エチュードを意識してるような節が。
まずは番号。ショパンの「革命」はop.10の最後の曲で第12番。この曲もop. 8の最後の曲で第12番。そしてメインのメロディーのリズム。かなり似ている。
ただショパンと比べてスクリャービンはこういうパワフルな曲で若干ごつさが出てくるような気がします。オクターブとか広い間隔の和音が多いからかな。スクリャービンって手が小さかったはずなんだけどそういう意味でなかなか無茶な感じの曲をよく書いてます。私もこの曲は(弾けたらかっこいいけど)弾けそうにない。左手で10度(例えばレ♯→1オクターブちょい上のファ♯)とか無理。しかも間に音がないからごまかしようがない。
でも聴くにはとにかくかっこいい曲。厨二感というか、そういう感じのかっこよさもあり。そもそも調のレアさからして厨二な感じがある。嬰ニ短調の曲って3曲くらいしか知らないのですが、でもそのどれも音自体は全く同じで♭表記の「変ホ短調」で書かれてたら全然違う印象を持って全く違う解釈をしてたと思います。音自体は同じなのに不思議。
リンクしたのはもちろんホロヴィッツの演奏。アンコールではないみたいですが生演奏。なかなか自由に弾いてます。ああこんなかっこよくきままにスクリャービンが弾けたらなー。うらやましいなー。スクリャービン弾きになりたいぜ!
しかもシドニー響では2017年シーズンでマルタ・アルゲリッチが来豪することが発表されてラリアのピアノ弾き界隈がこれまでになくざわついています。
そんな中なんとかBBC Promsの期間限定無料演奏クリップは色々聴いて見ようと仕事中に選んで聴いています。チェロアンサンブルだったりパーセル無双だったりDavid Bowie追悼だったり色々幅広くて新しい曲にもいっぱい出会えてます。
そんな中多分今年のProms一番のハイライトかもしれない演奏が比較的最初の方のコンサートで爆誕(?)しました。
そのコンサートでバイオリンを弾いてたのがフィンランドのPekka Kuusistoというバイオリニストだったのですが、メインの演目のチャイコフスキーバイオリン協奏曲を弾いたあとにアンコールを演奏することに。
アンコールの際にちょっとソリストがしゃべってジョークを飛ばしたり、出身国の民謡を選んだり、オケのメンバーと一緒に弾いたり、なんてことはものすごく珍しいことはないのですが弾きながら歌ったり、さらに聴衆(注:イギリスの)にフィンランド語で歌わせるというなかなか無茶だけどものすごく盛り上がるアンコールを披露したそうです。珍しいというかもはやハプニングレベル。
その時の様子は期間限定ですがこちらの動画で見られます。(公式がとにかく盛り上がってるようなので後に別にアップしてくれるかも?)
コンサートのプログラムによってはアンコールがない方がいいケースも多々ありますが、ソリストだったりオケがいい感じでアンコールを弾いてくれると嬉しいし楽しいですね。
サプライズな要素もそうですし、茶目っ気を出してくれたりレパートリーのチョイスに意外さがあったり、印象的なアンコールも色々。
一番分かりやすいのが友人Tristanがベートーヴェンとリスト(だったっけ)をフィーチャーしたプログラムの最後に「エリーゼのために」を弾いたときかな。その曲をここでか!ていうのもありますがもう聞き飽きられてるくらいの曲がびっくりするほど新鮮に聞こえる素晴らしい演奏。
アンコールとして大成功、というか本人が狙ってた以上の効果が出たんじゃないかな。
比較的最近では20のまなざしを弾きにきたピエール=ローラン・エマールがメル響でラヴェルの左手協奏曲を弾いたときのアンコールも印象深い。ブーレーズのNotationsを三つくらい演奏したのですがそれがびっくりするような演奏で。ブーレーズっていわゆるトータルセリーという難しくて硬いイメージがあるスタイルなのですが、それをきままな感じで軽く自由に軽妙に弾いてて。自分でも弾けるかも、弾きたいかもと思っちゃいました(実際ブーレーズは難しいしエマールさんは難しい曲ほど楽に弾いちゃうからだまされちゃいけないのですが)。
ちょっとまた違う意味で印象に残ったのがメルボルン・タウンホールでのメル響コンサート。
シューベルトの合唱曲(だったよね)→シューベルトの未完成交響曲→フォーレのレクイエムというプログラムの後のアンコールがフォーレのラシーヌ賛歌で。レクイエムに負けず劣らず追い討ちをかけるような美しさはもちろんなのですが、アンコールまで聴いて初めてプログラムが完全になるような、ぐるっと丸く一周するような感じもあってよかったです。
クロノスカルテットのコンサートのアンコールもよかったな。「静かに終わるのと盛り上がるのとどっちがいい?」って聴いて結局どっちもくれたし。あとアンコールは新曲でなくて定番から出してくることが多いのでアンコール弾いてくれると過去アルバムを購入したくなっちゃいますし。ちなみにこの時の「静かに終わる方」はTusen Tunkar、盛り上がる方はClint Mansellの「Death is the Road to Awe」でどっちも映画関連音楽でした。ジミヘン(Purple Haze)がアンコールで弾かれるコンサートに当たらないかなー。
そういえば手持ちの録音でホロヴィッツがスクリャービン弾いてるCDがあるのですが、アンコールとして練習曲のop.8-12(世にも珍しい嬰ニ短調)とかop.42-5(私のお気に入り)を弾いてる生録音があるのですがすごくオススメです。普通(普通の録音)の弾き方よりもずっと崩して弾いてて。ああいう風にスクリャービンが弾けたらいいのになあ(もちろん弾けたとしていつもそういう風に弾くわけじゃありませんが。そこは元と同じくちゃんとTPOを)。
ということでこればかりは運で主目的にはなかなかできないですが良いアンコールに出会うこともコンサートの楽しみだと思います。特に最初で紹介したみたいな聴衆参加型のアンコールの場に居合わせたらラッキーですよ。私もたまには参加したい。
今日の一曲: アレクサンドル・スクリャービン 練習曲 op. 8-12
この曲もしかして今まで紹介してない・・・?勿体ないなあ。
スクリャービンというと自分は今では中後期の(なんか色々クレイジーになってからの)作品しか弾いてないのですが、初期の曲も普通に好きです。
それにしてもこの初期~後期の作風の差すごいですね。別人としか思えない。ついでにオケ・ピアノ間の作風の隔たりもなかなか。
初期のスクリャービンはとにかくショパンに似てます。この曲もどうもショパンを、というかショパンの「革命」エチュードを意識してるような節が。
まずは番号。ショパンの「革命」はop.10の最後の曲で第12番。この曲もop. 8の最後の曲で第12番。そしてメインのメロディーのリズム。かなり似ている。
ただショパンと比べてスクリャービンはこういうパワフルな曲で若干ごつさが出てくるような気がします。オクターブとか広い間隔の和音が多いからかな。スクリャービンって手が小さかったはずなんだけどそういう意味でなかなか無茶な感じの曲をよく書いてます。私もこの曲は(弾けたらかっこいいけど)弾けそうにない。左手で10度(例えばレ♯→1オクターブちょい上のファ♯)とか無理。しかも間に音がないからごまかしようがない。
でも聴くにはとにかくかっこいい曲。厨二感というか、そういう感じのかっこよさもあり。そもそも調のレアさからして厨二な感じがある。嬰ニ短調の曲って3曲くらいしか知らないのですが、でもそのどれも音自体は全く同じで♭表記の「変ホ短調」で書かれてたら全然違う印象を持って全く違う解釈をしてたと思います。音自体は同じなのに不思議。
リンクしたのはもちろんホロヴィッツの演奏。アンコールではないみたいですが生演奏。なかなか自由に弾いてます。ああこんなかっこよくきままにスクリャービンが弾けたらなー。うらやましいなー。スクリャービン弾きになりたいぜ!
いやー人の縁はほんと不思議ですなー。
学校以来の友人(しかもこっちに来て以来)がユースオケ以来の友人と知り合いだとは。
まあその2人が知り合ったのが日本のニセコでオージーが集まりやすい環境ではあるんですが、それでもそういうつながりができるのは意外で奇妙。
1人は今もニセコ在住、もう一人もスキーシーズンが始まる前に北海道に戻るらしいので一時帰国の大旅行のときに会えるといいな。というかどんなになるか予想がつかなくてすでに面白い。
その2人はもう日本はレギュラーなんですけどとにかくオージーに会って私日本人なんですって話になると必ずといって「日本にいったことがある」or「日本に行きたい」or「(学校とかで)日本語を習ってたことがある」話になりますね。
日本に行った・行きたい理由も聞くと色々面白いです。何の参考になるか分かりませんが一応自分も参考にしたいので頭の隅にちょっとメモしてます。
やっぱりでもスキーしに行きたいってのはダントツかも。
北半球と南半球で季節が逆だから日本とこっちのスキーシーズンを往復してる人もいますし。
スキーしに行って他には観光とかどんな楽しみ方してるかってのはもうちょっとリサーチしたいですね(自分がスキーしない人なのでどういう感じの環境なのか想像がつきにくい)。
他に良く聞くのが「温泉に入りたい」「桜を見に行きたい」「秋葉原に行きたい」「京都に行きたい」「富士山を見たい」あたりかな。ここら辺は定番。
秋葉原はサブカル関係よりも「なんかそういう面白い所があるらしい&日本独特なので行ってみたい」という方向性の人が多いかも。みんなどこに行くんだろう。(私は秋葉原では主に変な生物ガチャとアニメイトに行くのですが)
京都に行った、というケースでは(桜とか紅葉とか除くと)やっぱり寺社がメインの様子。ただしお寺も神社も名前が難しいこともあって金閣寺・伏見稲荷・清水寺・龍安寺あたり以外は説明してもらっても判別できないことも多々。
私も知り合いが初めて日本に行くというときにはまず京都をオススメすることが多いですね。前回伏見稲荷に行ったとき外国人人気No.1って書いてあったけど納得のチョイスですあれは。
ただかなり詳しい人も結構いますね。
確か運行が始まったばっかりか始まるちょっと前か忘れたんですけど九州で「ななつ星」に乗りたいって行ってた友人も居ますし。その子は何回も日本に行ってて金沢・大阪・広島・愛媛は少なくとも行ってたはず。私より日本を旅してるし多分私より詳しい。
他にも昨日話してた友人曰く「日本に行ったらおいしい刺身を食べて日本酒飲んでウィスキー「響」を飲みたい」と超具体的。とにかく刺身が食べまくりたいらしいです。私も連れてって欲しい。
そうやって話を聞きながら私が知り合いに日本での名所を勧めるならどこがいいかなーとか考えたりするのですがなかなか難しい。京都なら伏見稲荷とか貴船、お城なら姫路、水族館ならすみだor葛西、あとは宮島とか掛川花鳥園とか郡上とか出雲とか倉敷とか?
さっきのようにニーズがはっきりしてるともっと浮かびやすいかな。
うーんここ数年ですっかり日本では観光客になったと思ったんですけどまだまだ観光の目が届いてないとこ多いですね。
ただ今回の一時帰国はほんと色々な所に行くので楽しむのももちろんですがノウハウを蓄積したいです。すごく楽しみ。
今日の一曲: フランツ・シューベルト 幻想曲 D. 940
昨日のパーティーで誕生日だったピアノ友人(同門で弟弟子)のパートナーの女の子もピアノ弾きで友人なのですが(同門ではない)、なんでもその子によると彼が連弾が嫌というらしく。
まあ心配することはないんですけどね、多分照れが入るのか、そもそも連弾自体の距離感がいけないのか(2台のデュオは好きらしいので)どっちかだと思うので。そういう人も普通にいる。
ということでじゃあ私と一緒に弾く?と彼女をナンパ(違)して何弾こうかという話になって出てきたのがこの曲。以前も紹介してると思いますが何回も弾いたことある曲です。
そもそも連弾曲のレパートリーが少ないんですよね。オケ編曲だと2台ピアノが多いですし。ただ連弾レパートリーは少数精鋭というか少ないながらも当たりは多い印象はあります。マ・メール・ロワとかマクロコスモス第4巻とかこの曲とか。でももっと曲数あるはず。
がっつりしたシリアスさと弾きごたえがあるという意味ではやっぱりこのシューベルトの幻想曲は頭一つ抜きんでてるかなあ。連弾作品というくくりだけでなくシューベルトの作品というくくりでもかなり質が高い作品。歌曲みたいな美しいメロディーがあるわけではないけど、あらゆる要素が手堅いし、総合的な魅力がある。
歌曲の王なシューベルトですが民踊を使った曲も書いてるし、踊りの魅力もたっぷり。この幻想曲のアレグロの速いセクションもそういう感じがとても楽しい。ただし弾くには相当高度なチームワークが必要になる難しいセクション。ダンスでいえばお互いの足を常に踏みそうになる感じ。呼吸を合わせないと。
そんなことを考えながらリンクする録音をさがしてたらまさかのリヒテル&ブリテンという豪華すぎてちょっとうろたえるレベルの録音を見つけてしまいました。
実際音を聞いてもこの2人が一緒に弾いてるのが信じられないくらいすごい組み合わせ。よくぞ録音を残してくれた。
学校以来の友人(しかもこっちに来て以来)がユースオケ以来の友人と知り合いだとは。
まあその2人が知り合ったのが日本のニセコでオージーが集まりやすい環境ではあるんですが、それでもそういうつながりができるのは意外で奇妙。
1人は今もニセコ在住、もう一人もスキーシーズンが始まる前に北海道に戻るらしいので一時帰国の大旅行のときに会えるといいな。というかどんなになるか予想がつかなくてすでに面白い。
その2人はもう日本はレギュラーなんですけどとにかくオージーに会って私日本人なんですって話になると必ずといって「日本にいったことがある」or「日本に行きたい」or「(学校とかで)日本語を習ってたことがある」話になりますね。
日本に行った・行きたい理由も聞くと色々面白いです。何の参考になるか分かりませんが一応自分も参考にしたいので頭の隅にちょっとメモしてます。
やっぱりでもスキーしに行きたいってのはダントツかも。
北半球と南半球で季節が逆だから日本とこっちのスキーシーズンを往復してる人もいますし。
スキーしに行って他には観光とかどんな楽しみ方してるかってのはもうちょっとリサーチしたいですね(自分がスキーしない人なのでどういう感じの環境なのか想像がつきにくい)。
他に良く聞くのが「温泉に入りたい」「桜を見に行きたい」「秋葉原に行きたい」「京都に行きたい」「富士山を見たい」あたりかな。ここら辺は定番。
秋葉原はサブカル関係よりも「なんかそういう面白い所があるらしい&日本独特なので行ってみたい」という方向性の人が多いかも。みんなどこに行くんだろう。(私は秋葉原では主に変な生物ガチャとアニメイトに行くのですが)
京都に行った、というケースでは(桜とか紅葉とか除くと)やっぱり寺社がメインの様子。ただしお寺も神社も名前が難しいこともあって金閣寺・伏見稲荷・清水寺・龍安寺あたり以外は説明してもらっても判別できないことも多々。
私も知り合いが初めて日本に行くというときにはまず京都をオススメすることが多いですね。前回伏見稲荷に行ったとき外国人人気No.1って書いてあったけど納得のチョイスですあれは。
ただかなり詳しい人も結構いますね。
確か運行が始まったばっかりか始まるちょっと前か忘れたんですけど九州で「ななつ星」に乗りたいって行ってた友人も居ますし。その子は何回も日本に行ってて金沢・大阪・広島・愛媛は少なくとも行ってたはず。私より日本を旅してるし多分私より詳しい。
他にも昨日話してた友人曰く「日本に行ったらおいしい刺身を食べて日本酒飲んでウィスキー「響」を飲みたい」と超具体的。とにかく刺身が食べまくりたいらしいです。私も連れてって欲しい。
そうやって話を聞きながら私が知り合いに日本での名所を勧めるならどこがいいかなーとか考えたりするのですがなかなか難しい。京都なら伏見稲荷とか貴船、お城なら姫路、水族館ならすみだor葛西、あとは宮島とか掛川花鳥園とか郡上とか出雲とか倉敷とか?
さっきのようにニーズがはっきりしてるともっと浮かびやすいかな。
うーんここ数年ですっかり日本では観光客になったと思ったんですけどまだまだ観光の目が届いてないとこ多いですね。
ただ今回の一時帰国はほんと色々な所に行くので楽しむのももちろんですがノウハウを蓄積したいです。すごく楽しみ。
今日の一曲: フランツ・シューベルト 幻想曲 D. 940
昨日のパーティーで誕生日だったピアノ友人(同門で弟弟子)のパートナーの女の子もピアノ弾きで友人なのですが(同門ではない)、なんでもその子によると彼が連弾が嫌というらしく。
まあ心配することはないんですけどね、多分照れが入るのか、そもそも連弾自体の距離感がいけないのか(2台のデュオは好きらしいので)どっちかだと思うので。そういう人も普通にいる。
ということでじゃあ私と一緒に弾く?と彼女をナンパ(違)して何弾こうかという話になって出てきたのがこの曲。以前も紹介してると思いますが何回も弾いたことある曲です。
そもそも連弾曲のレパートリーが少ないんですよね。オケ編曲だと2台ピアノが多いですし。ただ連弾レパートリーは少数精鋭というか少ないながらも当たりは多い印象はあります。マ・メール・ロワとかマクロコスモス第4巻とかこの曲とか。でももっと曲数あるはず。
がっつりしたシリアスさと弾きごたえがあるという意味ではやっぱりこのシューベルトの幻想曲は頭一つ抜きんでてるかなあ。連弾作品というくくりだけでなくシューベルトの作品というくくりでもかなり質が高い作品。歌曲みたいな美しいメロディーがあるわけではないけど、あらゆる要素が手堅いし、総合的な魅力がある。
歌曲の王なシューベルトですが民踊を使った曲も書いてるし、踊りの魅力もたっぷり。この幻想曲のアレグロの速いセクションもそういう感じがとても楽しい。ただし弾くには相当高度なチームワークが必要になる難しいセクション。ダンスでいえばお互いの足を常に踏みそうになる感じ。呼吸を合わせないと。
そんなことを考えながらリンクする録音をさがしてたらまさかのリヒテル&ブリテンという豪華すぎてちょっとうろたえるレベルの録音を見つけてしまいました。
実際音を聞いてもこの2人が一緒に弾いてるのが信じられないくらいすごい組み合わせ。よくぞ録音を残してくれた。
やーっと一息&一段落。
仕事もお出かけイレギュラーもちょっと落ち着いた感じです。
ただ明日一日休みとして何するかよくわからないです。外出て食事はちょっと最近外食が多いんでお財布的にちょっと躊躇われるし、特に買いたいものがあるわけでもないし。欲がはっきりしないとなんとも動きづらい。
おいしいもの食べたい欲はあるんですけどね-。昨日一昨日と美味しい物食べたからなあ。
火曜日のリハーサルに行く前にメルボルン国際映画祭の無料ピアノバーイベントに友達と行って来ました。こないだ映画見に行ったForum Theatreのこんどはメインのホールでなんかテーブルや鑑賞の木とかがある中ステージでMark Fitzgibbonというジャズピアニストの演奏を聴きながら飲んだり軽食食べたり、というイベント。
今回ピアノの演奏はBGMには勿体ないくらいのクオリティで場も会わせてとてもよかったと思うのですが食べ物がとにかく美味しかったのでそっちをメインに感想書かせてください(汗)
食べ物はDOC Gastronomia Italia提供で、本格的なアンティパストや美味しいミネストローネなど数は少ないながらも良いもの揃いでした。
リハーサル前とはいえちょっと時間早めだったのでミネストローネを食べたのですが(パルメザンチーズ入れるのいいですね!)、友達が頼んで分けてくれたアンティパスト・チーズ盛り合わせがすごかった。
赤パプリカのマリネ・小さい新玉ねぎの漬けたやつ・オリーブ・なんか堅めのチーズ・ゴルゴンゾーラ・熟成パルメザンチーズ(ホールにあるでっかい塊から削りだしたもの)にイタリア産栗はちみつをかけたもの・パンの組み合わせ。
特にゴルゴンゾーラとパルメザン+蜂蜜がよかったなあ。どっちもおつまみ向きというか、家でゆっくりお酒飲みながら食べたいし、あと蜂蜜をまた別の形で楽しむのも楽しみ。
で、昨日は友人のトリオPlexusのコンサートを聴きに行きました。
なんと今回は合唱団も共演!ということもあって何日か前にチケット売り切れてました。(よかったー買っておいて)
今回も世界初演5曲、プログラムはこんな感じでした。
(そして今回5人の作曲家全員が聴きにきてました。初めてかも)
Plexus「Polyphony」
Stefan Cassomenos(ピアノ)、Monica Curro(バイオリン)、Philip Arkinstall(クラリネット)
Ed Frazier Davis「Tempest Songs」(合唱:Polyphonic voices)
Harry Sdraulig「Evokations」
Andrew Aronowicz「Shattering Blooms」
Andrzej Karałow「Through」
Dermont Dutty「Colours Bleed」(合唱:Victorian College of Arts Secondary School Chamber Choir)
いやあ合唱どっちも上手かったですね。最後の曲は合唱団の名前を見てわかるかもしれませんが芸大付属中学・高校の合唱団なんですよ。あとで聞いたら7年生もいたらしく、そんなに若いとは思えないくらい上手い合唱団でした。指導も厳しかったらしいですがもちろんそれだけで上手くなるわけじゃないですしね。いずれはメル大とかに進学する子たちもいるんだろうな。
そして大人の合唱(Polyphonic Voices)はさらに安定感があって。最後の曲は作曲者がその学校の合唱団の指導してる人なのでその年齢層にあわせて曲を書いてることがうかがえるのですが1曲目はそうじゃないですからね。かなり難しい歌曲だったと思います。でもかっこよかった。タイトルにあるようにシェイクスピアの「テンペスト」題材なのですが曲がシェイクスピアの雰囲気凄く出てて。学校の授業では悲劇ばっかりやってそれも凄く好きなのですが喜劇もいいよな、と思いました。
合唱無しのトリオ曲で一番印象に残ったのはEvocationsでしたね。ちょっと難解なところはあるのですが美しさと神秘さがあって、ばりばり現代の感性ながら底ーの方に(クラムとかでいう)神話的ななにかがあって。後で「最終楽章(lullaby)だけ弾いてもよさそう」という話があったのですが、奇数楽章のIncantationがあってこそ、みたいに私は感じます。形式的なものなのかな、他の似た形式の曲でもIncantationが前にあって作られる雰囲気というか儀式的な形式というか。
で、後で飲みに行ったらあの世界的指揮者サー・アンドリュー・デイヴィスが同席してました。
というのもトリオうち2人がメル響メンバーで、いまサー・デイヴィスがこっちにメル響お仕事で来てるついで(?)にコンサート聴きに来てくれたみたいで。お話しする機会があったわけじゃないですけどびっくりしたー。
ちなみに夕飯軽食に食べたHaloumiチーズとリンゴのチャツネ(?)とコリアンダーをサンドしたBao(挟む型の中華まん)がすごく美味しかったです。ついでにみんなでわけたポテトフライとWedges(くし切りのじゃがいもを茶色くスパイス付きの衣で揚げたもの、サワークリームとチリソースでいただく)もおいしかった。そばにあるとつまんじゃう。
ちょっと長くなったので今日の一曲はお休み。
おいしい食べ物の話だけでなく音楽の話ももうちょっとできるようにしとかないと。
仕事もお出かけイレギュラーもちょっと落ち着いた感じです。
ただ明日一日休みとして何するかよくわからないです。外出て食事はちょっと最近外食が多いんでお財布的にちょっと躊躇われるし、特に買いたいものがあるわけでもないし。欲がはっきりしないとなんとも動きづらい。
おいしいもの食べたい欲はあるんですけどね-。昨日一昨日と美味しい物食べたからなあ。
火曜日のリハーサルに行く前にメルボルン国際映画祭の無料ピアノバーイベントに友達と行って来ました。こないだ映画見に行ったForum Theatreのこんどはメインのホールでなんかテーブルや鑑賞の木とかがある中ステージでMark Fitzgibbonというジャズピアニストの演奏を聴きながら飲んだり軽食食べたり、というイベント。
今回ピアノの演奏はBGMには勿体ないくらいのクオリティで場も会わせてとてもよかったと思うのですが食べ物がとにかく美味しかったのでそっちをメインに感想書かせてください(汗)
食べ物はDOC Gastronomia Italia提供で、本格的なアンティパストや美味しいミネストローネなど数は少ないながらも良いもの揃いでした。
リハーサル前とはいえちょっと時間早めだったのでミネストローネを食べたのですが(パルメザンチーズ入れるのいいですね!)、友達が頼んで分けてくれたアンティパスト・チーズ盛り合わせがすごかった。
赤パプリカのマリネ・小さい新玉ねぎの漬けたやつ・オリーブ・なんか堅めのチーズ・ゴルゴンゾーラ・熟成パルメザンチーズ(ホールにあるでっかい塊から削りだしたもの)にイタリア産栗はちみつをかけたもの・パンの組み合わせ。
特にゴルゴンゾーラとパルメザン+蜂蜜がよかったなあ。どっちもおつまみ向きというか、家でゆっくりお酒飲みながら食べたいし、あと蜂蜜をまた別の形で楽しむのも楽しみ。
で、昨日は友人のトリオPlexusのコンサートを聴きに行きました。
なんと今回は合唱団も共演!ということもあって何日か前にチケット売り切れてました。(よかったー買っておいて)
今回も世界初演5曲、プログラムはこんな感じでした。
(そして今回5人の作曲家全員が聴きにきてました。初めてかも)
Plexus「Polyphony」
Stefan Cassomenos(ピアノ)、Monica Curro(バイオリン)、Philip Arkinstall(クラリネット)
Ed Frazier Davis「Tempest Songs」(合唱:Polyphonic voices)
Harry Sdraulig「Evokations」
Andrew Aronowicz「Shattering Blooms」
Andrzej Karałow「Through」
Dermont Dutty「Colours Bleed」(合唱:Victorian College of Arts Secondary School Chamber Choir)
いやあ合唱どっちも上手かったですね。最後の曲は合唱団の名前を見てわかるかもしれませんが芸大付属中学・高校の合唱団なんですよ。あとで聞いたら7年生もいたらしく、そんなに若いとは思えないくらい上手い合唱団でした。指導も厳しかったらしいですがもちろんそれだけで上手くなるわけじゃないですしね。いずれはメル大とかに進学する子たちもいるんだろうな。
そして大人の合唱(Polyphonic Voices)はさらに安定感があって。最後の曲は作曲者がその学校の合唱団の指導してる人なのでその年齢層にあわせて曲を書いてることがうかがえるのですが1曲目はそうじゃないですからね。かなり難しい歌曲だったと思います。でもかっこよかった。タイトルにあるようにシェイクスピアの「テンペスト」題材なのですが曲がシェイクスピアの雰囲気凄く出てて。学校の授業では悲劇ばっかりやってそれも凄く好きなのですが喜劇もいいよな、と思いました。
合唱無しのトリオ曲で一番印象に残ったのはEvocationsでしたね。ちょっと難解なところはあるのですが美しさと神秘さがあって、ばりばり現代の感性ながら底ーの方に(クラムとかでいう)神話的ななにかがあって。後で「最終楽章(lullaby)だけ弾いてもよさそう」という話があったのですが、奇数楽章のIncantationがあってこそ、みたいに私は感じます。形式的なものなのかな、他の似た形式の曲でもIncantationが前にあって作られる雰囲気というか儀式的な形式というか。
で、後で飲みに行ったらあの世界的指揮者サー・アンドリュー・デイヴィスが同席してました。
というのもトリオうち2人がメル響メンバーで、いまサー・デイヴィスがこっちにメル響お仕事で来てるついで(?)にコンサート聴きに来てくれたみたいで。お話しする機会があったわけじゃないですけどびっくりしたー。
ちなみに夕飯軽食に食べたHaloumiチーズとリンゴのチャツネ(?)とコリアンダーをサンドしたBao(挟む型の中華まん)がすごく美味しかったです。ついでにみんなでわけたポテトフライとWedges(くし切りのじゃがいもを茶色くスパイス付きの衣で揚げたもの、サワークリームとチリソースでいただく)もおいしかった。そばにあるとつまんじゃう。
ちょっと長くなったので今日の一曲はお休み。
おいしい食べ物の話だけでなく音楽の話ももうちょっとできるようにしとかないと。
いやーいい天気だった。
やっぱり春が近づいてきてる感じですねー。寒くない&雨じゃない段階から一ステップ進んで晴れてあったかい日になって。とはいえ「三寒四温」という言葉もあるとおりしばらくは気は抜けません。もうちょっと冬として頑張ります。
そんな天気の良い日曜日に何をしてたかというと朝ご飯をLaurentで食べて(今日はオニオンスープの日)、それからMelbourne International Film Festivalで上映されてたシルクロード・アンサンブルのドキュメンタリー映画「the Music of Strangers」を見てきました。
Forum TheatreはいつかのWhite Nightでジャズ聞きに来て以来ですが映画を見たtheatreも古き良き建築&デザインが素晴らしい。他の劇場もそうですが店とか家とかの古い建築とはやっぱり違いますね。
それで「The Music of Strangers」。シルクロード・アンサンブルは世界的チェロ奏者ヨーヨー・マが立ち上げた、世界の色んな国や地域から様々な文化とスタイルの奏者を集めて共演するアンサンブルなのですが、その由来や方向性、人のつながりや音楽と社会と歴史と伝統と政治などのつながりを数人のコアメンバーに焦点を当てながら描いていくドキュメンタリー映画。
ヨーヨー・マ以外に焦点を当てたメンバーだけで出身がスペイン(ガリシア)、シリア、イラン、中国でその多様性がすでにうかがえます。ロケ地も彼らの出身地や縁のある場所を始め色んなところで撮られています。
映画の感想・・・を書きたいのですがなんか頭の中と心の中でちっともまとまりませんね。
良かった!面白かった!じゃいけないしなあ・・・
楽しかった、というと部分的にそうなのですがかなり厳しい話もあったし、考えさせられた、というには音楽自体の楽しさや諸々わくわくすることが勝ってたり。
音楽の意味がどうとか、文化や交流がどうとか、この映画を前にして偉そうに書けないよなーと。
なのでその中心核から外れたようなところでちょこちょこ書きたいと思います。
映画を観る前からある程度予想はしてましたが予想以上に自分にとってどストライクな要素がたくさんある映画でした。どストライク要素の主なものをリストすると:
中国の歌、クロノス・カルテット、ゴリホフ、ジョン・ウィリアムズ、Tan Dun、モスク、色んな外国の楽器、ハーディ・ガーディ、外国の景色、メシアン、などなど。
そういえばシルクロード・アンサンブルをぱっと見て聞いて知ると横のつながりを強く感じることが多いのですが映画では教えることだったり伝統に関する話だったり縦のつながりについてよく触れてたのも印象的でした。どっちもそれぞれの難しさはあるけど縦のつながりの大変さが際立つ。
横のつながりといえばゲスト出演の豪華さ。クロノスの演奏も聴けたしゴリホフやウィリアムズやTan Dunがしゃべってたり、自分がここ数年でクロノス経由で聴き広げたネットワークと一致してて、現代の音楽の世界でのつながりを深く感じました。
あと時を超えて映像の豊富さも。バーンスタインの映像が出たりヨーヨー・マに関しては小さいころの演奏から今の演奏、セサミストリート出演やThe Simpsonsの一シーンだったりお宝映像ありすぎ。
作中では本当に色んな国や文化の音楽が演奏されるのですが、中国の歌がちょっと流れたときたまらない懐かしさを感じました(小さいときに父のラジオの中国語講座を好んで聞いてたので)。ちょっと不意打ちというか、自分がそういう反応になったことにびっくり。だって中国の音楽自体は普段でも(今回出演してた琵琶奏者Wu Manの演奏含め)聞いてるので。
それにしても(今回の映画に限らず)外国の景色を見ればだいたいいいなーきれいだなーと思うし外国の食べ物を見ればだいたい面白そう&美味しそうと反応する単純な人間な私ですが、色んな国の音楽を聴くとそれとはまたちょっと違った「おーこれすっごく好きだ-」を感じるんだと初めて気づきました(字面に現れてないですが)
色んな国や文化の音楽(楽器も!)がとにかく好きで、聴くのが楽しくて、そして音楽を楽しくやってる人間を見るのも楽しくて。そういう意味では自分の一番コアなところを射貫く映画でした。
ところでこの映画MIFF以外では上映あるのかな?また観にいっても全然いいし、DVDも買いたいし。(応援もちょっと兼ねて)
ついでに作中曲のチョイスもまたすごく素晴らしかったし(個々だけでなく全体も)サントラがあったら嬉しいんだけど出てないみたいですね。
とりあえず目下のプランとしては日本にいくときに聞く用にシルクロード・アンサンブルのアルバムを一つ買う予定。映画でどんな人がいてどんな楽器があるか少し分かったのでそれを参考に、なるべくいろんな場所の音楽が入ってるのを選びたいところ。試聴が楽しみです。
今日の一曲はお休み。日本に行くとき用の音楽、あと1枚くらいは選びたいな。
やっぱり春が近づいてきてる感じですねー。寒くない&雨じゃない段階から一ステップ進んで晴れてあったかい日になって。とはいえ「三寒四温」という言葉もあるとおりしばらくは気は抜けません。もうちょっと冬として頑張ります。
そんな天気の良い日曜日に何をしてたかというと朝ご飯をLaurentで食べて(今日はオニオンスープの日)、それからMelbourne International Film Festivalで上映されてたシルクロード・アンサンブルのドキュメンタリー映画「the Music of Strangers」を見てきました。
Forum TheatreはいつかのWhite Nightでジャズ聞きに来て以来ですが映画を見たtheatreも古き良き建築&デザインが素晴らしい。他の劇場もそうですが店とか家とかの古い建築とはやっぱり違いますね。
それで「The Music of Strangers」。シルクロード・アンサンブルは世界的チェロ奏者ヨーヨー・マが立ち上げた、世界の色んな国や地域から様々な文化とスタイルの奏者を集めて共演するアンサンブルなのですが、その由来や方向性、人のつながりや音楽と社会と歴史と伝統と政治などのつながりを数人のコアメンバーに焦点を当てながら描いていくドキュメンタリー映画。
ヨーヨー・マ以外に焦点を当てたメンバーだけで出身がスペイン(ガリシア)、シリア、イラン、中国でその多様性がすでにうかがえます。ロケ地も彼らの出身地や縁のある場所を始め色んなところで撮られています。
映画の感想・・・を書きたいのですがなんか頭の中と心の中でちっともまとまりませんね。
良かった!面白かった!じゃいけないしなあ・・・
楽しかった、というと部分的にそうなのですがかなり厳しい話もあったし、考えさせられた、というには音楽自体の楽しさや諸々わくわくすることが勝ってたり。
音楽の意味がどうとか、文化や交流がどうとか、この映画を前にして偉そうに書けないよなーと。
なのでその中心核から外れたようなところでちょこちょこ書きたいと思います。
映画を観る前からある程度予想はしてましたが予想以上に自分にとってどストライクな要素がたくさんある映画でした。どストライク要素の主なものをリストすると:
中国の歌、クロノス・カルテット、ゴリホフ、ジョン・ウィリアムズ、Tan Dun、モスク、色んな外国の楽器、ハーディ・ガーディ、外国の景色、メシアン、などなど。
そういえばシルクロード・アンサンブルをぱっと見て聞いて知ると横のつながりを強く感じることが多いのですが映画では教えることだったり伝統に関する話だったり縦のつながりについてよく触れてたのも印象的でした。どっちもそれぞれの難しさはあるけど縦のつながりの大変さが際立つ。
横のつながりといえばゲスト出演の豪華さ。クロノスの演奏も聴けたしゴリホフやウィリアムズやTan Dunがしゃべってたり、自分がここ数年でクロノス経由で聴き広げたネットワークと一致してて、現代の音楽の世界でのつながりを深く感じました。
あと時を超えて映像の豊富さも。バーンスタインの映像が出たりヨーヨー・マに関しては小さいころの演奏から今の演奏、セサミストリート出演やThe Simpsonsの一シーンだったりお宝映像ありすぎ。
作中では本当に色んな国や文化の音楽が演奏されるのですが、中国の歌がちょっと流れたときたまらない懐かしさを感じました(小さいときに父のラジオの中国語講座を好んで聞いてたので)。ちょっと不意打ちというか、自分がそういう反応になったことにびっくり。だって中国の音楽自体は普段でも(今回出演してた琵琶奏者Wu Manの演奏含め)聞いてるので。
それにしても(今回の映画に限らず)外国の景色を見ればだいたいいいなーきれいだなーと思うし外国の食べ物を見ればだいたい面白そう&美味しそうと反応する単純な人間な私ですが、色んな国の音楽を聴くとそれとはまたちょっと違った「おーこれすっごく好きだ-」を感じるんだと初めて気づきました(字面に現れてないですが)
色んな国や文化の音楽(楽器も!)がとにかく好きで、聴くのが楽しくて、そして音楽を楽しくやってる人間を見るのも楽しくて。そういう意味では自分の一番コアなところを射貫く映画でした。
ところでこの映画MIFF以外では上映あるのかな?また観にいっても全然いいし、DVDも買いたいし。(応援もちょっと兼ねて)
ついでに作中曲のチョイスもまたすごく素晴らしかったし(個々だけでなく全体も)サントラがあったら嬉しいんだけど出てないみたいですね。
とりあえず目下のプランとしては日本にいくときに聞く用にシルクロード・アンサンブルのアルバムを一つ買う予定。映画でどんな人がいてどんな楽器があるか少し分かったのでそれを参考に、なるべくいろんな場所の音楽が入ってるのを選びたいところ。試聴が楽しみです。
今日の一曲はお休み。日本に行くとき用の音楽、あと1枚くらいは選びたいな。