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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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今年初リハーサルでした
最近ちょこちょこ動き回ってるような気はするのですがそんなにポケモンGOを積極的にやってるわけでもないので(移動ついで程度)実はそんなに歩いたりはしてないかもしれない。
仕事もピアノもそこそこにやってて、だからといってスケジュールがきつきつなわけでもなく、要するに良い忙しさという程度なんだと思います。

その忙しさの一因はオケのリハーサルが始まったこと。毎度おなじみコミュニティオーケストラZelman Symphony Orchestraです。
リハーサルが火曜なのでバレエと重なってます。リハに行く週はバレエは別の日に行かなきゃだけど場所見知り人見知りがすでに来て(汗)バレエ自体は行きたい気持ちはいつも通りあるし違う先生に習うことに対する好奇心はあるのでそこだけ克服せねば。

おっと脱線した。昨日のリハーサルの話の前に最終的に行き着くはずのコンサートのお知らせ。

Zelman Symphony Orchestraコンサート「American Story」
指揮者:Mark Shiell
2016年9月10日午後8時
Eldon Hogan Performing Arts Centre, Xavier College
プログラム:
アーロン・コープランド 「市民のためのファンファーレ」
ジョージ・ガーシュウィン(ベネット編曲) 交響的絵画「ポーギーとベス」
アーロン・コープランド クラリネット協奏曲(クラリネット:Philip Arkinstall)=
ジョージ・ガーシュウィン キューバ序曲
レナード・バーンスタイン 交響的舞曲「ウェスト・サイド・ストーリー」

・・・というオールアメリカなコンサート。この中だと私はコープランドでピアノを、ウェストサイドストーリーでピアノとチェレスタを担当。どっちも結構弾きごたえがあるパートです。

昨日はウェストサイドストーリーのリハーサルでした。楽譜が事前に拾いにいけなかったので昔1回ユースオケのキャンプで初見して以来、ほぼ初見のチャレンジ。
ただまあ曲は良く知ってるんで(ミュージカルもチェロでは弾いた)意外となんとかなりました。
常に言いたいことですが改めて声を大にして(特に若い人に)言わせてください。オケとかのアンサンブルでは自分のパートだけでなく自分以外の人のパート、パート同士の関係性、そして曲全体の流れも頭に入れておくの大事ですよ!意外と色んなことがなんとかなるし簡単になるので!

ウェストサイドストーリーの場合ノリがいいのもいいんですよね。楽しいですし。
ただ地味に難しいこともちょこちょこ。ページめくるのにちょっとわたわたしたり(特別間が短いとかじゃなくてどうも慌ててしまう)、あとピアノ(今はキーボード)とチェレスタの間を頻繁に行ったり来たりしなくちゃいけなくて今の配置では一部不可能(本当に直移動なところもある)。
楽しいけど難しい、難しいけど楽しい。

そしてもう一つのコープランドはまだこれから。ソリストがPlexusのクラリネット奏者で共演できるのもものすごく楽しみですがピアノパートがちょっと面白いらしいのも楽しみ。ちゃんと曲を聴いて練習せねば。そもそも編成がソロクラリネット+弦楽器+ハープとピアノらしいのでピアノの音は聞こえやすくなるぽい。
この曲もクラリネット奏者とか木管奏者以外にはあんまり知られてない曲。私も存在は知ってたけど実際に聞くのはこれが初めて。色んな楽器にそれぞれのレパートリーや世界があること、そしてそれらを色んなきっかけで知るのはほんと面白いです。

私が参加する次のリハーサルは8月。それまで録音聞きながらの練習も含めしっかりやるぞー。

そして今イギリスでは夏の音楽の祭典Promsが開催されてます。フランスでのテロ事件を追悼する「ラ・マルセイエーズ」で開幕した動画ももうアップされてますが、毎年かなり多くの演奏動画を(実際の演奏から限られた期間)視聴することができるのでまためぼしいのを拾って仕事のBGMにしちゃいたいです。動画リンクはこちら。宣伝動画とかもあるのですが作曲家:曲名のフォーマットのがメインのはず。


今日の一曲: レナード・バーンスタイン 交響的舞曲「ウェスト・サイド・ストーリー」より「チャ・チャ」




以前紹介したときウェスト・サイド・ストーリーは歌のナンバーも色々いいものがあるけど踊りにフォーカスしてもこんなに面白いんだぞーというのがこの交響的舞曲の趣旨というようなことを書きましたが引き続きそれで。
踊りといえばウェスト・サイド・ストーリーは物語のベースもロミジュリですがこれはこれでまたバレエ作品として成り立ちそうな雰囲気もあり。歌の曲でも結構踊れそうなリズム。

そんな中でこの「チャ・チャ」はバレエ版ロミジュリで言えばジュリエットのバリエーション辺りになるのかな。ぴったりはまるのはないみたいだけどトニーとマリアが出会う踊りなので。純真な感じがする曲調も共通かな。正に初恋な雰囲気。

この楽章の間私が何をしてるかというと可愛らしいスタッカートをピアノで弾く→チェレスタに移って一目惚れの瞬間とお互いしか目に入らない時が止まった恋の魔法をチェレスタで表現するというお仕事。こういう何気ないパートにキャラクターが付くような音楽(特にチェレスタで)は大変楽しいです。音で演じるといいますか。

ウェスト・サイド・ストーリーはロミジュリより若干戦う部分が多くてリアルな感じがあるのですが、その分恋や愛に関する音楽のさりげない美しさも良い。そういういろんな魅力があるからこそ本家ロミジュリの諸々作品に並ぶ素晴らしさがあるのかも。

リンクしたのはバーンスタイン指揮の録音。手持ちのバーンスタイン指揮の録音はなぜかみんなマンボで「マンボ!」って言ってなくてちょっと悲しいのでここでリンクする際には必ずマンボチェックを行っております。マンボに関してはまたそのうち。

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全然色の違うコンサート2つ
行って来ましたー一日に複数コンサート聴きに行ったのはこれが初めてかな?
楽しみにすることは確かにあるんだけど特にこの季節に外出2回はなかなか気力が必要。
振り返ってみて無理ってほどではなかったけどまあ頻繁にはできなさそう。

午前の部はThe Mietta Song Competitionという歌曲のコンクールの準決勝。
友人Tristan Leeとテノール歌手Douglas Kellyの演奏を聴きに行って来ました。DougもTristanの誕生日で会ってちょっとシューベルトを歌うのを聴きましたがやっぱ本番ですな。
準決勝ではシューベルトの夜想曲、アイアランドのThe Trellis、Granville-HicksのFrolic、そしてシューベルトの魔王を聴きました。やっぱ(難しさを知ってるからってのもありますが)魔王はすごかった。テンションの上がり方半端ないですね、聴いてて。ちょうどまた曲の緊張が上がる所の声がいいし。決勝(今日)に勝ち上がれなかったそうですがこんどリサイタルやるかもということで、決勝用プログラムだったブリテンをその時に聴くのが楽しみです。

このコンクールはプログラムなどを見ると歌手のためのコンペというよりはピアノ伴奏の人も対等に扱ってるのが面白いですね。歌曲だとやっぱり2人でアンサンブル、というイメージ。
準決勝の午前の部4人だけ聴いただけですがソプラノ・バリトン・カウンターテナー・テノールと4種類の声が聴けて面白かったです。声楽って器楽以上にずっと声の性質は人それぞれ好みがありそうでこういうコンペの場だとそれがどう影響するのかな。

そしてこのコンクールのもう一つの特徴がオーストラリアの歌曲をみんなプログラムに入れてること。実際の応募要件がどうなってるか分からないのですが(個別のオーストラリアの歌曲に関する賞はあります)どっちサイドにしてもオーストラリア音楽を積極的に取り入れてるのはいいことです。ちなみに個別の賞ならイタリア語の歌曲もあるのですがそっちは必ずしもみんな歌ってるわけではない様子。

なんか上記誕生日での一件くらいからシューベルトが最近自分に効いてる感じがします。やっぱり歌曲の王ですね。短い時間、こぢんまりした世界の中でオペラに負けないドラマがあって、歌だったらメロディーかと思いきやハーモニーの変化がいちいちツボる。
でもやっぱり自分にとってネイティブに近く効くのはイギリス歌曲。イギリスいいよなあ。あと初めましての曲だとプーランクの歌曲がすごく面白かったので要フォローアップ。

で、一旦家に帰ってきて夕方の部はArcko Symphonic Ensembleのコンサートに。
Arckoはオーストラリアで今活動している作曲家を中心に現代音楽を専門とする小さいオケor大きい室内楽くらいの規模のアンサンブル。初演するだけでなく再演にも力を入れてるとか。前々からちょこちょこ名前は聞いてたのですが実際聴きに行くのはこれが初めて。
詳細はこんなでした。

「Into the Outer」
演奏:Arcko Symphonic Ensemble、オーボエ:Ben Opie
場所:Carlton Church of All Nations
Andrian Pertout「Navigating the Labyrinth」
Krzysztof Penderecki オーボエと弦楽オーケストラのための奇想曲
Annie Hui Hsin Hsieh 「Into the Outer」
Caerwen Martin オーボエと弦楽オーケストラのための協奏曲「Sticks leaves and Butterflies」
Roger Smalley 「Strung Out」

オーボエ以外は弦楽器だけだったこのプログラム、弦楽器の色んな音と表現が聴ける音でした。どの曲もごりごりの現代音楽でしたが方向性がみんな違う(だから現代音楽は面白い)。
今回コンサートタイトルにもなった「Into the Outer」の作曲家が大学時代の友達で、彼女の作品を聴くのは大学以来。だいたいの方向性はそんなに変わってないのかもしれませんがかなり変わってた。あんな曲を書く作曲家だったとは。複雑で尖った表現もすごいなかちょっと武満に似てるような光と色彩が印象的でした。

弦楽器がすごいのももちろんですがオーボエも凄かった。オーボエって音色とか音域とかかなり限られてると思うのですが(特にバックにいる弦楽器と比べてしまうと)限界を色んな方向で超えてる感ありました。「Sticks leaves and Butterflies」はまだアンサンブル演奏な要素が強いのですがペンデレツキなんか最初から最後まで無茶ぶり続きに見えましたよ。ソリストの人開始3秒kでもう真っ赤になってましたし。

あと特に今回好きだったのが最後のStrung Out。(この前にもどっかでSmalleyの音楽聴いてなんか気に入った覚えが。記憶違いかな?)
普通アンサンブルでは同じ楽器同士(同じパートを弾くこともあるため)まとめて配置するのですがこの曲では意図的に13人の弦楽器奏者を同じ楽器の人と離れるように配置させるという設定。でもそれが音と音のつながり、そして奏者同士のアンサンブルにすごい影響を与える様子。なんか一部クラゲが「小さい生き物の集合体」という話がありますがそういう感じで機能してました。結果面白い音楽でした。まるで視覚的に奏者同士を無数の音の弦がつないでる感じ。

ということで一日音楽を楽しみました。ただやっぱり移動も多かった。天気が良い日でなければどっちもは行けなかったかも。
また新しく音楽を購入する楽しみも出来きました・・・がいつ買えるかな、プーランク。シューベルト。その他色々。またぼちぼち。


今日の一曲: フランツ・シューベルト 「魔王」



日本の音楽の教科書にも載ってたシューベルトの超有名歌曲。(金田一少年で高遠が金田一君の鞄に仕込んだ携帯の着メロとしても一部には有名)
シューベルトは31歳で亡くなってるのに600以上も歌曲を書いてて、しかも作風がしっかり成熟してるのがすごい。なんか31歳未満でそこまで黄昏れるor悟ってるのか、みたいな曲が色々。

昔ならではのオラトリオ(宗教的なオペラみたいなやつ)やオペラだと歌い手のソロの見せ場であるアリアはキャラクターのモノローグというか一人の心情を歌い上げることが多いです。歌曲もそういうのが多いはず。でも「魔王」は一人で魔王と子供と父親とナレーターを演じる1人4役。
プラスピアニスト・歌い手どっちも難しいプラスその嵐のような怒濤の曲調でとにかく勢いで先に進むしかないのもあり聴いててもものすごい緊張感があってアドレナリンがよく出る曲です。

ちなみに歌曲のレパートリーには同じ曲でも声の高さによって複数の調で書かれてるものがあります。全部ではないかな。どうなんだろう。ちょこちょこっと調べてみるかぎりかなり多そうだけど。
「魔王」だと昨日テノールで聴いたときはト短調、手持ちのフィッシャー=ディースカウが歌ってる版だとヘ短調。調の違いでちょっと雰囲気が変わるのと、あと声域の違いで曲に力がかかるところがちょっと変わったりするのも含めて複数バージョン聞き比べてみるのもいいです。

で、今そのフィッシャー=ディースカウの録音をAmazonで探してたら「18人の名歌手によるシューベルト:魔王」という「魔王」特化の録音を見つけてしまったのでリンク。フィッシャー=ディースカウも入ってます。ソプラノからバスまで色んな演奏があります。このCD以外でもリストによるピアノソロ版とかバシュメットが弾いてるバイオリン+ビオラ版とかほんと色々あるな魔王。デーモン閣下も歌ってなかったっけ。

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調子悪いときに体を動かす関連の話
昨日更新したばっかりですが明日コンサート2件の日なので今のうちに書いておきたいこと。

ネットの色んなところでメンタルヘルス系とかそこら周りの団体とかをフォローしたり周回したりしてて(全部英語ですが)、最近はボディイメージとかに関連する団体なんかのアカウントもチェックしています。今度大体評価が定まったらまとめて紹介するのもいいかな、面白いしセルフケアの参考にもなるので。

そんな中でどこからか流れてきた「うつの時でも体を動かすにはどうするか」という感じの記事を最近目にして、こういうものってざっと一回読んだだけだと自分はなかなか分からないのでタブ開いたままにしてちょこちょこ読み返してました。

記事は上記にリンクしましたが英語なので要約するとうつの時って運動したほうがいいしそれも重々承知だけど実際実行するのは難しいよね、でも少しずつに分けたり上手くすることにこだわるのをやめたり無理ない計画をして自分に合った運動を義務感を感じることなくやると上手くいくかもよ、という内容。こうやってまとめてみると普通のことに見えるけどうつの時はもちろん、うつでないときも実際そうするのは簡単じゃない。だから運動習慣が続かないわけですね。

でもちょっとほっとしたのは以前経験則で書いた「調子が悪いときに練習をどうするか」と共通することが少なからずあったこと。よかったーなんか私の経験だけに当てはまるような話だったらどうしようと今でもたまに思うので。ジャンルが違うとはいえ習慣ってのはなんにしても難しいものですね。

ちなみに最近そうやって色んなところでざーっと情報収集してると運動は確かに気分を上げるのにいいしあると良い習慣ではあるんだけど必ずしもうつなどの精神疾患を改善するものではない、という研究結果も出ているそうで。効くと言ってる研究結果はN数が少なかったり調査方法に問題があったり、ということらしい。なるほどなー。気分の落ち込みと病気としてのうつは別物、という概念は大分広まってますがこういう意味でも隔たりがあるわけですね。
あと患者さんの質問として「運動すると軽躁になるんですが」というケースもあり、これも確かに分かる。みんながみんなそうではないですが気をつけなきゃいけないとこかも。

で、そうやってこの記事を読み返してるうちにポケモンGOが出て反響のすごさにびっくりしたわけで。Nianticのもう一つのゲームIngressでも健康に良影響があるという話があったけどポケモンGOも運動量だったり社交性だったり色々話が入ってきます。

ポケモンGOにしてもIngressにしても面白いのはさっきの記事でも触れられてた義務感フリーで運動になること。私にとってポケモンGOもバレエも目的が運動するため、健康のためでないから続くんだという自覚はあります。
あとポケGOもそうですが特にIngressだと事前にマップを見てどことどこを回って何をして何時間で帰ってくる、みたいな計画が立てやすい。(まあそれでもよくタイムオーバーしてましたが。ポケGOはまだそこら辺感覚が掴めないしゲームシステムも分かってないこと多い))さっきの記事でいうと小分けにする・計画を立てる部分にあたりますね。

そういうこともあってNianticのARゲームは色んな人にアクセスしやすくメンタルヘルスの支援ツールとしても使える可能性はあるんですが、でもみんながみんなこういう形の運動が向いてるわけではないわけで。流行も一つのきっかけですが特にメンタルヘルスに問題があるときは自分に向いてて無理なく長く続けられる運動がいいですよね。

考える要素は例えばインドアorアウトドアとか(冬にうつになりやすい人は外で日光を浴びた方がいいって言いますが、気候が厳しめだったらインドアの方が続くかな)、運動の激しさとか(激しい運動に耐えられるようでも気分が盛り上がって知らずに無理しちゃって後で落ちる可能性も要考慮)、他の人と交流要素があるかとか(私の場合ポケGOで人に声かけられたのは嬉しくないことはなかったけど若干苦手、バレエもなんとかちょっと交流してる程度)、もちろん金銭面も考えなきゃいけないですし。

全体で見るとやっぱり無難なのはウォーキングあたりになるのかな。でも歩くだけじゃ続かないケースもありそうなので(自分はそうだった)歩く・体を動かす以外に目的が出来て、歩く距離をちょっとプラスしたり交流をちょっとプラスしたり行ったことないところに行ったり入ったりするのもプラスできる付加価値ポテンシャルが高いIngressやポケGOはやっぱいいのかもしれない。

あとプラスするといえば自分の精神状態がよくなるとともに運動もレベルアップできることも大事ですね(自然とそうなるケースも多いかな)。ちょっとでもチャレンジすること、そして自分がレベルアップしてきたのを振り返って見ることが出来るという意味でも運動習慣は味方になってくれるはず。でももちろんそれで自分にプレッシャーをかけすぎることなく、が大事ですけどね。

ということでとどのつまりは「人それぞれ」に落ち着くような気もしますが闇雲に探ったり迷ったりするより上記の記事みたいに「無理しないでこういう風に考えてみるとどうかな」という資料が出てきてるのは大変ありがたいです。そして色んな種類の運動にアクセスがあるのもありがたい。

ポケGOはちょくちょくマイペースになので自分にとってメインの運動はバレエですかね。バレエのレッスンの話もまたここでしたいのですがそれはまた今度に。ざっくりした話になりますがそれなりにちゃんと書きたいので。


今日の一曲: アントニオ・ヴィヴァルディ バイオリン協奏曲「四季」より「冬」第1楽章



だって寒いから(笑)
ヴィヴァルディの四季はどの季節も有名な箇所があって(この楽章も車のCMで使われてましたね)、あと全部ではないですがものすごく分かりやすく絵を描いてるような音型もでてくるし、だからポピュラーなのかな。

特にこの「冬」の第1楽章は明らかに寒い。ヘ短調という調がそもそもベースとして寒々しさを表現するのに向いてる(なので同時に「燃える」のを表すにも向いてます)のと、それに加えて震えるような音型だったりぴゅーぴゅー吹く風みたいな音型だったり、一番有名なクライマックス的トゥッティは寒さで歯が噛み合わない様子の描写だったり。面白いなあでも寒いなあ。

それにしても弦楽器はそういう厳しい寒さを表すのに向いてますね。「が」行と「ざ」行で表現されそうな弓が弦を擦る音。ハープシコードの音も鋭く冷たい。例えば他の楽器で寒さを表すとなるとどうなるかな。金管だと暗さと重さ、木管だとむしろ音域の間隔を広くして空間の寂しさを作るとか?(ただし考えてる例がみんなロシア音楽)

「冬」に話を戻すとこんだけシンプル(弾くのにではなく聴くのに)で短い曲にもかかわらずこんなにキャラが立ってて曲全体だけでなく「四季」で四つそろっても絵になる感じ。日本とかである四季でセットの掛け軸みたい。そういうことを考えてもヴィヴァルディの多数の協奏曲の中でも「四季」って際立ってるんだろうなあ。(もちろん他にも名曲は色々ありますが)

そんな知名度とキャラもあって他ジャンルのアレンジ含め色んな録音が出てる「四季」ですがリンクしたのは王道クラシックに普通のバージョン。このブログに頻出ですがムターさんです。だって夏と冬がイメージ的に似合いそうだから。そんなわけでついでに「夏」の第3楽章も試聴してみてください(あ、でもソロはあんまり聞こえなかった)。

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冬を乗り切れ!なメルボルンのうまいもん
前回&過去のエントリーに拍手ありがとうございます。
あると大変励みになります~

寒い!今日は外でもシティでもそこそこに天気もよかったし買い物で歩き回ることも(もちろんポケモンを捕まえながら)多かったのでよかったのですが昨日はメンタル的に今年一番の落ち込みでした。
今年は夜遅くになって頭のエネルギーが枯渇するような感じで気分が落ちるのですが昨日はなかなか抗えないレベルでした。暖かい飲み物があるだけでも少しは違うはずなのでちゃんとあったかくせねば。

ということで今回は最近の発見含め冬においしい、冬のしんどさを乗り切れる助けになるかもしれないメルボルンのおいしい食べ物飲み物を紹介。メルボルンも四季はあって旬もあって季節の食べ物も色々あるのでシリーズ化出来たらしたいです。(ただ春と秋はやっぱ難しいなあ)

さてまずは近年メルボルンといえば、なコーヒー。メルボルン名物というよりは「メルボルン人は異常にコーヒーにうるさいらしいぞ」という評判が広まってるみたいですがコーヒーがおいしいのには変わりない。何回もここで書いてますがそこここに多数あるカフェだいたいコーヒーがおいしいです。もちろん味の好みは人それぞれですが。でもあったかいコーヒーがあるだけでありがたいこの季節。ミルク入りのラテかFlat Whiteが良いです。

あとはホットココア(hot chocolate)もおいしいですしチャイもおいしい。テイクアウェイのチャイもいいですが、お店でポットで入れてもらって自分で蜂蜜or砂糖を入れるスタイルでゆっくり、もまた幸せ。家ではインスタント・T2のチャイ茶葉と2種類常備です。

今日はシティの西側(東・中央よりビジネス区域)にあるLawyers, Guns and Money(LGM)という中国レストランで中国粥を食べてきました。フードコートとかもっとカジュアルな中華でもお粥置いてあるとこ少なくないですしそっちの方がお値段もいいですがLGMのお粥は繊細な美味しさがありました。基本のお粥に温泉卵足し。本当は皮蛋も入れたかったし基本じゃなくてワタリガニ入りのお粥もおいしそうだったのですがまた今度。ただここお粥は朝ご飯のメニューで11時までしかやってないそうで、最近朝起きるのが遅い自分にはちょっと大変(シティまで行かなきゃいけないですからね)。また頑張ります。

ちょっとおしゃれなフランス系パン屋チェーンLaurentはこっちに来てからずっとお世話になっていますが(父が好きだったのでもしかしたらこっちに来て最初の昼ご飯そこのサンドイッチかも)、比較的最近妹からLaurentのオニオンスープがめちゃくちゃ美味いと聞いて、こないだやっと食べました(誕生日のケーキもそこだったので)。すごかったオニオンスープ。家でもオニオンスープ作りたいけどちょくちょくあそこで食べに行きたい。
ちなみに調べてみたらLaurentは日替わりスープのメニューをサイトに公開してるので事前にチェックできます。テイクアウェイもあるんだ。店舗情報もサイトにありますがシティには複数店舗あります。

そしてスープといえばちょっと話に聞いただけですがシティのThe Soup Placeという場所(前経営が変わる前は行きつけだったカフェの向かいなんですよね)ではスープを購入する人が追加で$3.50払うことで暖かいご飯が食べられない人にスープをいっぱいご馳走するというシステムがちょっと話題になっているそうです。関連店舗にも広がってるみたい?なのでもうちょっと調べてみようかな。

お酒もなにかと冷たい飲み物が多いですが今の季節はいろんなバーでMulled wineを出してるようで。以前もちょっと言及したかな、シナモンなどのスパイス、そしてオレンジなどの果物で煮込んだ暖かい赤ワインの飲み物。「Mulled wine melbourne」で検索して出てくるリスト系記事をざっとみると名だたるカクテルバーの名前が出てきますね。やっぱり食べ物と飲むところは食べ物が温かいからいいけどカクテルバーとかだとおつまみがあってもメインは冷たい飲み物だからMulled wineの需要が高いのかな。そしてレシピを調べれば家でも出来るかも。ちょっと古くなったワインでもおいしく飲めるかな??

最後にメルボルンでおいしい暖かいスイーツ。イギリス発祥のSticky Date Pudding(Sticky Toffee Pudding)です。ナツメ・バター・砂糖がベースの暖かいプディングにキャラメル系統のソースがかかってこれがまあ冬の天使です。いや暖かい季節でも食べますが寒いときに食べるとありがたい。カフェやレストランでちょくちょく見るので寒い時期にこっちに来たら是非食べて欲しい一皿です。ただ甘いです。かなり甘いです。

あ、あともちろんメルボルンでのラーメン人気は健在。店もちょこちょこ増えてる様子。
おいしいもんが色々食べられる環境というのはやっぱりいいですね。


今日の一曲: ジュゼッペ・ヴェルディ 「レクイエム」より「怒りの日」



食べ物だけでなく音楽でも冬暖かく過ごす工夫みたいなものはあり。
こういう気候で一番欲する音楽って(三國無双の呉じゃないですけど)「燃やしたい」という感覚が強い。しかも派手に燃やしたい。なのでそういう曲を選んでみました。もちろん他にも多々あります、燃やしたい感じの曲。

もう派手に燃えてることに関しては文句なしですよねこの「怒りの日」は。怒りの日の元々の歌詞はキリスト教でいう世界の終わりの審判を表すものですから神の裁きとか戦いとか地獄の業火とかもう色んな炎が共演してるわけですよね。
普通寒い時期に良い熱く燃える曲、といえばロシアとかフィンランドとかそういう気候の曲を選びがちなのですがこのイタリア生まれの燃えさかるのも負けてない。惜しむらくはこれがレクイエムの一部なので短いこと。(何回か戻ってきますが)

前書いたかわからないのですが手持ちの録音がウィーンフィル&ショルティ指揮・パヴァロッティ&サザーランドという超豪華な共演なのですがその豪華なのよりなによりこの「怒りの日」のティンパニの音がすさまじいのが印象に残る録音です。
マイクがティンパニにものすごく近いのかなんなのか分からないのですが(打撃の後に音が波状に響くのが聞こえるって相当じゃないかな)最初大砲の音かと思いましたよ。今も思います。

なのでこのティンパニがどっかんどっかんしてるのも含め手持ちの録音をリンク&おすすめ。すごいですよ。音量注意案件かも?もちろん演奏も歌もすごい。イタリアのレクイエムはこれだけ濃いのがおいしいですね。寒い季節にはこの派手さがよく効きます。

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安定しないウィークエンド
こないだ誕生日だったので友人を家に招いて冷凍餃子・点心を振る舞いました(振る舞うというほどでもない、茹でたりフライパンで焼いたりですが)。
日曜日なので早めに始めて、お酒も話も盛り上がって9時半くらいにお開きだったのですがみんなを見送ってからいきなり風が吹き始めてびっくり。
今日もずっと強風です。気温はあんまり低くないし(明日から寒くなる)風も冷たくないのですが良い天気とは言い難い。それでも外に出ましたが。

ポケモンGOは引き続き遊んでます。ただ住宅地はいつものおんなじの数種類しかいないし、近くの公園もなかなか。もうちょっとプレイヤーがいるとこでないと種類は増えないのかな。近くの公園で男の子らに挨拶されましたがやっぱりシティ周りとかには敵わない。
昨日なんか右手にはiPhoneでGO、左手は3DSで赤版、どっちもポッポと対峙してましたからねえ。
ただ10km歩くと孵化するタマゴはラプラスだったのですごくラッキー。
次はバトルをなんとかせねば・・・今日トライしたんだけどよく分からなかった・・・あとアーボックをなんとか自分用とジム用に2匹・・・

手首はなんとか回復に向かっているよう。ばたばたしててピアノ少なめ・仕事少なめだったのが効いたのか。まあピアノは2時間に戻すことになったのでここから様子見ですね。
それにしても前腕の筋肉のマッサージは痛い。自分でも普段から色々ケアせねば。

さて、これからしばらくイレギュラーが多くなるので予定をなんとか調整してました。
行きたいコンサートが1日に2つあったり(時間はかぶってないので行けます)、その他シティに行ったり、ちゃんと仕事もピアノもしながらほどほどに外に出たりなんだりしたいところ。もちろん家で普通に休憩も(いっとかないと忘れる)。

そしてなんと8月にはMelbourne International Film Festivalで以前ちょっと言及しましたシルクロード・アンサンブルの「The Music of Strangers」というドキュメンタリー映画が上映決定!2回のうち朝11時のしか行けないけど絶対見に行く。
毎年開催されてるこのMIFFですけど日本の(主に古い)映画なんかもやってる様子。ところでフェスティバル全体のパス買ってる人はどう時間とエネルギーをやりくりしてるんだろう。特に後者。

そうやって外に出るのはいいけどご飯をどこで食べるかってのは毎回悩むところ。
メルボルンにはシティ内外色んなところにおいしいご飯たべれるとこがたくさんあるのだけどどこが都合がいいかとか未だに場所見知りが結構あるので必要以上に難しい。
近くにジャンク系があんまりないからたまにはそういうのも食べたくなるんですけどね。それも含めて選択肢が多い。

冬はちょっとですが諸々スローになるので無理はあんまりせずなるべく動いて乗り切りたいと思います。イレギュラーな諸々の詳細はまたその時になってから。(すぐブログネタが尽きるので・・・)


今日の一曲はお休み。本文だけでなくこっちも考えとかないと。


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