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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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王佐の才(とは
公共交通機関で移動するにもカフェで座るにも家でだらだらするにもkindle fireさんが手放せない日々です。もちろん既に買った本も読み返すのですが以前持ってた漫画やまだ見ぬ三国志本とか読みたいものが色々あって(ちゃんと購入ペースと冊数は決めてるのですが)色々DLしてしまう。
近いうちに三国志本とか漫画とか(本棚の紙の本も合わせて)ここでベストセレクション紹介とかできちゃうかしらん。
オンラインの漫画だとちょっと変わった趣旨の「女諸葛亮」(ここ)の連載も楽しみで、当分この熱というか沼から抜けれそうにはありません。

ということで三国志13の方もラウンド3、「群雄割拠」シナリオに。
前回の「反董卓同盟」では貂蝉で始めて終盤で死んでしまったので呂布→張遼と同世代(というか上の世代!)のキャラに後を託したこともあり、今度はもっと若い世代にパスを渡すことも考えなくちゃなーと思うこともあり。

とりあえず念願の荀彧さんで始めてみました。三国志好きになりたてのころから好きな荀彧さん(前述「女諸葛亮」の荀彧さんはまた違った感じで大好きですが)、三国志13でも自分の比較的好きな内政・外交・後方支援が得意です。曹操軍はこのころからピカイチの人材がずらっと揃ってて同僚にも恵まれすぎるほど恵まれてて、さらに特技「人徳」持ちで初対面の武将にも積極的にアプローチかけて登用したりやっぱり凄いよ荀彧さん。リアルで超人見知りの人間からしたらほんとうらやましい特技。

やっぱり曹操軍のレギュラーな顔ぶれとはなるべく絆を結んでおきたいよねーと思っていたのですが領土と勢力が急激に広がるにつれて主要武将とは離れてしまってなかなか会う機会が回ってこないのがずっと悩みで。前述「女諸葛亮」のつながりもあって特に夏侯惇や郭嘉とは絆maxにしておきたいんだけどみんなどこー?というほどばらばらに(汗)
あとなぜか早々に南の孫権を下したためそっちの人材も傘下にいて若い面々にも全く困らないくらいなのですが、できたら史実の曹操軍の武将に後継したいところ。まだ目処がついていない。

そして三国志13は(steam購入ですが)ゲーム内に実績システムがあって、実績解除で古武将が使えるようになったりするのも自分にはおいしいのでそっちもちょっと頑張ってます。
特に評定で「超困難」目標を設定して到達する系統はどこに配置されても一級人材が揃う曹操軍でクリアしやすいかなと思って荀彧さんで挑戦してます。
「超困難」でもしっかり気をつけて命令だせばみんな仕事がてきぱきできてすごいです(荀彧さん含め)。曹操軍の強さって史実でもそういうところで支えられてたんだろうな。そりゃ強いよ。全土統一まっしぐらだよ。そして良さそうな職場だ。

だから(史実イベントでの追い風もありますが)曹操軍ってたとえそんなに大きくない1都市で始めてもクリアはしやすいんですよね。本当に今回初級みたいに楽です。
ただし昨日荀彧さんとうとう都督に昇進して、領土を2つに分けたうち他の勢力全部と接してる西半分を任せられました。しかも曹操だけでなく戦に出て知略をふるうの専門のはずの郭嘉も暖かい海のそばでバカンスを決め込んで完全なる丸投げ体制。
荀彧さんの苦労はまだまだこれから・・・かも。

前述実績に関して仕様変更で舌戦の機会が増えて「舌戦100勝」の実績は解除したのですが自分の武将チョイスが軍師寄りになりやすいのもあって「一騎打ち100勝」はまだ未解除。なんとかせにゃ。

あとそろそろ仮想シナリオとかもやってみたいです。とはいえ無双のエンパの方みたいに完全にランダムにできるわけじゃないからなんとか工夫して(武将模様的な)景色を新しくしたいです。11の「女の戦い」で武将登場場所が出身でなくて死んだところだったり、何かとカオスな状態になったのが楽しかったので今度の絆の諸々も合わせて仮想を最大限エンジョイしてみたい。一つの別の物語になるくらいのゲームプレイになれよー

三国志だとなかなか小説や漫画でカバーできない武将がゲームに出てきてふとしたことで愛着が湧くのが面白いところ。逆に漫画や小説など他媒体でちょっと面白い感じでフィーチャーされた武将がゲームで気になったりなんかもあります(「しばちゅうさん」で出てきた「朱なんとかさん」とか)。そういう私情も含め仮想シナリオは色々自由に遊びたいんだけど果たして可能なのだろうか。


今日の一曲はお休み。次回もちょっと考えてから書きます。


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低くなる季節
前回のエントリーに拍手ありがとうございます~
ちょっとサボってたり出かけてたりしたもんでちょっと間があきました。
月曜日は友人とFitzroyのパブでバーガー&ジャズを楽しんだのですがパブみたいに囲われたところなら屋外に座っても寒くて困るような感じではなく。多分外でご飯なシーズンは今頃でぎりぎりかな。屋上のバーとかはもっと風が来て寒いかも。
(とはいえシティから北側よりもうちの近くの方が全体的に暖かい気がするのは気のせいかな)

今バレエの教室に日本から数ヶ月来てる生徒さんが「日本の秋は夏の終わりって感じだけどこっちの秋は冬の始まりみたい」と昨日大変うまく形容した通りメルボルンの秋はとにかく先の冬に向けての変化が顕著になる時期。
なので夏の終わりから秋の始めにかけてメルボルン観光にくるときは温度差に気をつけてください。(特に前述夜の屋外活動で)

そして秋冬を肌で感じるとともに心身にもちゃーんと来ています。
体や頭の反応も目に見えて鈍りますし、集中力や行動力もがくっと落ちます。ポケモンのバトル中に能力が2段階下がると「がくっとさがり」ますが(そこまで深刻な影響はないにしても)そういう感じは確かにあります。

元々の性質もあって行動力を維持するのが一番やっかいかな。だからこそ月曜日に出かけたりバレエを楽しんだりと工夫もしてるのですが、とにかく何かを始める、外に出るのにかかる労力と時間が増えるのをちゃんと計算に入れないとスケジュールがどんどん遅れる恐れが。

家のなかも特に午前中は寒さを感じるのですが、まだ外の方がちょっと暖かかったりどうやって寒さ対策したらいいのかまだまだよくわからず。家に居るのも一人だから毛布にくるまってりゃ十分かもなーという思いはあるのですが、そう思ってられるのも今のうちだけか。
冷えとか身体的な問題はないのですがちゃんとあったまっとかないとメンタル的な意味で心と体の動きが鈍りやすくなるので一応気をつけたいところ。

あとは寒くなってくると暖かい飲み物を飲むことが増えてついついカフェイン入りのお茶とか飲むのが増えるのもちょっと懸念すべきことかな。別に秋冬になって全体の気分が下がったからって軽躁・焦燥方面が起こりにくくなるわけじゃないということはほんと自分で覚えておかないと(あくまでも自分のコンディションの傾向としてですが)。
やっぱり自分はコーヒーは家の外にとどめておくべきかも。

全体的にはしんどいことはあんまりないにしてもこれまでよりちょっと考えて動かなくちゃいけない季節になってきました。ただ考えるだけで行動もせねば。
今年の秋冬もそこそこに過ごせるようそこそこに頑張ります。


今日の一曲: カミーユ・サン=サーンス ピアノ協奏曲第4番 第2楽章



サン=サーンスの音楽って聴いてると結構好きなんですけど今まで弾いた感じだといざ弾き始めてみるとどうもなんだか自分で弾かなくてもなーという感じになるのなんでだろう。
以前友人にサン=サーンスの音楽のlight-heartedなところが物足りなくなるんではないかと指摘されて多分それで合ってるんだろうけど。
まあ後期ロマン派のフランス音楽って大体そんな感じで他にもフォーレとかフランクとかあんまり触れてなかったりします。

だからこのピアノ協奏曲第4番も最近その魅力を知りましたが楽しいのは聴くだけなんだろうなーとちょっと距離を置いてます。
サン=サーンスの音楽ではオルガン付きの交響曲第3番が有名ですが、曲調的にも後半でスケルツォからコラールにつながる展開もこの曲はかなり似てますね。調もちなみに同じハ短調→光を得たハ長調。

この第2楽章の魅力はちょっと硬派なところのあるスケルツォ、そして宗教音楽的なフレーバーもあるコラール、そして両方とも軽快さもありながら骨のある素直な強さを感じるところからな。
それから第1楽章から続くちょっと半音階的なテーマやパッセージでさらに色彩にひねりが出るのも楽しい。

ピアノ協奏曲の発展の歴史、みたいな視線でみるとサン=サーンスの5つのピアノ協奏曲ってちょっと微妙なところにあるかも。形式的にも音楽的にもものすごく変わったことはしてないし、どうしても他の作曲家の作品の方が語りやすい。けどこうやって聴いてみるとベートーヴェンから受け継いでるようなところもあれば後のラフマニノフに通じるところがかなりあったり、なかなか面白いポジションに座ってる感はあるかも。忘れちゃいけない作品群。

ちなみにサン=サーンスのピアノ協奏曲でメジャーなのは第2番(弾いたこと有)と「エジプト風」の第5番かな。いくつか組み合わせて録音してるのもありますがここはやっぱり5つまとめて入手が一番いいチョイスじゃないかと思います。損はない。
リンクしたのは多分手持ちと同じジャン=フィリップ・コラールの演奏。他にもパスカル・ロジェの演奏(こっちはちょっと神経質な感じがまた面白い)などもあるのでいくつか試聴してみるのもいいですよ~

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20th anniversary & Happy Easter!
祝、来豪20年!
ということで昨日はBar Ampereで友人を呼んで集まって飲んで来ました。
アブサンイベントをやったSwamp Room、携帯の電波が悪いのが玉に瑕ですがやっぱりいいところ。今回は正式予約じゃない形式でちょっと心配もありましたが無事に事が運べてよかったー。
しゃべってばかりであんまり飲めなくて、アブサンも飲まなかったのでまたあそこで飲みたいなー。
何はともあれ学校とか大学とか色んなつながりの人が集まってよかった。こういう趣旨だからこそそういうのは嬉しい。
兎にも角にも20年なんで振り返り始めると良いこともそうでないこともたくさんありすぎてキリが無いですが振り返ったり振り返らなかったりで楽しく飲めました。

ということで一通り楽しんだのでここで振り返るようなこともないです。
後半は季節の話題に。

オーストラリアで2大休日シーズンといえばクリスマス~年始とイースター周り。
イースターは毎年3月後半~4月後半の間でタイミングが変わるちょっとややこしい祝日です。今年は今日のGood Fridayから数日ですが、私がこっちに来た年は違ったはず(普通に買い物行った記憶があるような)。遅いときは4月25日固定のANZAC Dayに重なるくらいにも。
さらにややこしいことに業務形態・カテゴリによってどの日が休業になるか変わってくるという。
大手スーパーマーケットだと金曜日のGood Fridayだけ休みだったりしますが日曜日も休みだったり月曜日も休みだったり、さらには学校とかだと前後の木曜や火曜も休みだったり。
なので2大休日シーズンは各種お店・食べ所などの休業日・時間をしっかりチェックしておくことを強くおすすめします。

イースターには季節の食べ物が出回るのも要注目。
卵の形をしたチョコレート(元々は実際に卵に色縫ったりしてたそうですが)やウサギの形をしたチョコレート、そして十字架がついてるhot cross buns。
(とはいえクリスマス・新年とイースターの間って商業的なイベントがあんまりないので1月くらいからスーパーに置いてあったりもするのですが)
hot cross bunsはいくつかあって、普通のやつもおいしいのですが私はオレンジピールが好きでないのでパン屋で売ってるチョコレート版・モカ版を最近食べてます。hot cross bunsは総じてふわふわで、レンジでちょっと温めるとさらにおいしいです。

Hot cross bunsといえばそういうタイトルの曲もあります。いわゆるnursery rhymeの一つで、ドとレとミが並んでるだけなので楽器を始めて最初に弾く曲の一つ。こないだ友人がちびさんがピアノで弾いてるのを送ってきてくれましたよー。

ちなみに歌のように「one a penny, two a penny」とまではいきませんが実際パン屋さんでhot cross bunsを買う場合バラで買うよりも6個セットとかで買った方がお得な場合もあります。
前述の通りふわふわなパンなんで空気分が多いので割とすぐ食べ切れますよ。

そして噂によるとT2のチャイシリーズにHot cross buns味のチャイが出てそれがまあおいしいそうで。確かに元々シナモンも入ってるしチャイのフレーバーとしては向いてるのかも?
イースターの季節物で賑わうのはパン屋やチョコレート屋、スーパーマーケットに限らない良い例ですね。
(ただT2はそういう商品なしでもhot cross bunsやチョコレートにお茶が合うのでお供的な盛り上がりは元々ありそう)

ということで自分には休日でもなんでもないイースターですが(仕事が一区切りしたらちょこちょこ休みます)一人暮らし&自宅で仕事だからこそちょこちょこっとそういう季節の物を楽しみたいと思います。


今日の一曲: オリヴィエ・メシアン 「時の終わりのための四重奏曲」 第5楽章「イエスの永遠性への賛歌」



イースターはキリスト教のお祭りなので、というのもありますがちょうど昨日から今日にかけてQ2 Musicで24時間メシアンマラソンやってたので。ちょっとだけ聴きました。もうちょっと聴きたかった。

20のまなざしじゃなければちゃんと普通にリラックスして聞き手として聴けるのですが、それでもやっぱりどこかで「もっと天国的に弾きたいよなー」と思っちゃうところもあり。もっと気を楽にせにゃならんよ自分。

今日聴いてたうちでその「天国的な」メシアンの音楽をひしひし感じたのはやっぱこの楽章でしたね。時の終わりのための四重奏曲の2つの天国の柱、第8楽章のバイオリンと第5楽章のチェロ(どっちもピアノとのデュエット)。曲調は結構似てるのですが、似てるからこそバイオリンとチェロの音の性質の違いがよくわかる。

第5楽章のチェロはバイオリンよりも地に足がついたというか、線が太くてものすごく安定している感じ。バイオリンだとその線がすーっと天国の方に永遠に伸びていくみたいな印象です。
それからチェロだと音の緊張が強いというか、粘り気がすごい。音と音の間がぎゅーっと引っ張られてる感でずっと弾いてくのは大変だろうなあ。

でもチェロってメシアンの他の作品だと(最後のコンセール・ア・キャトル除いて)そんなにフィーチャーされてないんですよね。オケ作品でも目立って活躍してるのは少ないかも。でもこんなに素敵に書いてくれるならもっとチェロに活躍させてくれてもよかったのになーとか思ってしまいます。(それはフルートやオーボエ、クラリネットとかでも同じ事が言えますが。要するにオルガンとピアノとオケが目立って多いのが理由なんですね)

私も違う意味でもちろんそうなのですが世の中の人にはもっと構えないでメシアンを聴いて欲しいと思ってます。「時の終わりのための四重奏曲」はやっぱり鉄板だと思いますし、この第5楽章・第8楽章の双璧はとにかく美しいので。何度でも推したい。

リンクしたのは手持ちで気に入ってる録音。もちろんロリオ女史の録音もありますし、メシアンの作品としてはかなり録音の数多いはず。選ぶポイントはやっぱりピアニストが他にメシアンを弾いてる人かってとこかな。(リンク先はそういう意味ではちょっと違う感じですが)
ちなみにピアノ以外の楽器を焦点にしておすすめの録音ってのも知りたいです。特にクラリネットが「これはすごい!」ってのがあったら是非。


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20のまなざしとマーラー5番まとめて感想
仕事の忙しさも4月になって少しは和らぐかな、といったところですが実際忙しい間のストレス的なものなのか物が作りたい欲と食欲が続いています。こないだのココナッツゼリー(まだ残ってる)レシピいくつかミックスした感じですがうまく出来ました(もちろんメモメモ)。こんどはもっと深い型で使って飲茶風にプレゼンしてみたいです。

さてコンサート2つ。
最初のコンサートはMelbourne Recital CentreのElisabeth Murdoch Hallにてフランスのピアニスト、ピエール=ローラン・エマールによるメシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」全曲演奏。全曲聴けることはなかなかないですからかなり楽しみにしていました。

ただ結論からいうと自分で毎日真剣に練習してると&10年間弾いてるとどんなにいい演奏でもなかなか素直に聴いて楽しめないものですね。どうしても勉強する姿勢が勝ってしまうというか。ずーっと考えてた気がします。だからその考えてる状態で2時間はなかなか消耗しました。
あとそれだけ長い間曲と親密にしてて、しかもメシアンみたいな個人によって演奏や解釈に大きな差が出る曲だと自分の解釈が一番しっくりきて一番好きだからなー。今はだから20のまなざしは弾く方が楽しい。

演奏自体はよかったこともありそんなでもなかったこともあり。6,7,13、17あたりよかったですね。エマールの演奏は手元にある中だとリゲティの練習曲の録音が印象強いのですが、それと同じく技巧のすごさと難しいパッセージでも難しさを感じさせないような余裕を感じました。あとフランス人らしくというか、タッチの軽いところの自然な軽さも素敵だった。
今回の演奏で自分が20のまなざしを弾くに当たって考えすぎてるんじゃないか、もっと頭も体も力を抜いていいんじゃないかと思うことも多く。その点が一番勉強になったかな。

で、そうやって消耗した上に弾くことや演奏の評価や聴衆の反応も含めて色々と考えたりで、全体的には疲れ果てて複雑な気持ちでコンサートから出てきて、天候の変化もあったりでちょっと一日落ち込んでいたのですが。
次の日にはメル響コンサートに行って来ました。

サー・アンドルー・デイヴィス指揮のマーラーサイクルももうほぼ半分(大地の歌も10番もやるので)。今回はマーラーの交響曲の中でもエースといえる第5番の演奏でした。

コンサートの前半は前述ピエール=ローラン・エマールをソリストに迎えてのラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲でした。ラヴェルの曲のなかで珍しくそんなに好きでないこの曲ですが楽しく聴けました。特に最初のコントラファゴットのソロが(コントラフォルテで吹くので)この楽器には珍しく「歌う」ソロでかっこよかった。そういえばマ・メール・ロワでもやってますね、ラヴェル。相変わらず奏者に無茶をさせる作曲家だ。

そしてマーラー5番で私は生き返りました(笑)多分累積してる何かなのですが、第5楽章に入った辺りから明らかに心にエネルギーが戻ってきたというか。なんか単純な心の作りでよかったです。
今回プログラムによるとロンドン交響楽団からホルン奏者が1人来てて、それがこの交響曲でソロをばんばん弾いてた人なのかな?ソロがいつも聴く以上にソリストっぽくてかっこよかったです。どんな心にも響きそうなホルン軍団の音。
あと第5楽章のcontrapuntal(日本語で分からない!)な感じがものすごく好きでした。

どうもちょっとオケがそこここでずれるようなところはあったし、もっといい演奏もあるかなーとは思うのですが、でもそこは言いっこなしにしたい楽しい演奏でした。
次は今年後半に巨大で難しい6番が待ち構えてるのでこんどはアンサンブルもびしっと決まるといいな。
(ただ聴いたところによると7番も相当難しいらしいです。それは来年のお楽しみ)

ということでプラスマイナスで元通り、まなざしは聴いて思ったこと学んだことを胸にこれからも弾くのを楽しみ続けていきたいです。

明日はこっちにきて20周年のお祝いをしに行って来ます。飲み過ぎずに楽しんできます~


今日の一曲: グスタフ・マーラー 交響曲第5番 第1楽章



ユースオケで弾いて多分自分の人生が変わったと思うくらい自分にとって重要な曲。
そのユースオケで弾いたのもちょうど今から15年前(5月くらいだったかな)。鬱のどん底にいた頃で、好きなんだけどその辛さを思い出すのもあって数年この曲を聴いてない時期もありました。それが15年経ってこの曲をこんなに楽しんで聴けるとは。

でも第1楽章と第2楽章が好きなのは変わらず。マーラーの作品全体でも第5番でも第4楽章のアダージェットがダントツ人気ですがマーラーの音楽は暗い方が魅力的だと思うのですよ。第6番や第7番の第3楽章もそうですが。

このトランペットのソロの冒頭なんか一度聴いたら忘れられないくらいの存在感で。
要所要所のインパクトと美しさすごいですよ。
あとチェロがカウンターメロディーでいい感じのパートを弾いてたり、弾いてても楽しかった。ホルンの活躍がめざましい交響曲ですがみんなどっかで活躍してる、そこもマーラーのいいところ。みんなが楽しい(多分)。

だからこの第1楽章も曲の色んな所で色んな楽器のツボが語りきれないくらいあるのですが、聞き逃して欲しくないのが最後のほうで数秒ふっと光が差す部分。そのさりげなくも神々しい光、そしてまた光が消えていく様子の表現が見事すぎる。マーラーは色々分かってる(確信)

何度も書いてる気がしますがマーラー5番は各楽章キャラが立っててそれぞれも楽しめるのですが5つの楽章のバランスも絶妙で全部で一つの交響曲という感じが強いです。
長さも(比較的)ちょうどいいと思うのでマーラーはここから始めてみては?といつも心のなかでは思っているのですよー

リンク先はメル響+シュテンツ指揮のある意味黄金時代というかゴールデンコンビというか。
シュテンツさんまた帰ってきてくれないかなー。マーラーと現代音楽(メシアンとかアデスとか特に推し)とかひっさげて。いつでもウェルカムですよ。

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言語と料理と
今カレーの残りのココナッツクリームでココナッツゼリーの液を作って冷ましているところです。
初めてなのにレシピ改変したりとかしてちゃんとできるといいんだけど。

今でさえこうやってネットでレシピを探したりしてますがちょっと前(一人暮らしの前)まで英語でレシピがすらすら読めませんでした。一応ですがオーストラリアには20年居ます。
ずっと日本のレシピ見て作って英語のレシピを使う事も考えなかった時期も長かったですが、いざ英語でレシピを見ても満足に読めず諦めた時期もそこそこあり。

言ってみれば(多分言語に限らず)料理のレシピもまた「専門的な文書」というか。
特殊なボキャブラリーや言い回しがあったり、読む側にある程度知識がなくちゃいけないし。
いちいち翻訳するように読むにしてもお互いの言語で意味がぴったりイコールにならない場合も多いし。
まあなんでもそうですがこれも慣れと学習が大きくていざじっくり向き合ってみるとちゃんと読めるようになるんですが。あんまり時間はかからなかったにしてももっと早いうちに慣れておきたかった気持ちはちょっとあります。

あと言語やボキャブラリーの話でいえば5つの味覚で説明がつかない味を言葉で表現するのって(英語でも日本語でも)難しいですね。
例えばいろんなハーブを料理に使い分けるにあたってそれぞれのハーブの香りだったり味だったりを説明したり、あとは様々なインドカレーやチーズの種類の味の違いを説明したり、自分にはできないなー。
これも自分で実際に味わって(匂って)情報を整頓しておくことはできるのですが他人に伝えるのは難しい。

そんなこんなでレシピ自体は慣れと学習ですらすら読めるようになりました。仕事の文書でもそうなんですが慣れてくると大事なキーワードが飛び出てくるようになるというか。(慣れる前は全部じっくり読まなきゃいけなかったです)あ、もちろん仕事の文書はそれでもちゃんとじっくり読みますが。

あとネットで英語でレシピを見ると元の場所によって単位が色々ですね(笑)
オーストラリアは基本メートル法ですが身長や体重とか一部ポンド・ヤード方式が混ざってたり。
ただ単位変換はネットで簡単にできますし、レシピサイトによってはボタン一つで単位表示が変えられるところもあり。
あ、あとたまに忘れますが1カップが250mLの場合も確かあるはず。こっちで買った計量カップは250mLなので。

それにしても意外な穴でした。レシピなんて難しい言葉は使わないし(実際難しくはない)文章も短いから完全にあなどってました。でも思って見れば詩とかも同じ特徴だし軽く見る理由はなかったかも。毎日勉強ですね。

ということでココナッツゼリー液も冷蔵庫に移動したので今回はここまで。固まれよー。
明日は20のまなざしを聴きに行きます。すっごく楽しみ。行く前に自分でもちょっと弾いていきますが。
純粋に楽しみたくもありますが自分の糧にもしたい。まあとりあえずは先に前者ですね。レポをお楽しみに。
(あ、それから月曜日はマーラー5番なんでそっちもまた別に感想書きます)


今日の一曲: ピョートル・チャイコフスキー スラヴ行進曲



昨日からいきなり秋ですよ。なので今日の一曲の傾向も季節とともに変わります。
とりあえず手始めにこんなとこから。

自分にとっては生まれる前から知ってるであろう曲の一つで、小さいときから好きな曲。そして弾いたこともあります。結構楽しい曲です。

やっぱり特徴的なのはその民族性と土臭さのあるテイストかな。スラヴという民族やその人々の土地を知らない子供でもある種のエキゾチックさや雰囲気・環境を感じ取ることができるくらい。チャイコフスキーのバレエはもちろん、交響曲とくらべてももっと土臭いかな。
それはもちろんメインのメロディーのヘブライ系音階もそうなんですが全体的な楽器の使い方とか和音の重ね方とかいろんな要素で醸し出されてます。

そしてもう一つ特徴的なのがロシア国歌の部分。「ナポレオンに勝ったぞ!」なくだりなのですがコダーイのハーリー・ヤーノシュ(ハンガリー)といいこの対ナポレオン勝利に相当テンションが上がってるのがなんか面白いです(あとそれでちゃんといい&面白い音楽になってるところも)。歴史にも残るし音楽の中でも語られるってのはなんかいいですね。
(日本だと例えば落語や歌舞伎とか伝統芸能で題材になったりするのと似たようなことなのかな)

この曲を弾くときにかなり重要になるのがリズム。いくつか特徴的なリズムがありますが特に「たったかたー」の繰り返される三連符リズムはユースレベルの奏者を鍛えるにはちょうど良いのかも?(リズムをみんなで揃えること・作曲家が楽譜に書いた通りに弾くこと・リズムのキャラクターを考えること)
前縦メロディーや雰囲気や盛り上がりもいいですがリズムに惹かれるポイントも多いです。

ということでチャイコフスキーは大曲もいいですがこんな小品もオススメ。
対ナポレオン勝利で盛り上がるもう一つの曲、1812年序曲を始めチャイコフスキーの比較的短い作品をバーンスタインの指揮で楽しく聴けると思われるアルバムを一つ。


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