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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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レールは続くよ
前回のエントリーに拍手&拍手コメントありがとうございます!
前回書いた様なバランスは決して不動の理想があるわけじゃなくてある程度の妥協は常に必要だったり、年齢や諸々の要素によって変わる可能性がいつでもあったり、やっぱり一筋縄ではいきませんね。常に模索です。

さて引っ越し準備進行中です。なんとか。
以前書いたと思うのですが引っ越し先はすぐそこで。でも今のところと比べて使える公共交通機関のオプションと手軽さはぐっと増える&上がるロケーション。
その変化と、それから年末年始のダイヤ改正なんかもあってこないだFlinders St駅とFederation Squareの観光情報センターでめぼしいパンフレットなどなど拾ってきました。ちょっとわくわくしますね。

もともとメルボルンは(というかオーストラリア全体?)道路はよく作るけど公共交通機関にはあんまり政府が力を入れてくれない風潮があるのですが、ここ最近なんだか色々起こっているのが見て取れるようになりました。
前々からこれからの公共交通機関の展望みたいなものを関係団体・機関のウェブサイトで見たり鉄道関連フォーラムで読んだりしたものですが、それが実現する気配が明確になってきてさらにエキサイトしてきました。
要するにメルボルンの電車とかトラムのネットワークやシステムが発展してより良いものになってくプロセスとその周りのもろもろを見るのが好きなちょっとした鉄道オタクになってしまったのかも??(それって何鉄なんですか)

まず一つ変わったのが電車と一部トラム路線が金・土曜日はオールナイトになったこと。まだお試し段階らしいですが(なのでトラムが全路線じゃない)果たしてどんな結果になるかが楽しみ。良い方向に動いてくれるといいんだけど。

↑はまだ目には見えませんが、目に見える変化もあります。
今現在、そしてこれから数年かけてメルボルンの各地で踏切を無くす工事が行われています。各路線の特に危険度が高い踏切を優先的に、さらに踏切に隣接する駅も新しくする所が多いようで。すでに1箇所(しかもトラムと交差するとこだった)で工事が終わり、身近でも準備工事が進められてたり。鉄道フォーラムを見ると工事に関する地理的な課題とか背景情報も見れてさらに面白い。

駅の改装はなかなか難しいとこで。
メルボルンの現代建築ってあんまりデザインよろしくないものが多いし、そもそもメルボルンの駅のデザインで人気なのってHawthornとかArmadaleとか古き良き建築なんですよね。
(今度の引っ越し先の最寄り駅もちょっとさびれた感じではありますが古き良き要素もあって。新しくするなら古い部分を活かして欲しいって声もあります)
ちなみに「世界で最も美しい駅14選」にメルボルンのサザンクロス駅が選ばれてますが、美しいってほどではないというのが巷の評価。ただ不評ってわけでもないんですよね。広くて施設もあるしアクセスもそこそこいいし。(騒音の反響をなんとかしてくれれば・・・)

多分一番大きいプロジェクトはシティを縦断する地下トンネルを通す企画かな。
現在シティでは地下鉄がぐるっと回るように通ってますが、トンネルのキャパが限られてるのがダイヤの不効率にも繋がってたり、あとシティの北・南で電車の駅がないけどあると便利な場所に電車を通す目的で新しくMetro Railトンネルを作る予定だそう。(その後で路線の再分配をして効率化とか)
もちろんシティの地下を通るというとシティ内の様々な施設や店や交通にも多大な影響が出るのですが、交通や駅、さらにはシティ自体がどう変わるかは興味深い。

地下トンネルも実現すると思ってなかったのですが、同じく実現すると思ってなかったSouthlandショッピングセンターの駅新設(現存路線で駅と駅の間に作られる)や空港までつなぐ路線もこれから着手されるようで。楽しみだけどちょっとびっくりしています。

メルボルンの公共交通機関って電車+トラム+バス合わせても日本の都会には到底及ばない遅れっぷりですし、今プランとしてある分全部終わってもまだ全然追いつかないとは思いますが、それでも進歩していくのを見るのは楽しいです。プランニングとか工事とか、公やフォーラムでのディスカッションや。わくわくしますね。
ただやっぱりその過程で様々なところに不具合や不便がでてくるのは避けられないので、お知らせもちゃんと見て賢く公共交通機関を使いたいです。インターネットがあって本当によかった。


今日の一曲: バルトーク・ベーラ 管弦楽のための協奏曲 第3楽章「悲歌」



ブーレーズ追悼今日の一曲やってなかったのでやっと。
ブーレーズといえば自分にとってはモダニズムを体現したような思考と感性の作曲家で(未だによく分からない音楽ではあります)、多分その次に「ブーレーズの指揮するバルトークが好きでたまらない」という印象が来ます。

とはいえ私がブーレーズのことを(作曲家としても指揮者としても)知ったのは大学に入ってから。
今回紹介する「管弦楽のための協奏曲」はショルティ指揮の演奏が生まれる前から?デフォルトで、それも素晴らしいのですが日本のテレビ番組の録画でブーレーズ指揮・パリ管の演奏を聴いたときは衝撃を受けました。バルトークってこれだ!みたいな精密さとドライさとパワフルさ。

機械的とまではいわないけど正確で純度が高いのがbrute forceよりもパワーになるんですよね。(例えば今仕事でちょくちょく見るような、工場で精製された物質みたいなイメージ)
そしてそれが聴いててものすごく気持ち良い。すかっとするししっかり心に響く。

その録画の演奏ではこの第3楽章の闇が限りなく透き通ってる感じが好きで。バルトークの「夜の音楽」の蒸留されて精製されたバージョンというか。その透明さと、つかみどころのない不気味さと、それからクライマックス部分でがっつり心の裏にくる暗いインパクトと。
あとあの演奏で何が一番すごかったかというとこの楽章の最後の最後のピッコロの音のクリアさとその音が作る雰囲気。あんなピッコロなかなか聴けない。

ブーレーズ指揮の録音だと手元には他にも同じくバルトークの「中国の不思議な役人」(この録音大好き!)など、あと師匠にあたるメシアンの「ミのための詩」や「七つの俳諧」など、それからヴァレーズの作品は多分全部ブーレーズ指揮で持ってる。それを考えると自分にとってかなり重要な音楽家なんだなあ。
ただそれでもブーレーズ指揮・作曲の作品ってまだまだ聴きたいし揃えたいのでじわじわ買いたいです。まずはもっとバルトークを。

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音楽とバランス
引っ越し準備が本格的に進みつつあります。
とはいえ本とかCDとか楽譜とかの量が多いのでそこらどうするか悩みどころ。
まだまだ手続きもたくさんあるし、ここからが本番。暑くもなるしがんばるぞ。

今回は去年メモっておいたストックから一つ話を。あまりにもぼんやりしてますが「音楽とバランス」について。以前友人と話してた音楽やる人のワークライフバランスの話から派生してるかな。

自分の音楽活動というとピアノの練習は一日2時間で演奏もオケでたまーにですが、聴いたり考えたりなんだりしてる時間はかなり長く。高校、大学、卒業後、今と音楽が自分の生活に占める割合や性質って転転としてきて、
音楽に限らない話ですが音楽って楽しみの種類も深さも多様多彩で(それがまたいいところ)。
大学のころのように時間と労力をかけたのもよかったけど、今ちょうど落ち着いてる感じもあり。それでもまだちょっと音楽部分増やしたい欲も出たりするんですが。

自分にとって音楽は趣味でもありますが、単純に楽しむためのものというわけでもなく。
音楽を聴くことでメンタルの調子を整えたり、音楽&練習の諸々で自分の状態をモニタリングしたり、日常のルーチンを整えたり、創作などのインプットアウトプットにも音楽が少なからず絡んでたり。
音楽が好きだからこそ楽しむのも活用するのもなるべく広く、という基本方針。

あとは社会的な側面もあるかな。私はそこはそんなに強くないんですけど音楽を通じて人と繋がったり、音楽をコミュニケーションの方法に使ったり、室内楽やバンドで奏者同士、奏者と聞き手が交流したり。それから前レクチャーで聞いたり本で読んだように太古の昔から音楽はコミュニティのつながりを強めたりする機能もあったってあったはず。(日本語が変)

このメモを書いたとき思ってたのは音楽に傾ける情熱が高まったり、音楽を仕事にしてるからといってそんな音楽の楽しみ方の多様さが狭まるのは残念だよなあ、と。
周りの音楽やってる人はみんな音楽好きの音楽オタクで、好きだから仕事にしてる人達なのですが、それでも以前話してたように生活と音楽のバランスに悩む人も居たり。

でも先ほど書いた様に私も音楽仲間達もとにかく音楽が好きで、好きだからこそ生活の他の要素をちょっと犠牲にしてでも音楽やりたいと思ってしまうんですよね。
そういう思いは自然なことかもしれないけど、同時に実行に移すと危険もあるんだよなあ。
ほどほどにってのは何でも一緒で、ほどほどにで止めておくと芸術っぽくないなあと思うのも自然なことで。
ただそれで無理して結果音楽が楽しめなくなると本末転倒だし、自分の中でどう落としどころを見つけるかは一生悩むことなのかもしれないですね。

一応は自分は今「好きだからこそ自分も音楽も一生続けるように」が基本方針で、人間としての生活のバランスに関してかなり慎重になってはいるんですが。
でもそこは音楽に対する「好き」の性質と同じように人と音楽の付き合いも人それぞれで。
それでも最低限健康を保つための運動とか食事とか、そういうことはみんな含めていかなきゃだし。

昔の芸術家のイメージ(主にヨーロッパの)って精神を病んでたり、生活を顧みなかったり、結婚に失敗したりとかしたり、生活のスキルが乏しかったり、運動なんかもあんまりしなかったり。芸術の姿とその社会でのあり方が変わったように、芸術家のライフスタイルなんかも変わってきて、そういう観点からも色々考えなくちゃいけないのかもしれないです。
そういうところも含めて音楽って自分にとって面白い。

結局元々のメモは参考程度にしか使わなくてとりとめもなく書いてしまいましたが音楽とバランス、そういう話でした。

明日はバレエのレッスン再開、さてどこまで滑り落ちたか楽しみです(?)


今日の一曲: 鬼束ちひろ 「私とワルツを」



これは去年の一時帰国で買ったiTunesストアカードで買ったやつ。色々割り込みがあって遅くなりましたが今ちょうど一人でTRICK祭りやってるのでちょうどいい。
そもそも鬼束ちひろの音楽を知ったのがTRICK通じてなので。シーズン1が「月光」、シーズン2が「流星群」、シーズン3「私とワルツを」、いい曲揃いです。ドラマの雰囲気にもいいチョイス。

で、今回買ったベストアルバムにこの3曲も収録されてたわけですが、3つのうちだと「私とワルツ」が一番好きかな。
とにかくメロディーが美しくて、一聴きあっさりしてるけどものすごくパワフルで歌詞の美しい強さと相互作用して。
あと間奏のワルツ部分がオーソドックスな飾らない感じでいい。

美しさだけじゃなくて雰囲気があるんですよね、音楽に。他にどう説明すればいいか分からないのですが聞こえる音以外に感じるものがあるって音楽の大切な要素だと思います。
ただその「雰囲気」があるせいかどうも普段聴き・ながら聴きがしにくいような気がします、鬼束ちひろの音楽全般。ゆっくり静かに聴きたいです。

で、TRICK祭りのせいではないけどTRICK絡みの3曲ばっかり聴いて他があんまりゆっくり聴けてなかったりするこのベストアルバム。今は色々ばたばたしてますが落ち着いたらまた広げたいです。きっと他にも好きな曲が見つかるはず。

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遅れながら年末のQ2 Music Countdown
さて諸々あったので遅れましたがちょっとはフォローしてた年末のあれ。
米現代音楽専門ネットラジオチャンネルQ2 Musicの2015年末カウントダウン。
過去20年に作曲された曲限定で一般自由投票によりトップ50曲を決定されるという現代音楽のなかでも最高に現代なラインアップ。

結果はリンク先の通り。
案の定知らない作曲家・曲ばっかり!でも知ってるのもあった!
一つ一つ調べてはないのですがぱっと見て分かる傾向もいくつか。

まず、Q2 MusicのMeet the Composer(現在活躍中の作曲家から毎回1人フィーチャーするPodcastシリーズ)に登場した作曲家はやっぱりここでも強い。そのくくりだとJohn Luther Adams、Meredith Monk、Nico Muhlyなどがランクインしてますね。
これは現代音楽のトレンドというだけでなくMeet the Composerシリーズの立ち位置とか役割とか需要とか、そういうものにも繋がってくるのかな。こないだ最後のボーナストラックが来て(あっまた聴いてなかった)シーズン2が終了したのですがこの分だと来年も続くかも・・・?

そしてクラシック音楽も(20世紀と比べてもさらに)ワールドワイドになってきてるとはいえ、お国の音楽が強いのはどこでも健在。
このカウントダウンでもやっぱりアメリカの作曲家が多く見られます。Philip GlassやSteve Reichなど大御所からAndrew NormanやJonny Greenwoodなど若手まで、多彩な音楽模様が垣間見れます。

ただアメリカ以外だと北欧系の名前もかなり挙がってますね。Kaija SaariahoとかRautavaaraとか。たしかMeet the Composerかどこかで北欧に現代音楽の拠点があるとかいう話もあったような気がしましたが、実際どういう環境になってるのか気になるところ。オーストラリアにも届かない分けじゃないけと、全体像は見えないなあ。

そしてそんな中大健闘したのはイギリスのトーマス・アデス。さすがというかなんというか、やっぱりすごいんだな。アデスの作品の中で自分が三大と思ってる(というか実際3つでセットらしい)「Asyla」(8位)、「Tevot」(15位)、「Polaris」(44位)が全部ランクインしてます(あと他に1曲)。
縛りが縛りなんで同じ作曲家の複数作品がランクインしてるケースも少なくないですがこれはかなり多い方じゃないんでしょうか。これからもぶいぶい言わせて欲しいです。

過去20年ということでちょっと注目したいのは女性作曲家の活躍。ざっと数えてみたとこ9人くらいかな?やっぱりKaija Saariahoが強いみたいですね。時代も世紀またいで活躍してるし女性の大御所的ポジションなのかな。そしてここでもやっぱりアメリカと北欧が強いようにも見えますが、実際どうなのかな。

さらに最近音楽界隈で話題になったのがJohn Luther Adams。今回2位に輝いた「Become Ocean」、ピューリッツァー賞受賞でも有名になりましたが11月だったか12月だったかにシンガーソングライターのテイラー・スウィフトがこの曲を絶賛して演奏したシアトル交響楽団に多額の寄付をしたことでも話題になりましたね。それ抜きでもJohn Luther Adamsの名は知られて、このカウントダウンでも上位に食い込むことが予想されてたと思いますが、現代音楽・クラシック音楽界隈以外でも言及があったのはすごいこと。

ちなみに私が投票した5曲はこんな感じ・・・だったはず。リストをなくしてしまって所々覚えてない。
(1) トーマス・アデス 「Polaris」
(2) Brett Dean 「ソクラテスの最後の日々」
(3) ジョン・アダムズ 「City Noir」
(4) ジョージ・クラム アメリカ歌曲集第5集「Voices from the Heartland」
(5) オスバルド・ゴリホフ 「Oceana」

そしてフォローアップしてきたい作曲家は概ね変わらずかな。Kaija SaariahoとかJonny Greenwoodとか、Andrew Normanあたりかな?なかなか好奇心の広がりに合わせて聴き広げるのは難しい。

今回のカウントダウンは過去20年、つまり1996年以来に作曲された作品でしたが、1996年は私にとってはメルボルンに来た年でもあり。まだ音楽というものにそんなにはまってない間にも現代音楽の世界は色々動いてたんだなってのは歴史を探るというには新しい感じもしますが面白いです。クラシック音楽全体でも思いますが一番見落とされやすいのは「そこそこ最近の音楽」だと思うので、もっとそういうくくりの音楽が知られるようになるといいな。


今日の一曲: トーマス・アデス 「Asyla」 第3楽章



アデスを紹介せな、と思ったらどうしてもぶっつけだとこれになってしまった。(Polarisはさすがにたくさん言及しすぎてるからなー)
最近Crypt of the Necrodancerやってたりサントラ聴いてたりですっかり頭の中がディスコなのでこれもまた一つの偶然か。

巨匠というには若いし、若手というには音楽スタイルと名声が確立してる気がする、中堅の大物アデス。(なんだそりゃ)
モダンで複雑で硬派な音楽が一つの魅力のアデスの音楽ですが(他にも新古典のクリアなクラシックな感じなどそれは数々あり)、それがディスコ音楽とどう繋がるか。それがなんだかうまいこと組み合わさるんですよ。

こないだブーレーズが亡くなって追悼代わりに彼が指揮してるバルトークの管弦楽のための協奏曲(パリ管演奏)を聞いて、やっぱり音楽の正確さと精密さが作り出す爆発的なエネルギーってすごいなと思ったのです。それがアデスのこの曲にも当てはまることで。
特にリズムがそうなのかな。精密さを突き詰めるごとにエネルギーが凝縮される感じ。

Crypt of the Necromancerではビートを表すのにスクリーンの中心に拍動する心臓のイラストが描かれるのですが、ダンス音楽のビートって特に心臓の拍動に近い音の質があるようで。
Asylaの第3楽章のクライマックスで出てくるベースラインの拍動も心臓(と腹)にがんがん響くのが好きです。

Asylaが作曲されたのは1997年。ダンス音楽が時代を経て移り変わり、今の現代音楽が過去の物になってからこの音楽がどういう風に見られるようになるか気になります。
ヒンデミットの1922年組曲とか、当時流行の音楽を組み入れる音楽って貴重だけどそれでちょっと軽く見られるような印象はあるからなあ。自分がひねくれてるだけかな。

とにかく抽象的で難しくも思えるアデスの音楽ですが、その中でも異質に本能と心臓に訴えかける第3楽章は素直に楽しむのが一番なのかもしれない。そこからアデスの音楽に入ってくのもいいと思います。

ということで過去一番他の事項に言及が多くて、色々何を言ってるか分からない今日の一曲でした。
そういえばそろそろ「Asyla」「Tevot」「Polaris」のアデス三大がCD一枚で楽しめる録音って出ないかなー。できればラトルとかStenz指揮で

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Warburtonゲーム編
昨夜偉大な作曲家・指揮者ピエール・ブーレーズの訃報が入ってきて今でもちょっと信じられないでいます。
その話もしたいのですがまた近日。今日の一曲で書くことになるかな。

さて今回はWarburtonで遊んだゲームのうち特に印象に残ってるものを紹介。
(自分が遊んでないものも含めたリスト:Munchkin、Cards Against Humanity、Codenames、Colt Express、組み木パズル、Marrying Mr. Darcy、Articulate、マリオカート、Crypt of the Necrodancer)

<Codenames>
5×5=25枚の言葉が書かれたカードのうち、自分のチーム(合計2チーム)に配属されてるカードだけを各チームのコードマスターのヒントを元に選んでいくゲーム。どのカードがどのチームのものかが書いてあるマップはコードマスターだけに見えるようになってて、ヒントは「1つor複数の自チームカードに意味が関係ある言葉」+「当てはまるカードの枚数」という形式。例えばJupiter・Goldをチームメイトに当てて欲しいなら「Ring」+「2」とか。わかりにくいかな。自分のチームのカードを全部当てたら勝ち、だけど当てたら即敗北になる暗殺者カードもあったり。

コードマスターの知識や考え方を読もうと他のチームメイト(実質何人でもいい)があーでないこーでないと盛り上がりながら敵チームが訳の分からない妨害?をしてきたり、タイムリミットは通常ないんだけどどうしても時間がかかる場合誰でも砂時計を設定できたり、わいわいすることが多かったです。

<Colt Express>
ボードがないボードゲーム。プレイヤーは汽車に乗った悪党になって同じく電車にのった他のプレイヤーと戦ったり移動したりしながらお宝を集めていくゲーム。各プレイヤーが扮するキャラクター(6人まで)にはそれぞれ違う特殊能力があったり、電車内を動く安保官の存在がいたり、近接攻撃(殴る)+遠隔攻撃(撃つ)の区別があったり、細かいところが楽しい。

ただ何より戦略が独特で面白いです。各ターンにプレイヤーが順番にカードを出して行動を宣言してくのですが、それが様々な要素によってターンの最後に実際に行動を再現していくと当初思ったのとは違う風に効いてきたり。時系列じゃない、完全に読むことができない面白さ。

<Crypt of the Necrodancer>(公式はこちら
こちらはアナログでなくコンピュータでのゲーム。リズムに合わせて動き(もちろん敵もリズムに合わせて動く)敵を倒しながらダンジョンを進んでいくローグライクゲームで、ダンスパッドを使用すれば踊るローグライクゲームに変身。
今回はダンスパッドを使って2プレイヤー協力で遊んだのですがキーボード・シングルプレイも可能です。(というかテレビ画面で遊ぶと詳細テキストが小さくて見えにくいのでダンスパッドで遊ぶ前にPC画面+キーボードで敵の動き方やアイテムコマンドに親しんでおくといいのかも)

ダンスパッドはなかなか操作が難しいですが、ダンスパッドを操作しながら敵の動きを見たり攻撃・回避するのって難しい。どうしても私は音楽に反応にしちゃって敵の動き<<<リズムで動くになっちゃうのですが(笑)ボーナスをロスしてもちゃんと周りを見るのって大事。
ビートに合わせて動く・動かないではどれだけ差があるのかちょと把握してないのですが、例えば曲が終わるまでに次の階に進まないと次の階層に行ったり、そういう音楽関連の縛りもあったり。

ちなみにCrypt of the NecrodancerはSteamで購入可能、日本語字幕もあるそうです(日本語wikiも出来てるはず)。ついこないだまでセールだったけどまたセールやるのかな?
あとデラックスバージョンだとリミックスなども入ったサントラがついてきます。もちろんというかなんというか楽しい音楽揃いなのでオススメ。

ということでWarburton旅行関係エントリーはこれでおしまい。まだまだ他に書くことあるのでばたばたしながらも更新していきたいと思います。


今日の一曲: Danny Baranowsky 「Crypt of the Necrodancer」サントラより「Disco Descent (1-1 with Shopkeeper)」

Steamのリンク(デラックスバージョン・DLCとして購入可)

初めてCrypt of the Necrodancerを遊んだのがチュートリアル飛ばしてZone 1だったためCoN(と略しましょう)といえばこの曲。初めて遊ぶにも遅すぎず速すぎずなテンポでファンタジー感もディスコ・ダンス感もあり、このゲームを代表する曲だと思います。
(えっZone 1やりすぎでこの曲ばっかり聴いてたとかそういうことはn)

サウンドはでも(サントラ聴いた限りでは)ゲームを進めてく毎にちょっと洗練されてる感じ?テンポはもちろんZone 2でちょっと遅くなったり(これがまたちょっと難しいんですよ)、後の方で速くなったり、ゲームプレイと合わせるのが楽しみ。やっぱりゲームの世界・動きと合わせるのが完成形ですね。

そしてタイトルの括弧内に「with Shopkeeper」とありますがこのゲームでは各階層にアイテムなどが買えるショップがあって、ショップに近づくと店主がボーカルパートを歌っているのが聞こえてきます。(実際グラフィックもご機嫌で歌ってる)そして遠ざかるとまた聞こえなくなる仕様。サントラには店主ありなしバージョン両方収録されててどっちも楽しめます。(私はデフォは店主有り聴いてます)

友達と遊んだときにはZone 2-2くらいまでしか行けなかったのでまだゲーム内で聴いてない曲も数多く。でもサントラで楽しめるのは予習関係なく楽しいです。だっていい音楽揃いだし。
特にZone 3-2のDance of the Decorous・Dance of the Profaneのトリッキーさがツボってます。この2曲、同じ曲の違うアレンジになってるけどColdとHotってなんだろう。ゲームが分岐するのかな。進んでからのお楽しみですね。

ということで上にSteamストアのリンクをリンクしましたがようつべなどでもプレイ動画・サントラなどで試聴できるとこが数々あるようです。是非試聴&プレイしてみてください。


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Warburton旅行写真編。
妹が引っ越しして(まだ100%ではない)ぬるっとした感じで一人暮らしが始まりましたが今のところゆるい感じです。引っ越し準備もそうですが家計のやりくりとかもちゃんとせねば。

さて今回は前回のWarburton旅行の写真をアップしながら見所紹介。
前回書いた通りWarburtonはメルボルンの北東に車で1時間半(バスも一応Metroで通ってる)、ヤラバレーのワイナリーにも近い場所です。
街自体は小さくて、小さなスーパーとかカフェとかお茶屋さんとかがあるくらい(大手スーパーは隣町までちょろっと戻る)。ヤラ川は川遊びに良いですし、周りの山々にも見所が。


ヤラ川はこんな感じ。夏に遊ぶにはぴったり(でもやっぱ暑いので夕方まで待ちました)。
人も結構いましたし(いいスポットを探すのにも一苦労)、カモ類も平気で近く泳いでました。


こちらは借り家から少し行ったところにある(そこから山にちょっと歩いて行く)La La Fallsという滝。行きが上りで帰りが下り、往復で1時間半もないくらいの比較的楽な散歩でした。
ちなみに右側の写真は2015年12月31日、大晦日の青空を撮った写真です。


ちょっと車で山に上がって行ったMt. Donna Buang(1250m)。左の写真は山頂にある建築足場みたいな展望台からの景色。なかなか怖かったです。
山頂からはいくつか山歩きの道が出てて、今回は片道2.5kmのMt. Boobyellaに行く道を歩きました。Mt. BoobyellaはMt. Donna Buangより低い山で、途中谷を通るので難易度はちょっと高め。
しかも右みたいなほぼ道がないような道の部分もあり。


さらにやっとこさMt. Boobyellaまで着いたらこの天気です。この上の写真と同じエリアで同じ日の2時間も違わないくらいでこうですよ。天気にはご注意を。
(あと今回季節が季節なので旅行中ずっとFireReadyというappで山火事他災害情報はきっちりチェックしてました。幸い何もありませんでしたが夏はやっぱりこういうの大事です)


Mt. Donna Buangの中腹あたりには「Rainforest Gallery」なるものがあって、原生林が保存されてるエリアを散歩できるようになってる場所があります。Mt. Boobyellaでも友人がコトドリの尾羽(でもくるっとなってるのではない)を拾ったし見るからにコトドリがいそうな森だったのですが声は聴けず。残念。

あと同じエリアには山を通った水路の跡沿いの散歩道もあります。

こちらは景色もよし、道も平らでゆっくりぶらぶらするにはちょうど良いです。
右の写真は車に止まったWren(ミソサザイの仲間)。こんなに小さいけどオスならこういう風に青い体がなんとか見えます。

他にもWarburton近くの名所としては睡蓮が見える庭園があるのですが今回はいかなかったです。ただその近くのGladysdale Bakehouseという昼食やさんでは美味しいパイやサラダやフライドポテトが食べれます。オススメ。

さて、次は遊んだゲームをいくつか紹介したいです。
そして今年一発目の今日の一曲をどうぞ。


今日の一曲: モーリス・ラヴェル 「スペイン狂詩曲」



今現在がそんなに暑いわけじゃないのですが、家の中はなんかちょっと暑い夜なのでこの曲に少しばかり思いを馳せて。
夏の夜に外を歩くのもわくわくするのですが、屋内で暑さを感じて夏の夜にぴったりな音楽を聴いたり思ったりするのもまた大好き。

世の中でよく知られてるスペイン題材の曲って多くがフランス人作曲家によって書かれる印象があります(ビゼーのカルメンとか)。ラヴェルもまたフランスの人なのですが、彼の場合お父さんがスイス人でお母さんがスペインとフランスが混じるバスク地方の出身らしく。
だからよりスペインがネイティブっていうのもきっとあるんですが、それに加えてラヴェル特有のドライさだったり精巧さだったり、そういう諸々全部ひっくるめてラヴェルのスペイン音楽って独特のフレーバーがある気がします。

で、ラヴェルの音楽の中でもスペインが生きるのはやっぱりオケ音楽かな。打楽器があるとやっぱ雰囲気でますし、ラヴェルのオケ使いが神なのがとにかく楽しい音楽。
神というか魔法なんですよね。特にこの「スペイン狂詩曲」での超スペインだけどファンタジーな感じ。

下降する4つの音が特徴的な「夜の前奏曲」に始まり、3拍子×3小節フレーズがイレギュラーな「マラゲーニャ」、浮遊感はんぱない「ハバネラ」、そして「フェリア」の狂乱で終わる4つの楽章を通してエキゾチックで色っぽくてミステリアスで色彩豊かで、夏らしくて暑くも涼しくもなる音楽が今のメルボルンにぴったり。やっぱり気候的にちょっと通じるところあるのかな、スペインの夏とメルボルンの夏。

4つの楽章合わせてもかなり短い曲でさらっと軽めに聴けちゃうし、特にフェリアのスピード感がすごいためあっという間に過ぎてっちゃうような音楽ではありますが、それでも色々印象に残るところの多い曲。
カップリング曲も他のラヴェルのオケ曲を含めさらっと聴ける曲が多い中、同じスペインのボレロだったり、あとマ・メール・ロワや死せる王女のためのパヴァーヌなんかも入ってる愛らしい選曲の録音をリンク。指揮はアバドさんです。


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