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また間があいてしまった。どうしてだろう。
まあどうしてってほどでもないんですけどね、バレエが週一絶賛ハードで水曜日は倒れてたり結構仕事が忙しかったりオフシーズンでも見るサッカーがあったり(今は女子W杯とコパ・アメリカです)。来週も月曜コンサートなのですがまた感想が遅れそう(汗)
年一くらいはバレエも見に行けたらなあ、と思うのですが忙しさだったり作品を結構選んじゃうのもあってなかなか行けない年も。そんなわけで前回このアリスやってたときは見に行けなかった記憶があるのですが今回こそは逃すまい!ということで時間を作って行ってきました。
The Australian Balleの「不思議の国のアリス」、原作ともディズニー版とも違う箇所もありますが、ストーリーはここで説明することもないほど有名ですね。バレエ版ではアリスが庭師の息子ジャックに思いを寄せていて、それをよしとしない母親がタルトを盗んだとしてジャックを追い出し、そこから不思議の国の赤の女王とタルトとハートのジャックのパラレルにつなげていくというオリジナル要素があり。基本的にくるみ割り人形もコッペリアもそうですが女の子が男の子を助ける構図がバレエは多いですね。
もちろんおなじみのキャラクターも続々登場。タップダンサーのMad Hatter(踊り始めると振り付け全てがそのリズムに支配される圧倒的な存在感!)、10人くらいで動かすチェシャ猫、体一つでなめらかにうごくいも虫(見てて目が飛び出ました)など。衣装も特徴的ですが踊りでもかなりキャラが立ってる。そういう意味では赤の女王最高でしたね!ケースのドレス(?)に入って登場してる時点から面白いのですが第3幕はバリエーションにそのほかの踊り・出番に無双状態でした(笑)それからDucchessの役をどうやら芸術監督の方がやってたようなのですがカメオ出演どころかものすごく出番が多くて面白い役どころでそんな楽しいのあり!?みたいな出演でした。いいなあそういうの。
アリスといえば主人公が大きくなったり小さくなったり、その他奇怪さや不思議さを再現するための演出が要ですがそういう点でもものすごく楽しかったし面白かったです。というかバレエを見たことなくても演出だけでも楽しめるよ!くらいには。セットの動きなんかの大きいスケールからその中の作りのディテールまで凝ってました。舞台でバレエとしてできることがぐんと広がる、ファンタジー感いっぱいの舞台になってました。あとは演出でいえばパラレルとか伏線とかみたいな要素にもニヤリとします。
そしてファンタジー感いっぱいなので音楽に関してももうチェレスタの出番があるわあるわ。これは音楽史上最大のチェレスタパートなんじゃないのかな。舞台や映画の音楽の良いところを集めたような音楽でちょこちょこ聞こえるリズムやハーモニーからオーストラリアの作曲家?と思ったのですが見事にハズレでした。ただ作曲家はなんと「Hitchhiker's Guide to the Galaxy」の音楽を書いた人らしくそれはファンタジーもお手の物なはずですよ。
とにかくずっと楽しかったです。三幕構成で休憩二回は長いかなと思ったのですが(特に今回行った日はfamily dayで子供連れも多かったです)第3幕でアクションも演出も踊りも笑いもアクセル全開になってまだまだ見たい!第3幕だけでもあと2回!(笑)みたいになっちゃいました。バレエをあまり見ない人でも楽しく見れると書きましたが一回見た人も何度でも楽しく見れる作品だと思います。
こんどこそ見逃さない!とは思っていたものの実はこの次のThe Australian Balletの公演がモダン版白鳥の湖「Lac」でそっちともかなり迷いました。そしてなんか気づいたのが運がよかったというか近々Classic Cinemaという映画館でマシュー・ボーンの白鳥の湖が上映されることを知り。ちょうど誕生日だし見に行くしかない!とテンション上がってます。現代物は色々見たいなあ。
ということで次はまた少なくとも1週間空くかな?(汗)最近インプットを欲してるので感想書くものじゃなくてももっとなんとかしたいところ。あ、兵馬俑も学校の冬休み後になったら見に行かなきゃ。他にも色々あるとは思うのでアンテナ色々張らないと。
今日の一曲: アルベルト・ヒナステラ 「クレオール舞曲集」
やっぱりどうも私は南米の音楽がないとやっていけないなと改めて思う今日この頃。このクレオール舞曲集も何年か前に日本に行ったときに楽譜買ったのですがなぜそのときにもっとヒナステラを買っておかなかったか。(分かってます、多分他にメシアンとか買う楽譜があったのとまだヒナステラにこんなに馴染むとは思ってなかったからだって)
南米の音楽の影響は完全に父からなのですが自分でヴィラ=ロボスやヒナステラ、ゴリホフを弾く様になって一口に南米といってもそれぞれの国や地域の特色の違いって色々あるなあと。そして同じイレギュラーな拍子のリズムを多用するといってもオーストラリアと南米のリズムはだいぶ違う。多分イレギュラーな拍子に至る道筋の違いから来てるんだろうけどまだまだ理論的に説明はできない部分が大きいです。
イレギュラーといえばこのクレオール舞曲集の第3番の11拍子が好きです。3+3+3+2(6+5)で一フレーズがなんとなくしっくり来てしまう息づかい。それが好きで短い曲だけど単独で弾きたくもなってしまいます。メシアン(1小節に23)もラヴェル(7拍子や5拍子)も素数の拍子をあたかもレギュラーであるような自然な響きにしてしまうリズムの天才の感性はすごいですね。
弾いてるとどうしても気になるのはバルトークのルーマニア舞曲集との類似性。現地の音楽を使うという基本的なところはもちろん、メロディックに仕立ててみたりミステリアスにしてみたり野性的な踊りのリズムでフィニッシュしてみたり、構成がかなり似てるような。
とりあえずリンクする録音は「ピアノ全曲集」みたいのを選んでみましたがヒナステラは他にもハープ協奏曲とか面白そうな作品を色々書いてるのでそのうち聴いてみたいです。自分が次楽譜を買って弾くならアルゼンチン舞曲集かなあ。
まあどうしてってほどでもないんですけどね、バレエが週一絶賛ハードで水曜日は倒れてたり結構仕事が忙しかったりオフシーズンでも見るサッカーがあったり(今は女子W杯とコパ・アメリカです)。来週も月曜コンサートなのですがまた感想が遅れそう(汗)
年一くらいはバレエも見に行けたらなあ、と思うのですが忙しさだったり作品を結構選んじゃうのもあってなかなか行けない年も。そんなわけで前回このアリスやってたときは見に行けなかった記憶があるのですが今回こそは逃すまい!ということで時間を作って行ってきました。
The Australian Balleの「不思議の国のアリス」、原作ともディズニー版とも違う箇所もありますが、ストーリーはここで説明することもないほど有名ですね。バレエ版ではアリスが庭師の息子ジャックに思いを寄せていて、それをよしとしない母親がタルトを盗んだとしてジャックを追い出し、そこから不思議の国の赤の女王とタルトとハートのジャックのパラレルにつなげていくというオリジナル要素があり。基本的にくるみ割り人形もコッペリアもそうですが女の子が男の子を助ける構図がバレエは多いですね。
もちろんおなじみのキャラクターも続々登場。タップダンサーのMad Hatter(踊り始めると振り付け全てがそのリズムに支配される圧倒的な存在感!)、10人くらいで動かすチェシャ猫、体一つでなめらかにうごくいも虫(見てて目が飛び出ました)など。衣装も特徴的ですが踊りでもかなりキャラが立ってる。そういう意味では赤の女王最高でしたね!ケースのドレス(?)に入って登場してる時点から面白いのですが第3幕はバリエーションにそのほかの踊り・出番に無双状態でした(笑)それからDucchessの役をどうやら芸術監督の方がやってたようなのですがカメオ出演どころかものすごく出番が多くて面白い役どころでそんな楽しいのあり!?みたいな出演でした。いいなあそういうの。
アリスといえば主人公が大きくなったり小さくなったり、その他奇怪さや不思議さを再現するための演出が要ですがそういう点でもものすごく楽しかったし面白かったです。というかバレエを見たことなくても演出だけでも楽しめるよ!くらいには。セットの動きなんかの大きいスケールからその中の作りのディテールまで凝ってました。舞台でバレエとしてできることがぐんと広がる、ファンタジー感いっぱいの舞台になってました。あとは演出でいえばパラレルとか伏線とかみたいな要素にもニヤリとします。
そしてファンタジー感いっぱいなので音楽に関してももうチェレスタの出番があるわあるわ。これは音楽史上最大のチェレスタパートなんじゃないのかな。舞台や映画の音楽の良いところを集めたような音楽でちょこちょこ聞こえるリズムやハーモニーからオーストラリアの作曲家?と思ったのですが見事にハズレでした。ただ作曲家はなんと「Hitchhiker's Guide to the Galaxy」の音楽を書いた人らしくそれはファンタジーもお手の物なはずですよ。
とにかくずっと楽しかったです。三幕構成で休憩二回は長いかなと思ったのですが(特に今回行った日はfamily dayで子供連れも多かったです)第3幕でアクションも演出も踊りも笑いもアクセル全開になってまだまだ見たい!第3幕だけでもあと2回!(笑)みたいになっちゃいました。バレエをあまり見ない人でも楽しく見れると書きましたが一回見た人も何度でも楽しく見れる作品だと思います。
こんどこそ見逃さない!とは思っていたものの実はこの次のThe Australian Balletの公演がモダン版白鳥の湖「Lac」でそっちともかなり迷いました。そしてなんか気づいたのが運がよかったというか近々Classic Cinemaという映画館でマシュー・ボーンの白鳥の湖が上映されることを知り。ちょうど誕生日だし見に行くしかない!とテンション上がってます。現代物は色々見たいなあ。
ということで次はまた少なくとも1週間空くかな?(汗)最近インプットを欲してるので感想書くものじゃなくてももっとなんとかしたいところ。あ、兵馬俑も学校の冬休み後になったら見に行かなきゃ。他にも色々あるとは思うのでアンテナ色々張らないと。
今日の一曲: アルベルト・ヒナステラ 「クレオール舞曲集」
やっぱりどうも私は南米の音楽がないとやっていけないなと改めて思う今日この頃。このクレオール舞曲集も何年か前に日本に行ったときに楽譜買ったのですがなぜそのときにもっとヒナステラを買っておかなかったか。(分かってます、多分他にメシアンとか買う楽譜があったのとまだヒナステラにこんなに馴染むとは思ってなかったからだって)
南米の音楽の影響は完全に父からなのですが自分でヴィラ=ロボスやヒナステラ、ゴリホフを弾く様になって一口に南米といってもそれぞれの国や地域の特色の違いって色々あるなあと。そして同じイレギュラーな拍子のリズムを多用するといってもオーストラリアと南米のリズムはだいぶ違う。多分イレギュラーな拍子に至る道筋の違いから来てるんだろうけどまだまだ理論的に説明はできない部分が大きいです。
イレギュラーといえばこのクレオール舞曲集の第3番の11拍子が好きです。3+3+3+2(6+5)で一フレーズがなんとなくしっくり来てしまう息づかい。それが好きで短い曲だけど単独で弾きたくもなってしまいます。メシアン(1小節に23)もラヴェル(7拍子や5拍子)も素数の拍子をあたかもレギュラーであるような自然な響きにしてしまうリズムの天才の感性はすごいですね。
弾いてるとどうしても気になるのはバルトークのルーマニア舞曲集との類似性。現地の音楽を使うという基本的なところはもちろん、メロディックに仕立ててみたりミステリアスにしてみたり野性的な踊りのリズムでフィニッシュしてみたり、構成がかなり似てるような。
とりあえずリンクする録音は「ピアノ全曲集」みたいのを選んでみましたがヒナステラは他にもハープ協奏曲とか面白そうな作品を色々書いてるのでそのうち聴いてみたいです。自分が次楽譜を買って弾くならアルゼンチン舞曲集かなあ。
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お久しぶりです流 星姫です。
かなり長いこと書いてませんでしたがやっと余裕が出来ました。
こんなに長く書く事がなかった、いやそれよりも文章を書こうと思う気にならなかったのはなんだか自分でもほぼ異常事態に分類しそうですがとりあえず生きてはいました。
サッカーが色々あったり(現在進行形)ちょっと体調が落ちてたり、あと意外とインパクトがあったのが買って早々まき直す際に盛大に絡まった毛糸をほどくのに時間だけでなく自分の精神力の多くを持ってかれたこと。ほんとほどけない間は他の編み物も出来ませんでしたし万年筆の手書きも(手帳・サッカーノート以外)ぱたっと止まって。それであいた時間をほぼ使い続けて数週間。今ちょうど「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ステージですが次回からはちゃんとswiftを使って巻こうと思います。
体調はこれも現在進行形なのですが2週間くらい息苦しさがあって。目が覚めた直後とかなんでも無いときとか動悸息切れ。バレエだったりシティに行って歩き回ったりでも体力が消耗しやすくて。とりあえずお医者さんに行って血液検査したら何もひっかからなかったので原因は今の所不明。でも精神的な要素もあるのかなあ。鬱・軽躁・不安方面と三つ揃うのは勘弁していただきたいんですけどねえ。特に今の時期はそんなにですが軽躁と不安は大変相性が悪い。ただでさえ軽躁のコントロールには手を焼いてるのに連動でもされたりしたら大変。
でもとりあえず日本での連休の間は仕事もお休みでピアノも内容・時間を調整したりしてゆるーく過ごしました。あ、サッカーは観に行きましたしシティに行ったりもしましたが。バレエも週2体制。例外はあるけど基本無理しない生活。やっと毛糸もほどけましたし万年筆のインクの新しいのも届きましたし編み物したり手書きしたりも再開できて気持ち面ではちょっとは落ち着いた感はあるかな。それでも息苦しさは訪れますが。
そういえばMiscellaneousついでに一つ気になったこと。
こないだメルボルン・ヴィクトリーのAリーグ通常シーズン最終試合があった週末にアウェーユニフォームの選手プリント半額+サイン入りというセールがあったのでついつい買っちゃいまして。
チームのユニフォームだったら基本ホームユニフォームがメインですしヴィクトリーの特徴的なV字デザイン+きれいな紺色がホームは素敵だと思うのですが今回アウェーユニを手にとってそのデザインに驚きました。
上半身の紺色の部分、前々から画面でみて何か点々?みたいな模様があるなと思ってたのですがよーくみると細かい三角形がちらばっていて、それよりもう一段薄く放射線状+同心円みたいな線が。そして白い三角形で南十字星。
・・・これってもしかして実際の(南天の)星空を模様にしてる?
星座早見表(南天仕様)で見てもなかなか判別は難しかったのですが実際正確だったらすごいなあ。正確でなくてもアイディアとしては好き。
音楽でもなんでもモチーフに使う際鳥とか虫とか星とかみたいな大きなカテゴリで使うのよりも種名ピンポイントで指名してる(またはその種とはっきりわかるくらいディテールを使ってる)作品がものすごく好きで。ダリの蝶々なんかもそうですし、もちろん鳥のカタログやマクロコスモス第4巻とかもそう。なので突然こんなデザインに出会ってものすごくテンションがあがりました。でもいずれホームユニフォームも買いたいなあ・・・(ホームユニフォームはデザインが大きく変わることはないと思うんで急ぎはしなさそう)
紺色といえばすっかりほどくのに時間がかかってしまった毛糸が紺色で、寒い時期(or場所)での観戦用にちょっとbeanieを編もうかなーと思って買ったのですがもう今シーズンには間に合わなさそうです(笑)やっぱりちゃんとswift使って巻くべきでしたね。
でもチームカラーが紺だと編み物(や万年筆!?!?)にもつなげやすくて便利です。サッカーはこっちだとそんなにですがオージーフットボールのチームでちょっと難しい色の組み合わせのとこもあるのでなんか地味に得した気分です(?)。
ちょこちょこまだ色々ありますがそれなりの頻度の更新に戻っていきたいと思います。
体調は一つ持ち直したのでここからは(外出だけでなく)動いて行く方向に戻ってかなきゃ。行きたいコンサートもある。連休中に出かけられなかった件も脳裏でくすぶってる。
そしてアウトプットできるようにしていきたいと思います。
今日の一曲: ジョージ・クラム マクロコスモス第4巻「天体の力学」より「Beta Cygni」
ピンポイントで特定の星の名前を出してくる曲集から今日は一つ。今ざっと検索かけたら一番自分が思い入れが深い第3楽章(Gamma Draconis)はすでに2回紹介してましたが(正直何度語っても語りきれない)他はまだだったのでモチーフが分かりやすいこの楽章を。
例えばメシアンが「鳥のカタログ」でピンポイントの鳥の種類を出してくるとその鳥の外見だったり生息地、生態や環境などを理解するのが曲を理解・解釈する上での前提になります。まあメシアンの場合前書きで結構そこんとこ説明してくれちゃったりするんですけど。でも実際弾く時に自分で色々調べるにこしたことはないと思います。
それと比べるとクラムはヒントが少ない。クラムの作品全般だと例えば歌曲の歌詞や背景、使ってる打楽器の種類とか楽譜の指示語なんかから汲み取ることができるけどこの曲集は前者3つに関してはかなり限られてて。
要するにヒントは「Beta Cygni」と「天体の力学」だけと思っていいんじゃないかな。
ただBeta Cygni=はくちょう座βは「アルビレオ」とも呼ばれる結構有名な天体。特に日本人にとっては宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくるのがよく知られていると思います。青色と黄色という特徴的な外見をした二重星、でも実際はものすごく遠く離れてお互いを回っているふたごの連星・・・という辺りから私だったら解釈を広げていきたいですね。
・・・とは言ったものの今調べたら去年(!)アルビレオは連星でなくみかけの二重星であるという説が発表されたらしく。作曲時点では連星だったのですがこれからみかけの二重星が常識になったら「作曲時点に準拠」「科学的に準拠」の二つの考え方ができそうです。だからピンポイントなモチーフを使うことにはリスクもあり、はたまたそれが面白いこともあり。
(とはいえ音楽の演奏自体に大きい影響を与えるわけではなさそうですがね)
録音はスペイン歌曲集第3巻が入ってるアルバムで。まだ持ってないんですよ第3巻は。最近手書き用にまたロルカの詩も読んでたところだったので今すぐでも欲しくなってしまう。クラムはまだまだ元気で他にも曲書いてらっしゃるからなるべく追っかけて録音も入手したいのですが・・・そのうち。他にも要入手の曲がたまってきてるのでまたクラムの似合う夏に会わせてでも。
かなり長いこと書いてませんでしたがやっと余裕が出来ました。
こんなに長く書く事がなかった、いやそれよりも文章を書こうと思う気にならなかったのはなんだか自分でもほぼ異常事態に分類しそうですがとりあえず生きてはいました。
サッカーが色々あったり(現在進行形)ちょっと体調が落ちてたり、あと意外とインパクトがあったのが買って早々まき直す際に盛大に絡まった毛糸をほどくのに時間だけでなく自分の精神力の多くを持ってかれたこと。ほんとほどけない間は他の編み物も出来ませんでしたし万年筆の手書きも(手帳・サッカーノート以外)ぱたっと止まって。それであいた時間をほぼ使い続けて数週間。今ちょうど「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ステージですが次回からはちゃんとswiftを使って巻こうと思います。
体調はこれも現在進行形なのですが2週間くらい息苦しさがあって。目が覚めた直後とかなんでも無いときとか動悸息切れ。バレエだったりシティに行って歩き回ったりでも体力が消耗しやすくて。とりあえずお医者さんに行って血液検査したら何もひっかからなかったので原因は今の所不明。でも精神的な要素もあるのかなあ。鬱・軽躁・不安方面と三つ揃うのは勘弁していただきたいんですけどねえ。特に今の時期はそんなにですが軽躁と不安は大変相性が悪い。ただでさえ軽躁のコントロールには手を焼いてるのに連動でもされたりしたら大変。
でもとりあえず日本での連休の間は仕事もお休みでピアノも内容・時間を調整したりしてゆるーく過ごしました。あ、サッカーは観に行きましたしシティに行ったりもしましたが。バレエも週2体制。例外はあるけど基本無理しない生活。やっと毛糸もほどけましたし万年筆のインクの新しいのも届きましたし編み物したり手書きしたりも再開できて気持ち面ではちょっとは落ち着いた感はあるかな。それでも息苦しさは訪れますが。
そういえばMiscellaneousついでに一つ気になったこと。
こないだメルボルン・ヴィクトリーのAリーグ通常シーズン最終試合があった週末にアウェーユニフォームの選手プリント半額+サイン入りというセールがあったのでついつい買っちゃいまして。
チームのユニフォームだったら基本ホームユニフォームがメインですしヴィクトリーの特徴的なV字デザイン+きれいな紺色がホームは素敵だと思うのですが今回アウェーユニを手にとってそのデザインに驚きました。
上半身の紺色の部分、前々から画面でみて何か点々?みたいな模様があるなと思ってたのですがよーくみると細かい三角形がちらばっていて、それよりもう一段薄く放射線状+同心円みたいな線が。そして白い三角形で南十字星。
・・・これってもしかして実際の(南天の)星空を模様にしてる?
星座早見表(南天仕様)で見てもなかなか判別は難しかったのですが実際正確だったらすごいなあ。正確でなくてもアイディアとしては好き。
音楽でもなんでもモチーフに使う際鳥とか虫とか星とかみたいな大きなカテゴリで使うのよりも種名ピンポイントで指名してる(またはその種とはっきりわかるくらいディテールを使ってる)作品がものすごく好きで。ダリの蝶々なんかもそうですし、もちろん鳥のカタログやマクロコスモス第4巻とかもそう。なので突然こんなデザインに出会ってものすごくテンションがあがりました。でもいずれホームユニフォームも買いたいなあ・・・(ホームユニフォームはデザインが大きく変わることはないと思うんで急ぎはしなさそう)
紺色といえばすっかりほどくのに時間がかかってしまった毛糸が紺色で、寒い時期(or場所)での観戦用にちょっとbeanieを編もうかなーと思って買ったのですがもう今シーズンには間に合わなさそうです(笑)やっぱりちゃんとswift使って巻くべきでしたね。
でもチームカラーが紺だと編み物(や万年筆!?!?)にもつなげやすくて便利です。サッカーはこっちだとそんなにですがオージーフットボールのチームでちょっと難しい色の組み合わせのとこもあるのでなんか地味に得した気分です(?)。
ちょこちょこまだ色々ありますがそれなりの頻度の更新に戻っていきたいと思います。
体調は一つ持ち直したのでここからは(外出だけでなく)動いて行く方向に戻ってかなきゃ。行きたいコンサートもある。連休中に出かけられなかった件も脳裏でくすぶってる。
そしてアウトプットできるようにしていきたいと思います。
今日の一曲: ジョージ・クラム マクロコスモス第4巻「天体の力学」より「Beta Cygni」
ピンポイントで特定の星の名前を出してくる曲集から今日は一つ。今ざっと検索かけたら一番自分が思い入れが深い第3楽章(Gamma Draconis)はすでに2回紹介してましたが(正直何度語っても語りきれない)他はまだだったのでモチーフが分かりやすいこの楽章を。
例えばメシアンが「鳥のカタログ」でピンポイントの鳥の種類を出してくるとその鳥の外見だったり生息地、生態や環境などを理解するのが曲を理解・解釈する上での前提になります。まあメシアンの場合前書きで結構そこんとこ説明してくれちゃったりするんですけど。でも実際弾く時に自分で色々調べるにこしたことはないと思います。
それと比べるとクラムはヒントが少ない。クラムの作品全般だと例えば歌曲の歌詞や背景、使ってる打楽器の種類とか楽譜の指示語なんかから汲み取ることができるけどこの曲集は前者3つに関してはかなり限られてて。
要するにヒントは「Beta Cygni」と「天体の力学」だけと思っていいんじゃないかな。
ただBeta Cygni=はくちょう座βは「アルビレオ」とも呼ばれる結構有名な天体。特に日本人にとっては宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくるのがよく知られていると思います。青色と黄色という特徴的な外見をした二重星、でも実際はものすごく遠く離れてお互いを回っているふたごの連星・・・という辺りから私だったら解釈を広げていきたいですね。
・・・とは言ったものの今調べたら去年(!)アルビレオは連星でなくみかけの二重星であるという説が発表されたらしく。作曲時点では連星だったのですがこれからみかけの二重星が常識になったら「作曲時点に準拠」「科学的に準拠」の二つの考え方ができそうです。だからピンポイントなモチーフを使うことにはリスクもあり、はたまたそれが面白いこともあり。
(とはいえ音楽の演奏自体に大きい影響を与えるわけではなさそうですがね)
録音はスペイン歌曲集第3巻が入ってるアルバムで。まだ持ってないんですよ第3巻は。最近手書き用にまたロルカの詩も読んでたところだったので今すぐでも欲しくなってしまう。クラムはまだまだ元気で他にも曲書いてらっしゃるからなるべく追っかけて録音も入手したいのですが・・・そのうち。他にも要入手の曲がたまってきてるのでまたクラムの似合う夏に会わせてでも。
大分長い間更新してませんでした。
何もなかったことはなくてサッカーでは良くないことも良いこともその他面白いこともありましたし仕事も色々ありましたしメンタル的なメンテナンス事項もあったりゲームもやったし音楽も面白いことあったり、結局色々あったんですけど各々まとまった文章を書くほどではなく。(サッカーに関してはお話聞いてもらえる相手がいますし)
バレエに関してはちょっとエントリー立ててもよかったかなあ。
今は毎週土曜日のビギナークラスとそのあとの初心者トウシューズクラス(1時間半+30分)に通ってるのですが今年上半期の間に水曜日の中級クラス+土曜日のトウシューズクラスという組み合わせにランクアップできないか検討中で、たまに時間とお財布が許す範囲で水曜日のクラスにもちょこちょこ通ってます。
水曜日はイタリア出身の先生ではっきりきっぱり、そしてピンポイントでアドバイスする先生。クラスは人数少なめでビギナークラスよりもちょっとサクサク進んで各要素の中身もちょっと多め。運動量も(特にセンターレッスンから)ちょっと多め。暑い日とかじゃなければレッスンで疲れ果てるとかはないのですが次の日の筋肉痛が段違い。特に上半身というか体幹に来ますね(これも多分センターレッスンの分)。やったことないステップも出てきますがついていけないという程ではないので(脳のキャパはいっぱいいっぱいですが)そう遠くないうちに移行出来るかなーと思ってます。
ただ週2にすると通うための移動時間も増えますしトウシューズのクラスの前は普通のレッスンで動いときたいなあという気持ちもあり。水曜は夜のレッスンですから夕飯の予定にも響くのでまあ小さいことですがそこら辺をある程度ちゃんとしてステップアップしたいです。
あとこれも小さいスケールの挑戦ですが昨日は魚屋さんで魚を買ってみました。
もちろん初めてではないのですが(イカなんかも買います)自分で料理したことないものを買ってみました。普段はスーパーの冷凍の鮭を色々と活用してますが(エビも冷凍のばっかりだなー)たまにはこういう買い物もしてみないと。
もちろん日本ほど種類はないですし肉に比べると高くつきますがたまには食べたいし料理したいしもっと知りたい。
この日は白身魚だとJohn Dory(マトウダイ)、 Barramundi、Sea Perch(スズキ)、Snapper(鯛)とあと1,2種類並んでたのでスズキでムニエルを作りました。おいしかったです。もう一切れは何にしよう。
料理の挑戦だとネックになりがちなのは調味料類とかちょっと変わった食材でとりあえずお試しとして気楽に買えるサイズ・分量じゃない感じなのが多いこと。用途は理論上たくさんあるはずの毛糸でさえ余りが溜まりつつあるのに(関係ない)、調味料とか余らせてしまうところ無いしとか考えて二の足を踏んでしまう。
毛糸、余ってるんですよ。作りたいものがあって買って、余りができる。するとまたなんとか用途を考えなきゃいけなくなる。この「逆のプロセス」って結構難しいですね。あと余らせた分を編むのにも時間がかかるし、編んだものは自分で使うか人にあげるかしなきゃいけない。
そういう状況でもまた作りたいものがあるんでネットで新しく毛糸頼んだんですよ。暑さも和らいできて編み物モチベーションが上がって編み物する時間も増えたとはいえ大丈夫かなあ私のstash。
ということで秋も引き続き仕事に音楽に趣味諸々に時間とエネルギーを存分に注ぐことになりそうです。今月はまだコンサートがあるので次回の更新はその感想になりそうです。というかなります。感想以外もその後になんとかしたいです。
今日の一曲: ベンジャミン・ブリテン 「戦争レクイエム」より「Libera Me~It seemed that out of battle I escaped~Let us sleep now(In Paradisum)」
ちょうど昨日この戦争レクイエムのことを考えてたんですよ。前半のクライマックスがDies Iraeシーケンスでそれもすごい音楽なんだけどやっぱり後半がガチで怖いなと。
あのピアーズの透明な歌声で光が美しく、でもどこか悲しさがあるOne ever hangsのスローな5拍子に揺られて、それで最後で時が止まったようなDona Nobis Pacemの言葉を聞いて・・・からのこのLibera Meシーケンス突入は色々しんどい。
やっぱり心理効果が色々計算されて効いてるんでしょうね、テンポがセクション事に速くなるペースとか、ヤバい胸の高鳴りで明らかに破滅に向かってるのに動き始めた時点でもう引き返せない感があるのがもう。
そこから疾走してDies Iraeが帰ってくると破滅がしばらく目の前で起こる感じがまた。ブリテンひどいよと言いたい(でもそこがすごいわけで)。
それでブリテンはうまいこと時を止めるんですよ。他のとこでもいくつかありますがIt seemed that out of battle~の詩の内容をこれまでリアルに再現できる音楽の雰囲気ってさあ(もう文が紹介じゃないし好きな曲のことを話す口調でなくなってきてる)。
音楽にも映像を映えさせる音楽とか映像を思わせる音楽とかそれぞれですが戦争レクイエムは映像がもしあったらオーバーキルというか音楽だけで映像を超えてるというか「もういい!!見せないでくれそして音も言葉も強すぎる!!」くらい強烈な音楽ってなかなかないですね。なんかこの曲を聴いて心からなにからぶん殴られまくられない日は一生来なさそう。
でもまあ、それくらいでこそ作曲家の意図なんだろうというのは有りますね。そういうものなんだ。
前も書いたかな、戦争レクイエムのこの真っ黒ジャケットはJohn MarsdenのTomorrowシリーズの最終巻の初版の真っ黒(&シリーズを象徴する有刺鉄線)カバーを思い出しますね。真っ黒だからこそ訴えかけてくるものがある。CDなんてカバー買いするもんじゃないとは思ってますがこの曲だけは持つなら真っ黒がいいですね(ちなみに手持ちは「真っ黒カバーをあしらった」やつなのでちょい惜しい)。特にLP版だったらあのでかいサイズで真っ黒はインパクトすごいはず。
何もなかったことはなくてサッカーでは良くないことも良いこともその他面白いこともありましたし仕事も色々ありましたしメンタル的なメンテナンス事項もあったりゲームもやったし音楽も面白いことあったり、結局色々あったんですけど各々まとまった文章を書くほどではなく。(サッカーに関してはお話聞いてもらえる相手がいますし)
バレエに関してはちょっとエントリー立ててもよかったかなあ。
今は毎週土曜日のビギナークラスとそのあとの初心者トウシューズクラス(1時間半+30分)に通ってるのですが今年上半期の間に水曜日の中級クラス+土曜日のトウシューズクラスという組み合わせにランクアップできないか検討中で、たまに時間とお財布が許す範囲で水曜日のクラスにもちょこちょこ通ってます。
水曜日はイタリア出身の先生ではっきりきっぱり、そしてピンポイントでアドバイスする先生。クラスは人数少なめでビギナークラスよりもちょっとサクサク進んで各要素の中身もちょっと多め。運動量も(特にセンターレッスンから)ちょっと多め。暑い日とかじゃなければレッスンで疲れ果てるとかはないのですが次の日の筋肉痛が段違い。特に上半身というか体幹に来ますね(これも多分センターレッスンの分)。やったことないステップも出てきますがついていけないという程ではないので(脳のキャパはいっぱいいっぱいですが)そう遠くないうちに移行出来るかなーと思ってます。
ただ週2にすると通うための移動時間も増えますしトウシューズのクラスの前は普通のレッスンで動いときたいなあという気持ちもあり。水曜は夜のレッスンですから夕飯の予定にも響くのでまあ小さいことですがそこら辺をある程度ちゃんとしてステップアップしたいです。
あとこれも小さいスケールの挑戦ですが昨日は魚屋さんで魚を買ってみました。
もちろん初めてではないのですが(イカなんかも買います)自分で料理したことないものを買ってみました。普段はスーパーの冷凍の鮭を色々と活用してますが(エビも冷凍のばっかりだなー)たまにはこういう買い物もしてみないと。
もちろん日本ほど種類はないですし肉に比べると高くつきますがたまには食べたいし料理したいしもっと知りたい。
この日は白身魚だとJohn Dory(マトウダイ)、 Barramundi、Sea Perch(スズキ)、Snapper(鯛)とあと1,2種類並んでたのでスズキでムニエルを作りました。おいしかったです。もう一切れは何にしよう。
料理の挑戦だとネックになりがちなのは調味料類とかちょっと変わった食材でとりあえずお試しとして気楽に買えるサイズ・分量じゃない感じなのが多いこと。用途は理論上たくさんあるはずの毛糸でさえ余りが溜まりつつあるのに(関係ない)、調味料とか余らせてしまうところ無いしとか考えて二の足を踏んでしまう。
毛糸、余ってるんですよ。作りたいものがあって買って、余りができる。するとまたなんとか用途を考えなきゃいけなくなる。この「逆のプロセス」って結構難しいですね。あと余らせた分を編むのにも時間がかかるし、編んだものは自分で使うか人にあげるかしなきゃいけない。
そういう状況でもまた作りたいものがあるんでネットで新しく毛糸頼んだんですよ。暑さも和らいできて編み物モチベーションが上がって編み物する時間も増えたとはいえ大丈夫かなあ私のstash。
ということで秋も引き続き仕事に音楽に趣味諸々に時間とエネルギーを存分に注ぐことになりそうです。今月はまだコンサートがあるので次回の更新はその感想になりそうです。というかなります。感想以外もその後になんとかしたいです。
今日の一曲: ベンジャミン・ブリテン 「戦争レクイエム」より「Libera Me~It seemed that out of battle I escaped~Let us sleep now(In Paradisum)」
ちょうど昨日この戦争レクイエムのことを考えてたんですよ。前半のクライマックスがDies Iraeシーケンスでそれもすごい音楽なんだけどやっぱり後半がガチで怖いなと。
あのピアーズの透明な歌声で光が美しく、でもどこか悲しさがあるOne ever hangsのスローな5拍子に揺られて、それで最後で時が止まったようなDona Nobis Pacemの言葉を聞いて・・・からのこのLibera Meシーケンス突入は色々しんどい。
やっぱり心理効果が色々計算されて効いてるんでしょうね、テンポがセクション事に速くなるペースとか、ヤバい胸の高鳴りで明らかに破滅に向かってるのに動き始めた時点でもう引き返せない感があるのがもう。
そこから疾走してDies Iraeが帰ってくると破滅がしばらく目の前で起こる感じがまた。ブリテンひどいよと言いたい(でもそこがすごいわけで)。
それでブリテンはうまいこと時を止めるんですよ。他のとこでもいくつかありますがIt seemed that out of battle~の詩の内容をこれまでリアルに再現できる音楽の雰囲気ってさあ(もう文が紹介じゃないし好きな曲のことを話す口調でなくなってきてる)。
音楽にも映像を映えさせる音楽とか映像を思わせる音楽とかそれぞれですが戦争レクイエムは映像がもしあったらオーバーキルというか音楽だけで映像を超えてるというか「もういい!!見せないでくれそして音も言葉も強すぎる!!」くらい強烈な音楽ってなかなかないですね。なんかこの曲を聴いて心からなにからぶん殴られまくられない日は一生来なさそう。
でもまあ、それくらいでこそ作曲家の意図なんだろうというのは有りますね。そういうものなんだ。
前も書いたかな、戦争レクイエムのこの真っ黒ジャケットはJohn MarsdenのTomorrowシリーズの最終巻の初版の真っ黒(&シリーズを象徴する有刺鉄線)カバーを思い出しますね。真っ黒だからこそ訴えかけてくるものがある。CDなんてカバー買いするもんじゃないとは思ってますがこの曲だけは持つなら真っ黒がいいですね(ちなみに手持ちは「真っ黒カバーをあしらった」やつなのでちょい惜しい)。特にLP版だったらあのでかいサイズで真っ黒はインパクトすごいはず。
負けたーーーー!
はちょっとおいといて。
今日は半年ごとの歯医者アポに行ってきました。しばらく治療が要るようなこともなくチェック&メンテだけで済んでますが今回はこないだの口内炎の影響もありちょっと磨けてなかったりでコンディションが少し落ちてたのもちゃんと相応の形で現れてたり。こういうときに歯医者さんはもちろんですが歯科衛生士さんがしっかり考慮して説明してくれるのはありがたい。アメリカ出身の肝っ玉母ちゃん風のある歯科衛生士さんなのですが最初のがっつりアポから明確かつピンポイントで方針とか方法とかを示してくれておかげで毎日のメンテナンスが続けてられいると思います。
それとちょっと近いなーと思ったのがメルボルン・ヴィクトリーのケヴィン・マスカット監督の記者会見。元は同チームの選手で今は親分肌の監督。インテリ、とは違う雰囲気ですがメディア対応も上手くて言うことははっきりごまかし無しで負け試合でも納得できる言葉があり。チームの運用にもしっかりしたわかりやすいシステムがあって(怪我した選手のリカバリ含め)、よく選手を褒めるなど色々あって最近はなんか毎回楽しみに聴いてます。
昨日の試合も現場で見てると感情的になっちゃうのですが後で記者会見を見て(そしてさっき映像見て)ちょっと冷静になった気がします。
さて、昨日はメルボルンはスポーツ他イベントがAAMIパーク周りでてんこ盛りだったようですが(なのに道路は閉鎖するわ予定された&予期せぬ公共交通機関のstoppageならぬ破綻もあってぐちゃぐちゃでした)サッカー関連でも3つ試合が開催されました。
最初はがん関連団体のチャリティマッチとしてヴィクトリーのレジェンドたちもファンも交えた屋外エリアでの試合。レジェンドチームはフォーメーションが1-1-8って小耳に挟んだのですが偏りすぎてむしろ面白そう。
そしてAAMI Parkでは女子サッカーリーグW-Leagueのファイナルシリーズ(女子はチームが少なくてシーズンが短い!)の準決勝メルボルン・ヴィクトリー対パース・グローリー、それから男子サッカーリーグA-League(通常シーズン)のメルボルン・ヴィクトリー対パース・グローリーのDouble Headerでした。
Aリーグ・Wリーグのチケットが共通というか1枚買うと2試合見れるシステム、これは女子の方にどれくらいプラスになるのかちょっと知りたいですね。私みたいに時間がとれたからどっちも見るか-(ただし上記公共交通機関の破綻で前半戦は見れなかった)っていうケース、または女子だけ見るケースはどれくらいあるんだろう。実際のスタジアムは女子のとき結構空いてましたけどね(ただホームもアウェーもコアなサポーターは元気そうでした)。
SNSで男子チームをフォローしてると対応する女子チームの話もちょこちょこ入ってきて女子ヴィクトリーのチームも気になってましたし、あと最近サッカーはオーストラリアは女子が結構強くて特にラリア一の選手と言われる現在パース所属のSam Kerrのことは聞いていたので今回どちらも観れてわくわくでした。
結果は延長戦あり(ファイナルなので)で2-4、パースが決勝に勝ち進むことになりました。
延長になってからヴィクトリーはちょっと押されたり選手が退場になったりでパースが圧倒する形に。席の位置の都合でSam Kerrがハットトリック決めて側転バク宙する話には聞いてたあれを目の前で観ることになって感銘を受けながらも負けたので複雑な気持ちでした。決勝(パース対シドニー)を観るときには素直に応援したいです。
男子はシーズンも折り返し(ファイナルシリーズとか含めないともうとっくに折り返してるか)でリーグ1位2位の戦い(ただし勝ち点差4点なのでヴィクトリーが勝っても首位にはなれない)。ほぼ負け知らずのパースと本田選手の怪我復帰(ただしベンチから)に沸き立つヴィクトリー、前半を0-0で終える中身もイーブンな試合でしたがちょっとしたミスからパースにペナルティキックを決められ、追加点でだめ押しされるも1点を返し、2点目を決められないまま1-2の負けでした。
先ほども書きましたがスタジアムで観戦すると感情的になりますね。最後の方でとにかく打てと叫ぶサポーターよりは冷静な自信はありますが主審の判定が疑問的だったり相手のチームが時間稼ぎとかしたりすると本当に腹立たしくて帰りもかなり落ち込んでました。
でも録画見るとあー見えてないところで面白いことしてたなーとか相手もちょこちょこミスしてたなーとか最後の方のパス回しもやっぱり意味があったなとか色々面白いです。
なかなかあのチームには勝てそうにないですが(通常シーズンは向こうでの対戦がまだ1回あります)次こそは!と健全な気持ちでいます。
最初の選手紹介のときでも歓声が特別上がったくらい本田さんはヴィクトリーの花形選手なのですが今回は彼だけでなくドイツ出身のゲオルク・ニーダーマイアーも(前回もちょろっと出ましたが)怪我明けで後半30分ピッチに立つことが予想されててそれが自分にとってはものすごく楽しみでした。後半はちょうど(本田さんは攻撃側で遠いけど)ニーダーマイアーの背中をずっと見るような位置で観戦できてよかったです。焦る局面でも冷静だし攻撃につながる動きも正確なパスもみんな見れてよかった。隣の若い選手デン君(最近なんか上手くなった気がするなあ)とのコンビも期待大。
今回は点取り屋のスウェーデン人選手トイヴォネンが欠場、本田さんニーダーマイアーも一部出場という形だったので負けから立ち直って見れば今後チームのさらなる可能性をちょっと楽しみにしちゃう試合でもありました。通常シリーズで上位キープできればファイナルシリーズもありますしその前にアジアの競合と戦うチャンピオンズリーグもありますしもっと活躍が見たいです。もちろんスタジアムでも(でも寒くなるんだなーこれから)。
スタジアム体験としては今回ホームゲームだったこともあって選手紹介のコール&レスポンスや大事な局面での起立、選手入場のときのStand by me斉唱などのサポーターアクティビティも経験できて楽しかったです。楽しいことは積極的に参加したい。
昨日は、というかその前の夜は遅くまで起きててマドリードダービーを見てたんですけど組曲イベリア唯一のマドリード題材「ラバピエス」は以前に紹介してるので今弾いてるエヴォカシオンを。
フラメンコギターでもイベリアも地名が曲名・楽章名になってることが多かったり、歌劇とか方面の作品も舞台になった地方を明確に示してるのはスペイン音楽がただの「スペイン」音楽でなく地方色の多様さを示していると思います。(サッカーのチームや選手の出身地とかと比べてみるのも面白いですね)
ただこのイベリアの最初の楽章は「Evocacion」=魂を呼び起こすといういきなりミステリアスな題が付いてます。Wikipediaの要出典部分によるとなかなか使われない7つ♭の変イ短調というキーもこのEvocacionとしての性質の一部だとか。なんかわかる気がします。
弾いてる方もこの調(とそこに含まれる和音)だと煙に巻かれるというかそういう部分はありますし、あとハーモニーが特徴的なスペイン音楽とこの特殊なキーを合わせることで地方色を濁すみたいな働きはあるかなあ。
調の性質上一定の暗さはあるのですが自分が思う感じではグラナドスとかで味わった南方の暗さとはちょっと違うように思えます。メロディーは自分が知ってるうちでは南方じゃなくて北の地方寄り?ところどころ踊りのリズムを挟むやりかたもまた不思議なエフェクト。
なんとなくこの曲に「町の向こうに見える山脈」みたいな景色を見たのでスペインでそういう景色があるか画像検索してみたら色々見つかって(あと関係ないものも)面白かったです。鳥のカタログで実際の鳥の姿や声を聞くのが助けになるようにスペイン音楽に関しては景色の画像を探してみるのが効くかもですね。「かがくのちからってすげー!」案件。
スペインのピアニストでこの曲集を聞くならラローチャが第一選択肢なのですが今回はあえてスペイン以外で。メシアンの奥さん、イヴォンヌ・ロリオの録音が都合良く見つかったのでリンクです。メシアンもこの曲集はものすごく高く評価してたらしいのでそういう影響もあるのかな。古い録音とは思いますが期待値高い録音です。
はちょっとおいといて。
今日は半年ごとの歯医者アポに行ってきました。しばらく治療が要るようなこともなくチェック&メンテだけで済んでますが今回はこないだの口内炎の影響もありちょっと磨けてなかったりでコンディションが少し落ちてたのもちゃんと相応の形で現れてたり。こういうときに歯医者さんはもちろんですが歯科衛生士さんがしっかり考慮して説明してくれるのはありがたい。アメリカ出身の肝っ玉母ちゃん風のある歯科衛生士さんなのですが最初のがっつりアポから明確かつピンポイントで方針とか方法とかを示してくれておかげで毎日のメンテナンスが続けてられいると思います。
それとちょっと近いなーと思ったのがメルボルン・ヴィクトリーのケヴィン・マスカット監督の記者会見。元は同チームの選手で今は親分肌の監督。インテリ、とは違う雰囲気ですがメディア対応も上手くて言うことははっきりごまかし無しで負け試合でも納得できる言葉があり。チームの運用にもしっかりしたわかりやすいシステムがあって(怪我した選手のリカバリ含め)、よく選手を褒めるなど色々あって最近はなんか毎回楽しみに聴いてます。
昨日の試合も現場で見てると感情的になっちゃうのですが後で記者会見を見て(そしてさっき映像見て)ちょっと冷静になった気がします。
さて、昨日はメルボルンはスポーツ他イベントがAAMIパーク周りでてんこ盛りだったようですが(なのに道路は閉鎖するわ予定された&予期せぬ公共交通機関のstoppageならぬ破綻もあってぐちゃぐちゃでした)サッカー関連でも3つ試合が開催されました。
最初はがん関連団体のチャリティマッチとしてヴィクトリーのレジェンドたちもファンも交えた屋外エリアでの試合。レジェンドチームはフォーメーションが1-1-8って小耳に挟んだのですが偏りすぎてむしろ面白そう。
そしてAAMI Parkでは女子サッカーリーグW-Leagueのファイナルシリーズ(女子はチームが少なくてシーズンが短い!)の準決勝メルボルン・ヴィクトリー対パース・グローリー、それから男子サッカーリーグA-League(通常シーズン)のメルボルン・ヴィクトリー対パース・グローリーのDouble Headerでした。
Aリーグ・Wリーグのチケットが共通というか1枚買うと2試合見れるシステム、これは女子の方にどれくらいプラスになるのかちょっと知りたいですね。私みたいに時間がとれたからどっちも見るか-(ただし上記公共交通機関の破綻で前半戦は見れなかった)っていうケース、または女子だけ見るケースはどれくらいあるんだろう。実際のスタジアムは女子のとき結構空いてましたけどね(ただホームもアウェーもコアなサポーターは元気そうでした)。
SNSで男子チームをフォローしてると対応する女子チームの話もちょこちょこ入ってきて女子ヴィクトリーのチームも気になってましたし、あと最近サッカーはオーストラリアは女子が結構強くて特にラリア一の選手と言われる現在パース所属のSam Kerrのことは聞いていたので今回どちらも観れてわくわくでした。
結果は延長戦あり(ファイナルなので)で2-4、パースが決勝に勝ち進むことになりました。
延長になってからヴィクトリーはちょっと押されたり選手が退場になったりでパースが圧倒する形に。席の位置の都合でSam Kerrがハットトリック決めて側転バク宙する話には聞いてたあれを目の前で観ることになって感銘を受けながらも負けたので複雑な気持ちでした。決勝(パース対シドニー)を観るときには素直に応援したいです。
男子はシーズンも折り返し(ファイナルシリーズとか含めないともうとっくに折り返してるか)でリーグ1位2位の戦い(ただし勝ち点差4点なのでヴィクトリーが勝っても首位にはなれない)。ほぼ負け知らずのパースと本田選手の怪我復帰(ただしベンチから)に沸き立つヴィクトリー、前半を0-0で終える中身もイーブンな試合でしたがちょっとしたミスからパースにペナルティキックを決められ、追加点でだめ押しされるも1点を返し、2点目を決められないまま1-2の負けでした。
先ほども書きましたがスタジアムで観戦すると感情的になりますね。最後の方でとにかく打てと叫ぶサポーターよりは冷静な自信はありますが主審の判定が疑問的だったり相手のチームが時間稼ぎとかしたりすると本当に腹立たしくて帰りもかなり落ち込んでました。
でも録画見るとあー見えてないところで面白いことしてたなーとか相手もちょこちょこミスしてたなーとか最後の方のパス回しもやっぱり意味があったなとか色々面白いです。
なかなかあのチームには勝てそうにないですが(通常シーズンは向こうでの対戦がまだ1回あります)次こそは!と健全な気持ちでいます。
最初の選手紹介のときでも歓声が特別上がったくらい本田さんはヴィクトリーの花形選手なのですが今回は彼だけでなくドイツ出身のゲオルク・ニーダーマイアーも(前回もちょろっと出ましたが)怪我明けで後半30分ピッチに立つことが予想されててそれが自分にとってはものすごく楽しみでした。後半はちょうど(本田さんは攻撃側で遠いけど)ニーダーマイアーの背中をずっと見るような位置で観戦できてよかったです。焦る局面でも冷静だし攻撃につながる動きも正確なパスもみんな見れてよかった。隣の若い選手デン君(最近なんか上手くなった気がするなあ)とのコンビも期待大。
今回は点取り屋のスウェーデン人選手トイヴォネンが欠場、本田さんニーダーマイアーも一部出場という形だったので負けから立ち直って見れば今後チームのさらなる可能性をちょっと楽しみにしちゃう試合でもありました。通常シリーズで上位キープできればファイナルシリーズもありますしその前にアジアの競合と戦うチャンピオンズリーグもありますしもっと活躍が見たいです。もちろんスタジアムでも(でも寒くなるんだなーこれから)。
スタジアム体験としては今回ホームゲームだったこともあって選手紹介のコール&レスポンスや大事な局面での起立、選手入場のときのStand by me斉唱などのサポーターアクティビティも経験できて楽しかったです。楽しいことは積極的に参加したい。
今日の一曲: イサーク・アルベニス 組曲「イベリア」より「エヴォカシオン」
昨日は、というかその前の夜は遅くまで起きててマドリードダービーを見てたんですけど組曲イベリア唯一のマドリード題材「ラバピエス」は以前に紹介してるので今弾いてるエヴォカシオンを。
フラメンコギターでもイベリアも地名が曲名・楽章名になってることが多かったり、歌劇とか方面の作品も舞台になった地方を明確に示してるのはスペイン音楽がただの「スペイン」音楽でなく地方色の多様さを示していると思います。(サッカーのチームや選手の出身地とかと比べてみるのも面白いですね)
ただこのイベリアの最初の楽章は「Evocacion」=魂を呼び起こすといういきなりミステリアスな題が付いてます。Wikipediaの要出典部分によるとなかなか使われない7つ♭の変イ短調というキーもこのEvocacionとしての性質の一部だとか。なんかわかる気がします。
弾いてる方もこの調(とそこに含まれる和音)だと煙に巻かれるというかそういう部分はありますし、あとハーモニーが特徴的なスペイン音楽とこの特殊なキーを合わせることで地方色を濁すみたいな働きはあるかなあ。
調の性質上一定の暗さはあるのですが自分が思う感じではグラナドスとかで味わった南方の暗さとはちょっと違うように思えます。メロディーは自分が知ってるうちでは南方じゃなくて北の地方寄り?ところどころ踊りのリズムを挟むやりかたもまた不思議なエフェクト。
なんとなくこの曲に「町の向こうに見える山脈」みたいな景色を見たのでスペインでそういう景色があるか画像検索してみたら色々見つかって(あと関係ないものも)面白かったです。鳥のカタログで実際の鳥の姿や声を聞くのが助けになるようにスペイン音楽に関しては景色の画像を探してみるのが効くかもですね。「かがくのちからってすげー!」案件。
スペインのピアニストでこの曲集を聞くならラローチャが第一選択肢なのですが今回はあえてスペイン以外で。メシアンの奥さん、イヴォンヌ・ロリオの録音が都合良く見つかったのでリンクです。メシアンもこの曲集はものすごく高く評価してたらしいのでそういう影響もあるのかな。古い録音とは思いますが期待値高い録音です。
夕方に出かける用事があるときに限ってクールチェンジが思ったタイミングに来ず、行き帰り本来なら別の服着たいんだけど、と思いながら熱い西日に向かって出かける日々です。
まだまだクラシック音楽界隈はホリデーシーズンですがその分他にもアンテナ張って行動せねば、ということで今回はちょっと趣旨が違うイベントに行ってきました。
メルボルンでは今Midsumma FestivalというLGBT+のフェスティバルが開催中。といってもいわゆるPride Marchだけにとどまらず、そしてメルボルンのシティ内にとどまらず周辺のsuburbもひっくるめて色んなイベントをやってます。というか1か月くらいの期間で場所も直接の開催者も色々なんで全貌が見えてこないし個々のイベントを探すにも一苦労。
その中でたまたま見つけたのがこの「Ace of Hearts」というミュージカル。LGBT+のサブグループの中でもなかなかスポットを浴びることのないAsexuality(同性にも異性にも性的興味がない人のこと)を題材にしたミュージカル作品。他人事ではない題材をまさかメルボルンで扱ってくれるとは。ということで興味も応援も兼ねて行ってきました。
Ace of Hearts(リンク)
The MC Showroom, Prahran
監督:Mudit Dhami、振付:Bradley Beard
脚本:Natasha Pearson & Hayden Dun
あらすじをざっと。
Keiraはどちらかというと引っ込み思案な女の子。男性とも女性とも付き合ったことがなく、周りの「恋バナ」についていけないと感じることも多く。これじゃだめだ、もう仲間はずれになりたくないという思いから新しく遊び始めた友達に引っ張られるようにして「大人への一歩」を踏みだそうと心に決めるが・・・?
周りと違う自分、友達とも恋人ともつかない大切な相手、友達からのプレッシャー、家族や友人の無理解、そして自分が何者なのか、何が大切なのか、そして「好き」の形の発見に焦点を当てたコメディありドラマありの作品でした。
役者さんの一人がAsexualであることに加えてAsexualの人やコミュニティがどういった問題に直面しているか、どういった視点で社会を見ているかなどかなり詳細にリサーチするだけでなくasexualの人々だけでなく色んな方面に配慮して作られていたと感じました。それでいてストーリーもなかなかしっかりしてますし、ミュージカル的な表現とも相性が良く。
例えば一般的な誤解だけでなく他のLGBT+の人たちから言われることとかまで含めててなかなか念入り。問題提起的な意味ではかなりいいとこ付いてたんじゃないかな。
主人公のKeiraと彼女にとって大切な存在であるMichaelのすれ違いもありながらお互いを思い「典型的な恋人同士」でない関係を探していく姿勢の描写は色々思うことがありました。Happily ever afterにするのは簡単だけどそれとはまた違った道が示されていたのもまたこの作品の入念さの一つで。
あといわゆる「花より団子」的な意味でAsexualityのシンボル(というか内輪のジョークのネタ)として使われる「ケーキ」が最後の大団円を表すように使われててなんかよかったです。ただのネタを超えたうまい使い方。
それから役者さんの数が少なくて演じられるキャラクターの数も同時に限られる中いろんな属性のキャラクターが共存してたのも(この手の作品・イベントではもうマストではありますが)よかったと思います。
どうしてもしょうがないことなのですが啓発要素が大きくなるとたとえミュージカルにしても情報量や言葉の量が多めにはなるんですよね。うまいこと歌にしちゃうところも多いですしストーリーのテンポに影響することもほとんどなかったですがなかなかバランスが難しいところ。
あとバランスといえば伴奏(録音)の音量がちと大きくて言葉が聞こえにくい部分もちょっとあって残念でした。
あとは欲を言えば紙のプログラムが欲しかったかな。制作に関わった人や団体の名前なんかはもちろんですが、せっかく作中でAsexualityについて一番メジャーな(=だいたいの人がここで知る)フォーラムAVENの名前出したんだからそのURLと他にも作品を作る上で参考にしたリソースなんかもちょろっとしれっと載せとくと気が利いてるな、と思える。
そして2月1日から10日までの公演のなかたまたま昨日が公演後Q&Aセッションがあったのでちょっと残って聴いてきました。描写のある程度の偏りはほんとしょうがないことですよね。みんながみんなKeiraと同じ体験をするわけではないですが一つの作品・キャラクターで描ける範囲は限られてますし。今のところAsexualityに関する作品の絶対数が少ないから偏りが生じるわけで今後もっと広い範囲でカバーできるといいなという話が主でした。
私がメンタルヘルスに関して病院で習ったことを話すときも「決して入院患者だけに有用な情報じゃないんだけどなあ」と思いますがAsexualityに関する話もそう思うことが多いです。特に「好きの形の多様さ」に関してはasexualでない人にも助けになることも色々ある。Asexualityに関する啓蒙が大事な数々の理由の一つだと思ってます。
ということで私からの啓蒙が始まっちゃう前に今日はミュージカルの感想としてここでストップ。制作者にも主催のMidsumma Festvalにも一声かけておいた方がいいんだろうな、なんとか勇気を絞りだしたいところです。
今日の一曲: クロード・ドビュッシー 前奏曲第2集 第12番「花火」
お祭りということで安易に花火。というか今弾いてるので。
こないだエッシャー×Nendo展でエッシャーの描いた花火を見てきましたが伝統的な美術芸術界隈ではそんなに見ない題材なイメージがあります。
そもそもエッシャー(in イタリア)やドビュッシー(おそらくパリ)の見た20世紀初頭の映像録画以前時代の花火ってどんな感じ?というのも見当が付かなかったのでざっとWikipediaで花火の歴史のページを見てみたのですが意外と早くに歴史部分が終わっててもしかしてそんなには今と変わらない?化学の分野としてはちょっと珍しいような。
こないだもクイズ番組のVTRでちょろっとだけパリの新年のエッフェル塔から出てる花火を見たのですがあんな感じかなあ。今は点火が電子制御になってると聞いたことがあるので今ほどは細かい連発はできないか。ただこのドビュッシーの花火を聞いてるとそれなりにバラエティはあったんじゃないかということがうかがえます。
あと花火を音楽で描くのはいいですがそれを一つの「景色」として描いて曲として完成させるのはまた一段階工夫が要る。ドビュッシーは最後に花火が消えた後かすかに聞こえる「ラ・マルセイエーズ」で余韻を表現するのがまた上手い!粋なことをしてくれますよほんとに。
録音はロジェな気分だったのでロジェさんで(笑)前奏曲は特に第1集でそうですがお国巡りみたいな要素があって、第1集も第2集も最終的にパリに戻ってくるのが面白いですね。景色だけじゃなくて時代のスケッチみたいなところもあって楽しい曲集です。
まだまだクラシック音楽界隈はホリデーシーズンですがその分他にもアンテナ張って行動せねば、ということで今回はちょっと趣旨が違うイベントに行ってきました。
メルボルンでは今Midsumma FestivalというLGBT+のフェスティバルが開催中。といってもいわゆるPride Marchだけにとどまらず、そしてメルボルンのシティ内にとどまらず周辺のsuburbもひっくるめて色んなイベントをやってます。というか1か月くらいの期間で場所も直接の開催者も色々なんで全貌が見えてこないし個々のイベントを探すにも一苦労。
その中でたまたま見つけたのがこの「Ace of Hearts」というミュージカル。LGBT+のサブグループの中でもなかなかスポットを浴びることのないAsexuality(同性にも異性にも性的興味がない人のこと)を題材にしたミュージカル作品。他人事ではない題材をまさかメルボルンで扱ってくれるとは。ということで興味も応援も兼ねて行ってきました。
Ace of Hearts(リンク)
The MC Showroom, Prahran
監督:Mudit Dhami、振付:Bradley Beard
脚本:Natasha Pearson & Hayden Dun
あらすじをざっと。
Keiraはどちらかというと引っ込み思案な女の子。男性とも女性とも付き合ったことがなく、周りの「恋バナ」についていけないと感じることも多く。これじゃだめだ、もう仲間はずれになりたくないという思いから新しく遊び始めた友達に引っ張られるようにして「大人への一歩」を踏みだそうと心に決めるが・・・?
周りと違う自分、友達とも恋人ともつかない大切な相手、友達からのプレッシャー、家族や友人の無理解、そして自分が何者なのか、何が大切なのか、そして「好き」の形の発見に焦点を当てたコメディありドラマありの作品でした。
役者さんの一人がAsexualであることに加えてAsexualの人やコミュニティがどういった問題に直面しているか、どういった視点で社会を見ているかなどかなり詳細にリサーチするだけでなくasexualの人々だけでなく色んな方面に配慮して作られていたと感じました。それでいてストーリーもなかなかしっかりしてますし、ミュージカル的な表現とも相性が良く。
例えば一般的な誤解だけでなく他のLGBT+の人たちから言われることとかまで含めててなかなか念入り。問題提起的な意味ではかなりいいとこ付いてたんじゃないかな。
主人公のKeiraと彼女にとって大切な存在であるMichaelのすれ違いもありながらお互いを思い「典型的な恋人同士」でない関係を探していく姿勢の描写は色々思うことがありました。Happily ever afterにするのは簡単だけどそれとはまた違った道が示されていたのもまたこの作品の入念さの一つで。
あといわゆる「花より団子」的な意味でAsexualityのシンボル(というか内輪のジョークのネタ)として使われる「ケーキ」が最後の大団円を表すように使われててなんかよかったです。ただのネタを超えたうまい使い方。
それから役者さんの数が少なくて演じられるキャラクターの数も同時に限られる中いろんな属性のキャラクターが共存してたのも(この手の作品・イベントではもうマストではありますが)よかったと思います。
どうしてもしょうがないことなのですが啓発要素が大きくなるとたとえミュージカルにしても情報量や言葉の量が多めにはなるんですよね。うまいこと歌にしちゃうところも多いですしストーリーのテンポに影響することもほとんどなかったですがなかなかバランスが難しいところ。
あとバランスといえば伴奏(録音)の音量がちと大きくて言葉が聞こえにくい部分もちょっとあって残念でした。
あとは欲を言えば紙のプログラムが欲しかったかな。制作に関わった人や団体の名前なんかはもちろんですが、せっかく作中でAsexualityについて一番メジャーな(=だいたいの人がここで知る)フォーラムAVENの名前出したんだからそのURLと他にも作品を作る上で参考にしたリソースなんかもちょろっとしれっと載せとくと気が利いてるな、と思える。
そして2月1日から10日までの公演のなかたまたま昨日が公演後Q&Aセッションがあったのでちょっと残って聴いてきました。描写のある程度の偏りはほんとしょうがないことですよね。みんながみんなKeiraと同じ体験をするわけではないですが一つの作品・キャラクターで描ける範囲は限られてますし。今のところAsexualityに関する作品の絶対数が少ないから偏りが生じるわけで今後もっと広い範囲でカバーできるといいなという話が主でした。
私がメンタルヘルスに関して病院で習ったことを話すときも「決して入院患者だけに有用な情報じゃないんだけどなあ」と思いますがAsexualityに関する話もそう思うことが多いです。特に「好きの形の多様さ」に関してはasexualでない人にも助けになることも色々ある。Asexualityに関する啓蒙が大事な数々の理由の一つだと思ってます。
ということで私からの啓蒙が始まっちゃう前に今日はミュージカルの感想としてここでストップ。制作者にも主催のMidsumma Festvalにも一声かけておいた方がいいんだろうな、なんとか勇気を絞りだしたいところです。
今日の一曲: クロード・ドビュッシー 前奏曲第2集 第12番「花火」
お祭りということで安易に花火。というか今弾いてるので。
こないだエッシャー×Nendo展でエッシャーの描いた花火を見てきましたが伝統的な美術芸術界隈ではそんなに見ない題材なイメージがあります。
そもそもエッシャー(in イタリア)やドビュッシー(おそらくパリ)の見た20世紀初頭の映像録画以前時代の花火ってどんな感じ?というのも見当が付かなかったのでざっとWikipediaで花火の歴史のページを見てみたのですが意外と早くに歴史部分が終わっててもしかしてそんなには今と変わらない?化学の分野としてはちょっと珍しいような。
こないだもクイズ番組のVTRでちょろっとだけパリの新年のエッフェル塔から出てる花火を見たのですがあんな感じかなあ。今は点火が電子制御になってると聞いたことがあるので今ほどは細かい連発はできないか。ただこのドビュッシーの花火を聞いてるとそれなりにバラエティはあったんじゃないかということがうかがえます。
あと花火を音楽で描くのはいいですがそれを一つの「景色」として描いて曲として完成させるのはまた一段階工夫が要る。ドビュッシーは最後に花火が消えた後かすかに聞こえる「ラ・マルセイエーズ」で余韻を表現するのがまた上手い!粋なことをしてくれますよほんとに。
録音はロジェな気分だったのでロジェさんで(笑)前奏曲は特に第1集でそうですがお国巡りみたいな要素があって、第1集も第2集も最終的にパリに戻ってくるのが面白いですね。景色だけじゃなくて時代のスケッチみたいなところもあって楽しい曲集です。