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前回のエントリーに拍手ありがとうございます。
どうも新しいタイプのスパムがコメント欄に湧いているようでゆるゆる対処中。
お見苦しいとこがしばらくあるかもしれません~
明日から12月、師でないので走るとまではいきませんがそこそこイベントがある月です。
そこはもちろん全部楽しみなのですが、とりあえず基本の幸せとして仕事がちょこちょこもらえてピアノも練習できるといいな。
さて、ちょっと久しぶりにキーワードto音楽です。題材が長いこと見つからなかったのですが、こないだ何年前かのQさま見てたらちょっと使えそうなドボン問題があったのでちょっと題材にさせてもらいました。
問題は「晴れ」を表す言葉を選ぶ、というもの。11つの言葉の内10つが実際「晴れ」を表す言葉で、1つだけ違う言葉が混ざってます。
ということで10つの晴れを表す言葉に音楽を割り当ててみました:
(1)青空: オリヴィエ・メシアン 「鳥のカタログ」 第12楽章「クロサバクヒタキ」
ストレートに空が青いという表現。鳥の名前には「砂漠」が入ってますが曲の舞台は海。解説・曲中にあるように「青い海の喜び」なのです。そして海がそれほど青いってことは空も青いということですね。つまり同時に青い空の喜びでもある。ちなみに鳥が歌うのも気候・天候に色々関係するから鳥カタはほとんどが晴れの日の曲だったりします。
(2)蒼天: ヨハネス・ブラームス 交響曲第3番 第1楽章
上記と同じ青い空を表す言葉ですがこちらはHeaven的な天のニュアンスが強いようで。それならこのブラームスかな(多分この曲は「笑う」関連の言葉でも選んだ気がしますが気にしない)。一人のちっぽけな存在でしかない人間がでっかい山々に囲まれて見上げるでっかい青空、みたいなイメージ。
(3)碧空: オットリーノ・レスピーギ 「ボッティチェッリの3枚の絵」 第3楽章「ヴィーナスの誕生」
もう一つ青い空を表す言葉。「碧」だからちょっと緑色の色合い?ある程度雲もありそうな?と考えてたらこの曲に。題材の絵画よりも曲の方が天気がよさそうに聞こえます。上記2つの青空の突き抜けたパワフルさと日差しの強さ、曲元のイタリアや絵画の元のギリシャの地中海の晴れのイメージと比べてこちらはもっと穏やかで優しい印象に。(お肌に優しい?)
(4)好天: フランシス・プーランク 「シテール島への船出」
好天=良い天気、というニュアンスですね。いい天気っていっても色々ありますが門出だったり旅に出たりするのに恵まれた天気とみるとなんとなくこの曲が陽気に躍り出てくる。シテール島に行く芸術作品は数ありますがこの曲の明るさが一番「天気良い!」のテンションにふさわしいかなと。船に乗って旅に出る日に天気が良いってのはほんと清々しいですもんね。
(5)小春空: アントニン・ドヴォルザーク ピアノ五重奏曲第2番 第1楽章
「小春」というのは春のことではなく、秋の終わり~冬の初めの晴れて穏やかな気候のことを言うそうで。そういう季節ならヨーロッパ周りも色々音楽がありそう。ただ自分にとってはこのドヴォルザークかな。ちょうどこの曲に出会ったのも秋のそういう日で、これから来る厳しい季節をちょっと匂わせるようなところもあり。
(6)霜日和: セルゲイ・プロコフィエフ 「キージェ中尉」より「キージェの誕生」
小春と似たような季節の、もっと寒い晴れの日。そこまで寒いんならやっぱり探すはロシアとかそっち方面ですね。キージェという人物自体がなんか諸々謎なのですが、それでも誕生のときには天気がいいと縁起が良いよね、祝福されてるといいよね、みたいな思いのチョイス。音楽としてもわかりやすく寒さとほがらかさがある曲かな。
(7)上天気: クロード・ドビュッシー 前奏曲第1集 第5番「アナカプリの丘」
イタリアってほんと天気がいいイメージで。ただ地元の作曲家の作品を選ぶのもこの場合はちょっと違う。イタリアに旅行に来てる外国人が旅行だ!天気がいい!とテンション上がってるのを含めて選んぶべきだと思ったわけです。というわけでこの曲なんですが、旅行好きのドビュッシーに限らず他の国からイタリアに遊びに来て曲を書いてる作曲家多いですねー。
(8)長閑: レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ 「揚げひばり」
のどか、と言うと田園題材の曲をいろいろ浮かべますがぶっちぎりでのどかなのはこの曲じゃないかなあ。ヒバリが歌い翔ける青い空、というのもありますが曲の穏やかさと息の長さ、時が止まるような、絵画になったような時間と空間。そしてなにより静けさ。この曲の(ひばりが主役と見せかけて)青い空に雲がただただ流れていく静けさがぴったり。
(9)凪ぐ: Stuart Greenbaum 「City Lights, a Mile Up」
これもまた空が晴れる、に風が止む=静けさの要素が加わった言葉。夕凪という言葉もあるくらいですから夕方とかの方がイメージしやすいかと思い。街の灯りを空から見下ろすというタイトルなのですが、曲を聴いて思ったのは夜ではなく、夕方に灯りがつきつつある状態で街を見下ろす風景。それにしてもこの曲が収録されてるThe Magic Islandは「凪ぎ」な曲ほんと多いです!オーストラリアの曲はデフォルトで天気良い曲多いですが穏やかな風景も幅広い。
(10)晴雪: ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第13番 第5楽章
言葉は「雪が降った後の晴れ」ですが、曲のイメージとしては「雪が降った冬の終わりを告げる晴れと日差しの暖かさ」ですかね。交響曲第13番の他の楽章を聴かなくても、ロシア・ソヴィエトやショスタコーヴィチの音楽や歴史や諸々を知らなくても多分そういう画になるんじゃないかな。ささやかな暖かさ、まだ弱い日差しのまぶしさ、そしてそよ風にかすかな痛みと安堵を覚えるような曲です。
ちなみにドボン(ダミー)として入ってた言葉は「回天」。状況を一変させること、突然勢いを盛り返すという意味があるそう。Upside downな「回」ってことかな。
この言葉から連想するのはストラヴィンスキーの「春の祭典」とかかな。正にクラシック音楽・バレエの世界をひっくり返して新しい風をばーっと入れた、新しい世界が生まれた作品なので。
やっぱこういうエントリー楽しいんですけど題材準備するのも曲選びも時間・労力かかるので。
また思いついたらいずれ。
今日の一曲はお休みです。
どうも新しいタイプのスパムがコメント欄に湧いているようでゆるゆる対処中。
お見苦しいとこがしばらくあるかもしれません~
明日から12月、師でないので走るとまではいきませんがそこそこイベントがある月です。
そこはもちろん全部楽しみなのですが、とりあえず基本の幸せとして仕事がちょこちょこもらえてピアノも練習できるといいな。
さて、ちょっと久しぶりにキーワードto音楽です。題材が長いこと見つからなかったのですが、こないだ何年前かのQさま見てたらちょっと使えそうなドボン問題があったのでちょっと題材にさせてもらいました。
問題は「晴れ」を表す言葉を選ぶ、というもの。11つの言葉の内10つが実際「晴れ」を表す言葉で、1つだけ違う言葉が混ざってます。
ということで10つの晴れを表す言葉に音楽を割り当ててみました:
(1)青空: オリヴィエ・メシアン 「鳥のカタログ」 第12楽章「クロサバクヒタキ」
ストレートに空が青いという表現。鳥の名前には「砂漠」が入ってますが曲の舞台は海。解説・曲中にあるように「青い海の喜び」なのです。そして海がそれほど青いってことは空も青いということですね。つまり同時に青い空の喜びでもある。ちなみに鳥が歌うのも気候・天候に色々関係するから鳥カタはほとんどが晴れの日の曲だったりします。
(2)蒼天: ヨハネス・ブラームス 交響曲第3番 第1楽章
上記と同じ青い空を表す言葉ですがこちらはHeaven的な天のニュアンスが強いようで。それならこのブラームスかな(多分この曲は「笑う」関連の言葉でも選んだ気がしますが気にしない)。一人のちっぽけな存在でしかない人間がでっかい山々に囲まれて見上げるでっかい青空、みたいなイメージ。
(3)碧空: オットリーノ・レスピーギ 「ボッティチェッリの3枚の絵」 第3楽章「ヴィーナスの誕生」
もう一つ青い空を表す言葉。「碧」だからちょっと緑色の色合い?ある程度雲もありそうな?と考えてたらこの曲に。題材の絵画よりも曲の方が天気がよさそうに聞こえます。上記2つの青空の突き抜けたパワフルさと日差しの強さ、曲元のイタリアや絵画の元のギリシャの地中海の晴れのイメージと比べてこちらはもっと穏やかで優しい印象に。(お肌に優しい?)
(4)好天: フランシス・プーランク 「シテール島への船出」
好天=良い天気、というニュアンスですね。いい天気っていっても色々ありますが門出だったり旅に出たりするのに恵まれた天気とみるとなんとなくこの曲が陽気に躍り出てくる。シテール島に行く芸術作品は数ありますがこの曲の明るさが一番「天気良い!」のテンションにふさわしいかなと。船に乗って旅に出る日に天気が良いってのはほんと清々しいですもんね。
(5)小春空: アントニン・ドヴォルザーク ピアノ五重奏曲第2番 第1楽章
「小春」というのは春のことではなく、秋の終わり~冬の初めの晴れて穏やかな気候のことを言うそうで。そういう季節ならヨーロッパ周りも色々音楽がありそう。ただ自分にとってはこのドヴォルザークかな。ちょうどこの曲に出会ったのも秋のそういう日で、これから来る厳しい季節をちょっと匂わせるようなところもあり。
(6)霜日和: セルゲイ・プロコフィエフ 「キージェ中尉」より「キージェの誕生」
小春と似たような季節の、もっと寒い晴れの日。そこまで寒いんならやっぱり探すはロシアとかそっち方面ですね。キージェという人物自体がなんか諸々謎なのですが、それでも誕生のときには天気がいいと縁起が良いよね、祝福されてるといいよね、みたいな思いのチョイス。音楽としてもわかりやすく寒さとほがらかさがある曲かな。
(7)上天気: クロード・ドビュッシー 前奏曲第1集 第5番「アナカプリの丘」
イタリアってほんと天気がいいイメージで。ただ地元の作曲家の作品を選ぶのもこの場合はちょっと違う。イタリアに旅行に来てる外国人が旅行だ!天気がいい!とテンション上がってるのを含めて選んぶべきだと思ったわけです。というわけでこの曲なんですが、旅行好きのドビュッシーに限らず他の国からイタリアに遊びに来て曲を書いてる作曲家多いですねー。
(8)長閑: レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ 「揚げひばり」
のどか、と言うと田園題材の曲をいろいろ浮かべますがぶっちぎりでのどかなのはこの曲じゃないかなあ。ヒバリが歌い翔ける青い空、というのもありますが曲の穏やかさと息の長さ、時が止まるような、絵画になったような時間と空間。そしてなにより静けさ。この曲の(ひばりが主役と見せかけて)青い空に雲がただただ流れていく静けさがぴったり。
(9)凪ぐ: Stuart Greenbaum 「City Lights, a Mile Up」
これもまた空が晴れる、に風が止む=静けさの要素が加わった言葉。夕凪という言葉もあるくらいですから夕方とかの方がイメージしやすいかと思い。街の灯りを空から見下ろすというタイトルなのですが、曲を聴いて思ったのは夜ではなく、夕方に灯りがつきつつある状態で街を見下ろす風景。それにしてもこの曲が収録されてるThe Magic Islandは「凪ぎ」な曲ほんと多いです!オーストラリアの曲はデフォルトで天気良い曲多いですが穏やかな風景も幅広い。
(10)晴雪: ドミトリ・ショスタコーヴィチ 交響曲第13番 第5楽章
言葉は「雪が降った後の晴れ」ですが、曲のイメージとしては「雪が降った冬の終わりを告げる晴れと日差しの暖かさ」ですかね。交響曲第13番の他の楽章を聴かなくても、ロシア・ソヴィエトやショスタコーヴィチの音楽や歴史や諸々を知らなくても多分そういう画になるんじゃないかな。ささやかな暖かさ、まだ弱い日差しのまぶしさ、そしてそよ風にかすかな痛みと安堵を覚えるような曲です。
ちなみにドボン(ダミー)として入ってた言葉は「回天」。状況を一変させること、突然勢いを盛り返すという意味があるそう。Upside downな「回」ってことかな。
この言葉から連想するのはストラヴィンスキーの「春の祭典」とかかな。正にクラシック音楽・バレエの世界をひっくり返して新しい風をばーっと入れた、新しい世界が生まれた作品なので。
やっぱこういうエントリー楽しいんですけど題材準備するのも曲選びも時間・労力かかるので。
また思いついたらいずれ。
今日の一曲はお休みです。
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