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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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帰ってきました
結局旅先では更新せずでしたー。
ということで戻ってきましたメルボルン。日本は台風を2回かわしたものの天候に恵まれたとは言わない日も多く、総じてほんと湿気がすごかったなあという感じでした。
それでも旅したりだらだらしたりサッカーの結果に一喜一憂したり楽しく過ごしました。
大分旅慣れした感(=不安なく動けるようになった)もありましたし今後に向けて改善する諸々もできましたし。(発着空港のチョイスとか両親とまた落ち合うこととか、あと結局服買うことになるならもっと荷物少なく行こうとか)
多分日本+あと1回遠出するとメンタル的なフットワーク軽めに保てるんじゃないかなあ。

あんまり急に新しいことしたり慣れないことしたりはストレスに感じるのですが何か拠点としてちょっとでも使える事柄をうまく使って広げていくと新しいことにチャレンジしていく(その中でも主に自分にとってうまくいくシステムを構築する)のも楽しいです。動き続けられるように色々頑張らないと。

例年通り行ったとこ見たものだけじゃなく「買った物」も面白いのですがどこかで書く機会はあるかなあ。一つ言えることは(これは多分書きますが)しばらくこれ以上軸を買わないぞーと思える万年筆を買いました。あと「オーストラリアの生活でも着る機会がある和服」の一つの正解も。解決策が見つかるって爽快ですなあ。

そしてピアノも心機一転新しいレパートリーに。3週間も休んでたから諸々鈍ってるのはもちろんですがしばらくほっといた曲がそれ以上に大変なことになってたり。メシアンは放っておいても大丈夫なのにラヴェルはなんでこんなに難しいかな・・・・(ぶつぶつ)
あと諸事情でスペイン音楽やリストにさらなる挑戦があったりほんの気まぐれで色々足してみたり引いてみたり季節の変わり目を考慮してもかなりがらっと変わったレパートリーになりそうです。諸々の事情はまた今日の一曲で少し。

ということでまだがんがん仕事もピアノも遊びもいくぞー、と言える状態ではないですが徐々に調子上げてこうと思います。ついでに土曜日のバレエ再開も楽しみー。


今日の一曲: イサーク・アルベニス 組曲「イベリア」より「ラバピエス」



突然の話から入りますがゲームではあんまり私は「縛りプレイ」というものはあんまりしないです。ポケモン(メイン)のみ長くシリーズで遊んでるので「前使ったポケモンは極力採用しない」くらいの配慮(?)はしますが。
ピアノでも基本好きなもんを好きな時に弾く感じで、強いていえばショスタコの前奏曲とフーガやるときはバッハの平均律からも一曲選んでペアにする、とかくらいのもので。

それがスペインサッカーにはまった結果単純にスペインの曲を弾くだけでなくバルセロナとレアル・マドリーの「エル・クラシコ」=伝統の一戦なる試合になぞらえてバルセロナとマドリードの曲を弾こう、なんて思いついちゃったところから一時帰国中ずっと頭を悩ませる課題になってしまいました。

バルセロナは生まれも育ちもバルセロナ、カタルーニャの民族音楽を使った「歌と踊り」を書いてるモンポウで即決。ただこれまで弾いた「歌と踊り」5番と6番は創作要素がほとんどなので別の番号を選び。
マドリードの曲を選ぶのがとにかく難しかった。まずアルベニスの息子がレアル・マドリーで選手だったこともあり、ピアノ作品数もかなり多いので何かしらんあるだろうと思ったらこの「イベリア」を筆頭に地方(特に南方)の曲が大多数で。そもそも首都マドリードは様々なスペインの地方&時代の文化が入り交じってる場所でもあるから何をもってマドリードと考えるべきか、そこらへん全くの初心者にはなかなかさじ加減難しいところで。

で、アルベニスの晩年の作品にしてスペインのピアノ音楽の集大成的な性質があるこの組曲「イベリア」にも1曲だけマドリード題材の曲があって、それがこの「ラバピエス」で。なんとこの楽章、「イベリア」全体をメシアンが称賛してる中で特に高く評価していた楽章らしく。ただし同時にこの楽章は組曲最難というとんでもない落とし穴があり。12曲もある組曲を一番難しいやつから始めちゃいかんよなあ(ガクブル)という結論に。

ということで今回はまず同じアルベニスでも別の曲(マドリードというかカスティーリャを冠してるのでまあいいか)から始めてイベリアも(もちろん私も大好きな組曲なので)じわじわ攻めて長期プロジェクトにしていこうかともくろんでいます。これはこれで面白いし長く楽しめる。
(ただ反面バルセロナ方面はなかなか大きい・難しい曲がないのでこれからも「歌と踊り」からちょこちょこ拾って、という方向になるのかなあ)

昨日いろいろさらってみてすでにカタルーニャvsその他のスペインの地方いくつかの音楽の類似点や違うところが見れて面白いです。特にカタルーニャ音楽においてのメロディーの大きさ、それに比べて他地方でのリズムの強さのコントラスト。この「ラバピエス」もピアノ的な技巧に加えてリズムのトリッキーさが怖い、でも惹かれる。いつか弾いてやる。

スペインのサッカーの諸々をちょこちょこ学んでると地方同士のいろいろはケンミン的な話じゃなくて戦国に近いなにかもあるような感じもするのですがそれに絡めて音楽でもいろんな地方色を学べるのは一石二鳥以上の楽しみがあります。いつか「イベリア」を弾いてここで紹介文を書くときはそういうところも語れるようになってるといいなあ。

実際の曲以外のことで長くなったのでとりあえず試聴に任せますよ、と録音をリンク。アリシア・デ・ラローチャはスペインのピアニストなので専門分野ですし、手が小さいピアニストということで聴いてて私もチャレンジする勇気がわきます。
あ、結局今回マドリード代表として弾くことにした曲も入ってますねこの録音(セギディーリャは別題カスティーリャなのです)。

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