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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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突然の2日連続更新です。しかも久しぶりのメンタル系エントリー。
というのも久しぶりにドクターのとこに行ってきて色々思うことがあったというわけで。

ドクター(ちなみにここ数年で休みにちょくちょく日本に行くようになってすっかり日本好きのアジア系オージーになったようです)とのアポが年2になって、大体内容も日常諸々送れてるか+血液検査とか薬とかの話+その他双極性障害周りに直接関係しない参考情報でさくっと30分しないくらいな流れになって数年経ち。薬もこの先止めていく方向になるか、みたいな話も2回くらい出てます(1回目は前回のアポで秋冬を前にしてちょい自信ないなーみたいなことは言いましたが)。

今日は特にこれまでを振り返って、とまではいかないもの(さくっと30分しなかったはずなので)これまでに積み上げてきたものに言及することがあり、それで後からノスタルジーというか色々思うことがあり。

今のドクターに変わってからもう10年ちょい?くらいになるのかな。薬で状態を底上げして(というか双極性障害なので上も下も安定化、が正しいかな)、結局どれだけ効いたか評価は難しいながらもECT(電気けいれん療法)も受けて。
それに加えての自分の趣味を軸にした認知行動療法を続けてその中で生活指導にも多分かかる生活などでの諸々のルーティンの確立だったり自分の状態を評価する手はずだったり諸々のイレギュラーに対する解決策や予防策なんかを練ってきたりしたわけです。

10年くらいかけて色々学んだり試したり構築してきたものが実を結んで、天気や気候の変化だったり生活リズムの変化(旅行含む)だったり趣味を増やしてみた結果だったり、そういう外的要因にメンタルがゆらぐことはほとんど無くなった気がします。例えば前回のエントリーで書いた「旅前に(=ルーティンを壊すことに)不安を感じなくなった」なんかが良い例ですね。前はもっと融通が利かなかったというかルーティンにしがみついてた感が。今では強固かつフレキシブルなシステムがしっかり確立された実感があります。

だから最近もっと旅に出てみたくなったり試合毎に一喜一憂したりたまに夜更かししたりがある趣味であるサッカーに没頭してみたり、そういうのもいけると自信がついた気がしますね(もちろんこれからも気をつけなきゃいけませんが)。なるほどそういう経緯でこう感じられるようになったのか、と腑に落ちながらちょっと誇りに思ってます。

前のエントリーにも書きましたが「自分にとって機能するシステムを構築する」というのはものすごい楽しいというか満足感があるというか、自分にとって力になりますね。機能するだけにとどまらずそのシステムを超えて自由がきくって上等も上等じゃないですか。よくやったよ自分。

ということでお祝いとまではいかないし(高い万年筆をこないだ買った手前)自分にご褒美という気分でもないのですがとりあえず一つmilestoneの記録としてここに書きたいと思いました。あ、でも薬を完全に止めることになったらそのときにはお祝いかな。まあそれはその時に。


今日の一曲: パブロ・カザルス 「鳥の歌」



前回のスペイン音楽の続きの話にちょっとなるのかな。この曲は全く別件で聴いてた曲ですが。
帰りの飛行機はクラシック音楽結構面白いのがあったのでSlava Grigoryanのアルバムを聴いてみたりハープ音楽を聴いてみたり、そしてリンクしたチェロ+ギターのアルバムがあったので聴いてみたり。楽器の組み合わせも好きながらこの曲を始め曲の取り合わせもなかなか面白く、でも結局寝て過ごしてしまったので今度購入して聴かなければ(汗)

さてこの「鳥の歌」は作曲家が偉大なチェリスト、パブロ・カザルスとなっていることが多いですが元々はスペインのカタルーニャの民謡です。前回のエントリーでスペイン各地方の音楽の特色としてカタルーニャはメロディーが強いと書きましたがこの曲は良い例です。シンプルだけどパワフル。歌うのもそうですがチェロで弾くのもまたいい。さらにその上に歴史的政治的な背景を乗っけるとさらに強烈です。(それなしでも美しいですけどね!)

このアルバムもチェロのメロディーで泣かせる曲結構入ってますね-。ラヴェルのカディッシュとかもう大好き。ちゃんとは聴いてないですがシューベルトの歌曲とかジョン・ラターの歌曲とかも食指動きまくり。同じスペインだとアランフェスがまたメロディーの名曲ですがファリャの「ホタ」がちょっと違う路線で面白い(リズムが強い方のスペイン)。オーストラリアからKats-Cherninの有名なのが入ってるのも嬉しい。あとはバッハ以前の声楽曲とかももっと聴いてみたいしいやあこのアルバムほんといつか入手せねば。そしてチェロの編曲に対する強さ半端ないですね。ありきたりな曲でないところでこんなにバラエティがあるアルバムもなかなかないし(半分くらいしか聴いてないけど)オススメしたいです。



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