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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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豪ABC Classic FM今年のカウントダウンは・・・
過去のエントリーに拍手ありがとうございます。(気づく頻度がまばらですみません・・・)

ちょこちょこ家飲みの日がブログ書きの日に重なるのですが今日もそんな日で。
そんな中今年もこの季節がやってきました。
6月の連休に恒例放送の豪ABCのクラシック100カウントダウン。
不思議なもので2月3月くらいまでは「まだかまだか」と待ちわびていながら3月末~4月になるとすっかり存在を忘れてて(笑)でも今年もしっかり投票してきました。

今年のテーマは「作曲家」。つまり例年のように曲に投票するのでなく作曲家に投票するシステム。つまりは「推し」に直接票を入れる、人によってはいつもより熱いテーマとなってます。
しかもテーマの副題が「これなしには生きられない作曲家」ですから。

10人まで投票可とのことだったのでこの10人に票を入れてきました。
(1)オリヴィエ・メシアン
(2)ドミトリ・ショスタコーヴィチ
(3)モーリス・ラヴェル
(4)グスタフ・マーラー
(5)レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ
(6)ロス・エドワーズ
(7)フランツ・シューベルト
(8)ヨハネス・ブラームス
(9)セルゲイ・ラフマニノフ
(10)イーゴリ・ストラヴィンスキー

私にしてはちょっと保守的かな?くらいに思えますがだいたいこんな感じです。
あと投票登録するときに10人のうち一番好きな作曲家と特に好きな作品を書けと言われたのでショスタコーヴィチのヴィオラソナタにしました。これでもメシアンの鳥のカタログと迷ったんです。でもやっぱり自分の人生においてのつきあいの長さ濃さなど総合的に評価した結果ショスタコに。

1~5くらいまでは本当に迷いなく自分に圧倒的に大切で、「これなしには生きられない」要素満載の5人です。
6はオーストラリアの音楽で真っ先に誰の音楽を勧めたいか、という観点から自分にとってデフォルトの作曲家です。同時に自分にとってオーストラリアを離れてるときにオーストラリアを感じたくなる音楽、という意味でこれなしではやってけない。
7と8は普段熱意を持って推しているわけではないですけど前者は歌曲やピアノ曲、後者は特に室内楽において欠かせないと思っている作曲家。
9と10はほんと悩みましたね。でも最終的にラフマニノフの交響的舞曲や交響曲第2番、ヴォカリーズの存在感は自分の中で大きいですし、自分の(特にチェロでの)オケ活動はストラヴィンスキーの作品に彩られていたので。

この10人はサイト内リストから選んだのですがもしも追加したければ別途ABCにメールで送ってちょ、みたいなことが書いてあったのでジョージ・クラムをリクエストして数日待ったのですが音沙汰なしで。しょうがないなと先に投票したらそのまた数日後メールが来てすでに投票してたらリクエスト分も一票としてカウントしますよ、とのこと。
もうクラムなんか誰が票入れてるか、って話ではあるんですがそれでも「好き」の熱意を汲んで対応してくれたのはほんと嬉しいです。ということで私の投票リストは11人いる!(雑なreferenceはやめなされ)

クラムは本来ならメシアン・ショスタコーヴィチとならぶ自分にとっての三本柱ですからね。今もちょっと弾いてますし、自分のイマジネーションだったりファンタジー・SF的な方向性だったり色々と影響を受けたり反応することが多く。わざわざメールしても追加したい作曲家です。

例年の投票では特に中堅どころというか「玄人好みかつ100位周りで入るかどうか難しいかもしれない曲」だったり「100位以内には入るであろうけどなるべく上の順位をとって欲しい曲」に注力する部分があるのですが今回はそういう票の入れ方は無理ですね(笑)「推し」を純粋に推したいというところもありますし普段より予想が付きやすい、ポピュラーな作曲家がどんどん上にくるランキングなのでとにかく好きな作曲家をストレートに応援しなきゃ。

その中でヴォーン=ウィリアムズがどのくらいの順位にくるかってのはちょっと興味深い。英国文化圏なので多くの人に親しみはありそうですがよく知られている曲数曲のために票を投じてくれる人がどれくらいいるかなあ。自分の入れた10人だったらラヴェル、シューベルト、ブラームス辺りが上位にくるかな。マーラーも上位に入るかもしれないけどどこまでいけるだろう。みんなどんどん入れてくれよ。メシアンは100位以内に入ったら上等だし祝杯に値する。
例年どおり101位~200位のラインアップも気になりますしね。

ということで投票締め切りは5月20日、実際のカウントダウン放送は6月8日9日の2日間。
ネット経由でもABC Classic FMは聴けるようになっています。
時間が合えば是非。一般の人の理由コメントや「こんなことしながらカウントダウン聴いてます」的なお便りもたまに面白いです。


今日の一曲: レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ 交響曲第5番第1楽章



ヴォーン=ウィリアムズといえば吹奏楽も有名ですし(日本では主に吹奏楽作品になるのかな)こちらでいうとタリス幻想曲や揚げひばりみたいな単独オケ作品みたいなものもなじみが深く。なじみもあり愛されてもいますがそれでもわざわざ票を入れるほどの熱意が集まるかは難しいなあ、とどうしても思ってしまう。それは「馴染み」ということもあり、ヴォーン=ウィリアムズの音楽の性格もあり、その他いろいろ細かい理由がありそうで。

自分がヴォーン=ウィリアムズに票を入れるのは吹奏楽音楽もオケ作品も、さらに交響曲もものすごい好きでものすごい美しいと思ってもっともっと愛されたいといつも思ってて。結構広く深く思い入れがある作曲家なんです。
その思い入れを力説するときにまず推したいのがタリス幻想曲、そしてこの交響曲第5番。

ヴォーン=ウィリアムズの音楽は牧歌的で美しくて、でも深さというかがっつりさに欠けるという印象は確かにあるのですがこの第1楽章のクライマックスは自分にとってとにかく叫びたくなる音楽です。美しさだったりなつかしさだったり、そういった感情がMAXに高まった激しさと深さは他の偉大な交響曲作品に張り合えるものがあると本気で思ってます。

あとは交響曲としての世界観もこの第5番に限らず壮大で、音楽のスタイルというか響きが濃くなくてもそういう意味では十分濃いと思うんですよね。
ヴォーン=ウィリアムズの(他のジャンルと比べての)交響曲の知名度の低さは作曲家として結構珍しいと思うのですがもっともっと弾かれて知られて愛されて欲しいです。

リンク先はロンドンフィル+ハイティンク指揮のを選んでみました。クリーンな演奏に定評があるハイティンクなので大変相性がいい(はず)。ついでにひばりも揚げちゃってください(カップリング曲)。

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