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~名もない蛾と虹の錯乱~ 内の思いと外の色彩をつらつらと。
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私にとっての仕事BGMベストセレクション
何日か休みがあって・・・というか仕事がこなかったのですが、今日は働きましたよ~。
今日はメルボルンはぽかぽかな天気だったのですが、南向きの私の部屋はまだ寒く。
(南半球なので太陽は東から上って北側を通り西に沈むのです)

PCに向かって仕事をしているのですが、仕事をするときはBGMをかけてます。
そこはやっぱり人それぞれで、音楽は仕事効率を下げるという研究結果がでてたりもしますが、なんとなくplay=workみたいな法則が音楽畑の私にインプットされているのかなんなのか、音楽を聴いてるとテンションがあがりますし、仕事してるなって感じはしますし。
基本「癒し」とか「脳活性化」という言葉には懐疑的なのですがただ単純に心地良くて気持ちが適度に興奮して自分個人は好きです。

ipodに入っている6456曲(時間にすると23日ほど、もちろん同じ曲を違う奏者で、とかも持ってます)の曲を全曲ランダム再生している、というだけなのですが。
散歩(買い物)のときとか料理・皿洗いの時とか「○○を聴きたい」「○○を聴こう」とはっきり意図をもって聴いていないときはランダム再生です。ただ仕事の時はあまり曲を飛ばさない傾向にあります。色んな曲をオープンな心でざーっと聴けるユニークな環境なのかな、と。

まだまだ仕事を始めて数ヶ月ですが、そうやってざーっと聞き流している内にどんな曲がBGMに向いているのか、向いていないのかが分かってきた気がします。
・・・といっても曲の数が多いんでさすがにプレイリストは作る気になれませんが(なんたって創作のサントラさえ手が回ってない!)、ちょっと傾向と対策?をまとめてみようと思います。
(あくまで私にとっての向き・不向きです)

仕事BGMで一番テンションが良い方向に上がって「こりゃいいな!」と思える作曲家はJ.Sのバッハだと思います。
テンションがこう自然に上がるのもそうですし、思考の邪魔にならないんですよね。先ほどのこりゃいいな、というのも改めて考えてみるとそうなのであって、実際に聴いているときはすーっと入って来てすーっとでる自然さ。
ただ声が入ってたり、ハープシコードだとちょっとやっぱり耳と脳にひっかかる感があるのですが。
無伴奏チェロ組曲、フランス序曲、フランス組曲&イギリス組曲あたりが特にいいですね。

朝にこれが回ってくると嬉しい!というのはマーラーです。
音量や音の輝かしさ、内容の濃さで邪魔になるかと思えばそうでもなく。
あと一楽章・一曲が長いのも幸いしてるのかな。
朝には一時期ほど弱くはありませんが強くない私にとって、例えば交響曲第1番の第1楽章や交響曲第4番、不思議な子供の角笛あたりが朝の一人に回ってくると「朝っていいなあ」とすがすがしい気持ちになれます♪

やる気がでるのはバルトークでしょう。
あのリズムとパワーで目は覚めるわ刺激は感じるわで。
気持ち音量を低めにして、舞踏組曲だったりピアノ協奏曲(どれでも!)だったり聴いてると仕事ははかどるかは別として気分が高まって顔がにやにやしちゃいます(笑)
あと自分だけなのかわからないのですがバルトークを聴くと足踏みしたりちょっと身体が動いたりするので姿勢がほぐれるような気がします。

リゲティのある種の無機質さも思考の邪魔にならなくていい感じがします。
慣れてない人にはやっぱり複雑な音楽なので気が散る、という方もいるのかもしれませんがある程度脳がバックグラウンドにやってしまうことを覚えたら幾何学的な曲調が結構心地良く感じます。
すっと入るのはやっぱりピアノ作品でしょうか。練習曲とかMusic Ricercareあたり?

そしてやっぱり自分の頭と心に身近なメシアンも心地良いです♪
メシアンのスローな音楽も心地良いですが、なんせリズム専門の作曲家と自称するだけあって彼のリズミックな音楽も聴いてて元気がでます。20のまなざしはそのどっちもいいものがいっぱいありますね。
さらに鳥のカタログはやはり鳥の声とその周りの自然の風景が描かれているだけあってそういったものを感じながら、外の鳥の声にも耳を傾けながら心の隅にちょっとした余裕を作ってくれます。
ただオケ曲はちょっと耳にひっかかるか・・・な。

他にもなにげにプーランク、ドビュッシー、プロコフィエフもいいかな。
好きなんだけど「聞き流す聴き方しちゃうともったいないなー」と思っちゃうのがラヴェル、ショスタコ、ヴォーン=ウィリアムスあたり。なんでしょうね、生きてるうちなら何度でも聞けるのに一回一回を無駄に聞き過ごしたくなくなっちゃう。

これはあんまり向いてないなーと思ったのがまずリスト。派手さときらびやかさ、それに加えて私自身があんまりリストを聴く方でも得意としていない、むしろ嫌いな部分もあって仕事のBGMには不向き、と判断。
あとは似たような理由でワーグナーもだめだなあ。

明日も一日仕事の予定で・・・
仕事も楽しみなのですが、BGMという形でどんな音楽に思いがけず巡り会えるかも楽しみです。
コンポに繋ぐとipodの画面が見えないのでふと気づくと「これいいじゃん」と思う曲に仕事を始めてからいくつか出会ってて。そういう出会いの形も大好き♪わくわくします。

仕事も大事ですが、20度超えの日が続いているあいだちょっとでも外にでないと!
ピアノも時間を作ってがんばるぞー♪創作もちびちびやってみたり。
そして休むのも忘れません!


今日の一曲: グスタフ・マーラー 交響曲第1番 第1楽章



今年生誕150年、マーラーといえば交響曲!その9つ・・・プラス諸々の類似作品は交響曲のジャンルでも音楽全体でも特別な存在です。
「偉大な交響曲」のアンケートでも厳しい目と知識を持った玄人の強い支持を獲得していましたが、そこまで全然詳しくない人にもポピュラーな作曲家。

そのマーラーの最初の交響曲(第3楽章は以前紹介しましたね)の最初の楽章がこちら。
若かりし偉大な作曲家の「はじめの一歩」なのです♪
そしてマーラーを聴いたことがない、という人に一番最初に聴いて欲しいのがやっぱりこちら。マーラーと一緒に音楽の世界に第一歩を踏み出す感じで。

先ほど朝に聴くとすがすがしい、と言いましたが春という季節にもまたぴったりなこの第1楽章。
まるで森の中の小屋で朝日と鳥の声に目を覚まして、朝の森の大自然のなかに散歩に行く、みたいな。
全てが若々しく、すがすがしく、きらきらしていて。
霧がかかっていたり、小鳥がさえずってたり、花が咲いていたり、そよ風が心地よかったり・・・
そのわかりやすい大自然のイメージが身にしみて心地がただただ良くて、ちょっぴりくすぐったい。
ものすごく笑顔になりますね~朝から♪

この楽章を聴いたところでまだまだマーラーの素晴らしい音楽の世界の第一歩なのですが・・・
でもこの「大自然」「世界」を網羅する曲調はマーラーのどの曲にも共通するもの。
マーラーはその音楽を通じてこの世界の全ての素晴らしさを感じさせてくれて、私(そしてマーラーの音楽を愛する私の音楽家友人多数!)はそこが大好きです。
森羅万象を全身で感じられる彼の音楽を是非もっとたくさんの人に聴いて愛してもらえたらなあ、といつもこっそり(笑)願っています。

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